説明

高圧力滅菌の方法と装置

【課題】 液体中の微生物を滅菌する。
【解決手段】 連続的システム内で液体を滅菌するための方法は1連の過程を具備している。第1に該液体は加圧されたシステム内へ連続的にポンプで汲み込まれる。第2に該液体への圧力が第1の加圧段階で増加される。次に第2の加圧段階で該液体は圧力が増加される。第4に該液体内の微生物を殺すために該液体は予め決められた時間の間高い圧力に保持される。次いで該液体内で微生物を破砕するために該液体は急激に圧力を除かれる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は液状食品及び清涼飲料の様な、液体内の微生物の滅菌又は不活性化のための連続的方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ジュース、清涼飲料、スープ及びシチューに限定はされぬが、これらを含む商業的な加工食品の様な多くの液体は、加工後に増殖を続ける微生物を含んでおり、それにより該食品の安全な貯蔵寿命を短縮している。微生物を非常に高い圧力{例えば約690MPa(100kpsi)までの}に曝すことはバッチ処理では様々な種の微生物の群を減少させることが知られている。更に、液体食品の該高圧処理は、一方で微生物を不活性化すると共に、該液体の味と外見に何ら本質的なマイナス効果を与えない。
【0003】
一般的に従来技術は液体内の微生物を不活性化するために複雑なバッチ処理方法や装置を開示している。残念ながら、バッチ処理方法は高価で非効率である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の開示によれば、従来の技術や装置に付随する不利益や問題を実質的に取り除くか減少させる、液体の滅菌の方法と装置が提供される。特に、液体(液体は液体成分のみでも、或いは液体成分と微粒子成分とでも良いが)を滅菌するための該方法は該液体を許容出来る温度範囲に維持しながら、該液体への圧力を増加することと該液体への圧力を急激に低減することとを含んでいる。
【0005】
この方法を形成するために、液体を加圧されたシステム内へ導入するためのポンプを含む装置が備えられる。該ポンプは該液体の圧力を増加するための第1段の増圧器(intensifier)と接続されている。該液体への圧力を更に増加するために第2段の増圧器が該第1段の増圧器に接続されている。該2段での増加が好ましいが、1段でも使用出来る。該第2段の増圧器に圧力受け器が接続されるが、該圧力受け器は該液体への圧力を予め決められた時間の間維持するためのものである。最後に、該圧力受け器に圧力低減器が付加されるが、そこでは該圧力低減器は該液体を受け、該液体への圧力を大気圧まで低減させる。加えて、もし微粒子成分がある場合は、受け器と、増圧器と、そして該微粒子成分を該液体成分に混合するために混合器とを含む微粒子成分処理装置を備えることが出来る。該微粒子成分処理装置は該液体成分へも使用することが出来るが、この場合は混合器は必要としない。
【0006】
本発明の1つの重要な技術的利点は液体の滅菌用の連続的システムを提供することであり、それにより該システム内での加圧の繰り返しサイクルから来る該装置への応力を減らし、システム効率を増加することである。本発明のもう1つの重要な技術的利点は該システム内の液体滅菌用の連続過程を中断せずに修理が出来ることである。
【実施例】
【0007】
次の説明を通して、特定の圧力、温度、時間及びその他のパラメーターと、これらパラメーターの特定の範囲が提供されている。これらは単に例であり、ここで意図する範囲から離れること無く他の値を使用することが出来ることは理解されるべきである。
【0008】
本発明はジュース、果物ジュース、オレンジジュース、グレープフルーツジュース、タンジェリンジュース、林檎ジュース、シチュー及びビーフシチューを含むが、これらに限
定はされない、液体食品及び清涼飲料の処理過程用の方法と装置に関する。このシステムの該液体と、そしてもしあれば何らかの微粒子成分とは一旦梱包された時の該液体の貯蔵寿命を伸ばすために、加圧されそして圧力を除かれる。好ましい実施例では、該システム内で該液体(そしてもしあれば微粒子成分)への圧力はゲージ圧すなわち大気圧との差で(以下の全てのPa表示では”ゲージ圧すなわち大気圧との差で”を略す)約414MPa(約60、000psig)に高められそして充分な時間の間(例えば、約100乃至500秒)保持されるが、それは該液体内で微生物群の望ましい殺菌レベルを有効にするためである。該液体食品は加圧された後、該液体食品内の残った微生物が破砕されるよう急激に圧力を除かれる。該液体の完全な状態と味とを維持するために該過程中のそして該装置内の該液体食品の温度は望ましい温度範囲、好ましくは摂氏約1.7度(華氏約35度)と摂氏約29.4度(華氏約85度)の間、に維持される。
【0009】
図1に戻ると、本発明による過程を図解するため流れ図が提供されている。図解された過程は液体と微粒子成分とを含んでいるが、本発明は唯液体成分のみしかない場合にも適用出来ることは理解されよう。
【0010】
図1で図解するように、該過程は微粒子成分約10%の未処理の液体食品が該加圧室に導入される過程Aで始まる。該液体食品は次いで分離器を経由する過程Bで液体成分と微粒子成分に分離される。該液体と微粒子成分とは各々がそれぞれの過程C及びDの分離した圧力処理のために送られる。該液体及び微粒子物質が一旦圧力処理されると、該2つの成分は過程Eでブレンドされる。最後に、このばら荷製品(bulk product)は過程Fで貯蔵用に梱包される。
【0011】
図2は図1の過程Cを図解しているが、そこでは該液体は連続した(バッチに相対する意味で)工程で処理される。この工程の過程C1は該液体成分を該液体成分の加圧と圧力除去の連続システムへ導入することを含んでいる。次いで過程C2では該液体は該システムの第1段階に達するが、そこでは該液体への圧力は該液体が該システムを流れ過ぎると約207MPa(約30、000psig)の第1圧力に増加する。過程C3では、該液体は該システムの第2段階に達するが、そこでは該液体への圧力は該液体が該システムを流れ過ぎると約414MPa(約60、000psig)の第2圧力に増加する。該液体成分を2段階で加圧することは連続処理を容易にする。しかしながら、ここで意図した範囲から離れること無く圧力を1段で増加出来ることは理解されるべきである。過程C4で該液体成分は望ましい微生物殺菌レベルを有効にするために充分な時間(例えば約100乃至300秒の間の)の間該第2圧力で処理される。この圧力で、液体成分の元の容積は減少する。
【0012】
過程C5−C12で該液体は該システムの第3段階に導入されるが、そこでは該液体への圧力が大気圧の様な第3の圧力に減小される間に該液体の容積は増加する。特定の実施例では、温度により誘起される異味(off−taste)を最小にするために、該液体を望ましい温度範囲内に保つ1連の過程を通じて該圧力の低減が行われる。例としての過程はC5−C12に図解されている。しかしながら、ここに意図した範囲を離れることなくこれらの過程をより多く、或いは(1つだけの場合も含めて)より少なく使用しても良いことは理解されるべきである。
【0013】
過程C5では該システム内の該加圧された液体は摂氏約1.7度(華氏約35度)に冷却される。過程C6は、例えば逆ジュールトムソン効果により該液体への圧力を約283MPa(約41、000psig)へ低減することを含んでいるが、そこでは該システム内圧力が減少し該液体が膨張すると、該液体内温度が上昇する。従って、該液体への圧力が減少すると、該システム内の該液体の温度は上昇し、例えば約414MPA(約60、000psig)から約283MPa(約41、000psig)への変化で摂氏約29
.4度(華氏約85度)に上昇する。過程C7は該液体を再び摂氏約1.7度(華氏35度)へ戻す冷却を含んでいる。過程C8では該液体の圧力を再び例えば約145MPa(約21、000psig)へ下げる。再び、これは該液体の温度の上昇を起こさせる。過程C9は該液体を摂氏約1.7度(華氏35度)へ戻るよう冷却することを含んでいる。過程C10で該液体の圧力は再び約10.4MPa(約1、500psig)へ下げられる。過程C11は該液体の例えば摂氏約1.7度(華氏35度)への再冷却を含んでいる。最後に過程C12で該液体の圧力は再び、今度は大気圧まで減圧される。過程C12でそれから該液体成分がもし微粒子成分がある場合は、液体成分と微粒子成分の混合器へ送られる。
【0014】
前記例と下記で図解される温度、圧力及び時間は、望ましいコスト、該液体の温度敏感性及び他の考慮事項に依っては変えても良い。
【0015】
上記説明の工程で該液体成分材料を充分処理するために、図3では超臨界液体処理装置1が備えられている。特に図3は閉塞バルブ10aを有する液体成分供給管路10を示している。液体成分供給管路10は液体供給ポンプ12に接続されており、それにより該液体成分は温度摂氏約1.7度、約0.138MPa(20psig)の圧力で液体供給ポンプ12に入る。加えて、管路10と温水タンク16の間にあるバルブ14aを備える温水管路14が管路10に接続されている。液体成分の処理の間、温水管路14上のバルブ14aは閉じている。液体供給ポンプ12は該液体成分の圧力を約3.45MPa(500psig)まで、温度を摂氏約2.8度(華氏37度)まで上昇させ、該液体成分を管路20へポンプで汲み上げる。管路20は3つの分離した管路22、24及び26に分かれるが、そこでは管路22と24が増圧器30に供給する一方管路26は開放(又はサージ)管路である。
【0016】
該第1の増圧器はそれぞれ油圧パワー室36aと36bとの接続されている第1シリンダー34aと第2シリンダー34bを備えている。プランジャー38aと38bがそれぞれシリンダー34aと34b内に配置されている。油圧パワーパッケージ50はそれぞれ管路52と54を経由してシリンダー34aと34bに接続されている。管路52と54は油圧流体がパワー室36aと36bから油圧パワーパッケージ50へ次いで再び戻るよう流れさせている。パワーパッケージ50は、パワーパック50内にあるバルブ56と58を通しての油圧流体の流れによりシリンダー34aと34b内のプランジャー38aと38bの動きを制御する。管路52と54内の油圧流体の圧力は約12.4MPa(約1、800psig)と約20.7MPa(約3、000psig)の間にある。
【0017】
例えば、パック50は、同時にパワー室36bから油圧流体を引き、油圧流体をパワー室36a内へ駆動することにより、点Bから点Aへプランジャー38aと38bを駆動する。油圧流体がパワー室36aに入ると、それは点Bから点Aへのその圧縮行程を通してプランジャー38aを駆動する。従って油圧流体がパワー室36bを出ると、プランジャー38bは点Bから点Aへ引かれ、その吸引行程に入る。プランジャー38aと38bが点Aに到達すると、パワーパッケージ50内のバルブ56と58は逆転し、プランジャー38aと38bの方向を逆転させ、位置Bへ向かって移動させるが、それによりプランジャー38aは今や吸引行程にあり、プランジャー38bは圧縮行程にある。
【0018】
増圧器30のシリンダーを満たすために、該液体成分は約3.45MPa(500psig)に加圧されるが、それで該シリンダーの該プランジャーがその吸引行程にある時該増圧器30のシリンダーへの積極的な供給の動作が出来る。例えば、プロセス管路22内の加圧された液体はプランジャー38aの吸引行程では第1シリンダー34aへ入る。加えて、プロセス管路24内の加圧された液体はプランジャー38bの吸引行程ではシリンダー34bへ入る。
【0019】
第1増圧器30の一定圧力を維持するために、開放管路26がプロセス管路20の増圧器30の前に接続されている。開放管路26に沿って圧力制御バルブ26aがある。増圧器30内の圧力が或圧力、すなわち約207MPa(30、000psig)の様な圧力を越えると、圧力制御バルブ26aは開き、追加の液体が開放管路26を流下し、結果的にサージタンク40に入らせるよう圧力制御バルブ26aは設計されている。サージタンク40の該液体レベルは変動し、管路44を通してサージタンク40に接続されているガスタンク42を経由して不活性バラストガス(例えば窒素)がタンク40に供給される。サージタンク40内の該液体は該システムを通り、リサイクル管路46を通りポンプ10に戻るようリサイクルされても良い。
【0020】
該シリンダー内のこれらプランジャーの圧縮行程中の動きは該システムの圧力を約207MPa(約30、000psig)まで増加する。該圧縮行程での動きの後プランジャー38aと38bはシリンダー34aと34b内の加圧された液体をそれぞれ管路70と72を通してサージドラム76へ圧送する。サージドラム76へ入る時該液体への圧力は約207MPa(約30、000psig)でありこの液体への圧力増加は又約207MPa(約30、000psig)での摂氏約13.9度(華氏約57度)の温度上昇を伴っている。
【0021】
サージドラム76内の該液体は流れ管路80への加圧された供給として役立っている。流れ管路80は次いで管路84と88に分かれる。両管路84と88は管路84が今度は管路94と並列に管路88が管路98と並列に継続するように分かれる。4本の管路は全部は第2段増圧器ユニットに入るが、該増圧器ユニットは互いに並列に接続された第1増圧器110と第2増圧器120を含んでいる。例えば、管路94と98は増圧器110に接続しており、それぞれ管路94と98に並列に走る管路84と88は増圧器120に接続している。
【0022】
本発明の現実施例は相互に平列に接続された2つの増圧器110と120を含む第2段増圧器を開示しているが、他の実施例は例えば1つの増圧器を使用してもここで意図する範囲から離れるものではない。この並列方式の設計は約毎分0.189立方米(50gpm)以上の容量を、約275MPa(2、750bar)以上の圧力でより効率良く扱うために作られている。更に、ここで説明する好ましい実施例は2つの増圧器の段{増圧器30と第2段の増圧器ユニット(110と120)}を備えているが、例えば、1つの増圧器又は並列増圧器の1つの増圧器ユニットを有する1段の圧力増加段を使用しても良い。
【0023】
増圧器110はプランジャー118aと118bを収容するためのシリンダー114aと114bを備える一方増圧器120はプランジャー128aと128bを収容するためのシリンダー124aと124bを備えている。第1段の増圧器30と同様に第2段の増圧器110と120のプランジャーはそれぞれのシリンダー内で相互に対し交互に運動する。加えて、増圧器110と120内のプランジャーの運動は油圧パワーパック130により制御される。
【0024】
例えば、第2段の増圧器110に流入する該液体はサージドラム76を出て、管路80、次いで管路84と88が管路94と98に接続するまで管路84と88を通って流れる。該流体は管路94と98に流入し、プランジャー118aと118bがその吸引行程にある時は、交互にシリンダー114aと114bに入る。プランジャー118aと118bがシリンダー114aと114b内で位置Aから位置Bへ動く時、プランジャー118aはその吸引行程にある。従ってプランジャー118bは圧縮行程にある。プランジャー118aと118bが位置Bから位置Aへ戻る時、プランジャー114bは今度は吸引行
程にあり、一方プランジャー114aはその圧縮行程にある。
【0025】
第2段増圧器120に流入する該液体については、該加圧された液体サージドラム76を出て、管路80を通り、次に管路84と88に流入し、プランジャー128aと128bがその吸引行程にある時シリンダー124aとシリンダー124bに入る。プランジャー128aはプランジャー128aと128bがシリンダー124aと124b内で位置Aから位置Bへ動く時には吸引行程にある。従ってプランジャー128bは圧縮行程にある。プランジャー128aと128bが位置Bから位置Aへ戻る時、プランジャー128bは今度は吸引行程にあり、一方プランジャー128aは圧縮行程にある。
【0026】
油圧パワーパック130は第2段の増圧器110と120内の該プランジャーの流れを制御する。管路142と144は油圧パワーパック130をパワー室116aと116bへ接続する一方、管路146と148は油圧パワーパック130をパワー室126aと126bへ接続する。管路142、144、146及び148の油圧流体圧力は約12.4MPa(約1、800psig)と約20.7MPa(約3、000psig)の間にある。上記で開示した様に、油圧パワーパック130は、圧縮行程が完了した時に油圧パワーパック130のバルブ132と134が逆転され、該増圧器プランジャーを反対方向へ動かすように、該シリンダー内プランジャーの運動を制御する。
【0027】
第2段の増圧器110と120は該液体の圧力を約414MPa(約60、000psig)まで増加させる。この圧力増加は又該液体の摂氏約28.3度(華氏約83度)への温度上昇となる。
【0028】
その圧縮行程中にプランジャー118aと118bは交互に該圧縮された液体の管路160と162を通しての放出をさせる。同様に、プランジャー128aと128bの圧縮行程中にプランジャー128aと128bは交互に該圧縮された液体を管路170と172を通るよう強制する。管路160と162は次いで合流し、管路166を形成する一方、管路170と172は合流し、管路176を形成する。管路166と176は管路180と接続する。
【0029】
該システムは周期的保守を要するので本発明の追加的実施例を図4に示すが、そこでは該液体成分処理システムは補足的保守制御システムを備えている。このシステムは図3に説明したシステムと類似しているが、しかしながら、このシステムは管路と閉塞バルブの追加的シリースを含んでいる。例えば、該システムは追加的管路200を含むが、該管路は管路20上のバルブ20aの前で管路20に接続されている。管路200は管路20から伸びて、管路94と98に接続する。管路200はバルブ200aと200bとを含んでいるが、バルブ200aは管路20と管路94の間に位置付けられており、バルブ200bは管路94と98の間に位置付けされている。加えて、該システムは管路210を備えているが、該管路はサージドラム76に接続され、管路166へ伸びている。管路210はバルブ210aと210bを含んでいる。
【0030】
又このシステムは閉塞バルブの追加的シリースを含んでいる。例えば管路70と72はそれぞれバルブ70aと72aとを含んでいる。管路84と94は管路94が管路84から分かれた後にそれぞれの管路に位置付けされたバルブ84aと94aを含んでいる。同様に管路88と98は管路98が管路88と分かれた後にそれぞれの管路に位置付けされたバルブ88aと98aを含んでいる。管路142、144、146及び148はそれぞれバルブ142a、144a、146a及び148aを含んでいる。管路166は管路210と管路180の間にバルブ166aを含んでいる。管路180は管路176と166の間にバルブ180aを含んでいる。
【0031】
これらの追加的管路とバルブは増圧器30、110及び120の1連の修理が出来るように開いたり、閉じたり出来る。正常な動作条件中は管路200上のバルブ200a、200bと管路210上のバルブ210aと210bは閉じており、一方他の全てのバルブは開いている。しかしながら、増圧器110を修理する必要がある時は、バルブ94aと98aは閉じられて、該液体成分が管路94と98を通り、増圧器110に流入するのを防止する。加えて、管路142と144上のバルブ142aと144aは閉じられ、油圧流体が増圧器130から油圧室116aと116bに流入するのを防止する。それで該バルブの閉止は該システムがなお動いている間でも修理されるように増圧器110を自由にする。
【0032】
増圧器120の修理が必要な時、バルブ84aと88aは閉じられ、該液体成分が管路84と88を通り増圧器120に流入するのを防止する。加えて、管路146と148上でバルブ146aと148aは閉じられ油圧流体が増圧器130から油圧室126aと128bに流入するのを防止する。それで該バルブの閉止は該システムがなお運転している間でも修理されるように増圧器120を自由にする。
【0033】
増圧器30を修理する必要がある時は、流体が該システムの管路200に流れるようにバルブ20aは閉じられ、バルブ200aと200bは開かれる。次いで、該流体は管路94と98に、そして吸引行程で増圧器110のシリンダー114aと114bに交互に流入する。該加圧された液体は管路160と162に入り、次いで管路166に流入する。管路166は管路210と接続するが、そこで管路210上のバルブ210aと210bが開き管路166上のバルブ166aが閉じる時、該流体はサージドラム76へ流入する。サージドラム76から管路70と72への該液体成分の流入を防止するためバルブ70aと72aは閉じられる。次いで該サージドラム76の該流体は増圧器120への加圧された供給として役立つ。これは、管路94と98上のバルブ94aと98aが閉じており該流体が増圧器110に流入するのを防止しているからである。それでこの状態は該システムがなお運転中でも修理されるように増圧器30を自由にする。
【0034】
一旦該液体成分が増圧器110と120により例えば約414MPa(約60、000psig)に加圧されると、それは管路166と176を通して管路180へ送り込まれる。次いで管路180は管状受け器220に接続する。管状受け器220内では該液体は高圧力に維持され、そこでは充分な時間の間(例えば、約100乃至500秒)高圧下で維持されることにより微生物の1部は殺菌される。この処理過程を連続に保つために、該液体の流れは該管状受け器を通じて連続している。該管状受け器の長さは、他のものの中で、流量、寸法及び該望ましい殺菌レベルに必要な時間量に左右される。ここで提供される時間は、他のものの中で最初の細菌のレベルと望ましい殺菌レベルに依って長くしても、或いは短くしても良い。
【0035】
図5に示す様に、受け器220はオートクレーブ(autoclave)又は管状の設計に出来て、外側高圧用管222と耐腐食性ステンレス鋼の薄い壁用内張り224を有する複合構造である。外側高圧用管222は約6.4cm(約2.5インチ)の内径面222aと約16.5cm(約6.5インチ)の外径面222bとを有するエーエステーエム規格の4340鋼(ASTM standard 4340 steel)を備えているが、しかしながら、該強度要求を充たす何れの組成の高圧用管でも使用出来る。
【0036】
内部内張り224は約5cm(約2.0インチ)の直径の内径面224aと約6cm(2.375インチ)の直径の外面224bを有する304型(Type 304)ステンレス鋼管から成る。内部内張り224は外側高圧用管222の内径222aの内側へ摺動嵌合され、孔222aの該約6.4cm(2.5インチ)の内径へ硬く嵌合するようにオートフレッテージ工程(autofrettage process)を介して油圧で膨
張される。ステンレス鋼の内張りの目的は処理される液体のPHに対しての腐食耐性を提供し、食品工程の要求に両立するためである。
【0037】
該システム内の該管路又は部品の何れでも破裂や裂けを防止するため該システムには安全機構が備えられているが、従って本発明の追加的実施例を図6に示す。図6は管路72がサージドラム76に接続する前に該管路72に取り付けられた破裂デイスク212を開示している。破裂デイスク212は約276MPa(約40、000psig)で破裂するようセットされているが、それにより管路72又はサージタンク76の液体成分の圧力が約276MPa(約40、000psig)を越えたことを該システムの操作者に警報する。加えて管路166が管路180と接続しながら管路180にもう1つの破裂デイスク214が接続されている。破裂デイスク214は約449MPa(約65、000psig)で破裂するようセットされており、それにより管路180の該液体成分の圧力が約449MPa(約65、000psig)を越えたことを該システムのいずれの操作者にも警報する。管路180は次いで管状受け器220に接続されている。管状受け器220の他の側では管路228がそれに接続されている。管路228には自動停止制御器229が接続されているが、該制御器は該システム内の圧力がどれか破裂デイスクを破壊した場合に該システムを停止する。
【0038】
図3に示すように、管路228は熱交換器230と接続している。この熱交換器は該加圧された液体の温度を摂氏約28.3度(華氏約83度)から摂氏約1.7度(華氏約35度)へ低下させる。加えて、図7に示すように管路228には圧力低減ステーション240が接続されている。圧力低減ステーションは実際的には各々は圧力制御バルブ248へ続く熱交換器244a、244b、244cとの交互のシリースになっている圧力低減制御器242a、242b、242cの交互のシリースから成っており、それらは該液体成分の温度を摂氏約29.4度(華氏約85度)かそれより低く保ちつつシリースの過程で該液体の圧力を大気圧へと減少させるよう組み合わされる。管路228は該圧力低減制御器をこのシリースの熱交換器と接続する。
【0039】
圧力低減制御器242a、242b及び242cは各々圧力制御バルブ260(図8)と流れ制御オリフイス280(図9)を備えている。図8は圧力制御バルブ260がバルブボデイ262と該バルブボデイ262内に収容されたバルブステム264を備えていることを示している。バルブステム264はバルブボデイ262内にパッキン押さえ(gland)266で固定され、バルブステム264はバルブボデイ262内部にパッキング268により支持されている。
【0040】
バルブシート269はバルブボデイ262内でバルブステムに対して靜置されている。該システム内の管路は高圧用管222とバルブボデイ262内でバルブシート269に対し靜置されている内張り224から構成される。高圧用管222と内張り224はクランプ用ブロック274とボルト276と278によりバルブボデイ262内に固定されるが、該ボルトはクランプ用ブロック274をバルブボデイ262に固定している。
【0041】
図9は高圧用管222と最終的に管路228を形成する内張り224の2つの断面間で継ぎ合わされた流れ制御オリフイス280の断面を示す。流れ制御オリフイスは高圧用管222の周りにねじ込まれた2つのハブ282と284を備えている。クランプ286と288はハブ282と284を一緒にクランプし、高圧用管の管路228の両端をカラー290内へ加圧している。カラー290はサフアイヤオリフイス291とパッキン押さえ292を支持しているが、該パッキン押さえはサフアイヤオリフイス291の後でカラー290内へねじ込まれる。この流れ制御オリフイス280の最小直径は約5.1mm(約0.2インチ)であり、それは該工程機器のクリーンインプレース洗浄(clean−in−place washing)中にフラッシして出される何れの微粒子をも通過させ
るように充分大きい。
【0042】
該オリフイス制御器と下流配管の設計は該オリフイスの放出時に該オリフイオスの下流に渦が形成され、その渦が該ジェット流れの運動エネルギーの吸収を助けるようになっている。
【0043】
オリフイスの保守や取り替えが時々必要になる。従って、該システム内の圧力を減ずることなく該システムの或部分を周期的に取り替えるために該圧力低減ステーションの直前の該システム内に2重閉塞バルブの設置をしても良い。部品の寿命を短くする該システムの周期的動作を避けるためにはこのシステム内に一定圧力を維持することが重要である。
【0044】
該液体成分が管状受け器220内で圧縮される間に該システムの圧力は該液体成分をその元の容積の87.5%に減少させる。該液体成分が該圧力低減段階に達すると、それはシリースの過程を通してその元の容積に膨張される。この場合、該液体の膨張は逆ジュールトムソン効果を経て起こるが、該効果により該液体は各々の圧力低減過程中に温度上昇する。該装置内の該液体(例えばオレンジジュース)の品質を維持するために各圧力リリーフバルブに続く熱交換器は該液体の温度を摂氏約29.4度(華氏約85度)より低く保つている。各圧力低減制御器通貨時の膨張を熱力学的に図10に示す。
【0045】
例えば、該冷却された液体成分は摂氏約1.7度(華氏約35度)の温度と約414MPa(約60、000psig)の圧力を有して圧力低減制御器に入る。圧力低減制御器は該液体の圧力を約283MPa(約41、000psig)に下げ、同時に該温度を摂氏約29.4度(華氏約85度)に上げる。次いで、該液体は熱交換器244aに入り、そこで摂氏約1.7度(華氏約35度)の温度に戻るよう冷却される。該液体は次いで圧力低減制御器242bに入る。圧力低減バルブは該液体の圧力を約145MPa(約21、000psig)に低下させると同時に該液体の温度を摂氏約29.4度(華氏約85度)に高める。熱交換器244bは次いで該液体を摂氏約1.7度(華氏約35度)まで戻るよう冷却する。次いで、該液体は圧力低減制御器242cに入るが、そこで該圧力は更に約10.4MPa(約1、500psig)まで下げられる一方該液体は摂氏約29.4度(華氏約85度)まで再び昇温する。熱交換器244cは該液体を摂氏約1.7度(華氏約35度)まで戻るよう冷却する。最初の3つの圧力除去は逆ジュールトムソン効果の下で作動するが、最後の減圧はそう作動するのではない。従って、該液体が圧力制御バルブ248に入る時、該圧力は何ら著しい温度上昇なしに約0.1MPa(約14.5psig)まで低減される。圧力低減制御器242a、242b及び242c通過時の流量はそれぞれ約610m/sec(約2、000ft/sec)、約457m/sec(約1、500ft/sec)及び約305m/sec(約1、000ft/sec)である。該圧力低減制御器通過時のこれらの流量は、該液体成分内の残留微生物を破砕させ、それにより該液体成分の滅菌を可能にするのに充分である。
【0046】
該液体成分は次いで管路228を下降し、混合用T字部293(図7)に入る。混合用T字部293は管路294に接続するが、それはそれぞれバルブ295aと296aを有する管路295と296とに分かれる。加えて混合用T字部293はパルプスラリー(pulp slurry)管路297に接続している。パルプスラリー管路297はバルブ297aを有し、パルプスラリーポンプ298に接続している。パルプスラリーポンプ298はパルプスラリー管路299により供給される。従って該液体成分は混合用T字部297で該微粒子成分と混合し、次いで梱包用降下管路294、そして次いで降下管路296へ流れる。
【0047】
工業標準に従い、該高圧力液体処理システムは、何らかの微粒子の形成或いは該液体食品の成分の塗膜を取り除くために溶剤(例えば温水)で周期的にフラッシするのが良い。
該溶剤は酸性の洗剤でも良いが該設備と化学的に両立するものとすべきある。該システム内の不必要な周期的作動を避けるために、該システム内の動作圧力は維持される一方、該システム内の流体供給は液体食品の液体成分から溶剤に取り替えられる。従って、該システムの微粒子をフラッシするために、管路10(図2)の上のバルブ10aは閉じられ、一方管路14上のバルブ14aは開かれる。この過程は該液体成分の該システム内への流れを止め、溶剤、この場合は、温水が該システムに入るようにする。温水は摂氏約82.2度(華氏180度)、約0.14MPa(20psig)で温水タンク16から管路14へそして該システムへ入る。標準の又は標準より高い動作圧力を使用して、該温水が該システムを通して汲み上げられ、該システムから微粒子を除去する。未処理の液体食品の液体成分用の上記説明と同じ工程により該システムを通して水が流される。液体成分処理システム1は約1.51立方米(約400ガロン)の容積を有する。該システムを微粒子を完全にフラッシするためには、通常の作動が再開出来る前に8倍までの容積の温水を該システムを通してフラッシする必要がある。温水が該梱包システムを汚損するのを避けるために、それぞれ管路295と297のバルブ295aと297aが閉じられる一方管路296のバルブ296aは開かれ、処理温水が該システムを通して、そして管路295の代わりに管路296へ流れるようにする。該システムは24時間に1回温水でフラッシされ、次いで該液体食品の液体成分の処理に戻る。
【0048】
微粒子成分の滅菌
図11は図1の過程Dで示した該液体食品の微粒子成分を滅菌するためのバッチ工程を開示する。このバッチ工程は該微粒子成分と関連して説明されているが、該液体成分もこのバッチ工程単独、又は前記説明の連続工程と組み合わせて取り扱える。過程D1は該微粒子成分を加圧されたシステムへ導入することを含んでいる。過程D2では、該システム内での微粒子成分への圧力は約276MPa(約40、000psig)乃至約414MPa(60、000psig)に増加されるが、それにより該システム内の該微粒子成分の温度は摂氏約11.1度(華氏約20度)だけ上昇する。次に、過程D3は該微粒子成分を予め指定した時間の間(例えば約100乃至300秒)一定圧力に保持するがそれが該微粒子成分内の微生物を殺菌することにより該微粒子成分を滅菌する。過程D4は該微粒子成分への圧力を大気圧まで急激に低減することを含んでいる。この急激な圧力低減過程中に、該液状微粒子成分の部分は摂氏約116度(華氏約240度)の高さに達し、摂氏約51.7度(華氏約125度)の平均温度を維持するが、かくして該製品の望ましい温度範囲を越える。該微粒子成分の他の部分は摂氏約1.7度(華氏約35度)乃至摂氏約29.4度(華氏約85度)の望ましい温度範囲内に留まる。従って、過程D5は該高温微粒子成分の低温成分からの分離を含んでいる。過程D6で高温の該液状微粒子成分はオフサイトタンク(off site tank)へ移される。次に、過程D7は該処理済み低温微粒子成分製品を液体成分と微粒子成分の混合器へ移すことを含んでいる。
【0049】
上記説明の工程での該微粒子成分の充分な処理のために、該微粒子成分は微粒子処理システム300へ送られる。このシステムは図12の単一受け器処理システム310或いは図13の受け器2個の処理システム400を具備していても良い。これらシステムの何れに於いても、該液体の微粒子成分は該微粒子成分内にいるかも知れない微生物を不活性化するために約414MPa(約60、000psig)の高い圧力で規定された長さの時間(例えば約100乃至約300秒)保持される。
【0050】
図12は単一受け器システム310を示す。この高圧微粒子システムは1連の管路312、314、316、318、320、322及び324を備えているが、これらは供給タンク330、増圧器340、ブリードタンク350、製品タンク360、及び受け器370を一緒に接続し、該微粒子成分がこれら間を流れるようにしている。
【0051】
バルブ312aと温度ゲージ312bを含む管路312は供給タンク330を受け器3
70に接続する。バルブ314aを含む管路314は製品タンク360をバルブ312aと受け器370の間で管路312に接続する。ベント管路316は受け器370から伸びて、圧力ゲージ316a、バルブ316b及び圧力制御バルブ316cを含んでいる。窒素管路318は圧力制御バルブ318aとバルブ318bを含んでおり、バルブ316bと受け器370の間でベント管路と接続している。温度ゲージ320a、圧力ゲージ320b及びバルブ320cを含む管路320は増圧器340をバルブ316bと受け器370の間で管路316に接続している。バルブ322a、温度ゲージ322b及びバルブ322cを含む管路322はブリードタンク350をバルブ316bと受け器370の間でベント管路316へ接続している。管路324は増圧器340に接続され加圧液体が増圧器340に流入出来るようにしている。
【0052】
この滅菌システム310にはシール用ガスシステムが含まれているが、それは全てのタンクで使用され微粒子成分を酸化から防護するためのものである。又シール用ガスの圧力は1つのタンクからもう1つへの微粒子成分の重力流れを助けるための動力としても使用されている。単一受け器構成310(図12)では、各容器は化学的標準商品の窒素の別々の源と圧力ベントバルブを有している。多数受け器の構成400(図13)では、各タンクと受け器はシール用とガス支援式の供給用及び製品移送用に専用窒素システムを有している。
【0053】
例えば、バルブ332aを有する供給管路332と圧力制御バルブ334aを有するベント管路334が供給タンク330に接続されている。ベント管路334は圧力制御バルブ336aを有する窒素管路336に接続されている。圧力制御管路337はベント管路334上の圧力制御バルブ334aを窒素管路336上の圧力制御バルブ336aへ接続する。又、該供給タンク内の微粒子物質の圧力と温度を読むために圧力ゲージ338と温度ゲージ339が供給タンク330に接続されている。
【0054】
バルブ352aを有する製品管路352と圧力制御バルブ354aを有するベント管路354がブリードタンク350に接続されている。ベント管路354は圧力制御バルブ356aを有する窒素管路356に接続している。圧力制御管路357はベント管路354上の圧力バルブ354aを窒素管路356上の圧力制御バルブ356aに接続する。又、該ブリードタンク内の圧力と温度を読むために圧力ゲージ358と温度ゲージ359がブリードタンク350に接続されている。
【0055】
バルブ299aを有する製品管路299(図2)と圧力制御バルブ364aを有するベント管路364が製品タンク360に接続されている。ベント管路364は圧力制御バルブ366aを有する窒素管路366に接続している。圧力制御管路367はベント管路364上の圧力制御バルブ364aを窒素管路366上の圧力制御バルブ366aに接続する。又、該ブリードタンク内の圧力と温度を読むために圧力ゲージ368と温度ゲージ369が製品タンク360に接続されている。
【0056】
図12及び図14に示すように受け器370は管376内に納められたサーモカップル374と接続された温度制御ゲージ372を含んでいる。加えて、受け器370が微粒子成分で満たされたか否かを検出するために導電セル378が受け器370内に位置している。図14に示すように、受け器370の断面図は該受け器自身が外側ケーシング380と内側ケーシング382を含むことを示している。内側ケーシング382は内壁382aと外壁382bを有する。内側ケーシング382は実質的に形状が円筒形であるが、それは底部端部384と頂部端部386で45度の内側への角度を有する。底部端部384及び頂部端部386はそれぞれダクト388及び390へのテーパーを有する。底部端部384は底部プラグ392で外側ケーシング380内に支持される。頂部端部386は頂部プラグ394により外側ケーシング380内に支持される。
【0057】
該システム310を使用して該微粒子成分を処理するためには、未処理微粒子成分のばら荷スラリーを高い供給タンク330へ供給する。該スラリーは40%乃至60%の範囲内の濃度を有し、好ましくは約50%の微粒子物質と残りが未処理液体成分であるのが良い。約50%のパルプと50%の液体のこの濃度はタンクからタンクへのスラリーの合理的急速移送を可能にする。他のより低い又はより高い濃度の微粒子物質のスラリーは使用可能であるが、より高い濃度の微粒子スラリーには積極的な移送動作が必要になる。この混合物は供給管路332を通して供給タンク330に供給される。供給タンク330が満たされると、窒素シール用ガスは供給タンクを去り、管路334を通して放出される。該未処理混合物が供給タンク330を出ると、次いで窒素シール用ガスは窒素管路336を経由して供給タンク330へ戻り供給される。
【0058】
未処理混合物は供給タンク330から、管路312を通り、受け器370の下端へ重力流れで供給され、受け器370を底から上へ満たす。微粒子成分の如何なる劣化も避けるために、受け器370はシール用ガス(好ましくは窒素)で満たされるが、該ガスは該タンクが微粒子物質で満たされると受け器370から移動させられる。受け器370から移動させられた窒素ガスは管路316を通じて流れ放出される。導電セル378又は他の適当な手段で指示されて、該受け器が完全に満たされると、管路312のバルブ312aを閉じることにより該微粒子成分の流れは停止される。管路316のバルブ316bと管路322の322aが今度は閉じられる。未処理の液体成分は管路324を経由して該システムに導入される。次に該未処理液体成分は増圧器340でポンプ作用を受け、管路320に配置される。該液体は受け器370に入り、該受け器は該液体成分を該システムを通じて加圧する増圧器340により加圧される。該システムは増圧器340により約276MPa(約40、000psig)乃至約414MPa(約60、000psig)の間に加圧される。該増圧器放出圧力と該受け器圧力がその目標圧力に達すると、該加圧は停止され、管路320のバルブ320cは閉じる。加圧中に、該受け器の該微粒子成分の温度は僅かに上昇する{例えば、摂氏11.1度(華氏約20度)だけ}。該満たされて、加圧された受け器内の該液体は規定された停滞時間の間、圧力下で立ち止まるようにされるが、これが微粒子成分及び液体成分の加圧されたスラリー内で微生物の不活性化が惹起する。
【0059】
規定された停滞時間(例えば約300秒までの)が過ぎると、管路322のバルブ322aと322cが開き、受け器370の圧力がブリードタンク350へ放出出来るようにする。該受け器を加圧するため最後に使用されたこの液体スラリーが放出されて該受け器内圧力は本質的に大気圧へ急激に低減される。該圧力低下は該放出された流体の初期温度を摂氏約116度(華氏約240度)程の高さの温度に到達させる等エンタルピー膨張過程を経ている。該放出液体の温度は該放出された受け器内の圧力が低下すると徐々に低下して、該圧力低下の終わりには摂氏約摂氏10度(華氏約50度)に降下する。しかしながら、該放出された液体流れの平均温度は摂氏約51.7度(華氏約125度)で、その許容最高温度を越える。該許容最高温度を越えたブリードタンク350内に蓄積された液体は従ってより値打ちの低いプレミアム製品として計画され、より値打ち低い製品での後の使用のためオフサイトタンクに移される。
【0060】
該処理済みの微粒子成分スラリーは、管路314のバルブ314aを開き、窒素管路318からの新鮮なシール用ガスが受け器370の消失容積を移動させることにより、該受け器370から製品タンク360へ放出される。該移送割合は該シール用ガスの圧力を増大することにより加速される。該スラリーが製品タンク360に流入すると、製品タンク360内の該移動させられたシール用ガスはベント管路364を経由して大気へ放出される。次に、該液体成分(図2)と混合するために該微粒子成分が管路299に流れ下る。該液体成分がバッチ工程で扱われるのみである場合は、混合器は必要ない。
【0061】
この工程の1例として、約40.6cm×約45.7cm(16”×18”)の受け器を使用して、各が約159kg(約350ポンド)づつの液体食品と微粒子成分とを含む約317kg(700ポンド)の微粒子成分(例えばパルプ)のバッチ5個が1時間で不活性化出来る。バッチ当たり約12分のサイクル時間には該受け器に積み込み、加圧し、規定停滞時間それを保持し、該圧力を放出しそして該処理済み製品を製品タンク360に移送することを含んでいる。該移送時間は該微粒子成分の粘度を変えることや支援用窒素ガスを利用することにより変えられる。該粘度の変更は該微粒子成分の液体含有量の増加又は減少で可能である。
【0062】
各約317kg(700ポンド)の微粒子成分スラリーのバッチは約159kg(約350ポンド)の微粒子成分(例えばパルプ)を処理するが、該成分は最終ブリックス12ブレンド製品(brix 12 blended product)を毎時約1,590kg(約3,500lb/hr)又は毎時約1.52立方米(401gallon/hr)で生産する。上記寸法の単一反応器構成は、液体成分(例えばジュース)の毎分379リットル(約100g/m)を処理するための毎時約2、850kg(6、282ポンド/時間)の必要性と比較される微粒子成分約795kg(約1、750ポンド)/時間を生産する。従って、より大容量の液体成分処理システムに対応するためには、該受け器の寸法を拡大するか、又は追加的受け器を設置せねばならない。
【0063】
多数受け器の構成
多数受け器システム400(図13)は、該多数受け器システムが追加の受け器402を有し、かつ、供給タンク330、増圧器340、ブリードタンク350、製品タンク360を第1受け器370と第2受け器402とに接続する異なるセットの管路を備えている点で単一受け器システムと異なっている。該多数受け器システムでは、管路410は圧力バルブ410aを含み、供給タンク330を増圧器340へ接続している。加えて、管路410を受け器管路416と418とにそれぞれ接続する管路412と414が管路410に接続されている。管路412はバルブ412aを含む一方管路414はバルブ414aを含んでいる。受け器管路416は受け器370から製品管路420まで伸び、管路412の何れかの側で受け器管路416に接続されたバルブ416aと416bとを含んでいる。加えて、受け器管路418は受け器402から製品管路422まで伸び、管路414の何れかの側で管路418上に配置されたバルブ418aと418bとを含んでいる。製品管路420は製品管路422に入り、そこで製品管路422は次いで製品タンク360へ入る。
【0064】
管路430は増圧器340から伸びて、温度ゲージ430aを含んでいる。管路430は2つの管路434、438に分かれる。管路434はバルブ434aと圧力ゲージ434bを含み、管路430を受け器管路440へ接続する。管路438はバルブ438aと圧力ゲージ434bを含み、管路430を受け器管路442へ接続する。受け器管路440と受け器管路442はそれぞれ受け器370と受け器380とに接続している。受け器管路440は第1圧力バルブ440a、第2圧力バルブ440b及び圧力制御バルブ440cを備えている。受け器管路442は第1圧力バルブ442a、第2圧力バルブ442b及び圧力制御バルブ442cを備えている。管路450は受け器管路440と442と接続し、第1バルブ450a、第1圧力制御バルブ450b、第2圧力制御バルブ450c及び第2バルブ450dを備えている。加えて窒素入力管路452が圧力制御バルブ450bと450cの間で管路450に接続されている。
【0065】
管路460は受け器管路440と442をブリードタンク350に接続している。管路460はバルブ460a、温度ゲージ460b及びバルブ460cを備えている。受け器管路440と442の間にはバルブ460aが配置される一方温度ゲージ460bとバル
ブ460cは受け器管路442とブリードタンク350の間で管路460上に配置されている。
【0066】
2個式受け器の動作は、未処理微粒子成分が高い供給タンク330を出る時に始まり、重力で管路410を下へ移動し、管路412を通り、管路416に入り、そこで第1の受け器370に流入する。バルブ410aは閉じて、微粒子成分が増圧器340に入るのを防止する。微粒子成分が受け器370の底部に入ると、窒素シール用ガスが受け器370を出て、管路440を通り放出される。受け器370が頂部まで満たされると、バルブ412a、416a及び440aが閉じる。一旦受け器370が充満状態になると、その圧力は供給タンク330からの未処理微粒子成分(例えばパルプ)で増大される。バルブ410aが開き、該未処理微粒子成分は供給タンク330から、管路410を通り、増圧器340に流入する。増圧器340は該微粒子成分を管路430に、そして管路434を通じて、受け器370にポンプで汲み上げる。不活性化圧力への加圧中に、受け器370内の微粒子成分の温度は摂氏約10.6度(華氏約51度)に達するが、それは摂氏約1.7度(華氏約35度)乃至摂氏約29.4度(華氏約85度)の好ましい製品温度範囲内に良く入っている。受け器370がその目標処理圧力に達した後、増圧器340からの流れは停止され、該微粒子成分を約276MPa(約40、000psig)と約414MPa(約60、000psig)の間の圧力で100乃至300秒の処理時間の間受け器370内でロックするためにバルブ434aは閉じられる。
【0067】
第1受け器タンク370がバッチを滅菌すると、バルブ410aは閉じるがバルブ414aは開き、追加のバッチを供給タンク330から管路414、次いで管路418に重力で入らせ、第2受け器402の底部に流入させる。第2受け器402が微粒子成分で満たされると、窒素シール用ガスは受け器402を出て、管路442を通り放出される。受け器402が頂部まで充満されるとバルブ414a、418a及び442aは閉じる。一旦受け器402が充満状態になると、その圧力は供給タンク330からの未処理微粒子成分(例えばパルプ)で増大される。今度はバルブ410aは開き、供給タンク330からの未処理微粒子成分が管路410を通り増圧器340に流入出来るようにする。増圧器340は該微粒子成分を管路430を通り、管路438へ、次いで受け器402の頂部内へポンプで汲み上げる。該不活性化のための加圧中に受け器402内の該微粒子成分の温度は摂氏約10.6度(華氏約51度)に達するが、それは摂氏約1.7度(華氏約35度)乃至摂氏約29.4度(華氏約85度)の製品温度範囲に良く入っている。受け器402がその目標処理圧力に達した後、増圧器340からの流れは停止され、該微粒子成分を約276MPa(約40、000psig)と約414MPa(約60、000psig)の間の圧力で約100乃至約300秒の処理時間の間受け器402内にロックするためにバルブ438aは閉じられる。
【0068】
一旦第2受け器402が該不活性化圧力まで加圧されると、受け器370から処理済み微粒子成分を放出する工程が始動する。受け器370の圧力は該受け器圧力を管路460と462を経由してブリードタンク350へ放出することにより約414MPa(約60、000psig)から大気圧へ低減される。これは管路440と460上のそれぞれのバルブ440aと460aを開くことにより達成される。該圧力低減段階で該放出された流れの温度は摂氏約116度(華氏240度)に達してプレミアムブレンド在庫品としてそれを使用することは不適当になる。底部に設置したサーモカップルで測定した受け器370内の処理済み微粒子成分の温度は圧力除去後摂氏約3.3度(華氏約38度)に安定する。又受け器370内の処理済み微粒子成分は摂氏約3.3度(華氏約38度)である。次に、管路416上のバルブ416aと416bが今度は開き該処理された微粒子成分を重力とシール用ガス(例えば窒素)の助力とにより管路416、420及び422を通じて製品タンク360へ流れさせる。この移送中に受け器370はシール用ガス(例えば窒素)で再び充填される。受け器370を空にした後、該システムは未処理微粒子成分で
再び再充填される準備が整う。
【0069】
第2のバッチの微粒子成分の受け器370での加圧処理中に、該サイクルは受け器402のドレイン作業と再充填で再び始動する。受け器370のドレイン作業の中で、管路442と460を経由し受け器圧力をブリードタンク350へ放出することにより受け器402の圧力は約414MPa(約60、000psig)から大気圧へ減圧される。これは管路442のバルブ442aを開くことにより達成される。放出された蒸気の温度は摂氏約116度(華氏約240度)に達し得るためそれはプレミアムブレンド在庫品用には不適当になる。しかしながら、受け器402内の処理済み微粒子成分の温度は圧力除去後摂氏約3.3度(華氏約38度)に留まっている。次に、管路418のバルブ418a、418bは開き、重力と起こり得るシール用ガス(例えば窒素)の助力とでこの処理済み微粒子成分を管路418と422を通じて製品タンク360へ流入させる。
【0070】
単一受け器構成と同じ様に、該多数受け器の構成も又システムシール用ガス(例えば窒素)を利用するので該容器やパイプは大気汚染や酸化雰囲気に曝される時間は無い。
【0071】
機器又は工程のコストの指示に従って、該受け器構成の寸法と容量は、受け器の内径又は長さ及び該鋼材の抗張力等の変化により変更することが出来る。
【0072】
本発明のもう1つの実施例では、微粒子成分は処理用に2つより多い受け器を使用する多数受け器システムで処理されても良い。もし2つ以上の受け器容器が使用される場合は、各受け器容器は、1つの受け器容器が加圧されると、他の受け器容器は圧力を除去され次のバッチで再充填される仕方で、交互に充填される。
【0073】
該システムの該管路は該システム内の該管路の周期的取り替えが出来るように、高圧用管222の短い部分を含んでおり、高圧用管222の短い部分は図15に示すようにグレーロックカップリング(greylock coupling)500を使用して結合し合わされる。図15はグレーロックカップリング500の断面を示すが、該カップリングはクランプ530上のボルト532、534と、クランプ540上のボルト542、544とを有するクランプ530と540により結合し合わされた2つのハブ510と520を備えている。ハブ510と520は継ぎ合わされた高圧用管222の各端部上にねじ込まれている。高圧用管222と内張り224の2つの継ぎ合わされた端部の間にシールリング550が嵌合している。クランプ530と540をハブ510と520の周りに配置することにより該システム内で管路を形成するように高圧用管222と内張り224の2つの端部は一緒に結合される。クランプ530をハブ510と520に固定するためにクランプ530上でボルト532と534が締め付けられる。クランプ540をハブ510と520に固定するためにクランプ540上でボルト542と544が締め付けられる。これらボルトの締め付けによりシールリング550の周りに密着したシールを形成するよう該2つの高圧用管は合わせられている。もし1つの高圧用管を管路から取り除く必要がある場合は、クランプ530上のボルト532と534、及びクランプ540上のボルト542と544が弛められ、そうすると内張り224を囲む高圧用管222を該管路から除去することが可能になる。
【0074】
管路を閉じるために、図16と17は2つの異なる設計の加圧端部プラグの断面図を開示している。両設計に於いて、高圧用管222の周りにカップリング610がねじ込まれている。カップリング610はフランジボルト孔614とフランジ618を備えている。高圧用管222の端部部分は切り離され、カップリング610内に収容されたリング620が内張り224と接触出来るようにしている。
【0075】
第1の設計では、プラグ640(図16)は止め部642とねじ部648を有している
。ねじ部648はカップリング610内にねじ込まれとめ部642は内張り224内に嵌合している。ノッチ650が止め部642内に切ってあるが、ノッチ650はリング652を収容するためにある。プラグ640は内部流路660を有し、該流路は圧力リング662へ導いている。圧力リング662の上には開かれた流路664がある。
【0076】
第2の設計では、プラグ670(図17)は止め部672とねじ部678を有している。ねじ部678はカップリング610内にねじ込まれとめ部672は内張り224内に嵌合している。ノッチ680が止め部672内に切ってあるが、ノッチ680はリング682を収容するためにある。
【0077】
この工程の該液体は他のものの中でオレンジジュースでも良い。該圧力容器及び増圧器放出管路は4340、13−8PH、15−5PH、及び17−48PH析出硬化鋼のような高圧力金属合金で製作されるべきである。該高圧力容器及び管路は製品の品質を防護し該液体成分及び微粒子成分のpHによる腐食を排除するためにステンレス鋼で内張りされる。低圧タンク、移送管路及びバルブは製品の品質を防護し該ハードウエアの腐食を排除するためにステンレス鋼で製作される。
【0078】
本発明を詳細に説明したが、この説明に対し種々の変型、変更及び置き換えが可能であるが、それらは付属する請求項で規定される本発明の意図する範囲から逃れるものでないことは理解されるべきである。
【0079】
本発明の好ましい態様は下記のとおりである。
【0080】
1.連続的システム内で液体を滅菌する方法に於いて、
a)加圧されたシステムを通して該液体を実質的に連続的にポンプで汲む過程と、
b)該液体の圧力を複数の加圧段階で増加する過程と、
c)該液体を予め決められた時間の間高められた圧力に維持する過程と、そして
d)該液体内の微生物を破砕するために該液体の圧力を除く過程とを具備することを特徴とする方法。
【0081】
2.上記1の方法に於いて、該圧力を増加する過程が該液体を増圧器に導入する過程を備えることを特徴とする方法。
【0082】
3.上記1の方法に於いて、該液体は該高められた圧力に少なくとも100秒間維持されることを特徴とする方法。
【0083】
4.上記1の方法に於いて、圧力が2段階で増加されることを特徴とする方法。
【0084】
5.上記1の方法に於いて、該液体の圧力を除く過程が複数の圧力低減を含むことを特徴とする方法。
【0085】
6.上記1の方法に於いて、該液体の圧力を除く過程が、
該液体内の圧力を約414MPa(約60、000psig)から約283MPa(約41、000psig)まで低減する過程と、
該液体内の圧力を約283MPa(約41、000psig)から約145MPa(約21、000psig)まで低減する過程と、
該液体内の圧力を約145MPa(約21、000psig)から約10.4MPa(約1、500psig)まで低減する過程と、そして
該液体内の圧力を約10.4MPa(約1、500psig)から約0.104MPa(約15psig)まで低減する過程とを備えることを特徴とする方法。
【0086】
7.上記1の方法が更に、該液体の温度を摂氏約1.7度(華氏約35度)と摂氏約29.4度(華氏約85度)の間に維持する過程を備えることを特徴とする方法。
【0087】
8.上記1の方法が更に、該液体を微粒子成分から分離する過程を備えることを特徴とする方法。
【0088】
9.上記8の方法が更に、
a)加圧されたシステム内で該微粒子成分を、
I)該微粒子成分への該圧力を増加する過程と、そして
II)該微粒子物質を実質的に大気の圧力に戻す過程と、
により処理する過程とそして
b)該微粒子成分を該液体成分とブレンドする過程とを具備することを特徴とする方法。
【0089】
10.上記9の方法に於いて、過程I)で該微粒子成分は複数の受け器用容器内で処理されることを特徴とする方法。
【0090】
11.加圧されたシステム内で液体を連続的に滅菌するための装置に於いて、
該液体を該加圧されたシステム内へ連続的に導入するためのポンプと、
該ポンプと接続され、該システム内で該液体の圧力を増加するための第1段の増圧器と、
該前段の増圧器と接続され、該システム内の該加圧された液体の圧力を受けるための、そして該圧力を増加するための第2段の増圧器と、
該第2段の増圧器と接続され、該第2段の増圧器から該加圧された液体を受けるための、そして予め決められた時間の間該加圧された液体を維持するための圧力受け器(pressure receiver)と、そして
該圧力受け器と接続されており、該加圧されたシステム内の該液体の圧力を予め決められたレベルまで低減する圧力低減器(pressure reducer)とを具備することを特徴とする装置。
【0091】
12.上記11の装置に於いて、該第1の増圧器は複数のプランジャーと複数のシリンダーを有し、該プランジャーは該シリンダー内に交互往復運動式に設置されることを特徴とする装置。
【0092】
13.上記11の装置に於いて、該第2の増圧器は相互に並列に接続された複数の増圧器を備えることを特徴とする装置。
【0093】
14.上記11の装置が更に、該第1の増圧器に接続されたサージタンクを有しており、該サージタンクは該第1の増圧器から加圧された液体を受けるための、そして保持するためのものであることを特徴とする装置。
【0094】
15.上記11の装置が更に、該第1段の増圧器に接続され、該第1段の増圧器に供給する前に該液体成分の部分をリサイクルするためのサージタンクを備えることを特徴とする装置。
【0095】
16.上記11の装置に於いて、該圧力低減器は熱交換器と圧力制御器との交互のシリースを備えていることを特徴とする装置。
【0096】
17.上記11の装置に於いて、該熱交換器は該液体の温度を摂氏約1.7度(華氏約
35度)と摂氏約29.4度(華氏約85度)の間に維持することを特徴とする装置。
【0097】
18.上記11の装置が更に、該液体から微粒子を分離するために該液体ポンプに接続された液体成分と微粒子成分との分離器を備えることを特徴とする装置。
【0098】
19.上記18の装置が更に、該分離器と接続された微粒子処理装置を具備しており、該微粒子処理装置は
微粒子物質を滅菌するための圧力処理受け器用容器と、
該受け器用容器に接続され該微粒子成分への圧力を増加するための増圧器と、
該処理された微粒子物質を集めるための回収器と、そして
該処理された微粒子物質を該処理された液体物質とブレンドするためのブレンダーとを備えることを特徴とする装置。
【0099】
20.上記19の装置に於いて、該微粒子成分を滅菌するための少なくとも2つの圧力処理受け器用容器があり、該容器は該液体成分と微粒子成分との分離器と接続されていることを特徴とする装置。
【図面の簡単な説明】
【0100】
【図1】全不活性化方法のブロック流れ図である。
【図2】超臨界圧力液体処理方法のブロック流れ図である。
【図3】該液体超臨界圧力処理装置の略図である。
【図4】補足的保守制御システムの略図である。
【図5】ステンレス鋼で内張りされた高圧用管の断面略図である。
【図6】該増圧器のシステム圧力の安全解放システムを図解している。
【図7】該圧力低減ステーションの略図である。
【図8】制御可能な高圧、高速度の圧力/流れ制御弁の設計の断面図である。
【図9】オリフイス圧力/流れ制御システムの断面図である。
【図10】該圧力低減ステーションの熱力学を図解している。
【図11】微粒子処理過程のブロック流れ図である。
【図12】該微粒子処理装置の単一受け器構成の略図である。
【図13】該微粒子の超臨界圧力処理装置の多数受け器構成の略図である。
【図14】パルプ処理用バッチ受け器を図解する断面図である。
【図15】該内張りされたプロセス高圧用管を接続するために使用されたグレーロック(Graylock)カップリングの断面図である。
【図16】該処理装置用の第1の加圧端部プラグの断面図である。
【図17】該処理装置用の第2の加圧端部プラグの断面図である。
【符号の説明】
【0101】
10 液体成分供給管路
10a 閉塞バルブ
12 液体成分供給ポンプ
14 温水管路
14a、20a、56、58、70a、72a、84a、88a、94a、9 8a、132、134、142a、144a、146a、148a、166a 、180a、200a、200b、210a、210b、295a、296a 、297a、299a312a、316b、318b、322a、320c 、332a、352a、354a、410a、412a、414a、416a 、416b、418a、418b、434a、438a、440a、442a 、460a、460c バルブ
16 温水タンク
20、22、24、26、46、52、54、70、72、80、84、88 、94、98、142、144、146、148、160、162、166、 170、172、176、180、200、210、228、295、296 、299、312、314、316、318、320、322、324、33 2、334、336、337、354、356、357、364、366、3 67、410、412、414、416、418、420、422、424、 430、434、438、440、442、450、452、460、462 管路
30 増圧器
34a 第1シリンダー室
34b 第2シリンダー室
36a、36b 油圧パワー室
38a、38b、118a、118b、128a、128b プランジャー
40 サージタンク
42 ガスタンク
50 油圧パワーパッケージ
76 サージドラム
110 第1増圧器
114a、114b、124a、124b シリンダー
116a、116b、126a、126b パワー室(油圧室)
120 第2増圧器
130 油圧パワーパック(増圧器)
212、214 破裂デイスク
220 管状受け器
222 外側圧力管
222a、224a 内径面
222b、224b 外面
224 内張り
229 自動停止制御器
230、244a、244b、244c 熱交換器
240 圧力低減ステーション
242a、242b、242c 圧力低減制御器
248、260、318c、334a、336a、354a、356a、36 4a、366a、440c、442c 圧力制御バルブ
262 バルブボデイ
264 バルブステム
266、292 パッキン押さえ
268 パッキング
269 バルブシート
274 クランプ用ブロック
276、278、532、534、542、544 ボルト
280 圧力制御オリフイス
282、284、510、520 ハブ
286、288、530、540 クランプ
290 カラー
291 サフアイヤオリフイス
293 混合用T字部
297、299 パルプスラリー管路
298 パルプスラリーポンプ
300 微粒子処理システム
310 単一受け器処理システム
312b、320a、322b、339、359、369、430a、460 b 温度ゲージ
316a、320b、338、358、368、434b 圧力ゲージ
330 供給タンク
340 増圧器
350 ブリードタンク
360 製品タンク
370 受け器
372 温度制御ゲージ
374 サーモカップル
378 導電セル
380 外側ケーシング
382 内側ケーシング
382a 内壁
382b 外壁
384 底部端部
386 頂部端部
388、390 ダクト
392 底部プラグ
394 頂部プラグ
400 2重受け器処理システム
402 追加の受け器
440a、442a 第1圧力バルブ
440b、442b 第2圧力バルブ
450a 第1バルブ
450d 第2バルブ
450b 第1圧力制御バルブ
450c 第2圧力制御バルブ
500 グレーロックカップリング
550 シールリング
610 カップリング
614 フランジボルト孔
618 フランジ
620、652、682 リング
640、670 プラグ
642、672 止め部
648、678 ねじ部
650、680 ノッチ
660 内部流路
662 圧力リング
664 流路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
加圧されたシステム内で液体を連続的に滅菌するための、圧力が2段階で増加される方法であって、
a)加圧されたシステムを通して該液体を実質的に連続的にポンプで汲む過程と、
b)該液体の圧力を複数の加圧段階で増加する過程と、
c)該液体を予め決められた時間の間高い圧力に維持する過程と、
d)該液体内の微生物を破砕するために該液体の圧力を除く過程と、そして、
e)該液体の圧力を除くことの間中、液体の温度を所望の温度範囲に維持すること、
を含んでなり、
該液体内の圧力を414MPaから283MPaまで低減する過程と、
該液体内の圧力を283MPaから145MPaまで低減する過程と、
該液体内の圧力を145MPaから10.4MPaまで低減する過程と、そして
該液体内の圧力を10.4MPaから0.104MPaまで低減する過程とを含んでなる、一連の過程で液体の圧力を除くことを特徴とする、上記方法を行うための装置に於いて、
該液体を該加圧されたシステム内へ連続的に導入するためのポンプと、
該ポンプと接続され、該システム内で該液体の圧力を増加するための第1段の増圧器と、
該前段の増圧器と接続され、該システム内の該加圧された液体の圧力を受けるための、そして該圧力を増加するための第2段の増圧器と、
該第2段の増圧器と接続され、該第2段の増圧器から該加圧された液体を受けるための、そして予め決められた時間の間該加圧された液体を維持するための圧力受け器と、
該圧力受け器と接続されており、該加圧されたシステム内の該液体の圧力を予め決められたレベルまで低減する圧力低減器と、そして、
該第1段の増圧器に接続され、該第1段の増圧器に供給する前に該液体成分の部分をリサイクルするためのサージタンクとを具備する、
ことを特徴とする上記装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2009−101173(P2009−101173A)
【公開日】平成21年5月14日(2009.5.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−320974(P2008−320974)
【出願日】平成20年12月17日(2008.12.17)
【分割の表示】特願平10−230003の分割
【原出願日】平成10年7月31日(1998.7.31)
【出願人】(391026058)ザ・コカ−コーラ・カンパニー (238)
【氏名又は名称原語表記】THE COCA−COLA COMPANY
【Fターム(参考)】