説明

CSI−RSのシグナリング方法及び基地局装置

【課題】リソースブロック内でのCSI-RS配置位置を示すCSI−RSロケーションインデックスを高効率でシグナリングできるようにすること。
【解決手段】下りリンクのチャネル推定のための参照信号であるCSI−RSを、CSI−RS送信用に確保されているCSI−RS用リソースに配置するステップと、前記CSI−RS用リソースに配置された前記CSI−RSの配置位置を示すCSI−RSロケーションインデックスを生成し、前記CSI−RSロケーションインデックスは、より小さいCSI-RSポート数のインデックスパターンがより大きいCSI-RSポート数のインデックスパターンのサブセットになるように、CSI-RSポート数に応じてインデックスパターンが変化するステップと、前記生成されたCSI−RSロケーションインデックスを前記移動端末装置に送信するステップと、を備えたことを特徴とするCSI-RSのシグナリング方法である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、CSI-RSのシグナリング方法及び基地局装置に関する。
【背景技術】
【0002】
UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)ネットワークにおいては、周波数利用効率の向上、データレートの向上を目的として、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)やHSUPA(High Speed Uplink Packet Access)を採用することにより、W-CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)をベースとしたシステムの特徴を最大限に引き出すことが行われている。このUMTSネットワークについては、更なる高速データレート、低遅延などを目的としてロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)が検討されている(非特許文献1)。
【0003】
第3世代のシステムは、概して5MHzの固定帯域を用いて、下り回線で最大2Mbps程度の伝送レートを実現できる。一方、LTEのシステムでは、1.4MHz〜20MHzの可変帯域を用いて、下り回線で最大300Mbps及び上り回線で75Mbps程度の伝送レートを実現できる。また、UMTSネットワークにおいては、更なる広帯域化及び高速化を目的として、LTEの後継のシステムも検討されている(例えば、LTEアドバンスト(LTE-A))。したがって、将来的には、これら複数の移動通信システムが並存することが予想され、これらの複数のシステムに対応できる構成(基地局装置や移動端末装置など)が必要となることが考えられる。
【0004】
LTEのシステム(LTEシステム)の下りリンクにおいて、セル共通の参照信号であるCRS(Common Reference Signal)が定められている。このCRSは、送信データの復調に用いられる他、スケジューリングや適応制御のための下りリンクのチャネル品質(CQI:Channel Quality Indicator)測定、並びに、セルサーチやハンドオーバのための下りの平均的な伝搬路状態の測定(モビリティ測定)に用いられる。
【0005】
一方、LTEアドバンストのシステム(LTE−Aシステム)の下りリンクにおいては、CRSに加えて、CQI測定専用にCSI−RS(Channel State Information − Reference Signal)が定められる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】3GPP, TR25.912 (V7.1.0), "Feasibility study for Evolved UTRA and UTRAN", Sept. 2006
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、CSI−RSの導入にあたり、CSI−RSの配置構成(CSI−RSロケーション)が検討されているが、CSI−RSポート数に応じて、CSI−RSの必要数が異なるため,これに応じてロケーションパターンが異なる。
【0008】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、リソースブロック内でのCSI-RS配置位置を示すCSI−RSロケーションインデックスを高効率でシグナリングするためのCSI-RSのシグナリング方法及び基地局装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の基地局装置は、下りリンクのチャネル推定のための参照信号であるCSI−RSを、CSI−RS送信用に確保されているCSI−RS用リソースに配置する配置部と、前記配置部によって前記CSI−RS用リソースに配置された前記CSI−RSの配置位置を示すCSI−RSロケーションインデックスを生成し、このときに相対的に小さいCSI-RSポート数のインデックスパターンが相対的に大きいCSI-RSポート数のインデックスパターンのサブセットになるように、CSI-RSポート数に応じて変化するCSI−RSロケーションインデックスを生成するインデックス生成部と、前記インデックス生成部で生成されたCSI−RSロケーションインデックスを前記移動端末装置に送信する送信部と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、リソースブロック内でのCSI-RS配置位置を示すCSI−RSロケーションインデックスを高効率でシグナリングできるCSI-RSのシグナリング方法及び基地局装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】CRSの配置構成の説明図である。
【図2】CSI−RSの配置構成の説明図である。
【図3】CSI−RSロケーションインデックスの生成過程を説明するための説明図である。
【図4A】図3(a)に示す方法を適用してCSI-RSロケーションインデックスを決定した具体例を示す図である。
【図4B】図3(b)に示す方法を適用してCSI-RSロケーションインデックスを決定した具体例を示す図である。
【図4C】初期CSI-RSロケーションインデックスを一部修正して決定したCSI-RSロケーションインデックスの具体例を示す図である。
【図5】隣接セルのCQIの測定方法の説明図である。
【図6】CSI−RSを用いたCQI測定におけるミューティングの説明図である。
【図7】ミューティングリソースのシグナリング方法の説明図である。
【図8】ミューティングリソースのシグナリング方法とシグナリングビット数との関係を示す図である。
【図9】移動通信システムの構成の説明図である。
【図10】基地局装置の全体構成の説明図である。
【図11】移動端末装置の全体構成の説明図である。
【図12】基地局装置による移動端末装置にCQIを測定させるための機能ブロックの説明図である。
【図13】移動端末装置によるCQIを測定するための機能ブロックの説明図である。
【図14】CSI−RSの送信周期とサブフレームオフセットとの対応関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
まず、本発明に係るCSI-RSの高効率シグナリング方法について説明する前に、LTEシステムの下りリンクで定められるCRS(Common Reference Signal)およびLTE−Aシステムの下りリンクに適用されることが合意されたCSI−RS(Channel State Information − Reference Signal)について説明する。
【0013】
図1は、CRSの構成について説明するための図である。図1は、CRSの配置構成の説明図である。CRSは、全てのリソースブロックおよび全てのサブフレームに割り当てられている。
【0014】
CRSは、セル共通参照信号として所定の周波数、時間、送信電力、位相で移動端末装置に送信される。これらCRSの周波数や送信電力は、後述するセルID(エリア識別子)や報知信号により移動端末装置側で認識される。CRSは、概して、移動端末装置におけるユーザデータの復調、並びに、下りリンクのチャネル測定に用いられる。CRSを用いたチャネル測定には、スケジューリングや適応制御のための下りリンクのチャネル品質(CQI:Channel Quality Indicator)測定、およびセルサーチやハンドオーバのための下りの平均的な伝搬路状態の測定(モビリティ測定)が含まれる。
【0015】
図1(a)に示すように、CRSは、LTEで規定される1リソースブロックにおいて、ユーザデータやDM−RS(Demodulation − Reference Signal)と重ならないように配置されている。1リソースブロックは、周波数方向に連続する12サブキャリアと、時間軸方向に連続する14シンボルで構成される。また、図1(b)に示すように、CRSは、セル毎に周波数方向にシフトされており、隣接するセル間でのCRS同時の衝突が起こらないように設定することが可能である。図1に示す例では、セルC2におけるCRSは、セルC1におけるCRSに対して、周波数方向に1サブキャリア分だけシフトしてマッピングされている。
【0016】
このCRSは、位置、系列および送信電力というパラメータで特定される。これらのパラメータのうち、CRSの位置は、セルIDに関連付けられている。すなわち、セルIDにより周波数方向にシフトされるCRSの位置が定められるため、移動端末装置は在圏セルのセルIDを認識することでCRSの配置構成を特定する。また、CRSの系列はセルIDに関連付けられ、送信電力は報知信号で通知される。なお、CRSの位置および系列を特定するためのセルIDは、セルサーチにより移動端末装置に認識される。
【0017】
次に、LTE−Aシステムの下りリンクで検討されているCSI−RS構成について説明する。CRSは全てのリソースブロックおよび全てのサブフレームに割り当てられるが、CSI−RSは所定の周期で割り当てられる。またCSI−RSは、多地点協調によるデータチャネル信号の送受信を考慮して、サービングセルだけでなく隣接セルのCQI測定を用いることも考慮して設計されている。一方、CSI−RSは、CRSと同様に、位置、系列および送信電力というパラメータで特定される。これらパラメータのうち、CSI−RSの位置は、各セルの報知信号を用いて通知できる(RRCシグナリング)。CSI−RSの位置が報知信号で通知される場合には、移動端末装置は基地局装置から報知信号を受信することでCSI−RSの位置を特定することができる。
【0018】
図2は、CSI−RSの配置構成を説明するための図である。CSI-RSは、LTEで規定される1リソースブロックにおいて、ユーザデータやDM−RSと重ならないように配置される。8CSI-RS(8アンテナに相当するCSI-RSポート数8の場合)について、図2に示すCSI−RS構成が合意されている。PAPRを抑制する観点から、CSI−RSを送信可能なリソースは、時間軸方向に隣接する2つのリソースエレメントがセットで割り当てられる。時間軸方向に隣接する2リソースエレメントは常にセットで使用されるので、当該2リソースエレメントのセットに対して1つのインデックス(CSI−RSロケーションインデックス)が付与されることが望ましい。
【0019】
図2に示されるCSI-RS構成では、CSI-RS送信用リソースに40リソースエレメントが確保されている。上記2リソースエレメントのセットに対して1つのインデックスが付与されるので、1リソースブロック全体では0番〜19番の最大で20個のインデックスによってCSI−RS配置位置を指示することができる。
【0020】
CSI-RSポート数8の場合(8アンテナ)、40リソースエレメント(#0〜#19)の中の8つのリソースエレメントがCSI−RSに割り当てられる。図2に示すCSI−RS構成であれば、図4A(a)の8CSI-RSに示される5つのパターン(インデックス0〜4)のいずれかを選択することが可能である。1パターンを構成するリソースエレメントには同一インデックスが付されている。このように、CSI-RSを送信するリソースに付されるインデックスをCSI-RSロケーションインデックスと呼ぶ。図4A(a)の例では、8リソースエレメント(図2での#0、#1)、(図2での#6、#7)に対して、CSI-RSロケーションインデックス“0”が付されている。CSI-RSポート数8の場合は、CSI-RSロケーションインデックス#0〜#4をシグナリングするために3ビット必要である。
【0021】
CSI-RSポート数4の場合、40リソースエレメントの中の4つのリソースエレメントがCSI−RSに割り当てられる。図4A(b)の4CSI-RSに示される10パターン(インデックス0〜9)のいずれかを選択することが可能である。CSI-RSポート数4の場合は、CSI-RSロケーションインデックス#0〜#9をシグナリングするために4ビット必要である。
【0022】
CSI-RSポート数2の場合、40リソースエレメント(#0〜#19)の中の2つのリソースエレメントがCSI−RSに割り当てられる。図4A(c)の2CSI-RSに示される20パターン(インデックス0〜19)のいずれかを選択することが可能である。CSI-RSポート数2の場合は、CSI-RSロケーションインデックス#0〜#19をシグナリングするために5ビット必要である。
【0023】
このように、CSI-RSポート数2,4,8のすべてをサポートするためには、CSI-RSロケーションインデックスをシグナリングするために、図4Aに示すようなCSI-RSポート数2,4,8のそれぞれについてCSI-RSロケーションインデックスを規定したインデックステーブルを備える必要がある。
【0024】
そこで、本発明者らは、CSI-RSロケーションインデックスを効率よくシグナリングする方法について考察した結果、相対的に小さいCSI-RSポート数のインデックスパターンが相対的に大きいCSI-RSポート数のインデックスパターンのサブセットになるようにして、CSI-RSポート数の大きいCSI-RSロケーションインデックスを用いてCSI-RSポート数のより小さいCSI-RSロケーションインデックスを生成すれば、CSI-RSポート数4,2のためのインデックステーブルを持たなくてもCSI-RSロケーションインデックスを生成でき、高効率にCSI-RSロケーションインデックスをシグナリングできることを見出し、本発明に至った。
【0025】
図3(a)(b)は、本発明に係るCSI-RSロケーションインデックスのシグナリング方法の概念図である。同図には、2×2のリソースエレメント(以下、REB:リソースエレメントブロックという)を1単位として、2つのCSI-RS用REBが図示されている。1つのCSI-RS用REBは、上側リソースと下側リソースからなる。
【0026】
図3(a)はCSI-RSロケーションインデックスの生成概念及びシグナリング方法の概念図である。CSI-RS用REBが割り当てられた2シンボルを含んだ前後4シンボル領域が図示されている。CSI-RSポート数8(8アンテナ)の場合、2つのCSI-RS用REB(合計で8リソースエレメント)に対して、同一のCSI-RSロケーションインデックス“n”が割り当てられる。
【0027】
CSI-RSポート数4(4アンテナ)の場合、CSI-RSロケーションインデックスは、より大きいCSI-RSポート数8のインデックス“n”からインデックス決定ルールによって一義的に決められるように設計されている。本例では、2つのCSI-RS用REBに対して同一のインデックス決定ルールが適用されている。具体的には、1つのCSI-RS用REB内で、上側リソースに割り当てるCSI-RSロケーションインデックスは、CSI-RSポート数8のCSI-RSロケーションインデックス“n”を[2倍した値]“2n”を割り当てる。下側リソースには、CSI-RSポート数8のCSI-RSロケーションインデックス“n”を[2倍した数値に1を加算した値]“2n+1”を割り当てる。もう一方のCSI-RS用REBにも同じルールでCSI-RSロケーションインデックスを割り当てる。
【0028】
CSI-RSポート数2(2アンテナ)の場合、CSI-RSロケーションインデックスは、CSI-RSポート数4である場合のCSI-RSロケーションインデックスからインデックス決定ルールに従って決定している。具体的には、周波数インデックスの大きい方のCSI-RS用REB(図3では図中上側の方へ行くほど周波数インデックスが大きい)について、上側リソースには、CSI-RSポート数4の対応するCSI-RSロケーションインデックス“2n”を[2倍した値]“4n”を割り当てる。また、下側リソースにはCSI-RSポート数4の対応するCSI-RSロケーションインデックス“2n+1”を[2倍した値]“4n+2”を割り当てる。また、周波数インデックスの小さい方のCSI-RS用REBについて、上側リソースには、CSI-RSポート数4の対応するCSI-RSロケーションインデックス“2n”を[2倍して1加算した値]“4n+1”を割り当てる。また、下側リソースにはCSI-RSポート数4の対応するCSI-RSロケーションインデックス“2n+1”を[2倍して1加算した値]“4n+3”を割り当てる。
【0029】
図3(b)はCSI-RSロケーションインデックスの他の生成概念及びシグナリング方法の概念図である。CSI-RSポート数4である場合のCSI-RSロケーションインデックスは、より大きいCSI-RSポート数8のCSI-RSロケーションインデックスからインデックス決定ルールに従って決定している点は、同図(a)に示すシグナリング方法と同一である。このインデックス生成及びシグナリング方法は、一方のCSI-RS用REBでは、上側リソースに割り当てるCSI-RSロケーションインデックスは、CSI-RSポート数8のCSI-RSロケーションインデックス“n”を[そのまま同じ値]“n”を割り当てる。下側リソースには、CSI-RSポート数8のCSI-RSロケーションインデックス“n”を[そのままの値にNを加算した値]“n+N”を割り当てる。ここでNはCSI-RSポート数4/8の場合のn最大値(すなわち10/5)をあらわす。もう一方のCSI-RS用REBにも同じルールでCSI-RSロケーションインデックスを割り当てる。
【0030】
CSI-RSポート数2である場合のCSI-RSロケーションインデックスは、CSI-RSポート数が4である場合のCSI-RSロケーションインデックスからインデックス決定ルールに従って決定している。具体的には、周波数インデックスの大きい方のCSI-RS用REBについて、上側リソースには、CSI-RSポート数4の対応するCSI-RSロケーションインデックス“n”を[そのまま同じの値]“n”を割り当てる。また、下側リソースにはCSI-RSポート数4の対応するCSI-RSロケーションインデックス“n+N”を[そのまま同じ値]“n+N”を割り当てる。また、周波数インデックスの小さい方のCSI-RS用REBについて、上側リソースには、CSI-RSポート数4の対応するCSI-RSロケーションインデックス“n”を[そのまま同じ値に2Nを加算した値]“n+2N”を割り当てる。また、下側リソースにはCSI-RSポート数4の対応するCSI-RSロケーションインデックス“n+N”を[そのまま同じ値に2Nを加算した値]“n+3N”を割り当てる。
【0031】
基地局装置は、リソースブロック内でのCSI-RSの送信位置が決定したら、その決定したCSI-RS送信位置のCSI-RSロケーションインデックスを、図3(a)に示す方法を適用して決定する。すなわち、CSI-RSポート数が最大である8CSI-RSの場合は、予め規定された図4A(a)に示すインデックスパターンを参照して該当リソースに割り当てられたCSI-RSロケーションインデックスを生成する。一方、CSI-RSポート数が相対的に小さい4CSI-RS又は2CSI-RSの場合は、図3(a)に示す方法を適用することにより、相対的に小さいCSI-RSポート数のインデックスパターンが相対的に大きいCSI-RSポート数のインデックスパターンのサブセットになるCSI-RSロケーションインデックスを生成する。したがって、本発明のCSI−RSシグナリング方法によれば、基本インデックスパターンとなるCSI-RSポート数8のCSI-RSロケーションインデックステーブルを保持していれば、CSI-RSポート数4,2に対応するCSI-RSロケーションインデックスを決定することができ、CSI-RSポート数4,2のCSI-RSロケーションインデックステーブルを保持する必要性がなくなる。また、リソースブロック内のすべてのリソースエレメントにインデックスを付与してシグナリングする場合に比べて、インデックスの最大値を小さくできるので、シグナリングオーバーヘッドを削減できる。
【0032】
図4Aは、図3(a)に示す方法を適用してCSI-RSポート数4,2のCSI-RSロケーションインデックスを決定した具体例を示している。最大ポート数である8CSI-RSのロケーションインデックスは予め決めておき、テーブルなどの形式で保持している。8CSI-RSのインデックスパターンを基本にして、図3(a)に示すインデックス決定ルールに従ってCSI-RSポート数4、2のインデックスが計算されている。
【0033】
同図に示すように、1リソースブロックにおいて、第9および第10シンボル領域に6つのCSI-RS用REB(以下、第1〜第6REBという)が配置され、第5および第6シンボル領域に2つのCSI-RS用REB(以下、第7、第8REBという)が配置され、第12および第13シンボル領域に2つのCSI-RS用REB(以下、第9、第10REBという)が配置されているものとする。
【0034】
8CSI-RSの場合、第9および第10シンボル領域に配置された第1および第4REBに対してCSI-RSロケーションインデックス“0”が付与され、同シンボル領域における第2および第5REBに対してCSI-RSロケーションインデックス“1”が付与され、さらに残りの第3および第6REBに対してCSI-RSロケーションインデックス“2”が付与されている。また、第5および第6シンボル領域に配置された第7REBおよび第8REBに対してCSI-RSロケーションインデックス“3”が付与され、第12および第13シンボル領域に配置された第9REBおよび第10REBに対してCSI-RSロケーションインデックス“4”が付与されている。8CSI-RSのCSI-RSロケーションインデックスパターンは予め保持される。
【0035】
4CSI-RSの場合、4CSI-RSよりもポート数の大きい8CSI-RSのREBに付与しているCSI-RSロケーションインデックスに基づいて、CSI-RSロケーションインデックスを決定する。4CSI-RSの場合、1REB内では上側リソースと下側リソースとで異なるCSI-RSロケーションインデックスが付与されるが、8CSI-RSで同一のCSI-RSロケーションインデックスが付与されていた一組のREB間(たとえば、第1REBと第4REB)では、4CSI-RSにおいても同一のCSI-RSロケーションインデックス(2n=0、2n+1=1)が付与される。
【0036】
2CSI-RSの場合、2CSI-RSよりもポート数の大きい4CSI-RSのREBに付与しているCSI-RSロケーションインデックスに基づいて、CSI-RSロケーションインデックスを決定する。2CSI-RSの場合、1REB内では上側リソースと下側リソースでと異なるCSI-RSロケーションインデックスが付与され、4CSI-RSで同一のCSI-RSロケーションインデックスが付与されていた一組のREB間(たとえば、第1REBと第4REB)でも、異なるCSI-RSロケーションインデックスが付与される。たとえば、第1REBには、上側リソース“4n=0”、下側リソース“4n+2=2”が付与され、第4REBには、上側リソース“4n+1=1”、下側リソース“4n+3=3”が付与される。
【0037】
図4Bは、図3(b)に示す方法を適用してCSI-RSポート数4,2のCSI-RSロケーションインデックスを決定した具体例を示している。最大ポート数である8CSI-RSのロケーションインデックスは予め決めておき、テーブルなどの形式で保持している。8CSI-RSのロケーションインデックスを基本にして、図3(b)に示すインデックス決定ルールに従ってCSI-RSポート数4、2のインデックスが計算されている。1リソースブロックにおける8CSI-RSの構成は、図4Aに示す8CSI-RS構成と同じである。
【0038】
4CSI-RSの場合、8CSI-RSのREBに付与しているCSI-RSロケーションインデックスに基づいて、CSI-RSロケーションインデックスを決定する。4CSI-RSの場合、1REB内では上側リソースと下側リソースでと異なるCSI-RSロケーションインデックスが付与されるが、8CSI-RSで同一のCSI-RSロケーションインデックスが付与されていた一組のREB間(たとえば、第1REBと第4REB)では、4CSI-RSにおいても同一のCSI-RSロケーションインデックス(n=0、n+N=5)が付与される。
【0039】
2CSI-RSの場合、4CSI-RSのREBに付与しているCSI-RSロケーションインデックスに基づいて、CSI-RSロケーションインデックスを決定する。2CSI-RSの場合、1REB内では上側リソースと下側リソースとで異なるCSI-RSロケーションインデックスが付与され、4CSI-RSで同一のCSI-RSロケーションインデックスが付与されていた一組のREB間(たとえば、第1REBと第4REB)でも、異なるCSI-RSロケーションインデックスが付与される。たとえば、第1REBには、上側リソース“n=0”、下側リソース“n+N=5”が付与され、第4REBには、上側リソース“n+2N=10”、下側リソース“n+3N=15”が付与される。
【0040】
図4Cは図3(a)に示す方法を適用して計算した初期CSI-RSロケーションインデックスを、さらに一部修正して決定したCSI-RSロケーションインデックスの具体例を示している。第1段階では、最大ポート数である8CSI-RSのロケーションインデックスが基本になり、図3(a)に示すインデックス決定ルールに従って4CSI-RSのロケーションインデックスを計算する。第2段階では、第1段階で計算したロケーションインデックスのうち第9および第10シンボル領域に配置される第1から第6REBのロケーションインデックスを若番の順番に周波数インデックス方向に均等配置されるように再配置する。第3段階では、図3(a)に示すインデックス決定ルールに従って2CSI-RSのロケーションインデックスを計算する。第4段階では、第3段階で計算したロケーションインデックスのうち第9および第10シンボル領域に配置される第1から第6REBのロケーションインデックスを若番の順番に周波数インデックス方向に均等配置されるように再配置する。
【0041】
CSI-RSを用いたチャネル推定のために、以上のようにして決定したCSI-RSのロケーションインデックスがCSI-RSパラメータの一つとして下りリンクでシグナリングされる。
【0042】
このとき、CSI-RSパラメータに、CSI-RSの送信周期(Duty cycle:5,10,20msec,…)、送信電力、CSI−RSポート数を含むことが望ましい。CSI-RSパラメータには、CSI-RSの位置を特定するための付加情報としてオフセット情報(サブフレームオフセット)を含んでもよい。オフセット情報(サブフレームオフセット)はCSI-RSの送信周期と密接に関連するので、両者をコンバインした形式で通知することが望ましい。
【0043】
移動端末装置は、上記CSI-RSパラメータを下りリンクで受信して復調することで、CSI-RSのロケーションインデックスを取得し、CSI-RSロケーションインデックスで示されたリソースでCSI-RSを受信し、CSI-RS受信結果からチャネル推定することができる。
【0044】
以上のように、CSI-RSパラメータ(CSI-RSロケーションインデックス)を報知信号に含めて移動端末装置に通知する。CSI−RSロケーションインデックスがセルIDに関連付けられていないため、セルIDの設計がCSI−RSの配置構成に左右されることがない。すなわち、セルIDは、CRSの配置構成等のパラメータに基づいて定められるが、CSI−RSのパラメータをさらに考慮することによって複雑化されることがない。よって、CSI−RSの位置を報知により特定する構成は、システムにおける設計自由度を優先させたい場合等に有効である。
ただし、本発明はCSI−RSロケーションインデックスをセルIDに関連付ける通知方法との組み合わせを排除するものではない。上述したCRSのインデックス通知方法と同様の方法で、CSI−RSロケーションインデックスをセルIDに関連付けてシグナリングする方法(間接的シグナリング方法)と、CSI-RSロケーションインデックスを報知信号に含めてシグナリングする方法(明示的シグナリング方法)とを、切り替え可能にしてもよい。間接的シグナリング方法と明示的シグナリング方法とを切り替え可能なハイブリッド方法を適用する場合、間接的シグナリング方法か明示的シグナリング方法かを示す識別情報をRRCシグナリングする。
【0045】
また、多地点協調(CoMP:Coordinated multiple point)を行う際に、複数のセル間で同一のセルIDを使用する場合には、セルID用リソースにCSI−RSを配置すると、CSI−RSがセル間で衝突してしまう。よって、このようなシステム形態の場合には、報知用リソースにCSI−RSを配置する。また、マクロセルではCSI−RSがセルID用リソースに配置され、ピコセルではCSI−RSが報知用リソースに配置されるような使い分けも可能である。
【0046】
また、CSI−RSは、CRSと異なり、サービングセルだけでなく隣接セルに対しても行うことを考慮して設計されている。このように、複数のセルのチャネル品質を測定するのは、多地点協調によるユーザデータの送受信を考慮するためである。移動端末装置は、測定したCQIをサービングセルの基地局装置および隣接セルの基地局装置にフィードバックする。基地局装置にフィードバックされたCQIは、移動端末装置にユーザデータを送信する際のパラメータ(例えば、MCS:Modulation and Coding Scheme)の判断に用いられる。
【0047】
この場合、セル間でCSI−RSのパラメータが交信され、隣接セルのCSI−RSの位置および送信電力等のパラメータがサービングセルから移動端末装置に送信される。ここで、図5を参照して、隣接セルのCQI測定について説明する。図5は、本発明の実施の形態に係る隣接セルのCQIの測定方法の説明図である。
【0048】
図5に示すように、サービングセルに設置された基地局装置20Aは、隣接セルに設置された基地局装置20B、20CとCSI−RSパラメータを送受信可能に接続されている。基地局装置20A、20B、20Cの接続形態は、特に限定されるものではなく、有線接続又は無線接続のいずれであってもよい。このシステムにおいて、CSI−RSの位置(ロケーションインデックス、サブフレームオフセット)、CSI−RSの送信周期、系列、送信電力等のパラメータが、隣接セルの基地局装置20B、20Cからサービングセルの基地局装置20Aに送信される。基地局装置20Aは、基地局装置20B、20Cから受信したCSI−RSのパラメータと自セルのCSI−RSのパラメータとを含む報知信号を生成し、移動端末装置10に送信する。
【0049】
サービングセルにおけるCSI−RSのパラメータとしては、CSI−RSの位置、CSI−RSの送信周期(duty cycle)、CSI−RSの送信周期の開始位置に対するオフセット(subframe offset)、系列、送信電力が含まれる。また、隣接セルにおけるCSI−RSのパラメータとしては、隣接セルID、CSI−RSの位置、系列、送信電力が含まれる。移動端末装置10は、サービングセルからの報知信号により、隣接セルのCSI−RSの位置、系列、送信電力を特定できるので、隣接セルのCQI測定できる。
【0050】
ところで、CSI−RSを用いたCQI測定においては、隣接セルからの干渉によるCQI測定精度の改善を目的として、ミューティングが有効である。ミューティングでは、隣接セルにおいてCSI−RSが配置されるリソースがブランクリソース(ヌル)に設定されることで行われる。
【0051】
以下、図6を参照して、CSI−RSを用いたCQI測定におけるミューティングについて説明する。図6は、本発明の実施の形態に係るCSI−RSを用いたCQI測定におけるミューティングの説明図である。なお、図6において、セルC1、セルC2、セルC3は相互に隣接しているものとする。また、以下の説明において、CSI−RSが配置されたリソースをCSI−RSリソースとして説明する。
【0052】
図6(a)は、ミューティングが行われない状態を示している。同図に示すように、ミューティングが行われない状態では、セルC1の下りリンクのリソースブロックにおいて、セルC2、C3のCSI−RSリソースに対応するリソースにユーザデータが配置される。また、セルC2の下りリンクのリソースブロックにおいて、セルC1、C3のCSI−RSリソースに対応するリソースにユーザデータが配置される。さらに、セルC3の下りリンクのリソースブロックにおいて、セルC2、C3のCSI−RSリソースに対応するリソースにユーザデータが配置される。これらユーザデータは、各セルにおけるCSI−RSの干渉成分を構成し、移動端末装置におけるチャネル品質の推定精度を劣化させる要因となる。
【0053】
図6(b)は、ミューティングが行われている状態を示している。ミューティングにおいては、このようなユーザデータの配置に起因するチャネル品質の推定精度の劣化を防止するために、隣接セルのCSI−RSリソースに対応するリソースにユーザデータを配置しないブランクリソースに設定する。図6(b)に示すように、セルC1の下りリンクのリソースブロックにおいて、セルC2、C3のCSI−RSリソースに対応するリソースがブランクリソースに設定される。また、セルC2の下りリンクのリソースブロックにおいて、セルC1、C3のCSI−RSリソースに対応するリソースがブランクリソースに設定される。さらに、セルC3の下りリンクのリソースブロックにおいて、セルC1、C2のCSI−RSリソースに対応するリソースがブランクリソースに設定される。
【0054】
このように、隣接セルのCSI−RSリソースに対応するリソースがブランクリソースに設定されることで、隣接セルのユーザデータをCSI−RSの干渉成分から排除でき、移動端末装置におけるチャネル品質の推定精度を改善することができる。しかしながら、ミューティングを行う場合においては、隣接セルへの干渉を低減するために,データチャネルをミューティングするため,自セルに通信しているユーザにどの位置をミューティングしているかを通知する必要がある。
【0055】
移動端末装置では、基地局装置から通知されたブランクリソースの位置情報に基づいてミューティングの有無を認識し、その位置のデータは無送信であることを認識して,データの割り当てられているリソースエレメント数を認識する。
【0056】
基地局装置から報知チャネルによりブランクリソースの位置情報が移動端末装置に通知される。例えば、基地局装置は、1リソースブロックにおけるCSI−RSの配置パターンを示すパターンインデックスを上述したルールで規定し、このパターンインデックスをブランクリソースの位置情報として移動端末装置に通知する。
【0057】
次に、図7(a)(b)(c)を参照して、3種類のミューティングの通知方法について説明する。
図7(a)は、ビットマップベースのミューティングリソース通知方法の説明図である。同図に示すビットマップベースのミューティングリソース通知方法は、上述した方法によってナンバリングされるCSI-RSロケーションインデックスとミューティングの有無とを1対1で対応付けたビットマップ形式のミューティング位置情報をシグナリングする。具体的にCSI-RSポート数8の場合を例に説明する。
【0058】
図7(a)に示す具体例では、8CSI-RSの場合に、CSI-RSロケーションインデックス“0”“2”“3”のリソースでCSI-RSが送信され、CSI-RSロケーションインデックス“1”“4”のリソースがミューティングされるケースが示されている。この場合は、CSI-RSロケーションインデックス[0,1,2,3,4]に対応させて、ビットマップ情報として[0,1,0,0,1]をシグナリングする。ビットマップ情報では、ミューティング位置に“1”をセットし、ミューティングしない位置に“0”をセットしている。
【0059】
このようなビットマップベースのミューティングリソース通知方法は、あらゆるパターンのミューティングに対応可能で高い柔軟性を実現することができる。
【0060】
図7(b)は、ツリーベースのミューティングリソース通知方法の説明図である。同図に示すツリーベースのミューティングリソース通知方法は、上述した方法によってナンバリングされるCSI-RSロケーションインデックスを用いてミューティング開始リソースとミューティング終了リソースをシグナリングする。
【0061】
図7(b)に示す具体例では、8CSI-RSの場合に、CSI-RSロケーションインデックス“0”“3”“4”のリソースでCSI-RSが送信され、CSI-RSロケーションインデックス“1”“2”のリソースがミューティングされるケースが示されている。この場合は、ミューティング開始リソースがCSI-RSロケーションインデックス“1”で、ミューティング終了リソースがCSI-RSロケーションインデックス“2”で示される。
【0062】
このようなツリーベースのミューティングリソース通知方法は、連続するミューティング対象のリソースの連続数が大きくなるほど、シグナリングビット数を削減できる効果が大きくなる。
【0063】
図7(c)は、ナンバーベースのミューティングリソース通知方法の説明図である。同図に示すナンバーベースのミューティングリソース通知方法は、ミューティング対象リソースの連続数をシグナリングする。ミューティング開始位置はCSI-RSロケーションインデックス“0”に固定している。ただし、ミューティング開始位置は、固定または半固定であれば最若番“0”に限定されないで、“1”又はその他から開始してもよい。
【0064】
図7(c)に示す具体例では、8CSI-RSの場合に、CSI-RSロケーションインデックス“2”“3”“4”のリソースでCSI-RSが送信され、CSI-RSロケーションインデックス“0”“1”のリソースがミューティングされるケースが示されている。この場合は、インデックス“0”から“1”までの連続する2REBがミューティング対象であるので、ミューティングREB数=2となる。
【0065】
このようなナンバーベースのミューティングリソース通知方法は、連続するミューティングRES数をシグナリングするだけであるので、シグナリングビット数を、さらに削減することができる。
【0066】
図8は、上記3つのミューティングリソース通知方法に対応した、シグナリングビット数、レートマッチングパターン数、REマッピングパターン数を示すテーブルである。2CSI-RS、4CSI-RS、8CSI-RSのそれぞれについてシグナリングビット数、パターン数等の各項目が試算されている。ナンバーベースのミューティングリソース通知方法がシグナリングビット数の最も小さい方法であるが、REマッピングパターン数が最も小さいので柔軟性に欠けていることが判る。
【0067】
また、ツリーベースのミューティングリソース通知方法(図7(b))及びナンバーベースのミューティングリソース通知方法(図7(c))は、図4A、Bに示す方法でナンバリングされたCSI-RSロケーションインデックスとの親和性が高い。たとえば、図4A(b)に示す4CSI-RSの場合、CSI-RSロケーションインデックスが若番順に整列している。また、図4A(c)に示す2CSI-RSの場合、偶数番号と奇数番号とで分かれているが、CSI-RSロケーションインデックスが若番順に整列している。ツリーベース(ナンバーベースを含む)のミューティングリソース通知方法のように、連続番号でCSI-RSロケーションインデックスを指定する方法と組み合わせることで、若番から順番にミューティングリソースを指定することができる。
【0068】
図7(a)に示すように、例えば、セルC1では、基地局装置からCSI−RSの位置情報としてCSI-RSロケーションインデックス“0”“2”“3”、ブランクリソースの位置情報としてインデックス“1”“4”が図7(a)〜(c)のいずれかのシグナリング方法で移動端末装置に通知される。移動端末装置では、ブランクリソースが通知されることで、ブランクリソースの影響を排除してユーザデータを復調できる。このように、ミューティングの第1の通知方法によれば、簡易な構成により移動端末装置にブランクリソースを通知できる。
【0069】
なお、本実施の形態においては、基地局装置が、ブランクリソースの位置情報として、パターンインデックスを移動端末装置に通知する構成としたが、この構成に限定されるものではない。ブランクリソースの位置情報は、ブランクリソースの位置を特定可能な情報であればよく、例えば、リソースブロックにおけるアドレス情報でもよい。また、リソースブロックにセルID用リソースの配置パターンを示すパターンインデックスが規定される場合には、ブランクリソースの位置情報としてセルIDを通知する構成としてもよい。
【0070】
ここで、本発明の実施例に係る無線通信システムについて詳細に説明する。図9は、本実施例に係る無線通信システムのシステム構成の説明図である。なお、図9に示す無線通信システムは、例えば、LTEシステム或いは、SUPER 3Gが包含されるシステムである。この無線通信システムでは、LTEシステムのシステム帯域を一単位とする複数の基本周波数ブロックを一体としたキャリアアグリゲーションが用いられている。また、この無線通信システムは、IMT−Advancedと呼ばれても良いし、4Gと呼ばれても良い。
【0071】
図9に示すように、無線通信システム1は、基地局装置20A、20B、20Cと、この基地局装置20A、20B、20Cと通信する複数の移動端末装置10(10、10、10、・・・10、nはn>0の整数)とを含んで構成されている。基地局装置20A、20B、20Cは、上位局装置30と接続され、この上位局装置30は、コアネットワーク40と接続される。移動端末装置10は、セルC1、C2、C3において基地局装置20A、20B、20Cと通信を行うことができる。なお、上位局装置30には、例えば、アクセスゲートウェイ装置、無線ネットワークコントローラ(RNC)、モビリティマネジメントエンティティ(MME)等が含まれるが、これに限定されるものではない。
【0072】
各移動端末装置(10、10、10、・・・10)は、LTE端末及びLTE−A端末を含むが、以下においては、特段の断りがない限り移動端末装置10として説明を進める。また、説明の便宜上、基地局装置20A、20B、20Cと無線通信するのは移動端末装置10であるものとして説明するが、より一般的には移動端末装置も固定端末装置も含むユーザ装置(UE:User Equipment)でよい。
【0073】
無線通信システム1においては、無線アクセス方式として、下りリンクについてはOFDMA(直交周波数分割多元接続)が、上りリンクについてはSC−FDMA(シングルキャリア−周波数分割多元接続)が適用されるが、上りリンクの無線アクセス方式はこれに限定されない。OFDMAは、周波数帯域を複数の狭い周波数帯域(サブキャリア)に分割し、各サブキャリアにデータをマッピングして通信を行うマルチキャリア伝送方式である。SC−FDMAは、システム帯域を端末毎に1つ又は連続したリソースブロックからなる帯域に分割し、複数の端末が互いに異なる帯域を用いることで、端末間の干渉を低減するシングルキャリア伝送方式である。
【0074】
ここで、LTEシステムにおける通信チャネルについて説明する。
下りリンクの通信チャネルは、各移動端末装置10で共有される下りデータチャネルとしてのPDSCH(Physical Downlink Control Channel)と、下りL1/L2制御チャネル(PDCCH、PCFICH、PHICH)とを有する。PDSCHにより、送信データ及び上位制御情報が伝送される。PDCCHにより、PDSCHおよびPUSCHのスケジューリング情報等が伝送される。PCFICH(Physical Control Format Indicator Channel)により、PDCCHに用いるOFDMシンボル数が伝送される。PHICHにより、PUSCHに対するHARQのACK/NACKが伝送される。
【0075】
上りリンクの通信チャネルは、各移動端末装置で共有される上りデータチャネルとしてのPUSCHと、上りリンクの制御チャネルであるPUCCH(Physical Uplink Control Channel)とを有する。このPUSCHにより、送信データや上位制御情報が伝送される。また、PUCCHにより、下りリンクの無線品質情報(CQI:Channel Quality Indicator)、ACK/NACK等が伝送される。
【0076】
図10を参照しながら、本実施の形態に係る基地局装置の全体構成について説明する。なお、基地局装置20A、20B、20Cは、同様な構成であるため、基地局装置20として説明する。基地局装置20は、送受信アンテナ201と、アンプ部202と、送受信部(送信部)203と、ベースバンド信号処理部204と、呼処理部205と、伝送路インターフェース206とを備えている。下りリンクにより基地局装置20から移動端末装置10に送信される送信データは、上位局装置30から伝送路インターフェース206を介してベースバンド信号処理部204に入力される。
【0077】
ベースバンド信号処理部204において、下りデータチャネルの信号は、PDCPレイヤの処理、送信データの分割・結合、RLC(radio link control)再送制御の送信処理などのRLCレイヤの送信処理、MAC(Medium Access Control)再送制御、例えば、HARQの送信処理、スケジューリング、伝送フォーマット選択、チャネル符号化、逆高速フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform)処理、プリコーディング処理が行われる。また、下りリンク制御チャネルである物理下りリンク制御チャネルの信号に関しても、チャネル符号化や逆高速フーリエ変換等の送信処理が行われる。
【0078】
また、ベースバンド信号処理部204は、報知チャネルにより、同一セルに接続する移動端末装置10に対して、各移動端末装置10が基地局装置20との無線通信するための制御情報を通知する。当該セルにおける通信のための報知情報には、例えば、上りリンク又は下りリンクにおけるシステム帯域幅や、PRACH(Physical Random Access Channel)におけるランダムアクセスプリアンブルの信号を生成するためのルート系列の識別情報(Root Sequence Index)等が含まれる。
【0079】
送受信部203は、ベースバンド信号処理部204から出力されたベースバンド信号を無線周波数帯に周波数変換する。アンプ部202は周波数変換された送信信号を増幅して送受信アンテナ201へ出力する。
【0080】
一方、上りリンクにより移動端末装置10から基地局装置20に送信される信号については、送受信アンテナ201で受信された無線周波数信号がアンプ部202で増幅され、送受信部203で周波数変換されてベースバンド信号に変換され、ベースバンド信号処理部204に入力される。
【0081】
ベースバンド信号処理部204は、上りリンクで受信したベースバンド信号に含まれる送信データに対して、FFT処理、IDFT処理、誤り訂正復号、MAC再送制御の受信処理、RLCレイヤ、PDCPレイヤの受信処理を行う。復号された信号は伝送路インターフェース206を介して上位局装置30に転送される。
【0082】
呼処理部205は、通信チャネルの設定や解放等の呼処理や、基地局装置20の状態管理や、無線リソースの管理を行う。
【0083】
次に、図11を参照しながら、本実施の形態に係る移動端末装置10の全体構成について説明する。LTE端末もLTE-A端末もハードウエアの主要部構成は同じであるので、区別せずに説明する。移動端末装置10は、送受信アンテナ101と、アンプ部102と、送受信部(受信部)103と、ベースバンド信号処理部104と、アプリケーション部105とを備えている。
【0084】
下りリンクのデータについては、送受信アンテナ101で受信された無線周波数信号がアンプ部102で増幅され、送受信部103で周波数変換されてベースバンド信号に変換される。このベースバンド信号は、ベースバンド信号処理部104でFFT処理や、誤り訂正復号、再送制御の受信処理等がなされる。この下りリンクのデータの内、下りリンクの送信データは、アプリケーション部105に転送される。アプリケーション部105は、物理レイヤやMACレイヤより上位のレイヤに関する処理等を行う。また、下りリンクのデータの内、報知情報も、アプリケーション部105に転送される。
【0085】
一方、上りリンクの送信データは、最大2つのトランスポートブロックによってアプリケーション部105からベースバンド信号処理部104に入力される。ベースバンド信号処理部104においては、トランスポートブロックの各レイヤへのマッピング処理、再送制御(HARQ)の送信処理や、チャネル符号化、DFT処理、IFFT処理を行う。送受信部103は、ベースバンド信号処理部104から出力されたベースバンド信号を無線周波数帯に変換する。その後、アンプ部102で増幅されて送受信アンテナ101より送信される。
【0086】
図12を参照して、基地局装置による移動端末装置にCQIを測定させるための機能ブロックについて説明する。図12は、基地局装置による移動端末装置にCQIを測定させるための機能ブロックの説明図である。なお、図12の各機能ブロックは、主にベースバンド処理部の処理内容である。また、図12に示す機能ブロックは、本発明を説明するために簡略化したものであり、ベースバンド処理部において通常備える構成は備えるものとする。
【0087】
図12に示すように、基地局装置20は、CSI−RS配置部(配置部)211と、CSI−RSロケーションインデックスを図3(a)又は(b)に示すルールにしたがって生成するCSI−RSロケーションインデックス生成部212(インデックス生成部)と、ブランクリソース設定部213と、ブランクリソースインデックスを図7(a)(b)又は(c)に示すシグナリング方法でシグナリングするブランクリソースインデックス生成部214と、CSI−RSロケーションインデックス以外のCSI−RSパラメータ(送信周期、サブフレームオフセット、送信電力等)を生成するCSI−RSパラメータ生成部215と、報知信号生成部216と、送受信部203とを有している。
【0088】
CSI−RS配置部211は、リソースブロックにおける報知用リソースに、CSI−RSポート数に応じて図4A、Bに示すいずれかのパターンでCSI−RSを配置する。CSI−RSロケーションインデックス生成部212は、CSI−RS配置部211がCSI−RSを配置したリソースに対応したインデックスを生成する。そのため、8CSI−RSのCSI−RSロケーションインデックス(図4A(a))を基本パターンインデックスとして保持しており、CSI−RSポート数に応じて基本パターンインデックスから図3(a)(b)又は(c)に示す方法で該当リソースのCSI−RSのCSI−RSロケーションインデックスを求める。図3(a)(b)又は(c)に示す方法で生成される4CSI-RS又は2CSI-RSのCSI−RSロケーションインデックスは、相対的に小さいCSI-RSポート数のインデックスパターンが相対的に大きいCSI-RSポート数のインデックスパターンのサブセットになるようにネスト構造になっている。CSI−RSロケーションインデックス生成部212で生成されたCSI−RSロケーションインデックスは、CSI−RSパラメータの一つとして報知信号生成部216に入力される。
【0089】
ブランクリソース設定部213は、隣接セルにおいてCSI−RSが配置されるCSI−RSリソースに対応するリソースをブランクリソースに設定する。なお、本実施の形態では、ブランクリソースは、全く送信信号が割り当てられないリソースとしてもよいし、隣接セルのCSI−RSに干渉を与えない程度にデータが割り当てるリソースとして規定されてもよい。さらに、ブランクリソースは、隣接セルのCSI−RSに対して干渉を与えない程度の送信電力で送信されるリソースとして規定されてもよい。
【0090】
ブランクリソースインデックス生成部214は、図7(a)(b)(c)のいずれかの方法でブランクリソースインデックスを特定可能なブランクリソースインデックス情報を生成する。このブランクリソースインデックス情報が移動端末装置10に通知されると、移動端末装置10側でCSI−RSリソース以外のリソースがブランクリソースとして認識される。
【0091】
ブランクリソースインデックス生成部214に生成されたブランクリソースインデックス情報は、報知信号生成部216に入力される。
【0092】
CSI−RSパラメータ生成部215は、CSI−RSの位置以外のCSI−RSの系列や送信電力等のパラメータを生成する。ここで、CSI−RSの送信周期(duty cycle)とサブフレームオフセットのシグナリングについて説明する。CSI−RSは、サブフレーム毎に送信されないので、CSI−RSの送信周期はCSI−RSパラメータの1つとしてシグナリングされる。CSI−RSの送信周期は、5、10、20、40、80、160msecのいずれかを選択して通知してもよい。また、CSI−RSが送られるサブフレーム内でCSI−RS送信開始位置にオフセット(サブフレームオフセット)を付加してもよい。オフセット値は、CSI−RSの送信周期を超えることができない関係にあるので、CSI−RSの送信周期はサブフレームオフセットとコンバインすることが望ましい。図14はCSI−RSの送信周期とはサブフレームオフセットとの対応関係を示す図である。CSI−RSパラメータ生成部215は、図14に示すようにコンバインされたCSI−RSの送信周期及びサブフレームオフセットをCSI−RSパラメータとして生成する。
【0093】
また、PDSCHミューティングが適用される場合、ミューティング対象のリソースエレメントから送信電力を借りてきて、CSI−RSの送信電力をブースティングすることができる。そこで、ミューティング対象のリソースエレメントから借りてくる送信電力を、CSI−RSの送信電力に対するパワーオフセットとしてシグナリングすれば、CSI−RSの送信電力をブースティングすることができる。CSI−RSパラメータ生成部215は、CSI−RSの送信電力に対するパワーオフセットをCSI−RSパラメータとして生成する。
【0094】
また、移動端末装置にCSI−RSポート数(8,4,2)が通知されないと、移動端末装置においてCSI−RSを用いたCQI測定ができない。CSI−RSパラメータ生成部215は、CSI−RSポート数(8,4,2)をCSI−RSパラメータとして生成する。
【0095】
報知信号生成部216は、CSI−RSロケーションインデックス、ブランクリソースインデックス情報、その他のCSI−RSパラメータを含めて報知信号を生成する。この場合、報知信号生成部216は、自セルにおけるCSI−RSパラメータのみならず、送受信部203を介して受信した隣接セルのCSI−RSパラメータを含めて報知信号を生成する。送受信部203は、CSI−RSおよび報知信号を移動端末装置10に送信する。また、上記した間接的シグナリング方法と明示的シグナリング方法とを切り替え可能なハイブリッド方法を適用する場合、間接的シグナリング方法か明示的シグナリング方法かを示す識別情報をRRCシグナリングする。
【0096】
図13を参照して、移動端末装置によるCQIを測定するための機能ブロックについて説明する。図13は、移動端末装置によるCQIを測定するための機能ブロックの説明図である。なお、図13の各機能ブロックは、主にベースバンド処理部の処理内容である。また、図13に示す機能ブロックは、本発明を説明するために簡略化したものであり、ベースバンド処理部において通常備える構成は備えるものとする。
【0097】
図13に示すように、移動端末装置10は、送受信部103と、取得部111と、測定部112とを有している。送受信部103は、基地局装置20からCSI−RSおよび報知信号を受信する。取得部111は、報知信号を復調して、信号の中身を解析することでCSI−RSロケーションインデックス、ブランクリソースインデックス、送信電力等のCSI−RSパラメータを取得する。
【0098】
測定部112は、サービングセルおよび隣接セルのCSI−RSパラメータに基づいてCQIを測定する。測定部112においては、CSI−RSの位置情報、系列、送信電力等のパラメータからサービングセルおよび隣接セルのCQIが測定される。
【0099】
また、測定部112では、ミューティングされたリソースの干渉成分を考慮してCQIが測定される。この場合、測定部112は、ブランクリソースインデックスで示されるリソースは、他の全てのセルにおいて、CSI−RSリソース以外がブランクリソースに設定されると認識する。このため、測定部112は、サービングセルのCSI−RSリソースに対応するリソースに、他セルのブランクリソースが設定されるとして、ブランクリソースの干渉成分を考慮してCQIを測定する。
【0100】
以上のように、本実施の形態に係る基地局装置20によれば、報知用リソースに配置するCSI−RSのインデックスを、CSI-RSポート数の大きいCSI-RSロケーションインデックスを用いてCSI-RSポート数のより小さいCSI-RSロケーションインデックスを生成するので、CSI-RSポート数4,2についてインデックステーブルを排除でき、高効率にCSI-RSロケーションインデックスをシグナリングできる。また、CSI−RSロケーションインデックスを報知用リソースに配置してシグナリングすることで、CSI−RSの配置構成がセルIDの設計に左右されることがなく、システムにおける設計自由度を高めることができる。
【0101】
また、上記した本実施の形態においては、報知用リソースにCSI−RSが配置される場合に、基地局装置が報知信号により複数の移動端末装置に対して一斉にCSI−RSの位置情報を通知する構成としたが、この構成に限定されるものではない。基地局装置は、報知信号によりCSI−RSを移動端末装置に通知する構成に代えて、移動端末装置に対して個別にCSI−RSを通知する構成としてもよい。したがって、報知用リソースは、報知用信号により一斉に移動端末装置にCSI−RSの位置情報を通知する構成に限定されず、各移動端末装置に個別にCSI−RSの位置情報を通知する際にも使用される。
【0102】
また、上記した実施の形態においては、移動端末装置において、取得部が報知信号からブランクリソースの位置情報を取得する構成としたが、この構成に限定されるものではない。ブランクリソースの位置情報は、取得部以外の機能ブロック、例えば、測定部により取得される構成としてもよい。
【0103】
本発明は上記実施の形態に限定されず、様々変更して実施することが可能である。例えば、本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて、上記説明におけるCSI−RSの割り当て位置、処理部の数、処理手順、CSI−RSの数については適宜変更して実施することが可能である。その他、本発明の範囲を逸脱しないで適宜変更して実施することが可能である。
【符号の説明】
【0104】
1 無線通信システム
10 移動端末装置
20 基地局装置
101 送受信アンテナ
102 アンプ部
103 送受信部(受信部)
104 ベースバンド信号処理部
105 アプリケーション部
111 取得部
112 測定部
201 送受信アンテナ
202 アンプ部
203 送受信部(送信部)
204 ベースバンド信号処理部
205 呼処理部
206 伝送路インターフェース
211 CSI−RS配置部(配置部)
212 CSI−RSロケーションインデックス生成部
213 ブランクリソース設定部
214 ブランクリソースインデックス生成部
215 CSI−RSパラメータ生成部
216 報知信号生成部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下りリンクチャネル推定のための参照信号であるCSI−RS(Channel State Information−Reference Signal)を、CSI−RS送信用に割り当てられているCSI−RS用リソースに配置する配置部と、
前記配置部によって前記CSI−RS用リソースに配置された前記CSI−RSの配置位置を示すCSI−RSロケーションインデックスを生成し、このときに相対的に小さいCSI-RSポート数のインデックスパターンが相対的に大きいCSI-RSポート数のインデックスパターンのサブセットになるように、CSI-RSポート数に応じて変化するCSI−RSロケーションインデックスを生成するインデックス生成部と、
前記インデックス生成部で生成されたCSI−RSロケーションインデックスを前記移動端末装置に送信する送信部と、
を備えたことを特徴とする基地局装置。
【請求項2】
前記インデックス生成部は、CSI-RSポート数=8に対応した1つの基本インデックスからCSI-RSポート数=4に対応した2種類のCSI−RSロケーションインデックスからなるインデックスパターンを生成し、CSI-RSポート数=4に対応した2種類のCSI−RSロケーションインデックスからCSI-RSポート数=2に対応した4種類のCSI−RSロケーションインデックスからなるインデックスパターンを生成することを特徴とする請求項1に記載の基地局装置。
【請求項3】
前記インデックス生成部は、CSI-RSポート数=8に対応した1つの基本インデックス“n”からCSI-RSポート数=4に対応した2種類のCSI−RSロケーションインデックス“2n””2n+1“からなるインデックスパターンを生成し、前記CSI−RSロケーションインデックス“2n””2n+1“からCSI-RSポート数=2に対応した4種類のCSI−RSロケーションインデックス”4n““4n+2”“4n+1”“4n+3”からなるインデックスパターンを生成することを特徴とする請求項2に記載の基地局装置。
【請求項4】
前記インデックス生成部は、CSI-RSポート数=8に対応した1つの基本インデックス“n”からCSI-RSポート数=4に対応した2種類のCSI−RSロケーションインデックス“n””n+N“からなるインデックスパターンを生成し、前記CSI−RSロケーションインデックス“n””n+N“からCSI-RSポート数=2に対応した4種類のCSI−RSロケーションインデックス”n““n+N”“n+2N”“n+3N”からなるインデックスパターンを生成することを特徴とする請求項2に記載の基地局装置。
【請求項5】
前記送信部は、前記CSI−RSの位置情報を報知信号により複数の移動端末装置に対して一斉に送信することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の基地局装置。
【請求項6】
隣接エリアにおいてCSI−RSが配置されるリソースをブランクリソースに設定するブランクリソース設定部と、を備え、
前記送信部は、前記ブランクリソースの位置情報を前記移動端末装置に送信することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の基地局装置。
【請求項7】
前記送信部は、前記ブランクリソースの位置を前記CSI−RS用リソースに対応させてビットマップ形式で設定したビットマップ情報を前記移動端末装置に送信することを特徴とする請求項6に記載の基地局装置。
【請求項8】
前記送信部は、前記インデックス生成部で生成されるCSI−RSロケーションインデックスを用いて前記ブランクリソースの開始位置と終了位置とを示した位置情報を生成して前記移動端末装置に送信することを特徴とする請求項6に記載の基地局装置。
【請求項9】
前記送信部は、前記CSI−RS用リソースにおいて連続する前記ブランクリソースの連続回数を前記ブランクリソースの位置情報として前記移動端末装置に送信することを特徴とする請求項6に記載の基地局装置。
【請求項10】
下りリンクのチャネル推定のための参照信号であるCSI−RS(Channel State Information−Reference Signal)を、CSI−RS送信用に確保されているCSI−RS用リソースに配置するステップと、
前記CSI−RS用リソースに配置された前記CSI−RSの配置位置を示すCSI−RSロケーションインデックスを生成し、前記CSI−RSロケーションインデックスは、より小さいCSI-RSポート数のインデックスパターンがより大きいCSI-RSポート数のインデックスパターンのサブセットになるように、CSI-RSポート数に応じてインデックスパターンが変化する、ステップと、
前記生成されたCSI−RSロケーションインデックスを前記移動端末装置に送信するステップと、
を備えたことを特徴とするCSI-RSのシグナリング方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2012−44322(P2012−44322A)
【公開日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−181867(P2010−181867)
【出願日】平成22年8月16日(2010.8.16)
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【Fターム(参考)】