説明

AVシステム、プログラム、記録装置、及び映像記録方法

【課題】再生中のコンテンツを視聴しながら行う自身の動作を、事後、該コンテンツの映像と容易に比較しながら確認することを可能にする新たな技術を提供する。
【解決手段】AVシステムにおいて、映像信号を出力する撮像装置1と、撮像装置により得られる第1の映像に係る第1の映像信号を、第2の映像信号に係る第2の映像と合成又は連続した映像として後で再生し得るように記録する記録装置2とを設け、第1映像信号は、第2映像信号に基づく映像表示と同時に取得されるものとし、前記合成映像又は連続映像における第1映像部分及び第2映像部分間の時間的関係は、第1映像の取得時における第1映像及び第2映像間の時間的関係と同じになるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置を有するAVシステム、該システムにおける記録装置としてコンピュータを機能させるプログラム、該システムに用いるに適した記録装置、及び該システムに適した映像記録方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、テレビ等の表示装置に自分を映し出す方法として、たとえばテレビ電話システムが知られている(たとえば特許文献1参照)。このシステムにおいては、話者のそれぞれがテレビジョンカメラ及びディスプレイを有し、テレビジョンカメラで撮影した画像情報を相手側のディスプレイ上に表示することができる。その際、自らのテレビジョンカメラの撮影方向を制御するとともに、相手側のテレビジョンカメラの撮影方向をも制御することができるようになっている。
【0003】
また、ゲーム空間内のイベントに対し、ゲーム空間内に配置した仮想カメラの画像をリプレイすることができるゲーム装置が記載されている(たとえば、特許文献2参照)。この装置のリプレイ機能においては、プレーヤの操作入力データや、ゲーム中のキャラクタの位置や姿勢のデータをプレイデータとして記憶し、記憶したプレイデータに基づいてゲームプレイを再現するようにしている。
【0004】
また、各ゲーム装置に記録されたリプレイデータを収集・配信する技術が知られている(たとえば、特許文献3参照)。この技術においては、リプレイデータをネットワーク上のサーバを介してやり取りし、ダウンロードしたリプレイデータによりリプレイ映像を再生することができるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平8−111863号公報
【特許文献2】特開2007−313001号公報
【特許文献3】特開2006−6853号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一方、再生中の映像コンテンツを視聴しながら動作する自身の映像を、後で該映像コンテンツにおける動作と比較して見てみたいと思う場合がある。たとえば、ダンスやヨガ等の教則ビデオを視聴しながら、その教則ビデオの動作と同じ動作を試みた後、自身の動作と教則ビデオの動作とを比較してうまくいっているかどうかを確かめたり、不都合な部分を発見したりして、ダンスやヨガ等の上達に役立てることができれば好都合である。また身体を動かすテレビゲームの場合においても、同様にゲーム画面の進行と自分の動きを同時に記録しておき、その後、その記録を再生して双方の動きを比較し、ゲームの上達に役立てることができれば好都合である。
【0007】
しかしながら、自身を映し出す装置としては、上述のテレビ電話システムやTVカメラが知られているが、これらは、自身が視聴している映像コンテンツと、視聴しながら行っている自身の動作とを、事後、容易に比較検討することを可能とするものではない。またこのような比較検討を容易に行うことを可能にするような簡便な装置は知られていない。
【0008】
また、上述のゲーム装置においては、ゲームをプレイしているユーザのビデオ映像も併せてリプレイすることはできない。つまり、ゲームをプレイしているユーザの姿を、プレイが終わった後で、プレイデータによるリプレイ映像とともに、テレビの画面等において表示させることはできない。したがって、ダンスやヨガ等の教則ゲームや、遠く離れた友人と対戦ゲームをプレイしながら、教則ゲーム等の動作と同じ動作をしているつもりであっても、その後に、その動作を検証するために、自分の動作と、教則ゲームの動作や友人の動作とを比較してみることはできない。
【0009】
そこで本発明の目的は、再生中のコンテンツを視聴しながら行う自身の動作を、事後、該コンテンツの映像と容易に比較しながら確認することを可能にする新たな技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この目的を達成するため、第1の発明に係る記録装置は、装置外部の撮像装置から供給される第1の映像に係る第1の映像信号を、第2の映像信号に係る第2の映像と合成又は連続した映像として後で再生し得るように記録する記録装置であって、前記第1映像信号は、前記第2映像信号に基づく映像表示と同時に取得されるものであり、前記合成映像又は連続映像における前記第1映像部分及び第2映像部分間の時間的関係は、前記第1映像の取得時における前記第1映像及び第2映像間の時間的関係と同じであることを特徴とする。
【0011】
第2の発明に係る記録装置は、第1発明において、前記第1映像信号の記録は、前記第2映像信号と合成した信号の記録として行われることを特徴とする。
【0012】
第3の発明に係る記録装置は、第1発明において、前記第2映像信号は前記記録装置内の記録手段において記録されているファイルに基づくものであり、前記第1映像信号の記録は、該ファイルとは別のファイルへの記録として行われることを特徴とする。
【0013】
第4の発明に係る記録装置は、第1発明において、前記第2映像信号は前記記録装置の外部から供給されるものであり、前記第1映像信号の記録は、該第2映像信号の前記記録装置における記録と同時に、かつ別個のファイルとして行われることを特徴とする。
【0014】
第5の発明に係る記録装置は、第3又は第4発明において、前記第1映像信号の記録に際し、前記後の再生がなし得るように、対応する前記第2映像信号に係る映像データにおける再生開始アドレスを記録することを特徴とする。
【0015】
第6の発明に係る記録装置は、第1発明において、前記記録装置はユーザの操作入力に応答して所定のデータに基づく映像の表示を行うものであり、前記第2映像信号は該表示映像の映像信号であり、前記第1映像信号の記録は、該第2映像信号の前記記録装置における記録と同時に、かつ別個のファイルとして行われることを特徴とする。
【0016】
第7の発明に係る記録装置は、第1発明において、前記記録装置はユーザの操作入力に応答して所定のデータに基づく映像の表示を行うとともに、リプレイ再生を行うためのリプレイデータを記録するものであり、前記第2映像信号は該表示映像の映像信号であり、前記第1映像信号の記録は、該第2映像信号に対応するリプレイデータのファイルの前記記録装置における記録と同時に行われることを特徴とする。
【0017】
第8の発明に係る記録装置は、第6又は第7発明において、前記1映像信号の記録は、所定のイベントが終了した時点で終了されることを特徴とする。
【0018】
第9の発明に係る記録装置は、第6〜第8のいずれかの発明において、前記1映像信号の記録は、所定のイベントが開始された時点で開始されることを特徴とする。
【0019】
第10の発明に係る記録装置は、第3〜第8のいずれかの発明において、前記記録装置は、前記第1映像信号のファイル又はこれに対応する前記第2映像信号に係るファイルに基づく再生を行う旨の指示が与えられたとき、両ファイルに基づく映像信号を、前記合成映像又は連続映像を表示し得るように、合成した信号として、又は別個の信号として出力するものであることを特徴とする。
【0020】
第11の発明に係る記録装置は、第10発明において、前記記録装置から出力される合成した信号又は別個の信号に基づき、前記合成映像又は連続映像を表示するAV装置を有することを特徴とする。
【0021】
第12の発明に係る記録装置は、第1〜第11のいずれかの発明において、前記記録装置は前記合成映像又は連続映像に関する設定を受け入れる入力手段を備え、前記設定には、前記合成映像において前記第1映像若しくは第2映像の部分を鏡像反転させるかどうかの設定が含まれることを特徴とする。
【0022】
第13の発明に係る記録装置は、第12発明において、前記設定には、前記合成映像をピクチャ・イン・ピクチャ又は2画面表示のいずれの映像とするかの設定、又は前記合成映像における前記第1映像部分又は前記第2映像部分のアスペクト比の設定が含まれることを特徴とする。
【0023】
第14の発明に係る記録装置は、第1〜第13のいずれかの発明において、前記第1映像信号及び第2映像信号には音声信号が付随しており、前記合成映像又は連続映像の再生に際しては、付随する各音声信号のうち、指示されたものが再生されることを特徴とする。
【0024】
第15の発明に係る記録装置は、第1〜第14のいずれかの発明において、前記第1映像信号の記録は、前記撮像装置がユーザを認識したことを条件として開始されることを特徴とする。
【0025】
第16の発明に係るプログラムは、コンピュータを、第1〜第15のいずれかの発明に係る記録装置として機能させることを特徴とする。
【0026】
第17の発明に係るAVシステムは、映像信号を出力する撮像装置と、前記撮像装置により得られる第1の映像に係る第1の映像信号を、第2の映像信号に係る第2の映像と合成又は連続した映像として後で再生し得るように記録する記録装置とを具備し、前記第1映像信号は、前記第2映像信号に基づく映像表示と同時に取得されるものであり、前記合成映像又は連続映像における前記第1映像部分及び第2映像部分間の時間的関係は、前記第1映像の取得時における前記第1映像及び第2映像間の時間的関係と同じであることを特徴とする。
【0027】
第18の発明に係る映像記録方法は、映像信号を出力する撮像工程と、前記撮像工程により得られる第1の映像に係る第1の映像信号を、該第1映像を、第2の映像信号に係る第2の映像と合成又は連続した映像として後で再生し得るように記録する記録工程とを具備し、前記第1映像信号は、前記第2映像信号に基づく映像表示と同時に取得されるものであり、前記合成映像又は連続映像における前記第1映像部分及び第2映像部分間の時間的関係は、前記第1映像の取得時における前記第1映像及び第2映像間の時間的関係と同じであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、再生中のコンテンツを視聴しながら行う自身の動作を、事後、該コンテンツの映像と容易に比較しながら確認することを可能にする新たな技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の一実施形態に係るAVシステムを示す図である。
【図2】図1のシステムにおける撮像装置の構成を示すブロック図である。
【図3】図1のシステムにおける記録装置の構成を示すブロック図である。
【図4】図3の記録装置における記録処理を示すフローチャートである。
【図5】図4の一部の処理の詳細を示すフローチャートである。
【図6】図3の記録装置における再生処理を示すブロック図である。
【図7】図6の再生処理において記録されたファイルに対応した再生処理を示すフローチャートである。
【図8】図3の記録装置における別の記録処理を示すフローチャートである。
【図9】図3及び図4の処理によって記録されたファイルに基づいて再生される映像の一例を示す図である。
【図10】図7の再生処理によって再生される映像の一例を示す図である。
【図11】本発明の他の実施形態に係るAVシステムを示す図である。
【図12】図11のシステムにおけるゲーム装置の構成を示すブロック図である。
【図13】図11のシステムのゲーム装置における記録処理を示すフローチャートである。
【図14】図11のシステムのゲーム装置における別の記録処理を示すフローチャートである。
【図15】図11のシステムのゲーム装置におけるさらに別の記録処理を示すフローチャートである。
【図16】図11のシステムのゲーム装置における再生処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0030】
図1は、本発明の一実施形態に係るAVシステムを示す。同図に示すように、このシステムは撮影に使用する撮像装置1、撮像装置1に接続されたレコーダ装置2、及びレコーダ装置2に接続されたAV装置3を備える。レコーダ装置2は、撮像装置1から供給される撮影映像の映像信号及び音声信号を記録するとともに、記録した映像信号及び音声信号や、他のコンテンツの再生信号をAV装置3に出力する機能を有する。AV装置3は、レコーダ装置2からの映像信号及び音声信号や、コンテンツの再生信号に基づいて映像表示や音声出力を行う機能を有する。撮像装置1としてはたとえばビデオカメラが該当する。AV装置3としてはたとえば、テレビジョンセットや、AVパソコンが該当する。レコーダ装置2からAV装置3に再生信号が送られるコンテンツとしては、無線又は有線の放送により提供される放送コンテンツや、ネットワークを介して配信されるコンテンツ、DVD等に記録されたコンテンツなどが該当する。
【0031】
図1においては、ユーザ4がAV装置3において再生されているコンテンツを視聴しながら、コンテンツの映像及び音声に合わせて運動をしている様子を撮像装置1により撮影している状況が示されている。レコーダ装置2は、この撮影に伴って撮像装置1から送られる映像信号及び音声信号を、再生コンテンツのデータと合成しながら、又は関連付けながら記録している。
【0032】
図2は撮像装置1の構成を示すブロック図である。同図に示すように、撮像装置1は、装置の撮影範囲に存在する物体からの光に基づいて結像を行い、その像を映像信号に変換する撮像部11、装置の周囲の音声を音声信号に変換するマイク部12、テレビやゲーム機等の外部ソースからの映像信号の入力を受け入れる映像信号入力部13、外部ソースからの音声信号の入力を受け入れる音声信号入力部14、各種操作入力を受け入れるためのユーザインタフェースを構成する操作入力部15、記録データを格納する記録部16、装置各部の制御を行う制御部17、各種の表示を行う表示部18、記録又は再生中の音声信号に基づいて音声の出力を行うスピーカ部19、記録又は再生中の映像信号を外部に出力する映像信号出力部20、及び記録又は再生中の音声信号を外部に出力する音声信号出力部21を備える。
【0033】
操作入力部15が受け入れる各種操作入力としては、たとえば、撮像部11による撮影や、映像信号入力部13や音声信号入力部14からの信号に基づく記録部16への記録、記録部16における記録内容に基づいて映像信号出力部20及び音声信号出力部21から出力を行う処理、撮像部11からの映像信号やマイク部12からの音声信号を記録部16において記録させることなく映像信号出力部20及び音声信号出力部21から出力を行う処理、記録部16における記録内容の再生処理や編集処理等に関する指示が該当する。記録部16に記録される信号としてはたとえば、撮像部11や、マイク部12、映像信号入力部13、音声信号入力部14からの信号や、これらの信号を操作入力部15からの指示に基づいて合成したものが該当する。記録部16としては、典型的にはハードディスクやメモリカード等を用いることができるが、DVDやBD(ブルーレイディスク)等のディスクメディアであってもよい。制御部17は、操作入力部15における操作入力に従い、記録部16への記録処理や、記録部16の記録内容に基づく再生処理や、撮影モード等に関する各種の設定処理を行う。表示部18は、操作入力に基づく制御部17からの指令に応じ、再生映像や記録中の映像の表示、設定画面の表示等の各種表示を行う。スピーカ部19は、再生音等の出力を行う。
【0034】
図3はレコーダ装置2の構成を示すブロック図である。同図に示すように、レコーダ装置2は、図示していないアンテナを介して放送波の受信処理を行うチューナ部31、チューナ部31からの受信信号をデコードするデコーダ32、撮像装置1やゲーム装置等の外部機器からの映像信号及び音声信号の入力をそれぞれ受け入れる映像信号入力部33及び音声信号入力部34、ユーザの各種操作入力を受け入れる操作入力部35、各種コンテンツデータの記録及び再生を行う第1の記録再生部36、装置の各部を制御する制御部37、各種コンテンツデータの記録及び再生を行う第2の記録再生部38、並びにコンテンツの再生音声信号及び再生映像信号を外部に出力するための音声信号出力部39及び映像信号出力部40を備える。映像信号入力部33及び音声信号入力部34には撮像装置1が接続され、その撮像部11からの映像信号及びマイク部12からの音声信号が入力されるようになっている。また、音声信号出力部39及び映像信号出力部40にはAV装置3が接続され、音声信号出力部39及び映像信号出力部40から出力される信号に基づき、AV装置3において映像表示及び音声出力が行われるようになっている。
【0035】
デコーダ32は第1の記録再生部36及び第2の記録部38に記録されているコンテンツデータについてのデコードも行う。制御部37は、操作入力部35を介して、種々の指示を受け入れ、必要な制御や処理を行う。受け入れる指示としては、たとえば、放送番組の録画予約やEPG(電子番組ガイド)の表示、第1の記録再生部36及び第2の記録再生部38間のダビング処理、映像信号入力部33及び音声信号入力部34を介して入力される映像信号及び音声信号についての第1又は第2の記録再生部36又は38への記録処理、第1又は第2の記録再生部36又は38に記録されているデータの再生処理等に関する指示が該当する。第1の記録再生部36は、映像信号入力部33及び音声信号入力部34を介して供給される映像信号及び音声信号や、第2の記録再生部38に記録されているコンテンツデータ等を記録し、記録したデータの再生等を行う。第1の記録再生部36としては、典型的にはハードディスク装置が該当する。第2の記録再生部38は、映像信号入力部33及び音声信号入力部34を介して供給されるコンテンツデータや、第1の記録再生部36に記録されているコンテンツデータ等を記録し、記録したコンテンツデータの再生を行う。第2の記録再生部38としては、典型的には、DVD、BD(ブルーレイディスク)などのディスクメディアや、SDカードなどのフラッシュメモリ等が該当する。
【0036】
図4はレコーダ装置2における記録処理を示すフローチャートである。この処理は、制御部37により、所定のプログラムに従って行われ、ユーザの操作入力による所定の記録指示に基づいて開始される。この記録処理においては、撮像装置1からの映像信号及び音声信号の記録が行われる。
【0037】
記録処理を開始すると、制御部37はまず、ステップS41において、第1の記録再生部36若しくは第2の記録再生部38からの再生映像信号、又は放送波に基づく映像信号(以下、これらの信号を「内部映像信号」という。)と、撮像装置1からの映像信号とを同時に記録する要求が前記記録指示においてなされているかどうかを判定する。該要求がなされていると判定した場合には、ステップS42において、内部映像信号中に、コピーを禁止する旨を示すコピー禁止(コピープロテクト)信号が含まれているか否かを判定する。含まれていないと判定した場合には、ステップS43において、映像信号入力部33及び音声信号入力部34からの映像信号及び音声信号、並びに内部映像信号及びこれに付随する音声信号に基づき、これらの信号を合成しながら、第1又は第2の記録再生部36又は38への記録を行う。これにより図4の処理が終了する。なお、合成される内部映像信号及び付随する音声信号は、前記記録指示に含まれる指示により指定されたコンテンツに係るものである。
【0038】
一方、ステップS41において同時に記録する要求がなされていないと判定した場合には、ステップS44へ進み、映像信号入力部33及び音声信号入力部34からの映像信号及び音声信号に基づく通常の記録を行い、図4の処理を終了する。また、ステップS42においてコピー禁止信号が含まれていると判定した場合には、ステップS45へ進み、コピー禁止である旨を示す表示や音声の出力を行い、図4の処理を終了する。
【0039】
図5は図4のステップS43の処理を示すフローチャートである。この処理では、ユーザが設定する合成方法に従って、映像信号入力部33及び音声信号入力部34からの映像信号及び音声信号と、内部映像信号及びこれに付随する音声信号とを合成し、1つの動画ファイルとして記録する。
【0040】
すなわち、処理を開始すると、まず、ステップS51において、ユーザの操作入力による合成方法の設定を受け入れる。この設定においては、映像信号入力部33及び音声信号入力部34からの信号と、内部映像信号及びこれに付随する音声信号とをどのようにして合成するかが設定される。設定事項としては、たとえば、映像信号入力部33からの映像信号による映像及び内部映像信号による映像の配置に関する設定、映像信号入力部33からの映像信号(撮像部11からの映像信号)について鏡に写ったような映像変換を行う処理(以下、反転処理又は鏡像変換処理と呼ぶ)を行うか否かの設定、音声信号入力部34からの音声信号及び内部映像信号に付随する音声信号のうち記録する音声信号及びその記録形態に関する設定が該当する。
【0041】
映像の配置に関する設定としては、たとえば、従来のピクチャ・イン・ピクチャや2画面表示といった表示形式に対応した画面配置形式の設定や、その場合におけるどちらの画面にどちらの映像を割り当てるかの設定や、各画面のアスペクト比の設定が該当する。記録する音声信号及びその記録形態に関する設定としては、たとえば、内部映像信号に付随する主・副音声信号のうちの双方又は一方のみを記録するかどうか、音声信号入力部34からの音声信号を記録するかどうか等に関する設定や、記録する各音声信号を主・副音声として記録するかどうか、どの音声信号をどのチャンネルの音声信号として記録するかどうか等に関する設定が該当する。各設定事項については、ユーザによる設定がなされない場合には、デフォルトの設定や、前回の設定が採用される。
【0042】
次に、ステップS52において、設定された合成方法に合致するように、映像信号入力部33からの映像信号及び/又は内部映像信号のアスペクト比を変更する必要があるか否かを判定する。変更を要すると判定した場合には、ステップS53においてアスペクト比の変更を行い、変更後の映像信号入力部33からの映像信号及び/又は内部映像信号に基づく表示を行い、ステップS54へ進む。アスペクト比の変更を要しないと判定した場合には、そのままステップS54へ進む。
【0043】
ステップS54では、設定された合成方法に合致するように、映像信号入力部33からの映像信号について反転処理を行うかどうかを判定する。反転処理を行うと判定した場合には、ステップS55において、映像信号入力部33からの映像信号について反転処理を開始し、反転処理された映像信号に基づく映像の表示を行い、ステップS56に進む。反転処理は行わないと判定した場合には、そのままステップS56に進む。
【0044】
ステップS56では、映像信号入力部33からの映像信号及び内部映像信号を、設定された合成方法により合成した信号に基づく映像の表示を行うとともに、ユーザからの記録指示を待って、該合成信号を、音声に関する設定内容に従い、音声信号入力部34からの音声信号及び/又は内部映像信号に付随する音声信号とともに、1つのファイルとして記録する処理を開始し、ユーザの指示により記録を終了する。これにより、図5の処理が完了する。なお、合成信号を記録する間、内部映像信号及び付随する音声信号がAV装置3に出力され、これらの信号に基づき、AV装置3において映像の表示及び音声の出力がなされる。
【0045】
なお、映像信号の合成は、たとえば、所定のメモリ領域を用い、両映像信号の各時点での映像フレーム毎に、設定された合成方法に従い、両フレームのデータに基づいて該メモリ領域に書込みを行い、該メモリ領域から1フレームの映像信号として読み出すことにより行うことができる。
【0046】
図9は図4及び図5の処理によって合成して記録されたファイルに基づいて再生される映像の一例を示す。図中の91は映像信号入力部33からの映像信号に対応する映像部分であり、92は内部映像信号に対応する映像部分である。つまり、図9においては、画面配置形式が2画面表示に対応した形式に設定され、かつ映像信号入力部33からの映像信号について鏡像反転するように設定されて記録が行われたファイルについての再生映像が示されている。映像部分91は、合成時に、トリミング処理及び拡大処理が行われ、かつ鏡像反転されている。映像部分92は、デフォルトのアスペクト比に従い、縮小されている。映像部分91により、ユーザは、鏡に映った自分を見ている場合と同じ向きで自分の映像を見ることができる。
【0047】
本実施形態によれば、映像信号入力部33及び音声信号入力部34からの映像信号及び音声信号(撮像装置1からの信号)と、レコーダ装置2において生成される内部映像信号及びこれに付随する音声信号とを合成して記録できるようにしたため、レコーダ装置2から供給される内部映像信号及びこれに付随する音声信号に基づいてAV装置3が表示及び出力している映像及び音声の内容とともに、それをユーザが視聴している状況を併せて記録することができる。たとえば、AV装置3により提示されるダンスやヨガ、ゲームのコンテンツを観ながらそれらに対応する動作をしているユーザの映像や音声を、コンテンツの映像信号(内部映像信号)及び音声信号と合成して記録することができる。したがってユーザは、再生中のコンテンツを視聴しながら行う自身の動作を、事後、該コンテンツの映像と容易に比較しながら確認することができる。
【0048】
図6はレコーダ装置2が撮像装置1からの信号を記録する別の例として、レコーダ装置2における再生処理を示すフローチャートである。この処理は、制御部37により、所定のプログラムに従って行われる。上述図4及び図5の処理においては、撮像装置1からの信号と、内部映像信号及びこれに付随する音声信号とを合成して記録するようにしているのに対し、図6の処理においては撮像装置1からの信号のみを記録するようにしている。該記録に際し、ユーザに指示されたコンテンツの再生信号がAV装置3に供給され、AV装置3における映像表示及び音声出力に供せられる。該コンテンツのファイルは、該記録により新たに生成されるファイルに対応する対応ファイルとされ、これを特定する対応ファイル特定情報が、新たに生成されるファイルに対し、付随情報として記録される。
【0049】
図6の再生処理は、ユーザによる所定の再生開始指示に応じて開始される。この再生開始指示には、第1の記録再生部36又は第2の記録再生部38に記録されているコンテンツのうちの再生対象とするものの指定が含まれる。再生処理を開始すると、まず、ステップS61において、再生対象とされたコンテンツの再生に連動し、撮像装置1により撮影される映像及びこれに付随する音声信号を、該コンテンツに関連付けて記録する要求が存在するか否かを検出する。この検出は、たとえば、上述の再生開始指示において該要求が含まれているかを調べることにより行うことができる。
【0050】
該要求が存在することを検出した場合には、ステップS62においてユーザからの記録開始指示を待ち、該指示に応答して、ステップS63において、再生対象とされたコンテンツの再生と、映像信号入力部33及び音声信号入力部34を介して撮像装置1から入力される映像信号及び音声信号の記録とを開始する。この記録は該コンテンツが記録されている第1の記録再生部36又は第2の記録再生部38とは異なる第1の記録再生部36又は第2の記録再生部38に対して行われる。たとえばこの記録は、再生対象とされたコンテンツが第2の記録再生部38のBDやSDカードに記録されている場合には、第1の記録再生部36であるハードディスクに対して行い、逆に該ハードディスクに記録されている場合には、該BDやSDカードに対して行う。
【0051】
次に、ステップS64において、ユーザからの記録の終了要求に応じ、撮像装置1からの信号の記録を終了し、この記録により生じたファイルに付随させて、再生対象とされたコンテンツのファイルを対応ファイルとして特定する対応ファイル特定情報を記録する。対応ファイル特定情報には、対応ファイルのファイル名やアドレス位置等の情報が含まれる。これにより、図6の処理が終了する。
【0052】
一方、ステップS61において、再生対象とされたコンテンツに関連付けて記録する要求が存在しないことを検出した場合には、ステップS65において、通常のコンテンツ再生の場合と同様に、再生対象とされたコンテンツの再生のみを行い、図6の処理を終了する。なお、この例では対応ファイル特定情報をファイルに付随する情報として記録するようにしているが、この代わりに、ファイルとは別個のテーブル等において記録するようにしてもよい。
【0053】
図7はレコーダ装置2における再生処理の別の例を示すフローチャートである。この再生処理は、制御部37により、所定のプログラムに従って行われる。この再生処理においては、図6の処理によって記録されたファイルが、第1の記録再生部36又は第2の記録再生部38において存在し得ることを想定している。この再生処理は、再生対象とするファイルを特定したユーザからの再生要求に応じて開始される。
【0054】
再生処理を開始すると、まず、ステップS71において、再生対象とするファイルに対応ファイル特定情報が付随情報として記録されているか否かを判定する。記録されていると判定した場合には、ステップS72において、該対応ファイル特定情報により特定されるファイルが第1の記録再生部36又は第2の記録再生部38において実際に存在するか否かを判定する。
【0055】
対応ファイルが存在しない場合としては、たとえば、再生対象とされたファイルの記録時にはレコーダ装置2にセットされていたSDカードのような記録媒体上に対応ファイルが存在していたが、現在はその記録媒体がレコーダ装置2内に存在しない場合や、対応ファイルが既に消去されている場合が該当する。
【0056】
ステップS72において対応ファイルが存在すると判定した場合には、ステップS73において、対応ファイルを同時に再生する旨のユーザ指示があったかどうかを判定する。該指示があったと判定した場合には、ステップS74において、再生対象とされたファイル及び対応ファイルを同時に再生する場合の合成方法の設定を受け入れる。設定事項としては、たとえば、各ファイルに基づく映像の表示位置に関する設定、再生対象とされたファイルに基づく映像信号について反転処理(ミラー又は鏡像変換処理)を行うか否かの設定、各ファイルの音声信号のうちのどれを出力するかに関する設定が該当する。
【0057】
映像の表示位置に関する設定としては、たとえば、従来のピクチャ・イン・ピクチャや2画面表示といった表示形式の設定や、その場合におけるどちらの画面にどちらの映像を割り当てるかの設定や、各画面のアスペクト比の設定が該当する。出力する音声信号に関する設定としては、たとえば、対応ファイルにおける主・副音声信号のうちの双方又は一方のみを出力するかどうかの設定や、再生対象とされたファイルの音声信号を出力するかどうかに関する設定が該当する。各設定事項については、ユーザによる設定がなされない場合には、デフォルトの設定や、前回の設定が採用される。
【0058】
次に、ステップS75において、再生対象とされたファイルに基づく映像の反転処理(ミラー又は鏡像変換処理)を行うか否かを、上述ステップS74における設定内容に基づいて判定する。反転処理を行うと判定した場合には、ステップS76において、再生対象とされたファイルに基づく映像については反転処理を行うように設定し、ステップS77へ進む。反転処理を行わないと判定した場合には、そのままステップS77へ進む。
【0059】
ステップS77では、再生対象とされたファイル及び対応ファイルに基づき、ステップS74における設定に従い、合成した映像信号及び出力すべき音声信号を映像信号出力部40及び音声信号出力部39を介してAV装置3に出力する。これにより図7の処理が完了する。AV装置3に出力される映像信号及び音声信号は、AV出力装置3における映像及び音声の出力に供されることになる。
【0060】
ステップS77における再生対象とされたファイル及び対応ファイルに基づく映像信号の合成は、たとえば、所定のメモリ領域を用い、両映像信号の各時点での映像フレーム毎に、設定された合成方法に従い、両フレームのデータに基づいて該メモリ領域に書込みを行い、該メモリ領域から1フレームの映像信号として読み出すことにより行うことができる。その際、両映像信号のタイミングを合わせる必要があるので、再生対象とされたファイルに対応ファイル特定情報を記録する際に(図6のステップS64)対応ファイル特定情報中にタイミングを合わせるための情報を含めておき、この情報に基づいてタイミングを合わせる。タイミングを合わせるための情報としては、たとえば、再生対象とされたファイルの映像信号の最初の映像フレームに対応する、対応ファイルの映像フレームに付されたタイムスタンプを用いることができる。両映像信号の合成に際しては、該タイムスタンプが示す時刻の対応ファイルの映像フレームと、再生対象とされたファイルの最初の映像フレームとを対応付けて合成を開始することにより、両映像信号のタイミングを合わせた合成を行うことができる。
【0061】
一方、ステップS71において対応ファイル特定情報が記録されていないと判定した場合、及びステップS73において対応ファイルを同時に再生する旨のユーザ指示がなかったと判定した場合には、ステップS79に進む。ステップS72において対応ファイルが存在しないと判定した場合には、ステップS78においてその旨を表示してからステップS79に進む。ステップS79においては、再生対象とされたファイルに基づき、映像信号及び音声信号を映像信号出力部40及び音声信号出力部39を介してAV出力装置3に出力する。出力される映像信号及び音声信号はAV出力装置3における映像及び音声の出力に供される。この場合には、撮像装置1により撮影した結果のみがAV出力装置3において提示されることになる。これにより図7の処理が完了する。なお、ステップS73において対応ファイルを同時に再生する旨のユーザ指示がなかったと判定した場合には、再生対象とされたファイルの再生終了後に続けて対応ファイルの再生を行うようにしてもよい。
【0062】
なお、この再生処理においては、再生対象とされたファイル及び対応ファイルに基づく各映像信号を合成してAV装置3に供給するようにしているが、この代わりに、AV装置3がピクチャ・イン・ピクチャ表示や、2画面表示に対応するものである場合には、各映像信号を合成することなくそのままAV装置3に供給し、AV装置3において、合成した映像の表示を、ユーザによる合成方法の設定に従い、行うようにしてもよい。ただしこの場合も、各映像信号の供給は、上述のようなタイミングを合わせるための情報に基づき、タイミングを合わせて行う必要がある。また、この例では対応ファイル特定情報がファイルに付随する情報として記録されているが、この代わりに、ファイルとは別個のテーブル等において記録されていてもよい。
【0063】
図8はレコーダ装置2におけるさらに別の記録処理を示すフローチャートである。この記録処理は制御部37により、所定のプログラムに従って行われる。この記録処理においては、放送コンテンツ又は、撮像装置1以外の外部から供給されるコンテンツを第1の記録再生部36又は第2の記録再生部38の一方において記録しつつ、他方において、撮像装置1からの映像信号及び音声信号を記録するようにしている。この記録処理は、ユーザの操作入力による所定の記録指示に基づいて開始される。
【0064】
記録処理を開始すると、制御部37はまず、ステップS81において、放送又は外部のコンテンツの記録に連動させて、撮像装置1からの映像信号及び音声信号を関連付けて記録する要求があるか否かを検出する。この検出は、たとえば、上述の記録開始指示において該要求が含まれているかを調べることにより行うことができる。該要求が存在することを検出した場合には、ステップS82において、放送又は外部のコンテンツ及び撮像装置1からの映像信号及び音声信号の各記録を第1の記録再生部36又は第2の記録再生部38のいずれで行うかについてのユーザ指示を受け入れる。たとえば、撮像装置1からの映像信号及び音声信号を第1の記録再生部36であるハードディスクにおいて行い、放送又は外部のコンテンツの記録を第2の記録再生部38におけるSDメモリに対して行うといった指定を受け入れる。
【0065】
次に、ステップS83において、放送又は外部のコンテンツ及び撮像装置1からの映像信号及び音声信号の各記録を指定された第1の記録再生部36又は第2の記録再生部38において開始する。なお、これと同時に、放送又は外部のコンテンツの再生映像及び音声の提示がAV装置3において開始される。次に、ステップS84において、ユーザからの記録終了要求に応じて、第1の記録再生部36及び第2の記録再生部38への記録を終了し、各記録により生じた各ファイルに対し、他方のファイルを対応ファイルとして特定する対応ファイル特定情報を付随情報として記録する。これにより図8の処理が終了する。対応ファイル特定情報には、対応ファイルのファイル名や格納場所等の情報が含まれる。また、両ファイルを連動させて再生するために必要であれば、上述のタイミングを合わせるための情報を含めるようにしてもよい。各ファイルの再生は、上述図7の場合と同様にして行うことができる。なお、各ファイルの記録に際し、各ファイルの各映像フレームに対し、タイムスタンプを付け直すことにより、このタイムスタンプを、各ファイルの再生に際し、同期をとるのに用いることができる。
【0066】
一方、ステップS81において、関連付けて記録する要求が存在しないことを検出した場合には、ステップS85において、撮像装置1からの映像信号及び音声信号のみの記録を行い、図8の処理を終了する。なお、この例では対応ファイル特定情報をファイルに付随する情報として記録するようにしているが、この代わりに、ファイルとは別個のテーブル等において記録するようにしてもよい。
【0067】
図10は図6又は図8の処理により記録され、図7の再生処理によって再生される映像の一例を示す。図中の101は、撮像装置1により撮影してレコーダ装置2により記録され、図7の処理において再生対象とされたファイルに基づく映像部分であり、102は該ファイルに対応するファイル、すなわち撮像装置1による撮影に際し、AV装置3において提示されていたコンテンツのファイルに基づく映像部分である。図10においては、表示形式が2画面表示に設定され、かつ再生対象とされたファイルに基づく映像信号について反転処理を行うように設定されている場合の再生映像が示されている。映像部分101及び102はデフォルトのアスペクト比に従い、縮小されている。映像部分101は鏡像反転されているので、ユーザは鏡に映った自分を見ている場合と同じ向きで、映像部分101内の自分の映像を見ることができる。
【0068】
図6〜図8の実施形態によれば、レコーダ装置2において既に記録されているコンテンツ又は外部から供給されるコンテンツ(放送コンテンツも含む)に関連付けて撮像装置1からの映像信号及び音声信号をレコーダ装置2において記録し、その記録の再生時には該関連コンテンツと合成して提示することができるようにしたため、該関連コンテンツをAV装置3により視聴しながら動作するユーザの様子をレコーダ装置2において記録するとともに、その後、該記録と、視聴していた関連コンテンツとを合成して再生し、該動作の様子を確認することができる。たとえば、AV装置3によりダンスやヨガ、ゲームのコンテンツを観ながらそれらに対応する動作をしているユーザの映像や音声を、該コンテンツのデータに関連付けて記録し、その後、設定した合成方法により該コンテンツと合成して再生することができる。したがって、ユーザは、再生中のコンテンツを視聴しながら行う自身の動作を、事後、該コンテンツの映像と容易に比較しながら確認することができる。
【0069】
図11は本発明の他の実施形態に係るAVシステムを示す。同図に示すように、このシステムは、撮影に使用する撮像装置41、撮像装置41に接続されたゲーム装置42、及びゲーム装置42に接続されたAV装置43を備える。ゲーム装置42はゲーム装置本来のゲーム機能のほか、撮像装置41から供給される撮影映像の映像信号及び音声信号をユーザ記録情報として記録するとともに、記録したユーザ記録情報や、他のコンテンツの再生信号をAV装置43に出力する機能を有する。ゲーム装置42はインターネット又は専用回線44を介して他のユーザのゲーム装置45に接続することができるようになっている。撮像装置41及びAV装置43は、図1のシステムにおける撮像装置1及びAV装置3と同様のものである。撮像装置41はまた、公知の顔認識手段や人感センサ等を備え、撮像装置41の所定の撮影範囲内にユーザ46が存在する場合、その旨を検出し、ゲーム装置42に通知する機能を備える。
【0070】
図11においては、ゲームコンテンツに基づいてゲーム装置42により実行され、AV装置43の画面を介して提供されるゲーム機能に係るゲームをユーザ46が行っている様子を、撮像装置41により撮影している状況が示されている。ゲーム装置42は、撮影に伴って撮像装置41から送られる映像信号及び音声信号をユーザ記録情報として記録している。
【0071】
図12はゲーム装置42の構成を示すブロック図である。同図に示すように、ゲーム装置42は、ゲームデータが記録されるゲーム記録媒体51、撮像装置41からの映像信号及び音声信号の入力をそれぞれ受け入れる映像信号入力部52及び音声信号入力部53、コンテンツの映像信号及び音声信号をAV装置43等に出力するための映像信号出力部54及び音声信号出力部55、ゲームの進行の度合い等のゲーム記録情報を記録する第1の記録部56、映像信号入力部52及び音声信号入力部53を介して入力される映像信号及び音声信号をユーザ記録情報として記録する第2の記録部57、装置の各部を制御する制御部58、第1の記録部56や第2の記録部57に記録されているデータに基づいて再生を行う再生部59、ユーザによる各種操作入力を受け入れる操作入力部60、インターネット又は専用回線44を介して他のユーザのゲーム装置45との接続を可能とする通信部61を備える。
【0072】
映像信号入力部52及び音声信号入力部53は、撮像装置41からの映像信号及び音声信号として、撮影対象とされるユーザ46の動作等についての映像信号及び音声信号の入力を受け入れる。操作入力部60はユーザインタフェースを構成し、ユーザからの各種操作の入力を受け付ける。典型的にはゲーム用コントローラであるが、TV用のリモコンのようなものであってもよい。具体的には、ゲームのプレイに用いたり、ゲーム機の有する各種機能、たとえばDVD等の記録媒体の再生機能や、USBメモリやSDカードに記録された写真、動画、楽曲等の再生機能に関する指示を行うために用いられるものである。また、本実施形態においては、ゲームを行っている最中のユーザ46の映像を記録させる指示や、記録した映像を所定の操作により再生させたり、ゲームのリプレイ画像に合わせて再生させたりするために用いられる。再生部59は、ゲーム記録媒体51に記録されたゲームデータに基づき、ユーザ指示やゲームイベントの進行に応じ、ゲーム画面の再生を行う。また、ユーザの指示に応じ、第2の記録部57に記録されているユーザ記録情報のファイルに基づく再生を行う。
【0073】
ゲーム記録媒体51にはゲームソフトとして頒布されるゲームデータが記録される。映像信号出力部54及び音声信号出力部55は、ゲーム記録媒体51から読み出されたゲームデータや、第2の記録部57に記録されているファイルに基づく映像信号及び音声信号をAV装置43に出力する。音声信号はAV装置43とは別体のスピーカ装置等に出力されるようにしてもよい。制御部58は、ユーザ操作等に応じて各部を制御し、上述のゲーム記録情報やユーザ記録情報を第1の記録部56や第2の記録部57へ記録したり、これらの記録に基づく再生を行ったり、ゲーム記録媒体51のゲームデータ及びユーザ操作に従ってゲーム画面の表示や必要な処理をゲーム処理として行ったりする。通信部61は、有線LAN、無線LAN、ブルートゥース、携帯電話網等に接続するための通信モジュール等で構成され、インターネット又は専用回線44を通じて、他のユーザのゲーム装置45との間で、ゲーム記録情報やユーザ記録情報等の送受を行う。
【0074】
なお、ゲーム記録情報は、ゲームを行った後、ゲームのプレイ内容を再現するための情報である。ゲーム記録情報としては、リプレイデータ及び、映像及び音声のデータとが考えられる。リプレイデータとは、ゲームのプレイ内容を後で完全に再現するために記録されるデータである。リプレイデータとしてはたとえば、ゲーム中のキャラクタのパラメータデータの変化量についての推移や、ゲームイベントの進行状況等のデータが該当する。映像及び音声のデータとは、ゲーム機能を実行する際のゲーム処理によってAV装置43に送られる映像信号及び音声信号のデータそのものである。
【0075】
図13はゲーム装置42における記録処理を示すフローチャートである。この記録処理は、制御部58により所定のプログラムに従って行われる。この記録処理は、ゲーム処理を開始した後、ユーザからの記録指示に基づいて開始される。この記録処理においては、ユーザ記録情報(撮像装置からの信号)及びゲーム記録情報の記録が行われる。
【0076】
記録処理を開始すると、制御部58はまず、ステップS301において、撮像装置41から、撮影範囲内にユーザ46が存在することを認識した旨の通知を受信するのを待機する。該通知を受信すると、ステップS302において、撮像装置41から送信されるユーザ46の映像信号及び音声信号の記録を開始する。これにより、制御部58によるゲーム処理によってAV装置43において提示されるゲーム内容に応じて動作するユーザの様子がユーザ記録情報として記録されることになる。記録は第2の記録部57において行われる。次に、ステップS303において、ゲーム記録情報の記録を開始する。ゲーム記録情報の記録は第1の記録部56に対して行われる。
【0077】
次に、ステップS304において、ユーザからの撮影終了の指示を待機する。撮影終了の指示は、典型的には操作入力部60を介して与えられる。撮影終了の指示があった場合には、ステップS305に進み、撮像装置41からの映像信号及び音声信号の記録を終了する。これにより、ユーザ記録情報のファイルが生成されたことになる。このとき、生成されたファイルに対応する映像のサムネイルデータを生成するとともに、該ファイルに関連する特定の用語や該ファイルの記録日時等を記録する。また、ステップS306において、ゲーム記録情報の記録を終了する。記録の終了に際しては、記録の開始から終了までにおけるリプレイデータの記録又はゲームの映像信号及び音声信号の記録を1つのファイルにファイル化する等の処理を行う。また、生成されたユーザ記録情報及びゲーム記録情報のファイルが相互に関連するものである旨を示す情報を、双方のファイルに付随させ、対応ファイル特定情報として記録する。これにより、図13の記録処理が終了する。なお、この例では対応ファイル特定情報をファイルに付随する情報として記録するようにしているが、この代わりに、ファイルとは別個のテーブル等において記録するようにしてもよい。
【0078】
図14はゲーム装置42における別の記録処理を示すフローチャートである。この記録処理は、制御部58により、所定のプログラムに従って行われる。この記録処理は、ゲーム処理を開始した後、ユーザの操作入力による所定の記録指示に基づいて開始される。この記録処理においては、ユーザ記録情報(撮像装置からの信号)及びゲーム記録情報の記録が行われる。同図におけるステップS401〜S403、S405及びS406の処理は、図13中のステップS301〜S303、S305、及びS306の処理と同様である。
【0079】
図14の記録処理を開始し、ステップS401〜S403の処理を図13におけるステップS301〜S303と同様に行った後、ステップステップS404では、ゲーム中の所定のイベントが終了するのを待機する。所定のイベントが終了した場合としては、たとえば、ゲームにおけるあるステージをクリアした場合や、教則型のゲームコンテンツにおける1単位、たとえばヨガの1ポーズが終了した場合、スポーツゲームにおける得点シーン、たとえば野球のホームランやサッカーのゴールシーンがあった場合が該当する。
【0080】
ステップ404において所定のイベントが終了したことを検出すると、ステップS405及びS406において、図13のステップS305及びS306の場合と同様にして、撮像装置41からの信号の記録(ユーザ記録情報の記録)及びゲーム記録情報の記録を終了する。これにより、図14の記録処理が終了する。
【0081】
なお、この記録処理において、ステップS404で待機する所定のイベントの終了が得点シーンである場合には、記録終了時点から所定の期間又は箇所まで遡った部分までについてのゲーム記録情報及びユーザ記録情報のみを残し、それ以前の記録は削除するようにしてもよい。また、その削除を行うかどうか、又はゲーム記録情報若しくはユーザ記録情報のうちのいずれか若しくは双方を削除するかどうかをユーザが選択できるようにしてもよい。
【0082】
図15はゲーム装置42におけるさらに別の記録処理を示すフローチャートである。この記録処理は、制御部58により、所定のプログラムに従って行われる。この記録処理はゲーム処理を開始した後、ユーザからの記録指示に基づいて開始される。この記録処理においてはユーザ記録情報(撮像装置からの信号)及びゲーム記録情報の記録が行われる。同図におけるステップS501、S503〜S507の処理はそれぞれ、図14中のステップS401〜S406の処理と同様である。
【0083】
記録処理を開始し、ステップS501において、図14のステップS401の場合と同様にして撮像装置41からのユーザ46の存在を認識した旨の通知を受信すると、制御部58はステップS502において、ゲーム処理における所定のゲームイベントが開始されるのを待機する。所定のゲームイベントの開始としては、たとえば、ゲーム中のあるステージの開始、教則型のゲームコンテンツにおける1単位の開始、スポーツゲームにおける試合の開始、前半戦又は後半戦の開始、野球の攻撃・守備の交代などが該当する。
【0084】
所定のゲームイベントの開始を検出すると、ステップS503〜S507において、図14のステップS402〜406の場合と同様にして、所定のゲームイベントが終了するまで、ゲーム記録情報及びユーザ記録情報の記録を行う。この記録を終了すると、記録により生成したユーザ記録情報のファイルに対応する映像のサムネイルデータを生成するとともに、該ファイルに関連する特定の用語や該ファイルの記録日時等を記録する。そしてステップS508において、ゲームの終了指示がユーザからなされたか否かを判定する。具体的には、ゲーム装置42において電源操作、リセットボタンの押下、別のゲームの選択等があったかどうかを判定する。ゲームオーバのイベントの発生を、ゲームの終了とみなすようにしてもよい。ゲームの終了指示がなされたと判定した場合は図15の記録処理を終了する。終了指示がなされていないと判定した場合にはステップS502に戻り、次のゲームイベントの開始を待機する。
【0085】
図16はゲーム装置42における再生処理を示すフローチャートである。この再生処理は、制御部58により、所定のプログラムに従って行われる。
【0086】
再生処理が開始されると、制御部58は、まず、ステップS601において、ユーザの指示に応じ、第2の記録部57において記録されているユーザ記録情報のファイルのうちの所望のものの選択を受け入れる。具体的には、各ファイルにおける記録映像のサムネイル表示を伴う選択の受入れや、特定の用語や記録日時等をキーとするソートや検索を伴う選択の受入れを行う。
【0087】
次に、ステップS602において、選択されたファイルに関連するゲーム記録情報のファイルが存在するか否かを判定する。この判定は、各ファイルに付随する対応ファイル特定情報に基づいて行うことができる。関連するファイルが存在しない場合としては、たとえば、記録処理において第1の記録部56に記録したゲーム記録情報のファイルが削除された場合が該当する。また、ゲーム記録情報がリプレイデータを記録したものである場合には、対応するゲームデータそのものがゲーム記録媒体51において存在しない場合、たとえばゲーム記録媒体51が交換された場合も該当する。
【0088】
関連するゲーム記録情報の記録ファイルが存在すると判定した場合には、ステップS603において再生方法の設定を受け入れる。再生方法の設定としては、たとえば、ゲーム記録情報のファイルに基づくゲーム映像と、ユーザ記録情報のファイルに基づくユーザの映像とを1画面上に並べて同時に表示するか、又は一方の映像を再生した後に他方の映像を再生するかどうかの設定が該当する。上述のピクチャ・イン・ピクチャや、映像割り当て、反転処理の有無等の設定を受け入れるようにしてもよい。ゲーム映像及びユーザ映像を同時に又は連続して表示することにより、ゲーム映像とユーザ映像とを比較することが可能となる。
【0089】
次に、ステップS604におて、設定された再生方法によりゲーム映像及びユーザ映像の再生表示を行い、図15の再生処理を終了する。なお、ゲーム映像及びユーザ映像を同時に表示する場合には、再生時における両者の時間関係を記録時における時間関係と一致させるために、上述のようにタイムスタンプを用いるようにしてもよい。ステップS602において関連するゲーム記録情報のファイルが存在しないと判定した場合には、ステップS605において、ゲーム映像が存在しない旨を表示し、及びユーザ映像のみを再生表示して、図16の再生処理を終了する。なお、この例では対応ファイル特定情報がファイルに付随する情報として記録されているが、この代わりに、ファイルとは別個のテーブル等において記録されていてもよい。
【0090】
図11〜図16の実施形態によれば、AVシステムにおいてゲームを行っているユーザの様子と、ゲーム記録情報とを並行して記録するとともに、相互に関連するユーザ映像及びゲーム映像を同時に又は連続的に再生できるようにしたため、ゲームを行った後、ゲームを行っているユーザの様子をゲームの映像ととともに確認することができる。その際、図14や図15の形態によれば、ゲームイベント毎にユーザ映像及びゲーム記録情報を記録するようにしたため、ゲームイベント毎に再生を行うことができる。また、ゲーム記録情報としてリプレイデータを記録する場合には、ゲーム記録情報として映像信号及び音声信号を記録する場合よりも、第1の記録部における記憶容量を節減することができる。
【0091】
なお、本発明は、上述実施形態に限定されることなく適宜変形して実施することができる。たとえば、上述においては、鏡像反転の設定は、映像信号入力部33からの映像信号(撮像部1からの映像信号)又は再生対象とされたファイル(撮像装置1により撮影された映像のファイル)に基づく映像信号を対象として行うことができることとしているが、これとは逆に、内部映像信号、又は再生対象ファイルの対応ファイルに基づく映像信号を対象として行うことができるようにしてもよい。この場合、ユーザの映像は反転せず、ユーザが視聴しているコンテンツの映像の方を反転させて合成映像を表示させることができるので、両映像の比較や確認を行いやすい場合がある。
【0092】
また、上述においては、映像信号入力部33からの映像信号(撮像部1からの映像信号と内部映像信号とをそのままの時間的関係で合成し、あるいは映像信号入力部33からの映像信号の記録時における該映像信号と、再生コンテンツ又は放送若しくは外部コンテンツの再生信号との時間的関係を維持したまま合成表示を行うようにしているが、この代わりに、映像信号入力部33からの映像信号の方をやや遅らせて合成し又は合成表示を行うようにしてもよい。
【0093】
また、上述においては、対応ファイル特定情報をファイルに付随する情報として記録するようにしているが、この代わりに、ファイルとは別個のテーブル等において記録するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0094】
1:撮像装置、2:記録装置、3:AV装置、4:ユーザ、11:撮像部、12:マイク部、13:映像信号入力部、14:音声信号入力部、15:操作入力部、16:記録部、17:制御部、18:表示部、19:スピーカ部、20:映像信号出力部、21:音声信号出力部、31:チューナ部、32:デコーダ、33:映像信号入力部、34:音声信号入力部、35:操作入力部、36:第1の記録再生部、37:制御部、38:第2の記録再生部、39:音声信号出力部、40:映像信号出力部、41:撮像装置、42:ゲーム装置、43:AV装置、44:インターネット又は専用回線、45:ゲーム装置、46:ユーザ、51:ゲーム記録媒体、52:映像信号入力部、53:音声信号入力部、54:映像信号出力部、55:音声信号出力部、56:第1の記録部、57:第2の記録部、58:制御部、59:再生部、60:操作入力部、61:通信部、91,92,101,102:映像部分。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置外部の撮像装置から供給される第1の映像に係る第1の映像信号を、第2の映像信号に係る第2の映像と合成又は連続した映像として後で再生し得るように記録する記録装置であって、
前記第1映像信号は、前記第2映像信号に基づく映像表示と同時に取得されるものであり、
前記合成映像又は連続映像における前記第1映像部分及び第2映像部分間の時間的関係は、前記第1映像の取得時における前記第1映像及び第2映像間の時間的関係と同じであることを特徴とする記録装置。
【請求項2】
前記第1映像信号の記録は、前記第2映像信号と合成した信号の記録として行われることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
【請求項3】
前記第2映像信号は前記記録装置内の記録手段において記録されているファイルに基づくものであり、
前記第1映像信号の記録は、該ファイルとは別のファイルへの記録として行われることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
【請求項4】
前記第2映像信号は前記記録装置の外部から供給されるものであり、
前記第1映像信号の記録は、該第2映像信号の前記記録装置における記録と同時に、かつ別個のファイルとして行われることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
【請求項5】
前記第1映像信号の記録に際し、前記後の再生がなし得るように、対応する前記第2映像信号に係る映像データにおける再生開始アドレスを記録することを特徴とする請求項3又は4に記載の記録装置。
【請求項6】
前記記録装置はユーザの操作入力に応答して所定のデータに基づく映像の表示を行うものであり、
前記第2映像信号は該表示映像の映像信号であり、
前記第1映像信号の記録は、該第2映像信号の前記記録装置における記録と同時に、かつ別個のファイルとして行われることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
【請求項7】
前記記録装置はユーザの操作入力に応答して所定のデータに基づく映像の表示を行うとともに、リプレイ再生を行うためのリプレイデータを記録するものであり、
前記第2映像信号は該表示映像の映像信号であり、
前記第1映像信号の記録は、該第2映像信号に対応するリプレイデータのファイルの前記記録装置における記録と同時に行われることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
【請求項8】
前記1映像信号の記録は、所定のイベントが終了した時点で終了されることを特徴とする請求項6又は7に記載の記録装置。
【請求項9】
前記1映像信号の記録は、所定のイベントが開始された時点で開始されることを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載の記録装置。
【請求項10】
前記記録装置は、前記第1映像信号のファイル又はこれに対応する前記第2映像信号に係るファイルに基づく再生を行う旨の指示が与えられたとき、両ファイルに基づく映像信号を、前記合成映像又は連続映像を表示し得るように、合成した信号として、又は別個の信号として出力するものであることを特徴とする請求項3〜9のいずれか1項に記載の記録装置。
【請求項11】
前記記録装置から出力される合成した信号又は別個の信号に基づき、前記合成映像又は連続映像を表示するAV装置を有することを特徴とする請求項10に記載の記録装置。
【請求項12】
前記記録装置は前記合成映像又は連続映像に関する設定を受け入れる入力手段を備え、
前記設定には、前記合成映像において前記第1映像若しくは第2映像の部分を鏡像反転させるかどうかの設定が含まれることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の記録装置。
【請求項13】
前記設定には、前記合成映像をピクチャ・イン・ピクチャ又は2画面表示のいずれの映像とするかの設定、又は前記合成映像における前記第1映像部分又は前記第2映像部分のアスペクト比の設定が含まれることを特徴とする請求項12に記載の記録装置。
【請求項14】
前記第1映像信号及び第2映像信号には音声信号が付随しており、
前記合成映像又は連続映像の再生に際しては、付随する各音声信号のうち、指示されたものが再生されることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の記録装置。
【請求項15】
前記第1映像信号の記録は、前記撮像装置がユーザを認識したことを条件として開始されることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載の記録装置。
【請求項16】
コンピュータを、請求項1〜15のいずれかの記録装置として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項17】
映像信号を出力する撮像装置と、
前記撮像装置により得られる第1の映像に係る第1の映像信号を、第2の映像信号に係る第2の映像と合成又は連続した映像として後で再生し得るように記録する記録装置とを具備し、
前記第1映像信号は、前記第2映像信号に基づく映像表示と同時に取得されるものであり、
前記合成映像又は連続映像における前記第1映像部分及び第2映像部分間の時間的関係は、前記第1映像の取得時における前記第1映像及び第2映像間の時間的関係と同じであることを特徴とするAVシステム。
【請求項18】
映像信号を出力する撮像工程と、
前記撮像工程により得られる第1の映像に係る第1の映像信号を、該第1映像を、第2の映像信号に係る第2の映像と合成又は連続した映像として後で再生し得るように記録する記録工程とを具備し、
前記第1映像信号は、前記第2映像信号に基づく映像表示と同時に取得されるものであり、
前記合成映像又は連続映像における前記第1映像部分及び第2映像部分間の時間的関係は、前記第1映像の取得時における前記第1映像及び第2映像間の時間的関係と同じであることを特徴とする映像記録方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2010−279012(P2010−279012A)
【公開日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−224689(P2009−224689)
【出願日】平成21年9月29日(2009.9.29)
【出願人】(308036402)JVC・ケンウッド・ホールディングス株式会社 (1,152)
【Fターム(参考)】