説明

3輪車玩具の方向制御装置

【課題】 高速あるいは急な方向変換をする場合でも、安定した走行ができる新たな機構の3輪車玩具の方向制御装置を提供する。
【解決手段】 車体フレーム11と、車体フレーム11の一方側に取り付けたキャスタ軸14に回動可能に取り付けたフォーク部15と、フォーク部15の下端部に回転可能に取り付けた車輪12と、車体フレーム11の走行方向の他方側に一端部側を回動可能に取り付けた左右の車輪支持部17と、左右の車輪支持部17の他端部側にそれぞれ設けた左右の車輪13と、左右の車輪13を回転駆動させる駆動部18と、左右の車輪13間に高低差を生じさせる車輪上下機構20と、送信機26から送信される制御信号を受信して駆動部18及び車輪上下機構20を駆動するための受信機40及び各部へ電源を供給する電池46とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線操縦による3輪車玩具に関し、その走行方向の変換を可能にする3輪車玩具の方向制御装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の無線操縦による乗物玩具では、車体フレームに設けられたアクチュエータ等により前輪または後輪に所定の傾斜角を与えることにより、方向変換を行っている。例えば、本出願人は、車体フレームの先端側に設けたキャスタ軸に前輪を有するフォーク部を回動可能に支持し、このフォーク部をマグネットコイル等からなるアクチュエータにより回動させることにより、前輪に傾斜角を与えて方向変換を行う無線操縦二輪車玩具の方向制御装置に関する技術を開示している(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開平8−38746号公報(第3〜4ページ、図1〜4)。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の無線操縦による乗物玩具の方向制御は、アクチュエータ等により前輪または後輪に所定の傾斜角を与えることで方向変換を実現できるが、高速あるいは急な方向変換をした場合には、遠心力により転倒したりするおそれがあり、安定した走行ができないおそれがあった。
【0004】
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、高速あるいは急な方向変換をする場合でも、安定した走行ができる新たな機構の3輪車玩具の方向制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明にあっては、車体フレームと、この車体フレームの走行方向の一方側に取り付けたキャスタ軸に回動可能に取り付けたフォーク部と、このフォーク部の下端部に回転可能に取り付けた車輪と、前記車体フレームの走行方向の他方側に一端部側を回動可能に取り付けた左右の車輪支持部と、これら左右の車輪支持部の他端部側にそれぞれ設けた左右の車輪と、これら左右の車輪を回転駆動させる駆動部と、前記左右の車輪間に高低差を生じさせる車輪上下機構と、前記車体フレームに設けられ送信機から送信される制御信号を受信して前記駆動部及び車輪上下機構を駆動するための受信機及び各部へ電源を供給する電池とを備えたことを特徴とするものである。左右の車輪間に高低差を生じさせる車輪上下機構を設けることで、旋回するときに車体フレームを旋回方向に傾斜させることで、高速あるいは急な方向変換をする場合でも、安定した走行ができる。
【0006】
請求項2に記載の発明にあっては、前記車輪上下機構は、前記車体フレームに設けたアクチュエータの駆動力によりリンク機構を介して前記左右の車輪支持部を互いに反対方向に上下する機構を有することを特徴とするものである。リンク機構により左右の車輪支持部を互いに反対方向に上下することで左右の車輪間に高低差を生じさせることができる。
【0007】
請求項3に記載の発明にあっては、前記リンク機構は、前記アクチュエータの出力軸に取り付けた駆動シャフトと、この駆動シャフトの両端部側において一端部側が回動可能に取り付けられ他端部側が後部側へ延出された左右の連結リンク部と、これら左右の連結リンク部の他端部側に一端部側が回動可能に取り付けられ他端部側が前記左右の車輪支持部にそれぞれ取り付けられた左右の連結部とを有することを特徴とするものである。車輪上下機構のリンク機構を簡単に構成することができる。
【0008】
請求項4に記載の発明にあっては、前記フォーク部は、前記車体フレームの前側に垂直線に対して後傾角度を設けて取り付けた前記キャスタ軸に回動可能に取り付けられ、前記フォーク部の下端部には1つの前輪が回転可能に取りけられていることを特徴とするものである。3輪車玩具の方向制御装置に適用することが容易になる。
【0009】
請求項5に記載の発明にあっては、前記フォーク部に取付けた車輪は前輪であり、左右の車輪支持部の他端部側にそれぞれ設けた左右の車輪は後輪であることを特徴とするものである。フォーク部側を前輪とする3輪車玩具に適用できる。
【0010】
請求項6に記載の発明にあっては、前記フォーク部に取付けた車輪は後輪であり、左右の車輪支持部の他端部側にそれぞれ設けた左右の車輪は前輪であることを特徴とするものである。フォーク部側を後輪とする3輪車玩具に適用できる。
【発明の効果】
【0011】
本発明では、車体フレームと、車体フレームの走行方向の一方側に取り付けたキャスタ軸に回動可能に取り付けたフォーク部と、フォーク部の下端部に回転可能に取り付けた車輪と、車体フレームの走行方向の他方側に一端部側を回動可能に取り付けた左右の車輪支持部と、左右の車輪支持部の他端部側にそれぞれ設けた左右の車輪と、左右の車輪を回転駆動させる駆動部と、左右の車輪間に高低差を生じさせる車輪上下機構と、前記車体フレームに設けられ送信機から送信される制御信号を受信して前記駆動部及び車輪上下機構を駆動するための受信機及び各部へ電源を供給する電池とを備えたことで、旋回するときに車体フレームを旋回方向に傾斜させることができ、高速あるいは急な方向変換をする場合でも、安定した走行ができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明を図示の一実施形態により具体的に説明する。図1〜図7は本発明実施形態の3輪車玩具の方向制御装置を説明する図であり、図1は3輪車玩具の側面図、図2は3輪車玩具の平面図、図3は3輪車玩具の左旋回する状態を説明する平面図、図4は3輪車玩具の左旋回する状態を説明する側面図、図5は3輪車玩具の左旋回するときの静止状態における前輪及び後輪の位置関係を説明する図、図6は3輪車玩具の左旋回するときの動作状態における前輪及び後輪の位置関係を説明する図、図7は3輪車玩具の制御動作を説明するブロック図である。
【0013】
これらの図において、本実施形態の無線操縦による3輪車玩具10の方向制御装置は、車体フレーム11と、この車体フレーム11の走行方向の一方側である前部側に設けられたキャスタ軸14と、このキャスタ軸14に回動可能に取り付けられたフォーク部15と、このフォーク部15の下端部に回転可能に取り付けられた車輪(前輪)12と、車体フレーム11の走行方向の他方側である後部側に走行方向と直交する水平方向に取り付けられた支持軸17と、この支持軸17の両端部側に一端部側が回動可能に取り付けられた左右の車輪支持部16a,16bと、これら左右の車輪支持部16a,16bの他端部側にそれぞれ設けられた左右の車輪(後輪)13a,13bと、左右の車輪13a,13bをそれぞれ回転駆動する駆動部18a,18bと、左右の車輪支持部16a,16bを互いに反対方向に上下することで左右の車輪13a,13b間に高低差を生じさせる車輪上下機構20と、走行のための制御信号を送信する送信機26と、車体フレーム11に設けられた受信機40及び電池46等とを備えている。
【0014】
車体フレーム11は、例えば、プラスチック等の材料からなり、ほぼ箱型に形成され、中央部には後に詳細に説明する車輪上下機構20の一部を構成するアクチュエータ38を収容する空間、受信機40の回路基板等を収容する空間、及び各部へ電源を供給する電池46を収容する空間がそれぞれ形成されている。この車体フレーム11の走行方向の一方側である前部側は、前側の上方にやや傾斜した形状のアーム部11aが形成されている。このアーム部11aの先端部には、キャスタ軸14が垂直線に対して後傾角度が、例えば、30度程度傾斜して取り付けられている。また、車体フレーム11の走行方向の他方側である後部側は、下部側の側面側が左右に突出された形状の取り付け部11b,11bが形成され、これら取り付け部11b,11b間に走行方向に直交する水平方向に向けて支持軸17が取り付けられている。この支持軸17には、後に説明する左右の車輪支持部16a,16bの一端部側が回動可能に取り付けられる。
【0015】
フォーク部15は、上部側がほぼ3角形状に形成されてキャスタ軸14に回動可能に取り付けられ、下部側が棒状に延出され下端部に車輪(前輪)12が回転自在に取り付けられている。
【0016】
左右の車輪支持部16a,16bは、それぞれ左右の車輪(後輪)13a,13bを挟む形状のほぼコ字型に形成され、それぞれの一端部側が支持軸17に回動可能に取り付けられ、他端部側がほぼ水平方向に延出されてその端部側に左右の駆動軸19a、19bにより左右の車輪(後輪)13a,13bが回転駆動可能に取り付けられている。すなわち、左右の車輪(後輪)13a,13bは、左右の車輪支持部16a,16bが、車体フレーム11の後部側の取り付け部11b,11b間に設けられた支持軸17にそれぞれ回動することで、車体フレーム11に対して別々に上下動するようになっている。
【0017】
駆動部18a,18bは、例えば、駆動モータと、この駆動モータに駆動される歯車列から構成される減速部と、これら駆動モータ及び減速部を収納する駆動ケース等とからなり、後に説明する駆動回路44からの信号を受信することで、駆動モータにより左右の出力軸19a,19bを駆動するよう、左右の車輪支持部16a,16bの側面側に設けられている。
【0018】
車輪上下機構20は、アクチュエータ38の駆動力によりリンク機構を介して左右の車輪(後輪)13a,13bをそれぞれ互いに反対方向に上下する機構であり、車体フレーム11に設けられたアクチュエータ38と、このアクチュエータ38の出力軸39に取り付けられた駆動シャフト24と、この駆動シャフト24の両端部側において一端部側が回動可能に取り付けられ他端部側が後部側へ延出された左右の連結リンク部23a,23bと、これら左右の連結リンク部23a,23bの他端部側に一端部側が回動可能に取り付けられ他端部側が左右の車輪支持部16a,16bの上部にそれぞれ取り付けられた左右の連結部21a、21b等とから構成されている。アクチュエータ38は、後に説明する受信機40の駆動回路44からの信号により回転駆動される、上方に突出された出力軸39を有するものである。駆動シャフト24は、両端部側が左右に水平に延出された棒状に形成され、中央部がアクチュエータ38の出力軸39に固定されて、この出力軸39の回動により左右に水平に延出された両端部側が前後に移動するようになっている。左右の連結リンク部23a,23bは、それぞれ棒状に形成され、一端部側が駆動シャフト24の左右の端部側において、左右の軸25a、25bを介して回動可能に連結され、他端部側が後部側へ延出されている。左右の連結部21a、21bは、上部側を頂部とする山形でほぼ3角形の板状に形成され、頂部側が左右の連結リンク部23a,23bの後部側の端部にそれぞれ左右の軸22a、22bを介して回動可能に連結され、下部側がそれぞれ左右の車輪支持部16a,16bの上部に固定されている。すなわち、車輪上下機構20は、アクチュエータ38の出力軸39の駆動力が、駆動シャフト24から、左右の連結リンク部23a,23b、左右の連結部21a、21bを介してそれぞれ左右の車輪支持部16a,16bに伝達されるようになっている。
【0019】
送信機26は、図7に示すように、3輪車玩具10へ走行のための制御信号を送信する部分であり、例えば、電源スイッチ27と、駆動や方向制御のための操作を行うコントロール部29と、このコントロール部29の操作に基づく信号を生成する信号生成回路30と、この信号生成回路30からの信号を電波等として送信する送信回路31と、送信用のアンテナ32と、各部へ電源を供給する電池28等とから構成されている。また、車体フレーム11に設けられた受信機40は、送信機26から送信される信号を受信して駆動部18a,18bやアクチュエータ38の駆動を制御する部分であり、電源スイッチ45と、受信用のアンテナ41と、このアンテナ41を介して送信されてくる信号を受信する受信回路42と、この受信回路42からの信号に基づき制御信号を生成する制御回路43と、この制御回路43の制御信号に基づいてアクチュエータ38及び及び駆動部18a、18bを駆動する駆動回路44と、各部へ電源を供給する電池46等とから構成されている。
【0020】
次に、上記構成の3輪車玩具10の方向制御装置の動作を説明する。まず、送信機26から駆動部18a,18bの駆動モータを駆動する信号が送信されると、受信機40のアンテナ41、受信回路42、制御回路43及び駆動回路44を介して駆動部18a、18bのモータが駆動され、それぞれ左右の出力軸19a,19bを介して左右の後輪13a,13bが回転して3輪車玩具10が走行する。次に、左方向に旋回する動作について説明する。送信機26から左旋回の信号が送信されると、受信機40のアンテナ41、受信回路42、制御回路43及び駆動回路44を介してアクチュエータ38の出力軸39が回転駆動される。このアクチュエータ38の出力軸39の回転駆動により、駆動シャフト24が回動され、この駆動シャフト24の両端部側に左右の軸25a、25bを介してそれぞれ連結された左右の連結リンク部23b,23bが、それぞれ前後に駆動される。すなわち、左旋回する場合には、図3に示すように、出力軸39の右回転により駆動シャフト24が右回転し、この駆動シャフト24の右回転により、左の連結リンク部23aが前方へ駆動され、右の連結リンク部23bが後方へ駆動される。左の連結リンク部23aの前方への駆動により、軸22aを介して連結された左の連結部21a及び車輪支持部16aが前方に駆動されることで、左の車輪支持部16aが支持軸17を中心にして左の車輪(後輪)13aが上方に移動するよう駆動され、同時に右の連結リンク部23bの後方への駆動により、軸22bを介して連結された右の連結部21b及び車輪支持部16bが後方に駆動されることで、右の車輪支持部16bが支持軸17を中心にして右の車輪(後輪)13aが下方に移動するよう駆動される。すなわち、左旋回する場合には、車輪上下機構20を構成するアクチュエータ38の出力軸22の駆動により、駆動シャフト24、左右の連結リンク部23a,23b、左右の連結部21a,21b及び車輪支持部16a,16bを介して左の車輪(後輪)13aが上方に、右の車輪(後輪)13bが下方に移動して、図5に示すように左の車輪(後輪)13aと右の車輪(後輪)13bとの間に、段差aが生じるように動作する。このような左の車輪(後輪)13aと右の車輪(後輪)13bとの間に、段差aが生じたときには、図6に示すように、地面に左右の車輪(後輪)13a,13bが接した状態において車体フレーム11が進行方向に左傾斜した状態になる。この車体フレーム11の左傾斜にともない、この車体フレーム11の前方にキャスタ軸14を介して取り付けられたフォーク部15の下端部に設けられた前側の車輪12は、キャスタ軸14が垂直線に対して後傾角度を設けて取り付けられていることで、左旋回の傾斜角が生じることにより、左方向への方向変換が可能になる。次に、右旋回する場合には、アクチュエータ38の出力軸39を上記の左旋回と反対方向に回動駆動させることにより、同様にして左右の車輪(後輪)13a、13bの間に段差を生じさせ、車体フレーム11を右傾斜させ、これにともない前側の車輪12に右旋回の傾斜角を生じさせることにより、右方向への方向変換が可能になる。
【0021】
上記構成の3輪車玩具10の方向制御装置では、車体フレーム11の前側に垂直線に対して後傾角度を設けて取り付けたキャスタ軸14に、下端部に回転可能に取りけられた前側の車輪(前輪)12を有するフォーク部15を回動可能に取り付け、車体フレーム11の後部側に水平に取り付けた支持軸17に、左右の車輪支持部16a,16bの一端部側を回動可能に取り付け、他端部側に駆動部18a,18bにより駆動される左右の車輪(後輪)13a,13bを取り付け、かつ送信機26から送信する信号を車体フレーム11に設けた受信機40により受信して、車輪上下機構20を構成するアクチュエータ38を駆動してリンク機構を介して左右の車輪支持部16a,16bを互いに反対方向に上下することで左右の車輪(後輪)13a,13b間に高低差を生じさせ、これにより車体フレーム11を旋回方向に傾斜させ、これにともない前側の車輪(前輪)12に旋回方向への傾斜角を生じさせている。この前側の車輪(前輪)12が旋回方向への傾斜角を生じさせることで、旋回することができる。この旋回動作が行われるときに、左右の車輪(後輪)13a,13bに高低差を生じさせて車体フレーム11が旋回方向にやや傾斜するため、高速で旋回したり、急角度で旋回する場合でも、遠心力により転倒したりすることがなくなり、安定した走行による方向変換が可能になる。
【0022】
なお、上記実施形態において、車輪上下機構20は、少なくともリンク機構を介してアクチュエータ38の駆動力を左右の車輪支持部16a,16bへ伝達して左右の車輪13a,13bに高低差を生じさせる機構であればよく、また、車体フレーム11、フォーク部15、車輪支持部16a,16b等は任意の形状にできる。さらに、本実施形態では、フォーク部15の下端部に前輪12を取り付け、左右の車輪支持部16a,16bの他端部側にそれぞれ後輪13a,13bを設けた例を説明したが、同様な機構で前輪と後輪が互いに反対になる前輪が左右2輪で後輪が1輪の3輪車玩具に適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0023】
無線操縦による3輪車玩具の走行方向の変換を可能にする3輪車玩具の方向制御装置に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明実施形態の3輪車玩具の側面図である。
【図2】本発明実施形態の3輪車玩具の平面図である。
【図3】本発明実施形態の3輪車玩具の左旋回する状態を説明する平面図である。
【図4】本発明実施形態の3輪車玩具の左旋回する状態を説明する側面図である。
【図5】本発明実施形態の3輪車玩具の左旋回するときの静止状態における前輪及び後輪の位置関係を説明する図である。
【図6】本発明実施形態の3輪車玩具の左旋回するときの動作状態における前輪及び後輪の位置関係を説明する図である。
【図7】本発明実施形態の3輪車玩具の制御動作を説明するブロック図である。
【符号の説明】
【0025】
10 3輪車玩具
11 車体フレーム
11a アーム部
11b 取り付け部
12 車輪(前輪)
13a,13b 車輪(後輪)
14 キャスタ軸
15 フォーク部
16a,16b 車輪支持部
17 支持軸
18a,18b 駆動部
19a,19b 出力軸
20 車輪上下機構
21a,21b 連結部
22a,22b 軸
23a,23b 連結リンク部
24 駆動シャフト
25a,25b 軸
26 送信機
27 電源スイッチ
28 電池
29 コントロール部
30 信号生成回路
31 送信回路
32 アンテナ
38 アクチュエータ
39 出力軸
40 受信機
41 アンテナ
42 受信回路
43 制御回路
44 駆動回路
45 電源スイッチ
46 電池

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体フレームと、この車体フレームの走行方向の一方側に取り付けたキャスタ軸に回動可能に取り付けたフォーク部と、このフォーク部の下端部に回転可能に取り付けた車輪と、前記車体フレームの走行方向の他方側に一端部側を回動可能に取り付けた左右の車輪支持部と、これら左右の車輪支持部の他端部側にそれぞれ設けた左右の車輪と、これら左右の車輪を回転駆動させる駆動部と、前記左右の車輪間に高低差を生じさせる車輪上下機構と、前記車体フレームに設けられ送信機から送信される制御信号を受信して前記駆動部及び車輪上下機構を駆動するための受信機及び各部へ電源を供給する電池とを備えたことを特徴とする3輪車玩具の方向制御装置。
【請求項2】
前記車輪上下機構は、前記車体フレームに設けたアクチュエータの駆動力によりリンク機構を介して前記左右の車輪支持部を互いに反対方向に上下する機構を有することを特徴とする請求項1記載の3輪車玩具の方向制御装置。
【請求項3】
前記リンク機構は、前記アクチュエータの出力軸に取り付けた駆動シャフトと、この駆動シャフトの両端部側において一端部側が回動可能に取り付けられ他端部側が後部側へ延出された左右の連結リンク部と、これら左右の連結リンク部の他端部側に一端部側が回動可能に取り付けられ他端部側が前記左右の車輪支持部にそれぞれ取り付けられた左右の連結部とを有することを特徴とする請求項2記載の3輪車玩具の方向制御装置。
【請求項4】
前記フォーク部は、前記車体フレームの前側に垂直線に対して後傾角度を設けて取り付けた前記キャスタ軸に回動可能に取り付けられ、前記フォーク部の下端部には1つの前輪が回転可能に取りけられていることを特徴とする請求項1記載の3輪車玩具の方向制御装置。
【請求項5】
前記フォーク部に取付けた車輪は前輪であり、左右の車輪支持部の他端部側にそれぞれ設けた左右の車輪は後輪であることを特徴とする請求項1記載の3輪車玩具の方向制御装置。
【請求項6】
前記フォーク部に取付けた車輪は後輪であり、左右の車輪支持部の他端部側にそれぞれ設けた左右の車輪は前輪であることを特徴とする請求項1記載の3輪車玩具の方向制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−334059(P2006−334059A)
【公開日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−161008(P2005−161008)
【出願日】平成17年6月1日(2005.6.1)
【出願人】(390027889)大陽工業株式会社 (6)
【Fターム(参考)】