説明

CHR8Q24.21上の癌感受性変異体

【課題】 早期段階前立腺癌検出及び予後を容易にするであろう改良された診断法、ならびに該疾患の予防的及び治癒的治療における補助に対する大きな要求が明白に存在する。加えて、前立腺癌の進行性形態を有する可能性がある患者を、前立腺内に局在して残り及び罹患率又は死亡率には有意に寄与しない、前立腺癌のより良性な形態を有する可能性が高い患者からより良好に識別するためのツールを開発することが要求されている。
【解決手段】 染色体8q24.21上の領域が、癌の特定の形態において主たる役割を果たすことが示された。特定のマーカー及びハプロタイプが、前立腺癌を含む特定の癌への感受性を示すことが発見された。これらのマーカー及びハプロタイプを使用して癌への感受性を同定するための診断的応用が記述されている。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒト個体において癌への感受性を診断するための方法であって、該個体から得られた核酸サンプル中の少なくとも一つの多型マーカーの少なくとも一つのアレルの存在又は不存在を決定することを含んでなり、該少なくとも一つの多型マーカーが配列番号2と関連しており、少なくとも一つのアレルの存在が癌への感受性を示す、前記方法。
【請求項2】
該少なくとも一つの多型マーカーが、表5A、5B及び5Cに示されたマーカーの群より選択される少なくとも一つのマーカーを含んでなる、請求項1の方法。
【請求項3】
該少なくとも一つのマーカーが、表4A及び4B中のマーカーから成る群より選択される一つ又はそれ以上のマーカーと、|D’|>0.8及び/又はr2>0.2により定義される強い連鎖不平衡にあるChr8q24.21内の少なくとも一つのマーカーを含んでなる、請求項2の方法。
【請求項4】
該少なくとも一つの多型マーカーが、HapCと連鎖不平衡にある、請求項1の方法。
【請求項5】
該少なくとも一つのマーカーが、マーカーrs16901979(配列番号73)及びそれらと連鎖不平衡にあるマーカーである、前記請求項のいずれか一項の方法。
【請求項6】
該少なくとも一つのマーカーが、表4A及び4Bに示されたマーカーから選択される、請求項5の方法。
【請求項7】
さらに個体における少なくとも一つのハプロタイプの頻度を評価することを含んでなる、前記請求項のいずれか一項の方法。
【請求項8】
該少なくとも一つのハプロタイプが、rs1456314アレルG、rs17831626アレルT、rs7825414アレルG、rs6993569アレルG、rs6994316アレルA、rs6470494アレルT、rs1016342アレルC、rs1031588アレルG、rs1016343アレルT、rs1551510アレルG、rs1456306アレルC、rs1378897アレルG、rs1456305アレルT、rs7816535アレルGを含んでなる、請求項7の方法。
【請求項9】
該感受性が、増加した感受性である、前記請求項のいずれか一項の方法。
【請求項10】
該少なくとも一つのアレル又はハプロタイプの存在が、少なくとも1.7の相対リスクの増加した感受性を示す、請求項9の方法。
【請求項11】
該少なくとも一つのアレル又はハプロタイプの存在が、少なくとも2.0の相対リスクの増加した感受性を示す、請求項10の方法。
【請求項12】
該少なくとも一つのマーカー又はハプロタイプが、rs16901979アレル1を含んでなる、請求項9〜11のいずれか一項の方法。
【請求項13】
該少なくとも一つのマーカー又はハプロタイプが、マーカーrs16901979アレル1である、請求項9〜12のいずれか一項の方法。
【請求項14】
該感受性が、減少した感受性である、請求項1〜8のいずれか一項の方法。
【請求項15】
該少なくとも一つのマーカー又はハプロタイプが、0.8未満の相対リスクを有する、請求項14の方法。
【請求項16】
該少なくとも一つのマーカー又はハプロタイプが、0.6未満の相対リスクを有する、請求項14又は15の方法。
【請求項17】
該少なくとも一つのマーカー又はハプロタイプが、rs16901979アレル2を含んでなる、請求項14〜16のいずれか一項の方法。
【請求項18】
該少なくとも一つのマーカー又はハプロタイプが、マーカーrs16901979アレル2である、請求項14〜17のいずれか一項の方法。
【請求項19】
該癌が、前立腺癌、結腸癌、乳癌、精巣癌、肺癌及び黒色腫癌から成る群より選択される、前記請求項のいずれか一項の方法。
【請求項20】
該癌が、前立腺癌である、請求項19の方法。
【請求項21】
該前立腺癌が、7(4+3)〜10の合計グリーソンスコアにより定義される進行性前立腺癌である、請求項19又は20の方法。
【請求項22】
該前立腺癌が、2〜7(3+4)の合計グリーソンスコアにより定義されるより低い進行性前立腺癌である、請求項19又は20の方法。
【請求項23】
該少なくとも一つのマーカー又はハプロタイプの存在が、より高い進行性前立腺癌及び/又は悪い予後を示す、請求項20又は21の方法。
【請求項24】
該マーカー又はハプロタイプの存在が、特定の治療モダリティーに対する対象の異なった奏功率を示す、前記請求項のいずれか一項の方法。
【請求項25】
該少なくとも一つのマーカー又はハプロタイプの存在が、腫瘍又はその前駆体中のChr8q24.21の体細胞再構成への素因を示す、前記請求項のいずれか一項の方法。
【請求項26】
該体細胞再構成が、増幅、転座、挿入及び欠失から成る群より選択される、請求項25の方法。
【請求項27】
該個体が、特定の祖先を有する、前記請求項のいずれか一項の方法。
【請求項28】
該祖先が、ブラックアフリカ人祖先である、請求項27の方法。
【請求項29】
該祖先が、自己申告である、請求項27又は28の方法。
【請求項30】
該祖先が、個体からのサンプル中の少なくとも一つの多型マーカーの少なくとも一つのアレルを検出することにより決定され、該アレルの存在又は不存在が該個体の祖先を示す、請求項27又は28の方法。
【請求項31】
癌への感受性を評価することに使用するためのマーカーの同定法であって、該方法が、
d.配列番号2内の少なくとも一つの多型マーカー又はそれらと連鎖不平衡にある少なくとも一つの多型マーカーを同定すること;
e.前立腺癌と、又は感受性を有すると診断された個体のサンプルの遺伝子型状態を決定すること;及び
f.対照個体のサンプルの遺伝子型状態を決定すること;
を含んでなり、対照サンプル中の少なくとも一つのアレルの頻度と比較した場合、前立腺癌と、又は感受性を有すると診断された個体における少なくとも一つの多型中の少なくとも一つのアレル頻度の有意な相違は、癌への感受性を評価するために有用である少なくとも一つの多型を示す、前記方法。
【請求項32】
連鎖不平衡が、0.2より大きなr2及び/又は0.8より大きな|D’| の数値により特徴付けられる、請求項31の方法。
【請求項33】
該少なくとも一つの多型マーカーが、HapC及び/又はマーカーrs16901979と、0.2より大きなr2及び/又は0.8より大きな|D’|の数値により特徴付けられる連鎖不平衡にある、請求項31の方法。
【請求項34】
対照サンプル中の少なくとも一つのアレルの頻度と比較して、癌と診断された、又は感受性を有する個体における少なくとも一つの多型中の少なくとも一つのアレルの頻度の増加が、癌への増加した感受性を評価するために有用である少なくとも一つの多型を示す、請求項31〜33のいずれか一項の方法。
【請求項35】
対照サンプル中の少なくとも一つのアレルの頻度と比較して、落屑症候群と、又は感受性を有すると診断された個体における少なくとも一つの多型中の少なくとも一つのアレルの頻度の減少が、癌への減少した感受性、又は癌に対する保護を評価するために有用である少なくとも一つの多型を示す、請求項31〜33のいずれか一項の方法。
【請求項36】
癌についてアットリスクにある、又は癌と診断されたヒト個体から得られた核酸サンプルを遺伝子型同定する方法であって、該サンプル中の少なくとも一つの多型マーカーの少なくとも一つのアレルの存在又は不存在を決定することを含んでなり、該少なくとも一つのマーカーは、表4A及び4Bに示したマーカー及びそれらと連鎖不平衡にあるマーカーから成る群より選択され、及び該少なくとも一つの多型マーカーの少なくとも一つのアレルの存在又は不存在は癌の感受性を示す、前記方法。
【請求項37】
該少なくとも一つのマーカーが、rs16901979(配列番号73)及びそれらと連鎖不平衡にあるマーカーである、請求項36の方法。
【請求項38】
連鎖不平衡が、少なくとも0.2のr2の数値及び/又は少なくとも0.8の|D’|の数値で決定される、請求項36又は37の方法。
【請求項39】
遺伝子型同定が、該少なくとも一つの多型マーカーに隣接するヌクレオチドプライマー対を使用するポリメラーゼ連鎖反応(PCR)により、該少なくとも一つの多型マーカーを含んでなる核酸のセグメントを増幅することを含んでなる、請求項36〜38のいずれか一項の方法。
【請求項40】
遺伝子型同定が、アレル特異的プローブハイブリダイゼーション、アレル特異的プライマー伸長法、アレル特異的増幅、核酸シークエンシング、5’−エキソヌクレアーゼ消化、分子ビーコンアッセイ、オリゴヌクレオチドライゲーションアッセイ、サイズ分析、及び一本鎖配座解析から選択されるプロセスを使用して実施される、請求項36〜39のいずれか一項の方法。
【請求項41】
該プロセスが、アレル特異的プローブハイブリダイゼーションを含んでなる、請求項40の方法。
【請求項42】
該プロセスが、核酸シークエンシングを含んでなる、請求項40の方法。
【請求項43】
該核酸シークエンシングが、DNAシークエンシングである、請求項42の方法。
【請求項44】
請求項36〜39のいずれか一項の方法であって、
4)該核酸のコピーと検出オリゴヌクレオチドプローブ及びエンハンサーオリゴヌクレオチドプローブを、該オリゴヌクレオチドプローブと該核酸の特異的ハイブリダイゼーションのための条件下で接触させること;ここで
a)該検出オリゴヌクレオチドプローブは5〜100ヌクレオチド長であり、そのヌクレオチド配列が少なくとも一つの多型部位を含んでなる配列番号2により与えられる核酸の第一のセグメントに特異的にハイブリダイズし;
b)該検出オリゴヌクレオチドプローブは、その3’末端に検出可能標識を、及びその5’末端にクエンチング部分を含んでなり;
c)該エンハンサーオリゴヌクレオチドは5〜100ヌクレオチド長であり、両方のオリゴヌクレオチドが該核酸にハイブリダイズされた時、該エンハンサーオリゴヌクレオチドが該検出オリゴヌクレオチドプローブに関して3’に位置されるように、該オリゴヌクレオチドプローブに関して5’にある該ヌクレオチド配列の第二のセグメントに相補的であり;及び
d)該オリゴヌクレオチドプローブ及びエンハンサーオリゴヌクレオチドプローブが両方とも該核酸にハイブリダイズされた時、該オリゴヌクレオチド間に単一塩基ギャップが存在するように、第一のセグメント及び第二のセグメント間に単一塩基ギャップが存在する;
5)検出プローブが該核酸にハイブリダイズされた時、該検出プローブの3’末端から検出可能標識を切断して遊離検出可能標識を放出するであろうエンドヌクレアーゼで該核酸を処理すること;及び
6)遊離検出可能標識を測定すること、ここで遊離検出可能標識の存在は、該検出プローブが該核酸の第一のセグメントへ特異的にハイブリダイズされたことを示し、及び検出プローブの補体としての多型部位の配列を示す、前記方法。
【請求項45】
該核酸のコピーが、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)による増幅により提供される、請求項44の方法。
【請求項46】
該感受性が、増加した感受性である、請求項36〜45のいずれか一項の方法。
【請求項47】
該感受性が、減少した感受性である、請求項36〜45のいずれか一項の方法。
【請求項48】
該癌が、前立腺癌、結腸癌、乳癌、肺癌、精巣癌及び黒色腫から選択される、請求項31〜47のいずれか一項の方法。
【請求項49】
該癌が前立腺癌である、請求項31〜47のいずれか一項の方法
【請求項50】
該前立腺癌が、7(4+3)〜10の合計グリーソンスコアにより定義される進行性前立腺癌である、請求項49の方法。
【請求項51】
該前立腺癌が、2〜7(3+4)の合計グリーソンスコアにより定義されるより低い進行性前立腺癌である、請求項49の方法。
【請求項52】
該個体が、特定の祖先を有する、請求項31〜51のいずれか一項の方法。
【請求項53】
該祖先が、ブラックアフリカ人祖先である、請求項52の方法。
【請求項54】
該祖先が、自己申告である、請求項52又は53の方法。
【請求項55】
該祖先が、個体からのサンプル中の少なくとも一つの多型マーカーの少なくとも一つのアレルを検出することにより決定され、該アレルの存在又は不存在が該個体の祖先を示す、請求52又は53の方法。
【請求項56】
癌に関連する症状を予防する及び/又は寛解するための療法剤への応答の可能性について個体を評価する方法であって:個体から得られた核酸サンプル中の、少なくとも一つの多型マーカーの少なくとも一つのアレルの存在又は不存在を決定することを含んでなり、該少なくとも一つの多型マーカーは、表5A、5B及び5Cにリストした多型マーカー及びそれらと連鎖不平衡にあるマーカーから成る群より選択され、該少なくとも一つのマーカーの少なくとも一つのアレルの存在は、落屑症候群及び/又は緑内障療法剤に関連した症状に陽性応答の可能性を示す、前記方法。
【請求項57】
癌と診断された個体の予後を予測する方法であって、該方法は、個体から得られた核酸サンプル中の、少なくとも一つの多型マーカーの少なくとも一つのアレルの存在又は不存在を決定することを含んでなり、該少なくとも一つの多型マーカーは、表5A、5B及び5Cに掲げた多型マーカー及びそれらと連鎖不平衡にあるマーカーから成る群より選択され、該少なくとも一つのアレルの存在は、個体の癌のより悪い予後を示す、前記方法。
【請求項58】
癌の治療を行っている個体の治療の予後をモニターする方法であって、該方法は個体から得られた核酸サンプル中の少なくとも一つの多型マーカーの少なくとも一つのアレルの存在又は不存在を決定することを含んでなり、該少なくとも一つの多型マーカーは、表5A、5B及び5Cに掲げた多型マーカー及びそれらと連鎖不平衡にあるマーカーから成る群より選択され、該少なくとも一つのアレルの存在は、個体の治療結果を示す、前記方法。
【請求項59】
該少なくとも一つの多型マーカーが、rs16901979(配列番号:73)及びそれらと連鎖不平衡にあるマーカーである、請求項56〜58のいずれか一項の方法。
【請求項60】
連鎖不平衡が、少なくとも0.2のr2の数値及び/又は少なくとも0.8の|D’|の値により定義される、請求項56〜59のいずれか一項の方法。
【請求項61】
該癌が、前立腺癌である、請求項56〜60のいずれか一項の方法。
【請求項62】
該前立腺癌が、7(4+3)〜10の合計グリーソンスコアにより定義される進行性前立腺癌である、請求項61の方法。
【請求項63】
該前立腺癌が、2〜7(3+4)の合計グリーソンスコアにより定義されるより低い進行性前立腺癌である、請求項61の方法。
【請求項64】
さらに該個体からのサンプル中の少なくとも一つのバイオマーカーを評価することを含んでなる、前記請求項のいずれか一項の方法。
【請求項65】
該サンプルが、血液サンプル又は癌生検サンプルである、請求項64の方法。
【請求項66】
該個体のリスク評価、診断又は予後診断を行うために非遺伝的情報を分析することをさらに含んでなる、前記請求項のいずれか一項の方法。
【請求項67】
該非遺伝的情報が、年齢、性別、民族性、社会経済的地位、既往症診断、対象の病歴、癌の家族歴、生化学的測定及び臨床的測定から選択される、請求項66の方法。
【請求項68】
全リスクを計算することをさらに含んでなる、請求項64〜67のいずれか一項の方法。
【請求項69】
ヒト個体の癌への感受性を評価するためのキットであって、該キットは、個体のゲノム中の少なくとも一つの多型マーカーの少なくとも一つのアレルを選択的に検出するための試薬を含んでなり、該多型マーカーは、その配列が配列番号2に示されているセグメント内の多型マーカー及びそれらと連鎖不平衡にあるマーカーから成る群より選択され、及び該少なくとも一つのアレルの存在は癌への感受性を示す、前記キット。
【請求項70】
該少なくとも一つの多型マーカーが、表5A、5B及び5Cに示されたマーカーの群、及びそれらと連鎖不平衡にあるマーカーから選択される、請求項69のキット。
【請求項71】
該少なくとも一つの多型マーカーが、表4A及び4Bに示されたマーカーの群から選択される、請求項69のキット。
【請求項72】
該少なくとも一つの多型マーカーが、rs16901979(配列番号73)である、請求項69〜71のいずれか一項のキット。
【請求項73】
該連鎖不平衡が、少なくとも0.2のr2の数値及び/又は少なくとも0.8の|D’|の値により定義される、請求項69〜72のいずれか一項のキット。
【請求項74】
該癌が、前立腺癌、結腸癌、乳癌、精巣癌、肺癌及び黒色腫癌から選択される、請求項69〜73のいずれか一項のキット。
【請求項75】
該癌が、前立腺癌である、請求項74のキット。
【請求項76】
該前立腺癌が、7(4+3)〜10の合計グリーソンスコアにより定義される進行性前立腺癌である、請求項75のキット。
【請求項77】
該前立腺癌が、2〜7(3+4)の合計グリーソンスコアにより定義されるより低い進行性前立腺癌である、請求項75のキット。
【請求項78】
該試薬が、該少なくとも一つの多型マーカーを含んでなる該個体のゲノムの断片へハイブリダイズする少なくとも一つの近接するオリゴヌクレオチド、緩衝液及び検出可能な標識を含んでなる、請求項69〜77のいずれか一項のキット。
【請求項79】
該試薬が、該対象から得られたゲノム核酸セグメントの反対鎖にハイブリダイズする少なくとも一つのオリゴヌクレオチド対を含んでなり、各オリゴヌクレオチドプライマー対は、一つの多型マーカーを含む該個体のゲノムの断片を選択的に増幅するように設計されており、及び該断片は少なくとも30塩基対のサイズである、請求項69〜78のいずれか一項のキット。
【請求項80】
該少なくとも一つのオリゴヌクレオチドが、該個体のゲノムと完全に相補的である、請求項78又は79のキット。
【請求項81】
該オリゴヌクレオチドが、約18〜約50ヌクレオチド長である、請求項78〜80のいずれか一項のキット
【請求項82】
該オリゴヌクレオチドが、20〜30ヌクレオチド長である、請求項78〜81のいずれか一項のキット。
【請求項83】
請求項69〜82のいずれか一項のキットであって、
d.5〜100ヌクレオチド長である検出オリゴヌクレオチドプローブ;
e.5〜100ヌクレオチド長であるエンハンサーオリゴヌクレオチドプローブ;及び
f.エンドヌクレアーゼ酵素;
を含んでなり;
該検出オリゴヌクレオチドプローブは、そのヌクレオチド配列が少なくとも一つの多型部位を含んでなる配列番号2により与えられている核酸の第一のセグメントへ特異的にハイブリダイズし;及び
該検出オリゴヌクレオチドプローブは、その3’末端に検出可能な標識及びその5’末端にクエンチング部分を含んでなり;
該エンハンサーオリゴヌクレオチドは、5〜100ヌクレオチド長であり、両方のオリゴヌクレオチドが該核酸にハイブリダイズされた時、該エンハンサーオリゴヌクレオチドが該検出オリゴヌクレオチドプローブに関して3’に位置されるように、該オリゴヌクレオチドプローブに関して5’にある該ヌクレオチド配列の第二のセグメントに相補的であり;
該オリゴヌクレオチドプローブ及びエンハンサーオリゴヌクレオチドプローブが両方とも該核酸にハイブリダイズされた時、該オリゴヌクレオチド間に単一塩基ギャップが存在するように、第一のセグメント及び第二のセグメント間に単一塩基ギャップが存在し;及び
該核酸をエンドヌクレアーゼで処理することは、該検出プローブが該核酸にハイブリダイズされた時、該検出プローブの3’末端から検出可能標識を切断して遊離検出可能標識を放出する、
前記キット。
【請求項84】
ヒト個体における癌への感受性を診断する及び/又は評価するための診断試薬の製造におけるオリゴヌクレオチドプローブの使用であって、該プローブは、そのヌクレオチド配列が、少なくとも一つの多型部位を含んでなる配列番号2により与えられている核酸のセグメントにハイブリダイズし、該断片は15〜500ヌクレオチド長である、前記使用。
【請求項85】
該多型部位が、表5A、5B及び5Cに示された多型マーカー及びそれらと連鎖不平衡にある多型から選択される、請求項84に記載の使用。
【請求項86】
該多型部位が、rs16901979(配列番号73)である、請求項84又は85に記載の使用。
【請求項87】
該癌が、前立腺癌、結腸癌、乳癌、精巣癌、肺癌及び黒色腫癌から選択される、請求項84〜87のいずれか一項の使用。
【請求項88】
該癌が、前立腺癌である、請求項87の使用。
【請求項89】
該前立腺癌が、7(4+3)〜10の合計グリーソンスコアにより定義される進行性前立腺癌である、請求項88の使用。
【請求項90】
該前立腺癌が、2〜7(3+4)の合計グリーソンスコアにより定義されるより低い進行性前立腺癌である、請求項88の使用。
【請求項91】
コンピューター可読媒体であって、
a.少なくとも一つの多型マーカーのための識別子
b.複数の癌と診断された個体における、前記少なくとも一つの多型マーカーの少なくとも一つのアレルの頻度の指標;及び
c.複数の参照個体における、前記少なくとも一つの多型マーカーの少なくとも一つのアレルの頻度の指標;
が保存され;
該少なくとも一つの多型マーカーは表5A、5B及び5Cに示された多型マーカー及びそれらと連鎖不平衡にある多型から選択される;
前記媒体。
【請求項92】
該多型部位が、rs16901979マーカー(配列番号73)、及び少なくとも0.2のr2の数値及び/又は少なくとも0.8の|D’|の値により定義される、それらと連鎖不平衡にあるマーカーである、請求項91に記載の媒体。
【請求項93】
該癌が、前立腺癌、結腸癌、乳癌、精巣癌、肺癌及び黒色腫癌から選択される、請求項91又は92の媒体。
【請求項94】
該癌が、前立腺癌である、請求項93の媒体。
【請求項95】
該前立腺癌が、7(4+3)〜10の合計グリーソンスコアにより定義される進行性前立腺癌である、請求項93又は94の媒体。
【請求項96】
該前立腺癌が、2〜7(3+4)の合計グリーソンスコアにより定義されるより低い進行性前立腺癌である、請求項93又は94の媒体。
【請求項97】
複数の個体の祖先についての情報をさらに含んでなる、請求項91〜96のいずれか一項の媒体。
【請求項98】
癌と診断された複数の個体及び参照個体の複数が特定の祖先を有する、請求項91〜97のいずれか一項の媒体。
【請求項99】
該祖先が、ブラックアフリカ人祖先である、請求項98の媒体。
【請求項100】
該祖先が、自己申告である、請求項99の媒体。
【請求項101】
ヒト個体において、癌についての遺伝的指標を決定するための装置であって;
コンピューター可読メモリー;及び
コンピューター可読メモリー上に保存されたルーチン;
を含んでなり、該ルーチンは、表5A、5B及び5Cに示されたマーカー及びそれらと連鎖不平衡にあるマーカーから選択される少なくとも一つの多型マーカーに関する少なくとも一つのヒト個体について、マーカー及び/又はハプロタイプ情報を分析するためにプロセッサーで実行されるのに適合しており、そしてマーカー及び/又はハプロタイプ情報に基づいたアウトプットを発生し、該アウトプットはヒト個体についての癌の遺伝的指標としての該少なくとも一つのマーカー又はハプロタイプのリスク尺度を含んでなる、前記装置。
【請求項102】
該ルーチンが、癌と診断された複数の個体における少なくとも一つの多型マーカーの少なくとも一つのアレル又は少なくとも一つのハプロタイプの頻度の指標、及び複数の参照個体における少なくとも一つの多型マーカーの少なくとも一つのアレル又は少なくとも一つのハプロタイプの頻度の指標をさらに含んでなり、そしてリスク尺度は、癌と診断された複数の個体についての該少なくとも一つのマーカー及び/又はハプロタイプ情報の頻度の指標とヒト個体についての該少なくとも一つのマーカー及び/又はハプロタイプ状態の比較に基づいている、請求項101の装置。
【請求項103】
該少なくとも一つの多型マーカーが、rs16901979(配列番号:73)及びそれらと連鎖不平衡にある、少なくとも、0.2のr2の数値及び/又は少なくとも0.8の|D’|値により定義されたマーカーである、請求項101又は102の装置。
【請求項104】
リスク基準が、オッズ比(OR)又は相対リスク(RR)により特徴付けられる、請求項101〜103のいずれか一項の装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate


【公表番号】特表2010−507388(P2010−507388A)
【公表日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−534057(P2009−534057)
【出願日】平成19年10月26日(2007.10.26)
【国際出願番号】PCT/IS2007/000019
【国際公開番号】WO2008/050356
【国際公開日】平成20年5月2日(2008.5.2)
【出願人】(507381673)
【Fターム(参考)】