説明

高圧燃料供給ポンプ

【課題】本発明の目的は、内燃機関のインジェクタに高圧燃料を供給するための高圧燃料供給ポンプにして、特に当該ポンプのシリンダに滑合して往復動するプランジャとリテーナの係止構造に関し、シンプルな部品形状にし、さらに組立性を考慮した安価な構造にするものである。
【解決手段】上記目的を達成するために本発明は、プランジャのリテーナを係止する部位を分割しプランジャ、リテーナ、リテーナホルダの3部品とした。上記のように構成した本発明によれば、プランジャは段差加工不要であり、加工がしやすい。リテーナは、切り欠きが不要で製造しやすい。リテーナホルダも単純円筒形状で加工しやすい。また、プランジャ(戻しばね)軸線方向にリテーナ、リテーナホルダの組立が可能になるため、部品(リテーナホルダ)が増えた分を考慮しても結果的に安価な構造にできる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関のインジェクタに高圧燃料を供給するための高圧燃料供給ポンプに関し、特に高圧燃料供給ポンプのシリンダに滑合して往復動するプランジャとリテーナの係止構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の高圧燃料供給ポンプは、例えば特開2009−257197号公報に記載されるように、シリンダに滑合するプランジャのカム側端部にプランジャの他の部分より直径が細く形成された段差が形成されており、この段差にばねを圧縮した状態で保持するためのリテーナが係止されている。具体的には、リテーナは環状をなし、その内径はプランジャに形成された段差の外径より小さくプランジャの細い部分の外径より大きく形成されている。リテーナの環状部の径方向の幅はばねの端部を受けるために必要な幅を有する。リテーナの環状部には放射方向の切り欠きが形成されている。この切り欠きの幅は少なくともプランジャの細い部分の外径よりわずかに大きく形成されている。そしてばねをプランジャの周りに装着した後、このばねを圧縮しながら、プランジャの軸線に対して直角な方向からリテーナの切り欠きに沿ってスライドさせてプランジャの直径の細い部分がリテーナの中心に位置するよう嵌め込まれる。ばねを圧縮状態から開放するとリテーナはばねの端部によって段差部に押し付けられる。かくしてプランジャとリテーナとばねはカムがプランジャの端部を押し上げるとき共に軸方向に移動する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−257197号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術では、プランジャの段差加工及びリテーナは放射方向に一部切り欠きが必要となり、製造コストが問題となった。また、ばねを組み付けた(ばね反力がある)状態で、プランジャ(戻しばね)軸線に対して鉛直方向にリテーナをスライドさせプランジャに挿入せねばならず、組立の観点からもコストが問題となった。
【0005】
本発明の目的は、シンプルな部品形状にし、さらに組立性を考慮した安価な構造にするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために本発明では、プランジャのリテーナを係止する部位を分割しプランジャ、リテーナ、リテーナホルダの3部品とした。
【発明の効果】
【0007】
上記のように構成した本発明によれば、プランジャは段差加工不要であり、加工がしやすい。リテーナは、切り欠きが不要で製造しやすい。リテーナホルダも単純円筒形状で
加工しやすい。また、プランジャ(戻しばね)軸線方向にリテーナ、リテーナホルダの組立が可能になるため、部品(リテーナホルダ)が増えた分を考慮しても結果的に安価な構造にできる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】は本発明が実施された第1実施例になるシリンダに滑合して往復動するプランジャとリテーナの係止構造を備えた高圧燃料供給ポンプの全体縦断面図である。
【図2】は本発明が実施された高圧燃料供給ポンプを用いた燃料供給システムの一例を示すシステム構成図である。
【図3(A)】は本発明が実施された第1実施例になるシリンダに滑合して往復動するプランジャとリテーナの係止構造を備えた高圧燃料供給ポンプの拡大断面図である。
【図3(B)】は本発明が実施された第1実施例の、組立方法を示した図である。
【図4】は本発明が実施された第2実施例になるシリンダに滑合して往復動するプランジャとリテーナの係止構造を備えた高圧燃料供給ポンプの拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、本発明の実施例を説明する。
【0010】
〔第一実施例〕
図1に基づき本発明が実施される高圧燃料供給ポンプの第1実施例を説明する。図1は細部に符号を付すことができないので、説明中の符号で図1にその符号がないものは図2ないし図3の拡大図にその符号が記載されている。
【0011】
ポンプハウジング1には、一端が開放された有底の筒状空間を形成する窪み部12Aが設けられ、当該窪み部12Aには開放端側からシリンダ20が挿入されている。シリンダ20の外周とポンプハウジング1の間は圧接部20Aによってシールされている。またシリンダ20にはピストンプランジャ2が滑合しているので、シリンダ20の内周面とピストンプランジャ2の外周面との間は滑合面間に侵入する燃料でシールされる。その結果、ピストンプランジャ2の先端と窪み部12Aの内壁面およびシリンダ20の外周面の間に加圧室12が形成されている。
【0012】
ポンプハウジング1の周壁から加圧室12に向けて筒状の孔200Hが形成されており、この筒状の孔200Hには電磁駆動型吸入弁機構200の吸入弁部INVおよび電磁駆動機構部EMDの一部が挿入されている。電磁駆動型吸入弁機構200の外周面と筒状の孔200Hとの接合面200Rがレーザ溶接によって接合されことで、ポンプハウジング1の内部が大気から密閉されている。電磁駆動型吸入弁機構200が取付けられることによって密封された筒状の孔200Hは低圧燃料室10aとして機能する。
【0013】
加圧室12を挟んで筒状の孔200Hと対向する位置にはポンプハウジング1の周壁から加圧室12に向けて筒状の孔60Hが設けられている。この筒状の孔60Hには吐出弁ユニット60が装着されている。吐出弁6は先端にバルブシート61が形成され、中心に吐出通路となる通孔11Aを備えたバルブシート部材61Bを備える。バルブシート部材61Bの外周にはバルブシート61側周囲を包囲するバルブホルダー62が固定されている。バルブホルダー62内にはバルブ63とこのバルブ63をバルブシート61に押し付ける方向に付勢するばね64が設けられている。筒状の孔60Hの反加圧室側開口部はポンプハウジング1に溶接で固定された吐出ジョイント11が設けられている。
【0014】
電磁駆動型吸入弁機構200は電磁的に駆動されるプランジャロッド201を備える。プランジャロッド201の先端にはバルブ203が設けられ、電磁駆動型吸入弁機構200の端部に設けられたバルブハウジング214に形成されたバルブシート214Sと対面している。
【0015】
プランジャロッド201の他端には、プランジャロッド付勢ばね202が設けられており、バルブ203がバルブシート214Sから離れる方向にプランジャロッドを付勢している。バルブハウジング214の先端内周部にはバルブストッパS0が固定されている。バルブ203はバルブシート214SとバルブストッパS0との間に往復動可能に保持されている。バルブ203はとバルブストッパS0との間にはバルブ付勢ばねS4が配置されており、バルブ203はバルブ付勢ばねS4によってバルブストッパS0から離れる方向に付勢されている。
【0016】
バルブ203とプランジャロッド201の先端とは互いに反対方向にそれぞれのばねで付勢されているが、プランジャロッド付勢ばね202の方が強いばねで構成してあるので、プランジャロッド201がバルブ付勢ばねS4の力に抗してバルブ203がバルブシートから離れる方向(図面右方向)に押し、結果的にバルブ203をバルブストッパS0に押し付けている。
【0017】
このため、プランジャロッド201は、電磁駆動型吸入弁機構200がOFF時(電磁コイル204に通電されていないとき)には、プランジャロッド付勢ばね202によってプランジャロッド201を介して、バルブ203を開弁する方向に付勢している。従って電磁駆動型吸入弁機構200がOFF時には、図1のように、プランジャロッド201、バルブ203は開弁位置に維持される。
【0018】
燃料は、燃料タンク50から低圧ポンプ51によってポンプハウジング1の燃料導入口としての吸入ジョイント10へ導かれている。
【0019】
コモンレール53には、複数のインジェクタ54,圧力センサ56が装着されている。インジェクタ54は、エンジンの気筒数にあわせて装着されており、エンジンコントロールユニット(ECU)600の信号に応じてコモンレール53に送られてきた高圧燃料を各気筒に噴射する。また、ポンプハウジング1に内蔵されたリリーフ弁機構(図示しない)は、コモンレール53内の圧力が所定値を超えたとき開弁して余剰高圧燃料を吐出弁6の上流側に戻す。
【0020】
ピストンプランジャ2には駆動機構を構成するリテーナ8、リテーナホルダ9が取り付けられており、リテーナ8には駆動機構を構成する戻しばね4の付勢力が図1の下方向に作用している。ピストンプランジャ2は、内燃機関のカム7の回転により図1の上下方向に往復動する。具体的にはカム7に接触するローラ3Aがカム7の軌跡に沿って上下するとローラ3Aを支持するタペット3が同期して上下に変位する。ピストンプランジャ2はシリンダ20に摺動可能に保持されており、エンジンカムシャフト等により回転されるカム7により、往復運動して加圧室12内の容積を変化させる。シリンダ20はその下端部外周がシリンダホルダ21で保持され、シリンダホルダ21をポンプハウジング1に固定することによってポンプハウジング1にメタルシール部20Aで圧接される。
【0021】
シリンダホルダ21にはピストンプランジャ2の下端部側に形成された小径部2Aの外周をシールするプランジャシール5が装着されている。加圧室内にシリンダ20とピストンプランジャ2の組体を挿入し、シリンダホルダ21の外周に形成した雄ねじ部21Aをポンプハウジング1の窪み12Aの開放側端部内周に形成した雌ねじ部のねじ部1Aにねじ込む。シリンダホルダ21の段部21Dがシリンダ20の反加圧室側端部周縁に係止した状態でシリンダホルダ21がシリンダ20を加圧室側に押すことで、シリンダ20のシール用段部20Aをポンプハウジング1に押し付けて、メタル接触によるシール部を形成する。
【0022】
Oリング21BはエンジンブロックENBに形成された取付け孔EHの内周面とシリンダホルダ21の外周面との間をシールする。Oリング21Cはポンプハウジング1の窪み12Aの反加圧室側端部内周面とシリンダホルダ21の外周面との間をねじ部21A(1A)の反加圧室側の位置でシールする。
【0023】
ポンプハウジング1の反加圧室側端部外周に溶接部1Cで固定された取付けフランジ1Dはシリンダホルダ21の端部外周をエンジンブロックENBの取付け孔EHに挿入した状態で、ねじ固定補助スリーブ1Eを介してねじ1Fでエンジンブロックにねじ止めされ、これによってポンプがエンジンブロックに固定される。
【0024】
吸入ジョイント10から低圧燃料室10aまでの通路の途中にはダンパ室10bが形成されており、この中に二枚金属ダイヤフラム式ダンパ80がダンパホルダ30(上側ダンパホルダ30A、下側ダンパホルダ30B)に挟持された状態で収納されている。ダンパ室10bはポンプハウジング1の上面外壁部に形成された環状の窪みの外周部にダンパカバー40の筒状側壁の下端部を溶接接合することで形成される。この実施例では吸入ジョイント10はダンパカバー40の中央に溶接により固定されている。
【0025】
二枚式金属ダイヤフラム式ダンパ80は、上下一対の金属ダイヤフラム80Aと80Bとを突合せその外周部を全周に亘って溶接して内部をシールしている。上側ダンパホルダ30Aの内周側下端の環状端縁部が二枚式金属ダイヤフラム式ダンパ80の溶接部80Cより内側で二枚式金属ダイヤフラム式ダンパ80の上側の環状縁部に当接している。下側ダンパホルダ30の内周側上端の環状端縁部が二枚式金属ダイヤフラム式ダンパ80の溶接部80Cより内側で二枚式金属ダイヤフラム式ダンパ80の下側の環状縁部に当接している。かくして二枚式金属ダイヤフラム式ダンパ80は環状縁部の上下面で上側ダンパホルダ30A、下側ダンパホルダ30Bに挟み付けられている。
【0026】
ダンパカバー40の外周は筒状に構成され、ポンプハウジング1の筒状部1Gに嵌合され、このときダンパカバー40の内周面が上側ダンパホルダ30Aの上端環状面に当接して二枚式金属ダイヤフラム式ダンパ80をダンパホルダ30ごとポンプハウジング1の段部1Hに押し付けることで、二枚式金属ダイヤフラム式ダンパ80はダンパ室内に固定される。この状態で、ダンパカバー40の周囲がレーザ溶接され、ダンパカバー40がポンプハウジング1に接合され固定される。
【0027】
二枚式金属ダイヤフラム80Aと80Bによって形成された中空部にはアルゴンのような不活性ガスが封入されており、外部の圧力変化に応じてこの中空部が体積変化をすることによって、脈動減衰機能を奏する。二枚式金属ダイヤフラム式ダンパ80とダンパカバー40との間の燃料通路80Uは上ダンパホルダ30Aに形成された通路30Pと、上ダンパホルダ30Aの外周とポンプハウジング1の内周面との間に形成された通路80Pを介して燃料通路としてのダンパ室10bと繋がっている。ダンパ室10bはダンパ室10bの底壁としてのポンプハウジング1に形成した連通孔10cによって電磁駆動型吸入弁機構200の低圧燃料室10aと連通されている。
【0028】
ピストンプランジャ2の小径部2Aとシリンダ20と滑合する大径部2Bとのつながり部は円錐面2Kで繋がっている。円錐面の周囲にはプランジャシールとシリンダ20の下端面との間に燃料副室250が形成されている。燃料副室250はシリンダ20とピストンプランジャ2との滑合面から漏れてくる燃料を捕獲する。
【0029】
ポンプハウジング1の内周面とシリンダ20の外周面とシリンダホルダ21の上端面との間に区画形成された環状通路21Gは、ポンプハウジング1に貫通形成された縦通路250Bによって一端がダンパ室10bに接続され、シリンダホルダ21に形成された燃料通路250Aを介して燃料副室250に繋がっている。かくして、ダンパ室10Aと燃料副室250とは縦通路250B、環状通路21G、燃料通路250Aによって連通されている。
【0030】
ピストンプランジャ2が上下(往復動)するとテーパー面2Kが燃料副室の中で往復動するので燃料副室250の容積が変化する。燃料副室250の容積が増加するとき、縦通路250B、環状通路21G、燃料通路250Aを介してダンパ室10bから燃料副室250に燃料が流れ込む。燃料副室250の容積が減少するとき、縦通路250B、環状通路21G、燃料通路250Aを介して燃料副室250からダンパ室10bへ燃料が流れ込む。
【0031】
バルブ203が開弁位置に維持された状態(コイル204が無通電状態)でピストンプランジャ2が下死点から上昇すると、加圧室内に吸入された燃料は開弁中の吸入弁203から低圧燃料室10aに溢流(スピル)し、連通孔10Cを介してダンパ室10bに流れる。かくしてダンパ室10bでは吸入ジョイント10からの燃料、燃料副室250からの燃料、加圧室12からの溢流燃料、さらにはリリーフ弁(図示しない)からの燃料が合流するように構成されている。その結果それぞれの燃料が有する燃料脈動がダンパ室10bで合流し、二枚式金属ダイヤフラム式ダンパ80によって吸収される。
【0032】
図3(A)は、本発明の実施例1に係る駆動機構(リテーナ周辺部材)の拡大断面図を示す。図3(A)において、2はピストンプランジャ、20はシリンダ、4は戻しばね、8はリテーナ、9はリテーナホルダ、3はタペットをそれぞれ表している。ピストンプランジャ2は図示しないポンプハウジング1内に取り付けられたシリンダ20に挿入されており、摺動部20Bにて支持されている。
【0033】
リテーナホルダ9はピストンプランジャ2の小径部2Aの外周に結合され、リテーナ8を係止する役割を持っている。
【0034】
リテーナホルダ9は、円筒形状であり容易に製作可能である。リテーナ8は、円周部に切り欠きはなく、プレス加工で製作可能な形状になっている。
【0035】
また、ピストンプランジャ2の先端部は、リテーナ8下面よりも突き出した構成となっている。これにより、ピストンプランジャ2は常にタペット3と一体となって往復運動し、燃料を無駄なく吐出することが可能となる。
【0036】
また、図3(B)は、リテーナ8、リテーナホルダ9をピストンプランジャ2に組立てる方向を示す。まず、戻しばね4をピストンプランジャ2の軸線方向からシリンダホルダ21の端面まで挿入し、次にリテーナ8、最後にリテーナホルダ9を同じ方向から挿入し、ピストンプランジャ2の所定の位置に結合させる。これにより容易に組立が可能となる。
【0037】
また、図4に示すように、ピストンプランジャ2とリテーナホルダ9の結合長さ(A)はピストンプランジャの突き出し量(B)よりも長い設定とした。これにより、リテーナホルダ9とピストンプランジャ2が圧入結合の場合、慣性力によりリテーナホルダ9の結合部が下方向に動いた場合でも、ピストンプランジャ2とリテーナホルダ9の圧入部が完全になくなる前にリテーナ8端面が、タペット3に接触し、リテーナホルダ9しいてはリテーナ8の脱落防止になる。
【0038】
以上の実施例によれば、従来技術の問題点を解消することが可能である。
【符号の説明】
【0039】
1 ポンプハウジング
2 ピストンプランジャ
3 タペット
4 戻しばね
5 プランジャシール
6 吐出弁
7 カム
8 リテーナ
9 リテーナホルダ
10 吸入ジョイント
10a 低圧燃料室
10b ダンパ室
10p 燃料導入通路
10S 環状燃料通路
11 吐出ジョイント
12 加圧室
20 シリンダ
21 シリンダホルダ
22 シールホルダ
30 ダンパホルダ
40 ダンパカバー
50 燃料タンク
51 低圧ポンプ
53 コモンレール
54 インジェクタ
56 圧力センサ
80 二枚金属ダイヤフラム式ダンパ(組体)
200 電磁駆動型吸入弁機構
201 プランジャロッド
203 バルブ
214S バルブシート
250 燃料副室
600 エンジンコントロールユニット(ECU)
EMD 電磁駆動機構部
INV 吸入弁部
S0 バルブストッパ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
加圧室を備えたポンプハウジング、
当該ポンプハウジングに支持され、内燃機関のカムの回転に追従して往復運動するタペットにより駆動されるプランジャと、前記プランジャに取り付けられたリテーナホルダと、前記リテーナホルダにより係止されるリテーナと、前記リテーナを前記タペット方向へ付勢する付勢力を与えるばねから構成され、
前記ピストンプランジャ先端位置が前記リテーナ端面位置よりも突き出た状態で、前記リテーナホルダが前記プランジャの固定されていることを特徴とする高圧燃料供給ポンプ。
【請求項2】
請求項1に記載したものにおいて、
前記ピストンプランジャの突き出し量よりも、前記ピストンプランジャと前記リテーナホルダの結合部長さが長いことを特徴とする高圧燃料供給ポンプ。
【請求項3】
請求項1に記載のものにおいて、
前記プランジャと前記リテーナホルダは圧入により固定されていることを特徴とする高圧燃料供給ポンプ。

【図1】
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【図2】
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【図3(A)】
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【図3(B)】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−79618(P2013−79618A)
【公開日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−220613(P2011−220613)
【出願日】平成23年10月5日(2011.10.5)
【出願人】(509186579)日立オートモティブシステムズ株式会社 (2,205)
【Fターム(参考)】