説明

4−イソプロピル−3−メチルフェノールおよび亜鉛イオンを含む抗菌組成物

4−イソプロピル−3−メチルフェノール(IPMP)、亜鉛イオンの供給源、および陰イオン性界面活性剤を含む抗菌システムを含む口腔ケア組成物などの組成物が記載されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、4−イソプロピル−3−メチルフェノール(IPMP)、亜鉛イオンの供給源、および陰イオン性界面活性剤を含む抗菌システムを含む組成物に関する。適切な組成物には、殺菌組成物、医薬組成物、または口腔、咽喉、および皮膚のケアのためのパーソナルケア組成物が含まれる。特に対象となるのは、健康な歯肉と歯を維持するのに有用であり、かつ口腔内に存在する細菌の存在によって引き起こされるまたは悪化する口腔の健康状態と闘う(すなわち、予防、阻害、および/または治療するのに役立つ)のに有用である抗菌システムを含む口腔ケア組成物である。そのような状態には、歯周(歯肉)疾患、齲蝕(虫歯)、口臭(口腔の悪臭)、歯垢、および歯石が含まれる。
【背景技術】
【0002】
いくつかの真菌種、ウイルス、時には原虫とともに数百種の細菌は、歯垢として知られる、歯の表面上に見られるザラザラした黄色がかった白色の沈着物として非常によく目に見える口腔微生物叢を形成する。ほとんどの場合、口腔微生物叢は、宿主と健全かつ安定した関係で存在し、かつ絶えず取り込まれる潜在的に病原性の微生物による口腔の浸潤に対して、定着抵抗性(colonisation resistance)と称される保護を提供することによって有益性を提供さえし得る。しかしながら、口腔微生物叢は、人に影響を及ぼす最も一般的な疾患のうちの2つである齲蝕(虫歯)および歯周(歯肉)疾患の病原因子でもある。
【0003】
齲蝕は、歯の表面上に生息する多くの口腔細菌(とりわけ、細菌のレンサ球菌(Streptococcus)群のメンバー、特にミュータンス・レンサ球菌(Streptococcus mutans))によって歯牙エナメル質を脱灰する乳酸へ変換される、飲食物中の糖類を繰り返し消費することによって生じる。
【0004】
対照的に、歯周疾患は、歯肉縁での歯垢の蓄積によって生じ、微生物叢のいくつかの成分(とりわけ、嫌気性細菌)の割合の増加に伴う。このプラーク質量の増加によって、出血を含み得る歯肉組織の炎症を引き起こす宿主の免疫応答が誘発される。これを歯肉炎と称する。歯肉炎は歯肉ポケットの形成をもたらし得、より多くの細菌が歯と炎症を起こした歯肉との間のポケット中に蓄積し得る。検査を受けないでいると、この歯肉下のプラークは、最終的に歯を失うことにつながり得る、より深刻な歯肉疾患である歯周炎の発症をもたらし得る。口腔微生物叢の他の副産物は、一般的であるが社会的に悩ましい状態である臭い息をもたらし得る。細菌性プラークは、よりしっかりと付着し、かつ歯牙表面上で石灰化するようになり得、歯石を形成する。次いで、コーヒー、お茶、および赤ワインなどの飲食物成分は、この歯石を見苦しく染色させ得る。
【0005】
上記の考察から、口腔微生物叢の完全な除去は、実現可能でなく望ましくもないということになる。その代わりに、戦略は、口腔を規則的に洗浄して歯垢の量を減少させること、あるいは口腔微生物叢の再増殖または進行を、それが歯牙および歯肉の健康に適合する状態であり続けるように抑制することを目指す。
【0006】
歯ブラシでの歯磨きによる規則的な機械的洗浄は、歯垢の量を減少させ、ゆえに歯肉の健康を維持するための秘訣である。この物理化学的−機械的プラークコントロールに付加するものとしての化学剤の使用は、長年にわたって提言されてきている。化学的プラークコントロールは、プラーク細菌を直接死滅させることによって、プラークの再増殖を阻害することによって、プラークの代謝活性を低下させることによって、または3つすべてのメカニズムの組み合わせによって、機械的プラークコントロールを強化する。このようにして、プラークを歯肉の健康に適合するレベルに維持することができる。歯肉のプラーク負荷の増加がない場合、歯肉縁は引き締まったままであり得、ゆえに歯および他の組織の歯肉下部分を保護することができる。このようにして、全範囲の潜在的に有害な口腔の健康への影響を回避することができる。
【0007】
したがって、口腔内に見られる細菌の増殖または代謝を止める、阻害する、または遅らせる原料を口腔ヘルスケア製品中に含めることが非常に望まれるようになってきている。
【0008】
抗菌剤は、口腔ヘルスケア製品中にしばしば見られる。一般的に含まれるのは、陽イオン性化合物のクロルヘキシジン、塩化ベンザルコニウム、および塩化セチルピリジニウムである。非イオン性化合物には、トリクロサンなどのハロゲン化ジフェニルエーテル化合物、トリクロロカルバニリドなどのハロゲン化カルバニリド、およびチモール、IPMP(4−イソプロピル−3−メチルフェノール、ビオソール、またはp−チモールとしても知られている)などのフェノール化合物、ならびにそれらの混合物が含まれる。
【0009】
亜鉛イオンの供給源を含有する口腔ヘルスケア組成物は、歯肉の健康を改善するおよび口臭と闘うのに有用であることでも知られている。
【0010】
JP2006176416(ライオン株式会社)は、IPMPおよび金属イオンを担持したゼオライト研磨剤を含む口腔ケア組成物を記載している。そのような組成物は、特に口腔内に見られる細菌性プラークに対して高い殺菌効果を示す。
【0011】
US4,022,880(Vinsonら)は、亜鉛イオンの供給源および毒性のない感覚受容的に許容可能な抗菌剤を含有する組成物を含む、歯垢および歯石を阻害するための組成物を記載している。IPMPの使用については記載していない。
【0012】
GB1,373,003(Unilever社)は、難水溶性の亜鉛塩、およびアルカリ金属アルカリルスルホン酸塩またはアルカリ金属アルキルエーテルスルホン酸塩のいずれかとアルカリ金属アルキル硫酸塩との界面活性剤混合物を含む、プラークおよび歯石に対する活性を有する歯磨剤組成物を記載かつ特許請求している。そのような組成物は、収斂性の低下を示す。
【0013】
US5,316,758(Morishimaら)は、非イオン性抗微生物剤(例えば、トリクロサン、チモール、またはIPMP)およびある両性界面活性剤を含む、歯垢阻害効果および歯肉炎予防効果を示す口腔ケア組成物を記載している。そのような組成物は、長時間にわたって口の中にとどまることが示されている。
【0014】
U.S.2008/0253976(Procter & Gamble)は、シトラール、ネラール、ゲラニアール、ゲラニオール、およびネロールから選択される第一の成分、ならびにユーカリプトール、オイゲノール、およびカルベノールから選択される第二の成分の混成物を含む、口腔、咽喉、および皮膚のケアのためのパーソナルケア組成物を記載しており、該混成物は、抗菌活性および抗炎症活性の両方を示すことが記載されており、歯肉炎などの細菌媒介性炎症疾患に対して特に有効であることが述べられている。場合によっては、前記混成物は、多くの他の潜在的薬剤の中でもIPMPを含む、さらなる抗微生物成分および/または抗炎症成分をさらに含んでいてよい。
【0015】
US2007/0053849(Procter & Gamble)は、抗炎症剤と抗菌剤の組み合わせを含む、局所的口腔ケア組成物を記載している。抗炎症剤の例には、ビタミン化合物;クルクミノイド;香辛料および植物成分由来の油および抽出物;タイム、オレガノ、およびセージ由来の油および抽出物;ニーム油;フラボノイドおよびフラボン;ならびに植物源由来のフェノール成分が含まれる。抗菌剤の例には、塩化セチルピリジニウム、スズイオン剤、亜鉛イオン剤、銅イオン剤、鉄イオン剤、トリクロサン、アスコルビルステアレート、オレオイルサルコシン、ジオクチルスルホサクシネート、アルキルサルフェート、およびそれらの混合物が含まれる。IPMPの使用については記載していない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0016】
【特許文献1】特開第2006-176416号公報
【特許文献2】米国特許第4,022,880号
【特許文献3】英国特許公開第1,373,003号
【特許文献4】米国特許第5,316,758号
【特許文献5】米国特許公開第2008/0253976号
【特許文献6】米国特許公開第2007/0053849号
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0017】
ここでは、IPMP、亜鉛イオンの供給源、および陰イオン性界面活性剤を含む組成物が、単剤としてIPMP、亜鉛イオンの供給源、または陰イオン性界面活性剤を含む組成物と比較した場合に、改善した抗菌活性を有することを見出している。
【0018】
理論に束縛されることを望むことなく、陰イオン性界面活性剤は、口腔細菌の細胞壁透過性を増大させ、IPMPおよび亜鉛イオンがそのような細菌によって取り込まれるのを可能にし、それらの死を引き起こす、あるいはそれらの増殖または代謝を遅らせると考えられる。
【0019】
さらに、IPMPを含む組成物は、固有の抗炎症活性を有し、該活性は、亜鉛イオンの供給源の存在によって増強されることを見出している。
【0020】
したがって、本発明は、IPMP、亜鉛イオンの供給源、および陰イオン性界面活性剤を含む抗菌システムを含む組成物を提供する。
【発明を実施するための形態】
【0021】
一実施形態では、本発明の組成物は、殺菌組成物である。
【0022】
別の実施形態では、本発明の組成物は、医薬上許容可能な担体または賦形剤を含む、医薬組成物である。
【0023】
経口投与のための適切な医薬投薬形態には、錠剤およびカプセルが含まれる。局所投与のための適切な医薬投薬形態には、皮膚に適用できるクリームおよび軟膏が含まれる。
【0024】
医薬上許容可能な担体または賦形剤の例は、Handbook of Pharmaceutical Excipients(例えば、Pharmaceutial Pressによって発行されている,第4版,2003年)に記載されている。
【0025】
別の実施形態では、本発明の組成物は、パーソナルケア用途に許容可能な担体または賦形剤を含む、口腔、咽喉、または皮膚のケアのためのパーソナルケア組成物である。適切なパーソナルケア投薬形態および担体または賦形剤の例は、U.S.2008/0253976(Procter & Gamble)に記載されており、その内容は参照することにより本明細書に組み入れられている。
【0026】
好ましい実施形態では、本発明の組成物は、経口的に許容可能な担体または賦形剤を含む、口腔ケア組成物である。
【0027】
本発明の組成物は、下記のデータに示されるように、口腔内で最も一般的に見られる生物に関して特に良好な殺菌を示す。
【0028】
したがって、そのような口腔ケア組成物は、健康な歯肉と歯を維持するように有用であり、かつ口腔内に存在する細菌の存在によって引き起こされるまたは悪化する口腔の健康状態と闘うのに有用である。特に、本発明の口腔ケア組成物は、歯肉を歯にしっかりと押さえ付け続け、それによって、プラーク細菌を締め出し、かつ歯肉表面の上下の歯を保護し、すなわち歯全体の保護を提供するのに役立つことができる。
【0029】
さらに、本発明の組成物は、天然の歯および義歯から表面に沈着した汚れを予防または除去するのに役立つであろう。
【0030】
本発明の組成物のさらに有利な特性には、口腔内で発生する口臭(口腔の悪臭または臭い息)と闘うことが含まれる。
【0031】
適切には、IPMPは、組成物全体の0.01重量%〜1.00重量%、例えば0.04〜0.20重量%または0.05重量%〜0.10重量%の量で存在する。
【0032】
適切には、相当する塩の亜鉛部分として定義される亜鉛イオンの供給源は、組成物全体の0.01重量%〜2.50重量%、例えば0.04重量%〜0.70重量%の量で存在する。
【0033】
適切には、亜鉛イオンの供給源は、塩化亜鉛、クエン酸亜鉛、酢酸亜鉛、硫酸亜鉛、グルコン酸亜鉛、サリチル酸亜鉛、乳酸亜鉛、リンゴ酸亜鉛、マレイン酸亜鉛、酒石酸亜鉛、炭酸亜鉛、リン酸亜鉛、酸化亜鉛、または硫酸亜鉛などの亜鉛塩である。さらなる亜鉛塩は、上述のVinsonらの特許(US4,022,880)に言及されている。
【0034】
好ましい亜鉛塩は、塩化亜鉛である。
【0035】
本発明の組成物は、亜鉛イオンと錯体を形成し得、それによって、そうでなければ亜鉛イオンの利用可能性を減少させ得る配合賦形剤との任意の予期せぬ相互作用を減少させるのに役立つ緩衝剤を含んでいてよい。そのような緩衝剤の例には、クエン酸/クエン酸ナトリウム緩衝液が含まれる。適切には、これらは、pH7.5未満、例えばpH6.5未満の本発明の組成物のpHを提供する量で存在する。
【0036】
適切には、陰イオン性界面活性剤は、組成物全体の0.1重量%〜15重量%、例えば0.5重量%〜2.5重量%、または例えば0.75重量%〜2.0重量%の量で存在する。
【0037】
陰イオン性界面活性剤の適切な例には、アルカリ金属C8−18アルキル硫酸塩(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム,SLS)、アルカリ金属C8−18アルキルアリールスルホン酸塩(例えば、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム,SDDBS)、C10−18アルキル脂肪酸のアルカリ金属スルホン化モノグリセリド(例えば、ココナッツモノグリセリドスルホン酸ナトリウム(sodium coconut monoglyceride sulphonate))、アルカリ金属C10−18アルキルスルホ酢酸塩(例えば、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム)、ならびにサルコシン酸、イセチオン酸、およびタウリン酸のアルカリ金属塩、例えばラウリルサルコシン酸ナトリウム、ラウロイルサルコシン酸ナトリウム、ミリストイルサルコシン酸ナトリウム、パルミトイルサルコシン酸ナトリウム、ステアロイルサルコシン酸ナトリウム、オレオイルサルコシン酸ナトリウム、およびラウロイルイセチオン酸ナトリウムなどが含まれる。
【0038】
適切には、陰イオン性界面活性剤は、アルカリ金属C8−18アルキル硫酸塩、アルカリ金属C8−18アルキルアリールスルホン酸塩、またはアルカリ金属サルコシン酸塩、あるいはそれらの混合物である。
【0039】
本発明における使用に最も適した陰イオン性界面活性剤は、好ましくは組成物の0.1重量%〜2.5重量%、より好ましくは0.5重量%〜2.0重量%、さらにより好ましくは1.0重量%〜1.5重量%の総濃度での、SDDBS、SLS、ラウリルサルコシン酸ナトリウム、およびそれらの混合物である。
【0040】
適切には、組成物のpHは、pH5.0〜8.0、例えば5.0〜7.5、例として5.5〜6.5である。
【0041】
上記の構成要素に加えて、本発明の組成物は、歯磨剤組成物に従来用いられている1種以上の活性剤、例えば、フッ化物供給源、脱感作剤、抗プラーク剤、抗歯石剤、ホワイトニング剤、口臭防止剤、抗炎症剤、抗酸化剤、抗真菌剤、創傷治癒剤、またはそれらのうちの少なくとも2種の混合物を含んでいてよい。そのような薬剤を、所望の治療効果を提供するレベルで含んでいてよい。
【0042】
本発明の組成物における使用に適したフッ化物イオンの供給源には、25〜3500pmのフッ化物イオン、好ましくは100〜1500ppmを提供する量での、フッ化ナトリウムなどのアルカリ金属フッ化物、モノフルオロリン酸ナトリウムなどのアルカリ金属モノフルオロリン酸塩、フッ化スズ、またはアミンフッ化物が含まれる。典型的なフッ化物供給源はフッ化ナトリウムであり、例えば組成物は、0.1〜0.5重量%のフッ化ナトリウム、例えば0.204重量%(927ppmのフッ化物イオンに等しい)、0.2542重量%(1150ppmのフッ化物イオンに等しい)、または0.315重量%(1426ppmのフッ化物イオンに等しい)を含有していてよい。
【0043】
そのようなフッ化物イオンは、歯の再石灰化を促進するのに役立ち、かつ虫歯、歯牙侵食(すなわち、酸による摩耗)、および/または歯の摩耗と闘うための歯牙硬組織の酸耐性を増大させ得る。
【0044】
歯牙過敏症を治療するために、本発明の組成物は、脱感作剤を含んでいてよい。脱感作剤の例には、例えばWO02/15809(Block)に記載されている、細管遮断剤または神経脱感作剤、およびそれらの混合物が含まれる。脱感作剤の例には、塩化ストロンチウム、酢酸ストロンチウム、または硝酸ストロンチウムなどのストロンチウム塩、あるいはクエン酸カリウム、塩化カリウム、重炭酸カリウム、グルコン酸カリウム、およびとりわけ硝酸カリウムなどのカリウム塩が含まれる。
【0045】
カリウム塩などの脱感作剤は、通常、組成物全体の2重量%〜8重量%の間で存在し、例えば5重量%の硝酸カリウムを用いてよい。
【0046】
本発明の組成物は、例えばポリリン酸塩から選択されるホワイトニング剤、例えばトリポリリン酸ナトリウム(STP)を含んでいてよく、かつ/または存在する任意のさらなるシリカ研磨剤は高洗浄特性を有し得る。STPは、組成物全体の2重量%〜15重量%、例えば5重量%〜10重量%の量で存在してよい。高洗浄シリカ研磨剤の例には、Zeodent 124、Tixosil 63、Sorbosil AC39、Sorbosil AC43、およびSorbosil AC35として市販されているものが含まれ、組成物全体の5〜15重量%など、例えば最大20重量%までの適切な量で存在してよい。
【0047】
本発明の組成物は、口腔衛生組成物の分野でそのような目的のために従来用いられているものから選択される、研磨剤、増粘剤、保湿剤、香味剤、甘味剤、乳白剤または着色剤、防腐剤、および水などのさらなる配合剤を含有する。
【0048】
配合物の発泡特性を補助するために、陰イオン性界面活性剤に加えて、双性イオン性、両性、および非イオン性または低イオン性界面活性剤を用いてよい。
【0049】
両性界面活性剤の例には、Albright & Wilsonによって「Empigen BB」という商標名で市販されている製品などの長鎖アルキルベタイン、コカミドプロピルベタインなどの長鎖アルキルアミドアルキルベタイン、アルキル両性(二)酢酸塩(alkyl ampho (di)acetates)、またはCrodaによってAdinol CTという商標名で市販されているココイルメチルタウリンナトリウムなどの低イオン性界面活性剤、あるいはそれらのうちの少なくとも2種の混合物が含まれる。
【0050】
適切には、さらなる界面活性剤または複数種の界面活性剤は、組成物全体の0.1重量%〜15重量%、例えば0.5重量%〜10重量%または1.0重量%〜5重量%の範囲で存在する。
【0051】
本発明の組成物における使用に適した保湿剤には、グリセリン、キシリトール、ソルビトール、プロピレングリコール、またはポリエチレングリコール、あるいはそれらのうちの少なくとも2種の混合物が含まれ、該保湿剤は、組成物全体の10重量%〜80重量%、例えば20重量%〜70重量%または30重量%〜60重量%の範囲で存在してよい。
【0052】
本発明による組成物を、都合のよい任意の順序で、前記構成要素を適当な相対量で混合し、必要であれば所望の最終値を与えるpHに調整することによって調製することができる。
【0053】
組成物が、重量比1:3の組成物対水で水とスラリーである場合、pHを測定する。
【0054】
本発明の組成物を、入れ歯等の洗浄のために、口腔外で用いてもよいことは理解されるであろう。
【0055】
本発明の口腔用組成物は、典型的に、練り歯磨き、スプレー、洗口液、ゲル、ドロップ、チューインガム、錠剤、トローチ、インスタント粉末、口腔ストリップ(oral strip)、口腔パッチ、創傷被覆材、歯科用接着剤等の形態で製剤される。
【0056】
組成物が練り歯磨きの形態である場合、それは、当該技術分野において従来用いられているラミネートチューブまたはポンプ内に含有することおよびそこから分注するのに適している。
【0057】
さらなる例には、ペンタンまたはイソペンタンなどの発泡剤を利用する缶中袋型(bag-in-can)またはバルブ付き袋型(bag-on-valve)の供給システムが含まれてよい。
【0058】
本発明の組成物を作製するための典型的なプロセスは、適切には真空下で、均質な混合物が得られるまで前記構成要素を混合する工程、および必要であればpHを調整する工程を伴う。
【0059】
ここで、本発明を、以下の限定されない実施例として記載する。
【実施例】
【0060】
実施例1
抗微生物試験
MIC試験
方法
原料組成物のMICを以下の方法で決定した。各細菌の試験接種の新しい培養物を、およそ10コロニー形成単位(cfu)/mlの濃度を与えるように、滅菌0.1%特製プロトン溶液中に希釈した。原料の試験サンプルを滅菌トリプトン・ソーヤ・ブロス(TSB)中に希釈して、典型的には1%または2%(10,000または20,000ppm)の最初のストック溶液を与えた。しかしながら、異なる範囲の濃度を調査するために、原料の最初のストック溶液の濃度が必要に応じて変化し得ることは理解されるであろう。標準的な96ウェルのプラスチック製マイクロタイタープレート(A−Hと表示されている)の各列を1サンプルに割り当て、すなわち1プレートあたり8サンプルであった。列Hは、任意の試験原料の非存在下での細菌増殖によって生じる濁度の程度を示す細菌コントロールとして用いるために、TSBのみを含有していた。
【0061】
無菌的に、200μlの原料の最初の希釈物を、適当な列の1番目および7番目のウェルに移した。他のすべての試験ウェルを、8チャンネルのマイクロピペットを用いて、100μlの滅菌TSBで満たした。100μlを第2段に移す前に、サンプルをピペットチップの上下に吸い上げることによって、第1段のウェルのそれぞれの内容物を混合した。
【0062】
同じ滅菌ピペットチップを用いて、第7段の各ウェルの100μlを、第8段の適当なウェル内に移した。次いで、この8チップのセットを殺菌剤溶液中に捨てた。8個の新しい滅菌チップを用いて、第2段からの100μlを第3段内(ならびに第8段および第9段内)に移すことによって、プロセスを繰り返した。第6段および第12段のウェルすべてが200μlを含有するまで、前記プロセスを続けた。混合した後、第6段および第12段のウェルから100μlを捨てて廃棄した。最後に、100μlのあらかじめ希釈した細菌試験培養物(およそ10cfu/ml)を添加し、ゆえに各ウェルに200μlの最終容量を与えた。
【0063】
細菌培養物の代わりに100μlの滅菌TSBを添加する以外の点は全く同じように、各8サンプルセットに対してブランクのプレートを調製した。このプレートを、読み取られ得る試験プレートに対するコントロールプレートとして用いた。
【0064】
次いで、試験およびコントロールプレートをオートクレーブテープを用いて密閉し、37℃で24時間インキュベートした。24時間後に濁度についてウェルを調べて、原料が増殖を阻害したか否かを判定した。次いで、細菌増殖によって生じる濁度の測定として、プレートを適切なマイクロタイタープレートリーダー中540nmの吸光度で読み取る。コントロールの非接種プレートを各サンプルセットについてまず読み取り、次いで、同じ試験原料セットに対する接種プレートについての他のすべてのプレートの読み取りをブランクにするコントロール読み取りを用いる(すなわち、原料による濁度、およびインキュベーションの間の可能性のある変色を除外する)ように、プレートリーダーをプログラムした。したがって、出された補正された読み取りは、細菌増殖による濁度によって生じる吸光度であった。
【表1】

【0065】
MIC試験結果は、上に提示されており、試験した薬剤のすべてがいくらかの固有の抗微生物効果を有することを示している。これらの効果は、異なる細菌株の間で有意に変化し、ミュータンス・レンサ球菌(S.mutans)および黄色ブドウ球菌(S.aureus)の両方は、界面活性剤SDDBSに対して感度が高いが、IPMPおよび亜鉛に比較的耐性がある。対照的に、大腸菌(E.coli)は、SDDBSの効果に対して比較的感度が低いが、IPMPおよび亜鉛に対してより感受性である。
【0066】
殺菌時間懸濁液試験
本明細書に記載される方法は、殺菌時間懸濁液試験によって、インビトロ抗微生物効力の評価を可能にする。妨害物質の溶液の存在下または非存在下での試験生物の懸濁液を、硬水中に希釈されている生成物のサンプルに添加する。混合液を20℃または生成物の使用に適した他の温度に維持する。適当な接触時間の後、試験混合液の一定分量を取り出す。一定分量の抗微生物活性を、希釈中和法によって直ちに中和させる。試験混合液由来および試験生物の懸濁液由来の生き残った生物の数を数え、生存数の低下を算出する。
【0067】
材料
5%容量/容量の血液寒天(BA)(ミュータンス・レンサ球菌、アクチノマイセス・ビスコサス(Actinomyces viscosus)、およびフソバクテリウム・ヌクレアタム(Fusobacterium nucleatum)用)
トリプトン・ソイ寒天(大腸菌、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)用)
希釈液−0.1%ペプトン
中和培地−リージン・ブロス
硬水(CaCOとして375ppm)
【0068】
溶液A
19.84gの無水MgClと43.24gの無水CaClを精製水に溶解し、容量測定フラスコを用いて1リットルに補充する。
溶液B
35.02gのNaHCOを精製水に溶解し、容量測定フラスコを用いて1Lに希釈する。
【0069】
600mlの精製水に、6mlの溶液Aおよび8mlの溶液Bを加える。容量測定フラスコを用いて1Lに希釈する。最終的な溶液を、0.45μmの有効孔径を有するメンブレンフィルターにそれを通すことによって滅菌する。溶液の最終pHは、25℃で7.0±0.2となり、必要な場合には、0.5MのHClまたは0.5MのNaOHを用いて調整されるべきである。
【0070】
試験条件
3gのウシ血清アルブミン(BSA)(Sigma,A−3425)を100mlの精製水に溶解する。0.45μmの有効孔径を有するメンブレンフィルターに通すことによって滅菌する。
【0071】
試験培養物の調製
2〜8℃で保存された作業用培養物から、ミュータンス・レンサ球菌、大腸菌、アクチノマイセス・ビスコサス、フソバクテリウム・ヌクレアタム、および黄色ブドウ球菌用の初代培養物を適当な寒天の傾斜上で増殖させる。
【0072】
二次培養物からの増殖物のいくつかのループを適当な希釈液(0.1%ペプトンまたは他のもの)に移し、ボルテックスで混合することによって均質にする。調製された懸濁液の濃度を、550nmにおける溶液の光学密度がおよそ0.2に相当するように調整する。
【0073】
試験懸濁液の1:10〜1:100,000の10進法連続希釈系列を(0.1%ペプトンを用いて)調製する。0.1ml一定分量の適当な希釈液を注入プレーティング(黄色ブドウ球菌、大腸菌)または拡散プレーティング(ミュータンス・レンサ球菌、フソバクテリウム・ヌクレアタム(F.nucleatum)、アクチノマイセス・ビスコサス(A.viscosus))することによって、二重のプレートカウントを行う。プレートを適当な期間(黄色ブドウ球菌、大腸菌に対しておよそ24時間;ミュータンス・レンサ球菌、フソバクテリウム・ヌクレアタム、およびアクチノマイセス・ビスコサスに対しておよそ72時間)インキュベートする。インキュベーション後、各プレートをカウントして、元の懸濁液の平均cfu/mlを算出および記録する。
【0074】
サンプルおよび練り歯磨きを1/4希釈(25%重量/重量)で試験する。最初に、サンプルまたは練り歯磨きを、試験に必要とされる1.25倍の濃度で硬水中で調製する。これは、試験の間に生じる生成物の希釈を考慮に入れている。サンプルを滅菌容器中で調製し、各生物を試験するのに十分な容量を調製すべきである(1種の生物あたり8ml)。
【0075】
殺菌(microbiocidal)活性の評価を、室温(およそ20±2℃)で行い、1mlの試験生物懸濁液を1mlの人工唾液に添加し、次いで、5秒間ボルテックスする。これをおよそ2分間放置する。8mlの試験生成物を添加し、時間計測用時計をスタートさせ、直ちに5秒間ボルテックスする。適当な接触時間(30秒間または120秒間)の後、1ml一定分量を取り出し、1:10希釈を与えるように9mlの中和培地に添加する。この希釈液を5秒間ボルテックスで混合し、少なくとも5分間中和させる。中和した混合液から9ml中1mlのさらなる連続希釈液を作製し、0.1ml一定分量を必要に応じて注入プレート(大腸菌、黄色ブドウ球菌)または拡散プレート(フソバクテリウム・ヌクレアタム、ミュータンス・レンサ球菌、アクチノマイセス・ビスコサス)内に分注する。適当なインキュベーションの後、理想的には1枚の寒天プレートあたり30〜300コロニーの希釈でプレート上の細菌の数を記録する。独立して調製された細菌懸濁液に関して、すべての実験を反復すべきである。
【0076】
中和手順を確認するために、試験生物の1:10の連続希釈液を調製して、およそ10cfu/mlの濃度を与える。8mlの「試験サンプル」に、1mlの滅菌精製水および1mlの合成唾液を添加する。これは「確認溶液」である。1mlの水を9mlの中和培地(陽性コントロール)に、1mlの「確認溶液」を第二の9mlの中和培地(試験)に添加する。およそ5分間の中和時間の後、0.1mlの希釈された試験生物懸濁液をそれぞれに添加し、混合液をボルテックスし、少なくとも5分間放置する。中和した混合液を希釈液中に1:10で希釈し、適当な寒天およびインキュベーション条件を用いて、希釈なしおよび1:10希釈の両方について二重のプレートカウントを行う。インキュベーション後、各プレートをカウントし、存在する生物の平均cfu/mlを記録する。コントロールおよび試験のカウント数が互いに0.3Log10cfu/ml以内である場合、中和は有効であると見なされる。中和が有効でない場合には、100中1に希釈を増加させてよい。
【0077】
生き残りの平均数を各試験および適当なコントロールサンプルについて算出し、基数10に対するlogとして表す(logカウント数)。プレートに生き残りがいない場合には、算出のために、カウント数をその希釈で0.5コロニーを有すると見なす。次いで、未処理のコントロール溶液のlogカウント数から試験溶液のlog生き残り数を引くことによって、「log殺菌数」を算出する。データを以下に提示する。平均log殺菌数を、独立した実験において決定されたlog殺菌数の値の平均と定義する。
【0078】
原料を、殺菌時間アッセイにおいて個別および種々の組み合わせの両方で試験した。これらの試験では、歯垢に典型的な生物(ミュータンス・レンサ球菌、フソバクテリウム・ヌクレアタム、およびアクチノマイセス・ビスコサス)、ならびに糞便または皮膚の細菌にそれぞれ典型的な標準的参照生物(大腸菌および黄色ブドウ球菌)を含む、多様な微生物を用いた。
【0079】
各生物に対する30秒および120秒における殺菌時間データを、ミュータンス・レンサ球菌、フソバクテリウム・ヌクレアタム、およびアクチノマイセス・ビスコサスについてはグラフ1に、大腸菌および黄色ブドウ球菌についてはグラフ2に順々に示す。
【0080】
殺菌時間データ
3種の口腔生物:アクチノマイセス・ビスコサス、フソバクテリウム・ヌクレアタム、およびミュータンス・レンサ球菌について(グラフ1)、ならびに2種の標準的生物:大腸菌、黄色ブドウ球菌について(グラフ2)のデータを提示する。以下の溶液:
IPMP 10%エタノール中、0.1%重量/重量の1/4希釈
SDDBS 1%重量/容量の水(aq)の1/4希釈
グルコン酸亜鉛 1.25%重量/容量の水の1/4希釈
を試験した。
【0081】
結果
【表2】

【0082】
アクチノマイセス・ビスコサスに対して、IPMPおよび亜鉛単独のいずれも、すべての場合において、<0.5logの殺菌数を示している。SDDBSは、30秒および120秒の両方において、>3log単位の有意な殺菌数を示した。IPMP/Zn/SDDBSの組み合わせは、30秒および120秒の両方において、>4log単位の殺菌数をもたらした(グラフ1)。
【0083】
フソバクテリウム・ヌクレアタムに対して、IPMP単独は、限定的な効果を示した。亜鉛(約1logの殺菌数)およびSDDBS(最大>3logの殺菌数)のいずれも、有意な効果を示した。また、3種の薬剤の組み合わせは、最大の殺菌数をもたらし、より高レベルのIPMPをSDDBS/亜鉛と組み合わせると、より短い30秒の時点においてでさえ最大の殺菌数をもたらした(グラフ1)。
【0084】
ミュータンス・レンサ球菌に対して、IPMPおよび亜鉛のいずれも、有意でない殺菌数(<0.5log単位)をもたらした。SDDBSは、非常に高い殺菌レベルをもたらし、120秒の時点において最大の>5log殺菌数を示した。IPMP(0.1%)/Zn/SDDBSの3つの組み合わせは、最大の効果(>4.5log殺菌数)を示した(グラフ1)。
【表3】

【0085】
大腸菌に対して、3種の薬剤のいずれも、個別には高レベルの殺菌数をもたらさなかった(すべての場合において、<0.3log単位)。対照的に、3つの組み合わせは、相乗効果を示し、特により高レベルのIPMPをSDDBS/亜鉛と組み合わせると、30秒において1.3log単位、120秒においてほぼ2log単位の殺菌数を示した(グラフ2)。
【0086】
黄色ブドウ球菌に対して、IPMP単独(0.1%で)およびSDDBS単独のいずれも、有意な殺菌数(>2log)をもたらした。亜鉛は単独では効果がなかった。3つの組み合わせは、すべての場合において>4log殺菌数、ならびにより高レベルのIPMPを用いた30秒および120秒の時点の両方において最大の殺菌数(>5log)という最高の結果を与えた(グラフ2)。
【0087】
練り歯磨きについての殺菌時間
【表4】

【0088】
標準的SLS(1.5%界面活性剤)練り歯磨きと比較した、IPMP/塩化亜鉛/SDDBS/SLSの組み合わせ(総計1.0%界面活性剤)の殺菌効果を、グラフ3に提示する。上に提示したデータは、IPMPおよび亜鉛塩と界面活性剤との3つの組み合わせの有益性が、歯磨剤組成物においても検出可能であることを示している。
【表5】

【0089】
SLS/IPMP/クエン酸亜鉛対SLS/IPMPおよび標準的SLSの比較を、グラフ4に提示する。上に提示したデータは、IPMPおよび亜鉛塩と界面活性剤との3つの組み合わせの有益性が、歯磨剤全体においても検出可能であることを示している。
【0090】
結論
上記のデータは、単純溶液および歯磨剤配合物の両方において、別個の抗細菌増殖阻害試験(MIC)または殺菌時間アッセイでより良好な抗菌効果を与える、界面活性剤、例えばSDDBS、SLS、または両方を、亜鉛およびIPMPと組み合わせることの有意な有益な効果を示している。
【表6】

【表7】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
4−イソプロピル−3−メチルフェノール(IPMP)、亜鉛イオンの供給源、および陰イオン性界面活性剤を含む抗菌システムを含む組成物。
【請求項2】
経口的に許容可能な担体または賦形剤を含む口腔ケア組成物である、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記陰イオン性界面活性剤が、アルカリ金属C8−18アルキル硫酸塩またはアルカリ金属C8−18アルキルアリールスルホン酸塩、またはアルカリ金属サルコシン酸塩、あるいはそれらの混合物である、請求項1または2に記載の組成物。
【請求項4】
前記陰イオン性界面活性剤が、SDDBS、SLS、またはラウリルサルコシン酸ナトリウムのいずれか、あるいはそれらの混合物である、請求項3に記載の組成物。
【請求項5】
前記亜鉛イオンの供給源が、塩化亜鉛、クエン酸亜鉛、酢酸亜鉛、硫酸亜鉛、グルコン酸亜鉛、サリチル酸亜鉛、乳酸亜鉛、リンゴ酸亜鉛、マレイン酸亜鉛、酒石酸亜鉛、炭酸亜鉛、リン酸亜鉛、酸化亜鉛、または硫酸亜鉛から選択される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項6】
前記IPMPが、組成物全体の0.01重量%〜1.0重量%のレベルである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項7】
前記陰イオン性界面活性剤が、組成物全体の0.1重量%〜15重量%のレベルである、請求項1〜6のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項8】
対応する塩の亜鉛部分として定義される前記亜鉛イオンの供給源が、組成物全体の0.01重量%〜2.5重量%の量で存在する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項9】
フッ化物イオンの供給源を含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項10】
前記フッ化物イオン供給源がフッ化ナトリウムである、請求項8に記載の組成物。
【請求項11】
脱感作剤を含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項12】
ホワイトニング剤を含む、請求項1〜11のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項13】
口臭防止剤を含む、請求項1〜12のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項14】
練り歯磨きの形態の請求項1〜13のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項15】
洗口液の形態の請求項1〜14のいずれか一項に記載の組成物。

【公表番号】特表2012−522752(P2012−522752A)
【公表日】平成24年9月27日(2012.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−502686(P2012−502686)
【出願日】平成22年4月1日(2010.4.1)
【国際出願番号】PCT/EP2010/054393
【国際公開番号】WO2010/112577
【国際公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【出願人】(397009934)グラクソ グループ リミテッド (832)
【氏名又は名称原語表記】GLAXO GROUP LIMITED
【住所又は居所原語表記】Glaxo Wellcome House,Berkeley Avenue Greenford,Middlesex UB6 0NN,Great Britain
【Fターム(参考)】