説明

魚群探知装置

【課題】遠隔操作可能なラジコンボートを用いて魚群を探知する構成で、該魚群のポイントを容易に特定できる魚群探知装置を提案する。
【解決手段】送受波器を備えたラジコンボート2を右旋回すると、画像表示器の反響波表示領域25の右側から左側に向かって過去反響波情報31b,32bを時系列的に表示し、左旋回すると、該反響波表示領域25の左側から右側に向かって過去反響波情報を時系列的に表示するように、左右方向の時間軸線P方向を自動的に反転表示するようにしたことによって、旋回するラジコンボート2の進行方向と反響波表示領域25の時間軸線Pの進行方向とが同じ向きとなるため、操縦者がラジコンボート2から目を離した場合にも、ラジコンボート2の航跡をイメージし易く、魚群を探知したポイントを特定し易い。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、超音波を送波して受波する送受波器を取り付けたラジコンボートを遠隔操作することにより、離れた場所で魚群探知が可能な魚群探知装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
超音波を送信し、その反響波によって魚群を探知する魚群探知機はよく知られており、該魚群探知機が漁船に取り付けられている。そして、この魚群探知機により魚群を探しながら漁船を移動させ、魚群を見つけたポイントで釣りを行うことによって釣果の向上が期待できる。ここで、魚群探知機の超音波は指向性を有していることから、その探知範囲が限定されてしまう。そのため、例えば、漁船の両側で釣果に差が生じることもある。
【0003】
一方、磯釣り等に適用される魚群探知機としては、例えば超音波を送受波する送受波器を浮きに設け且つ釣り竿にモニターを設けた構成が提案されている。この場合には、浮きを移動させて魚群を見つけることによって、釣果の向上が期待できる。しかし、魚群を探すために、釣り竿を持って動き回らねばならず、釣果の向上効果に限界がある。
【0004】
上記した漁船に設置した魚群探知機や釣り竿に設けた魚群探知機のいずれにあっても、魚群のいるポイントを正確に特定する効果に限界があり、これに伴って釣果を向上するという作用効果にも限界が生じている。これに対して、例えば特許文献1には、無線による遠隔操作可能な模型ボート(ラジコンボート)に送受波器を配設し、該模型ボートを遠隔操作する構成が提案されている。この構成では、漁船上で模型ボートを操作して魚群のポイントを見つけたり、磯釣りでも模型ボートにより魚群のポイントを比較的容易に特定できることから、釣果の向上効果が期待できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実用新案登録第3083544号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上記した模型ボートに魚群探知機を配設した従来構成にあっては、模型ボートの移動により、該模型ボートと遠隔操作する者(以下、操縦者という)との相対的な位置関係が刻々と変化していく。そのため、操縦者が、モニターに表示された魚群を見つけても、その際に模型ボートから目を離してしまうことから、模型ボートが該魚群を探知したポイントを特定し難い。さらに、特定できない場合に再度そのポイントを探すために模型ボートを操作しても、該ポイントをなかなか見つけられずに、見つけるまでに時間を要したり、見つけられないということもある。
【0007】
本発明は、上記の問題点の解決を試みたものであり、遠隔操作可能なラジコンボートを用いて魚群を探知する構成で、該魚群のポイントを容易に特定できる魚群探知装置を提案するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、無線により遠隔操作可能なラジコンボートと、該ラジコンボートを遠隔操作する遠隔操作機とを備えたものであって、前記ラジコンボートは、遠隔操作信号を受信する操作信号受信機と、該遠隔操作信号に従って当該ボートの推進制御と操舵制御とを行う駆動制御手段と、超音波を水中に送波して魚群または水底で反射した反響波を受波する送受波器と、該送受波器が受波した反響波に基づく反響波情報を無線送信する情報送信機とを備え、前記遠隔操作機は、ラジコンボートを直進、右旋回、左旋回させる遠隔操作信号を発生させるための操作信号発生手段と、該操作信号発生手段により発生した遠隔操作信号を、前記ラジコンボートの操作信号受信機に向けて無線送信する操作信号送信機と、前記ラジコンボートの情報送信機から送信された反響波情報を受信する情報受信機と、該情報受信機により受信した反響波情報を、時系列的に記憶する探知情報記憶手段と、上下方向に水深方向が設定された反響波表示領域を備えた画像表示器と、該画像表示器の反響波表示領域に、探知情報記憶手段に記憶した反響波情報を表示制御する情報表示制御手段とを備え、前記情報表示制御手段が、前記操作信号発生手段により右旋回の遠隔操作信号を発生した場合には、反響波表示領域の右側から左側に向かって過去反響波情報を時系列的に表示し、左旋回の遠隔操作信号を発生した場合には、反響波表示領域の左側から右側に向かって過去反響波情報を時系列的に表示するように、左右方向の時間軸方向を反転する表示制御内容を備えているものであることを特徴とする魚群探知装置である。
【0009】
かかる構成にあっては、ラジコンボートを右旋回させる遠隔操作信号を発生すると、反響波表示領域の右端をラジコンボートの位置として、該右端に最新の反響波情報が表示され、該ラジコンボートの航跡で記憶した過去反響波情報が順に左側に向かって時系列的に表示される。また、左旋回させる遠隔操作信号を発生すると、反響波表示領域の左端をラジコンボートの位置として、該左端に最新の反響波情報が表示され、該ラジコンボートの航跡で記憶した過去反響波情報が順に右側に向かって時系列的に表示される。このように反響波表示領域の時間軸方向を左右反転する表示制御を、遠隔操作信号の発生に従って自動的に行う。
【0010】
これにより、ラジコンボートを旋回させる場合に、該ラジコンボートの進行方向と反響波表示領域で表示する時間軸線の進行方向とが同じ向きとなる。そのため、ラジコンボートの操作中に遠隔操作機の反響波表示領域を注視することにより該ラジコンボートから目を離しても、ラジコンボートの進行方向をイメージし易いことから、その航跡を特定し易い。同様に、魚群が表示された反響波表示領域を注視することによってラジコンボートから目を離しても、その後のラジコンボートの位置から魚群を探知したポイントを特定し易い。そして、魚群を探知したポイントを再度確認する場合にも、該ポイントをラジコンボートの操作によって比較的容易に見つけることが可能である。これは、旋回によりラジコンボートとその操縦者との相対的な位置関係が変化している状態で、該ラジコンボートの位置を反響波表示装置の時間軸線の進行方向に基づいて特定し易いことに因り、船上で操作する場合と陸上で操作する場合のいずれであっても同様に生ずる作用効果である。
【0011】
こうした本発明の構成によれば、ラジコンボートを遠隔操作して魚群を探すことによって、魚群をピンポイントで正確かつ安定して発見し易く、該魚群のポイントへ移動して釣りをすることにより釣果の大きな向上が期待できる。そして、ラジコンボートの遠隔操作は、船上でも陸上でも同様に行うことができるため、例えば、漁船に対してどの方向に魚群がいるかをピンポイントで特定し易く、釣果向上効果が発揮され得る。又は、磯釣り等の場合には、予め魚群のポイントを探すことによって、釣果の向上効果が発揮されると共に、釣り場所を探し回る負担が軽減される。
【0012】
上述した本発明の魚群探知装置にあって、遠隔操作機の情報表示制御手段が、操作信号発生手段による遠隔操作信号の発生を停止してラジコンボートを駆動停止している場合には、画像表示器の反響波表示領域に、反響波情報受信機が受信した最新の反響波情報のみを表示するようにした表示制御内容を備えている構成が提案される。
【0013】
かかる構成にあっては、ラジコンボートを駆動停止している場合に、最新の反響波情報のみを表示する、いわゆるAスコープ表示することにより、該ラジコンボートの位置における反響波情報のみを確認できる。例えば、魚群を探知したポイントでラジコンボートを駆動停止すれば、最新の反響波情報によって当該ポイントを明確にすることができる。また、魚群を示す反響波情報が消えた場合には、魚群が移動したことが直ぐに分かるから、該魚群を追ってラジコンボートの駆動を再開できる。これに伴って、上記のように反響波情報を時系列的に表示する。
【0014】
このように、ラジコンボートの駆動中と駆動停止中とで、それぞれに適した表示パターンに従って反響波情報を表示することにより、魚群のポイントを安定して特定し易く且つ該ポイントを特定するまでに要する作業を容易に行うことができるため、釣果の向上効果が一層期待できる。
【0015】
上述した本発明の魚群探知装置にあって、遠隔操作機は、ラジコンボートに連結された所定長さの回収線を巻き取るリールを備えている構成が提案される。
【0016】
ここで、リールは回収線を巻き出し自由な状態と巻き出し制限した状態とに変換可能な構成が好適に用い得る。巻き出し自由な状態では、該回収線の所定長さ以内でラジコンボートを操作自由であり、巻き出し制限した状態では、その制限された長さの行動範囲でラジコンボートを操作可能である。また、リールは自動巻取りのもの、手動巻取りのもののいずれであっても良いが、構造の簡略化や軽量化等を考慮すれば手動巻取りのものが好適に用い得る。
【0017】
かかる構成にあっては、例えば、ラジコンボートの操作中に動力源低下により操作不能となった場合や、波にさらわれる等してラジコンボートを見失った場合等で、リールを回動操作することによって該ラジコンボートを回収することができる。これにより、船上で操作する場合のように沖合でも、ラジコンボートを安心して操作することができるため、魚群の探査により上述した作用効果が発揮され得る。
【発明の効果】
【0018】
本発明の魚群探知装置は、上述したように、送受波器を備えたラジコンボートを右旋回すると、画像表示器の反響波表示領域の右側から左側に向かって過去反響波情報を時系列的に表示し、左旋回すると、該反響波表示領域の左側から右側に向かって過去反響波情報を時系列的に表示するように、左右方向の時間軸線方向を自動的に反転表示するようにしたものであるから、旋回するラジコンボートの進行方向と反響波表示領域の時間軸線の進行方向とが同じ向きとなるため、操縦者がラジコンボートから目を離した場合にも、ラジコンボートの航跡をイメージし易く、魚群を探知したポイントを特定し易い。これにより、魚群をピンポイントで正確かつ安定して発見し易く、該魚群のポイントへ移動して釣りをすることにより釣果の大きな向上が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】魚群探知装置1の概略図である。
【図2】魚群探知装置1の制御回路を示すブロック図である。
【図3】遠隔操作機3の背面斜視図である。
【図4】ラジコンボート2の分解斜視図である。
【図5】(A)右旋回中のラジコンボート2と、(B)右旋回中における画像表示器9の反響波表示領域25の一表示例とを示す説明図である。
【図6】(A)左旋回中のラジコンボート2と、(B)左旋回中における画像表示器9の反響波表示領域25の一表示例とを示す説明図である。
【図7】(A)駆動停止中のラジコンボート2と、(B)駆動停止中における画像表示器9の反響波表示領域25の一表示例とを示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明にかかる実施形態を添付図面に従って説明する。
図1は、本実施例の魚群探知装置1を構成するラジコンボート2と遠隔操作機3とを示している。ラジコンボート2は遠隔操作機3で無線により遠隔操作可能なものである。
【0021】
図2は、本実施例の魚群探知装置1の制御回路を示すブロック図である。上記のラジコンボート2は、送受波器81、情報通信子機82、電源装置91、駆動装置40、駆動制御装置90、操作信号受信機85を備えている。また、上記した遠隔操作機3は、主制御装置61、情報通信親機71、電源装置55、画像表示器9、操作入力装置51、操作信号送信機75を備えている。
【0022】
遠隔操作機3には、マイクロコンピュータからなる主制御装置61を備えている。この主制御装置61には、魚群探知装置1の統括的な制御を処理実行するための中央処理装置(CPU)62が配設される。この中央処理装置62には、測定情報を読み書きするための測定情報用メモリ(RAM)63が、データのやり取りを行うデータバス(図示省略)を介して接続されている。また、中央処理装置62には、種々の制御を処理実行するためのプログラムが格納されるプログラム用メモリ(ROM)64や、演算に必要なデータが記憶される演算用メモリ(RAM)65も接続されている。また、主制御装置61には、計時装置66が設けられており、この計時装置66から中央処理装置62へ随時時刻情報が出力される。
【0023】
この主制御装置61には、入力ポート(図示省略)及び出力ポート(図示省略)が設けられ、これらのポートを介して情報通信親機71が接続されている。この情報通信親機71は、超音波の送波を指示するコマンド信号を送信すると共に、反響波情報の情報信号を受信する情報用アンテナ72と、該情報用アンテナ72と主制御装置61とを接続する送受波制御回路73とを備えている。送受波制御回路73は、主制御装置61からコマンド信号を入力すると、該コマンド信号を無線通信用の電波に変換し、当該電波を情報用アンテナ72から送信する。また、情報用アンテナ72により反響波情報の電波を受信すると、該電波を反響波情報の情報信号に変換し、主制御装置61へ出力する。
【0024】
また、主制御装置61には中央処理装置62と出力ポートを介して表示制御回路68が接続されており、該表示制御回路68に画像表示器9が接続されている。画像表示器9は、長方形状の表示画面10を備え、TFTやLCD、CRT等によって構成されている。主制御装置61は、上記の情報通信親機71の送受波制御回路73から反響波情報の情報信号を入力すると、中央処理装置62により、該反響波情報を、計時装置66から出力された時刻情報と関連付けて、一セットの測定情報として測定情報用メモリ63に記憶する。この測定情報用メモリ63は、所定時間分の測定情報を記憶可能な容量を有しており、測定情報は測定順に記憶されて、記憶されている測定情報がメモリの容量を超えた場合には古い測定情報が順次消去される。
【0025】
主制御装置61では、中央処理装置62が、上記の測定情報用メモリ63に記憶された測定情報を随時読み出して、表示モードや表示設定等に基づいて種々の所要画像データを生成し、さらに生成した各画像データから表示画面情報を生成し、表示制御回路68へ出力する。表示制御回路68は、中央処理装置62から表示画面情報を受け取ると、その表示画面情報を適正なビデオ信号に変換し、画像表示器9へと出力する。尚、画像表示器9で測定情報を表示する表示モードや表示設定等は、本発明の要部にかかり、詳細は後述する。
【0026】
また、主制御装置61には、その入力ポートを介して操作入力装置51が接続されており、図1のように、操作入力装置51が横長形状の操作ボタン52を備えている。操作入力装置51は、操作ボタン52の操作に従って、ラジコンボート2を直進、右旋回、左旋回させるための入力信号を発生し送信するものである。そして、操作ボタン52の中央部分52bが押圧操作された場合に直進入力信号を発生し、操作ボタン52の右側部分52aが押圧操作された場合に右旋回入力信号を発生し、操作ボタン52の左側部分52cが押圧操作された場合に左旋回入力信号を発生する。操作入力装置51は、これら発生した入力信号を主制御装置61へ出力する。尚、操作入力装置51は、従来から用いられている構成を適用できるため、その詳細については省略する。
【0027】
主制御装置61は、上記の操作入力装置51から各入力信号を入力すると、各入力信号に応じて遠隔操作信号を生成し、該遠隔操作信号を、出力ポートを介して接続された操作信号送信機75へ出力する。操作信号送信機75は、遠隔操作信号を送信する操作用アンテナ76と、該操作用アンテナ76と主制御装置61とを接続する操作信号制御回路77とを備えている。この操作信号送信機75は、主制御装置61から遠隔操作信号を入力すると、該遠隔操作信号を無線通信用の電波に変換し、当該電波を操作用アンテナ76から送信する。
【0028】
また、遠隔操作機3には、所定のバッテリ(電池)を着脱可能な電源装置55が配設されており、該電源装置55が上記した主制御装置61等の各機器に電源ボタン56を介して接続されており、各機器に電力供給する。そして、電源ボタン56のON/OFF操作により、電力供給する状態と電力供給しない状態とに変換する。
【0029】
一方、ラジコンボート2には、図2のように、超音波を送波すると共に該超音波の反響波を受波する送受波素子から構成された送受波器81が配設されている。この送受波器81は、当該ボート2の下方に向けて超音波を送波および受波できるように配設されている(図示せず)。さらに、ラジコンボート2には、送受波器81と接続する情報通信子機82が配設されている。この情報通信子機82は、前記送受波器81から入力した反響波の情報信号を送信すると共に上記した遠隔操作機3の情報通信親機71から送信されたコマンド信号の電波を受信する情報用アンテナ83と、該情報用アンテナ83と送受波器81とを接続する送受信制御回路84とを備えている。送受信制御回路84は、情報用アンテナ83によりコマンド信号の電波を受信すると、該電波をコマンド信号に変換して該コマンド信号に従って、送受波器81から所定波長の超音波を水中に送波する。そして、魚群や水底に反射した反射波を送受波器81で受波すると、送受信制御回路84が、該反響波の情報(受波タイミングや受波強度等)をデジタル信号化して反響波情報を生成し、さらに該反響波情報を無線通信用の電波に変換する。情報通信子機82は、この反響波情報の電波を情報用アンテナ83から送信する。
【0030】
また、ラジコンボート2には、図4のように、駆動軸42に羽根車43を取り付けたモータ41a,41bが二個並設されている。二個のモータ41a,41bは、ボート長手方向の中心線に対して左右対称となる位置に、駆動軸42,42が略垂直方向に沿うようにして下向きに配設されており、羽根車43,43が船底部分に配置される。船底の後部には、各羽根車43,43を囲むようにケーシング体44が設けられている。このケーシング体44は、各羽根車43,43の周囲を囲む円筒状の回転領域47,47と、駆動軸42,42の下方で開口して回転領域47,47と外部とを連通する流入口(図示省略)とを備えている。さらに、ケーシング体44には、船尾に開口する噴出口45,45と、各噴出口45,45と回転領域47,47とを連通する流出路46,46とを備えている。ここで、回転領域47,47、流入口(図示省略)、噴出口45,45、流出路46,46がそれぞれ、前記したボート長手方向の中心線に対して左右対称となるように夫々形成されている。そして、左右のモータ41a,41b、羽根車43,43、およびケーシング体44により、上記した駆動装置40が構成されている。この駆動装置40は、いわゆる渦巻きポンプを構成しており、モータ41a,41bを駆動することにより回転した羽根車43,43によって、各流入口から回転領域47,47に流入した水を流出路46,46を介して噴出口45,45から噴出して、ラジコンボート2の推進力を発生している。
【0031】
この駆動装置40を駆動制御して、左右のモータ41a,41bを同じ回転数で逆方向に回転することによりラジコンボート2を直進させ、右側のモータ41aを左側に比して高い回転数で回転することにより左旋回させ、左側のモータ41bを右側に比して高い回転数で回転することにより右旋回させることができる。
【0032】
駆動装置40の各モータ41a,41bには、図2のように、ラジコンボート2に配設された電源装置91が、駆動制御装置90を介して接続されている。さらに、この駆動制御装置90に操作信号受信機85が接続されており、該操作信号受信機85が上記した遠隔操作機3の操作信号送信機75から遠隔操作信号を受信する。
【0033】
ここで、操作信号受信機85は、遠隔操作機3の操作信号送信機75から送信された遠隔操作信号の電波を受信する操作用アンテナ86と、該操作用アンテナ86と駆動制御装置90とを接続する信号制御回路87とを備えている。操作用アンテナ86により遠隔操作信号の電波を受信すると、信号制御回路87により該電波を遠隔操作信号に変換して駆動制御装置90へ出力する。駆動制御装置90は、遠隔操作信号を入力すると、該遠隔操作信号に従って、電源装置91から左右のモータ41a,41bへ供給する電力量を調整する制御を行う。この電力量の調整制御によって、左右のモータ41a,41bを駆動制御する。例えば、遠隔操作信号が直進するコマンドであった場合には、左右のモータ41a,41bに同じ電力量を供給する。これにより、ラジコンボート2を直進させることができる。また、遠隔操作信号が右旋回するコマンドであった場合には、左のモータ41bに供給する電力量を右のモータ41aへの供給量に比して多くすることにより、ラジコンボート2を右旋回することができる(図5(A)参照)。また、左旋回するコマンドであった場合には、右のモータ41aに供給する電力量を左のモータ41bへの供給量に比して多くすることにより、ラジコンボート2を左旋回することができる(図6(A)参照)。このように、駆動制御装置90は、駆動装置40への電力量を調整制御することにより、ラジコンボート2の推進制御と操舵制御とを行う。この駆動制御装置90は、推進制御と操舵制御とを行うための中央処理装置、メモリ、電力量調整用の回路等を備えている。
【0034】
また、上記の電源装置91としては、図4のように、所定の電池(図示せず)を着脱可能な電池ケース92と、該電池ケース92に取り付けた電池を覆うカバー93と、電源スイッチ95とを備えている。そして、電源スイッチ95のON/OFF操作により、駆動制御装置等の各機器に電力供給する状態と電力供給しない状態とに変換する。
【0035】
上記のラジコンボート2にあって、駆動装置40、駆動制御装置90、および電源装置91により本発明にかかる駆動制御手段が構成されており、情報通信子機82により本発明の情報送信機が構成されている。また、上記の遠隔操作機3にあって、主制御装置61および操作入力装置51により本発明にかかる操作信号発生手段が構成されており、情報通信親機71により本発明にかかる情報受信機が構成されており、主制御装置61により本発明にかかる探知情報記憶手段および情報表示制御手段が構成されている。
【0036】
一方、上記した遠隔操作機3には、図3のように、画像表示器9の裏側に、所定長さの釣り糸20を巻回したリール12が配設されている。このリール12は、ハンドル13を備えた手動タイプであり、回転自由に配設されている。リール12は、ハンドル13を一方へ回動することにより、釣り糸20を巻き取ることができ、そして、ハンドル13の操作可能な状態では釣り糸20を自由に引き出すことができる。このリール12には、釣り糸20を遠隔操作機3の上方へ引き出すためのガイド部材15が設けられている。このようなリール12は、従来から用いられている構成のものを適用できるため、その詳細については省略する。
【0037】
遠隔操作機3の裏面上部には、左右の係止突部16,16が設けられており、該係止突部16,16間に上記リール12のハンドル13を倒すことにより、該ハンドル13が係止突部16,16に係止されてリール12が回動不能となる。これにより、釣り糸20の引き出しと巻取りができなくなる。さらに、このリール12の左右両側には、上端を係止突部16,16に固定され且つ下端にロール(図示せず)を回動可能に設けた長尺状板片17,17が配設されている。この板片17,17の板バネ作用により、左右のロールがリール12の径方向内方へ付勢されて、リール12のスプール(図示せず)に巻回した釣り糸20を外方から押し付ける役割を担う。これにより、釣り糸20がリール12から解けてしまうことを防止できる。尚、本実施例では、左右のロールが径方向に沿った摺動に制限されるように断面L字形のガイド部19,19が夫々設けられている。
【0038】
上記リール12に巻回されている釣り糸20の先端には、図1のように、フック片21が取り付けられており、該フック片21は、ラジコンボート2の後部に設けた連結突部22に着脱可能となっている。そして、フック片21をラジコンボート2の連結突部22に連結した状態で該ラジコンボート2を水上で操縦し、リール12を手動により回動して釣り糸20を巻き取ることによってラジコンボート2を確実に回収することができる。
【0039】
尚、リール12に巻回した釣り糸20により、本発明にかかる回収線が構成されている。
【0040】
次に、上述した画像表示器9で測定情報(反響波情報)を表示する制御処理について説明する。
遠隔操作機3は、上述したように、情報通信親機71によりラジコンボート2から入力した反響波情報を測定情報として主制御装置61の測定情報用メモリ63に記憶し、該測定情報用メモリ63の測定情報を随時読み出して、適正なビデオ信号に変換して、画像表示器9で表示する。画像表示器9の表示画面10には、反響波情報を可視的に表示する反響波表示領域25が設定されている。
【0041】
ここで、本実施例の構成では、測定情報の表示モードとして、三つのタイプが予め設定されている。三タイプの表示モードとしては、図5(B)の右旋回表示モード、図6(B)の左旋回表示モード、図7(B)の停止表示モードが設定されており、いずれも反響波表示領域25の上下方向を水深方向として定めている。
【0042】
右旋回表示モードは、図5(B)のように、左右方向を時間軸線方向とし、反響波表示領域25の右端が最も直近の時間を示して、左方向に向かって過去の時間となるように設定されている。すなわち、反響波表示領域25の右端に最新の反響波情報31a,32aが次々更新され、この更新に伴って前に表示された反響波情報(過去反響波情報)31b,32bが左方へ順次移動するように表示される。これにより、反響波情報31,32が左右方向の時間軸線に沿って右側から左側へ時系列順に表示されていく。さらに、反響波表示領域25の上部に水面を示す水面線yが左右方向に表示され、該水面線y上の右端にラジコンボート2を示すボート図柄xが表示される。これにより、最新の反響波情報31a,32aが右端に表示された右旋回表示モードでの表示であることを、操縦者が容易に理解できる。
【0043】
左旋回表示モードは、図6(B)のように、左右方向を時間軸線方向とし、反響波表示領域25の左端が最も直近の時間を示して、右方向に向かって過去の時間となるように設定されており、上記の右旋回表示モードに対して左右の時間軸線Pが反対向きとなっている。この左旋回表示モードでは、反響波表示領域25の左端に最新の反響波情報33a,34aが次々更新され、この更新に伴って前に表示された反響波情報(過去反響波情報)33b,34bが右方へ順次移動するように表示される。これにより、反響波情報33,34が左右方向の時間軸線に沿って左側から右側へ時系列順に表示されていく。さらに、反響波表示領域25の水面線y上の左端にボート図柄xが表示されることにより、左旋回表示モードであることを操縦者が容易に理解できる。
【0044】
停止表示モードは、いわゆるAスコープ表示であり、図7(B)のように、最新の反響波情報35,36のみを反響波表示領域25の略中央に表示して、最新の反響波情報35,36を更新して表示する。さらに、反響波表示領域25の水面線y上の略中央にボート図柄xが表示され、これにより停止表示モードであることを操縦者が容易に理解できる。
【0045】
このような三タイプの表示モードは、主制御装置61が操作入力装置51から入力した入力信号に従っていずれか一の表示モードを選択することにより、画像表示器9で表示される。この表示モードの選択処理としては、操作入力装置51から右旋回入力信号を入力すると、上記の右旋回表示モードを選択し、左旋回入力信号を入力すると、上記の左旋回表示モードを選択し、操作入力装置からの信号入力が無い場合には停止表示モードを選択する。また、操作入力装置から直進入力信号を入力すると、直近に選択していた右旋回表示モードまたは左旋回表示モードをそのまま有効とするように処理する。
【0046】
主制御装置61は、表示モードを選択すると、測定情報用メモリ63に記憶された測定情報に基づいて、魚群エコー31a,31b,33a,33b,35(図5〜図7参照)や水底エコー32a,32b,34a,34b,36(図5〜図7参照)などの反響波情報を表示するための画像データを生成する。ここで、右旋回表示モードまたは左旋回表示モードを選択している場合には、各表示モードの時間軸線方向に時刻情報を合わせ、これに応じて前記の各反響波情報が表示されるように、前記画像データを生成する。そのため、右旋回表示モードを選択して反響波表示領域25で表示している状態で、左旋回入力信号を入力すると、左旋回表示モードによる画像データが生成され、時間軸線Pの進行方向が左右反転して反響波情報が表示される。これは、右旋回表示モードから左旋回表示モードに変換する場合も同様に、時間軸線Pの進行方向が左右反転して表示される。
【0047】
このように主制御装置61は、操作入力装置51により発生した入力信号に従って、画像表示器9の反響波表示領域25での表示モードを自動的に変更するように制御処理している。この表示モードを変更する処理について、当該魚群探知装置1の操作に従って以下説明する。
【0048】
遠隔操作機3のリールに巻回した釣り糸20のフック片21をラジコンボート2の連結突部22に連結して(図1参照)、遠隔操作機3の電源ボタン56をON操作し、ラジコンボート2の電源スイッチ95をON操作する。そして、遠隔操作機3のリール12を回転フリーな状態として(図3参照)、ラジコンボート2を水上に浮かべる。この状態では、両者の電源ボタン56および電源スイッチ95がONされたことにより、ラジコンボート2の送受波器81により超音波が水中に送波されて反響波を受波し、その反響波情報を遠隔操作機3が受信する。そして、操作ボタン52が操作されていないことから、図7(B)のように、画像表示器9の反響波表示領域25では停止表示モードによりラジコンボート2から受信した反響波情報35,36が表示される。
【0049】
操縦者が遠隔操作機3の操作ボタン52の中央部分52bを押圧操作すると、直進入力信号が生じて、ラジコンボート2が水上を直進すると共に、所定時間間隔で送波した超音波の反響波情報がラジコンボート2から遠隔操作機3に送信される。そして、反響波情報と時刻情報とからなる測定情報を測定情報用メモリ63に記憶すると共に、測定情報を順次読み出して画像データを生成して、画像表示器9の反響波表示領域25で表示する。ここで、電源ボタン56および電源スイッチ95をON操作した場合には、上記した右旋回表示モードを自動的に選択すると設定されていれば、図5(B)のように、右旋回表示モードに基づいて反響波情報31,32が表示される。
【0050】
図5(B)のように反響波表示領域25で右旋回表示モードにより反響波情報31,32を表示している状態で、操縦者がラジコンボート2を左旋回させるために操作ボタン52の左側部分52cを押圧操作すると、左旋回入力信号が生じて、図6(A)のようにラジコンボート2が水上を左旋回する。さらに、左旋回入力信号により、左旋回表示モードが選択されて、当該表示モードに基づいて反響波情報と時刻情報とから画像データを生成し、当該画像データを画像表示器9の反響波表示領域25で表示する。これにより、反響波表示領域25では、右旋回表示モードから左旋回表示モードに変換し、時間軸線Pの進行方向が瞬間的に左右反転する。すなわち、右旋回表示モードでは、図5(B)のようにボート図柄xが反響波表示領域25の右端に表示されていたが、左旋回表示モードでは、図6(B)のように左端にボート図柄xが表示されて、反響波情報33,34が表示される。そして、ボート図柄xの表示位置が変わることによって、操縦者は時間軸線Pの進行方向が反転したことを容易に理解できる。
【0051】
左旋回表示モードの状態で、操縦者が操作ボタン52の中央部分52bを押圧操作すると、ラジコンボート2が直進すると共に、図6(B)のように、左旋回表示モードが継続して選択され、反響波表示領域25では時間軸線Pの進行方向が維持されて反響波情報33,34が順次表示される。さらに、操縦者が操作ボタン52の右側部分52aを押圧操作すると、図5(A)のようにラジコンボート2が右旋回すると共に、右旋回モードが選択され、これに伴って、図5(B)のように反響波表示領域25の時間軸線Pの進行方向が左右反転して反響波情報31,32が表示される。そして、ボート図柄xも右端に表示されるため、時間軸線Pの進行方向が反転したことを操縦者が容易に理解できる。
【0052】
右旋回表示モードの状態で、操作ボタン52の中央部分52bを押圧操作すると、ラジコンボート2が直進すると共に、右旋回表示モードが継続して選択されて、図5(B)のように反響波情報31,32が表示される。
【0053】
操作ボタン52を押圧操作している状態から該操作を止めると、入力信号が停止することにより、図7(A)のようにラジコンボート2が駆動停止すると共に、停止表示モードが選択されて、当該表示モードに基づいて最新の反響波情報から画像モードを生成し、図7(B)のように当該画像モードを反響波表示領域25で表示する。このように停止表示モードに変換され、ラジコンボート2から最新の反響波情報35,36を受信する毎に、最新の反響波情報35,36による画像モードを反響波表示領域25で随時更新して表示する。この停止表示モードでは、ボート図柄xが略中央に表示され、該ボート図柄xの下方に反響波情報35,36が表示されることから、操縦者は表示モードが変更したことを容易に理解できる。
【0054】
このようにラジコンボート2を右旋回、左旋回、停止する操作ボタン52の操作に従って、画像表示器9の反響波表示領域25で反響波情報を表示する表示モードを自動的に変換するようにしており、右旋回する場合には右旋回表示モードとし、左旋回する場合には左旋回表示モードとして、ラジコンボート2の進行方向と時間軸線Pの進行方向とを同じ向きとすることから、操縦者がラジコンボート2の航跡で記憶した過去反響波情報31b,32b,33b,34bによって該航跡をイメージし易い。これにより、ラジコンボート2の操作中にも、該ラジコンボート2と反響波表示領域25で表示される反響波情報31〜34との相対的な位置関係が理解し易く、魚群を発見した場合に、該魚群位置を比較的正確に特定し易くなる。特にラジコンボート2を操作している場合には、操縦者とラジコンボート2との相対的な位置関係が複雑に変化するため、魚群を発見した場合に該発見ポイントを見失ってしまいやすい。これは、旋回中に特に顕著である。これに対して、本発明の魚群探知装置1によれば、画像表示器9の反響波表示領域25で表示する時間軸線Pの進行方向とラジコンボート2の旋回中の進行方向との向きが一致するため、魚群の発見ポイントを直感的に特定し易い。そして、魚群の発見ポイントで釣りを行うことによって、釣果の大きな向上が期待できる。
【0055】
また、ラジコンボート2を駆動停止している場合には、そのポイントでの最新の反響波情報を随時更新して表示することにより、当該ポイントでの魚群の探知を継続して行うことができる。
【0056】
さらにまた、本実施例の構成では、ラジコンボート2に遠隔操作機3のリール12で巻取り可能な釣り糸20を連結していることから、ラジコンボート2の操縦途中で電力不足により駆動停止した場合や、ラジコンボート2が波にさらわれてしまった場合等でも、リール12を手動で回転させて釣り糸20を巻き取ることによりラジコンボート2を回収可能である。特に、比較的波の高い沖合の船上でラジコンボート2を操作する場合に、高い波によりラジコンボート2がさらわれたとしても、リール12によって回収可能である。そのため、沖合の船上でも、気軽に利用することができる。
【0057】
一方、上述した実施例の構成にあって、遠隔操作機3の画像表示器9の反響波表示領域25を拡大縮小して表示可能とする構成としても良い。この場合には、拡大縮小表示を行うための操作スイッチを備える構成とし、該操作スイッチを操作することにより、操縦者が任意に表示スケールを拡大または縮小表示することができる。
【0058】
また、上述した実施例の構成にあっては、遠隔操作機3の操作ボタン52を直進操作した場合には右旋回表示モードまたは左旋回表示モードのいずれかを選択するようにした構成であるが、その他の構成として、別に直進表示モードを設定して選択するようにしても良い。この直進表示モードとしては、例えば、反響波表示領域の左右方向を水深方向とし、上下方向を時間軸方向として上側から下側へ向かって過去反響波情報を時系列的に表示するように設定できる。この直進表示モードは、時間軸線の進行方向とラジコンボート2の進行方向とが一致するため、該ラジコンボート2を直進操作している場合にも反響波情報とラジコンボートとの相対的な位置関係を操縦者が理解し易くなる。
【0059】
本発明にあっては、上述した実施例に限定されるものではなく、上述の実施例以外の構成についても本発明の趣旨の範囲内で適宜変更して実施可能である。例えば、ラジコンボートは、スクリューの回動により推進力を生じる構成のものであっても良い。
【符号の説明】
【0060】
1 魚群探知装置
2 ラジコンボート
3 遠隔操作機
9 画像表示器
12 リール
20 釣り糸(回収線)
25 反響波表示領域
31〜36 反響波情報
31b,32b,33b,34b 過去反響波情報


【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線により遠隔操作可能なラジコンボートと、該ラジコンボートを遠隔操作する遠隔操作機とを備えたものであって、
前記ラジコンボートは、
遠隔操作信号を受信する操作信号受信機と、
該遠隔操作信号に従って当該ボートの推進制御と操舵制御とを行う駆動制御手段と、
超音波を水中に送波して魚群または水底で反射した反響波を受波する送受波器と、
該送受波器が受波した反響波に基づく反響波情報を無線送信する情報送信機と
を備え、
前記遠隔操作機は、
ラジコンボートを直進、右旋回、左旋回させる遠隔操作信号を発生させるための操作信号発生手段と、
該操作信号発生手段により発生した遠隔操作信号を、前記ラジコンボートの操作信号受信機に向けて無線送信する操作信号送信機と、
前記ラジコンボートの情報送信機から送信された反響波情報を受信する情報受信機と、
該情報受信機により受信した反響波情報を、時系列的に記憶する探知情報記憶手段と、
上下方向に水深方向が設定された反響波表示領域を備えた画像表示器と、
該画像表示器の反響波表示領域に、探知情報記憶手段に記憶した反響波情報を表示制御する情報表示制御手段と
を備え、
前記情報表示制御手段が、前記操作信号発生手段により右旋回の遠隔操作信号を発生した場合には、反響波表示領域の右側から左側に向かって過去反響波情報を時系列的に表示し、左旋回の遠隔操作信号を発生した場合には、反響波表示領域の左側から右側に向かって過去反響波情報を時系列的に表示するように、左右方向の時間軸方向を反転する表示制御内容を備えているものであることを特徴とする魚群探知装置。
【請求項2】
遠隔操作機の情報表示制御手段が、操作信号発生手段による遠隔操作信号の発生を停止してラジコンボートを駆動停止している場合には、画像表示器の反響波表示領域に、反響波情報受信機が受信した最新の反響波情報のみを表示するようにした表示制御内容を備えていることを特徴とする請求項1に記載の魚群探知装置。
【請求項3】
遠隔操作機は、ラジコンボートに連結された所定長さの回収線を巻き取るリールを備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の魚群探知装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−104856(P2013−104856A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−251095(P2011−251095)
【出願日】平成23年11月16日(2011.11.16)
【出願人】(000116091)ロイヤル工業株式会社 (27)
【Fターム(参考)】