説明

(R)−2−メチルピロリジンおよび(S)−2−メチルピロリジンならびにその酒石酸塩を調製するための方法

【解決手段】 本発明は、2−メチルピロリンから(R)−または(S)−2−メチルピロリジンを調製するための、合成中間体の単離を必要としない、短時間の、安全で安価、そして商業的に拡張可能な方法を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
(R)−2−メチルピロリジンL−酒石酸塩を調製するための方法であって、
(a)アルコール溶媒および水素化触媒を含む混合物中において2−メチルピロリンを水素化する工程と、
(b)選択的に、前記混合物から前記水素化触媒を除去する工程と、
(c)L−酒石酸を前記混合物に溶解することにより、溶液を形成する工程と、
(d)前記溶液から(R)−2−メチルピロリジンL−酒石酸塩を結晶化させる工程と、
(e)その結晶性(R)−2−メチルピロリジンL−酒石酸塩を単離する工程と
を有する、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法において、前記水素化触媒は白金触媒である、方法。
【請求項3】
請求項2に記載の方法において、前記白金触媒は5%Pt−Cである、方法。
【請求項4】
請求項2に記載の方法において、前記白金触媒は酸化白金(IV)である、方法。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれかに記載の方法において、前記アルコール溶媒は、エタノールとメタノールとの混合物である、方法。
【請求項6】
請求項5に記載の方法において、前記アルコール溶媒は、エタノールとメタノールとの、約2:1〜約3:1(v/v)の比での混合物である、方法。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれかに記載の方法において、工程(a)は、周囲温度において行われるものである、方法。
【請求項8】
請求項2〜4のいずれかに記載の方法において、前記白金触媒は、工程(b)において濾過によって除去されるものである、方法。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれかに記載の方法において、前記単離された(R)−2−メチルピロリジンL−酒石酸塩は、少なくとも50%eeの光学純度を有するものである、方法。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれかに記載の方法において、この方法は、さらに、
(f)前記単離された(R)−2−メチルピロリジンL−酒石酸塩を再結晶化させる工程と、
(g)その再結晶化された(R)−2−メチルピロリジンL−酒石酸塩を単離する工程と、
(h)選択的に、工程(f)および(g)を繰り返す工程と
を有するものである、方法。
【請求項11】
請求項10に記載の方法において、この方法は、さらに
前記単離されて再結晶化された(R)−2−メチルピロリジンL−酒石酸塩を塩基と反応させる工程であって、これにより(R)−2−メチルピロリジンを提供するものである、前記反応させる工程をさらに有するものである、方法。
【請求項12】
請求項1〜9のいずれかに記載の方法において、この方法は、さらに、
前記調製された(R)−2−メチルピロリジンL−酒石酸塩をH受容体リガンドに変換する工程を有するものである、方法。
【請求項13】
請求項10または11に記載の方法において、この方法は、さらに、
前記調製された(R)−2−メチルピロリジンL−酒石酸塩をH受容体リガンドに変換する工程を有するものである、方法。
【請求項14】
請求項12または13に記載の方法において、前記H受容体リガンドは、6−{4−[3−((R)−2−メチル−ピロリジン−1−イル)−プロポキシ]−フェニル}−2H−ピリダジン−3−オン:
【化103】

である、方法。
【請求項15】
6−{4−[3−((R)−2−メチル−ピロリジン−1−イル)−プロポキシ]−フェニル}−2H−ピリダジン−3−オン:
【化104】

を調製するための方法であって、
(1a)アルコール溶媒および水素化触媒を含む混合物中において2−メチルピロリンを水素化する工程と、
(1b)選択的に、前記混合物から前記水素化触媒を除去する工程と、
(1c)L−酒石酸を前記混合物に溶解することにより、溶液を形成する工程と、
(1d)前記溶液から(R)−2−メチルピロリジンL−酒石酸塩を結晶化させる工程と、
(1e)その結晶性(R)−2−メチルピロリジンL−酒石酸塩を単離する工程と、
(2)前記(R)−2−メチルピロリジンL−酒石酸塩を塩基と反応させる工程であって、これにより、(R)−2−メチルピロリジン遊離塩基を形成する、前記反応させる工程と、
(3)(R)−2−メチルピロリジンと6−[4−(3−ハロ−プロポキシ)−フェニル]−2H−ピリダジン−3−オンとを、(R)−6−{4−[3−(2−メチル−ピロリジン−1−イル)−プロポキシ]−フェニル}−2H−ピリダジン−3−オンを形成するのに十分な時間にわたり、またそれを形成するのに十分な条件下で反応させる工程と
を有する、方法。
【請求項16】
請求項15に記載の方法において、前記6−[4−(3−ハロ−プロポキシ)−フェニル]−2H−ピリダジン−3−オンは、
(a)1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−エタノンと1,3−ジハロプロパンとを、1−[4−(3−ハロ−プロポキシ)−フェニル]−エタノンを形成するのに十分な時間にわたり、またそれを形成するのに十分な条件下で接触させる工程と、
(b)前記1−[4−(3−ハロ−プロポキシ)−フェニル]−エタノンとグリオキサル酸とを、6−[4−(3−ハロ−プロポキシ)−フェニル]−2H−ピリダジン−3−オンを生成するのに十分な時間にわたり、またそれを生成するのに十分な条件下で接触させる工程と
によって調製されるものである、方法。
【請求項17】
請求項15に記載の方法において、この方法は、さらに、
(f)前記単離された(R)−2−メチルピロリジンL−酒石酸塩を再結晶化させる工程と、
(g)その再結晶化された(R)−2−メチルピロリジンL−酒石酸塩を単離する工程と、
(h)選択的に、工程(f)および(g)を繰り返す工程と
を有するものである、方法。
【請求項18】
(S)−2−メチルピロリジンD−酒石酸塩を調製するための方法であって、
(a)アルコール溶媒および水素化触媒を含む混合物中において2−メチルピロリンを水素化する工程と、
(b)選択的に、前記混合物から前記水素化触媒を除去する工程と、
(c)D−酒石酸を前記混合物に溶解することにより、溶液を形成する工程と、
(d)前記溶液から(S)−2−メチルピロリジンD−酒石酸塩を結晶化させる工程と、
(e)その結晶性(S)−2−メチルピロリジンD−酒石酸塩を単離する工程と
を有する、方法。
【請求項19】
請求項18に記載の方法において、前記水素化触媒は白金触媒である、方法。
【請求項20】
請求項19に記載の方法において、前記白金触媒は5%Pt−Cである、方法。
【請求項21】
請求項20に記載の方法において、前記白金触媒は酸化白金(IV)である、方法。
【請求項22】
請求項18〜21のいずれかに記載の方法において、前記アルコール溶媒はエタノールとメタノールとの混合物である、方法。

【公表番号】特表2010−526142(P2010−526142A)
【公表日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−507416(P2010−507416)
【出願日】平成20年5月2日(2008.5.2)
【国際出願番号】PCT/US2008/005702
【国際公開番号】WO2008/137087
【国際公開日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【出願人】(509021085)セファロン、インク. (24)
【Fターム(参考)】