説明

3次元測定装置

【課題】変位計と同軸に撮像手段を配置しなくとも、オペレータが変位計による測定位置を理解できるようにする。
【解決手段】CCDカメラ34により撮像されたワークの画像P1が、CRT上に表示される。ワークの画像P1上には、レーザプローブ35による測定点の位置を示す測定位置マークM1が表示される。レーザプローブ35の測定への切り替えが行なわれると、マークM1がCRTの画面中央になるように表示画面が変化する。マークM1の表示位置は、CCDカメラ34とレーザプローブ35との間の位置校正データと、XYZ軸エンコーダの検出出力とに基づいて変化する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、CCDカメラ等により撮像された被測定物(ワーク)の画像によりワークの3次元形状を測定すると共に、レーザ変位計やタッチプローブ等の変位計により前記ワーク上の測定点の変位を検出する3次元測定装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
3次元測定装置の1つである画像測定機では、CCDカメラ等により被測定物の画像を撮影し、この画像に基づいて、ワークの輪郭形状等(X−Y方向)を測定すると共に、CCDカメラの合焦制御部等からの信号に基づき、高さ方向(Z方向)の変位も測定している。しかし、Z方向の測定は、このような合焦制御のみでは高速かつ高精度に測定できない。このため、画像測定用のCCDカメラの他、前記ワーク上の測定点の変位を検出するレーザ変位計等の変位計を備えた画像測定機が、例えば特許文献1により知られている。この特許文献1の装置では、画像測定用のCCDカメラの他、レーザプローブによる測定時にワークを観察するための観察用CCDカメラがレーザプローブと同軸に別途配置されており、オペレータはこの観察用CCDカメラの画像を見てレーザプローブの位置合わせを行なう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−351841号公報(第2〜3頁、図1〜2等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、このような観察用CCDカメラが、構造上その他の何らかの理由により、レーザプローブと同軸に配置できない場合がある。同軸に配置できない場合、CCDカメラの画像の中心位置と、レーザプローブの位置とが一致しないことになるので、レーザプローブの位置がオペレータにとって判りにくくなるという問題が生じる。また、CCDカメラを配置できる場合であっても、別途画像測定用CCDカメラが存在する場合、これに加えて観察用CCDカメラを並存させることは、経済上も機能上も好ましくない。すなわち、観察用CCDカメラとして、画像測定用CCDカメラ並みの高解像度のものを用意するのは、測定機全体の高価格化を招く。逆に、観察用CCDカメラとして解像度の低いものを用いると、レーザプローブ35の測定点の特定を正確に行なうことができなくなり、高精度な高さ測定ができなくなってしまう。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、変位計と同軸に撮像手段を配置しなくとも、オペレータが変位計による測定位置を理解できるようにした3次元測定装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的達成のため、本発明に係る3次元測定装置は、ワークを撮像する撮像手段と、前記ワーク上の測定点の変位量を検出する変位計と、前記撮像手段及び前記変位計の間の位置関係を一定に保ちつつ前記撮像手段及び前記変位計を測定3次元空間内で前記ワークに対し相対的に移動させる移動手段と、前記移動手段による移動量を検出する移動量検出手段と、前記位置関係を示す位置関係情報を記憶する記憶手段と、前記撮像手段により撮像された前記ワークの画像及び前記変位計の測定点の位置を示す測定点位置マークを表示する表示手段と、前記測定点位置マークの表示位置を変化させる表示制御手段とを備え、前記表示制御手段は、前記撮像手段による前記ワークの撮像時には、前記表示手段の表示画面の中心から前記位置関係情報に基づいて変化した位置に前記測定点位置マークを表示させ、前記変位計による測定に切り替わる際に、前記測定点位置マークの表示位置が前記表示手段の前記表示画面の中心となるように、前記表示画面における前記ワークの画像の表示位置を変化させ、前記変位計による測定に切り替わった後に、前記移動手段により前記撮像手段及び前記変位計と前記ワークとが相対的に移動した場合、前記移動量検出手段により得られた前記移動量に基づき、前記ワークの画像に対する前記測定点位置マークの相対的な表示位置を変化させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
この発明によれば、撮像手段と変位計との位置関係を示す位置関係情報が記憶手段に記憶される。表示制御手段が、移動量検出手段により検出された移動量と、前記位置関係情報とに基づき、ワークの画像に対する測定点位置マークの表示位置を変化させる。このため、変位計と同軸に撮像手段を配置しなくとも、オペレータが変位計による測定位置を理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の実施の形態に係る非接触3次元測定装置の全体構成を示す。
【図2】図1に示す撮像ユニット17の内部構造を示す。
【図3】図1に示すレーザプローブ35の詳細な構成図を示す。
【図4】3次元測定機1及びコンピュータシステム2の構成を更に詳細に示した装置全体のブロック図である。
【図5】校正用冶具100の構成を示す。
【図6】位置校正データの算出法を示す。
【図7】レーザプローブ35による測定を実行する手順を示すフローチャートである。
【図8】レーザプローブ35による測定を実行する場合におけるワーク12の画像P1を撮像する様子を示す。
【図9】レーザプローブ35による測定を実行する場合のCRT25の表示画面の変化を示す。
【図10】レーザプローブ35による測定を実行する場合のCRT25の表示画面の別の例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照してこの発明の好ましい実施の形態について説明する。
図1は、この発明の実施の形態に係る非接触3次元測定装置の全体構成を示す斜視図である。この装置は、非接触画像測定機能と非接触変位測定機能とを備えた3次元測定機1と、この3次元測定機1を駆動制御すると共に、必要なデータ処理を実行するコンピュータシステム2とにより構成されている。
【0009】
3次元測定機1は、次のように構成されている。即ち、架台11上には、ワーク12を載置する測定テーブル13が装着されており、この測定テーブル13は、図示しないY軸駆動機構によってY軸方向に駆動される。架台11の両側縁中央部には上方に延びる支持アーム14、15が固定されており、この支持アーム14、15の両上端部を連結するようにX軸ガイド16が固定されている。このX軸ガイド16には、撮像ユニット17が支持されている。撮像ユニット17は、図示しないX軸駆動機構によってX軸ガイド16に沿って駆動される。コンピュータシステム2は、計測情報処理及び各種制御を司るコンピュータ21と、各種指示情報を入力するキーボード22、ジョイスティックボックス23及びマウス24と、計測画面、指示画面及び計測結果を表示するCRTCRT25と、計測結果をプリントアウトするプリンタ26とを備えて構成されている。
【0010】
撮像ユニット17の内部は、図2に示すように構成されている。即ち、X軸ガイド16に沿って移動可能にスライダ31が設けられ、スライダ31に一体にZ軸ガイド32が固定されている。このZ軸ガイド32には、支持板33がZ軸方向に摺動自在に設けられ、この支持板33に、画像測定用の撮像手段であるCCDカメラ34と、非接触変位計であるレーザプローブ35とが併設されている。これにより、CCDカメラ34とレーザプローブ35とは、一定の位置関係を保ってX、Y、Zの3軸方向に同時に移動できるようになっている。CCDカメラ34には、撮像範囲を照明するための照明装置36が付加されている。なお、本実施の形態では、CCDカメラ34は、画像測定のためだけでなく、レーザプローブ35の測定時における撮像範囲の確認のためにも使用される。レーザプローブ35は、撮像ユニット17の移動の際にレーザプローブ35を退避するための上下動機構40と、レーザビームの方向性を最適な方向に適合させるための回転機構41とにより支持されている。
【0011】
図3は、レーザプローブ35の詳細を示す図である。半導体レーザ51から放射された光は、ビームスプリッタ52及び1/4波長板53を介したのち、コリメートレンズ54によって平行光線とされ、ミラー55、56及び対物レンズ57を介してワーク12の測定部に光スポットを形成する。ワーク12の測定部から反射された光は、ミラー56、55、コリメートレンズ54及び1/4波長板53の逆経路を辿ってビームスプリッタ52で反射され、エッジミラー58で上下に二分割される。上下に分割された光は、上下に配置された2分割受光素子59、60で検出される。
【0012】
検出回路61は、2分割受光素子59、60からの出力信号をもとに対物レンズ57の焦点位置からワーク12の測定面62までのずれ量に応じた信号を出力する。サーボ回路63は、検出回路61の検出出力に基づいて駆動機構64に対物レンズ57の駆動のための駆動信号を出力する。対物レンズ57が上下動すると、変位検出器66の可動部材67が固定部材68に対して移動する。この移動量が変位量として出力される。
【0013】
図4には、3次元測定機1及びコンピュータシステム2の構成を更に詳細に示した装置全体のブロック図が示されている。3次元測定機1において、画像測定用のCCDカメラ34でワーク12を撮像して得られた画像信号は、A/D変換器71で多値画像データに変換されたのち、コンピュータ21に供給される。CCDカメラ34の撮像に必要な照明光は、コンピュータ21の制御に基づき、照明制御部74が照明装置36をそれぞれ制御することにより与えられる。レーザプローブ35から得られた変位量の信号は、A/D変換器76を介してコンピュータ21に供給される。そして、これらを含む撮像ユニット17が、コンピュータ21の制御に基づいて動作するXYZ軸駆動部77によってXYZ軸方向に駆動される。撮像ユニット17のXYZ軸方向の位置は、XYZ軸エンコーダ78によって検出され、コンピュータ21に供給される。
【0014】
一方、コンピュータ21は、制御の中心をなすCPU81と、このCPU81に接続される多値画像メモリ82と、プログラム記憶部83と、ワークメモリ84と、インタフェース85、86、88と、多値画像メモリ82に記憶された多値画像データをCRT25に表示するための表示制御部87とにより構成されている。多値画像メモリ82に格納された多値画像データは、表示制御部87の表示制御動作によってCRT25に表示される。
【0015】
一方、キーボード22、ジョイスティック23及びマウス24から入力されるオペレータの指示情報は、インタフェース85を介してCPU81に入力される。また、CPU81には、レーザプローブ35で検出された変位量やXYZ軸エンコーダ78からのXYZ座標情報等を取り込む。CPU81は、これらの入力情報、オペレータの指示及びプログラム記憶部83に格納されたプログラムに基づいて、XYZ軸駆動部77によるステージ移動、測定値の演算処理等の各種の処理を実行する。ワークメモリ84は、CPU81の各種処理のための作業領域を提供する。後述するように、CCDカメラ34とレーザプローブ35との間の位置関係を示す位置校正データも、このワークメモリ84に記憶される。
CCDカメラ34による画像測定及びレーザプローブ35による高さ測定の測定値は、インタフェース86を介してプリンタ26に出力される。また、インタフェース88は、外部の図示しないCADシステム等より提供されるワーク12のCADデータを、所定の形式に変換してコンピュータシステム21に入力するためのものである。
【0016】
CCDカメラ34に基づくX、Y方向の画像測定の測定データと、レーザプローブ35による高さ測定の測定データとは、CCDカメラ34とレーザプローブ35との間の位置校正データに基づいて合成され、この合成されたデータが、ワーク12の測定データとなる。この位置校正データを求める具体的な方法を説明する。
【0017】
CCDカメラ34とレーザ変位計35の間の位置校正データを求めるために、この実施の形態では、図5に示すように平板状の校正用治具100を測定テーブル13上に載置する。図5(a)は、校正用治具100の平面図、(b)は側面図である。図示のようにこの校正用治具100は、基板101上に、基準パターンとして、CCDカメラ34の視野範囲内に入るように金属膜等の光反射体による台形パターン102を形成したものである。台形パターン102は、シャープなエッジを持ち、レーザプローブ35の測長範囲にある微小な高さhを持って形成されたもので、非平行の二つの辺、即ちA1−A2間の直線線分L1と、B1−B2間の直線線分L2とを含む。校正データは、これらの線分L1,L2を、二つの光学式側長器であるCCDカメラ34とレーザプローブ35とにより測定して、次のようにして求める。
【0018】
CCDカメラ34で治具100を撮像して、よく知られたエッジ検出を利用して画像処理すれば、二つの線分L1、L2を求めることができる。またレーザプローブ35により、Y軸上の異なる2点でX方向走査を行って、同様にエッジ検出と簡単な計算により二つの線分L1、L2を求めることができる。いま、CCDカメラ34とレーザプローブ35の測定座標を、図6に示すようにそれぞれ、(X1,Y1)、(X2,Y2)として、これらの中心座標のズレ、即ちオフセット値を(x0,y0)とすると、線分L1についてCCDカメラ34により求められる式と、レーザプローブ35により求められる式は、下記数1の関係になる。
【0019】
[数1]
y=a11x+b11
y−y0=a12(x−x0)+b12
【0020】
同様に、線分L2についてそれぞれCCDカメラ6とレーザ変位計7により求められる式は、下記数2の関係になる。
【0021】
[数2]
y=a21x+b21
y−y0=a22(x−x0)+b22
【0022】
なお、CCDカメラ34とレーザプローブ35とによる測定は、上述のようにその一方で測定を行った後、X,Y軸方向に測定系を移動させて他方の測定を行うことになるが、この場合2回の測定の間の測定系のX,Y水平面内の移動量を考慮にいれて、上の数1及び数2の相対位置関係を求めることができる。
【0023】
線分L1、L2の傾きは、二つの測定系の座標中心のオフセットに拘らず、CCDカメラ34とレーザプローブ35とで等しく求められるから、数1及び数2において、a11=a12(=a),a21=a22(=a)である。これらを数1及び数2に代入して、x、yを消去する演算を行うと、二つの中心座標のオフセット値(x0,y0)は、下記数3のように求められる。このオフセット値(x0,y0)が、CCDカメラ34とレーザプローブ35の間の位置校正データとしてワークメモリ84に記憶される。
【0024】
[数3]
={(b21−b22)−(b11−b12)}/(a−a
={a(b21−b22)−a(b11−b12)}/(a−a
【0025】
求められた位置校正データを用いることにより、ワーク12の二次元形状の測定をCCDカメラ34により実行し、ワーク12の各部の高さ測定をレーザプローブ35により実行して、両者の測定データの位置相関を正確にとりながら、ワーク12の3次元形状測定を行うことができる。レーザプローブ35による高さ測定の際には、レーザプローブ35とは同軸に配置されていないCCDカメラ34により取得された画像データと、この位置校正データとを用いて、レーザプローブ35による測定位置をCRT25に表示する。
【0026】
次に、このレーザプローブ35による高さ測定における3次元測定機1の動作を、図7に示すフローチャートに沿って、図8及び図9を参照して説明する。
まず、図8に示すように、レーザプローブ35により測定しようとする測定点S1を含む画像P1を、CCDカメラ34により撮像して取得する(図7のS1)。得られた画像P1は、多値画像メモリ82に一旦記憶される。また、CPU81は、ワークメモリ84に記憶された位置校正データを読出す。そして、図9(a)に示すように、画像P1をCRT25上に表示するが、このとき画像P1の中心から、位置校正データの分だけズレた位置に、測定点S1を示す測定位置マークM1を表示する(S2)。
【0027】
次に、レーザプローブ35による測定への切り替えが実行されると(S3)、同図(b)に示すように、この測定位置マークM1の位置が、CRT25の画面中心に来るよう、表示画面が変化する(S4)。この状態から更にレーザプローブ35が移動すると(S5)、この移動量がXYZ軸エンコーダ78により検出され、エンコーダ78の検出信号がCPU81に入力される。CPU81は、レーザプローブ35の移動量に基づく制御信号を表示制御部87に送信し、表示制御部87は、この制御信号に基づき、画像P1上における測定位置マークM1の相対的な表示位置を変化させて(S6)、レーザプローブ25の測定点が移動したことを表示させる。ここでは、図9(c)に示すように、測定位置マークM1は画面中心から移動せず、背景である画像P1の方が移動するようにしている。また、同図に示すように、測定点S1の移動の軌跡を示す矢印Y1を表示するようにしてもよい。また、図10に示すように、画像P1は動かず、測定位置マークM1の方を移動させるようにしてもよい。このときも軌跡を示す矢印Y1を表示させることができる。
【0028】
なお、レーザプローブ35が、画像P1よりも外へ移動した場合には、その位置において改めてワーク12の画像を取得し、その画像に基づいて測定点S1を示す測定位置マークM1を表示する。このときも、ワークメモリ84に記憶された位置校正データに基いて、測定位置マークM1の表示位置が決定される。
【0029】
以上、発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、様々な変更、追加等が可能である。例えば、上記実施の形態では、変位計として1つの測定点の高さを測定するレーザプローブ35を使用していたが、多数の測定点を連続的に測定する倣いレーザプローブを使用した測定機にも、本発明を適用することができる。また、変位計として、レーザプローブの代わりにタッチプローブ等を使用した測定機にも、本発明を適用することができる。
【符号の説明】
【0030】
1・・・3次元測定機、 2・・・コンピュータシステム、 11・・・架台、 12・・・ワーク、 13・・・測定テーブル、 14、15・・・支持アーム、 16・・・X軸ガイド、 17・・・撮像ユニット、 21・・・コンピュータ、 22・・・キーボード、 23・・・ジョイスティックボックス、 24・・・マウス、 25・・・CRTディスプレイ、 26・・・プリンタ、 34・・・CCDカメラ、 35・・・レーザプローブ、36・・・照明装置、 40・・・上下動機構、 41・・・回転機構、 51・・・半導体レーザ、 52・・・ビームスプリッタ、 53・・・1/4波長板、 54・・・コリメートレンズ、 55、56・・・ミラー、 57・・・対物レンズ、 58・・・エッジミラー、 59、60・・・2分割受光素子、 61・・・検出回路、 63・・・サーボ回路、64・・・駆動機構、 66・・・変位検出器、 67・・・可動部材、 68・・・固定部材、 71・・・A/D変換器、 74・・・照明制御部、 76・・・A/D変換器、 77・・・XYZ軸駆動部、 78・・・XYZ軸エンコーダ、 81・・・CPU、 82・・・多値画像メモリ、 83・・・プログラム記憶部、 84・・・ワークメモリ、 85、86、88・・・インタフェース、 87・・・表示制御部、 100・・・校正用治具、 101・・・基板、 102・・・台形パターン


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワークを撮像する撮像手段と、
前記ワーク上の測定点の変位量を検出する変位計と、
前記撮像手段及び前記変位計の間の位置関係を一定に保ちつつ前記撮像手段及び前記変位計を測定3次元空間内で前記ワークに対し相対的に移動させる移動手段と、
前記移動手段による移動量を検出する移動量検出手段と、
前記位置関係を示す位置関係情報を記憶する記憶手段と、
前記撮像手段により撮像された前記ワークの画像及び前記変位計の測定点の位置を示す測定点位置マークを表示する表示手段と、
記測定点位置マークの表示位置を変化させる表示制御手段と
を備え、
前記表示制御手段は、
前記撮像手段による前記ワークの撮像時には、前記表示手段の表示画面の中心から前記位置関係情報に基づいて変化した位置に前記測定点位置マークを表示させ、
前記変位計による測定に切り替わる際に、前記測定点位置マークの表示位置が前記表示手段の前記表示画面の中心となるように、前記表示画面における前記ワークの画像の表示位置を変化させ、
前記変位計による測定に切り替わった後に、前記移動手段により前記撮像手段及び前記変位計と前記ワークとが相対的に移動した場合、前記移動量検出手段により得られた前記移動量に基づき、前記ワークの画像に対する前記測定点位置マークの相対的な表示位置を変化させる
ことを特徴とする3次元測定装置。
【請求項2】
前記位置関係情報は、校正用冶具を用いて得られた測定結果により前記位置関係が演算され記憶されるものである請求項1記載の3次元測定装置。
【請求項3】
前記表示制御手段は、前記変位計が移動した場合、前記ワークの画像の表示位置を不変とする一方、前記測定点位置マークの前記ワークの画像上での表示位置を前記移動量検出手段により得られた前記移動量に基づき変更する請求項1記載の3次元測定装置。
【請求項4】
前記表示制御手段は、前記変位計が移動した場合、前記測定位置マークの表示位置を不変とする一方、前記ワークの画像の表示位置を前記移動量検出手段により得られた前記移動量に基づき変更する請求項1記載の3次元測定装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−258135(P2009−258135A)
【公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−185895(P2009−185895)
【出願日】平成21年8月10日(2009.8.10)
【分割の表示】特願2003−412854(P2003−412854)の分割
【原出願日】平成15年12月11日(2003.12.11)
【出願人】(000137694)株式会社ミツトヨ (979)
【Fターム(参考)】