説明

高圧放電灯点灯装置、照明器具

【課題】特別なパルス電圧検出手段を設けることなく、始動用の高圧パルス電圧を制限する電圧制限手段の大型化を抑え、規定の出力配線長において、高圧放電灯の始動に必要な始動パルス電圧を確保することができる高圧放電灯点灯装置を提供する。
【解決手段】高圧放電灯8の両端に発生する始動用の高圧パルス電圧を所定値以下に制限する電圧制限手段ZDを有すると共に、始動パルス発生回路7の高圧パルス電圧を、所定時間かけて上昇させるパルス電圧変化回路92を設けた。始動パルス発生回路7で発生する高圧パルス電圧は、予め規定された最短の出力配線長で高圧放電灯の始動電圧の下限を満足する値から、最長の出力配線長で高圧放電灯8の始動電圧の下限を満足する値まで、所定時間かけて変化する。高圧パルス電圧は、一定時間は所定の高圧パルス電圧を維持した後、パルス電圧変化回路92による変化を開始する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は始動時の高圧パルス電圧のピーク値を調整する手段を具備する高圧放電灯点灯装置及びこれを用いた照明器具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
高圧放電灯は、高輝度・高光出力の照明として広く使用されているが、放電ランプの一種であり、安定な点灯のためには、安定器と呼ばれる点灯装置が必要であり、点灯装置には、主にインダクタで構成される銅鉄式と、電子回路のスイッチング制御を利用した、電子式があるが、近年、省エネルギーの観点から、電子式の普及が増加している。
【0003】
電子式の高圧放電灯点灯装置の一例を、図14に示す。高圧放電灯点灯装置は、商用電源1が投入されると、制御電源回路10が制御電源を生成して、制御回路9が動作し、昇圧チョッパ回路3、降圧チョッパ回路4、極性反転回路6、始動パルス発生回路7に制御信号を送り、それぞれが動作を開始する。昇圧チョッパ回路3は、整流回路2で整流された出力を規定の電圧に昇圧し、降圧チョッパ回路4は高圧放電灯8に流れる電流が規定の電流になるように出力を調整する。極性反転回路6は、高圧放電灯8に規定の周波数の交流矩形波電圧を出力する。始動パルス発生回路7は、高圧パルス電圧を発生させて高圧放電灯8を始動させる。
【0004】
図15は、始動パルス発生回路7の詳細図である。始動パルス発生回路7は、高圧放電灯8の始動時のみ動作し、高圧パルス電圧を発生する。始動パルス発生回路7は、昇圧用のトランスT1、商用電源1の交流電圧を整流し、昇圧チョッパ回路3で昇圧した直流電圧Vc3で充電されるコンデンサC1、外部制御信号によりオン/オフ可能なスイッチング素子Q7、スイッチング素子Q7の過電流保護を行うインダクタL1、トランスT1で発生した高圧パルス電圧が極性反転回路6に回り込まないようにブロックするコンデンサC2を有する。
【0005】
高圧放電灯8は、一般的に始動に際し、高圧パルス電圧の印加が必要であり、一例として3〜5kVのピーク値の始動パルス電圧が規定されており、始動パルス発生回路7にて、規定内のパルス電圧が発生するようコンデンサC1の充電電圧、および、スイッチング素子Q7のオンのタイミングを制御している。また、始動パルス発生回路7にて発生する始動用の高圧パルス電圧は、そのパルス幅が十数μsec程度である。これは、パルス幅が主として始動パルス発生回路7のトランスT1の1次巻線のインダクタンス値とコンデンサC1の共振周波数によって決まるため、始動パルス発生回路7の形状上の制約などから、トランスT1、コンデンサC1をそれほど大きく設定できないためである。このように、幅の狭い高圧パルス電圧のため、実際の施工の際、始動パルス発生回路7と高圧放電灯8との距離が長くなった場合、出力線間の容量が増大し、これにより、始動用の高圧パルス電圧のピーク値が低下するという現象が発生し、高圧放電灯の始動パルス電圧の規定値を下回ると、ランプが始動できないという問題が発生する。
【0006】
図16に、実際の始動パルス発生回路における、出力線延長時のパルス電圧ピーク値の推移を示す。始動パルス電圧を4kVと規定すると、この場合、高圧放電灯点灯装置の出力線長の規定は、最大で2mとなり、施工上の制約事項となる。逆に、出力線長10mにおいて、規定の4kVを出力できるように設計すれば始動は可能となるが、その場合、出力線長が短いときに、高圧パルス電圧が6kVを超えることになり、配線やランプソケットなどで、耐圧を超える恐れがあり、配線やランプソケットの耐圧を確保するためには、高圧パルス電圧を規定値以下に抑える電圧制限手段が必要であり、かつ出力線長が短い場合は、常に電圧制限手段が動作することになり、電圧制限手段が大型化する。
【0007】
そこで、特許文献1(特開2007−52977)に開示されているように、トランスT1にフィードバック電圧検出巻線N3を設け、このフィードバック電圧検出巻線N3に電圧分圧回路11を接続し、さらに電圧分圧回路11にパルス検出回路12を接続し、始動パルス電圧成分のみを検出する。そして、パルス検出回路12の出力を、制御回路9にフィードバックさせることで始動パルス電圧Vpが所定値になるように、制御回路9が1次巻線電圧Vp1を制御する。これにより、出力配線長が増加して出力容量が増加しても、高圧パルス電圧を規定値内に維持することが可能となる。
【特許文献1】特開2007−52977号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1の技術では、トランスT1にフィードバック電圧検出巻線N3が必要であり、また、フィードバック電圧検出巻線N3により、間接的に幅の狭いパルス電圧を検出するため、電圧分圧回路11やパルス検出回路12が必要となり、構成が複雑となる。
【0009】
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、特別なパルス電圧検出手段を設けることなく、始動用の高圧パルス電圧を制限する電圧制限手段の大型化を抑え、規定の出力配線長において、高圧放電灯の始動に必要な始動パルス電圧を確保することができる高圧放電灯点灯装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1の発明は、前記の課題を解決するために、図1に示すように、直流電源Eの出力を電力変換して負荷である高圧放電灯8に電力を供給する電力変換回路(降圧チョッパ回路4)と、電力変換回路の出力を矩形波交流に変換し、高圧放電灯8に印加する極性反転回路6と、始動用の高圧パルス電圧を高圧放電灯8に印加する始動パルス発生回路7と、上記各回路を制御する制御回路Sを備えた高圧放電灯点灯装置において、高圧放電灯8の両端に発生する始動用の高圧パルス電圧を所定値以下に制限する電圧制限手段ZDを有すると共に、始動パルス発生回路7の高圧パルス電圧を、所定時間かけて上昇させるパルス電圧変化回路92を設けたことを特徴とするものである。
【0011】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、始動パルス発生回路7で発生する、所定時間かけて変化する高圧パルス電圧の電圧範囲の少なくとも一部が、予め規定された全ての出力配線長で、高圧放電灯の始動電圧の下限を満足するように変化することを特徴とする(図4)。
【0012】
請求項3の発明は、請求項1または2の発明において、始動パルス発生回路7で発生する高圧パルス電圧は、予め規定された最短の出力配線長で高圧放電灯の始動電圧の下限を満足する値から、最長の出力配線長で高圧放電灯8の始動電圧の下限を満足する値まで、所定時間かけて変化することを特徴とする(図4)。
【0013】
請求項4の発明は、請求項1〜3の発明において、始動パルス発生回路7の動作中、前記所定時間での高圧パルス電圧の変化を繰り返すことを特徴とする(図4)。
【0014】
請求項5の発明は、請求項1〜3の発明において、前記始動パルス発生回路7は、高圧パルス電圧を前記所定時間で変化させた後、パルス発生動作を停止することを特徴とする(図7)。
【0015】
請求項6の発明は、請求項1〜5の発明において、高圧パルス電圧は、一定時間は所定の高圧パルス電圧を維持した後、パルス電圧変化回路による変化を開始することを特徴とする(図11、図12)。
【0016】
請求項7の発明は、請求項1〜6の発明において、高圧放電灯8が所定の時間、不点灯を継続した際、始動パルス発生回路7の動作を停止する無負荷継続タイマ52を有することを特徴とする(図5)。
【0017】
請求項8の発明は、請求項5の発明において、高圧放電灯8が所定の時間、不点灯を継続した際、始動パルス発生回路7の動作を停止する無負荷継続タイマ52を有し、設定される高圧パルス電圧の変化のための所定時間は、前記無負荷継続タイマ52の時間としたことを特徴とする(図7)。
【0018】
請求項9の発明は、請求項1〜8の発明において、始動パルス発生回路7は、少なくともコンデンサC1とトランスT1とスイッチング素子Q7を有し、コンデンサC1とトランスT1の1次巻線N1とスイッチング素子Q7の直列接続からなる1次巻線回路と、スイッチング素子Q7のオンによりコンデンサC1の電荷を前記1次巻線回路で放電し、トランスT1の1次巻線N1に発生した電圧を昇圧して高圧放電灯8に印加する2次巻線回路とからなり、高圧パルス電圧の変化をコンデンサC1の充電電圧により制御することを特徴とする(図2)。
【0019】
請求項10の発明は、請求項1〜9のいずれかに記載の高圧放電灯点灯装置を具備した照明器具である(図13)。
【発明の効果】
【0020】
請求項1〜10の発明によれば、高圧パルス電圧が徐々に上昇し、出力配線長によらず、高圧放電灯の始動パルス電圧に到達するので、始動パルス電圧の下限付近で始動することができる。
【0021】
請求項6の発明によれば、出力配線長が最短で、始動用パルス電圧の減衰がほとんど見られない場合には、初始動・再始動によらず、始動パルス電圧の下限値付近で始動させることが可能であり、出力配線長が延長された場合でも、始動パルス電圧を上昇させる際には、既に、高圧放電灯が初始動と同様の始動パルス電圧で点灯可能な状態となっているので、始動パルス電圧の下限付近で始動でき、不必要に高いパルス電圧の印加を抑制できる。
【0022】
請求項7,8の発明によれば、無負荷継続タイマにより、高圧放電灯が未装着の場合でも、所定時間の経過後には高圧パルス電圧が停止するので、出力配線長が短く、高圧パルス電圧がランプソケットや配線に対し過電圧となり、電圧制限素子が動作する場合でも、過電圧が継続する時間が短く、簡易な電圧制限素子を利用可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
(実施形態1)
図1は本発明の実施形態1の全体構成を示す回路図である。以下、その回路構成について説明する。整流回路2は、ダイオードブリッジDBよりなり、商用交流電源1を全波整流して脈流電圧を出力する。ダイオードブリッジDBの出力端には、入力コンデンサCiが並列接続されると共に、インダクタL2とスイッチング素子Q1の直列回路が接続されており、スイッチング素子Q1の両端にはダイオードD1を介して平滑コンデンサC3が接続されている。インダクタL2、スイッチング素子Q1、ダイオードD1、入力コンデンサCi、平滑コンデンサC3は昇圧チョッパ回路3を構成している。スイッチング素子Q1のオン・オフは昇圧チョッパ制御部30により制御される。昇圧チョッパ制御部30は市販の集積回路(例えばMC33262など)を用いて容易に実現可能である。スイッチング素子Q1が商用交流電源1の商用周波数よりも十分に高い周波数でオン・オフ制御されることにより、ダイオードブリッジDBの出力電圧は、規定の直流電圧に昇圧されて平滑コンデンサC3に充電されると共に、商用交流電源1からの入力電流と入力電圧の位相がずれないように回路に抵抗性を持たせる力率改善制御を行っている。なお、ダイオードブリッジDBの交流入力端に高周波漏洩阻止用のフィルタ回路を設けても良い。
【0024】
本実施形態で用いる直流電源Eは、商用交流電源1を整流・平滑した平滑コンデンサC3の直流電圧であり、ダイオードブリッジDBの出力に接続された昇圧チョッパ回路3の出力電圧であるが、これに限定されるものではなく、直流電源Eは電池でもよいし、市販の直流電源でもよい。
【0025】
直流電源Eには、電力変換回路としての降圧チョッパ回路4が接続されている。降圧チョッパ回路4は負荷である高圧放電灯8に目標電力を供給するための安定器としての機能を有している。また、始動時からアーク放電移行期間を経て安定点灯期間に至るまで高圧放電灯8に適正な電力を供給するように降圧チョッパ回路4の出力電圧を可変制御される。
【0026】
降圧チョッパ回路4の回路構成について説明する。直流電源Eである平滑コンデンサC3の正極はスイッチング素子Q2、インダクタL3を介してコンデンサC4の正極に接続されており、コンデンサC4の負極は平滑コンデンサC3の負極に接続されている。コンデンサC4の負極には回生電流通電用のダイオードD2のアノードが接続されており、ダイオードD2のカソードはスイッチング素子Q2とインダクタL3の接続点に接続されている。
【0027】
降圧チョッパ回路4の回路動作について説明する。スイッチング素子Q2は降圧チョッパ制御部40の出力により高周波でオン・オフ駆動され、スイッチング素子Q2がオンのとき、直流電源Eからスイッチング素子Q2、インダクタL3、コンデンサC4を介して電流が流れ、スイッチング素子Q2がオフのとき、インダクタL3、コンデンサC4、ダイオードD2を介して回生電流が流れる。これにより、直流電源Eの直流電圧を降圧した直流電圧がコンデンサC4に充電される。降圧チョッパ制御部40によりスイッチング素子Q2のオンデューティ(一周期に占めるオン時間の割合)を変えることにより、コンデンサC4に得られる電圧を可変制御できる。
【0028】
降圧チョッパ回路4の出力には極性反転回路6が接続されている。極性反転回路6はスイッチング素子Q3〜Q6よりなるフルブリッジ回路であり、スイッチング素子Q3,Q6のペアとQ4,Q5のペアが極性反転制御回路60からの制御信号により低周波で交互にオンされることで、降圧チョッパ回路4の出力電力を矩形波交流電力に変換して高圧放電灯8に供給するものである。負荷である高圧放電灯8は、メタルハライドランプや高圧水銀ランプのような高輝度高圧放電灯(HIDランプ)である。
【0029】
始動パルス発生回路7は、高圧放電灯8の始動時のみ動作し、高圧放電灯8を絶縁破壊させるための高圧パルス電圧を発生する。始動パルス電圧発生回路7は、昇圧チョッパ回路3で昇圧した直流電源Eからスイッチング素子Q22を介して所定の電圧値Vc1に充電されるコンデンサC1と、トランスT1の1次巻線N1と、外部制御信号によりオン/オフ可能なスイッチング素子Q7と、スイッチング素子Q7の過電流保護を行うインダクタL1とを直列に接続したトランス1次巻線回路と、トランスT1の1次巻線N1に発生する電圧Vp1を2次巻線N2との巻数比からN2/N1倍(以後、トランスの結合係数は1として説明する)に昇圧して高圧放電灯8に極性反転回路6の出力に重畳して高圧パルス電圧を印加するトランスT1の2次巻線N2とで構成されている。コンデンサC2は、トランスT1で発生した高電圧パルスが極性反転回路6の入力側に回り込まないようにブロックする高周波バイパス用のコンデンサであり、このコンデンサC2とトランスT1の2次巻線N2と高圧放電灯8とで直列閉回路を構成している。トランスT1の2次巻線N2に高圧パルス電圧が発生すると、コンデンサC2を介して高圧放電灯8の両端に印加されることになる。
【0030】
高圧放電灯8の両端には、印加される電圧を制限する電圧制限素子ZDが並列に接続されている。ここで、電圧制限素子ZDとしては、回路図では定電圧ダイオードを逆並列接続した構成を図示しているが、要するに印加電圧が所定電圧範囲を越えると抵抗値が低下するような素子であれば良く、例えばZNR(酸化亜鉛非線形抵抗素子)に代表されるバリスタを用いても良い。電圧制限素子は過電圧保護素子と言い換えても良い。
【0031】
制御回路Sは、昇圧チョッパ回路3の出力電圧を検出・フィードバックし、一定の電圧となるよう制御する昇圧チョッパ制御部30と、高圧放電灯8に適正な電力を供給するため、降圧チョッパ回路4の出力電圧を検出し、出力電圧に応じた所定の電流となるよう制御する降圧チョッパ制御部40と、降圧チョッパ回路4の電圧により、高圧放電灯8の点灯・不点灯を判別する点灯判別部50と、極性反転回路6のスイッチング素子Q3〜Q6の極性切替制御を行う極性反転制御回路60と、始動パルス発生回路7を制御する始動パルス発生回路制御部90からなる。
【0032】
図2に、本発明の特徴である、始動パルス発生回路7および始動パルス発生回路制御部90の詳細を示す。始動パルス発生回路7は、トランスT1、外部信号によりオン/オフ可能なスイッチング素子Q7、昇圧チョッパ回路3の出力電圧Vc3で充電されるコンデンサC1、コンデンサC1の充電電圧を制御するスイッチング素子Q22、スイッチング素子Q7の過電流保護を行うインダクタL1を備える。
【0033】
始動パルス発生回路制御部90は、高圧パルス電圧Vpを、所定時間かけて所定値VpLから所定値VpHまで上昇するように制御するパルス電圧変化回路92と、極性反転制御回路60からの極性切替信号に同期し、矩形波半サイクル毎に高圧パルス電圧を発生するように始動パルス発生回路7のスイッチング素子Q7を制御する始動パルス発生回路制御回路91からなる。
【0034】
パルス電圧変化回路92は、パルス電圧制御タイマ93を有し、所定のタイマ時間をかけて始動パルス発生回路7のコンデンサC1の充電電圧Vc1の目標値をVcLからVcHまで上昇させ、発生する高圧パルス電圧Vpを上昇させる。タイマ時間の経過後は、再度、コンデンサC1の充電電圧Vc1の目標値をVcLに戻し、動作を継続する。
【0035】
パルス電圧変化回路92の詳細について説明する。コンデンサC20には、初期値として制御電源電圧Vccを抵抗R22とR23により分圧した電圧VrがダイオードD22を介して充電される。この電圧はコンデンサC1の充電電圧の初期目標値VcLに相当する電圧に設定しておく。無負荷状態(高圧放電灯8の不点灯状態)が継続すると、定電流回路よりコンデンサC20が充電され、コンデンサC20の電圧が徐々に上昇する。トランジスタTr1,Tr2はカレントミラー回路を構成しており、制御電源電圧VccからトランジスタTr1のエミッタ・ベース間接合を介して抵抗R21に流れる一定電流がトランジスタTr2にも流れることになり、この定電流回路によりコンデンサC20の電圧は直線的に上昇して行く。コンデンサC20の電圧はコンパレータCOMP1の+入力に基準電圧として印加されている。コンパレータCOMP1の−入力には、始動パルス発生用のコンデンサC1の電圧Vc1が抵抗R24,R25により分圧されて印加されており、充電目標値であるコンデンサC20の電圧と比較され、目標値に到達すると、コンパレータCOMP1の出力が反転し、コンデンサC1の充電制御用のスイッチング素子Q22がオフされる。駆動回路94はコンパレータCOMP1の出力に応じてスイッチング素子Q22を開閉し、コンデンサC1の充電を制御する。
【0036】
パルス電圧制御タイマ93は、コンデンサC20の電圧が初期値が最大値まで一定時間をかけて上昇すると、ワンショットパルスを出力し、トランジスタTr3をオンすることで、コンデンサC20を放電させる。その後、トランジスタTr3がオフすることで、コンデンサC20には、再度、初期値として制御電源電圧Vccを抵抗R22とR23により分圧した電圧VrがダイオードD22を介して充電される。以下、同じ動作を高圧放電灯8が始動するまで繰り返す。
【0037】
本実施形態の動作波形図を図3に示す。高圧放電灯8が始動する前においては、降圧チョッパ回路4の出力電圧は、高圧放電灯8が始動しやすいように、定常点灯時の出力電圧よりも高い無負荷時出力電圧に設定されている。極性反転回路6は、スイッチング素子Q3,Q6およびQ4,Q5が対となり、オン・オフを低周波(100〜200Hz程度)で繰返し、高圧放電灯8へ矩形波電圧を供給する。
【0038】
始動パルス発生回路7は、昇圧チョッパ回路3の出力Vc3からスイッチング素子Q22を介してコンデンサC1を充電し、コンデンサC1の充電電圧が所定の電圧に達すると、スイッチング素子Q22をオフして充電を停止し、極性反転回路6のスイッチング素子Q3〜Q6の切替に同期して、スイッチング素子Q7をオンする。スイッチング素子Q7がオンすると、コンデンサC1の充電電圧が、インダクタL1、トランスT1の1次巻線N1、スイッチング素子Q7、コンデンサC1の閉ループで放電され、トランスT1の2次巻線N2に高圧パルス電圧が発生する。トランスT1の2次側に発生した高圧パルス電圧は、矩形波電圧に重畳されて、高圧放電灯8に印加され、高圧放電灯8が始動する。
【0039】
高圧放電灯8が始動すると、高圧放電灯8のインピーダンスが急激に低下するため、降圧チョッパ回路4の出力電圧が低下する。この電圧の低下により、点灯判別回路51にて、高圧放電灯8の点灯を検出し、始動パルス発生回路7の動作を停止させると共に、出力電圧に応じた電流が流れるよう、降圧チョッパ回路4を制御し、高圧放電灯8を安定に点灯させる。
【0040】
コンデンサC1の充電電圧Vc1の目標値は、図4に示すように、初期値であるVcLとして高圧放電灯点灯装置が規定する出力配線長が最短時に、高圧パルス電圧が、高圧放電灯で規定される始動パルス電圧の最小値となるよう設定し、所定時間経過後の目標値VcHとして(VcH>VcL)、高圧放電灯点灯装置が規定する出力配線長が最長時に、高圧パルス電圧が、高圧放電灯で規定される始動パルス電圧の最小値となるよう設定する。
【0041】
このように設定・動作すると、高圧パルス電圧が徐々に上昇し、出力配線長によらず、高圧放電灯の始動パルス電圧に到達するので、常に始動パルス電圧の下限付近で始動させることができる。
【0042】
従来技術の説明で述べたように、高圧放電灯を始動させるだけであれば、出力配線長が最長時に、規定の始動パルス電圧が発生するよう設定しておけばよいが、それでは高圧放電灯が未装着時には、高圧パルス電圧が出続けることになり、また、出力配線長が短い場合、高圧放電灯のソケットや配線に過電圧が印加され、電圧制限素子ZDが常に動作する恐れがあり、電圧制限素子ZDを非常に強化する必要がある。
【0043】
本実施形態によると、先述したように、高圧パルス電圧を、最小値から徐々に上昇させ、この動作を繰り返すので、出力配線長が短い場合や、高圧放電灯が未装着の場合でも、過電圧となる時間が短く、簡易な電圧制限素子を利用可能となる。
【0044】
(変形例1)
極性反転回路6はフルブリッジ回路を例示したが、ハーフブリッジ回路であっても良い。その場合、2個のスイッチング素子Q5,Q6の直列回路に代えて、2個の電解コンデンサの直列回路を配置し、スイッチング素子Q3,Q4を低周波で交互にオン・オフさせれば良い。
【0045】
(変形例2)
また、電力変換回路としての降圧チョッパ回路4は極性反転回路6を構成するフルブリッジ回路またはハーフブリッジ回路のスイッチング素子と兼用しても良い。例えば、図1の回路図において、降圧チョッパ回路4を省略し、極性反転回路6のスイッチング素子Q3,Q4とスイッチング素子Q5,Q6の接続点の間に、チョッパチョークとしてのインダクタL3と出力コンデンサC2の直列回路を接続し、出力コンデンサC2の両端にトランスT1の2次巻線N2と高圧放電灯8の直列回路を接続し、スイッチング素子Q4,Q6を低周波で交互にオン・オフすると共に、スイッチング素子Q4がオンとなる出力極性では、スイッチング素子Q5を高周波でオン・オフし、スイッチング素子Q6がオンとなる出力極性では、スイッチング素子Q3を高周波でオン・オフすれば、極性反転回路6と電力変換回路としての降圧チョッパ回路4を一体化できる。その場合、周知のようにスイッチング素子Q3,Q5の寄生ダイオード(MOSFETに内蔵された逆方向ダイオード)が降圧チョッパ回路の回生電流通電用のダイオードとして兼用されることになる。
【0046】
(実施形態2)
本発明の実施形態2を図5に示す。先の実施形態と異なる点は、点灯判別部50に、無負荷継続タイマ回路52を設け、所定の時間、例えば、30分で高圧放電灯8が始動しない場合、高圧放電灯8が未装着、あるいは、高圧放電灯8の不良として、始動パルス発生の動作を停止させる。これは、始動のための高電圧パルスが出続けることによる不具合を排除するためである。
【0047】
本実施形態の動作を実現する始動パルス発生回路周辺の詳細を図6に示す。コンデンサC20には、抵抗R22とR23により、分圧された電圧Vrが充電されており、この電圧は、コンデンサC1の充電電圧の初期目標値VcLに相当する電圧に設定する。無負荷状態(高圧放電灯8の不点灯状態)が継続すると、定電流回路よりコンデンサC20が充電され、コンデンサC20の電圧が徐々に上昇する。コンデンサC1の電圧Vc1は抵抗R24,R25により分圧され、目標値であるコンデンサC20の電圧と比較され、目標値に到達すると、コンパレータCOMP1の出力が反転し、コンデンサC1の充電制御用のスイッチング素子Q22がオフされる。
【0048】
本実施形態の動作波形図を図7に示す。高圧放電灯8が、始動する前においては、降圧チョッパ回路4の出力電圧は、高圧放電灯10が始動しやすいよう、定常点灯時の出力電圧よりも高い無負荷時出力電圧に設定されている。極性反転回路6は、スイッチング素子Q3,Q6およびQ4,Q5が対となり、オン・オフを低周波(100〜200Hz程度)で繰返し、高圧放電灯8へ矩形波電圧を供給する。
【0049】
始動パルス発生回路7は、昇圧チョッパ回路3の出力Vc3よりスイッチング素子Q22を介してコンデンサC1を充電し、コンデンサC1の充電電圧が所定の電圧に達すると、スイッチング素子Q22をオフして充電を停止し、極性反転回路6のスイッチング素子の切替に同期して、スイッチング素子Q7をオンする。スイッチング素子Q7がオンすると、コンデンサC1の充電電圧が、インダクタL1、トランスT1の1次巻線N1、スイッチング素子Q7、コンデンサC1の閉ループで放電され、トランスT1の2次巻線N2に高圧パルス電圧が発生する。トランスT1の2次側に発生した高圧パルス電圧は、矩形波電圧に重畳されて、高圧放電灯8に印加され、高圧放電灯8が始動する。
【0050】
高圧放電灯8が始動すると、高圧放電灯8のインピーダンスが急激に低下するため、降圧チョッパ回路4の出力電圧が低下する。この電圧の低下により、点灯判別回路51にて、高圧放電灯8の点灯を検出し、始動パルス発生回路7の動作を停止させると共に、出力電圧に応じた電流が流れるよう、降圧チョッパ回路4を制御し、高圧放電灯8を安定に点灯させる。
【0051】
万一、高圧放電灯8が未装着などにより、点灯判別がなされない場合は、図8に示すように、点灯判別部50に設けた、無負荷継続タイマ回路52により、所定の時間で、始動パルス発生回路7、極性反転回路6、降圧チョッパ回路4の動作を停止させる。始動パルス発生回路7の動作を停止させるには、図6のトランジスタTr3をオンさせることで、コンデンサC20の充電電圧を常にゼロとする。
【0052】
ここで、始動パルス発生回路7の動作開始直後のコンデンサC1の充電電圧を、当該高圧放電灯点灯装置が規定する出力配線長が最短の時に、高圧パルス出力が規定される最小となる充電電圧VcLとし、高圧放電灯8が万一、点灯せず、始動パルス発生回路7が動作を停止する直前のコンデンサC1の充電電圧を、当該高圧放電灯点灯装置が規定する出力配線長が最長の時に、高圧パルス出力が規定される最小となる充電電圧VcH(VcL<VcH)となるよう、時間と共に変化させるよう、制御する。図9に、コンデンサC1の充電電圧Vc1の目標値の時間推移を示す。
【0053】
このように設定・動作すると、高圧パルス電圧が徐々に上昇し、出力配線長によらず、高圧放電灯8の始動パルス電圧に到達するので、常に始動パルス電圧の下限付近で始動させることができる。
【0054】
さらに、無負荷継続タイマ回路52により、高圧放電灯8が未装着の場合でも、所定時間の経過後には高圧パルス電圧が停止するので、出力配線長が短く、高圧パルス電圧がランプソケットや配線に対し過電圧となり、電圧制限素子が動作する場合でも、過電圧が継続する時間が短く、簡易な電圧制限素子を利用可能となる。
【0055】
(実施形態3)
本発明の実施形態3の要部構成を図10に、動作波形を図11に示す。主回路の構成については、先の第2の実施形態と同じである。異なる点は、コンデンサC1の充電電圧Vc1の目標値の時間推移を、図12のようにした点である。
【0056】
高圧放電灯8は、点灯時、内部が非常に高温・高圧力の状態で安定に点灯しているため、一度、消灯した後、再度、点灯するのに、通常、数分から十数分必要である。本実施形態は、この点に着目してなされたものであり、始動パルス発生回路7が動作を開始した後、高圧放電灯8の再始動に要する時間、充電電圧Vc1の目標値をVcLに固定した後、所定の時間をかけてVcHまで上昇させるように制御することを特徴としている。
【0057】
図10のパルス電圧変化回路92において、コンパレータCOMP1の+入力には、制御電源電圧Vccを抵抗R22とR23により分圧した基準電圧Vrが印加されており、この電圧は、コンデンサC1の充電電圧の初期目標値VcLに相当する電圧に設定する。無負荷状態(高圧放電灯8の不点灯状態)が継続すると、定電流回路よりコンデンサC20が充電され、コンデンサC20の電圧が徐々に上昇する。コンデンサC1の電圧は、抵抗R24,R25により分圧され、目標値であるコンデンサC20の電圧と比較されるが、コンデンサC20の電圧が、抵抗R22とR23の分圧により生成された基準電圧Vrを越えるまでは、コンパレータCOMP1ではコンデンサC1の充電電圧の目標値として、基準電圧Vrと比較されるため、コンデンサC1の充電電圧はVcLに維持され、その結果、発生するパルス電圧も一定化される。ダイオードD21,D22はいずれか高い方のアノード電圧をコンパレータCOMP1の+入力とするので、コンデンサC20の充電電圧が抵抗R22とR23の分圧により生成された基準電圧Vrを越えると、コンデンサC1の充電電圧の目標値は時間と共に上昇し、パルス電圧が上昇してゆく。
【0058】
このように、コンデンサC1の充電電圧Vc1の目標値を変化させることで、出力配線長が最短で、始動用パルス電圧の減衰がほとんど見られない場合には、初始動・再始動によらず、始動パルス電圧の下限値付近で始動させることが可能であり、出力配線長が延長された場合でも、始動パルス電圧を上昇させる際には、既に、高圧放電灯が初始動と同様の始動パルス電圧で点灯可能な状態となっているので、始動パルス電圧の下限付近で始動でき、不必要に高いパルス電圧の印加を抑制できる。
【0059】
さらに、無負荷継続タイマ回路52により、高圧放電灯8が未装着の場合でも、所定時間の経過後にはトランジスタTr4がオンすることで高圧パルス電圧が停止するので、出力配線長が短く、高圧パルス電圧がランプソケットや配線に対し過電圧となり、電圧制限素子が動作する場合でも、過電圧が継続する時間が短く、簡易な電圧制限素子を利用可能となる。
【0060】
(実施形態4)
図13は本発明の高圧放電灯点灯装置を用いた照明器具の構成例を示す。(a)、(b)はそれぞれスポットライトにHIDランプを用いた例、(c)はダウンライトにHIDランプを用いた例であり、図中、8は高圧放電灯、81は高圧放電灯を装着した灯体、82は配線、83は点灯装置の回路を格納した安定器である。これらの照明器具を複数組み合わせて照明システムを構築しても良い。これらの点灯装置として前述の実施形態1〜3のいずれかの高圧放電灯点灯装置を用いることで、始動パルスのピーク値を適正化でき、配線82が長くても始動可能となる。また、配線82が短いときには始動パルスのピーク値を低減できる。
【0061】
出力線長を延長しても高圧パルス電圧の減衰しない本発明の高圧放電灯点灯装置を搭載することで、配線82を例えば2m〜10mの範囲で延長することが可能となり、施工性が高まったり、安定器83の一括設置が可能となり、電源線の引き回し距離が短くできたり、安定器83の一括点検が可能となる等の利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明の実施形態1の回路図である。
【図2】本発明の実施形態1の要部構成を示す回路図である。
【図3】本発明の実施形態1の動作波形図である。
【図4】本発明の実施形態1の動作説明図である。
【図5】本発明の実施形態2の回路図である。
【図6】本発明の実施形態2の要部構成を示す回路図である。
【図7】本発明の実施形態2の動作波形図である。
【図8】本発明の実施形態2の動作波形図である。
【図9】本発明の実施形態2の動作説明図である。
【図10】本発明の実施形態3の要部構成を示す回路図である。
【図11】本発明の実施形態3の動作波形図である。
【図12】本発明の実施形態3の動作説明図である。
【図13】本発明の実施形態4の照明器具の外観を示す斜視図である。
【図14】従来例のブロック図である。
【図15】従来例の回路図である。
【図16】従来例の出力配線長とパルス電圧の関係を示す特性図である。
【符号の説明】
【0063】
E 直流電源
4 降圧チョッパ回路(電力変換回路)
6 極性反転回路
7 始動パルス発生回路
8 高圧放電灯
ZD 電圧制限手段
92 パルス電圧変化回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
直流電源の出力を電力変換して負荷である高圧放電灯に電力を供給する電力変換回路と、
電力変換回路の出力を矩形波交流に変換し、高圧放電灯に印加する極性反転回路と、
始動用の高圧パルス電圧を高圧放電灯に印加する始動パルス発生回路と、
上記各回路を制御する制御回路を備えた高圧放電灯点灯装置において、
高圧放電灯の両端に発生する始動用の高圧パルス電圧を所定値以下に制限する電圧制限手段を有すると共に、
始動パルス発生回路の高圧パルス電圧を、所定時間かけて上昇させるパルス電圧変化回路を設けたことを特徴とする高圧放電灯点灯装置。
【請求項2】
請求項1において、始動パルス発生回路で発生する、所定時間かけて変化する高圧パルス電圧の電圧範囲の少なくとも一部が、予め規定された全ての出力配線長で、高圧放電灯の始動電圧の下限を満足するように変化することを特徴とする高圧放電灯点灯装置。
【請求項3】
請求項1または2において、始動パルス発生回路で発生する高圧パルス電圧は、予め規定された最短の出力配線長で高圧放電灯の始動電圧の下限を満足する値から、最長の出力配線長で高圧放電灯の始動電圧の下限を満足する値まで、所定時間かけて変化することを特徴とする高圧放電灯点灯装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかにおいて、始動パルス発生回路の動作中、前記所定時間での高圧パルス電圧の変化を繰り返すことを特徴とする高圧放電灯点灯装置。
【請求項5】
請求項1〜3のいずれかにおいて、前記始動パルス発生回路は、高圧パルス電圧を前記所定時間で変化させた後、パルス発生動作を停止することを特徴とする高圧放電灯点灯装置。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれかにおいて、高圧パルス電圧は、一定時間は所定の高圧パルス電圧を維持した後、パルス電圧変化回路による変化を開始することを特徴とする高圧放電灯点灯装置。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれかにおいて、高圧放電灯が所定の時間、不点灯を継続した際、始動パルス発生回路の動作を停止する無負荷継続タイマを有することを特徴とする高圧放電灯点灯装置。
【請求項8】
請求項5において、高圧放電灯が所定の時間、不点灯を継続した際、始動パルス発生回路の動作を停止する無負荷継続タイマを有し、設定される高圧パルス電圧の変化のための所定時間は、前記無負荷継続タイマの時間としたことを特徴とする高圧放電灯点灯装置。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれかにおいて、始動パルス発生回路は、少なくともコンデンサとトランスとスイッチング素子を有し、コンデンサとトランスの1次巻線とスイッチング素子の直列接続からなる1次巻線回路と、スイッチング素子のオンによりコンデンサの電荷を前記1次巻線回路で放電し、トランスの1次巻線に発生した電圧を昇圧して高圧放電灯に印加する2次巻線回路とからなり、高圧パルス電圧の変化をコンデンサの充電電圧により制御することを特徴とする高圧放電灯点灯装置。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれかに記載の高圧放電灯点灯装置を具備したことを特徴とする照明器具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2009−176635(P2009−176635A)
【公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−15771(P2008−15771)
【出願日】平成20年1月28日(2008.1.28)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】