説明

7セグメント表示装置及び表示機器。

【課題】
屋外に設置する表示装置の7セグメントLEDの発熱を抑制させ、省電力を図りつつ、その耐久性を向上させる。
【解決手段】
人の視覚の時間残像効果を利用して、LEDを短い期間で順次点灯させることにより、連続して点灯しているかのように見せる効果が認められるダイナミック点灯方式により7セグメント表示装置を制御する。前記表示装置では第1電流管理手段により、7セグメントの桁単位又は7セグメントを構成する各セグメントを、順次点灯させるとともに、その点灯と点灯の間に全消灯期間を有するように7セグメントを点灯・消灯制御する。更に、7セグメント全体を第1電流管理手段により点灯・消灯制御させて表示状態とし、第2電流管理手段によりその点灯状態において全消灯期間を有するように7セグメントを点灯・消灯制御する。また、屋外の明るさや7セグメント近傍の温度に応じて7セグメントを点灯・消灯制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、文字データを表示する発光ダイオード(以下、LEDという。)の発熱を抑制させ、省電力を図りつつ、その耐久性を向上させた7セグメント表示装置、及び、これを備えた表示機器に関する。
【背景技術】
【0002】
7セグメント表示装置は、7個の発光セグメントから構成されるアラビア数字の8の字形の各発光セグメント部と小数点部との8個のセグメントを選択的に点灯させることにより、0から9までのアラビア数字やアルファベット、記号等の文字を表示する表示装置であり、用途に応じて必要な桁数に対応する7セグメント表示部が並列的に配置されて構成される。
【0003】
そして、7セグメント表示装置は、各種の屋内装置、例えばサーボアンプ等や各種の制御装置等に配置されて、その対象装置の設定値、動作状態、出力値等の各種情報を表示するために使用されている。また、屋外においては、太陽光発電地の発電量を表示させ、太陽光発電について啓発する目的などのために使用されている。
【0004】
7セグメント表示装置は、各桁のセグメントを独立して制御すると制御ポートが増大してしまう。このため、図2に示すように7セグメントの表示内容についての制御の方は全桁共通にして8ポート(小数点部を含む)だけにし、どの桁を点灯させるかをコモン信号側の方を順に切替えて制御を行い、7セグメントを表示させるダイナミック点灯制御方式が普及している。
【0005】
図14は、従来例の7セグメント表示装置の概略構成を示すブロック図である。図14に示す7セグメント表示装置は、3桁の7セグメント表示部11a乃至13aを有する表示装置であり、その制御装置として、各桁の7セグメント表示部11a乃至13aに表示すべき文字データをデータ信号として出力するデータ信号発生手段22aと、各桁の7セグメント表示部11a乃至13aを順に点灯させるように制御するコモン信号31a乃至33aを出力するコモン信号発生手段24aとを備えている。
【0006】
ここでより具体的に、複数のLEDを使用して点灯させられる8個のセグメントからなる7セグメントの例を説明する。図14では、複数のLEDを群として1つの発光セグメントを形成している。図14に示した3桁の7セグメント表示装置10aにおいては、データ信号発生回路22aは、3桁の7セグメント表示部11a乃至13aにそれぞれ表示すべき文字データを供給するために、8ビットのデータ信号を出力し、コモン信号発生手段24aは、3桁の7セグメント表示部11a乃至13aを順に点灯するように制御するために、合計3ビットのコモン信号31a乃至33aを出力する。
【0007】
図15は、従来例の7セグメント表示部の点灯タイミングを示すタイミングチャートである。データ信号は、表示すべき情報の内容を示す文字データとしての信号であり、このデータ信号に基づいて、3桁の7セグメント表示部11a乃至13aをそれぞれ構成する8個の発光セグメントの各々の点灯及び消灯が制御される。
【0008】
コモン信号の制御により、7セグメント表示装置の各桁の7セグメント表示部11a乃至13aは、一定期間ごとに順に(a1乃至a3)点滅を繰り返しているのであるが、その点滅の周期が非常に短く、高速に点滅しているために、その残像現象により人間の目には連続的に点灯しているように見える。
【0009】
こうした7セグメントの消費電力を低減させる技術として、特開2010−032776号公報には、7セグメント表示装置が配置された対象装置の正常動作状態の継続期間又は最後の操作終了時からの経過期間と、制御対象機器の動作状態に応じて、7セグメント表示部の点灯期間の長さを所定の期間間隔で徐々に低減し、調光させることにより消費電力の低減を図る7セグメント表示装置が開示されている。
【0010】
また、特開2008−216558号公報には、LED表示パネルを構成する複数のLEDユニットの全てのLEDが全消滅状態である待機時には、全てのLEDユニットへの電力供給を停止することで、待機時における電力を低減させる。また、通常点灯時においてLED表示パネルを構成する複数のLEDユニットのうち、通常点灯時に点灯表示データがないユニットは、ユニット単位でLEDを全消滅させ電力供給を停止することで、待機時や点灯表示データがない状態における電力の低減を実現する技術が開示されている。
【0011】
また、特開2007−047429号公報には、LED群を点灯及び消灯させるダイナミック点灯装置において、データ出力信号の監視を行い当該信号が全てオフの場合にはコモン出力部からの信号を出力しないようにすることにより、LED点灯が不要な場合における、不要なコモン信号を省き、低消費電力のダイナミック点灯装置を提供する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】特開2010−032776号公報
【特許文献2】特開2008−216558号公報
【特許文献3】特開2007−047429号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
上述のように、7セグメントの消費電力を低減するために、対象機器の状態等に応じてLEDの点灯が不要な場合には、徐々に点灯期間を短縮して消費電力の低減が図られている。そして消費電力の低減がLEDの発熱の低下に寄与し、発熱によるLEDの破損を防止して、LEDを長期間耐用して使用できるものとしている。
【0014】
一方、屋外における表示装置は、外部の明るさに応じて、表示部を十分に明るく見易いものとすることが必要である。これまでは、こうした明るさを確保するために、LEDの個数を増大させて対応していた。一方、夏季には周辺環境の外気温の上昇により、屋外における表示装置の表示部は、LEDが室内環境よりも高温になりやすく、その破損の発生の可能性が増大することから、LEDの発熱を抑制させた見やすい表示装置が求められていた。
【0015】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、屋外に設置する7セグメント表示基盤のLEDの発熱を抑制し、省電力を図って、表示が明りょうに読める7セグメント表示装置及びこれを含んだ表示機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明は、ダイナミック点灯制御方式により点灯制御される複数桁の7セグメント表示部を備えた7セグメント表示装置であって、
各桁の前記7セグメント表示部に表示すべき各桁単位の文字データをデータ信号として出力するデータ信号発生手段と、各桁の前記7セグメント表示部を順に点灯するようにデータ信号に同期させてコモン信号を出力するコモン信号発生手段と、7セグメント表示部への電流を入力管理する第1電流管理手段と、を含み、
前記7セグメントを構成する各セグメントの一方の端子は、前記データ信号発生手段を介して前記第1電流管理手段に接続されるとともに、他方の端子は、前記コモン信号発生手段を介して前記第1電流管理手段に接続され、
前記第1電流管理手段は、所定の短期間の周期で、複数桁の7セグメントを桁毎に点灯させ、その点灯と点灯の間に同時に全桁の7セグメントを消灯させるように電流を入力管理して7セグメント表示部を点灯表示する7セグメント表示装置であることを特徴としている。
【0017】
所定の短期間周期で、複数桁の7セグメントを桁毎に順に点灯させ、その点灯の間に同時に全桁の7セグメントを消灯させ、これを繰り返してLEDを発光させることとしたので、LEDの発光期間が短縮され、発熱抑制と省電力の効果がある。LEDが高温にならないことにより、LEDが破損しにくくなり、その耐用期間が延びるとともに、LEDを冷却させる冷却ファンも不要となる。
【0018】
また、本発明における第2の発明は、前記7セグメント表示装置において、前記点灯表示されている7セグメント表示部全体を前記周期よりも長い所望の短期間の周期で点灯させ、その点灯と点灯の間に同時に全てのセグメントを消灯させるように7セグメントへの電流を入力管理する第2電流管理手段を備えていると好適である。
【0019】
第2の発明では、7セグメントを短期間の周期で点灯及び消灯させた状態で、それを所望の周期で点灯及び消灯させることとしている。これにより、消灯される期間の合計が同じであっても、まとめて連続させて消灯期間をとる場合に比べて、LEDの点灯期間内に所定の周期で短期間の消灯期間を分散させているため、連続した状態の消灯期間を短くすることができ、LEDがちらついて見えることを防ぐことができる。これにより、表示がちらつかない状態で、LEDの発光期間が短縮され、発熱抑制と省電力の効果がある。
【0020】
更に、本発明における第3の発明では、7セグメント表示装置は、各桁の前記7セグメント表示部に表示すべき各桁単位の文字データをデータ信号として出力するデータ信号発生手段と、各桁の前記7セグメント表示部をデータ信号に同期させて順に点灯するようにコモン信号を出力するコモン信号発生手段と、7セグメント表示部への電流を入力管理する第1電流管理手段と第2電流管理手段と、を含み、
前記7セグメントを構成する各セグメントの一方の端子は、前記データ信号発生手段を介して前記第1電流管理手段に接続されるとともに、他方の端子は、前記コモン信号発生手段を介して前記第1電流管理手段に接続され、
前記第1電流管理手段は、前記7セグメントの各桁において対応する各単位セグメントを前記桁の順に短期間の周期で点灯させ、その点灯と点灯の間に同時に全てのセグメントを消灯させるように電流を入力管理して7セグメントを点灯表示させ、
第2電流管理手段は、前記点灯表示されている7セグメント表示部全体を前記周期よりも長い所望の短期間の周期で点灯させ、その点灯と点灯の間に同時に全てのセグメントを消灯させるように7セグメントへの電流を入力管理すると好適である。
【0021】
第3の発明によれば、7セグメント表示部の点灯がセグメント単位で短期間の間に行われるため、7セグメント表示部に点灯されるセグメント量が少なくなる。さらにそれを所定の周期で点灯及び消灯させることとしている。これにより、第2の発明と同様な効果が得られる。屋内に設置される機器に形成される7セグメント表示部であれば、外部に設置される機器に形成される7セグメント表示部より、明るさが低くてもよく、この発明のように点灯をセグメント単位としても表示を明りょうに判読できる。これにより、屋内に設置される表示機器においても、LEDの発光期間が短縮され、発熱抑制と省電力の効果がある。
【0022】
更に、本発明における第4の発明は、前記第1から第3の発明のいずれかの発明の7セグメント表示装置において、
それに含まれる第1電流管理手段又は第2電流管理手段のいずれかは、前記7セグメント表示装置の前方の明るさを検知する明るさセンサを含み、
当該電源管理手段は、その明るさに応じて、セグメントの消灯期間を変更する変更手段を備えていることを特徴としている。
【0023】
第4の発明によれば、7セグメント表示装置は、その前方の明るさに応じて、消灯期間を変更する変更手段を備えているため、周辺の明るさに応じて7セグメント表示部の点灯期間を変更できる。これにより周囲が明るい場合には、LEDの点灯期間を長くして表示を見やすくし、周囲が暗い場合には、各セグメントの点灯期間を短くして省電力を図ることができる。
【0024】
更に、本発明における第5の発明は、前記第1から第4の発明のいずれかの発明の7セグメント表示装置において、
それに含まれる第1電流管理手段又は第2電流管理手段のいずれかは、前記7セグメント表示装置近傍の温度を検知する温度センサを含み、
当該電源管理手段は、その温度に応じて、セグメントの点灯期間を変更する変更手段を備えていることを特徴としている。
【0025】
第5の発明によれば、7セグメント表示装置は、その7セグメント表示装置の近傍の温度に応じて、消灯期間を変更する変更手段を備えているので、その温度に応じて7セグメント表示部の点灯期間を短縮することが可能である。これにより、前記効果に加えて、設置された環境の周辺温度が高い場合にはLEDを消灯させて、LEDの温度上昇による故障を防ぎ、長期間耐用して使用できるものとしている。
【0026】
また、本発明の第6の発明は、前記7セグメント表示装置を含んだ屋外用表示装置であって、
前記7セグメント表示装置は、筐体外部から表示内容が視認できるように設けられた窓部に面して装着されるとともに、
前記窓部は濃色の透明樹脂板で形成されていることを特徴としている。
【0027】
屋外に設置される表示装置は、表示部に表される表示データが十分に明るいものであっても、外光の影響を受けやすい。外から表示窓に直接日射があたり反射した場合には、明るく表示された表示データであっても判読が困難となる。本発明では、表示用の窓部は濃色の透明樹脂板により形成されている。これによりLED以外の表示装置に含まれている内蔵装置が見えなくなり、LEDによる表示データが明確に見やすく表示される。また、表示窓部の樹脂板に外光無反射フィルムを貼付させてもよい。これにより、外部からの光が前記窓部に反射せず、表示データが判読容易である屋外用表示装置を提供できる。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、LEDの発光期間が短縮され、発熱抑制と省電力の効果がある。LEDが高温にならないことにより、LEDが温度上昇による破損を防止し、その耐用期間が延びるとともに、LEDを冷却させる冷却ファンも不要となる。また、本発明を適用した屋外用表示装置は、表示窓部に表示データを明るく判読容易に表示する。また、これを消灯期間を長くして屋内用に適用した場合には、省電力とした表示装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】7セグメント表示装置の構成を示すブロック図である(実施例1)。
【図2】第1電流管理手段のブロック図である(実施例1)。
【図3】第1電流管理手段の制御フローを説明する図である(実施例1)。
【図4】7セグメント表示部の点灯フローを説明する図である(実施例1)。
【図5】7セグメント表示部のLEDの配置パターンを説明する図である。
【図6】消費電力測定結果を説明する表1である(実施例1)。
【図7】7セグメント表示装置の構成を示すブロック図である(実施例2)。
【図8】第2電流管理手段のブロック図である(実施例2)。
【図9】第2電流管理手段の制御フローを説明する図である(実施例2)。
【図10】7セグメント表示部の点灯状態を説明する図である(実施例2)。
【図11】7セグメント表示部のセグメントの点灯過程を説明する図である(実施例2)。
【図12】7セグメント表示装置の構成を示すブロック図である(実施例3)。
【図13】太陽光発電装置の発電量表示装置の構成の概要を示す図である(実施例4)。
【図14】従来例の7セグメント表示装置の概略構成を示すブロック図である。
【図15】従来例の7セグメント表示部の点灯タイミングを示すタイミングチャートである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
以下、本発明に係る7セグメント表示装置並びにそれを備えた表示装置の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0031】
(実施例1)
図1は、本発明の実施の一形態に係る実施例1の7セグメント表示装置の構成を示すブロック図である。本発明の実施例1に係る7セグメント表示装置10は、例えば3桁の7セグメント表示部11乃至13を有する7セグメント表示部を備えている。7セグメント表示装置10は、電源40を駆動手段として、表示データ発生手段30から受信した表示データを複数のLEDからなる7セグメント表示部11乃至13を点灯させ表示している。
【0032】
LEDの点灯は、ダイナミック点灯制御方式により、7セグメントを構成するセグメントの一方の端子には、データ信号発生手段22により信号が供給され、他方の端子にはコモン信号発生手段24から信号が供給されている。コモン信号発生手段24は、各桁を構成する7セグメント表示部のLED11乃至13の一方の端子が連結されたコモン端子31乃至33のいずれかに、所定の短い間隔で順に桁を点灯する点灯信号を供給する。一方、データ信号発生手段22は、表示部の各々の桁のうち点灯すべき桁(11乃至33のいずれか一つ)に、前記コモン信号発生手段24の点灯信号供給タイミングに同期させて、その桁の表示すべきセグメントに信号を供給する。
【0033】
LED表示手段20は、通信手段21とデータ信号発生手段22と第1電流管理手段23とコモン信号発生手段24とを含んだ処理装置(CPU)からなる。表示データ発生手段30から表示すべきデータを通信手段21にて受信したLED表示手段20により、データ信号発生手段22とコモン信号発生手段24とに同期されたタイミングで7セグメント表示部にデータ信号が印加される。
【0034】
すなわち、第1電流管理手段23により7セグメントのLEDの回路が閉じたままの状態であれば、LED表示手段は各桁のLEDを順に連続して点灯させることになる(図15参照)。しかし、本実施例1では、データ信号発生手段22とコモン信号発生手段24によりデータ信号が印加されている状態で、そのデータ信号が第1電流管理手段23によって設定されたパルスタイミングで半導体スイッチ25により回路が開閉され、7セグメント表示部の桁のLEDの点灯と消灯が制御される。
【0035】
第1電流管理手段により、7セグメント表示部に消灯期間を設ける理由は以下のとおりである。すなわち、データ信号発生手段を構成するデータ信号発生回路が各桁で共有されているため、先に点灯した桁のデータ表示信号の残留電圧がデータ信号発生回路に残り、次の桁のデータを表示する際に先の桁の表示を残像として残し、これが人の視覚ではデータが滲むように見えることになるからである。これを防止するために、一つの桁を表示させた後に、残留電圧を除去可能な期間として1.2msの全消灯の期間を設け、次の桁を表示させることにした。
【0036】
また、実施例1では、1つのセグメントの点灯開始から点灯終了までの点灯期間も前記残留電圧除去可能期間に合わせて1.2msとし、点灯期間と消灯期間の初期値としては各々1.2msとし、この期間を第1電流管理手段により制御することとしている。ここで具体的に第1電流管理手段23について、図2及び図3を参照して詳細に説明する。図2は、第1電流管理手段23のブロック図である。第1電流管理手段23は、明るさ検知手段50と温度検知手段60により、明るさデータと温度データを受信している。しかし、明るさデータと温度データの両方を受信している必要は無く、一方だけを受信し、又は、いずれも受信していなくてもよい。
【0037】
明るさ検知手段50は、7セグメント表示部の外部環境の照度を明るさセンサにより検知して、その照度(ルックス)を第1電流管理手段23に伝達するよう機能する。また、温度検知手段60は、7セグメント表示部の近傍の温度を温度センサにより検知して、その温度(℃)を第1電流管理手段23に伝達するよう機能する。
【0038】
第1電流管理手段23は、第1点灯・消灯期間演算手段231と第1点灯・消灯期間記憶手段232と第1電流制御手段233とから構成される。第1電流制御手段233は、第1消灯期間演算手段231により演算され、第1点灯・消灯期間記憶手段232に記憶されたパルスで、データ信号発生手段22とコモン信号発生手段24との信号伝達回路の電流を半導体スイッチ25により制御する。
【0039】
以下、図3を参照して第1電流管理手段23の制御フローを詳細に説明する。第1電流管理手段は、所定の間隔で、例えば3分単位で制御が実行される。なお、点灯期間及び消灯期間の当初の初期値は、各1.2msに設定されるが、制御フローが実行された後は、前回の制御フローによって設定された値が初期の値として設定される。
【0040】
まずステップ(以下「S」と表示する)100で、温度検知手段によって検知された温度が55℃より低いか否かが判定される。温度が55℃以上である場合には、S420に進み、LEDの点灯期間を0msとし、消灯期間を1.2msに設定する。これは、表示装置周辺の温度が55度以上となるような異常な温度環境では、表示装置に含まれている他のCPUなども正常に機能していない可能性があるとともに、LEDを点灯させ続けておくとLEDの耐久性を低下させることになるからである。温度が55℃より低い場合には、S200に進む。
【0041】
S200では、明るさ検知手段による照度が10ルックスより高いか否かを判定する。否の場合には、S420に進み、LEDの点灯期間を0msとし、消灯期間を1.2msに設定する。これは、屋外表示機器において、周辺環境が暗く啓発用の表示機器の表示部を点灯させる必要がない状態となるためである。明るさが10ルックスより高い場合には、S300に進む。
【0042】
S300では、明るさ検知手段による照度が100ルックスより高いか否かを判定する。否の場合には、S410に進み、LEDの点灯期間を1.2msとし、消灯期間を2.4msに設定する。これは、周辺環境が薄暗い環境の場合には、表示部の消灯期間を長くし、表示部の明るさを下げても、十分に表示が判読可能となるからである。これによって、消費電力の低減を図り、LEDの発熱をより抑制することができる。明るさが100ルックスより高い場合には、S400に進む。S400では、LEDの点灯期間を1.2msとし、消灯期間を1.2msに設定する。
【0043】
S100からS420までのフローが第1点灯・消灯期間演算手段により実行される。ここでは、明るさに応じて所定の点灯期間又は消灯期間を選択したが、明るさに応じて点灯期間又は消灯期間を連続的に変化させてもよい。
【0044】
S400、S410、S420で点灯期間と消灯期間が設定された後、S500で、CPUの内部処理により、第1点灯・消灯期間記憶手段232に設定された点灯期間と消灯期間が記憶される。次に、S600では、第1電流制御手段により前記記憶部に記憶された点灯期間と消灯期間のパルスを発生させ、第1電流制御手段の制御フローが終了する。この制御フローは、前記CPU内で割り込み処理により行われる。そして、次の制御周期に至るまでは、第1電流制御手段は、前記パルスで半導体スイッチ25により7セグメントの信号回路を開閉させる。
【0045】
具体的に3桁の7セグメント表示部の点灯フローを図4及び図15を参照して更に詳細に説明する。従来のダイナミック点灯制御方式を、図15を参照して簡単に説明する。従来のダイナミック点灯制御方式による場合には、まずa1の期間は、1桁目のLED13aが点灯し、2桁目のLED12aと3桁目のLED11aは消灯状態となる。次にa2の期間は、2桁目のLED12aが点灯し、1桁目のLED13aと3桁目のLED11aは消灯状態となる。更に、次にa3の期間は、3桁目のLED11aが点灯し、2桁目のLED12aと1桁目のLED13aは消灯状態となる。次にはa1の状態となり引き続いて前記の点灯手順で、7セグメント表示部に表示がされていた。
【0046】
図4は、実施例1の7セグメント表示部の点灯フローを説明する図である。実施例1では、図4に示したように、まず、b1の期間は、1桁目のLED13が点灯し、2桁目のLED12と3桁目のLED11は消灯状態となる。次にc1の期間は、3桁のLED11乃至13が全て消灯する。次のb2の期間は、2桁目のLED12が点灯し、1桁目のLED13と3桁目のLED11は消灯状態となる。次のc2の期間は、3桁のLED11乃至13が全て消灯する。次のb3の期間は、3桁目のLED11が点灯し、2桁目のLED12と1桁目のLED13は消灯状態となる。次のc3の期間は、3桁のLED11乃至13が全て消灯する。こうしたLEDの表示サイクルが繰り返される。
【0047】
このb1,b2,b3の期間には、第1点灯・消灯期間記憶手段232に記憶された点灯期間が適用され、c1,c2,c3の期間には、消灯期間には前記第1点灯・消灯期間記憶手段232に記憶された消灯期間が適用される。点灯期間及び消灯期間がいずれも、先のフローのS400に示した1.2msとすれば、1周期7.2msで3桁の7セグメント表示部の表示がされる。
【0048】
この実施例1の場合の消費電力測定結果を図5及び図6表1を参照して説明する。図5は、実施例1で用いた7セグメント表示部のLEDの配置パターンである。図6は、実施例1の場合の消費電力測定結果を説明する表1である。各セグメント1乃至8は、複数個のLED100から構成されている。この配置の全LEDをスタティック点灯制御方式で全点灯した場合と、点灯と全消灯を1.2ms間隔で交互に繰り返したダイナミック点灯制御方式の場合とで、「8.8.8.」という文字データを表示した場合の電流を測定した。CPUの電流はいずれも0.03アンペアであった。
【0049】
この測定結果によれば、7セグメント表示部の消費電流は、ダイナミック点灯制御方式はスタティック点灯制御方式に比べて、LEDのみの消費電力の実測値で約25.6%となり、CPUを含んだ消費電力の場合でも実測値で前者は後者の約30.2%となった。この実測値によって著しい消費電力の低下が認められている。温度上昇については、7セグメントを露出した状態で、前者の場合にはやや温度上昇が認められたが、後者の場合については、温度上昇は認められなかった。
【0050】
なお、上述のように、第1電流管理手段により各桁のLEDに1.2msの消灯期間が設けられ、表示データを表示するLEDの桁の切り替りの際には残留電圧が除去されたため、残像が発生せず明りょうな表示が確認された。
【0051】
(実施例2)
実施例2は、第1電流管理手段で設定された1.2msの点灯期間と1.2msの消灯期間を維持し、所定の間隔で7セグメント表示部を点灯可能とした上で、更に電流を印加する期間と電流を印加しない期間とを第2電流管理手段により交互に設けることとした実施例である。
【0052】
実施例2では、第1電流管理手段により発熱を抑制させて明りょうな表示がされる状態で、外部環境に応じて7セグメント表示部を所望の点灯期間と消灯期間で点灯させることを可能としている。
【0053】
図7は、本発明の第2実施の7セグメント表示装置の構成を示すブロック図である。本発明の実施例1に係る7セグメント表示装置と同一の部分については、同一の符号を付して説明を省略する。実施例2では、第1電流管理手段側では明るさセンサと温度センサを省略し(図省略)、7セグメント表示部10は、実施例1の構成に第2電源管理手段26により管理される半導体スイッチ27を含んだLED表示手段20を介して、電源40に接続している。
【0054】
図8は、第2電流管理手段にかかるブロック図を説明する図である。第2電流管理手段26は、明るさ検知手段51と温度検知手段61から明るさデータと温度データを受信し、LED表示手段20の電源を制御する。しかし、明るさデータと温度データの両方を受信する必要は無く、少なくともいずれかを受信するようにすればよい。
【0055】
明るさ検知手段51は、7セグメント表示部の外部環境の照度を明るさセンサにより検知して、その照度(ルックス)を第2電流管理手段26に伝達するよう機能する。また、温度検知手段61は、7セグメント表示部の近傍の温度を温度センサにより検知して、その温度(℃)を第2電流管理手段26に伝達するよう機能する。
【0056】
第2電流管理手段26は、第2点灯・消灯期間演算手段261と第2点灯・消灯期間記憶手段262と第2電流制御手段263とから構成される。第2電流制御手段263は、第2点灯・消灯期間演算手段261により演算され、第2点灯・消灯期間記憶手段262に記憶されたパルスタイミングで、データ信号発生手段22とコモン信号発生手段24との信号伝達回路の電流を半導体スイッチ27により制御する。ここで、LED表示手段20に含まれる第1電流管理手段は、例えば1.2msの点灯期間と1.2msの消灯期間を維持して、7セグメント表示部の電源管理を行っている。
【0057】
以下、図9を参照して第2電流管理手段26の制御フローを説明する。第2電流管理手段は、実施例1と同様に、所定の期間で、例えば3分単位で制御が実行される。なお、各7セグメント表示部の桁の点灯期間及び消灯期間は、第1電流管理手段23により各1.2msに設定されているとする。
【0058】
まず、ステップ101で、温度検知手段によって検知された温度が55℃より低いか否かが判定される。温度が55℃以上である場合には、S421に進み、LEDの点灯期間を0msとし、消灯期間を20msに設定する。温度が55℃より低い場合には、S201に進む。また、S201では、明るさ検知手段による照度が10ルックスより高いか否かを判定する。否の場合には、S421に進み、LEDの点灯期間を0msとし、消灯期間を20msに設定する。明るさが10ルックスより高い場合には、S301に進む。S301では、明るさ検知手段による照度が100ルックスより高いか否かを判定する。否の場合には、S411に進み、LEDの点灯期間を20msとし、消灯期間を40msに設定する。明るさが100ルックスより高い場合には、S401に進む。S401では、LEDの点灯期間を20msとし、消灯期間を20msに設定する。
【0059】
S101からS421までのフローが第2点灯・消灯期間演算手段261により実行される。ここでは、明るさに応じて所定の点灯期間又は消灯期間を選択したが、明るさに応じた点灯期間又は消灯期間を演算して、連続的に変化させてもよい。
【0060】
S401、S411、S421で点灯期間と消灯期間が設定された後、S501で、その点灯期間と消灯期間が第2点灯・消灯期間記憶手段263としてのCPU内部のレジスタに記憶される。次に、S601で、第2電流制御手段263により前記第2点灯・消灯期間記憶手段262に記憶された点灯期間と消灯期間のパルスを発生させて、第2電流管理手段の制御フローが終了する。この制御フローは、前記CPU内で割り込み処理により実行される。そして、次の制御周期に至るまでは、前記のように発生されたパルスで、データ信号発生手段22とコモン信号発生手段24との信号伝達回路の電流を半導体スイッチ27により制御する。
【0061】
次に、具体的に3桁の7セグメント表示部の点灯状態を図10を参照して説明する。図10では、図4に示したように、第1電流管理手段により1周期7.2msで7セグメント表示部がLEDの点灯により表示されている。この状態を図10(A)図で表している。この実施例2では、第2電流管理手段により、先のフロー図9により、短時間の間に点滅を繰り返している7セグメント表示部全体の点灯期間と消灯期間が設定されている。
【0062】
そして第2電流管理手段において第2点灯・消灯期間記憶手段262に記憶された点灯期間と消灯期間によって発生された点灯・消灯パルスにより、半導体スイッチ27により電流が印加され又は切断される。なお、図10(B)図には、S411で点灯期間(B)20msと消灯期間(C)40msが設定された場合のパルスを示し、図10(C)図には、第1電流管理手段により1周期7.2msで点灯・消灯管理されている7セグメント表示部全体が、前記パルスで20msの期間で点灯し(B)又は40msの期間で消灯(C)している状態を説明している。
【0063】
(実施例3)
実施例3は、LEDの桁の7セグメントを構成すると共に各桁において対応する各単位セグメントを、前記桁の順に、点灯又は消灯させるデータ信号を第1電流管理手段により発生させて7セグメント表示部を表示させた状態で、第2電流管理手段により、7セグメント表示部全体を点灯・消灯させる実施例を説明する。図11を参照して、本発明の実施例3に係る7セグメント表示部のセグメントの点灯過程を説明する。なお、実施例3のブロック図を図12に示すが、7セグメント表示部が2桁の11bと12bとなり、点灯状態が異なるのみでありので、同一の機能を有する部分については実施例2と同一の符号を付して説明を省略する。
【0064】
実施例3に係る7セグメント表示装置は、例えば2桁の7セグメント表示部11bと12bを有する7セグメント表示装置10bの各桁の7セグメント表示部11bと12bに表示すべき文字データをデータ信号として出力するデータ信号発生手段22と、各桁の7セグメント表示部11b又は12bに、順次の点灯を制御するコモン信号31bと33bを出力するコモン信号発生手段24と、第1電流管理手段23とを含んでいる。
【0065】
各セグメントの点灯状態を図11を参照して説明する。図11(A)図は、例として2桁のセグメントに「21」という文字データを点灯させた状態を説明している。7セグメントの各セグメントには、1乃至8の数字を付して点灯状態を図11(B)図で説明する。
【0066】
図11(B)図は、実施例3の2桁のセグメントの各桁の点灯状態を説明した図である。2桁の7セグメント表示部は、実施例2と同様に、第1電流管理手段により1.2msの間隔で点灯状態と消灯状態が繰り返され、各桁8個で計16個のセグメントが、各桁の単位セグメントの点灯の間に全消灯の期間を含めて点灯・消灯されることにより、1周期38.4msで点灯される。
【0067】
各セグメントは、2桁目が点灯し、次に全消灯し、次に1桁目が点灯し、次に全消灯し、というサイクルで点灯・消灯する。また、セグメントの点灯順は、図11(A)図に示した1から8のセグメントの順に実行される。
【0068】
具体的に示せば、2桁目のセグメント1を1.2msの期間で点灯させる。次に全てのセグメントを1.2msの期間で消灯させる。次に1桁目のセグメント1については点灯すべきセグメントでないので、1.2msの期間で消灯させる。次の1.2msの期間は全セグメントを消灯させる(図11(B)図表2の1段目)。
【0069】
次に2桁目のセグメント2については点灯すべきセグメントでないので、1.2msの期間で消灯させる。次の1.2msの期間は全てのセグメントを消灯される。次に1桁目のセグメント1についても点灯すべきセグメントでないので、1.2msの期間で消灯される。次の1.2msの期間は全セグメントを消灯させる。(図11(B)図表2の2段目)。
【0070】
次に2桁目のセグメント3については点灯すべきセグメントなので、1.2msの期間点灯させる。次に全てのセグメントを1.2msの期間で消灯させる。次に1桁目のセグメント1についても点灯すべきセグメントなので、1.2msの期間で点灯させる。次の1.2msの期間は全セグメントを消灯させる。(図11(B)図表2の3段目)。
【0071】
更に、図11(B)図表2の4段目以下に示したように、セグメント4乃至8までを順に点灯又は消灯させて、人の目の期間分解能の下限といわれる約50ms乃至100ms以内となるように、1周期38.4msの間隔で「21」という文字データを点灯させる。実施例3の点灯過程によれば、「21」という文字データを表示する場合には、スタティックに全点灯させた場合に比較して、セグメントの点灯個数が1/32となり、それに伴いLEDの発熱も消費電力も著しく減少される。また、一時に必要とされる最大消費電力も抑制される。
【0072】
(実施例4)
実施例4は、実施例1乃至実施例3の7セグメント装置を含んだ屋外用表示装置である。ここでは、より具体的に太陽光発電装置の発電量を表示する発電量表示装置を屋外用表示装置の実施例として示す。
【0073】
図13を参照して発電量表示装置の構成の概要を示す。実施例4に係る表示装置305は、太陽光発電装置が発電した発電量の表示装置であって屋外に設置される。太陽光発電装置300は、複数の発電アレイ301が発電した直流電流をパワーコンバータ302により交流に変換して電力として供給する。パワーコンバータ302には発電量が測定される電力測定部303が付設されて、その発電量が屋外用表示装置305で表示され、太陽光発電について啓発の用に供されている。
【0074】
電力測定部303を表示データ発生手段30(図1参照)として、発電量表示装置305は屋外に設置され、気温や日照等の外部環境の影響を受けるとともに、その表示窓部306には太陽光が入射して、判読し難い環境に設置されることになる。そこで、本実施例では、
7セグメント表示部が、筐体に設けられた表示窓部に面して、筐体外部から表示内容が視認できるように筐体内に装着されている。また、前記表示窓部306は、濃色で透明な紫色のアクリル板により形成されている。更に、外光無反射フィルムが貼着されてもよい。
【0075】
外光無反射フィルムとしては、フィルムの表面に百ナノメートルで規則的な突起配列を有する構造を持つフィルムであるモスアイ型無反射フィルムが貼着されている。これにより、フィルムの厚さ方向の屈折率が連続的に変化し、フィルムにあたる光を反射させることが無くなる。また、これに替えて、フィルム表面に無機の誘電体薄膜を多層コートし、反射波を干渉させ互いに打ち消させるフィルムを貼着させてもよい。
【0076】
更に、筐体外部には外部の明るさを検知する明るさセンサー307が設けられるとともに、筐体内部には、 7セグメント表示部の近傍の温度を検知する温度センサが設けられている(図省略)。明るさセンサは、天候や期間帯に応じて外部の明るさを検知し、7セグメントの点灯期間を短縮する。例えば周囲の明るさを示す照度が10ルックス未満である場合には消灯させ、
10ルックス以上100ルックス未満の場合には、その照度に応じて7セグメント表示部のLEDの全消灯期間を延長させる。これにより、7セグメント表示装置のLEDの発熱を抑制するとともに、省電力を図ることが可能である。
【0077】
(その他の実施例)
・上記の実施例では、明るさセンサや温度センサの検知結果により点灯期間や消灯期間を所定の期間に変更させたが、検知結果に応じて徐々に点灯期間や消灯期間を変化させてもよい。
・上記の実施例では、具体的な点灯期間や消灯期間を示して説明したが、これに限定されるものではない。
【0078】
・今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の技術的範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0079】
1,2,3,4,5,6,7,8…LEDセグメント
10,10a,10b…7セグメント表示装置、
11,12,13,11a,12a,13a,11b,12b…セグメント表示部、
20…LED表示手段、
21…通信手段、
22,22a…データ信号発生手段、
23…第1電流管理手段、26…第2電流管理手段、231,261…点灯・消灯期間演算手段、
232,262…点灯・消灯期間記憶手段、233,263…電源作動手段、
24,24a…コモン信号発生手段、25,27…半導体スイッチ、
30…表示データ発生手段、
40…電源、
50,51…明るさ検知手段、
60,61…温度検知手段、
31,32,33,31a,32a,33a,31b,32b…コモン信号、
100…発光ダイオード(LED)、
300…太陽光発電装置、301…発電アレイ、302…パワーコンバータ、
303…電力測定部、305…表示装置、306…表示窓部、307…明るさセンサ、

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ダイナミック点灯制御方式により点灯制御される複数桁の7セグメント表示部を備えた7セグメント表示装置であって、
各桁の前記7セグメント表示部に表示すべき各桁単位の文字データをデータ信号として出力するデータ信号発生手段と、各桁の前記7セグメント表示部を順に点灯するようにデータ信号に同期させてコモン信号を出力するコモン信号発生手段と、7セグメント表示部への電流を入力管理する第1電流管理手段と、を含み、
前記7セグメントを構成する各セグメントの一方の端子は、前記データ信号発生手段を介して前記第1電流管理手段に接続されるとともに、他方の端子は、前記コモン信号発生手段を介して前記第1電流管理手段に接続され、
前記第1電流管理手段は、所定の短期間の周期で、複数桁の7セグメントを桁毎に点灯させ、その点灯と点灯の間に同時に全桁の7セグメントを消灯させるように電流を入力管理して7セグメント表示部を点灯表示する、
ことを特徴とする7セグメント表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の7セグメント表示装置であって、
前記点灯表示されている7セグメント表示部全体を前記周期よりも長い所望の短期間の周期で点灯させ、その点灯と点灯の間に同時に全てのセグメントを消灯させるように7セグメントへの電流を入力管理する第2電流管理手段を備えている、
ことを特徴とする7セグメント表示装置。
【請求項3】
ダイナミック点灯制御方式により点灯制御される複数桁の7セグメント表示部を備えた7セグメント表示装置であって、
各桁の前記7セグメント表示部に表示すべき各桁単位の文字データをデータ信号として出力するデータ信号発生手段と、各桁の前記7セグメント表示部を順にデータ信号に同期させて点灯するようにコモン信号を出力するコモン信号発生手段と、7セグメント表示部への電流を入力管理する第1電流管理手段と第2電流管理手段と、を含み、
前記7セグメントを構成する各セグメントの一方の端子は、前記データ信号発生手段を介して前記第1電流管理手段に接続されるとともに、他方の端子は、前記コモン信号発生手段を介して前記第1電流管理手段に接続され、
前記第1電流管理手段は、前記7セグメントの各桁において対応する各単位セグメントを前記桁の順に短期間の周期で点灯させ、その点灯と点灯の間に同時に全てのセグメントを消灯させるように電流を入力管理して7セグメントを点灯表示させ、
第2電流管理手段は、前記点灯表示されている7セグメント表示部全体を前記周期よりも長い所望の短期間の周期で点灯させ、その点灯と点灯の間に同時に全てのセグメントを消灯させるように7セグメントへの電流を入力管理する、
ことを特徴とする7セグメント表示装置。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載された7セグメント表示装置であって、
それに含まれる第1電流管理手段又は第2電流管理手段のいずれかは、前記7セグメント表示装置の前方の明るさを検知する明るさセンサを含み、
当該電源管理手段は、その明るさに応じて、前記7セグメントの消灯期間を変更する変更手段を備えている、
ことを特徴とする7セグメント表示装置。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載された7セグメント表示装置であって、
それに含まれる第1電流管理手段又は第2電流管理手段のいずれかは、前記7セグメント表示装置近傍の温度を検知する温度センサを含み、
当該電源管理手段は、その温度に応じて、前記7セグメントの点灯期間を変更する変更手段を備えている、
ことを特徴とする7セグメント表示装置。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載された前記7セグメント表示装置を含んだ屋外用表示装置であって、
前記7セグメント表示装置は、筐体外部から表示内容が視認できるように設けられた窓部に面して装着されるとともに、
前記窓部は濃色の透明樹脂板で形成されている、
ことを特徴とする屋外用表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2011−237517(P2011−237517A)
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−107230(P2010−107230)
【出願日】平成22年5月7日(2010.5.7)
【出願人】(501150679)東海イーシー株式会社 (5)
【Fターム(参考)】