鮮明に分解する標識タンパク質分子量標準
非標識対照物の分離特性と実質的に同一の整合性のある鮮明な分離特性を有する、電気泳動に有用な前標識されたタンパク質標準を提供する。本発明は、第1のアミノ酸上において標識された複数の標識タンパク質を含む前標識されたタンパク質標準セットであって、標識用には標的とされないアミノ酸と標識との副反応を減少させたタンパク質標準セットを提供する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の標識タンパク質を含む前標識された(pre−labeled)タンパク質標準セットであって、該複数の標識タンパク質の1つ以上が、第1のアミノ酸上に標識化合物を含む選択的に標識されたタンパク質であり、該選択的に標識されたタンパク質が、標識化合物に対して反応する第2のアミノ酸の残基を、該選択的に標識されたタンパク質の分子量10キロダルトン(kDa)あたり1つ未満有する、前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項2】
選択的に標識されたタンパク質が、標識化合物に対して反応する第2のアミノ酸の残基を欠いている、請求項1に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項3】
第1のアミノ酸がリジンでありかつ第2のアミノ酸がシステイン、ヒスチジン、もしくはトリプトファンのうちの1つ以上であるか;第1のアミノ酸がシステインでありかつ第2のアミノ酸がリジン、ヒスチジン、もしくはトリプトファンのうちの1つ以上であるか;第1のアミノ酸がグルタミン酸でありかつ第2のアミノ酸がアスパラギン酸であるか;第1のアミノ酸がアスパラギン酸でありかつ第2のアミノ酸がグルタミン酸であるか;第1のアミノ酸がヒスチジンでありかつ第2のアミノ酸がシステイン、リジン、もしくはトリプトファンのうちの1つ以上であるか;第1のアミノ酸がトリプトファンでありかつ第2のアミノ酸がシステイン、リジン、ヒスチジン、もしくはアスパラギンのうちの1つ以上であるか;第1のアミノ酸がアスパラギンでありかつ第2のアミノ酸がシステイン、リジン、ヒスチジン、もしくはトリプトファンのうちの1つ以上であるか;または第1のアミノ酸がチロシンでありかつ第2のアミノ酸がシステイン、リジン、ヒスチジン、もしくはトリプトファンのうちの1つ以上であるか;または第1のアミノ酸がメチオニンでありかつ第2のアミノ酸がシステイン、リジン、ヒスチジン、チロシン、もしくはトリプトファンのうちの1つ以上である、請求項1に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項4】
第1のアミノ酸がリジンであり、かつ第2のアミノ酸がシステインである、請求項3に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項5】
第1のアミノ酸がシステインであり、かつ第2のアミノ酸がリジンである、請求項3に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項6】
複数の標識タンパク質のうちの2つ以上が、選択的に標識されたタンパク質であり、該選択的に標識されたタンパク質が、第1のアミノ酸上に標識化合物を含み、かつ該選択的に標識されたタンパク質が、標識化合物に対して反応する第2のアミノ酸の残基を、該選択的に標識されたタンパク質の分子量10キロダルトン(kDa)あたり1つ未満有する、請求項1に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項7】
3つ以上の選択的に標識されたタンパク質を含む前標識されたタンパク質標準セットであって、該選択的に標識されたタンパク質が、第1のアミノ酸上に標識化合物を含み、かつ該選択的に標識されたタンパク質が、標識化合物に対して反応する第2のアミノ酸の残基を、該選択的に標識されたタンパク質の分子量10キロダルトン(kDa)あたり1つ未満有する、請求項4に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項8】
4つ以上の選択的に標識されたタンパク質を含む前標識されたタンパク質標準セットであって、該選択的に標識されたタンパク質が、第1のアミノ酸上に標識化合物を含み、かつ該選択的に標識されたタンパク質が、標識化合物に対して反応する第2のアミノ酸の残基を、該選択的に標識されたタンパク質の分子量10キロダルトン(kDa)あたり1つ未満有する、請求項4に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項9】
5つ以上の選択的に標識されたタンパク質を含む前標識されたタンパク質標準セットであって、該選択的に標識されたタンパク質が、第1のアミノ酸上に標識化合物を含み、かつ該選択的に標識されたタンパク質が、標識化合物に対して反応する第2のアミノ酸の残基を、該選択的に標識されたタンパク質の分子量10キロダルトン(kDa)あたり1つ未満有する、請求項4に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項10】
少なくとも1つの選択的に標識されたタンパク質が、天然に存在するタンパク質のアミノ酸配列に対して少なくとも80%の同一性を有する少なくとも40個の連続したアミノ酸の配列の1つ以上のコピーを含む、請求項1に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項11】
少なくとも1つの選択的に標識されたタンパク質が、天然に存在するタンパク質のアミノ酸配列に対して少なくとも80%の同一性を有する少なくとも50個の連続したアミノ酸の配列の1つ以上のコピーを含む、請求項10に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項12】
少なくとも2つの選択的に標識されたタンパク質が、天然に存在するタンパク質のアミノ酸配列に対して少なくとも80%の同一性を有する少なくとも40個の連続したアミノ酸の配列の1つ以上のコピーを含む、請求項6に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項13】
少なくとも2つの選択的に標識されたタンパク質が、天然に存在するタンパク質のアミノ酸配列に対して少なくとも80%の同一性を有する少なくとも40個の連続したアミノ酸の同じ配列の1つ以上のコピーを含む、請求項12に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項14】
第1のアミノ酸がリジンであり、かつ第2のアミノ酸がシステインである、請求項10に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項15】
天然に存在するタンパク質が、ADPリボシル化因子または巨大菌(Bacillus megaterium)胞子タンパク質である、請求項14に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項16】
第1のアミノ酸がシステインであり、かつ第2のアミノ酸がリジンである、請求項10に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項17】
天然に存在するタンパク質が、種子貯蔵タンパク質、HIVウイルスもしくはエボラウイルスのLドメイン、またはWNKタンパク質である、請求項16に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項18】
アミノ酸配列が、天然に存在するタンパク質のアミノ酸配列と比較して減少した数の第2のアミノ酸の残基を有する、請求項10に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項19】
アミノ酸配列が、第2のアミノ酸の残基を欠いている、請求項18に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項20】
第1のアミノ酸上において選択的に標識された1つ以上のタンパク質のうちの少なくとも1つが、発色団で標識されている、請求項1に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項21】
第1のアミノ酸上において選択的に標識された1つ以上のタンパク質のうちの少なくとも1つが、織物染料で標識されている、請求項1に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項22】
織物染料が、remazolブリリアントブルーR、uniblue A、マラカイトグリーンイソチオシアネート、またはオレンジ16である、請求項21に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項23】
第1のアミノ酸上において選択的に標識された1つ以上のタンパク質のうちの少なくとも1つが、フルオロフォアで標識されている、請求項1に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項24】
フルオロフォアが、Alexa蛍光色素、BODIPY色素、フルオレセインもしくはその誘導体、エオシンもしくはその誘導体、テトラメチルローダミン、ローダミンもしくはその誘導体、テキサスレッドもしくはその誘導体、ピリジルオキサゾールもしくはその誘導体、塩化NBD、フッ化NBD、ABD−F、ルシファーイエローもしくはその誘導体、8−アニリノ−1−ナフタレンスルホン酸(8−ANS)もしくはその誘導体、またはオレゴングリーンもしくはその誘導体である、請求項23に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項25】
複数の標識タンパク質を含む前標識されたタンパク質標準セットであって、該複数の標識タンパク質の1つ以上が、第1のアミノ酸上に標識化合物を含む選択的に標識されたタンパク質であり、該選択的に標識されたタンパク質が、天然に存在するタンパク質のアミノ酸配列に相同なアミノ酸配列を含み、該天然に存在するタンパク質のアミノ酸配列に相同なアミノ酸配列が、天然に存在するタンパク質のアミノ酸配列に対して少なくとも80%の同一性を有する少なくとも40個の連続したアミノ酸を含み、該アミノ酸配列が、天然に存在するタンパク質のアミノ酸配列と比較して減少した数の第2のアミノ酸の残基を有し、該第2のアミノ酸が標識化合物と反応する、前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項26】
第1のアミノ酸がリジンでありかつ第2のアミノ酸がシステイン、ヒスチジン、もしくはトリプトファンのうちの1つ以上であるか;第1のアミノ酸がシステインでありかつ第2のアミノ酸がリジン、ヒスチジン、もしくはトリプトファンのうちの1つ以上であるか;第1のアミノ酸がグルタミン酸でありかつ第2のアミノ酸がアスパラギン酸であるか;第1のアミノ酸がアスパラギン酸でありかつ第2のアミノ酸がグルタミン酸であるか;第1のアミノ酸がヒスチジンでありかつ第2のアミノ酸がシステイン、リジン、もしくはトリプトファンのうちの1つ以上であるか;第1のアミノ酸がトリプトファンでありかつ第2のアミノ酸がシステイン、リジン、ヒスチジン、もしくはアスパラギンのうちの1つ以上であるか;第1のアミノ酸がアスパラギンでありかつ第2のアミノ酸がシステイン、リジン、ヒスチジン、もしくはトリプトファンのうちの1つ以上であるか;または第1のアミノ酸がチロシンでありかつ第2のアミノ酸がシステイン、リジン、ヒスチジン、もしくはトリプトファンのうちの1つ以上であるか;または第1のアミノ酸がメチオニンでありかつ第2のアミノ酸がシステイン、リジン、ヒスチジン、チロシン、もしくはトリプトファンのうちの1つ以上である、請求項25に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項27】
第1のアミノ酸がリジンであり、かつ第2のアミノ酸がシステインである、請求項26に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項28】
第1のアミノ酸がシステインであり、かつ第2のアミノ酸がリジンである、請求項26に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項29】
複数の標識タンパク質のうちの2つ以上が、第1のアミノ酸上に標識化合物を含む選択的に標識されたタンパク質であり、かつ該2つ以上の選択的に標識されたタンパク質の各々が、天然に存在するタンパク質のアミノ酸配列に相同なアミノ酸配列を含み、該天然に存在するタンパク質のアミノ酸配列に相同なアミノ酸配列が、天然に存在するタンパク質のアミノ酸配列に対して少なくとも80%の同一性を有する少なくとも40個の連続したアミノ酸を含み、該アミノ酸配列が、天然に存在するタンパク質のアミノ酸配列と比較して減少した数の第2のアミノ酸の残基を有し、該第2のアミノ酸が標識化合物と反応する、請求項25に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項30】
少なくとも2つの選択的に標識されたタンパク質が、天然に存在するタンパク質のアミノ酸配列に相同な同じアミノ酸配列の1つ以上のコピーを含む、請求項29に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項31】
天然に存在するタンパク質のアミノ酸配列に相同なアミノ酸配列が、10kDaあたり1つ未満の第2のアミノ酸の残基を有する、請求項30に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項32】
天然に存在するタンパク質のアミノ酸配列に相同なアミノ酸配列が、第2のアミノ酸の残基を欠いている、請求項31に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項33】
前標識されたタンパク質標準セットの選択的に標識された別個のタンパク質が、天然に存在するタンパク質のアミノ酸配列に相同な配列に由来するアミノ酸配列のコピーを異なる数含む、請求項29に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項34】
天然に存在するタンパク質がヌクレオチド−ジスルフィド酸化還元酵素である、請求項25に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項35】
ヌクレオチド−ジスルフィド酸化還元酵素が、リポアミドデヒドロゲナーゼ、グルタチオン還元酵素、またはチオレドキシンである、請求項34に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項36】
ヌクレオチド−ジスルフィド酸化還元酵素がチオレドキシンである、請求項54に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項37】
ヌクレオチド−ジスルフィド酸化還元酵素が細菌チオレドキシンである、請求項36に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項38】
ヌクレオチド−ジスルフィド酸化還元酵素が、大腸菌(E.coli)のチオレドキシンである、請求項37に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項39】
天然に存在するタンパク質のアミノ酸配列に相同なアミノ酸配列が、短縮されたチオレドキシン配列に相同である、請求項36に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項40】
1つ以上のタンパク質のうちの少なくとも1つが、1つ以上の更なるアミノ酸配列をさらに含む、請求項9または請求項25に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項41】
1つ以上の更なるアミノ酸配列のうちの少なくとも1つが、第2の天然に存在するタンパク質のアミノ酸配列に相同である、請求項40に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項42】
1つ以上の更なるアミノ酸配列のうちの少なくとも1つが、ペプチドまたはタンパク質のタグ配列である、請求項40に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項43】
ペプチドまたはタンパク質のタグ配列が、複数のヒスチジン(his)配列、HAT配列、T7遺伝子10配列、血球凝集素配列、FLAGタグ配列、mycタグ配列、グルタチオン−S−転移酵素配列、マルトース結合タンパク質配列、カルモジュリン結合ペプチド配列、またはキチン結合配列である、請求項42に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項44】
少なくとも5つの標識タンパク質を含む、請求項1または請求項25に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項45】
少なくとも12個の標識タンパク質を含む、請求項44に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項46】
少なくとも2つの選択的に標識されたタンパク質が、少なくとも2つの異なる色素で標識されている、請求項45に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項47】
複数の標識タンパク質のうちの少なくとも3つのタンパク質が、少なくとも3つの異なる色素で標識されている、請求項45に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項48】
複数の標識タンパク質のうちの少なくとも4つのタンパク質が、少なくとも4つの異なる色素で標識されている、請求項45に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項49】
選択的に標識されたタンパク質のうちの2つ以上が、互いに10%以内の、タンパク質分子量に対する第1のアミノ酸残基の数の比を有する、請求項6または請求項29に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項50】
選択的に標識されたタンパク質のうちの2つ以上が、互いに5%以内の、タンパク質分子量に対する第1のアミノ酸残基の数の比を有する、請求項49に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項51】
選択的に標識されたタンパク質のうちの2つ以上が、タンパク質分子量に対する第1のアミノ酸残基の残基数について同じ比を有する、請求項50に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項52】
選択的に標識されたタンパク質の全てが、タンパク質分子量に対する第1のアミノ酸の残基の数について同じ比を有する、請求項51に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項53】
複数の標識タンパク質のうちの少なくとも4つの各々と、複数の標識タンパク質の別のタンパク質との間の分子量増分が、10kDaの倍数である、請求項44に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項54】
複数の標識タンパク質のうちの少なくとも5つの各々と、複数の標識タンパク質の別のタンパク質との間の分子量増分が、10kDaの倍数である、請求項53に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項55】
複数の標識タンパク質のうちの少なくとも10個の各々と、複数の標識タンパク質の別のタンパク質との間の分子量増分が、10kDaの倍数である、請求項53に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項56】
少なくとも2つの選択的に標識されたタンパク質が、10kDaあたり1〜10個の第1のアミノ酸の残基を含む、請求項6または請求項29に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項57】
選択的に標識されたタンパク質のうちの少なくとも2つのタンパク質が、10kDaあたり2〜7個の第1のアミノ酸の残基を含む、請求項56に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項58】
選択的に標識されたタンパク質のうちの少なくとも2つのタンパク質が、10kDaあたり3〜5個の第1のアミノ酸の残基を含む、請求項57に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項59】
選択的に標識されたタンパク質のうちの少なくとも2つのタンパク質が、10kDaあたり3.5〜4.5個の第1のアミノ酸の残基を含む、請求項58に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項60】
選択的に標識されたタンパク質のうちの少なくとも3つのタンパク質が、10kDaあたり3.5〜4.5個の第1のアミノ酸の残基を含む、請求項59に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項61】
選択的に標識されたタンパク質のうちの少なくとも5つのタンパク質が、10kDaあたり3.5〜4.5個の第1のアミノ酸の残基を含む、請求項60に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項62】
複数の標識タンパク質の分子量が、10kDa以下〜100kDa以上の間の範囲にわたる、請求項1または請求項25に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項63】
複数の標識タンパク質の分子量が、5kDa以下〜150kDa以上の間の範囲にわたる、請求項62に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項64】
複数の標識タンパク質の分子量が、5kDa以下〜200kDa以上の間の範囲にわたる、請求項63に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項65】
複数の標識タンパク質の分子量が、5kDa以下〜250kDa以上の間の範囲にわたる、請求項64に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項66】
5kDaを超える分子量を有する前記セットの電気泳動にかけられたタンパク質の各々のゲル上のバンドの幅に、2倍を超える変化がない、請求項44に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項67】
タンパク質標準セットがゲル上で電気泳動にかけられた場合に、10kDa以上の分子量を有する5つ以上のタンパク質の各々が、非標識型の同じタンパク質標準が移動する距離から起算して5%以内に移動する、請求項44に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項68】
複数の標識タンパク質が1つ以上の溶液中に提供される、前記請求項のいずれか一項に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項69】
1つ以上の溶液が、少なくとも1つの緩衝液、少なくとも1つの界面活性剤、少なくとも1つの還元剤、少なくとも1つのアルコール、または少なくとも1つの色素を含む、請求項68に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項70】
少なくとも1つのチューブまたはバイアル中の少なくとも1つの溶液中に、前記請求項のいずれか一項に記載の前標識された標準セットを提供する段階を含む、前標識されたタンパク質標準セットを顧客に提供する方法。
【請求項71】
金銭と引きかえに、前記請求項のいずれか一項に記載の前標識された標準セットを顧客に提供する段階を含む、収入を生み出す方法。
【請求項72】
前記請求項のいずれか一項に記載の前標識された標準セットを販売する段階を含む、収入を生み出す方法。
【請求項73】
複数の標識タンパク質のうちの2つ以上のタンパク質が、第1のアミノ酸の残基上に標識を含み、かつ標識に対して反応する第2のアミノ酸の残基を欠いている、複数の標識タンパク質を含む前標識されたタンパク質標準セット;および
1つ以上のゲルカセット、ゲルローディング緩衝液、ゲルローディング色素、還元剤、ブロット膜、溶解緩衝液、精製マトリックス、または非標識タンパク質標準セットのうちの1つ以上
を含むキット。
【請求項74】
複数の標識タンパク質のうちの2つ以上のタンパク質が、第1のアミノ酸の残基上に標識を含み、かつ標識に対して反応する第2のアミノ酸の残基を欠いている、複数の標識タンパク質を含む前標識されたタンパク質標準セット;および
1つ以上のゲルカセット
を含む、請求項73に記載のキット。
【請求項75】
2つ以上のタンパク質において、分子量に対する第1のアミノ酸残基の数の比が互いに5%以内にある、請求項73に記載のキット。
【請求項76】
複数の標識タンパク質のうちの2つ以上タンパク質が、分子量10kDaあたり同じ数の第1のアミノ酸残基を有する、請求項74に記載のキット。
【請求項77】
複数の標識タンパク質のうちの2つ以上タンパク質が、分子量10kDaあたり2〜7個の第1のアミノ酸残基を有する、請求項73に記載のキット。
【請求項78】
5つ以上の標識タンパクを含むキットであって、タンパク質標準セットがゲル上で電気泳動にかけられた場合に、10kDa以上の分子量を有する該5つ以上のタンパク質の各々が、非標識型の同じタンパク質標準が移動する距離から起算して10%以内に移動する、請求項70に記載のキット。
【請求項76】
5〜12個の標識タンパク質を含む、請求項70に記載のキット。
【請求項77】
標識タンパク質が、10kDa以下〜100kDa以上の分子量の範囲にわたる、請求項76に記載のキット。
【請求項78】
複数のタンパク質が、少なくとも2つの異なる色素で染色されている、請求項76に記載のキット。
【請求項79】
複数のタンパク質が、少なくとも4つの異なる色素で染色されている、請求項76に記載のキット。
【請求項80】
複数の標識タンパク質が1つ以上の溶液中に提供される、請求項73に記載のキット。
【請求項81】
標識化合物に対して反応する第2のアミノ酸の残基を10kDaあたり1つ未満含むタンパク質の第1のアミノ酸の1つ以上の残基に、標識化合物を付着させる段階を含む、タンパク質標準を作製する方法。
【請求項82】
第1のアミノ酸がリジンでありかつ第2のアミノ酸がシステイン、ヒスチジン、もしくはトリプトファンのうちの1つ以上であるか;第1のアミノ酸がシステインでありかつ第2のアミノ酸がリジン、ヒスチジン、もしくはトリプトファンのうちの1つ以上であるか;第1のアミノ酸がグルタミン酸でありかつ第2のアミノ酸がアスパラギン酸であるか;第1のアミノ酸がアスパラギン酸でありかつ第2のアミノ酸がグルタミン酸であるか;第1のアミノ酸がヒスチジンでありかつ第2のアミノ酸がシステイン、リジン、もしくはトリプトファンのうちの1つ以上であるか;第1のアミノ酸がトリプトファンでありかつ第2のアミノ酸がシステイン、リジン、ヒスチジン、もしくはアスパラギンのうちの1つ以上であるか;第1のアミノ酸がアスパラギンでありかつ第2のアミノ酸がシステイン、リジン、ヒスチジン、もしくはトリプトファンのうちの1つ以上であるか;または第1のアミノ酸がチロシンでありかつ第2のアミノ酸がシステイン、リジン、ヒスチジン、もしくはトリプトファンのうちの1つ以上であるか;または第1のアミノ酸がメチオニンでありかつ第2のアミノ酸がシステイン、リジン、ヒスチジン、チロシン、もしくはトリプトファンのうちの1つ以上である、請求項81に記載の方法。
【請求項83】
第1のアミノ酸がリジンであり、かつ第2のアミノ酸がシステインである、請求項82に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項84】
第1のアミノ酸がシステインであり、かつ第2のアミノ酸がリジンである、請求項82に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項85】
請求項1または請求項25に記載の前標識されたタンパク質標準セットを電気泳動ゲルに適用して、該前標識されたタンパク質標準セットの2つ以上のタンパク質標準を分離する段階を含む、2つ以上の前標識されたタンパク質標準を分離する方法。
【請求項86】
請求項6または請求項29に記載の前標識されたタンパク質標準セットを電気泳動ゲルに適用して、該前標識されたタンパク質標準セットの2つ以上のタンパク質標準を分離する段階を含む、2つ以上の前標識されたタンパク質標準を分離する方法。
【請求項87】
10kDa以上の分子量を有する2つ以上のタンパク質標準のうちの少なくとも2つが、非標識型の同じタンパク質標準が移動する距離から起算して5%以内に移動する、請求項85または請求項86に記載の方法。
【請求項88】
10kDa以上の分子量を有する前記セットの電気泳動にかけられたタンパク質の各々のゲル上のバンドの幅に、2倍を超える変化がない、請求項85または請求項86に記載の方法。
【請求項89】
10kDa以上の分子量を有する前標識されたタンパク質標準セットのタンパク質のバンド強度に、2.5倍を超える変化がない、請求項88に記載の方法。
【請求項90】
以下の段階を含む、1つ以上のタンパク質を特徴づける方法:
(a)1つ以上のタンパク質および請求項1または請求項25に記載の少なくとも1つの前標識されたタンパク質標準セットをゲル中で電気泳動にかける段階;ならびに
(b)1つ以上のタンパク質の移動と、前標識された標準セットの少なくとも1つのタンパク質標準の移動とを比較する段階。
【請求項91】
(c)1つ以上のタンパク質の分子量を測定する段階をさらに含む、請求項90に記載の方法。
【請求項92】
10kDa以上の分子量を有する2つ以上のタンパク質標準のうちの少なくとも2つが、非標識型の同じタンパク質標準が移動する距離から起算して5%以内に移動する、請求項90に記載の方法。
【請求項93】
10kDa以上の分子量を有する前記セットの電気泳動にかけられたタンパク質標準の各々のゲル上のバンドの幅に、2倍を超える変化がない、請求項90に記載の方法。
【請求項94】
10kDa以上の分子量を有する前標識されたタンパク質標準セットのタンパク質標準のバンド強度に、2.5倍を超える変化がない、請求項93に記載の方法。
【請求項1】
複数の標識タンパク質を含む前標識された(pre−labeled)タンパク質標準セットであって、該複数の標識タンパク質の1つ以上が、第1のアミノ酸上に標識化合物を含む選択的に標識されたタンパク質であり、該選択的に標識されたタンパク質が、標識化合物に対して反応する第2のアミノ酸の残基を、該選択的に標識されたタンパク質の分子量10キロダルトン(kDa)あたり1つ未満有する、前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項2】
選択的に標識されたタンパク質が、標識化合物に対して反応する第2のアミノ酸の残基を欠いている、請求項1に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項3】
第1のアミノ酸がリジンでありかつ第2のアミノ酸がシステイン、ヒスチジン、もしくはトリプトファンのうちの1つ以上であるか;第1のアミノ酸がシステインでありかつ第2のアミノ酸がリジン、ヒスチジン、もしくはトリプトファンのうちの1つ以上であるか;第1のアミノ酸がグルタミン酸でありかつ第2のアミノ酸がアスパラギン酸であるか;第1のアミノ酸がアスパラギン酸でありかつ第2のアミノ酸がグルタミン酸であるか;第1のアミノ酸がヒスチジンでありかつ第2のアミノ酸がシステイン、リジン、もしくはトリプトファンのうちの1つ以上であるか;第1のアミノ酸がトリプトファンでありかつ第2のアミノ酸がシステイン、リジン、ヒスチジン、もしくはアスパラギンのうちの1つ以上であるか;第1のアミノ酸がアスパラギンでありかつ第2のアミノ酸がシステイン、リジン、ヒスチジン、もしくはトリプトファンのうちの1つ以上であるか;または第1のアミノ酸がチロシンでありかつ第2のアミノ酸がシステイン、リジン、ヒスチジン、もしくはトリプトファンのうちの1つ以上であるか;または第1のアミノ酸がメチオニンでありかつ第2のアミノ酸がシステイン、リジン、ヒスチジン、チロシン、もしくはトリプトファンのうちの1つ以上である、請求項1に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項4】
第1のアミノ酸がリジンであり、かつ第2のアミノ酸がシステインである、請求項3に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項5】
第1のアミノ酸がシステインであり、かつ第2のアミノ酸がリジンである、請求項3に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項6】
複数の標識タンパク質のうちの2つ以上が、選択的に標識されたタンパク質であり、該選択的に標識されたタンパク質が、第1のアミノ酸上に標識化合物を含み、かつ該選択的に標識されたタンパク質が、標識化合物に対して反応する第2のアミノ酸の残基を、該選択的に標識されたタンパク質の分子量10キロダルトン(kDa)あたり1つ未満有する、請求項1に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項7】
3つ以上の選択的に標識されたタンパク質を含む前標識されたタンパク質標準セットであって、該選択的に標識されたタンパク質が、第1のアミノ酸上に標識化合物を含み、かつ該選択的に標識されたタンパク質が、標識化合物に対して反応する第2のアミノ酸の残基を、該選択的に標識されたタンパク質の分子量10キロダルトン(kDa)あたり1つ未満有する、請求項4に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項8】
4つ以上の選択的に標識されたタンパク質を含む前標識されたタンパク質標準セットであって、該選択的に標識されたタンパク質が、第1のアミノ酸上に標識化合物を含み、かつ該選択的に標識されたタンパク質が、標識化合物に対して反応する第2のアミノ酸の残基を、該選択的に標識されたタンパク質の分子量10キロダルトン(kDa)あたり1つ未満有する、請求項4に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項9】
5つ以上の選択的に標識されたタンパク質を含む前標識されたタンパク質標準セットであって、該選択的に標識されたタンパク質が、第1のアミノ酸上に標識化合物を含み、かつ該選択的に標識されたタンパク質が、標識化合物に対して反応する第2のアミノ酸の残基を、該選択的に標識されたタンパク質の分子量10キロダルトン(kDa)あたり1つ未満有する、請求項4に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項10】
少なくとも1つの選択的に標識されたタンパク質が、天然に存在するタンパク質のアミノ酸配列に対して少なくとも80%の同一性を有する少なくとも40個の連続したアミノ酸の配列の1つ以上のコピーを含む、請求項1に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項11】
少なくとも1つの選択的に標識されたタンパク質が、天然に存在するタンパク質のアミノ酸配列に対して少なくとも80%の同一性を有する少なくとも50個の連続したアミノ酸の配列の1つ以上のコピーを含む、請求項10に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項12】
少なくとも2つの選択的に標識されたタンパク質が、天然に存在するタンパク質のアミノ酸配列に対して少なくとも80%の同一性を有する少なくとも40個の連続したアミノ酸の配列の1つ以上のコピーを含む、請求項6に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項13】
少なくとも2つの選択的に標識されたタンパク質が、天然に存在するタンパク質のアミノ酸配列に対して少なくとも80%の同一性を有する少なくとも40個の連続したアミノ酸の同じ配列の1つ以上のコピーを含む、請求項12に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項14】
第1のアミノ酸がリジンであり、かつ第2のアミノ酸がシステインである、請求項10に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項15】
天然に存在するタンパク質が、ADPリボシル化因子または巨大菌(Bacillus megaterium)胞子タンパク質である、請求項14に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項16】
第1のアミノ酸がシステインであり、かつ第2のアミノ酸がリジンである、請求項10に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項17】
天然に存在するタンパク質が、種子貯蔵タンパク質、HIVウイルスもしくはエボラウイルスのLドメイン、またはWNKタンパク質である、請求項16に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項18】
アミノ酸配列が、天然に存在するタンパク質のアミノ酸配列と比較して減少した数の第2のアミノ酸の残基を有する、請求項10に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項19】
アミノ酸配列が、第2のアミノ酸の残基を欠いている、請求項18に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項20】
第1のアミノ酸上において選択的に標識された1つ以上のタンパク質のうちの少なくとも1つが、発色団で標識されている、請求項1に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項21】
第1のアミノ酸上において選択的に標識された1つ以上のタンパク質のうちの少なくとも1つが、織物染料で標識されている、請求項1に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項22】
織物染料が、remazolブリリアントブルーR、uniblue A、マラカイトグリーンイソチオシアネート、またはオレンジ16である、請求項21に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項23】
第1のアミノ酸上において選択的に標識された1つ以上のタンパク質のうちの少なくとも1つが、フルオロフォアで標識されている、請求項1に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項24】
フルオロフォアが、Alexa蛍光色素、BODIPY色素、フルオレセインもしくはその誘導体、エオシンもしくはその誘導体、テトラメチルローダミン、ローダミンもしくはその誘導体、テキサスレッドもしくはその誘導体、ピリジルオキサゾールもしくはその誘導体、塩化NBD、フッ化NBD、ABD−F、ルシファーイエローもしくはその誘導体、8−アニリノ−1−ナフタレンスルホン酸(8−ANS)もしくはその誘導体、またはオレゴングリーンもしくはその誘導体である、請求項23に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項25】
複数の標識タンパク質を含む前標識されたタンパク質標準セットであって、該複数の標識タンパク質の1つ以上が、第1のアミノ酸上に標識化合物を含む選択的に標識されたタンパク質であり、該選択的に標識されたタンパク質が、天然に存在するタンパク質のアミノ酸配列に相同なアミノ酸配列を含み、該天然に存在するタンパク質のアミノ酸配列に相同なアミノ酸配列が、天然に存在するタンパク質のアミノ酸配列に対して少なくとも80%の同一性を有する少なくとも40個の連続したアミノ酸を含み、該アミノ酸配列が、天然に存在するタンパク質のアミノ酸配列と比較して減少した数の第2のアミノ酸の残基を有し、該第2のアミノ酸が標識化合物と反応する、前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項26】
第1のアミノ酸がリジンでありかつ第2のアミノ酸がシステイン、ヒスチジン、もしくはトリプトファンのうちの1つ以上であるか;第1のアミノ酸がシステインでありかつ第2のアミノ酸がリジン、ヒスチジン、もしくはトリプトファンのうちの1つ以上であるか;第1のアミノ酸がグルタミン酸でありかつ第2のアミノ酸がアスパラギン酸であるか;第1のアミノ酸がアスパラギン酸でありかつ第2のアミノ酸がグルタミン酸であるか;第1のアミノ酸がヒスチジンでありかつ第2のアミノ酸がシステイン、リジン、もしくはトリプトファンのうちの1つ以上であるか;第1のアミノ酸がトリプトファンでありかつ第2のアミノ酸がシステイン、リジン、ヒスチジン、もしくはアスパラギンのうちの1つ以上であるか;第1のアミノ酸がアスパラギンでありかつ第2のアミノ酸がシステイン、リジン、ヒスチジン、もしくはトリプトファンのうちの1つ以上であるか;または第1のアミノ酸がチロシンでありかつ第2のアミノ酸がシステイン、リジン、ヒスチジン、もしくはトリプトファンのうちの1つ以上であるか;または第1のアミノ酸がメチオニンでありかつ第2のアミノ酸がシステイン、リジン、ヒスチジン、チロシン、もしくはトリプトファンのうちの1つ以上である、請求項25に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項27】
第1のアミノ酸がリジンであり、かつ第2のアミノ酸がシステインである、請求項26に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項28】
第1のアミノ酸がシステインであり、かつ第2のアミノ酸がリジンである、請求項26に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項29】
複数の標識タンパク質のうちの2つ以上が、第1のアミノ酸上に標識化合物を含む選択的に標識されたタンパク質であり、かつ該2つ以上の選択的に標識されたタンパク質の各々が、天然に存在するタンパク質のアミノ酸配列に相同なアミノ酸配列を含み、該天然に存在するタンパク質のアミノ酸配列に相同なアミノ酸配列が、天然に存在するタンパク質のアミノ酸配列に対して少なくとも80%の同一性を有する少なくとも40個の連続したアミノ酸を含み、該アミノ酸配列が、天然に存在するタンパク質のアミノ酸配列と比較して減少した数の第2のアミノ酸の残基を有し、該第2のアミノ酸が標識化合物と反応する、請求項25に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項30】
少なくとも2つの選択的に標識されたタンパク質が、天然に存在するタンパク質のアミノ酸配列に相同な同じアミノ酸配列の1つ以上のコピーを含む、請求項29に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項31】
天然に存在するタンパク質のアミノ酸配列に相同なアミノ酸配列が、10kDaあたり1つ未満の第2のアミノ酸の残基を有する、請求項30に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項32】
天然に存在するタンパク質のアミノ酸配列に相同なアミノ酸配列が、第2のアミノ酸の残基を欠いている、請求項31に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項33】
前標識されたタンパク質標準セットの選択的に標識された別個のタンパク質が、天然に存在するタンパク質のアミノ酸配列に相同な配列に由来するアミノ酸配列のコピーを異なる数含む、請求項29に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項34】
天然に存在するタンパク質がヌクレオチド−ジスルフィド酸化還元酵素である、請求項25に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項35】
ヌクレオチド−ジスルフィド酸化還元酵素が、リポアミドデヒドロゲナーゼ、グルタチオン還元酵素、またはチオレドキシンである、請求項34に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項36】
ヌクレオチド−ジスルフィド酸化還元酵素がチオレドキシンである、請求項54に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項37】
ヌクレオチド−ジスルフィド酸化還元酵素が細菌チオレドキシンである、請求項36に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項38】
ヌクレオチド−ジスルフィド酸化還元酵素が、大腸菌(E.coli)のチオレドキシンである、請求項37に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項39】
天然に存在するタンパク質のアミノ酸配列に相同なアミノ酸配列が、短縮されたチオレドキシン配列に相同である、請求項36に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項40】
1つ以上のタンパク質のうちの少なくとも1つが、1つ以上の更なるアミノ酸配列をさらに含む、請求項9または請求項25に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項41】
1つ以上の更なるアミノ酸配列のうちの少なくとも1つが、第2の天然に存在するタンパク質のアミノ酸配列に相同である、請求項40に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項42】
1つ以上の更なるアミノ酸配列のうちの少なくとも1つが、ペプチドまたはタンパク質のタグ配列である、請求項40に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項43】
ペプチドまたはタンパク質のタグ配列が、複数のヒスチジン(his)配列、HAT配列、T7遺伝子10配列、血球凝集素配列、FLAGタグ配列、mycタグ配列、グルタチオン−S−転移酵素配列、マルトース結合タンパク質配列、カルモジュリン結合ペプチド配列、またはキチン結合配列である、請求項42に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項44】
少なくとも5つの標識タンパク質を含む、請求項1または請求項25に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項45】
少なくとも12個の標識タンパク質を含む、請求項44に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項46】
少なくとも2つの選択的に標識されたタンパク質が、少なくとも2つの異なる色素で標識されている、請求項45に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項47】
複数の標識タンパク質のうちの少なくとも3つのタンパク質が、少なくとも3つの異なる色素で標識されている、請求項45に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項48】
複数の標識タンパク質のうちの少なくとも4つのタンパク質が、少なくとも4つの異なる色素で標識されている、請求項45に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項49】
選択的に標識されたタンパク質のうちの2つ以上が、互いに10%以内の、タンパク質分子量に対する第1のアミノ酸残基の数の比を有する、請求項6または請求項29に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項50】
選択的に標識されたタンパク質のうちの2つ以上が、互いに5%以内の、タンパク質分子量に対する第1のアミノ酸残基の数の比を有する、請求項49に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項51】
選択的に標識されたタンパク質のうちの2つ以上が、タンパク質分子量に対する第1のアミノ酸残基の残基数について同じ比を有する、請求項50に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項52】
選択的に標識されたタンパク質の全てが、タンパク質分子量に対する第1のアミノ酸の残基の数について同じ比を有する、請求項51に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項53】
複数の標識タンパク質のうちの少なくとも4つの各々と、複数の標識タンパク質の別のタンパク質との間の分子量増分が、10kDaの倍数である、請求項44に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項54】
複数の標識タンパク質のうちの少なくとも5つの各々と、複数の標識タンパク質の別のタンパク質との間の分子量増分が、10kDaの倍数である、請求項53に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項55】
複数の標識タンパク質のうちの少なくとも10個の各々と、複数の標識タンパク質の別のタンパク質との間の分子量増分が、10kDaの倍数である、請求項53に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項56】
少なくとも2つの選択的に標識されたタンパク質が、10kDaあたり1〜10個の第1のアミノ酸の残基を含む、請求項6または請求項29に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項57】
選択的に標識されたタンパク質のうちの少なくとも2つのタンパク質が、10kDaあたり2〜7個の第1のアミノ酸の残基を含む、請求項56に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項58】
選択的に標識されたタンパク質のうちの少なくとも2つのタンパク質が、10kDaあたり3〜5個の第1のアミノ酸の残基を含む、請求項57に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項59】
選択的に標識されたタンパク質のうちの少なくとも2つのタンパク質が、10kDaあたり3.5〜4.5個の第1のアミノ酸の残基を含む、請求項58に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項60】
選択的に標識されたタンパク質のうちの少なくとも3つのタンパク質が、10kDaあたり3.5〜4.5個の第1のアミノ酸の残基を含む、請求項59に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項61】
選択的に標識されたタンパク質のうちの少なくとも5つのタンパク質が、10kDaあたり3.5〜4.5個の第1のアミノ酸の残基を含む、請求項60に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項62】
複数の標識タンパク質の分子量が、10kDa以下〜100kDa以上の間の範囲にわたる、請求項1または請求項25に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項63】
複数の標識タンパク質の分子量が、5kDa以下〜150kDa以上の間の範囲にわたる、請求項62に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項64】
複数の標識タンパク質の分子量が、5kDa以下〜200kDa以上の間の範囲にわたる、請求項63に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項65】
複数の標識タンパク質の分子量が、5kDa以下〜250kDa以上の間の範囲にわたる、請求項64に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項66】
5kDaを超える分子量を有する前記セットの電気泳動にかけられたタンパク質の各々のゲル上のバンドの幅に、2倍を超える変化がない、請求項44に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項67】
タンパク質標準セットがゲル上で電気泳動にかけられた場合に、10kDa以上の分子量を有する5つ以上のタンパク質の各々が、非標識型の同じタンパク質標準が移動する距離から起算して5%以内に移動する、請求項44に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項68】
複数の標識タンパク質が1つ以上の溶液中に提供される、前記請求項のいずれか一項に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項69】
1つ以上の溶液が、少なくとも1つの緩衝液、少なくとも1つの界面活性剤、少なくとも1つの還元剤、少なくとも1つのアルコール、または少なくとも1つの色素を含む、請求項68に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項70】
少なくとも1つのチューブまたはバイアル中の少なくとも1つの溶液中に、前記請求項のいずれか一項に記載の前標識された標準セットを提供する段階を含む、前標識されたタンパク質標準セットを顧客に提供する方法。
【請求項71】
金銭と引きかえに、前記請求項のいずれか一項に記載の前標識された標準セットを顧客に提供する段階を含む、収入を生み出す方法。
【請求項72】
前記請求項のいずれか一項に記載の前標識された標準セットを販売する段階を含む、収入を生み出す方法。
【請求項73】
複数の標識タンパク質のうちの2つ以上のタンパク質が、第1のアミノ酸の残基上に標識を含み、かつ標識に対して反応する第2のアミノ酸の残基を欠いている、複数の標識タンパク質を含む前標識されたタンパク質標準セット;および
1つ以上のゲルカセット、ゲルローディング緩衝液、ゲルローディング色素、還元剤、ブロット膜、溶解緩衝液、精製マトリックス、または非標識タンパク質標準セットのうちの1つ以上
を含むキット。
【請求項74】
複数の標識タンパク質のうちの2つ以上のタンパク質が、第1のアミノ酸の残基上に標識を含み、かつ標識に対して反応する第2のアミノ酸の残基を欠いている、複数の標識タンパク質を含む前標識されたタンパク質標準セット;および
1つ以上のゲルカセット
を含む、請求項73に記載のキット。
【請求項75】
2つ以上のタンパク質において、分子量に対する第1のアミノ酸残基の数の比が互いに5%以内にある、請求項73に記載のキット。
【請求項76】
複数の標識タンパク質のうちの2つ以上タンパク質が、分子量10kDaあたり同じ数の第1のアミノ酸残基を有する、請求項74に記載のキット。
【請求項77】
複数の標識タンパク質のうちの2つ以上タンパク質が、分子量10kDaあたり2〜7個の第1のアミノ酸残基を有する、請求項73に記載のキット。
【請求項78】
5つ以上の標識タンパクを含むキットであって、タンパク質標準セットがゲル上で電気泳動にかけられた場合に、10kDa以上の分子量を有する該5つ以上のタンパク質の各々が、非標識型の同じタンパク質標準が移動する距離から起算して10%以内に移動する、請求項70に記載のキット。
【請求項76】
5〜12個の標識タンパク質を含む、請求項70に記載のキット。
【請求項77】
標識タンパク質が、10kDa以下〜100kDa以上の分子量の範囲にわたる、請求項76に記載のキット。
【請求項78】
複数のタンパク質が、少なくとも2つの異なる色素で染色されている、請求項76に記載のキット。
【請求項79】
複数のタンパク質が、少なくとも4つの異なる色素で染色されている、請求項76に記載のキット。
【請求項80】
複数の標識タンパク質が1つ以上の溶液中に提供される、請求項73に記載のキット。
【請求項81】
標識化合物に対して反応する第2のアミノ酸の残基を10kDaあたり1つ未満含むタンパク質の第1のアミノ酸の1つ以上の残基に、標識化合物を付着させる段階を含む、タンパク質標準を作製する方法。
【請求項82】
第1のアミノ酸がリジンでありかつ第2のアミノ酸がシステイン、ヒスチジン、もしくはトリプトファンのうちの1つ以上であるか;第1のアミノ酸がシステインでありかつ第2のアミノ酸がリジン、ヒスチジン、もしくはトリプトファンのうちの1つ以上であるか;第1のアミノ酸がグルタミン酸でありかつ第2のアミノ酸がアスパラギン酸であるか;第1のアミノ酸がアスパラギン酸でありかつ第2のアミノ酸がグルタミン酸であるか;第1のアミノ酸がヒスチジンでありかつ第2のアミノ酸がシステイン、リジン、もしくはトリプトファンのうちの1つ以上であるか;第1のアミノ酸がトリプトファンでありかつ第2のアミノ酸がシステイン、リジン、ヒスチジン、もしくはアスパラギンのうちの1つ以上であるか;第1のアミノ酸がアスパラギンでありかつ第2のアミノ酸がシステイン、リジン、ヒスチジン、もしくはトリプトファンのうちの1つ以上であるか;または第1のアミノ酸がチロシンでありかつ第2のアミノ酸がシステイン、リジン、ヒスチジン、もしくはトリプトファンのうちの1つ以上であるか;または第1のアミノ酸がメチオニンでありかつ第2のアミノ酸がシステイン、リジン、ヒスチジン、チロシン、もしくはトリプトファンのうちの1つ以上である、請求項81に記載の方法。
【請求項83】
第1のアミノ酸がリジンであり、かつ第2のアミノ酸がシステインである、請求項82に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項84】
第1のアミノ酸がシステインであり、かつ第2のアミノ酸がリジンである、請求項82に記載の前標識されたタンパク質標準セット。
【請求項85】
請求項1または請求項25に記載の前標識されたタンパク質標準セットを電気泳動ゲルに適用して、該前標識されたタンパク質標準セットの2つ以上のタンパク質標準を分離する段階を含む、2つ以上の前標識されたタンパク質標準を分離する方法。
【請求項86】
請求項6または請求項29に記載の前標識されたタンパク質標準セットを電気泳動ゲルに適用して、該前標識されたタンパク質標準セットの2つ以上のタンパク質標準を分離する段階を含む、2つ以上の前標識されたタンパク質標準を分離する方法。
【請求項87】
10kDa以上の分子量を有する2つ以上のタンパク質標準のうちの少なくとも2つが、非標識型の同じタンパク質標準が移動する距離から起算して5%以内に移動する、請求項85または請求項86に記載の方法。
【請求項88】
10kDa以上の分子量を有する前記セットの電気泳動にかけられたタンパク質の各々のゲル上のバンドの幅に、2倍を超える変化がない、請求項85または請求項86に記載の方法。
【請求項89】
10kDa以上の分子量を有する前標識されたタンパク質標準セットのタンパク質のバンド強度に、2.5倍を超える変化がない、請求項88に記載の方法。
【請求項90】
以下の段階を含む、1つ以上のタンパク質を特徴づける方法:
(a)1つ以上のタンパク質および請求項1または請求項25に記載の少なくとも1つの前標識されたタンパク質標準セットをゲル中で電気泳動にかける段階;ならびに
(b)1つ以上のタンパク質の移動と、前標識された標準セットの少なくとも1つのタンパク質標準の移動とを比較する段階。
【請求項91】
(c)1つ以上のタンパク質の分子量を測定する段階をさらに含む、請求項90に記載の方法。
【請求項92】
10kDa以上の分子量を有する2つ以上のタンパク質標準のうちの少なくとも2つが、非標識型の同じタンパク質標準が移動する距離から起算して5%以内に移動する、請求項90に記載の方法。
【請求項93】
10kDa以上の分子量を有する前記セットの電気泳動にかけられたタンパク質標準の各々のゲル上のバンドの幅に、2倍を超える変化がない、請求項90に記載の方法。
【請求項94】
10kDa以上の分子量を有する前標識されたタンパク質標準セットのタンパク質標準のバンド強度に、2.5倍を超える変化がない、請求項93に記載の方法。
【図2A】
【図2B】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図9A】
【図9B】
【図10】
【図10A】
【図10B】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15A】
【図15B】
【図15C】
【図16A】
【図16B】
【図2B】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図9A】
【図9B】
【図10】
【図10A】
【図10B】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15A】
【図15B】
【図15C】
【図16A】
【図16B】
【公表番号】特表2009−544974(P2009−544974A)
【公表日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−521924(P2009−521924)
【出願日】平成19年7月21日(2007.7.21)
【国際出願番号】PCT/US2007/074058
【国際公開番号】WO2008/042495
【国際公開日】平成20年4月10日(2008.4.10)
【出願人】(502221282)ライフ テクノロジーズ コーポレーション (113)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年7月21日(2007.7.21)
【国際出願番号】PCT/US2007/074058
【国際公開番号】WO2008/042495
【国際公開日】平成20年4月10日(2008.4.10)
【出願人】(502221282)ライフ テクノロジーズ コーポレーション (113)
【Fターム(参考)】
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