説明

高繰り返し率の線形な実時間光学的遅延線

光源と共に使用する光学的遅延線(200)であって、光源と光学的に結合された入力/出力オプティクスと、遅延線(200)の縮閉曲線(212)の中心に中心があり、縮閉曲線のエッジの接線である遅延線ビームの経路に沿って進行する光を逆反射する反射面を有する、湾曲ミラー(216)とを含む。入力/出力オプティクスは、光源からの光を遅延線ビームの経路(214)に沿って配向し、遅延線ビームの経路(214)からの遅延光を出力ビームの経路に沿って光学的遅延線の外に配向する。入力/出力オプティクス(204)および/または湾曲ミラー(216)は、縮閉曲線(212)のまわりを選択された角速度で回転する。反射面は、入力/出力オプティクスおよび/または湾曲ミラーが回転するのに伴い光学的遅延線(200)の遅延が所定の関数にしたがって変動するように縮閉曲線から計算されたパラメトリックな曲線に基づく曲率を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2004年3月9日に出願され、HIGH REPETITION RATE,LINEAR,TRUE TIME OPTICAL DELAY LINEと題された、米国仮出願第60/551,459号と、2004年5月4日に出願され、INVOLUTE TIME DELAY STAGEと題された、米国仮出願第60/567,991号と、2004年8月31に出願され、COMPACT CIRCULAR INVOLUTE OPTICAL DELAY LINEと題された、米国仮出願第60/606,071号とに関連し、その利益を主張する。
【0002】
本発明は、概して光学的遅延線(optical delay line)に関する。特に、本発明は、高い繰り返し率と高い線形性とを有し得る光学的遅延に関する。
【背景技術】
【0003】
光子および光電子の研究分野は、光学的パルスに対する整調可能な遅延システムの発展について、長らく興味を持ってきた。そのようなシステムは、実験とデバイスとの両方において重要である。光学的遅延線は、時間領域のテラヘルツ技術、超高速オプティクスの研究、時間分解検出(time−resolved detecion)、干渉分光法、光学的コヒーレンスの断層撮影を含む、時間分解の光学的実験のほとんどと、ポンプ/プローブ実験(pump/probe experiment)のほとんどと、その他のアプリケーションとの主要な部分である。長い遅延範囲(>1ns)と高い繰り返し率(>100Hz)とを有する光学的遅延線についての発展は、しかしながら、顕著な挑戦を提示している。このため、例えば長距離飛行時間の感知および断層撮影的な画像化のような現実のアプリケーションは、いまだに実現可能ではない。
【0004】
単純な形態の光学的遅延線は、非特許文献1に開示されているような、逆反射器を前方または後方に動かす線形アクチュエータを備える。逆反射器は、反射による放射を、それに対応する入射線に平行な経路に沿って返させるのに用いられる機器である。そのような光学的遅延線の走査の速度は、しかしながら、逆反射器の機械的慣性および翻訳ステージ(translation stage)によって制限される。これら光学的遅延線の典型的な走査速度は、毎秒数十センチメートルであり、繰り返し率は、一般には数十ヘルツに制限される。機械的慣性はまた、遅延の線形性に影響を与える。遅延線の遅延スウィープの両端部において、逆反射器の動きは減速され、その後逆向きに動かされなければならず、光学的遅延線が全範囲にわたって正しい線形遅延走査関数を有することを妨げる。加えて、線形翻訳ステージの動きは、遅延走査において所望の線形性を提供するのには十分な滑らかさではあり得ず、あるいは、特に高い走査レートにおいて、望ましくないヒステリシスを有し得る。
【0005】
高速走査に対する様々な技術が発展してきた。多くの論文において開示された方法は、高速走査を提示しているが、それらの高速デバイスの遅延範囲は制限されている。そのような技術は、とりわけ、例えば圧電変換器を用いた線形モーターの置換、回折格子レンズに基づく遅延線、回転ガラスブロック、ミラー配列、らせん反射器圧電ファイバーストレッチャ、回折格子レンズベースの遅延線、らせん状ミラー、およびマルチパスキャビティを含む。
【0006】
圧電変換器を用いて線形モーターを置換すると、遅延線は、キロヘルツの繰り返し率を有し得る。しかしながら、そのような遅延線の走査範囲は、非常に制限されている。回折格子レンズに基づく遅延線は、非特許文献2に開示されている。この光学的遅延線は、走査速度を数十キロヘルツまで高めることが可能である。不都合にも、これら遅延線のすべては、光学的な経路の長さの変化において、低負荷サイクルと非線形性との両方を被る。
【0007】
1.2KHzの繰り返し率を有する圧電ファイバーストレッチャは、非特許文献3に実証されているが、このタイプの遅延線の走査範囲は制限されており、複屈折効果を被る。Chi−Luen Wang,Sheng−An Wang,S.C.Wang,およびCi−Ling Panは、論文「Rapid and programmable wavelength tuning of an external−cavity diode laser」、Conference on Lasers and Electro−optics(CLEO’98),Vol.11,paper CWN5(May 3〜8,1998,San Francisco,California)において、らせん状ミラーをベースとした遅延線を実証している。これら遅延線は、パルス整形技術から発展しており、3mmの走査範囲において2KHzの繰り返し率を達成し得る。しかしながら、これらはシビアな帯域幅制限を示しており、製造するには非常にコストがかかる。より最近では、2KHzより大きなレートで高負荷サイクルを有する他の遅延線走査システムがいくつか実証されてきた。上記他の遅延線システムは、非特許文献4による回転プリズム、非特許文献5による回転ミラー配列、ならびに、非特許文献6によるマルチパスキャビティを含む。しかしながら、上記の技術のいずれもが、数十センチメートルの走査範囲と数百ヘルツの範囲での繰り返し率との両方を提供し得ない。
【0008】
長い遅延範囲(GHzまでのビットレートでマイクロ秒までの遅延)を提供することが可能な、切り換えファイバー遅延線または光学的コヒーレント・トランジェント再生成器に基づく実時間の遅延デバイスが、実証されてきた。切り換えファイバー遅延線は、非特許文献7によって議論され、光学的コヒーレント・トランジェント再生成器は、非特許文献8において議論されている。これらデバイスの時間分解能は比較的低かったが、さらに、これらデバイスは、顕著な光学的ロスを被っていた。
【0009】
現存する光学的遅延線の欠点を克服するため、単純、高速、高負荷サイクル、長距離、および線形な、伸開線反射器に沿う光ビームの走査に基づく光学的遅延線の設計が提供されてきた。本発明の一局面は、円形伸開線の光学的遅延ステージに基づくコンパクトな光学的遅延線を提供する。別の局面は、光学的遅延ステージにおける円形伸開線の輪郭(profile)を有する反射器を含む。さらなる局面は、高走査速度において比較的長い時間遅延を要求し得るコンパクトかつポータブルな光学的時間分解システムに対するコンパクトな遅延ステージを提供する。本発明のさらに別の実施形態は、高い走査速度、線形性、およびゼロ・バックラッシュ(zero backlash)という特性を有する、コンパクト、単純、位置あわせが容易なシステムを提供する。
【非特許文献1】R.F.ForkおよびF.A.Beissoer、「Real−time intensity autocorrelation interferometer」、Appl.Opt.、1978年、第17巻、p.3534−3535
【非特許文献2】G.J.Tearney、B.E.Bouma、S.A.Boppart、B.Golubovic、E.A.Swanson、およびJ.G.Fujimoto、「Rapid acquisition of in vivo biological images by use of optical coherence tomography」、Opt.Lett.、1996年、第17巻、p.1408−1410
【非特許文献3】L.F.Kwong、D.Yankelevich、K.G.Chu、J.P.Heritage、およびA.Dienes、「400−Hz mechanical scanning optical delay line」、Opt.Lett.、1993年、第18巻,p.588−560
【非特許文献4】N.G.ChenおよびQ.Zhu、「Rotary mirror array for high−speed optical coherence tomography」、Opt.Lett.、2002年、第27巻、p.607−609
【非特許文献5】X.Liu、M.J.Cobb、およびX.Li、「Rapid scanning all−reflective optical delay line for real−time optical coherence tomography」、Opt.Lett.、2004年、第29巻、p.80−82
【非特許文献6】P.L.Hsiung、X.Li、C.Chudoba、I.Hartl、T.H.Ko、およびJ.G.Fujimoto、「High−speed path−length scanning with a multiple−pass cavity delay line」、Appl.Opt.、2003年、第42巻、p.640−648
【非特許文献7】A.Goutzoulis、K.Davies、J.Zomp、P.Hrycak、およびA.Johnson、「Development and field demonstration of a hardware−compressive fiber−optic true−time−delay steering system for phased−array antennas」、Appl.Opt.、1994年、第33巻、p.8173−8185
【非特許文献8】K.D.Merkel、およびW.R.Babbitt、「Optical coherent−transient true−time−delay regenerator」、Opt.Lett.、1996年、第15巻、p.1102−1104
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0010】
(発明の要約)
本発明の例示的な実施形態は、光源と共に使用する光学的遅延線に関する。上記光学的遅延線は、光源に光学的に結合された入力/出力オプティクスと、光学的遅延線の縮閉円から計算された伸開曲線に基づく曲率を有する内側反射面を有する湾曲ミラーとを含む。入力/出力オプティクスは、縮閉円のエッジの接線である遅延線ビームの経路に沿って、光源からの光を配向する。湾曲ミラーは、縮閉円の軸の上に中心があり、遅延線ビームの経路に沿って進行する光を逆反射する。入力/出力オプティクスは、遅延線ビームの経路からの遅延光を、出力ビームの経路に沿って、光学的遅延線の外に配向する。入力/出力オプティクスのうちの少なくとも1つおよび/または湾曲ミラーは、縮閉円の軸のまわりを回転し、光学的遅延線の遅延を制御可能なように変動させる。
【0011】
本発明の別の例示的な実施形態は、光源と共に使用する光学的遅延線に関する。上記光学的遅延線は、光源に光学的に結合された入力/出力オプティクスと、光学的遅延線の縮閉円から計算された伸開曲線に基づく曲率を有する外側反射面を有する湾曲ミラーとを含む。入力/出力オプティクスは、縮閉円のエッジの接線である遅延線ビームの経路に沿って、光源からの光を配向する。湾曲ミラーは、縮閉円の軸の上に中心があり、遅延線ビームの経路に沿って進行する光を逆反射する。入力/出力オプティクスは、遅延線ビームの経路からの遅延光を、出力ビームの経路に沿って、光学的遅延線の外に配向する。湾曲ミラーは、縮閉円の軸の回りを回転し、光学的遅延線の遅延を制御可能なように変動させる。
【0012】
本発明の追加的な例示のための実施形態は、光源と共に使用する光学的遅延線に関する。上記光学的遅延線は、光源に光学的に結合された入力/出力オプティクスと、遅延線の縮閉曲線のまわりに中心があり縮閉曲線のエッジの接線である遅延線ビームの経路に沿って進行する光を逆反射する反射面を有する湾曲ミラーとを含む。入力/出力オプティクスは、光源からの光を遅延線ビームの経路に沿って配向し、遅延線ビームの経路からの遅延光を、出力ビームの経路に沿って、光学的遅延線の外に配向する。入力/出力オプティクスおよび/または湾曲ミラーは、縮閉曲線のまわりを選択された角速度で回転する。反射面は、入力/出力オプティクスおよび/または湾曲ミラーが回転するのに伴い、遅延線の遅延が所定の関数にしたがって変動するように、縮閉曲線から計算された、パラメトリックな曲線に基づく曲率を有している。
【0013】
本発明のさらなる例示的な実施形態は、光源と共に使用する光学的遅延線に関する。上記光学的遅延線は、入力/出力手段と、光学的遅延線の縮閉円から計算された伸開曲線に基づく曲率を有する内側反射面を有する湾曲ミラーとを含む。入力/出力手段は、縮閉円のエッジの接線である遅延線ビームの経路に沿って、光源からの光を配向する。湾曲ミラーは、縮閉円の軸の上に中心があり、遅延線ビームの経路に沿って進行する光を逆反射する。入力/出力手段はまた、遅延線ビームの経路からの遅延光を、出力ビームの経路に沿って、光学的遅延線の外に配向する。入力/出力手段の少なくとも1つおよび/または湾曲ミラーは、縮閉円の軸のまわりを回転し、光学的遅延線の遅延を制御可能なように変動させる。
【0014】
本発明のさらに別の例示的な実施形態は、光源と共に使用する光学的遅延線に関する。上記光学的遅延線は、入力/出力手段と、光学的遅延線の縮閉円から計算された伸開曲線に基づく曲率を有する外側反射面を有する湾曲ミラーとを含む。入力/出力手段は、縮閉円のエッジの接線である遅延線ビームの経路に沿って、光源からの光を配向する。湾曲ミラーは、縮閉円の軸の上に中心があり、遅延線ビームの経路に沿って進行する光を逆反射する。入力/出力手段はまた、遅延線ビームの経路からの遅延光を、出力ビームの経路に沿って、光学的遅延線の外に配向する。湾曲ミラーは、縮閉円の軸のまわりを回転し、光学的遅延線の遅延を制御可能なように変動させる。
【0015】
上述の一般的な記述および以下の詳細な記述は例示的なものであり、本発明を制限するものではないことが理解される。
【0016】
本発明は、添付の図面と関連させて読んだときに、以下の詳細な記述から、最もよく理解することができる。強調すべきことは、習慣にしたがって図面の様々な特性が一定の比率に拡大縮小されてはいないということである。これに反し、様々な特性の大きさは、明確化のため、任意に拡大または縮小されている。図面に含まれているのは、以下の図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
(本発明の詳細な記述)
一対の回転ミラーを有する伸開線反射器から構成され、数百ヘルツの繰り返し率においてナノ秒の遅延範囲を提供することが可能な、本発明の一実施形態である円形伸開線ステージは、本発明の発明者であるJ.Z.XuおよびX.−C.Zhangにより、論文「Circular Involute Stage」,Opt.Lett.29,2082〜2084(2004)において記述されている。円形伸開線ステージの内部では、一対の回転ミラーが、入射光ビームを、伸開線反射器の縮閉円の接線にしたがう遅延線ビームの経路に沿って、伸開線反射器の上に誘導するために、用いられる。ミラーの対が円の中心のまわりを回転するとき、円と反射器との間の遅延線ビームの経路が変化し、可変性の遅延線を形成する。見かけ上単純ではあるが、ミラーを有するこの円形ステージは、実装とコンパクトな光学的システムにおける位置あわせ(align)とが、困難であり得る。追加的な例示のための実施形態は、位置あわせを単純化し、本発明の適用性を向上させ得る。この中では、耐久性のあるシステムを用いることが望ましい。
【0018】
これらの対象とその他の対象とを実現するため、および、それらの目的に鑑みて、本発明の別の実施形態は、光学的な装置における使用に適合したコンパクトな円形伸開線の時間遅延線を提供する。遅延線は、遅延線の中および外に光ビームを結合するための結合オプティクスと、縮閉円を有する回転反射器と、円形伸開線のプロファイルを定義する外側表面とを有する。結合オプティクスの光学的エレメントは、反射器の外側表面に入射する光源からの光ビームを縮閉曲線の接線に沿って配向し、上記ビームは、逆反射される。一実施形態では、約2.5mmの半径を有する縮閉円と約15.7mmから23.6mmまでの大きさを有する伸開線反射器とを含む、コンパクトな円形伸開線の時間遅延線が構成される。例示的な光学的遅延線に対し、これらの大きさは便宜的に選択され、他の大きさは所望のパラメータに依存して選択され得ることに注意されたい。
【0019】
図1は、伸開曲線100とそれに対応する縮閉円102とを図示している。背景として、数学では、平面曲線の伸開線は、曲線からの引っ張りのもとで、巻きが無く、たわみが無い、またはリジッドな、ひもの上の固定点の軌跡である。円の伸開線は、静止した糸巻きからのたわみの無い糸の端部によって記述される曲線である。そのような輪郭の例は、自然界では、オウムガイの断面である。円の伸開曲線のパラメータ方程式は、
【0020】
【数1】

である。x,yは座標系のインデックスであり、aは伸開曲線を形成するのに用いられる縮閉円の半径(図中では線分OA)であり、φは角XOAである。結果として、
【0021】
【数2】

を得る。
【0022】
このため、伸開曲線100の点Pにおける接線(線分PQ)は、すべての回転角φに対して半径の線分AOと平行である。このため、線分104は、縮閉円102の点Aにおける接線であり、伸開曲線100の点Pにおける法線でもある。このことは、光ビームが線分104に沿って点Aから伸開曲線100上の入射点である点Pまで行く場合、光ビームは、線分104に沿って反対方向に逆反射されるということ、すなわち、点Pから点Aまで直接的に返されるということを意味する。
【0023】
縮閉円102から伸開円100までの線分104に沿った距離はaφであり、縮閉円の半径と回転角とに比例する。光学的遅延線は、光ビームを円の接線に沿って誘導するための、縮閉円102のエッジに沿って回転するミラーと、伸開線100の形で形成された湾曲ミラーに入射する線分104とを用いて形成され得る。そのような遅延線の結果として生じる往復の遅延範囲は、回転周期につき4πaである。本発明の様々な例示的な実施形態は、以下では光学的パルスと関連して記述されるが、これと同様に、本発明の光学的遅延線が、連続的な光源と共に用いられ得ることが予測される。
【0024】
本発明の例示的な実施形態の1つは、図2に図示されている光学的遅延線200である。上記光学的遅延線200は、伸開線反射器、湾曲ミラー216、光学的パルスまたはその他の光源に対して時間遅延線を実施するための一対の回転ミラー206および210を用いる。図示を単純にするため、図2には湾曲ミラー216の一部のみが示されていることに注意されたい。当業者は、湾曲ミラー216は、望ましくは縮閉円212のまわり2πの全角度範囲にわたって延びていることを理解し得る。この例示的な光学的遅延線は、長い走査、高い繰り返し率、および線形な範囲を提供する。図1に関連して上記で議論されたように、このような遅延線の遅延範囲は、回転角(2π周期)と、縮閉円212の半径とに比例する。このため、例示的な光学的遅延線200は、任意の長い走査範囲を提供する。また、例示的な光学的遅延線200は、高い走査速度をも提供する。
【0025】
例示的な光学的遅延線200は、パルス化光源(図示されず)からの光のパルスを遅延線ビームの経路214に沿って配向し、遅延線ビームの経路214からの遅延された光のパルスを出力ビームの経路218に沿って光学的遅延線200の外に配向するための入力/出力オプティクスと、内側反射面を有する湾曲ミラー(一部は216に示されている)とを含む。入力/出力オプティクスは、ビームスプリッタ204と、縮閉円212の中心に配置された第1のミラー206と、縮閉円212のエッジの上に配置された第2のミラー210とを含む。
【0026】
図2に図示されているように、光のパルスは、入来ビームの経路202に沿って光学的遅延線200に入る。入来ビームの経路202は、望ましくは縮閉円212の軸と同軸であり、ビームスプリッタ204を通過する。パルスは、縮閉円212の軸に沿って進み続け、第1のミラー206によって反射される。図2において、第1のミラー206は、縮閉円212の平面を約45°で貫くように配置されており、半径208に沿ってパルスを配向する。第2のミラー210は、縮閉円212のエッジにおいて、半径208の端部に配置されており、望ましくは、半径208に沿って進行するパルスが約45°の角度で入射し、これらのパルスを光学的遅延線の経路214、すなわち縮閉円212の接線に沿って反射するように、位置あわせされている。この例示的な実施形態において、第1のミラー206と第2のミラー210とは、望ましくは、両ミラーの位置あわせを維持するように、リジッドに連結されている。代替的な実施形態において、第1のミラー206は縮閉線212の平面の上方または下方に配置され、この場合、縮閉円212の軸の第1のミラー206に対する望ましい角度は、約45°よりも小さいまたは大きいことに注意されたい。このとき、光のパルスは、縮閉円212の軸に垂直であってこの軸を通る平面におけるビームの経路に沿って、第2のミラー210まで進行する。第2のミラー210は、望ましくは、パルスが遅延線ビームの経路に沿って配向され得るように、傾けられている。このため、第2のミラー210上における光のパルスの入射角は、この代替的な実施形態においても約45°を維持する。
【0027】
湾曲ミラー216の内側反射面は、望ましくは、縮閉円212から計算された伸開曲線に基づく曲率を有する。加えて、例示的な光学的遅延線200において、湾曲ミラー216の内側反射面は、縮閉円212に垂直な平面において平面状の断面形状を有する。このため、上記で図1を参照して記述されたように、遅延線ビームの経路214は、遅延線光ビームの経路214が入射する曲線上の点の位置とは無関係に、湾曲ミラー216の内側反射面に法線方向から入射する。このため、パルスは、湾曲ミラー216から逆反射され、遅延線光ビームの経路214に沿って第2のミラー210まで返され、その後、半径208に沿って第1のミラー206まで返され、さらにその後、縮閉円212の軸に沿ってビームスプリッタ204まで返される。ビームスプリッタ204は、遅延したパルスを、出力ビームの経路218に沿って、例示的な光学的遅延線200の外に結合する。
【0028】
例示的な光学的遅延線200によってもたらされる遅延の大きさは、図2に示されているように縮閉円212の軸のまわりで第1のミラー206と第2のミラー210とを回転させることにより、変動し得る。これらのミラーは、第1および第2のミラーが回転する一方で、望ましくは互いがリジッドに連結されているため、遅延線ビーム214は、縮閉円212の接線に沿い、湾曲ミラー216の法線であり続ける。第1のミラー206と第2のミラー210とを回転させるため、望ましくは、コンピュータまたはその他のプロセッサによって制御され得る高精度の回転ステージ(図示されず)が用いられ得る。プロセッサは、望ましくは、高精度かつ制御可能な回転ステージの回転速度を制御し、これにより、光学的遅延線の遅延の変化のレートを制御し得る。回転ステージは、連続的な走査モードまたはステップ付き回転モードにおいて動作され得ることに注意されたい。
【0029】
代替的に、湾曲ミラー216は、第1のミラー206と第2のミラー210とが固定される一方で、縮閉円212の軸のまわりで回転し得る。湾曲ミラー216を回転させることにより、第1および第2のミラーが回転しているときに両ミラーの位置あわせを維持することに関連する、いくつかの困難を容易にし得る。また、湾曲ミラー216のみが縮閉円の軸のまわりを回転している場合、第1のミラー206を省略し、ビームスプリッタ204とミラー210とを縮閉円の接線に沿って以下のように位置あわせすることが望ましくあり得る。i)ビームスプリッタからの光のパルスは、遅延線ビームの経路214に沿い、ミラー210によって直接的に反射され、ii)遅延された光のパルスは、ビームスプリッタから直接的にビームスプリッタに返される。
【0030】
しかしながら、多くの場合において、湾曲ミラー216の慣性モーメントが第1および第2のミラーを含むアセンブリの慣性モーメントよりも顕著に大きいことに注意されたい。この増加した慣性モーメントは、湾曲ミラー216の実際の回転速度の最大値を制限し、これにより、その中で湾曲ミラーが回転するような例示的な光学的遅延線の繰り返し率の最大値を制限し得る。
【0031】
加えて、湾曲ミラーが回転する場合でも、第1および第2のミラーが回転する場合でも、回転コンポーネントをバランスあわせし、もしバランスあわせをしないと生じ得るようなぐらつき(wobbling)を低減させることが望ましい。湾曲ミラー216と、第1のミラー206および第2のミラー210との両方を、回転させることが可能であることにも注意されたい。これらのコンポーネントが、低減された絶対回転速度を維持する一方で、反対の方向に回転する場合、繰り返し率は、増加され得る。
【0032】
本発明による例示的な光学的遅延線の遅延距離および遅延分解能は、
【0033】
【数3】

である。ここに、Dおよびdは、それぞれが遅延距離および遅延分解能であり、Δφおよびδφは、それぞれが回転角および角分解能である。伸開線ステージの回転角の関数としての相対時間遅延(relative temporal delay)は、
【0034】
【数4】

である。ここに、cは光速である。
【0035】
例えば、伸開円の半径aが5cmに設定された場合、1つの円回転に対する全走査範囲は、62.8cmである。遅延線の分解能は、連続走査モードに対する信号獲得時間、あるいは、離散走査モード、ステップ付き回転モードに対する回転ステージの角分解能に依存する。この例では、1°の回転は1.7mmの遅延距離を表す。10−3°またはそれよりも良好な分解能を有する回転ステージは、距離では1.7μmまたは時間では5.7fsの遅延分解能を示し得る。
【0036】
走査の繰り返し率が回転ステージの角速度に依存することに注意されたい。例えば、6000rpmの角速度が用いられる場合、例示的な光学的遅延線の繰り返し率は100Hzに達し、あるいは、100,000rpmの角速度の高速回転ステージが用いられる場合、1KHzよりも大きな繰り返し率が達成され得る。
【0037】
回転ステージの角分解能と光ビームの発散という2つのファクターが、本発明による例示的な光学的遅延線の時間分解能を制限し得る。上記光ビームは、レーザビームであることが望ましい。ステップ制御されたモーターが、回転ミラーの対206および210に対する回転ステージとして用いられるとき、角分解能は、モーターによって決定される。1ミリ度(millidegree)と同程度の小さな角分解能を提供する商用の回転ステージが、利用可能である。この角分解能は、1メートルの遅延範囲を有する例示的な光学的遅延線に対しては、9fsの時間分解能に対応する。一方、回転ミラーの対が連続的に運動すると、角分解能は、信号獲得の迅速さによって決定され得る。信号獲得の迅速さは、任意のタイプの遅延ステージに対する制限である。このため、80MHzの繰り返し率を有するフェムト秒(femtosecond)のレーザは、10fsの時間分解能が要求される場合、240Hzで1メートルの遅延範囲を有する例示的な光学的遅延線をサポートし得る。
【0038】
ビームスポットの異なるパーツが、わずかに異なる長さを有する伸開線反射器の異なる部分に入射するとき、光ビームの発散角もまた、時間分解能を制限し得る。ビームの発散角によって制限される時間分解能は、
【0039】
【数5】

のように表され得る。ここに、δφは光ビームの発散角である。例えば、1メートルの遅延範囲を提供するa=8cmの場合、1fsよりも良好な時間分解能を取得するには、36mradよりも小さな発散角が必要である。この値は、ほとんどのフェムト秒のレーザシステムにとっては、妥当なものであり得る。
【0040】
関連した論点は、湾曲ミラー216の曲率についてである。湾曲ミラー216の内側反射面は、遅延線の光学的経路214の法線であるが、内側反射面の曲線の各点において、いくつかの曲率を有する。このため、パルス反射の上には、いくつかの焦点が存在し得る。伸開曲線の半径は、
【0041】
【数6】

である。
【0042】
等式(6)は、湾曲ミラー216の各点における伸開曲線の半径が、遅延線ビームの経路214の長さに等しいということを示している。結果として、入力ビームが、シリンダーレンズまたはその他の補償用光学的エレメント(図示されず)により、第2のミラー210に焦点あわせされる場合、湾曲ミラー216からの逆反射ビームは、同じ点に焦点あわせされ得る。よって、湾曲ミラー216からの反射したビームの発散は、例示的な光学的遅延線200において容易に補償され得る。上記で記述されたように、この光ビームの発散は、遅延分解能を制限し得るが、その他のファクターは、これを上回り得る。例えば、遅延ステージがメートル範囲の遅延距離を有する場合、ビームの発散による遅延分解能は、回転分解能およびデータ獲得速度による遅延分解能に比べて、それほど顕著ではない。
【0043】
図3は、光ファイバー304によって結合された2つのレンズ302と306とを含む、代替的な例示のための光学的遅延線300を図示している。上記レンズは、望ましくはグレーデッドインデックス(GRIN;graded index)レンズ、または、光ファイバーの中または外に光を結合させるために一般的に用いられるその他のタイプのレンズであり得る。例示的な光ファイバーリンクは、例示的な光学的遅延線の入力/出力オプティクスにおける第1のミラー206および第2のミラー210の位置に用いられる。光ファイバーリンクを用いることにより、遅延線の位置あわせを容易にし得る。第1のGRINレンズ302は、光ファイバー304とビームスプリッタ204との間の光学的結合を向上させ得るが、このコンポーネントなしに適切な結合が達成される場合には、省略され得る。第2のGRINレンズ306は、図2の例示的な実施形態に関連して上記で記述されたように、湾曲ミラー216の曲率に対する補償を望ましくは提供し得る。図2の例示的な実施形態にあるように、入力/出力オプティクス、すなわちファイバーリンク、または、湾曲ミラーのどちらかは、遅延距離を変動させるために回転され得る。図3において、第1のGRINレンズ302は、縮閉円212の軸の上に配置されたものとして図示されてはいるが、湾曲ミラー216が遅延距離を変動させるために回転させられる場合にのみ、このファイバーリンクの端部は、望ましくは、パルスをその中または外に結合させるのに都合の良い任意の位置に配置され得ることに注意されたい。加えて、マルチポートのファイバー結合器がビームスプリッタ204として用いられ、光ファイバー304に直接的に結合され得ることに注意されたい。
【0044】
例示的な光学的遅延線300と同様に、例示的な光学的遅延線200における第1および第2のミラーは、平面状の導波路構造によって置換され得る。この例示的な平面状の導波路構造は、縮閉円の軸の上に配置され、ビームスプリッタに光学的に結合された第1の端部と、縮閉円のエッジの上の第2の端部とを有する。平面状の導波路構造の第2の端部は、望ましくは、i)光のパルスを遅延線ビームの経路214に沿って湾曲ミラー216まで配向し、ii)湾曲ミラー216によって反射された光の遅延したパルスを受信するように配置され得る。
【0045】
図4は、本発明の別の実施形態の切断図を図示している。この例示的な光学的遅延線において、湾曲ミラー406(断面で図示されている)は、縮閉円に垂直な平面において山型の断面形状を有する内側断面を有する。光源からの光は、入来ビームの経路202に沿って光学的遅延線の中に結合される。上記入来ビームの経路202は、望ましくは、第1の側から、縮閉円の軸に続いて行く。入来光は、この側から、縮閉円の中心にある第1のミラー400の上に入射する。第1のミラー400は、この側の縮閉円の半径に沿って光を反射するように配置される。その後、縮閉円のエッジの上にある第2のミラー402は、遅延線ビームの経路の第1のアーム404に沿って、縮閉円の第1の半径からの光を、湾曲ミラー406まで反射する。図4に示されているように、湾曲ミラー406の山型の断面は、平行な経路、すなわち上記遅延線ビームの経路の第2のアーム408に沿って、上記の光を反射して返す。上記第2のアーム408は、第1のアーム404から、縮閉円の軸に平行な方向にオフセットしている。その後、第2のミラー402は、遅延線ビームの経路の第2のアーム408の上を返る遅延光を、円の第2の側にある縮閉円の半径に沿って、反射する。この縮閉円の第2の側の半径は、第1の側の半径と平行であり、縮閉円の軸に平行な方向にオフセットしている。第3のミラー410は、第2の側の縮閉円の中心に配置されており、第2の半径からの遅延光を、出力ビームの経路218に沿って反射する。出力ビームの経路218は、第2の側から、縮閉円の軸に沿って延びている。ミラー402が小さな2つのミラーに分離され、各々が縮閉円の側のうちの1つに光を反射するよう配置され得ることに注意されたい。
【0046】
この例示的な光学的遅延線は、望ましくは、その中を通過する光学的パルスのような光を、分離したビーム経路にある光学的遅延線の中または外に結合し、ビームスプリッタに対する要求を緩和する。既に記述された例示的な実施形態のように、入力/出力オプティクスまたは湾曲ミラーのどちらかが回転し得る。当業者はまた、山型の断面形状を有する反射面を有する湾曲ミラーを用いた本発明の例示的な実施形態が、光ファイバーをベースとした入力/出力オプティクス(2つの光ファイバーリンクを含み得る)と、平面状の導波路をベースとした入力/出力オプティクス(2つの平面状の導波路構造を含み得る)と共に用いられ得ることを理解し得る。
【0047】
図5は、本発明の様々な実施形態において用いられ得る別の例示的な湾曲ミラー500に関する平面図である。特に、この実施形態は、高い繰り返し率が望ましいアプリケーションに対しての有用さを示し得る。例示的な湾曲ミラー500は、整数N個の実質的に同一な断面502を含む。例示的な湾曲ミラー500において、N=16である。この個数の断面は、単に例示のためのものであり、限定を意図していない。実質的に同一な断面500各々の曲率は、θからθ+2π/Nの範囲の角度にわたって縮閉円から計算された伸開曲線に基づいている。この反射器の配列は、例示的な光学的遅延線の繰り返し率を、ファクターNによって高めるのに用いられ得る。同時に、例示的な湾曲ミラー500のような実質的に同一な複数の断面を含む湾曲ミラーを用いることは、遅延の範囲を、ファクターNにより低減する。
【0048】
図1ならびに等式1および等式2は、縮閉円102の接線である線分104が伸開曲線100への内側からの法線方向の入射であると言うことの幾何学的原理を示している。図6に図示されているように、この線分の延長はまた、伸開曲線100の外側への法線方向の入射でもある。また、伸開曲線の外側から上記線分に沿った固定点まで延びる遅延線ビームの経路の長さが、既に記述された実施形態における内側遅延線ビームの経路214と同様に線形的に変動し、一方で、逆符号の傾斜を有することが、理解される。遅延の傾斜の符号は、回転コンポーネントの回転の向きを反転することによって変化し得ることに注意されたい。本発明の別の実施形態である例示的な光学的遅延線600は、これらの事柄を用ることにより、本発明の他の例示的な実施形態のいくつかに比べてより安定であってより容易に位置あわせされ得るコンパクトな遅延線を生成し得る。
【0049】
図2,図3,および図4に示されているような、内側反射面に向けて光ビームを配向するミラーを有しているこの円形ステージは、位置あわせと取り扱いの複雑さのため、コンパクトな光学的システムに実施することが困難であり得る。図6の実施形態において、これら困難さのいくつかは低減され得る。上記実施形態は、単純かつ位置あわせが容易であり、例えば速度、線形性、およびゼロ・バックラッシュのような、伸開ステージの利点に関する特性を有する。
【0050】
図6の例示的な実施形態において、入力/出力オプティクスは、ビームスプリッタ204のみを含むように単純化されている。ビームスプリッタ204は、入来ビームの経路202に沿って進行するパルスを遅延線ビームの経路602に結合し、遅延線ビームの経路からの遅延したパルスを出力ビームの経路218に結合する。伸開曲線100に基づく曲率の外側反射面を有する湾曲ミラーは、縮閉曲線100の軸のまわりを回転し、遅延線ビームの経路602の長さを変動させ得る。例示的な光学的遅延線600の例示的な湾曲ミラーは、しっかりとした構造(solid structure)として形成され、そのサイズを大きくすることなしに機械的安定性を向上させ得る。また、上記湾曲ミラーは、除去することによって湾曲ミラーをバランスあわせをし、回転の間の回転ステージにおけるぐらつきおよび/または応力を低減するような、内部を有し得る。
【0051】
入力/出力オプティクスが、望ましくは収束オプティクスをも含み、縮閉円に平行な平面において、湾曲ミラー100の外側反射面の曲率を実質的に補償し得ることに注意されたい。図1に関連して上記で議論されたように、縮閉円の平面において発散する、縮閉円102のエッジ上の点からの、縮閉円の接線に沿った光ビームは、伸開曲線に形成された内側反射面から逆反射されたときに、上記の点に焦点あわせされて返される(focused back)。縮閉円102のエッジ上の縮閉円の接線に沿った点において縮閉円の平面に焦点あわせされる光ビームが、光学的経路の反転性により、伸開曲線100に形成される外側反射面によって逆反射され、上記の面に入射したとき、発散するのと同じ角度で収束することに、注意されたい。このため、単純なシリンダー状レンズは、湾曲ミラーが回転する際にすべての角度にわたって縮閉曲線100に基づき外側反射面を用いて形成され得る、湾曲ミラーの曲率に対する補償を、提供し得る。
【0052】
内部反射面を有する湾曲ミラーを伴う例示的な実施形態と同様に、例示的な光学的遅延線600の例示的な湾曲ミラーは、縮閉円に垂直な平面において、平面状の断面形状または山型の断面形状を有し得る。また、複数の断面を有する図5に図示されているような湾曲ミラーが外側反射面を用いて形成され、例示的な光学的遅延線600において用いられ得ることに注意されたい。
【0053】
図7は、本発明による例示的な光学的遅延線に用いられ得る別の例示的な湾曲ミラー700を図示している。例示的な湾曲ミラー700の伸開反射器702は、ループ1つぶんにわずかに満たない地点まで延びている(すなわち、上記伸開反射器702は、θからθ+2π−εの角度範囲を有する)。フォトダイオードのような検出器704は、伸開線反射器702の始点と終点との間の角度のギャップに配置されている。検出器704は、まず各回転円における光を検出し、回転レートを追跡するのに用いられ得る信号を提供する。この信号は、ロックイン増幅器またはオシロスコープのような記録機器をトリガするか、光学的遅延線の繰り返し率の制御を補助するのに用いられる。複数の検出器を順応させ、繰り返し率に関するより正確なフィードバック制御と光学的遅延線の線形性とを提供するために、湾曲ミラーの反射面に1つ以上のギャップが形成されることに注意されたい。また、検出器は、図6に図示されているような外側反射面を有する湾曲ミラーにも実施され得る。
【0054】
本発明の様々な実施形態は、パラメトリックな曲線に基づく曲率を有する反射面を有する湾曲ミラーに基づいた光学的遅延線を記述している。このパラメトリックな曲線は、例えば円のような縮閉円から計算され得る。このパラメトリックな曲線は、入力/出力オプティクスのうちの少なくとも1つまたは湾曲ミラーが縮閉曲線の軸のまわりを選択された各速度で回転するとき、例えば鋸歯関数(sawtooth function)のような所定の関数にしたがって変動する遅延を有する光学的遅延線を導出する。上記の記述は、縮閉円から計算された伸開曲線に基づく湾曲ミラーを含んできたが、例示的な光学的遅延線であって、その中での遅延が非線形であり得る他の関数にしたがって変動するような光学的遅延線は、パラメトリックな曲線と縮閉円とを適切に選択することによって設計され得る。そのような非線形な遅延線は、いくつかのタイムスケールで重要な現象が発生し得る時間分解の化学実験において、有用であり得る。
【0055】
本発明の例示的な光学的遅延線は、その他のタイプの光学的遅延線の上に数多くの利点を提示する。それら利点は、以下を含む。遅延の補正するためのアルゴリズムを必要とせず回転角(2π周期)に線形的に比例する時間遅延。キロヘルツ範囲の高い繰り返し率と(数メートルまでの)長い走査範囲とを有する時間遅延。バックラッシュまたはヒステリシスの発生を有さない遅延ステージ。時間遅延を生成するため、逆反射器の走査よりも小さな出力を用いることにより、光ビームの走査によって、長い範囲の走査が実行されるということ。ミラーが動く距離の2倍である光学的走査の距離。
【0056】
上記では、特定の実施形態を参照して図示および記述がなされたが、本発明は、示された詳細に制限することを意図されてはいない。むしろ、請求項の等価物の目的および範囲の中の詳細において、本発明の精神から逸れることなしに、様々な改変が行われ得る。例えば、本明細書では、広く列挙された範囲のすべてが、広い範囲に含まれるような狭い範囲の目的を含むことが、明確に意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】図1は、伸開曲線と対応する縮閉曲線とを図示したグラフである。
【図2】図2は、本発明による内側反射面を有する例示的な光学的遅延線を図示したスキーム的透視図である。
【図3】図3は、本発明による内側反射面を有する代替的な例示のための光学的遅延線を図示したスキーム的透視図である。
【図4】図4は、本発明による山型断面を有する内側反射面を有する例示的な光学的遅延線を図示した横方向の切断図である。
【図5】図5は、本発明による例示的な光学的遅延線と共に用いられ得る複数の断面を有する例示的な湾曲ミラーを図示した平面図である。
【図6】図6は、本発明による外側反射面を有する例示的な光学的遅延線を図示した平面図である。
【図7】図7は、本発明による例示的な光学的遅延線と共に用いられ得る一体型検出器を有する別の例示的な湾曲ミラーを図示した平面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源と共に使用する光学的遅延線であって、
該光源からの光を遅延線ビームの経路に沿って配向し、該遅延線ビームの経路からの遅延光を出力ビームの経路に沿って配向する、該光源に光学的に結合された入力/出力オプティクスであって、該遅延線ビームの経路は、該光学的遅延線の縮閉円のエッジの接線である、入力/出力オプティクスと、
該縮閉円から計算された伸開曲線に基づく曲率を有する内側反射面を有する湾曲ミラーであって、該湾曲ミラーは、該縮閉円の軸の上に中心があり、該遅延線ビームの経路に沿って進行する光を逆反射する、湾曲ミラーと
を備え、
該入力/出力オプティクスのうちの少なくとも1つおよび/または該湾曲ミラーは、該縮閉円の該軸のまわりを回転し、該光学的遅延線の遅延を制御可能なように変動させる、光学的遅延線。
【請求項2】
前記湾曲ミラーの前記内側反射面は、前記縮閉円に垂直な平面において平面状の断面形状を有し、
前記入力/出力オプティクスは、
i)該縮閉円の前記軸に沿って前記光学的遅延線の中に前記光源からの前記光を結合し、ii)前記出力ビームの経路に沿って該光学的遅延線の外に前記遅延光を結合する、ビームスプリッタと、
i)該光源からの該光を該縮閉円の半径に沿って反射し、ii)該遅延光を該縮閉円の該軸に沿って反射するように配置された、該縮閉円の中心における第1のミラーと、
i)該縮閉円の半径からの該光を前記遅延線ビームの経路に沿って反射し、ii)該遅延光を該縮閉円の半径に沿って反射するように配置された、該縮閉円のエッジ上の第2のミラーと
を備える、請求項1に記載の光学的遅延線。
【請求項3】
前記湾曲ミラーの前記内側反射面は、前記縮閉円に垂直な平面において山型の断面形状を有し、
前記光源からの前記光は、該縮閉円の前記軸に沿って前記光学的遅延線の中に第1の側から結合され、
前記入力/出力オプティクスは、
前記光源からの前記光を該縮閉円の第1の半径に沿って反射するように配置された、該縮閉円の中心における第1のミラーと、
i)該縮閉円の該第1の半径からの光を前記遅延線ビームの経路の第1のアームに沿って反射し、ii)該遅延線ビームの経路の第2のアームからの遅延光を該縮閉円の第2の半径に沿って反射するように配置された、該縮閉円のエッジ上の第2のミラーであって、該遅延線ビームの経路の該第1のアームは、該遅延線ビームの経路の該第2のアームと平行であり、該縮閉円の該軸に平行な方向にオフセットしており、該縮閉円の該第1の半径は、該縮閉円の該第2の半径に平行であり、該縮閉円の該軸に平行な方向にオフセットしている、第2のミラーと、
該縮閉円の該第2の半径からの遅延光を該縮閉円の該軸に沿って第2の側から反射するように配置された、該縮閉円の該中心における第3のミラーと
を備える、請求項1に記載の光学的遅延線。
【請求項4】
前記湾曲ミラーの前記内側反射面は、前記縮閉円に垂直な平面において平面状の断面形状を有し、
前記入力/出力オプティクスは、
i)前記光学的遅延線の中に前記光源からの前記光を結合し、ii)前記出力ビームの経路に沿って該光学的遅延線の外に前記遅延光を結合する、ビームスプリッタと、
該ビームスプリッタに光学的に結合された第1の端部と、i)該遅延線ビームの経路に沿って該光を該湾曲ミラーに配向し、ii)該湾曲ミラーから反射した該遅延光を受信するように配置された、該縮閉円のエッジ上の第2の端部とを有する、光ファイバーと
を備える、請求項1に記載の光学的遅延線。
【請求項5】
前記湾曲ミラーの前記内側反射面は、前記縮閉円に垂直な平面において山型の断面形状を有し、
前記入力/出力オプティクスは、
前記光源に光学的に結合された第1の入力端部と、前記光を前記遅延線ビームの経路の第1のアームに沿って該湾曲ミラーに配向するように配置された該縮閉円のエッジ上の第1の出力端部とを有する、第1の光ファイバーと、
該湾曲ミラーによって該遅延線ビームの経路の第2のアームに沿って反射した遅延光を受信するように配置された該縮閉円のエッジ上の第2の入力端部と、該光学的遅延線の外に該遅延光を結合する第2の出力端部とを有する、第2の光ファイバーと
を備える、請求項1に記載の光学的遅延線。
【請求項6】
前記湾曲ミラーの前記内側反射面は、前記縮閉円に垂直な平面において平面状の断面形状を有し、
前記入力/出力オプティクスは、
i)前記光学的遅延線の中に前記光源からの前記光を結合し、ii)前記出力ビームの経路に沿って前記光学的遅延線の外に前記遅延光を結合する、ビームスプリッタと、
該ビームスプリッタに光学的に結合された第1の端部と、i)前記遅延ビームの経路に沿って該光を該湾曲ミラーに配向し、ii)該湾曲ミラーから反射した該遅延光を受信するように配置された、該縮閉円のエッジ上の第2の端部とを有する、導波路構造と
を備える、請求項1に記載の光学的遅延線。
【請求項7】
前記湾曲ミラーの前記内側反射面は、前記縮閉円に垂直な平面において山型の断面形状を有し、
前記入力/出力オプティクスは、
前記光源に光学的に結合された第1の入力端部と、前記光を前記遅延線ビームの経路の第1のアームに沿って該湾曲ミラーに配向するように配置された該縮閉円のエッジ上の第1の出力端部とを有する、第1の平面状の導波路構造と、
該湾曲ミラーによって該遅延線ビームの経路の第2のアームに沿って前記遅延光を受信するように構成された該縮閉円のエッジ上の第2の入力端部と、前記光学的遅延線の外に該遅延光を結合する第2の出力端部とを有する、第2の平面状の導波路構造と
を備える、請求項1に記載の光学的遅延線。
【請求項8】
前記入力/出力オプティクスは、前記縮閉円に平行な平面において、前記湾曲ミラーの前記内側反射面の曲率を実質的に補償する発散オプティクスを備える、請求項1に記載の光学的遅延線。
【請求項9】
前記湾曲ミラーの前記内部反射面は、整数N個の実質的に同一な断面を備え、実質的に同一な断面各々の前記伸開曲線に基づく曲率は、θからθ+2π/Nの範囲の角度にわたって前記縮閉円から計算される、請求項1に記載の光学的遅延線。
【請求項10】
前記入力/出力オプティクスおよび/または前記湾曲ミラーの少なくとも1つに結合された制御可能な回転ステージと、
高精度、制御可能な回転ステージの回転速度を制御し、これにより、前記光学的遅延線の遅延の変化のレートを制御する、該高精度、制御可能な回転ステージに電気的に結合されたプロセッサと
をさらに備える、請求項1に記載の光学的遅延線。
【請求項11】
前記湾曲ミラーのみが前記縮閉円の前記軸のまわりを回転し、前記光学的遅延線の前記遅延を制御可能なように変動させ、
該湾曲ミラーの前記内部反射面は、該縮閉円に垂直な平面において平面状の断面形状を有し、
前記入力/出力オプティクスは、
i)該光学的遅延線の中に前記光源からの前記光を結合し、ii)前記出力ビームの経路に沿って該光学的遅延線の外に前記遅延光を結合する、ビームスプリッタと、
i)該ビームスプリッタからの該光を該遅延線ビームの経路に沿って反射させ、ii)該遅延光を該ビームスプリッタに反射させるように配置された該縮閉円の接線に沿って配置された、ミラーと
を備える、請求項1に記載の光学的遅延線。
【請求項12】
前記湾曲ミラーのみが前記縮閉円の前記軸のまわりを回転し、前記光学的遅延線の前記遅延を制御可能なように変動させ、
該湾曲ミラーの前記内側反射面は、該縮閉円に垂直な平面において山型の断面形状を有し、
前記光源からの前記光は、該光学的遅延線の中に該縮閉円の第1の側から結合され、
前記入力/出力オプティクスは、
該光源からの該光を前記遅延線ビームの経路の第1のアームに沿って反射させるように配置された該縮閉円の第1の接線に沿って配置された、第1のミラーと、
前記遅延線ビームの経路の第2のアームからの遅延光を前記出力ビームの経路に沿って反射させるように配置された該縮閉円の第2の接線に沿って配置された、第2のミラーと
を備え、
該縮閉円の該第1の接線は、該縮閉円の該第2の接線に平行であり、該縮閉円の該軸に平行な方向にオフセットしており、該遅延線ビームの経路の該第1のアームは、該遅延線ビームの経路の該第2のアームに平行であり、該縮閉円の該軸に平行な方向にオフセットしており、該出力ビームの経路は、該縮閉円の第2の側から延びている、請求項1に記載の光学的遅延線。
【請求項13】
前記湾曲ミラーの前記内部反射面は、該内部反射面にギャップが形成されるように、2πよりも小さな角度の範囲にわたって前記縮閉円のまわりを延びており、
該湾曲ミラーは、
該ギャップ上の光の入射を検出し信号を提供するための、該内部反射面の該ギャップに設置された検出器と、
該光学的遅延線の繰り返し率を該検出器から決定するためのプロセッサと
を備える、請求項1に記載の光学的遅延線。
【請求項14】
前記光源は、パルス化された光源である、請求項1に記載の光学的遅延線。
【請求項15】
前記光源は、レーザ源である、請求項1に記載の光学的遅延線。
【請求項16】
光源と共に使用する光学的遅延線であって、
該光源からの光を遅延線ビームの経路に沿って配向し、該遅延線ビームの経路からの遅延光を出力ビームの経路に沿って配向する、該光源に光学的に結合された入力/出力オプティクスであって、該遅延線ビームの経路は、該光学的遅延線の縮閉円のエッジの接線である、入力/出力オプティクスと、
該縮閉円から計算された伸開曲線に基づく曲率を有する外側反射面を有する湾曲ミラーであって、該湾曲ミラーは、該縮閉円の軸の上に中心があり、該遅延線ビームの経路に沿って進行する光を逆反射する、湾曲ミラーと
を備え、
該湾曲ミラーは、該縮閉円の該軸のまわりを回転し、該光学的遅延線の遅延を制御可能なように変動させる、光学的遅延線。
【請求項17】
前記湾曲ミラーの前記外側反射面は、前記縮閉円に垂直な平面において平面状の断面形状を有し、
前記入力/出力オプティクスは、
i)該縮閉円の前記軸に沿って前記光学的遅延線の中に前記光源からの前記光を結合し、ii)前記出力ビームの経路に沿って該光学的遅延線の外に前記遅延光を結合する、ビームスプリッタ
を備える、請求項16に記載の光学的遅延線。
【請求項18】
前記湾曲ミラーの前記外側反射面は、前記縮閉円に垂直な平面において山型の断面形状を有し、
前記入力/出力オプティクスは、前記遅延線ビームの経路の第1のアームに沿って前記光源からの前記光を結合し、
該入力/出力オプティクスは、前記出力ビームの経路に沿って該遅延線ビームの経路の第2のアームからの光を結合し、
該遅延線ビームの経路の該第1のアームは、該遅延線ビームの経路の該第2のアームと平行であり、該縮閉円の該軸に平行な方向にオフセットしている、請求項16に記載の光学的遅延線。
【請求項19】
前記入力/出力オプティクスは、前記縮閉円に平行な平面において、前記湾曲ミラーの前記外側反射面の曲率を実質的に補償する収束オプティクスを備える、請求項16に記載の光学的遅延線。
【請求項20】
前記湾曲ミラーの前記外側反射面は、整数N個の実質的に同一な断面を備え、実質的に同一な断面各々の前記伸開曲線に基づく曲率は、θからθ+2*π/Nの範囲の角度にわたって前記縮閉円から計算される、請求項16に記載の光学的遅延線。
【請求項21】
前記湾曲ミラーに結合された制御可能な回転ステージと、
該制御可能な回転ステージの回転速度を制御し、これにより、前記光学的遅延線の遅延の変化のレートを制御する、該制御可能な回転ステージに電気的に結合されたプロセッサと
をさらに備える、請求項16に記載の光学的遅延線。
【請求項22】
前記湾曲ミラーの前記外部反射面は、該外側反射面にギャップが形成されるように、2πよりも小さな角度の範囲にわたって前記縮閉円のまわりを延びており、
該湾曲ミラーは、
該ギャップ上の光の入射を検出し信号を提供するための、該外側反射面の該ギャップに配置された検出器と、
該光学的遅延線の繰り返し率を該検出器から決定するためのプロセッサと
を備える、請求項16に記載の光学的遅延線。
【請求項23】
前記光源は、パルス化された光源である、請求項16に記載の光学的遅延線。
【請求項24】
前記光源は、レーザ源である、請求項16に記載の光学的遅延線。
【請求項25】
光源と共に使用する光学的遅延線であって、
該光源からの光を遅延線ビームの経路に沿って配向し、該遅延線ビームの経路からの遅延光を出力ビームの経路に沿って配向する、該光源に光学的に結合された入力/出力オプティクスであって、該遅延線ビームの経路は、該光学的遅延線の縮閉曲線のエッジの接線である、入力/出力オプティクスと、
該縮閉曲線のまわりに中心があり該遅延線ビームの経路に沿って進行する光を逆反射する反射面を有する、湾曲ミラーと
を備え、
該入力/出力オプティクスのうちの少なくとも1つおよび/または該湾曲ミラーは、該縮閉曲線のまわりを選択された角速度で回転し、該反射面は、該入力/出力オプティクスのうちの該少なくとも1つおよび/または該湾曲ミラーが回転するのに伴い該光学的遅延線の遅延が所定の関数にしたがって変動するように該縮閉曲線から計算されたパラメトリックな曲線に基づく曲率を有している、光学的遅延線。
【請求項26】
前記所定の関数は、前記入力/出力オプティクスのうちの少なくとも1つおよび/または前記湾曲ミラーの回転角の非線形関数である、請求項25に記載の光学的遅延線。
【請求項27】
光源と共に使用する光学的遅延線であって、
該光源からの光を遅延線ビームの経路に沿って配向し、該遅延線ビームの経路からの遅延光を出力ビームの経路に沿って配向する入力/出力手段であって、該遅延線ビームの経路は、該光学的遅延線の縮閉円のエッジの接線である、入力/出力手段と、
該縮閉円から計算された伸開曲線に基づく曲率を有する内側反射面を有し、該縮閉円の軸の上に中心があり、該遅延線ビームの経路に沿って進行する光を逆反射する、ミラー手段と
を備え、
該入力/出力手段のうちの少なくとも1つおよび/または該ミラー手段は、該縮閉円の該軸のまわりを回転し、該光学的遅延線の遅延を制御可能なように変動させる、光学的遅延線。
【請求項28】
光源と共に使用する光学的遅延線であって、
該光源からの光を遅延線ビームの経路に沿って配向し、該遅延線ビームの経路からの遅延光を出力ビームの経路に沿って配向する入力/出力手段であって、該遅延線ビームの経路は、該光学的遅延線の縮閉円のエッジの接線である、入力/出力手段と、
該縮閉円から計算された伸開曲線に基づく曲率を有する外側反射面を有し、該縮閉円の軸の上に中心があり、該遅延線ビームの経路に沿って進行する光を逆反射する、ミラー手段と
を備え、
該ミラー手段は、該縮閉円の該軸のまわりを回転し、該光学的遅延線の遅延を制御可能なように変動させる、光学的遅延線。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2007−528613(P2007−528613A)
【公表日】平成19年10月11日(2007.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−502915(P2007−502915)
【出願日】平成17年3月8日(2005.3.8)
【国際出願番号】PCT/US2005/007500
【国際公開番号】WO2005/088371
【国際公開日】平成17年9月22日(2005.9.22)
【出願人】(504228416)レンゼラー ポリテクニック インスティテュート (4)
【Fターム(参考)】