説明

3−アシルインドール誘導体、これらの調製および治療的使用

本発明は、式(I)の化合物に関する。式中Xは酸素原子または=N−O−R基であり、Rは、N(R)SO、N(R)SONR10、−SR、SOR−SO、SONR10から選択される基であり、Rは水素原子または(C−C)アルキルであり、Rは、非置換であるか、またはa)1つまたは幾つかのハロゲン原子、b)(C−C12)における非芳香族で、飽和もしくは不飽和であり、非置換であるか、もしくは置換されている炭素環、c)非置換であるか、もしくは置換されているフェニル、d)非置換であるか、もしくは置換されているナフチル、非芳香族−(C−C12)で、飽和または不飽和であり、非置換であるか、または置換されているフェニル炭素環により置換されている(C−C)アルキルおよびベンズヒドリルメチルであり、RおよびRは、別個に水素原子、ハロゲン原子、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、トリフルオロメチル基およびニトロである。発明化合物の治療的使用のための方法も同様に開示される。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の主題は、カンナビノイドCB受容体に対して親和力を有する新規の3−アシルインドール誘導体、これらの調製およびこれらの治療における適用である。
【背景技術】
【0002】
Δ−THCは、カンナビスサチバ(Cannabis sativa)から抽出される主要な活性成分である[Paton、Annual Review in Pharmacology(1975)、15、191−220頁]。
【0003】
多くの論文が、カンナビノイドの向精神薬作用のみならず、免疫機能[Klein他、Immunology Today(1998)、19、373−381頁]、疼痛の制御[Pertwee、Progress in Neurobiology(2001)、63、569−611頁]、食物摂取[Cota他、International Journal of Obesity(2003)、27、289−301頁]、および他の多くの生物学的機能[Nahas他、Marihuana and Medicine(1999)、Human Press、Totowa、New Jersey、米国]に対する影響についても記載している。
【0004】
カンナビノイドの作用は、中枢および末梢レベルに存在する特定の高い親和力のGタンパク質共役受容体との相互作用によるものである[Howlett他、Pharmacological Reviews(2002)、54、161−202頁]。
【0005】
カンナビノイドの主たる作用は、主として脳の中に存在するが末梢中にも同様に存在する、カンナビノイド受容体の第1型(CB)に関係している[Matsuda他、Nature(1990)、346、561−564頁]。さらに、Munro他は、末梢中、特に免疫系の細胞中に存在する、CBと称するカンナビノイド受容体の第2型をクローニングした[Nature(1993)、365、61−65頁]。
【0006】
従来技術において、幾つかのインドール誘導体が、CB受容体に対する親和力を示すとして言及されてきた。
【0007】
すなわち、特許US5532237は、次式の化合物を開示している。
【0008】
【化5】

式中、置換基はさまざまな値を有する。
【0009】
特許出願EP833818は、次式の化合物を開示している。
【0010】
【化6】

式中、置換基はさまざまな値を有する。
【0011】
さらに、特許US4581354は次式の鎮痛薬および坑炎症薬として活性インドール誘導体を開示している。
【0012】
【化7】

式中、Zは酸素またはNOH基を表すことができる。
【0013】
国際特許出願WO2002/42269は、次式のアロイルインドール誘導体を開示している。
【0014】
【化8】

式中、置換基はさまざまな値を有する。
【0015】
国際特許出願WO2003/097597は、次式の化合物を開示している。
【0016】
【化9】

式中、置換基はさまざまな値を有する。
【0017】
国際特許出願WO2006/069196は、次式の化合物を開示している。
【0018】
【化10】

式中、置換基はさまざまな値を有する。
【発明の開示】
【0019】
本発明の主題は、式(I)に相当する化合物である。:
【0020】
【化11】

式中、
Xは、酸素原子または=N−O−R基を表し、
は、−N(R)SO、−N(R)SONR10、−SR、−SOR、−SOまたは−SONR10から選択される基を表し、
は、水素原子または(C−C)アルキルを表し、
は、非置換であるか、または
a)1つ以上のハロゲン原子、
b)飽和または不飽和であり、非置換であるか、または(C−C)アルキルにより1回以上置換されている非芳香族C−C12炭素環、
c)非置換であるか、またはハロゲン原子、Alk基、OAlk基、−S(O)Alk基、ニトロもしくはシアノから独立に選択される置換基により1回以上置換されているフェニル、
d)非置換であるか、またはハロゲン原子、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシもしくはトリフルオロメチル基から独立に選択される置換基により1回以上置換されているナフチル、
によって置換されている(C−C)アルキル、
飽和または不飽和であり、ならびに自体が非置換であるか、またはハロゲン原子、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシもしくはトリフルオロメチル基から独立に選択される置換基によって1回以上置換されているフェニルによって置換されている、非芳香族のC−C12炭素環、
ベンズヒドリルメチル、
を表し、
およびRは、それぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、トリフルオロメチル基またはニトロを表し、
は、水素原子または(C−C)アルキルを表し、
は、水素原子または(C−C)アルキルを表し、
は、(C−C)アルキルまたはトリフルオロメチル基を表し、
およびR10は、それぞれ独立に水素原子または(C−C)アルキルを表し、
nは、0、1または2を表し、
Alkは、非置換であるか、またはフッ素原子により1回以上置換されている(C−C)アルキルを表す。
【0021】
式(I)の化合物は、1個以上の不斉炭素原子を含むことができる。したがって、これらは鏡像異性体またはジアステレオ異性体の形態で存在することができる。これら鏡像異性体およびジアステレオ異性体ならびにこれらの混合物は、ラセミ混合物を含めて本発明の一部を形成する。
【0022】
Xが=N−O−R基を表す式(I)の化合物は、オキシムまたはオキシムエーテルであり、ZおよびEの2つの形態で存在することができる。本発明は、それぞれの2つの異性体およびこれら2つの異性体の混合物を、全ての割合で含む。
【0023】
式(I)の化合物が硫黄原子を含む場合、全ての光学異性体および任意の割合のこれらの混合物は、本発明の主題である。
【0024】
式(I)の化合物は、水和物または溶媒和物の形態、すなわち水または溶媒の1つ以上の分子と組み合わせたまたは結合した形態において存在することができる。かかる水和物または溶媒和物も本発明の一部を形成する。
【0025】
「ハロゲン原子」という用語は、臭素、塩素、フッ素またはヨウ素原子を意味すると理解される。
【0026】
「(C−C)アルキル」、または「(C−C)アルキル」という用語は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ヘキシルまたはイソヘキシル基など、それぞれ1個から4個の炭素原子または1個から6個の炭素原子の直鎖または分枝アルキル基をそれぞれ意味すると理解される。
【0027】
「(C−C)アルコキシ」という用語は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、sec−ブトキシまたはtert−ブトキシ基など、1個から4個の炭素原子の直鎖または分枝アルコキシ基を意味すると理解される。
【0028】
飽和または不飽和の非芳香族のC−C12炭素環式基は、単環式または縮合した、架橋したまたはスピロ多環式基含む。単環式基には、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルまたはシクロオクチルのシクロアルキル、あるいは例えばシクロヘキセニルのシクロアルケニルが含まれる。縮合型、架橋型またはスピロ型の二環基または三環基には、例えば、ノルボルニル、ボルニル、イソボルニル、ノルアダマンチル、アダマンチル、スピロ[5.5]ウンデシル、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル、ビシクロ[3.2.1]オクチルまたはビシクロ[3.1.1]ヘプチル基が含まれる。
【0029】
本発明の主題である式(I)の化合物の中から、以下の化合物が迸抜される:
式(IA)の化合物
[式中、Xは酸素原子を表し、RからR置換基は式(I)の化合物に関して定義した通りである。]、
式(IB)の化合物
[式中、Xは=N−O−R基を表し、RからR置換基は式(I)の化合物に関して定義した通りである。]、
式(IC)の化合物、
[式中、Xは酸素原子を表し、Rは、非置換であるか、または
a)1つ以上のハロゲン原子、
b)飽和または不飽和であり、非置換であるか、または(C−C)アルキルによって1回以上置換されている非芳香族のC−C12炭素環、
c)非置換であるか、またはハロゲン原子、Alk基、OAlk基、−S(O)Alk基、ニトロもしくはシアノから独立に選択される置換基によって1回以上置換されているフェニル、
d)非置換であるか、またはハロゲン原子、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシもしくはトリフルオロメチル基から独立に選択される置換基によって1回以上置換されているナフチル、
によって置換されている(C−C)アルキル、
ベンズヒドリルメチル
を表し、
、R、RおよびR置換基は式(I)の化合物に関して定義した通りである。]、
式(ID)の化合物
[式中、Xは酸素原子を表し、
は、飽和または不飽和であり、自体が非置換であるか、またはハロゲン原子、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシもしくはトリフルオロメチル基から独立に選択される置換基によって1回以上置換されているフェニルにより置換されている非芳香族のC−C12炭素環
を表し、
、R、RおよびR置換基は、式(I)の化合物に関して定義した通りである。]、
式(IE)の化合物、
[式中、Xは=N−O−R基を表し、Rは、非置換であるか、または
a)1個以上個のハロゲン原子、
b)飽和または不飽和であり、非置換であるか、または(C−C)アルキルによって1回以上置換されている非芳香族のC−C12炭素環、
c)非置換であるか、またはハロゲン原子、Alk基、OAlk基、−S(O)Alk基、ニトロもしくはシアノから独立に選択される置換基によって1回以上置換されているフェニル、
d)非置換であるか、またはハロゲン原子、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシもしくはトリフルオロメチル基から独立に選択される置換基によって1回以上置換されているナフチル
によって置換されている(C−C)アルキル、
ベンズヒドリルメチル、
を表し、
、R、R、RおよびR置換基は式(I)の化合物に関して定義した通りである。]、
式(IF)の化合物、
[式中、Xは=N−O−R基を表し、Rは、
飽和または不飽和であり、自体が非置換であるか、またはハロゲン原子、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシもしくはトリフルオロメチル基から独立に選択される置換基によって1回以上置換されているフェニルにより置換されている非芳香族のC−C12炭素環、
を表し、
、R、R、RおよびR置換基は、式(I)の化合物に関して定義した通りである。]。
【0030】
本発明の主題である式(I)の化合物のうちで、第1のグループの化合物は、
Xは、酸素原子または=N−OH、=N−OCHもしくは=N−O−CHCH基を表し、
は、−NHSOCH、−NHSOCF、−NHSON(CH、−S−CH、−SO−CHまたは−SO−CHから選択される基を表し、
は、水素原子、メチルまたはエチルを表し、
は、
tert−ブチル、イソブチル、2,2−ジメチルプロピル、アダマンチルメチル、フェニルメチル、(2−ブロモフェニル)メチル、(2−クロロフェニル)メチル、(2−フルオロフェニル)メチル、(3−メトキシフェニル)メチル、[2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル、[3−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル、[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル、(2,4−ジクロロフェニル)メチル、(2,3−ジフルオロフェニル)メチル、[2−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル、[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル、[3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル、1−メチル−1−フェニルエチル、2−フェニルエチル、2−(2−クロロフェニル)エチル、3−フェニルプロピル、ナフチルメチル、(2−メチルフェニル)メチル、(2−ニトロフェニル)メチル、[3−(トリフルオロメチルチオ)フェニル]メチル、(2−メトキシフェニル)メチル、[2−(トリフルオロメチルチオ)フェニル]メチル、[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]メチルまたは(2−シアノフェニル)メチル、
1−フェニルシクロプロピル、2−フェニルシクロプロピル、1−フェニルシクロペンチル、1−(2−フルオロフェニル)シクロペンチルまたは1−フェニルシクロヘキシル、
ベンズヒドリルメチル、
を表し、
は、水素原子を表すか、またはインドールの6位にあり、塩素原子もしくはメチルを表し、
は、水素原子を表すか、またはインドールの7位にあり、臭素、塩素もしくはフッ素原子、メトキシもしくはニトロを表す
化合物、およびこれらの水和物または溶媒和物からなる。
【0031】
後者グループの化合物のうちで、式(IA)の化合物
[ここで、
Xは酸素原子を表し、
は、−NHSOCH、−NHSOCF、−NHSON(CH、−S−CH、−SO−CHまたは−SO−CHから選択される基を表し、
は、水素原子、メチルまたはエチルを表し、
は、
tert−ブチル、イソブチル、2,2−ジメチルプロピル、アダマンチルメチル、フェニルメチル、(2−ブロモフェニル)メチル、(2−クロロフェニル)メチル、(2−フルオロフェニル)メチル、(3−メトキシフェニル)メチル、[2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル、[3−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル、[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル、(2,4−ジクロロフェニル)メチル、(2,3−ジフルオロフェニル)メチル、[2−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル、[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル、[3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル、1−メチル−1−フェニルエチル、2−フェニルエチル、2−(2−クロロフェニル)エチル、3−フェニルプロピル、ナフチルメチル、(2−メチルフェニル)メチル、(2−ニトロフェニル)メチル、[3−(トリフルオロメチルチオ)フェニル]メチル、(2−メトキシフェニル)メチル、[2−(トリフルオロメチルチオ)フェニル]メチル、[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]メチルまたは(2−シアノフェニル)メチル、
1−フェニルシクロプロピル、2−フェニルシクロプロピル、1−フェニルシクロペンチル、1−(2−フルオロフェニル)シクロペンチルまたは1−フェニルシクロヘキシル、
ベンズヒドリルメチル、
を表し、
は水素原子を表すか、またはインドールの6位にあり、塩素原子またはメチルを表し、
は水素原子を表すか、またはインドールの7位にあり、臭素、塩素またはフッ素原子、メトキシまたはニトロを表す。]
、およびこれらの水和物または溶媒和物を挙げることもできる。
【0032】
式(IB)の化合物
[ここで、
Xは、=N−OH、=N−OCHまたは=N−O−CHCH基を表し、
は、−NHSOCH、−S−CHまたは−SO−CHから選択される基を表し、
は、水素原子またはメチルを表し、
は、
(2−ブロモフェニル)メチル、(2−クロロフェニル)メチルまたは2−(2−クロロフェニル)エチル、
1−フェニルシクロペンチル、
を表し、
は、水素原子を表すか、またはインドールの6位にあり、塩素原子を表し、
は、インドールの7位にあり、塩素原子を表す。]
、およびこれらの水和物または溶媒和物も、同様に挙げることもできる。
【0033】
式(IC)の化合物
[ここで、
Xは、酸素原子を表し、
は、−NHSOCH、−NHSOCF、−NHSON(CH、−S−CH、−SO−CHまたは−SO−CHから選択される基を表し、
は、水素原子、メチルまたはエチルを表し、
は、
tert−ブチル、イソブチル、2,2−ジメチルプロピル、アダマンチルメチル、フェニルメチル、(2−ブロモフェニル)メチル、(2−クロロフェニル)メチル、(2−フルオロフェニル)メチル、(3−メトキシフェニル)メチル、[2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル、[3−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル、[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル、(2,4−ジクロロフェニル)メチル、(2,3−ジフルオロフェニル)メチル、[2−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル、[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル、[3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル、1−メチル−1−フェニルエチル、2−フェニルエチル、2−(2−クロロフェニル)エチル、3−フェニルプロピル、ナフチルメチル、(2−メチルフェニル)メチル、(2−ニトロフェニル)メチル、[3−(トリフルオロメチルチオ)フェニル]メチル、(2−メトキシフェニル)メチル、[2−(トリフルオロメチルチオ)フェニル]メチル、[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]メチルまたは(2−シアノフェニル)メチル、
ベンズヒドリルメチル、
を表し、
は、水素原子を表すか、またはインドールの6位にあり、塩素原子またはメチルを表し、
は、水素原子を表すか、またはインドールの7位にあり、臭素、塩素またはフッ素原子、メトキシまたはニトロを表す。]
、およびこれらの水和物または溶媒和物も、挙げることもできる。
【0034】
式(ID)の化合物
[ここで、
Xは酸素原子を表し、
は、−NHSOCHまたは−NHSON(CHから選択される基を表し、
は、メチルを表し、
は、1−フェニルシクロプロピル、2−フェニルシクロプロピル、1−フェニルシクロペンチル、1−(2−フルオロフェニル)シクロペンチルまたは1−フェニルシクロヘキシルを表し、
は、水素原子を表すか、またはインドールの6位にあり、塩素原子を表し、
は、水素原子を表すか、またはインドールの7位にあり、臭素または塩素原子を表す。]
、およびこれらの水和物または溶媒和物も、挙げることもできる。
【0035】
式(IE)の化合物
[ここで、
Xは、=N−OH、=N−OCHまたは=N−O−CHCH基を表し、
は、−NHSOCH、−S−CHまたは−SO−CH3から選択される基を表し、
は、水素原子またはメチルを表し、
は、(2−ブロモフェニル)メチル、(2−クロロフェニル)メチルまたは2−(2−クロロフェニル)エチルを表し、
は、水素原子を表すかまたはインドールの6位にあり、塩素原子を表し、
は、インドールの7位にあり、塩素原子を表す。]
およびこれらの水和物または溶媒和物も、挙げることもできる。
【0036】
式(IF)の化合物
[ここで、
Xは、=N−OCH基を表し、
は、−NHSOCHから選択される基を表し、
は、メチルを表し、
は、1−フェニルシクロペンチルを表し、
は、水素原子を表し、
は、インドールの7位にあり、塩素原子を表す。]
、およびこれらの水和物または溶媒和物も、挙げることもできる。
【0037】
本発明の主題である式(I)の化合物のうちで、特に以下の化合物:
N−[3−[7−ブロモ−3−(3,3−ジメチルブタノイル)−2−メチル−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−ブロモ−2−メチル−3−[[2−(トリフルオロメチル)フェニル]アセチル]−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−ブロモ−3−[[1−(2−フルオロフェニル)シクロペンチル]カルボニル]−2−メチル−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−クロロ−3−(3,3−ジメチルブタノイル)−2−メチル−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[3−(1−アダマンチルアセチル)−7−クロロ−2−メチル−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[3−[(2−ブロモフェニル)アセチル]−7−クロロ−2−メチル−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−クロロ−3−[(2−クロロフェニル)アセチル]−2−メチル−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−クロロ−2−メチル−3−[[2−(トリフルオロメチル)フェニル]アセチル]−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−クロロ−3−[(2,3−ジフルオロフェニル)アセチル]−2−メチル−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−クロロ−2−メチル−3−[(1−フェニルシクロプロピル)カルボニル]−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−クロロ−2−メチル−3−[(1−フェニルシクロペンチル)カルボニル]−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−クロロ−3−[[1−(2−フルオロフェニル)シクロペンチル]カルボニル]−2−メチル−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−クロロ−2−メチル−3−[(1−フェニルシクロヘキシル)カルボニル]−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−フルオロ−2−メチル−3−[[2−(トリフルオロメチル)フェニル]アセチル]−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−ブロモ−3−(3,3−ジメチルブタノイル)−2,6−ジメチル−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−ブロモ−3−[(2−クロロフェニル)アセチル]−2,6−ジメチル−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
1−[7−クロロ−2−メチル−1−[3−(メチルチオ)プロピル]−1H−インドール−3−イル)−2−[2−(トリフルオロメチル)フェニル]エタノン;
2−(2−ブロモフェニル)−1−[6,7−ジクロロ−2−メチル−1−[3−(メチルチオ)プロピル]−1H−インドール−3−イル]エタノンオキシム;
2−(1−アダマンチル)−1−[6,7−ジクロロ−2−メチル−1−[3−(メチルチオ)プロピル]−1H−インドール−3−イル]エタノン;
2−(1−アダマンチル)−1−[6,7−ジクロロ−2−メチル−1−[3−(メチルスルフィニル)プロピル]−1H−インドール−3−イル]エタノン;
N−[3−[7−ブロモ−3−[(2−クロロフェニル)アセチル]−2−メチル−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−ブロモ−3−[(2−フルオロフェニル)アセチル]−2−メチル−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−ブロモ−2−メチル−3−[(2−メチルフェニル)アセチル]−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−ブロモ−2−メチル−3−[(2−ニトロフェニル)アセチル]−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−クロロ−2−メチル−3−[(2−メチルフェニル)アセチル]−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−クロロ−3−[(2−メトキシフェニル)アセチル]−2−メチル−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−クロロ−2−メチル−3−[[2−[(トリフルオロメチル)チオ]フェニル]アセチル]−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[3−[(2−ブロモフェニル)アセチル]−7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[3−[(2−クロロフェニル)アセチル]−7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−フルオロ−3−[(2−フルオロフェニル)アセチル]−2−メチル−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−フルオロ−2−メチル−3−[(2−メチルフェニル)アセチル]−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−フルオロ−3−[(2−メトキシフェニル)アセチル]−2−メチル−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−ブロモ−2,6−ジメチル−3−[[2−(トリフルオロメチル)フェニル]アセチル)−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[3−[(2−ブロモフェニル)アセチル]−7−メトキシ−2−メチル−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−メトキシ−2−メチル−3−[[2−(トリフルオロメチル)フェニル]アセチル]−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[3−[(2−クロロフェニル)アセチル]−7−ニトロ−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[3−[(2−フルオロフェニル)アセチル]−7−ニトロ−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[3−[(2−メチルフェニル]アセチル]−7−ニトロ−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−ニトロ−3−[[2−(トリフルオロメチル)フェニル]アセチル]−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[3−[(2−ブロモフェニル)アセチル]−7−ニトロ−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[3−[(2−メトキシフェニル)アセチル]−7−ニトロ−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−ニトロ−3−[(2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]アセチル]−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−ニトロ−3−[(2−ニトロフェニル)アセチル]−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−ブロモ−3−[(2−ブロモフェニル)アセチル]−2−メチル−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−ブロモ−3−[(2−メトキシフェニル)アセチル]−2−メチル−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−ブロモ−2−メチル−3−[[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]アセチル]−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−フルオロ−2−メチル−3−[[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]アセチル]−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−フルオロ−2−メチル−3−[(2−ニトロフェニル)アセチル]−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
1,1,1−トリフルオロ−N−[3−[7−フルオロ−2−メチル−3−[[2−(トリフルオロメチル)フェニル]アセチル]−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
およびこれらの水和物または溶媒和物を挙げることができる。
【0038】
本発明によれば、Xが酸素原子を表す式(I)の化合物は、次式の化合物を、
【0039】
【化12】

[式中、R、R、RおよびRは式(I)の化合物に関して定義した通りである。]
ルイス酸の存在下、次式の酸ハロゲン化物と反応させることを特徴とする方法によって調製することができる。
【0040】
【化13】

[式中、Rは式(I)の化合物に関して定義した通りであり、Halはハロゲン原子を表す。]
反応は、フリーデル・クラフツ反応条件の下で、塩化アルミニウムまたはエチル塩化アルミニウムなどのルイス酸の存在下、ジクロロメタンまたはトルエンなどの溶媒中で、−30℃と周囲温度の間の温度においてJ.Med.Chem.1995、38、3094頁に記載されている方法に従って行われる。
【0041】
本発明によれば、Xが=N−O−R基を表す式(I)の化合物は、次式の化合物を、
【0042】
【化14】

[式中、R、R、R、RおよびRは、式(I)の化合物に関して定義した通りである。]
塩基の存在下、次式のヒドロキシルアミン誘導体と反応させることを特徴とする方法によって調製することができる。
N−O−R (IV)
[式中、Rは式(I)の化合物に関して定義した通りである。]
反応は、ピリジンなどの塩基の存在下、エタノールなどの溶媒中で、周囲温度と溶媒の還流温度の間において行われる。得られる化合物は、通常オキシムまたはオキシムエーテルのZおよびE異性体の混合物から構成される。ZおよびE異性体は、例えば分取クロマトグラフィー法など、当業者に知られている方法を用いて分離することができる。
【0043】
この方法の代替方式によれば、XがN−OR(ここでR=(C−C)アルキル)である式(I)の化合物は、式(I)の化合物(ここでR=H)を、(C−C)アルキルハロゲン化物または(C−C)アルキル硫酸と反応させることで調製することもできる。反応は、水酸化ナトリウムなどの塩基の存在下、エタノールなどの溶媒中で、または水酸化ナトリウムの存在下、テトラヒドロフランなどの溶媒中で、周囲温度と溶媒の還流温度の間において行われる。
【0044】
上記方法の別の代替方式によれば、Rが−SORまたは−SOである式(I)の化合物は、式(I)の化合物(ここでR=−SR)を酸化剤と反応させることで調製することができる。酸化剤としては、過酸化水素水溶液またはジクロロメタンなどの溶媒中の3−クロロ過安息香酸を、0℃と周囲温度の間で使用することもできる。
【0045】
使用する酸化剤の当量数および反応温度に基づき、スルホキシド(R=−SOR)またはスルホン(R=−SO)が得られる。また、例えば分取クロマトグラフィーなど当業者に知られた方法を使用して分離される2つの化合物の混合物を得ることも可能である。
【0046】
この様にして得られた式(I)の化合物は、この後反応媒体から分離し、結晶化またはクロマトグラフィーなど在来の方法により精製することができる。
【0047】
式(II)の化合物は周知であり、WO02/42269またはWO03/097597において開示されているような既知の方法により調製される。
【0048】
式(III)および(IV)の化合物は周知であり、市販されているかまたは既知の方法により調製される。
【0049】
以下の実施例では、本発明による幾つかの化合物の調製について説明する。これら実施例は、本発明を制限するものではなく、例示する役目だけのものである。実施例中の化合物の番号は、以下の表Iに示されている番号を指し、ここにおいて本発明による幾つかの化合物の化学構造および物理的特性が例示されている。調製および実施例において、以下の略語が使用される。
エーテル:ジエチルエーテル
イソエーテル:ジイソプロピルエーテル
DMSO:ジメチルスルホキシド
DMF:N,N−ジメチルホルムアミド
THF:テトラヒドロフラン
MeOH:メタノール
DCM:ジクロロメタン
EtOAc:酢酸エチル
DIPEA:ジイソプロピルエチルアミン
TFA:トリフルオロ酢酸
M.p.:融点
AT:周囲温度
HPLC:高速液体クロマトグラフィー
【0050】
プロトン核磁気共鳴(HNMR)スペクトルは、d6−DMSOに中の200MHzにおいて記録する。化学シフトδは100万分の1(ppm)で表現する。スペクトルを解釈するのに、s:一重線、d:二重線、t:三重線、q:四重線、m:成分に分解されないピーク、mt:多重線、bs:幅広一重線、sd:分割二重線の略語を使用する。
【0051】
本発明による化合物を、LC/UV/MS(液体クロマトグラフィー/UV検出/質量分析法)を連動して分析する。分子ピーク(MH)および分単位の保持時間(rt)を測定する。使用する条件は以下の通りである。
【0052】
2.1×50mm、3.5μmの対称形C18カラムを、30℃において流速0.4ml/分で使用する。
【0053】
溶離液は、以下のように構成する。
【0054】
溶媒A:水中の0.005%トリフルオロ酢酸(pH=3.15)、
溶媒B:アセトニトリル中の0.005%のトリフルオロ酢酸
勾配:
【0055】
【表1】

【0056】
検出をλ=210nmで行い、分析した化合物のプロトン化の結果生じたイオン(MH)を観察するために、質量スペクトルを正の電気スプレー(ESI)様式において記録する。
【0057】
調製
1.式(II)の化合物の調製
調製1.1
N−[3−(2−メチル−1H−インドール−1−イル)プロピル]メタンスルホンアミド(II):R=−NHSOCH、R=−CH、R4=H、R=H。
【0058】
この化合物は、WO02/42269における調製3.22の表3に記載されており、引用されている方法に従って調製する。
【0059】
調製1.2
N−[3−(7−ブロモ−2−メチル−1H−インドール−1−イル)プロピル]メタンスルホンアミド(II):R=−NHSOCH、R=−CH、R=H、R=7−Br。
【0060】
この化合物は、WO02/42269における調製3.5の表3に記載されており、引用されている方法に従って調製する。
【0061】
調製1.3
N−[3−(7−クロロ−2−メチル−1H−インドール−1−イル)プロピル]メタンスルホンアミド(II):R=−NHSOCH、R=−CH、R=H、R=7−Cl。
【0062】
この化合物は、WO02/42269における実施例3の段階Bに記載された方法に従って調製する。
【0063】
調製1.4
N−[3−(7−クロロ−2−エチル−1H−インドール−1−イル)プロピル]メタンスルホンアミド(II):R=−NHSOCH、R=−CHCH、R=H、R=7−Cl。
【0064】
この化合物は、WO02/42269における調製3.9の表3に記載されており、引用されている方法に従って調製する。
【0065】
調製1.5
N−[3−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−1−イル)プロピル]メタンスルホンアミド(II):R=−NHSOCH、R=−CH、R=H、R=7−F。
【0066】
A)7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール
THF中のイソプロペニルマグネシウムブロミド0.5M溶液1600mlを、アルゴン雰囲気下−25℃に冷却し、次いでTHF250ml中の2−フルオロニトロベンゼンの溶液37.65gを液滴状で加えて、混合物を−20℃において1時間撹拌する。反応混合物を飽和NHCl溶液に注ぎ、水相をエーテルで抽出し、一緒にした有機相を真空下で濃縮する。残留物を水に溶解し、DCMで抽出し、有機相を水および飽和NaCl溶液で洗浄し、MgSO上で乾燥し、溶媒を真空下蒸発させる。残留物をシリカゲル上でクロマトグラフィーで処理し、シクロヘキサン/EtOAc混合物(95/5、v/v)を用いて溶離し、予想された化合物12.35gを得る。
【0067】
B)1−(3−クロロプロピル)−7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール
この前の段階で得られた化合物10.4gのトルエン170ml中の溶液と、次いで硫酸水素テトラブチルアンモニウム1.04gを、トルエン300ml中の粉砕したKOH15.64gの混合物に加え、混合物を加熱して30分間還流する。1−ブロモ−3−クロロプロパン27.6mlをこの後加えて、還流を3時間継続する。反応混合物を水に注ぎ、有機相を水および飽和NaCl溶液で洗浄し、NaSO上で乾燥し、溶媒を真空中で蒸発させる。予想された化合物16.5gを得る。
【0068】
C)7−フルオロ−1−(3−インドプロピル)−2−メチル−1H−インドール
NaI76.9gを、この前の段階で得られた化合物16.5gのアセトニトリル900ml中の溶液に加え、加熱して3日間還流する。これを真空下濃縮し、残留物を水に溶解し、トルエンで抽出し、有機相を水および飽和NaCl溶液で洗浄し、MgSO上で乾燥し、溶媒を真空下蒸発させる。予想された化合物20.8gを得る。
【0069】
D)N−[3−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−1−イル)プロピル]メタンスルホンアミド
油中の60%水酸化ナトリウム3.53gを、窒素雰囲気の下250mlのDMFに導入し、混合物を5℃に冷却し、次いでDMF125ml中のメタンスルホンアミド8.4gの溶液を加え、混合物を5℃において10分間撹拌する。この前の段階で得られた化合物7gのDMF125ml中の溶液をこの後加えて、混合物を4時間撹拌しこの間に温度をATに戻す。反応混合物を水に注ぎ、DCMで抽出し、有機相を水および飽和NaCl溶液で洗浄し、MgSO上で乾燥し、溶媒を真空下蒸発させる。残留物をシリカゲル上でクロマトグラフィー処理し、シクロヘキサン/EtOAc混合物(60/40、v/v)を用いて溶離し、予想された化合物4.4gを得る。
【0070】
調製1.6
N−[3−(7−ブロモ−2,6−ジメチル−1H−インドール−1−イル)プロピル]メタンスルホンアミド(II):R=−NHSOCH、R=−CH、R=6−CH、R=7−Br。
【0071】
この化合物は、WO02/42269における調製3.24の表3に記載されており、引用されている方法に従って調製する。
【0072】
調製1.7
N−[3−(6,7−ジクロロ−1H−インドール−1−イル)プロピル]メタンスルホンアミド(II):R=−NHSOCH、R=H、R=6−Cl、R=7−Cl。
【0073】
A)6,7−ジクロロ−1H−インドール
THF中のビニルマグネシウムブロミド1M溶液800mlを、窒素雰囲気下−45℃に冷却し、次いでTHF1000ml中の2,3−ジクロロニトロベンゼン51.2gの溶液を液滴状で加え、混合物を−30℃において1時間撹拌する。反応混合物を飽和NHCl溶液1000mlに注いでエーテルで抽出し、一緒にした有機相を水および飽和NaCl溶液で洗浄し、MgSO上で乾燥し、溶媒を真空下蒸発させる。残留物をシリカゲル上でクロマトグラフィー処理し、シクロヘキサン/EtOAc混合物(95/5、v/v)で溶離する。予想された化合物27.75gを得る。
【0074】
B)6,7−ジクロロ−1−(3−クロロプロピル)−1H−インドール
この前の段階で得られた化合物27.75gのトルエン600ml中の溶液、次いで硫酸水素テトラブチルアンモニウム2.8gを、トルエン600ml中の粉砕したKOH33.5gの混合物に加え、混合物を加熱して30分間還流する。1−ブロモ−3−クロロプロパン50mlをこの後加え、還流を2時間継続する。ATに冷却した後、反応混合物を水に注ぎ、有機相を水および飽和NaCl溶液で洗浄し、MgSO上で乾燥し、溶媒を真空下蒸発させる。予想された化合物39.2gを得る。
【0075】
C)6,7−ジクロロ−1−(3−ヨードプロピル)−1H−インドール
NaI156.6gを、この前の段階で得られた化合物39.2gのアセトニトリル1200ml中の溶液に加え、混合物を加熱して3日間還流する。これを真空中で濃縮し、残留物を水に溶解し、トルエンで抽出し、有機相を水および飽和NaCl溶液で洗浄し、MgSO上で乾燥し、溶媒を真空下蒸発させる。予想された化合物46.85gを得る。
【0076】
D)N−[3−(6,7−ジクロロ−1H−インドール−1−イル)プロピル]メタンスルホンアミド
DMF250ml中で、油中の60%水酸化ナトリウム4.5gの混合物を5℃に冷却し、DMF120ml中のメタンスルホンアミド10.7gの溶液を液滴状で加え、混合物を5℃において10分間撹拌する。DMF120ml中のこの前の段階で得られた化合物の10gの溶液をこの後加え、4時間撹拌しこの間に温度をATに戻す。反応混合物を水に注ぎDCMで抽出し、有機相を飽和NaCl溶液で洗浄し、MgSO上で乾燥し、溶媒を真空下で蒸発させる。残留物をシリカゲル上でクロマトグラフィー処理し、シクロヘキサン/EtOAc混合物(50/50、v/v)で溶離する。予想された化合物5gを得る。
【0077】
調製1.8
N−[3−(6,7−ジクロロ−2−メチル−1H−インドール−1−イル)プロピル]メタンスルホンアミド(II):R=−NHSOCH、R=−CH、R=6−Cl、R=7−Cl
この化合物は、WO02/42269における実施例72の段階Cに記載された方法に従って調製する。
【0078】
調製1.9
N−[3−(5,7−ジクロロ−2−メチル−1H−インドール−1−イル)プロピル]メタンスルホンアミド(II):R=−NHSOCH、R=−CH、R=−Cl、R=7−Cl
この化合物は、調製1.7のA、B、CおよびDの段階に記載した方法に従って調製する。
【0079】
調製1.10
N−[3−(7−クロロ−2−メチル−1H−インドール−1−イル)プロピル]−1,1,1−トリフルオロメタンスルホンアミド(II):R=−NHSOCF、R=−CH、R=H、R=7−Cl
この化合物は、WO02/42269における調製3.19の表3に記載されており、引用されている方法に従って調製する。
【0080】
調製1.11
N’−[3−(6,7−ジクロロ−2−メチル−1H−インドール−1−イル)プロピル]−N,N−ジメチルスルファミド(II):R=−NHSON(CH、R=−CH、R=6−Cl、R=7−Cl
【0081】
A)6,7−ジクロロ−1−(3−ヨードプロピル)−2−メチル−1H−インドール
この化合物は、WO02/42269における実施例72の段階Bに記載された方法に従って調製する。
【0082】
B)N’−[3−(6,7−ジクロロ−2−メチル−1H−インドール−1−イル)プロピル]−N,N−ジメチルスルファミド
油中60%水酸化ナトリウム2.8gのDMF200ml中混合物を5℃に冷却し、DMF100ml中のN,N−ジメチルスルファミド8.68gの溶液を液滴状で加え、混合物を5℃において10分間撹拌する。この前の段階で得られた化合物6.45gのDMF100ml中の溶液をこの後加え、混合物を4時間撹拌しこの間に温度をATに戻す。反応混合物を水に注ぎ、DCMで抽出し、有機相を水および飽和NaCl溶液で洗浄し、MgSO上で乾燥し、溶媒を真空下で蒸発させる。残留物をシリカゲル上でクロマトグラフィー処理し、シクロヘキサン/EtOAc混合物(70/30、v/v)で溶離する。予想された化合物4.05gを得る。
【0083】
調製1.12
7−クロロ−2−メチル−1−[3−(メチルチオ)プロピル]−1H−インドール(II):R=−S−CH、R=−CH、R=H、R=7−Cl
この化合物は、WO02/42269における実施例1の段階Bに記載された方法に従って調製する。
【0084】
調製1.13
6,7−ジクロロ−1−[3−(メチルチオ)プロピル]−1H−インドール(II):R=−S−CH、R=H、R=6−Cl、R=7−Cl
ナトリウムメタンチオレート18.5gを、調製1.7の段階Cで得られた化合物46.8gのエタノール700ml中の溶液に加え、混合物を加熱して一夜還流する。反応混合物を10%NaOH溶液に注ぎ、エーテルで抽出し、有機相を10%NaOH溶液、水および飽和NaCl溶液で洗浄し、MgSO上で乾燥し、溶媒を真空下蒸発させる。残留物をシリカゲル上でクロマトグラフィー処理し、シクロヘキサン/EtOAc混合物(95/5、v/v)で溶離する。予想された化合物28.3gを得る。
【0085】
調製1.14
6,7−ジクロロ−2−メチル−1−[3−(メチルチオ)プロピル]−1H−インドール(II):R=−S−CH、R=−CH、R=6−Cl、R=7−Cl
【0086】
A)6,7−ジクロロ−1−(3−ヨードプロピル)−2−メチル−1H−インドール
この化合物は、WO02/42269における実施例72の段階Bに記載された方法に従って調製する。
【0087】
B)6,7−ジクロロ−2−メチル−1−[3−(メチルチオ)プロピル]−1H−インドール
この前の段階で得られた化合物12.6gと、エタノール250ml中のナトリウムメタンチオレート4.79gの混合物を加熱し24時間還流する。反応混合物を10%NaOH溶液に注ぎ、エーテルで抽出し、有機相を水および飽和NaCl溶液で洗浄し、MgSO上で乾燥し、溶媒を真空下蒸発させる。残留物をシリカゲル上でクロマトグラフィー処理し、シクロヘキサンで溶離する。予想された化合物3.1gを得る。
【0088】
調製1.15
N−[3−(7−メトキシ−2−メチル−1H−インドール−1−イル)プロピル]メタンスルホンアミド(II):R=−NHSOCH、R=−CH、R=H、R=7−OCH
【0089】
A)7−メトキシ−2−メチル−1H−インドール
THF中のイソプロペニルマグネシウムブロミド0.5M溶液800mlを、窒素雰囲気下−40℃に冷却し、次いでTHF125ml中の2−メトキシニトロベンゼン溶液20.4gを液滴状で加え、混合物を1時間撹拌してこの間に温度を0℃に戻す。反応混合物を飽和NHC1溶液に注ぎ、エーテルで抽出し、有機相を飽和NaCl溶液で洗浄し、MgSO上で乾燥し、溶媒を真空下蒸発させる。残留物をシリカゲル上でクロマトグラフィー処理し、シクロヘキサン、次いでシクロヘキサン/EtOAc混合物(90/10、v/v)で溶離する。予想された化合物2.45gを油の形態で得る。
【0090】
B)1−(3−クロロプロピル)−7−メトキシ−2−メチル−1H−インドール
粉砕したKOH3.41gおよび硫酸水素テトラブチルアンモニウム0.245gを、トルエン100ml中のこの前の段階からの化合物2.45gの溶液に加え、次いで混合物を加熱し20分間還流する。1−ブロモ−3−クロロプロパン6mlをこの後加え、還流を1時間継続する。ATに冷却した後、反応混合物を水に注ぎ、トルエンで抽出し、有機相を飽和NaCl溶液で洗浄し、MgSO上で乾燥し、溶媒を真空下蒸発させる。予想された化合物5.15gを油の形態で得る。
【0091】
C)1−(3−ヨードプロピル)−7−メトキシ−2−メチル−1H−インドール
NaI22.3gを、アセトニトリル140ml中のこの前の段階からの化合物5.05gの溶液に加え、混合物を加熱して一夜還流する。反応混合物を真空下濃縮して、残留物を水に溶解し、トルエンで抽出し、有機相を飽和NaCl溶液で洗浄し、MgSO上で乾燥し、溶媒を真空下蒸発させる。予想された化合物6.3gを得る。
【0092】
D)N−[3−(7−メトキシ−2−メチル−1H−インドール−1−イル)プロピル]メタンスルホンアミド
油中60%水酸化ナトリウム3.04gのDMF200ml中混合物を5℃に冷却し、DMF90ml中のメタンスルホンアミド7.2gの溶液を加え、混合物を5℃において5分間撹拌する。DMF90ml中のこの前の段階からの化合物6.25gの溶液をこの後加え、混合物一夜撹拌し、この間に温度をATに戻す。反応混合物を水に注ぎ、DCMで抽出し、有機相を飽和NaCl溶液で洗浄し、MgSO上で乾燥し、溶媒を真空下で蒸発させる。残留物をシリカゲル上でクロマトグラフィー処理し、(80/20、v/v)から(40/60、v/v)までのシクロヘキサン/EtOAc混合物で溶離する。予想された化合物1.85gを得る。
【0093】
調製1.16
N−[3−(7−ニトロ−1H−インドール−1−イル)プロピル]メタンスルホンアミド(II):R=−NHSOCH、R=H、R=H、R=7−NO
この化合物は、7−ニトロ−1H−インドールから、調製1.15のB、CおよびDの段階において記述された方法に従って調製する。
【0094】
調製1.17
N−[3−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−1−イル)プロピル]トリフルオロメタンスルホンアミド(II):R=−NHSOCF、R=CH、R=H、R=7−F
油中60%水酸化ナトリウム4.14gのDMF200ml中混合物を5℃に冷却し、DMF150ml中のトリフルオロメタンスルホンアミド15.42g溶液を加え、混合物を5℃において5分間撹拌する。調製1.5段階Cからの化合物8.2gのDMF100ml中の溶液をこの後加え、混合物を一夜撹拌してこの間に温度をATに戻す。反応混合物を水に注ぎDCMで抽出し、有機相を飽和NaCl溶液で洗浄し、MgSO上で乾燥し、溶媒を真空下で蒸発させる。残留物をシリカゲル上でクロマトグラフィー処理し、シクロヘキサン、次いでシクロヘキサン/EtOAc混合物(80/20、v/v)で溶離する。予想された化合物3.8gを得る。
【実施例1】
【0095】
化合物No.1
N−[3−[3−(3,3−ジメチルブタノイル)−2−メチル−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド
調製1.1からの化合物0.95gとDCM120ml中の3,3−塩化ジメチルブチリル0.99mlの混合物を、窒素雰囲気下−25℃に冷却し、トルエン中の塩化エチルアルミニウム1.8M溶液4mlを加え、混合物を5時間撹拌しこの間に温度をATに戻す。反応混合物を水に注ぎ、DCMで抽出し、有機相を10%HCl溶液、10%NaOH溶液および飽和NaCl溶液で洗浄し、MgSO上で乾燥し、溶媒を真空下で蒸発させる。残留物をシリカゲル上でクロマトグラフィー処理し、溶離をDCMで、次いで(100/0.5、v/v)から(100/2、v/v)までのDCM/MeOH混合物の勾配で行う。予想された化合物0.22g(M.P.=139−142℃)を得る。
【実施例2】
【0096】
化合物No.13
N−[3−[3−[2−(2−ブロモフェニル)−N−トキシエタニミドイル]−7−クロロ−2−メチル−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド
No.12化合物0.38g、O−エチルヒドロキシルアミンヒドロクロリド0.75gおよびエタノール3.5ml中のピリジン3mlの混合物を加熱して一夜還流する。反応混合物を真空中で濃縮し、残留物をエーテル/10%HCl混合物に溶解し、沈降により相分離し、酸性水相をエーテルで抽出し、一緒にした有機相を飽和NaCl溶液で洗浄し、MgSO上で乾燥し、溶媒を真空下で蒸発させる。残留物をシリカゲル上でクロマトグラフィー処理し、溶離をDCMで、次いで(97/3、v/v)までのDCM/MeOH混合物の勾配で行う。予想された化合物0.31gを得る。
【実施例3】
【0097】
化合物No.53および化合物No.54
1−[7−クロロ−2−メチル−1−[3−(メチルスルフィニル)プロピル]−1H−インドール−3−イル]−3,3−ジメチルブタン−1−オンおよび1−[7−クロロ−2−メチル−1−[3−(メチルスルホニル)プロピル]−1H−インドール−3−イル]−3,3−ジメチルブタン−1−オン
DCM72ml中の3−クロロ過安息香酸1.28gの混合物を5℃に冷却し、DCM72ml中のNo.52化合物1.31gの溶液を液滴状で加え、混合物を撹拌しこの間に温度をATに戻す。反応混合物を10%NaOH溶液に注ぎ、DCMで抽出し、有機相を水で、次いで10%NaOH溶液で洗浄し、MgSO上で乾燥し、溶媒を真空下で蒸発させる。得られた2つの成分を、以下の条件に従って分取クロマトグラフィーにより分離する。
【0098】
設備:DeltaPrep4000分取HPLCシステム
Waters Prep LC4000ポンプ、
Prochrom動的軸圧縮カラム:長さ300mm、直径50mm、
TPSスペクトル100単一波長検出器、
固定相:Kromasil C18 10μm
圧縮圧力:50bar、
移動相:
溶離剤A:HO+0.1%TFA
溶離剤B:アセトニトリル/HO(90/10、v/v)+0.1%TFA
勾配:
【0099】
【表2】

流速:124ml/分、
UV検出:λ=230nm、セル長さ3.5mm.
HPLC分析に使用した条件:
設備:Millenniumソフトウェア付きのWaters line、
カラム:UptisphereHDO15Q55μm、150x4.6mm、
移動相:
溶離剤A:HO+1%TFA
溶離剤B:アセトニトリル/HO(90/10、v/v)+0.1%TFA
勾配:
【0100】
【表3】

流速:1ml/分、
波長:λ=230nm.
化合物の分離後、以下を得る。
【0101】
化合物No.53:w=0.257g、M.p.=123℃、この逆相純度は99.8%である(rt=31.13分)。
【0102】
化合物No.54:w=0.358g、M.p.=167℃、この逆相純度は98.3%である(rt=34.95分)。
【実施例4】
【0103】
化合物No.58
2−(2−ブロモフェニル)−1−[6,7−ジクロロ−1−[3−(メチルチオ)プロピル]インドール−3−イル]エタノンオキシム
エタノール13ml中の化合物No.57 1.4g、ヒドロキシルアミンヒドロクロリド2.1gおよびピリジン12ml混合物を加熱し115℃において一夜還流する。反応混合物を真空下で濃縮して、残留物をエーテル/10%HCl混合物中に溶解し、沈降により相分離し、酸性水相をエーテルで抽出し、一緒にした有機相を飽和NaCl溶液で洗浄し、MgSO上で乾燥し、溶媒を真空下で蒸発させる。エーテルからの結晶化後、予想された化合物0.56g(M.p.=139−142℃)を得る。
【実施例5】
【0104】
化合物No.59
2−(2−ブロモフェニル)−1−[6,7−ジクロロ−1−[3−(メチルスルホニル)プロピル]−1H−インドール−3−イル]エタノンオキシム
DCM7ml中の3−クロロ過安息香酸0.32gの混合物を5℃に冷却し、DCM10ml中の化合物No.58 0.25gの溶液を液滴状で加え、混合物を4時間撹拌する。反応混合物を10%NaOH溶液に注ぎ、DCMで抽出し、有機相を水および飽和NaCl溶液で洗浄し、MgSO上で乾燥し、溶媒を真空下で蒸発させる。残留物をシリカゲル上でクロマトグラフィー処理し、シクロヘキサン/EtOAc混合物(50/50、v/v)で溶離する。予想された化合物0.14g(M.p.=191℃−194℃)を得る。
【実施例6】
【0105】
化合物No.64および化合物No.65
2−(1−アダマンチル)−1−[6,7−ジクロロ−2−メチル−1−[3−(メチルスルフィニル)プロピル]−1H−インドール−3−イル]エタノンおよび
2−(1−アダマンチル)−1−[6,7−ジクロロ−2−メチル−1−[3−(メチルスルホニル)プロピル]−1H−インドール−3−イル]エタノン
これら2つの化合物は、化合物No.63から実施例3において記載されている方法に従って調製する。得られた2つの化合物は、実施例3に記載されているのと同じ条件に従い、分取クロマトグラフィーにより分離する。以下を得る。
【0106】
化合物No.64:w=0.549g、M.p.=116℃、この逆相純度は99.7%である(rt=43.8分)。
【0107】
化合物No.65:w=0.462g、M.p.=174℃、この逆相純度は98.7%である(rt=46.1分)。
【0108】
本発明による幾つかの実施例の化学的構造および物理的特性を以下の表に例示する。この表において、
MeおよびEtは、それぞれメチル基およびエチル基を表す。
【0109】
【表4】












化合物No.18:H NMR:d−DMSO:δ(ppm):1.95:mt:2H;2.75:s:3H;2.95:s:3H;3.15:q:2H;4.4−4.8:s+mt:4H;7.15−7.4:mt:3H;7.5:mt:2H;7.6−7.8:mt:2H;8.1:d:1H。
【0110】
本発明による化合物は、ヒトの受容体であろうとげっ歯動物の受容体であろうと、(CB)カンナビノイド受容体に対して良好な生体外親和力を示し、(CB)カンナビノイド受容体に対して著しく低い生体外親和力を示した。M.Rinaldi−Carmona、J.Pharmacol.Exp.Therap.、1998、287、644−650頁に記載されている実験条件に従い、げっ歯動物の組織から得られた膜ならびにCB受容体(Matsuda他、Nature 1990、346、561−564頁)およびCB受容体(Munro他、Nature 1993、365、61−65頁)が発現した株化細胞から得られた膜を用いて、親和力結合試験を実施した。カンナビノイド受容体に対する生体外親和力はIC50の形(特定の阻害制御で50%阻害が生じる濃度)で表現される。
【0111】
ヒトの受容体に関し、IC50の形で表現されるCBカンナビノイドに対する生体外親和力は、500nM未満である。
【0112】
本発明による化合物のアゴニスト性は、M.Rinaldi−Carmona他、J.Pharmacol.Exp.Ther.、1996、278、871−878頁および1998、284、644−650頁ならびにM.Bouaboula他、J.BioI Chem.、1997、272、22330−122339に記述されている、アデニル酸シクラーゼの阻害モデルにおいて得られた結果によって実証された。
【0113】
本発明の化合物は、特に薬剤組成物のための有効成分であり、この毒性は薬物としての使用に適合している。
【0114】
一態様によれば、本発明は、式(I)の化合物またはこの医薬として許容できる塩もしくは溶媒和物の1つの、ヒトの病態の防止もしくは治療および/またはCBカンナビノイド受容体に関係する動物への使用を意図する薬物の調製における使用に関する。
【0115】
例えば、以下の疾患または状態を挙げることもできる。
【0116】
免疫システムの障害、特に自己免疫疾患、乾癬、紅斑性狼瘡、結合組織の疾患、シェーグレン症候群、強直性脊椎関節炎、関節リュウマチ、反関節炎、未分化脊髄関節炎、ベーチェット病、自己免疫性溶血性貧血、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症、アミロイド蓄積症、免疫組織不適合または形質細胞系に影響を及ぼす疾患、アレルギー性疾患、遅発性または急性過敏症、アレルギー性鼻炎、接触性皮膚炎またはアレルギー性結膜炎、感染性寄生虫症、ウィルスまたは細菌性疾患、AIDSまたは髄膜炎、アミロイド蓄積症、リンパ造血システムの系統に影響を及ぼす疾患、アルコールによる慢性肝疾患、ウィルスまたは毒源、同様に非アルコール性脂肪性肝炎および原発性肝癌、炎症性疾患、特に関節の疾患、関節炎、関節リュウマチ、変形性関節症、脊髄炎、痛風、脈管炎、クローン病、炎症性大腸炎(IBD)、もしくは過敏性腸症候群(IBS)または膵炎、骨粗鬆症、疼痛、炎症性型の慢性疼痛、神経障害性疼痛または急性末梢性疼痛、目の病状、高眼圧症または緑内障、肺病状、気道の疾患、喘息、慢性気管支炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD)または肺気腫、中枢神経系の疾患および神経変性疾患、トゥレット・シンドローム、パーキンソンシ疾患、アルツハイマー疾患、老年性認知症、舞踏病、ハンチントン舞踏病、てんかん、精神障害、抑うつまたは脊髄損傷、偏頭痛、めまい、嘔吐または吐き気、特に化学療法の結果生ずるもの、循環器疾患、特に高血圧症、動脈硬化症、心臓発作または心臓虚血、腎臓虚血、癌、良性皮膚腫瘍、癌性腫瘍および乳頭腫、前立腺腫瘍または脳腫瘍(グリア芽腫、髄様上皮腫、髄芽細胞腫、神経芽細胞腫、胚起源の腫瘍、星状細胞腫、星状芽細胞腫、上衣細胞腫、乏突起膠腫、神経叢腫、神経上皮腫、骨端の腫瘍、上衣芽細胞腫、神経外胚葉性腫瘍、悪性髄膜腫、肉腫症、悪性黒色腫または神経鞘腫)、胃腸疾患、肥満、あるいは糖尿病。
【0117】
本発明による化合物の、上述の疾患の予防および/または治療のための使用ならびにこれら疾患の治療を意図した薬物の調製は、本発明の不可欠な部分である。
【0118】
上の式(I)の化合物、またはこれらの医薬として許容できる塩または溶媒和物の1つは、治療する哺乳動物の体重のキログラム当たり0.01から100mgの1日量で、好ましくは0.1から50mg/kgの1日量で使用することができる。ヒトにおいて、投与量は、治療する対象者の年齢または治療の種類、予防方法または治療方法に基づき、好ましくは、0.1から4000mg/日、より好ましくは0.5から1000mgとすることができる。
【0119】
従って、本発明は別の態様により、有効成分として、式(I)の化合物またはこの医薬として許容できる塩または溶媒和物の1つ、および同様に1つ以上の医薬として許容できる賦形剤を含む薬剤組成物に関する。
【0120】
本発明の薬剤組成物の、経口、舌下、吸入、皮下、筋肉内、静脈内、局所、局部、気管内、鼻腔内、経皮または直腸による投与において、有効成分は従来の薬剤媒介物との混合物として、単位投与形態で動物およびヒトに投与することができる。
【0121】
適切な単位投与形態は、錠剤などの経口形態、軟質または硬質ゼラチンカプセル、粉末、顆粒、経口の液剤または懸濁剤、舌下剤、口腔剤、気管内剤、眼球内剤、鼻腔内または吸入投与形態、エアロゾル、局所または経皮投与形態、インプラント、皮下、筋肉内または静脈投与形態および直腸投与形態を含む。
【0122】
局所投与に関し、本発明による化合物は、クリーム、軟膏、ゲルまたはローションで使用することができる。
【0123】
一例として、本発明による化合物の錠剤形態の単位投与形態は、以下の成分を含むことができる。
本発明による化合物 50.0mg
マンニトール 223.75mg
クロスカルメロースナトリウム 6.0mg
トウモロコシ澱粉 15.0mg
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 2.25mg
ステアリン酸マグネシウム 3.0mg
【0124】
経口的に、1日当たり投与される活性成分の用量は、1回または数回摂取されて、0.01から100mg/kgに、好ましくは0.02から50mg/kgに達する。
【0125】
より高いあるいはより低い用量が適切である特別な事例もあり得るが、かかる用量も本発明の範囲から逸脱するものではない。通常の慣行に従い、各患者に適切な用量は、投与の方法、および前記患者の体重および応答に基づき医師によって決定される。
【0126】
また本発明は、別の態様により、本発明による化合物または水和物もしくは溶媒和物の有効量を、患者に投与することを含む、上で示した病態の治療のための方法に関する。
【0127】
また本発明による化合物は、獣医の用途のための組成物の調製にも使用することができる。
【0128】
さらに、本発明による化合物は、そのままの形態でまたは放射標識形態として、ヒトまたは動物におけるCBカンナビノイド受容体の検出および標識化の薬理学的手段として使用することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)に相当する化合物、およびこの水和物またはこの溶媒和物
【化1】

[式中、
Xは、酸素原子または=N−O−R基を表し、
は、−N(R)SO、−N(R)SONR10、−SR、−SOR、−SOまたは−SONR10から選択される基を表し、
は、水素原子または(C−C)アルキルを表し、
は、非置換であるか、または
a)1つ以上のハロゲン原子、
b)飽和または不飽和であり、および非置換であるか、または(C−C)アルキルにより1回以上置換されている非芳香族C−C12炭素環、
c)非置換であるか、またはハロゲン原子、Alk基、OAlk基、−S(O)Alk基、ニトロもしくはシアノから独立に選択される置換基により1回以上置換されているフェニル、
d)非置換であるか、またはハロゲン原子、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシもしくはトリフルオロメチル基から独立に選択される置換基により1回以上置換されているナフチル、
によって置換されている(C−C)アルキル、
飽和または不飽和であり、ならびに自体が非置換であるか、またはハロゲン原子、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシもしくはトリフルオロメチル基から独立に選択される置換基によって1回以上置換されているフェニルによって置換されている、非芳香族のC−C12炭素環、
ベンズヒドリルメチル、
を表し、
およびRは、それぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、トリフルオロメチル基またはニトロを表し、
は、水素原子または(C−C)アルキルを表し、
は、水素原子または(C−C)アルキルを表し、
は、(C−C)アルキルまたはトリフルオロメチル基を表し、
およびR10は、それぞれ独立に水素原子または(C−C)アルキルを表し、
nは、0、1または2を表し、
Alkは、非置換であるか、またはフッ素原子により1回以上置換されている(C−C)アルキルを表す。]。
【請求項2】
請求項1に記載の式(IA)の化合物、およびこの水和物またはこの溶媒和物
[式中、Xは酸素原子を表し、およびRからRの置換基は請求項1において式(I)の化合物に関して定義した通りである。]。
【請求項3】
請求項1に記載の式(IB)の化合物、およびこの水和物またはこの溶媒和物
[式中、Xは=N−O−R基を表し、およびRからRの置換基は請求項1において式(I)の化合物に関して定義した通りである。]。
【請求項4】
請求項1に記載の式(IC)の化合物、およびこの水和物またはこの溶媒和物
[式中、Xは酸素原子を表し、ならびにRは、非置換であるか、または
a)1つ以上のハロゲン原子、
b)飽和または不飽和であり、および非置換であるか、または(C−C)アルキルによって1回以上置換されている非芳香族のC−C12炭素環、
c)非置換であるか、またはハロゲン原子、Alk基、OAlk基、−S(O)Alk基、ニトロもしくはシアノから独立に選択される置換基によって1回以上置換されているフェニル、
d)非置換であるか、またはハロゲン原子、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシもしくはトリフルオロメチル基から独立に選択される置換基によって1回以上置換されているナフチル、
によって置換されている(C−C)アルキル、
ベンズヒドリルメチル、
を表し、
、R、RおよびR置換基は請求項1において式(I)の化合物に関して定義した通りである。]。
【請求項5】
請求項1に記載の式(ID)の化合物、およびこの水和物またはこの溶媒和物
[式中、Xは酸素原子を表し、ならびにRは、
飽和または不飽和であり、ならびに自体が非置換であるか、またはハロゲン原子、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシもしくはトリフルオロメチル基から独立に選択される置換基によって1回以上置換されているフェニルにより置換されている非芳香族のC−C12炭素環
を表し、
、R、RおよびR置換基は、請求項1において式(I)の化合物に関して定義した通りである。]。
【請求項6】
請求項1に記載の式(IE)の化合物、およびこの水和物またはこの溶媒和物
[式中、Xは=N−O−R基を表し、ならびにRは、非置換のまたは
a)1個以上個のハロゲン原子、
b)飽和または不飽和であり、および非置換であるか、または(C−C)アルキルによって1回以上置換されている非芳香族のC−C12炭素環、
c)非置換であるか、またはハロゲン原子、Alk基、OAlk基、−S(O)Alk基、ニトロもしくはシアノから独立に選択される置換基によって1回以上置換されているフェニル、
d)非置換であるか、またはハロゲン原子、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシもしくはトリフルオロメチル基から独立に選択される置換基によって1回以上置換されているナフチル、
によって置換されている(C−C)アルキル、
ベンズヒドリルメチル、
を表し、
、R、R、RおよびR置換基は請求項1において式(I)の化合物に関して定義した通りである。]。
【請求項7】
請求項1に記載の式(IF)の化合物、およびこの水和物またはこの溶媒和物
[式中、Xは=N−O−R基を表し、ならびにRは、
飽和または不飽和であり、ならびに自体が非置換であるか、またはハロゲン原子、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシもしくはトリフルオロメチル基から独立に選択される置換基によって1回以上置換されているフェニルにより置換されている非芳香族のC−C12炭素環、
を表し、
、R、R、RおよびR置換基は、請求項1において式(I)の化合物に関して定義した通りである。]。
【請求項8】
請求項1に記載の式(I)の化合物、およびこの水和物またはこの溶媒和物
[式中、
Xは、酸素原子または=N−OH、=N−OCHもしくは=N−O−CHCH基を表し、
は、−NHSOCH、−NHSOCF、−NHSON(CH、−S−CH、−SO−CHまたは−SO−CHから選択される基を表し、
は、水素原子、メチルまたはエチルを表し、
は、
tert−ブチル、イソブチル、2,2−ジメチルプロピル、アダマンチルメチル、フェニルメチル、(2−ブロモフェニル)メチル、(2−クロロフェニル)メチル、(2−フルオロフェニル)メチル、(3−メトキシフェニル)メチル、[2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル、[3−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル、[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル、(2,4−ジクロロフェニル)メチル、(2,3−ジフルオロフェニル)メチル、[2−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル、[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル、[3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル、1−メチル−1−フェニルエチル、2−フェニルエチル、2−(2−クロロフェニル)エチル、3−フェニルプロピル、ナフチルメチル、(2−メチルフェニル)メチル、(2−ニトロフェニル)メチル、[3−(トリフルオロメチルチオ)フェニル]メチル、(2−メトキシフェニル)メチル、[2−(トリフルオロメチルチオ)フェニル]メチル、[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]メチルまたは(2−シアノフェニル)メチル、
1−フェニルシクロプロピル、2−フェニルシクロプロピル、1−フェニルシクロペンチル、1−(2−フルオロフェニル)シクロペンチルまたは1−フェニルシクロヘキシル、
ベンズヒドリルメチル、
を表し、
は、水素原子を表すか、またはインドールの6位にあり、および塩素原子またはメチルを表し、
は、水素原子を表すか、またはインドールの7位にあり、および臭素、塩素もしくはフッ素原子、メトキシまたはニトロを表す。]。
【請求項9】
請求項1に記載の式(IA)の化合物、およびこの水和物またはこの溶媒和物
[式中、
Xは酸素原子を表し、
は、−NHSOCH、−NHSOCF、−NHSON(CH、−S−CH、−SO−CHまたは−SO−CHから選択される基を表し、
は、水素原子、メチルまたはエチルを表し、
は、
tert−ブチル、イソブチル、2,2−ジメチルプロピル、アダマンチルメチル、フェニルメチル、(2−ブロモフェニル)メチル、(2−クロロフェニル)メチル、(2−フルオロフェニル)メチル、(3−メトキシフェニル)メチル、[2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル、[3−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル、[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル、(2,4−ジクロロフェニル)メチル、(2,3−ジフルオロフェニル)メチル、[2−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル、[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル、[3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル、1−メチル−1−フェニルエチル、2−フェニルエチル、2−(2−クロロフェニル)エチル、3−フェニルプロピル、ナフチルメチル、(2−メチルフェニル)メチル、(2−ニトロフェニル)メチル、[3−(トリフルオロメチルチオ)フェニル]メチル、(2−メトキシフェニル)メチル、[2−(トリフルオロメチルチオ)フェニル]メチル、[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]メチルまたは(2−シアノフェニル)メチル、
1−フェニルシクロプロピル、2−フェニルシクロプロピル、1−フェニルシクロペンチル、1−(2−フルオロフェニル)シクロペンチルまたは1−フェニルシクロヘキシル、
ベンズヒドリルメチル、
を表し、
は水素原子を表すか、またはインドールの6位にあり、および塩素原子またはメチルを表し、
は水素を表すか、またはインドールの7位にあり、および臭素、塩素またはフッ素原子、メトキシまたはニトロを表す。]。
【請求項10】
請求項1に記載の式(IB)の化合物、およびこの水和物またはこの溶媒和物
[式中、
Xは、=N−OH、=N−OCHまたは=N−O−CHCH基を表し、
は、−NHSOCH、−S−CHまたは−SO−CHから選択される基を表し、
は、水素原子またはメチルを表し、
は、
(2−ブロモフェニル)メチル、(2−クロロフェニル)メチルまたは2−(2−クロロフェニル)エチル、
1−フェニルシクロペンチル、
を表し、
は、水素原子を表すか、またはインドールの6位にあり、および塩素原子を表し、
は、インドールの7位にあり、および塩素原子を表す。]。
【請求項11】
請求項1に記載の式(IC)の化合物、およびこの水和物またはこの溶媒和物
[式中、
Xは、酸素原子を表し、
は、−NHSOCH、−NHSOCF、−NHSON(CH、−S−CH、−SO−CHまたは−SO−CHから選択される基を表し、
は、水素原子、メチルまたはエチルを表し、
は、
tert−ブチル、イソブチル、2,2−ジメチルプロピル、アダマンチルメチル、フェニルメチル、(2−ブロモフェニル)メチル、(2−クロロフェニル)メチル、(2−フルオロフェニル)メチル、(3−メトキシフェニル)メチル、[2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル、[3−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル、[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル、(2,4−ジクロロフェニル)メチル、(2,3−ジフルオロフェニル)メチル、[2−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル、[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル、[3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル、1−メチル−1−フェニルエチル、2−フェニルエチル、2−(2−クロロフェニル)エチル、3−フェニルプロピル、ナフチルメチル、(2−メチルフェニル)メチル、(2−ニトロフェニル)メチル、[3−(トリフルオロメチルチオ)フェニル]メチル、(2−メトキシフェニル)メチル、[2−(トリフルオロメチルチオ)フェニル]メチル、[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]メチルまたは(2−シアノフェニル)メチル、
ベンズヒドリルメチル、
を表し、
は、水素原子を表すかまたはインドールの6位にあり、および塩素原子またはメチルを表し、
は、水素を表すかまたはインドールの7位にあり、および臭素、塩素またはフッ素原子、メトキシまたはニトロを表す。]。
【請求項12】
請求項1に記載の式(ID)の化合物、およびこの水和物またはこの溶媒和物
[式中、
Xは酸素原子を表し、
は、−NHSOCHまたは−NHSON(CHから選択される基を表し、
は、メチルを表し、
は、1−フェニルシクロプロピル、2−フェニルシクロプロピル、1−フェニルシクロペンチル、1−(2−フルオロフェニル)シクロペンチルまたは1−フェニルシクロヘキシルを表し、
は、水素原子を表すかまたはインドールの6位にあり、および塩素原子を表し、
は、水素原子を表すかまたはインドールの7位にあり、および臭素または塩素原子を表す。]。
【請求項13】
請求項1に記載の式(IE)の化合物、およびこの水和物またはこの溶媒和物
[式中、
Xは、=N−OH、=N−OCHまたは=N−O−CHCH基を表し、
は、−NHSOCH、−S−CHまたは−SO−CH3から選択される基を表し、
は、水素原子またはメチルを表し、
は、(2−ブロモフェニル)メチル、(2−クロロフェニル)メチルまたは2−(2−クロロフェニル)エチルを表し、
は、水素原子を表すかまたはインドールの6位にあり、および塩素原子を表し、
は、インドールの7位にあり、および塩素原子を表す。]。
【請求項14】
請求項1に記載の式(IF)の化合物、およびこの水和物またはこの溶媒和物
[式中、
Xは、=N−OCH基を表し、
は、−NHSOCHから選択される基を表し、
は、メチルを表し、
は、1−フェニルシクロペンチルを表し、
は、水素原子を表し、
は、インドールの7位にあり、および塩素原子を表す。]。
【請求項15】
N−[3−[7−ブロモ−3−(3,3−ジメチルブタノイル)−2−メチル−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−ブロモ−2−メチル−3−[[2−(トリフルオロメチル)フェニル]アセチル]−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−ブロモ−3−[[1−(2−フルオロフェニル)シクロペンチル]カルボニル]−2−メチル−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−クロロ−3−(3,3−ジメチルブタノイル)−2−メチル−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[3−(1−アダマンチルアセチル)−7−クロロ−2−メチル−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[3−[(2−ブロモフェニル)アセチル]−7−クロロ−2−メチル−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−クロロ−3−[(2−クロロフェニル)アセチル]−2−メチル−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−クロロ−2−メチル−3−[[2−(トリフルオロメチル)フェニル]アセチル]−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−クロロ−3−[(2,3−ジフルオロフェニル)アセチル]−2−メチル−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−クロロ−2−メチル−3−[(1−フェニルシクロプロピル)カルボニル]−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−クロロ−2−メチル−3−[(1−フェニルシクロペンチル)カルボニル]−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−クロロ−3−[[1−(2−フルオロフェニル)シクロペンチル]カルボニル]−2−メチル−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−クロロ−2−メチル−3−[(1−フェニルシクロヘキシル)カルボニル]−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−フルオロ−2−メチル−3−[[2−(トリフルオロメチル)フェニル]アセチル]−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−ブロモ−3−(3,3−ジメチルブタノイル)−2,6−ジメチル−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−ブロモ−3−[(2−クロロフェニル)アセチル]−2,6−ジメチル−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
1−[7−クロロ−2−メチル−1−[3−(メチルチオ)プロピル]−1H−インドール−3−イル)−2−[2−(トリフルオロメチル)フェニル]エタノン;
N−[3−[7−ブロモ−3−[(2−クロロフェニル)アセチル]−2−メチル−1H−インドール−1−イル]プロピル)メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−ブロモ−3−[(2−フルオロフェニル)アセチル]−2−メチル−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−ブロモ−2−メチル−3−[(2−メチルフェニル)アセチル]−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−ブロモ−2−メチル−3−[(2−ニトロフェニル)アセチル]−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−クロロ−2−メチル−3−[(2−メチルフェニル)アセチル]−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−クロロ−3−[(2−メトキシフェニル)アセチル]−2−メチル−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−クロロ−2−メチル−3−[[2−[(トリフルオロメチル)チオ]フェニル]アセチル]−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[3−[(2−ブロモフェニル)アセチル]−7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[3−[(2−クロロフェニル)アセチル]−7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−フルオロ−3−[(2−フルオロフェニル)アセチル]−2−メチル−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−フルオロ−2−メチル−3−[(2−メチルフェニル)アセチル]−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−フルオロ−3−[(2−メトキシフェニル)アセチル]−2−メチル−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−ブロモ−2,6−ジメチル−3−[[2−(トリフルオロメチル)フェニル]アセチル]−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[3−[(2−ブロモフェニル)アセチル]−7−メトキシ−2−メチル−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−メトキシ−2−メチル−3−[[2−(トリフルオロメチル)フェニル]アセチル]−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[3−[(2−クロロフェニル)アセチル]−7−ニトロ−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[3−[(2−フルオロフェニル)アセチル]−7−ニトロ−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[3−[(2−メチルフェニル]アセチル]−7−ニトロ−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−ニトロ−3−[[2−(トリフルオロメチル)フェニル]アセチル]−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[3−[(2−ブロモフェニル)アセチル]−7−ニトロ−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[3−[(2−メトキシフェニル)アセチル]−7−ニトロ−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−ニトロ−3−[[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]アセチル]−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−ニトロ−3−[(2−ニトロフェニル)アセチル]−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−ブロモ−3−[(2−ブロモフェニル)アセチル]−2−メチル−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−ブロモ−3−[(2−メトキシフェニル)アセチル]−2−メチル−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−ブロモ−2−メチル−3−[[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]アセチル]−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−フルオロ−2−メチル−3−[[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]アセチル]−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
N−[3−[7−フルオロ−2−メチル−3−[(2−ニトロフェニル)アセチル]−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
1,1,1−トリフルオロ−N−[3−[7−フルオロ−2−メチル−3−[[2−(トリフルオロメチル)フェニル]アセチル]−1H−インドール−1−イル]プロピル]メタンスルホンアミド;
2−(2−ブロモフェニル)−1−[6,7−ジクロロ−2−メチル−1−[3−(メチルチオ)プロピル]−1H−インドール−3−イル]エタノンオキシム;
2−(1−アダマンチル)−1−[6,7−ジクロロ−2−メチル−1−[3−(メチルチオ)プロピル]−1H−インドール−3−イル]エタノン;
2−(1−アダマンチル)−1−[6,7−ジクロロ−2−メチル−1−[3−(メチルスルフィニル)プロピル]−1H−インドール−3−イル]エタノン;
から選択される、請求項1に記載の式(I)の化合物、およびこの水和物またはこの溶媒和物。
【請求項16】
Xが酸素原子を表す請求項1に記載の式(I)の化合物の調製方法であり、次式の化合物を、
【化2】

[式中、R、R、RおよびRは、請求項1において式(I)の化合物に関して定義した通りである。]
ルイス酸の存在下、次式の酸ハロゲン化物
【化3】

[式中、Rは、請求項1において式(I)の化合物に関して定義した通りであり、Halはハロゲン原子を表す。]
と反応させることを特徴とする、調製方法。
【請求項17】
Xが=N−O−R基を表す請求項1に記載の式(I)の化合物の調製方法であり、次式の化合物を、
【化4】

[式中、R、R、RおよびRは、請求項1において式(I)の化合物に関して定義した通りである。]
塩基の存在下、次式のヒドロキシルアミン誘導体
N−O−R (IV)
[式中、Rが請求項1において式(I)の化合物に関して定義した通りである。]
と反応させることを特徴とする、調製方法。
【請求項18】
請求項1から15のいずれか一項に記載の式(I)の化合物、または式(I)の化合物の水和物もしくは溶媒和物も含むことを特徴とする薬物。
【請求項19】
請求項1から15のいずれか一項に記載の式(I)の化合物、前記化合物の水和物または溶媒和物、および少なくとも1つの医薬として許容できる賦形剤も含むことを特徴とする薬剤組成物。
【請求項20】
CBカンナビノイド受容体が関係している任意の病態の治療および予防を意図した薬物の調製における、請求項1から15のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項21】
自己免疫疾患、アレルギー性疾患、感染症、神経変性疾患、循環器疾患、癌、胃腸疾患、肥満および糖尿病の治療および予防における請求項20に記載の使用。

【公表番号】特表2009−515935(P2009−515935A)
【公表日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−540656(P2008−540656)
【出願日】平成18年11月17日(2006.11.17)
【国際出願番号】PCT/FR2006/002535
【国際公開番号】WO2007/057571
【国際公開日】平成19年5月24日(2007.5.24)
【出願人】(504456798)サノフイ−アベンテイス (433)
【Fターム(参考)】