説明

DC−DCコンバータ及び半導体装置

【課題】制御回路を用いた、簡便な構成を有するDC−DCコンバータを提供する。
【解決手段】DC−DCコンバータは、スイッチング素子を有する電力変換部と、電力変換部に一方の端子が電気的に接続された第1の抵抗素子と、第1の抵抗素子の他方の端子に一方の端子が電気的に接続された第2の抵抗素子と、第1の抵抗素子の他方の端子に一方の端子が電気的に接続された第3の抵抗素子と、第3の抵抗素子の他方の端子に電気的に接続された定電流電源と、第3の抵抗素子の他方の端子に電気的に接続され、且つ、スイッチング素子を制御する制御回路と、を有する。第1の抵抗素子の抵抗値Rと、第2の抵抗素子の抵抗値Rと、第3の抵抗素子の抵抗値Rと、定電流電源から出力される参照電流Irefと、電力変換部から出力される出力電圧Voutとは、数式(1)を満たす。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
技術分野は、DC−DCコンバータ及び半導体装置に関する。
【背景技術】
【0002】
様々な電子機器や電気推進車両等において、直流電力を別の直流電力に変換するDC−DCコンバータ(直流変換回路、直流入力直流出力電源、ともいう。)が用いられている。例えば、変動が大きい電圧を元に、一定の出力電圧を生成する場合や複数の異なる値の出力電圧を生成する場合などに、DC−DCコンバータが利用されている。
【0003】
DC−DCコンバータの構成の一例として、特許文献1には、コイルと、ダイオードと、トランジスタと、を用いた非絶縁型のDC−DCコンバータが開示されている。
【0004】
また、非絶縁型のDC−DCコンバータには、昇圧型DC−DCコンバータ、降圧型DC−DCコンバータ、反転型DC−DCコンバータ、昇降圧型DC−DCコンバータ等の様々な種類がある。
【0005】
昇圧型DC−DCコンバータは、入力される直流電圧を、当該直流電圧よりも高い直流電圧に変換して出力するコンバータである。降圧型DC−DCコンバータは、入力される直流電圧を、当該直流電圧よりも低い直流電圧に変換して出力するコンバータである。反転型DC−DCコンバータは、昇圧型DC−DCコンバータのコイルとダイオードとを入れ替えた構成を有しており、入力される直流電圧を、当該直流電圧とは逆極性の直流電圧に変換して出力するコンバータである。
【0006】
特許文献2には、非絶縁型のDC−DCコンバータとして、昇圧型DC−DCコンバータ、降圧型DC−DCコンバータ、反転型DC−DCコンバータが開示されている。
【0007】
また、特許文献3には、反転型DC−DCコンバータの構成の一例が開示されている。図6に、特許文献3の反転型DC−DCコンバータを構成するコンバータコントローラ610とスイッチング素子606とを示す。
【0008】
図6において、コンバータコントローラ610は、正電圧化回路601、誤差増幅器603、パルス幅変調比較器604、バッファトランジスタ605で構成されている。
【0009】
反転型DC−DCコンバータのフィードバック電圧出力端子から、負電圧であるフィードバック電圧(VFB)がそのままコンバータコントローラ610のフィードバック電圧入力端子607に供給される。コンバータコントローラ610では、供給された負電圧であるフィードバック電圧(VFB)が正電圧化回路601で正電圧化され、正電圧化回路601の出力が誤差増幅器603に入力される。誤差増幅器603では、正電圧化回路601の出力と参照電圧Vrefとが比較される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開昭58−086868号公報
【特許文献2】国際公開第2008/087781号パンフレット
【特許文献3】特開2009−303313号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
図6で示す反転型DC−DCコンバータでは、フィードバック電圧が負電圧であるため、正電圧である参照電圧Vrefとフィードバック電圧とを比較するためには、コンバータコントローラ610の内部において負電圧であるフィードバック電圧を正電圧化する必要がある。そのため、図6に示す反転型DC−DCコンバータでは、フィードバック電圧を正電圧化するための正電圧化回路601が設けられている。このように、負電圧であるフィードバック電圧をコントローラの内部で正電圧化する場合、コントローラの構成の複雑化を招く。
【0012】
また、図6で示すように、反転型DC−DCコンバータのコントローラが複雑な構成を要すると、昇圧型DC−DCコンバータや降圧型DC−DCコンバータ等で用いられるコントローラを反転型DC−DCコンバータのコントローラとして利用することができない。
【0013】
本発明の一態様は、制御回路を用いた、簡便な構成を有するDC−DCコンバータを提供することを課題とする。
【0014】
また、本発明の他の一態様は、簡便な構成を有する制御回路を用いた、DC−DCコンバータを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明の一態様は、スイッチング素子を有する電力変換部と、電力変換部に一方の端子が電気的に接続された第1の抵抗素子と、第1の抵抗素子の他方の端子に一方の端子が電気的に接続された第2の抵抗素子と、第1の抵抗素子の他方の端子に一方の端子が電気的に接続された第3の抵抗素子と、第3の抵抗素子の他方の端子に電気的に接続された定電流電源と、第3の抵抗素子の他方の端子に電気的に接続され、且つ、スイッチング素子を制御する制御回路と、を有し、第1の抵抗素子の抵抗値Rと、第2の抵抗素子の抵抗値Rと、第3の抵抗素子の抵抗値Rと、定電流電源から出力される参照電流Irefと、電力変換部から出力される出力電圧Voutとは、数式(1)を満たすことを特徴とするDC−DCコンバータである。
【0016】
【数1】

【0017】
また、制御回路は、参照電圧生成回路と、制御信号生成部と、を有していてもよい。
【0018】
また、本発明の他の一態様は、スイッチング素子を有する電力変換部と、電力変換部に一方の端子が電気的に接続された第1の抵抗素子と、第1の抵抗素子の他方の端子に一方の端子が電気的に接続された第2の抵抗素子と、第1の抵抗素子の他方の端子に一方の端子が電気的に接続された第3の抵抗素子と、第3の抵抗素子の他方の端子に電気的に接続され、且つ、スイッチング素子を制御する制御回路と、を有し、制御回路は、参照電流生成回路を有し、第1の抵抗素子の抵抗値Rと、第2の抵抗素子の抵抗値Rと、第3の抵抗素子の抵抗値Rと、参照電流生成回路によって生成される参照電流Irefと、電力変換部から出力される出力電圧Voutとは、数式(2)を満たすことを特徴とするDC−DCコンバータである。
【0019】
【数2】

【0020】
また、電力変換部は、コイルと、容量素子と、ダイオードと、を有していてもよい。
【0021】
また、DC−DCコンバータは、反転型DC−DCコンバータ又はCuk型DC−DCコンバータであってもよい。
【発明の効果】
【0022】
本発明の一態様は、制御回路を用いた、簡便な構成を有するDC−DCコンバータを提供することができる。
【0023】
また、本発明の一態様は、簡便な構成を有する制御回路を用いた、DC−DCコンバータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】DC−DCコンバータの構成の一例を説明するための図。
【図2】制御回路の構成の一例を説明するための図。
【図3】参照電流を生成する回路の構成の一例を説明するための図。
【図4】参照電圧生成回路の構成の一例を説明するための図。
【図5】レギュレータ回路の構成の一例を説明するための図。
【図6】反転型DC−DCコンバータの構成の一例を説明するための図。
【図7】電子機器の一例を説明するための図。
【図8】電気推進車両の一例を説明するための図。
【図9】回路構成を説明するための図。
【図10】照明装置の一例を説明するための図。
【図11】照明装置の一例を説明するための図。
【図12】照明装置の構成の一例を説明するための図。
【図13】照明装置に用いられるCuk型DC−DCコンバータの構成の一例を説明するための図。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明を説明するための実施の形態の一例について、図面を参照して以下に説明する。但し、本発明は以下の説明に限定されず、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは、当業者であれば容易に理解される。従って、本発明は、以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではないものとする。なお、図面を参照するにあたり、異なる図面間において、同じものを指し示す符号を共通して用いる場合がある。また、異なる図面間において、同様のものを指し示す際には同じハッチパターンを使用し、符号を付さない場合がある。
【0026】
なお、各実施の形態の内容を互いに適宜組み合わせることができる。また、各実施の形態の内容を互いに適宜置き換えることができる。
【0027】
また、本明細書において用いる「第k」(kは自然数)という用語は、構成要素の混同を避けるために付したものであり、数的に限定するものではない。
【0028】
なお、一般に、二点間における電位の差(電位差ともいう。)を電圧という。しかし、電子回路では、回路図等において、ある一点の電位と基準となる電位(基準電位ともいう。)との電位差を用いることがある。また、電圧と電位はいずれも、単位としてボルト(V)を用いることがある。そこで、本明細書では、特に指定する場合を除き、ある一点の電位と基準電位との電位差を、当該一点の電圧として用いる場合がある。
【0029】
なお、本明細書において、AとBとが接続されている、とは、AとBとが直接接続されているものの他に、電気的に接続されているものを含むものとする。具体的には、トランジスタ等のスイッチング素子を介してAとBとが接続され、当該スイッチング素子の導通によってAとBとが概略同電位である場合や、抵抗素子を介してAとBとが接続され、当該抵抗素子の両端に発生する電位差が、AとBとを含む回路の所定の動作に影響を与えない程度である場合など、回路動作を説明する上で、AとBとの間の部分が、同じノードであると捉えて差し支えない状態にある場合に、AとBとが接続されているという。
【0030】
また、本明細書において、トランジスタのオン状態とは、トランジスタのソースとドレインとが導通する状態のことをいい、トランジスタのオフ状態とは、トランジスタのソースとドレインとが非導通する状態のことをいう。
【0031】
また、集積回路(マイクロプロセッサや画像処理回路等)、RFID(Radio Frequency Identification)タグ、記憶媒体、太陽電池、発光素子を用いた照明装置、半導体表示装置、等の、DC−DCコンバータを用いることができる全ての半導体装置が、本発明の範疇に含まれる。また、半導体表示装置には、液晶表示装置、有機発光素子(OLED)に代表される発光素子を備えた発光装置、電子ペーパー、DMD(Digital Micromirror Device)、PDP(Plasma Display Panel)、FED(Field Emission Display)など、DC−DCコンバータを用いた半導体表示装置が、その範疇に含まれる。
【0032】
(実施の形態1)
本実施の形態では、DC−DCコンバータの構成の一例について、図1を用いて説明する。図1は、DC−DCコンバータの一例として、反転型DC−DCコンバータの構成を示す。
【0033】
図1において、DC−DCコンバータは、電力変換部104と、抵抗素子106(以下、第1の抵抗素子、という。)と、抵抗素子108(以下、第2の抵抗素子、という。)と、抵抗素子110(以下、第3の抵抗素子、という。)と、定電流電源112と、制御回路114と、を有する。
【0034】
電力変換部104は、スイッチング素子102と、コイル132と、容量素子134と、ダイオード136と、を有する。
【0035】
スイッチング素子102は、第1の端子が入力端子120に接続され、第2の端子がダイオード136の陰極に接続されており、入力端子120とダイオード136の陰極との間の接続を制御する。具体的には、スイッチング素子102がオン状態のときは、入力端子120から入力電圧VinがDC−DCコンバータに入力され、オフ状態のときは、入力電圧VinのDC−DCコンバータへの入力が停止する。
【0036】
スイッチング素子102として、スイッチング機能を有する半導体素子を用いればよい。本実施の形態では、一例として、スイッチング素子102としてトランジスタを用いて説明する。トランジスタのスイッチングは、ゲート・ソース間電圧Vgsによって制御することができる。
【0037】
コイル132は、一方の端子がダイオード136の陰極に接続され、他方の端子が端子122に接続されている。容量素子134は、一方の端子が出力端子124に接続され、他方の端子が端子122に接続されている。ダイオード136は、陽極が出力端子124に接続されている。
【0038】
第1の抵抗素子106は、一方の端子が出力端子124に接続され、他方の端子が第3の抵抗素子110の一方の端子に接続されている。第2の抵抗素子108は、一方の端子が第3の抵抗素子110の一方の端子に接続され、他方の端子が端子122に接続されている。第3の抵抗素子110は、他方の端子が定電流電源112に接続され、定電流電源112から参照電流Irefが入力される。
【0039】
制御回路114は、第3の抵抗素子110の他方の端子と定電流電源112との間に接続されている。制御回路114には、フィードバック電圧Vfbが供給される。また、制御回路114は、ゲート・ソース間電圧Vgsを制御することで、スイッチング素子102のオン状態及びオフ状態を制御する。
【0040】
入力端子120には、DC−DCコンバータへの入力として入力電圧Vinが供給される。入力電圧Vinは、電力変換部104を経て、DC−DCコンバータの出力電圧Voutとして出力端子124に供給される。端子122には基準電位Vcomが供給される。
【0041】
なお、本明細書において、基準電位Vcomよりも電位が大きい場合の電圧(基準電位Vcomに対して正の電圧)を正電圧、基準電位Vcomよりも電位が小さい場合の電圧(基準電位Vcomに対して負の電圧)を負電圧という。
【0042】
また、本明細書において、基準電位Vcomを0Vとして説明する。なお、基準電位Vcomは、入力電圧Vin、出力電圧Vout、フィードバック電圧Vfb、参照電圧Vref等に対して基準となる電位であればよい。よって、基準電位Vcomを、0V以外(例えば、GND)に設定してもよい。
【0043】
図1に示すDC−DCコンバータは、抵抗素子106と抵抗素子108とを用いて出力電圧Voutを分圧させることで得られる電圧から、抵抗素子110と定電流電源112とを用いて、フィードバック電圧Vfbを得る。
【0044】
ここで、フィードバック電圧Vfbが0よりも大きくなる条件について、以下に説明する。
【0045】
フィードバック電圧Vfb、参照電流Iref及び第3の抵抗素子110の抵抗値Rの関係は、以下の数式(3)で表される。数式(3)において、抵抗素子106と抵抗素子108の間のノードの電圧をVで示す。
【0046】
【数3】

【0047】
ここで、電圧Vと、第2の抵抗素子108に流れる電流I及び第2の抵抗素子108の抵抗値Rとの関係は、以下の数式(4)で表される。
【0048】
【数4】

【0049】
また、電流Iと、第1の抵抗素子106に流れる電流Iとの関係は、以下の数式(5)で表される。数式(5)において、第3の抵抗素子110を介して、定電流電源112から第2の抵抗素子108の一方の端子に供給される参照電流をIrefで示す。
【0050】
【数5】

【0051】
また、出力端子124に供給される電圧(出力電圧Vout)は、以下の数式(6)で表される。数式(6)において、第1の抵抗素子106の抵抗値をRで示す。
【0052】
【数6】

【0053】
上記の数式(3)〜数式(6)より、フィードバック電圧Vfbは、以下の数式(7)で表される。
【0054】
【数7】

【0055】
よって、フィードバック電圧Vfbが正電圧になる条件(Vfb>0)は、以下の数式(8)で表される。
【0056】
【数8】

【0057】
したがって、出力端子124に供給される電圧(出力電圧Vout)が負電圧(Vout<0)であっても、上記数式(8)を満たすように、第1の抵抗素子106の抵抗値Rと、第2の抵抗素子108の抵抗値Rと、第3の抵抗素子110の抵抗値Rと、参照電流Irefとを設定することで、正電圧のフィードバック電圧(Vfb>0)を得ることができる。
【0058】
以上のように、第1の抵抗素子106の抵抗値Rと、第2の抵抗素子108の抵抗値Rと、第3の抵抗素子110の抵抗値Rと、参照電流Irefとを設定することで、正電圧のフィードバック電圧(Vfb>0)を得ることができる。制御回路114では、スイッチング素子102の制御をするために、正電圧のフィードバック電圧Vfbと、正電圧の参照電圧Vrefとを比較することになるため、制御回路114の構成を複雑にする必要がない。よって、制御回路114の構成を簡便にすることができる。
【0059】
なお、正電圧の入力電圧Vinに対して負電圧の出力電圧Voutを出力するDC−DCコンバータとして、反転型DC−DCコンバータの他にも、Cuk型DC−DCコンバータがある。上記では、反転型DC−DCコンバータについて説明したが、本実施の形態は、Cuk型DC−DCコンバータに対しても適用することができる。
【0060】
また、DC−DCコンバータの他の種類として、昇圧型DC−DCコンバータ、降圧型DC−DCコンバータ、SEPIC型コンバータ等がある。これらのDC−DCコンバータは、正電圧の入力電圧Vinに対して正電圧の出力電圧Voutを出力する。また、これらのDC−DCコンバータにおいて、制御回路に供給されるフィードバック電圧Vfbは、正電圧の出力電圧Voutから得られるため、正電圧である。
【0061】
一方、本実施の形態において説明した反転型DC−DCコンバータは、正電圧の入力電圧Vinに対して負電圧の出力電圧Voutを出力する構成を有しているが、負電圧の出力電圧Voutをもとに生成されて制御回路114に供給されるフィードバック電圧Vfbを、正電圧とすることができる。よって、昇圧型DC−DCコンバータ、降圧型DC−DCコンバータ等が有する制御回路を、本実施の形態で説明した反転型DC−DCコンバータにそのまま適用することができる。
【0062】
(実施の形態2)
本実施の形態では、DC−DCコンバータが有する制御回路の構成の一例について、図2を用いて説明する。
【0063】
図2において、制御回路200は、参照電圧生成回路202と、レギュレータ回路204と、制御信号生成部206と、を有する。図2の制御回路200は、図1の制御回路114に対応する。
【0064】
制御回路200は、端子218に接続され、端子218から低電源電圧Vssが供給される。制御回路200は、入力電圧Vinと低電源電圧Vssとの間の電圧で動作する。ここで、低電源電圧Vssは、高電源電圧Vddに対してVss<Vddを満たす。なお、低電源電圧Vssを基準電位Vcomとしてもよい。以下、Vssを0Vとして説明する。
【0065】
参照電圧生成回路202は、参照電圧Vrefを生成する機能を有する回路である。ここで、入力電圧Vinが正電圧(Vin>0)である場合、参照電圧Vrefは正電圧(Vref>0)となる。また、参照電圧生成回路202として、バンドギャップリファレンス回路、トランジスタのしきい値電圧の差を利用した回路等を用いることができる。
【0066】
レギュレータ回路204は、供給された参照電圧Vrefを用いて高電源電圧Vddを生成して、高電源電圧Vddを制御信号生成部206に供給する。
【0067】
レギュレータ回路204の構成の一例を図5に示す。図5においてレギュレータ回路は、演算増幅器504と、トランジスタ506と、抵抗素子511と、抵抗素子512と、を有する。
【0068】
図5に示すレギュレータ回路では、以下の数式(9)に基づいた高電源電圧Vddが得られる。ここで、抵抗素子511の抵抗値をR51、抵抗素子512の抵抗値をR52で示す。
【0069】
【数9】

【0070】
このようにして、図5に示すレギュレータ回路は、端子501から供給される参照電圧Vrefから高電源電圧Vddを生成し、端子502から高電源電圧Vddを出力することができる。
【0071】
なお、制御回路200にレギュレータ回路204を設けずに、制御信号生成部206の電源として、入力電圧Vinを制御信号生成部206に直接供給してもよい。
【0072】
制御信号生成部206は、誤差増幅器212と、演算増幅器214と、発振器216と、を有する。
【0073】
誤差増幅器212は、参照電圧Vrefとフィードバック電圧Vfbの差分を増幅し、誤差に関する信号を演算増幅器214に入力する。演算増幅器214は、誤差増幅器212から入力された誤差に関する信号と、発振器216から入力された三角波(ノコギリ波)とを比較し、比較結果に応じてデューティ比を可変し、パルス幅変調(PWM:Pulse Width Modulation)信号を生成する。スイッチング素子102は、演算増幅器214から出力されたパルス幅変調信号によって制御される。
【0074】
(実施の形態3)
本実施の形態では、DC−DCコンバータが有する、参照電流Irefを生成する回路の構成の一例について説明する。
【0075】
実施の形態1の図1では、参照電流Irefを生成する回路である定電流電源112を制御回路114とは別に設ける例を示したが、定電流電源112のかわりに、参照電流Irefを生成する回路を制御回路114の内部に設けることもできる。
【0076】
本実施の形態では、制御回路114の内部に設けた、参照電流Irefを生成する回路の構成の一例について、図3を用いて説明する。
【0077】
図3には、参照電流Irefを生成する回路(以下、参照電流生成回路、という。)の構成の一例を示す。参照電流生成回路は、参照電圧生成回路302と、増幅器304と、トランジスタ306と、トランジスタ308と、トランジスタ310と、抵抗素子312と、を有する。また、端子316から高電源電圧Vddが供給され、端子318から低電源電圧Vssが供給される。
【0078】
参照電圧生成回路302は、参照電圧Vrefを生成する機能を有する回路である。ここで、参照電圧Vrefは正電圧(Vref>0)である。また、参照電圧生成回路302として、バンドギャップリファレンス回路、トランジスタのしきい値電圧の差を利用した回路等を用いることができる。
【0079】
図3に示す参照電流生成回路では、以下の数式(10)に基づいた参照電流Irefが得られる。ここで、抵抗素子312の抵抗値をR32で示す。
【0080】
【数10】

【0081】
このようにして、図3に示す参照電流Irefを生成する回路は、参照電圧Vrefから参照電流Irefを生成し、端子314から参照電流Irefを出力することができる。
【0082】
また、図3の参照電圧生成回路302として、実施の形態2で説明した制御回路200が有する参照電圧生成回路202を利用することができる。すなわち、参照電圧生成回路で生成した参照電圧Vrefを、図2に示す制御信号生成部206と、図3に示す参照電流生成回路の増幅器304と、に用いることができる。
【0083】
よって、参照電流Irefを生成するための定電流電源112を省略することができるため、DC−DCコンバータの構成を簡便にすることができ、また、DC−DCコンバータの小型化ができる。
【0084】
また、図3に示す参照電流Irefを生成する回路を制御回路200に組み込むことができる。そのため、DC−DCコンバータの構成を簡便にすることができ、また、DC−DCコンバータの小型化ができる。
【0085】
(実施の形態4)
本実施の形態では、実施の形態2で説明した参照電圧生成回路202、及び実施の形態3で説明した参照電圧生成回路302に適用することができる、参照電圧生成回路の構成の一例について、図4を用いて説明する。
【0086】
参照電圧生成回路の構成の一例として、PINダイオードが有するバンドギャップを利用して参照電圧を生成する参照電圧発生回路について、図4を用いて説明する。なお、当該回路を、バンドギャップリファレンス回路ともいう。
【0087】
図4において、バンドギャップリファレンス回路は、抵抗素子411と、抵抗素子412と、抵抗素子413と、PINダイオード421と、並列に接続されたn個(nは自然数)のPINダイオード422と、演算増幅器430と、を有する。
【0088】
図4に示すバンドギャップリファレンス回路では、以下の数式(11)に基づいた参照電圧Vrefが得られる。ここで、抵抗素子411の抵抗値をR41、抵抗素子413の抵抗値をR43、PINダイオード422の熱電圧をkT/q(k:ボルツマン定数、q:素電荷、T:絶対温度)、PINダイオード422の順方向電圧をVd2で示し、抵抗素子412の抵抗値は抵抗素子411の抵抗値と等しいものとする。
【0089】
【数11】

【0090】
このようにして、図4に示すバンドギャップリファレンス回路によって参照電圧Vrefを生成し、端子402から参照電圧Vrefを出力することができる。
【0091】
(実施の形態5)
上記実施の形態で説明したDC−DCコンバータは、様々な電子機器に用いることができる。例えば、デジタルカメラやビデオカメラ等のカメラ、携帯電話機、携帯情報端末、電子書籍用端末、携帯型ゲーム機、デジタルフォトフレーム、音響再生装置等に用いることができる。
【0092】
上記実施の形態で説明したDC−DCコンバータを用いた電子機器の一例について、図7を用いて説明する。
【0093】
図7(A)に、携帯電話機の一例を示す。携帯電話機は、筐体2011に表示部2012が組み込まれている。また、筐体2011は、操作キー2013、外部接続ポート2014、スピーカー2015、マイク2016、操作キー2017等を有していてもよい。
【0094】
上記実施の形態で説明したDC−DCコンバータは、携帯電話機を駆動するための集積回路に用いることができる。当該集積回路に上記実施の形態で説明したDC−DCコンバータを用いることで、構成が簡便な集積回路を有する携帯電話機を提供することができる。
【0095】
図7(B)に、電子書籍用端末の一例を示す。電子書籍用端末は、第1の筐体2021及び第2の筐体2022の2つの筐体で構成されて、2つの筐体が軸部2023により一体にされている。第1の筐体2021及び第2の筐体2022は、軸部2023を軸として開閉動作を行う。第1の筐体2021に第1の表示部2024が組み込まれ、第2の筐体2022に第2の表示部2025が組み込まれている。また、第2の筐体2022は、操作キー2026、電源2027、スピーカー2028等を有していてもよい。
【0096】
上記実施の形態で説明したDC−DCコンバータは、電子書籍用端末を駆動するための集積回路に用いることができる。当該集積回路に上記実施の形態で説明したDC−DCコンバータを用いることで、構成が簡便な集積回路を有する電子書籍用端末を提供することができる。
【0097】
図7(C)、図7(D)に、デジタルカメラの一例を示す。なお、図7(D)は、図7(C)の裏側を示す図である。デジタルカメラは、筐体2031に表示部2032が組み込まれている。また、筐体2031は、レンズ2033を有する。また筐体2031は、操作キー2034、操作キー2035等を有していてもよい。なお、デジタルカメラにアンテナ等を設け、アンテナで映像信号や音声信号等の信号を受信することにより、表示部2032をテレビ受像機などの表示媒体として機能させてもよい。
【0098】
上記実施の形態で説明したDC−DCコンバータは、デジタルカメラを駆動するための集積回路に用いることができる。当該集積回路に上記実施の形態で説明したDC−DCコンバータを用いることで、構成が簡便な集積回路を有するデジタルカメラを提供することができる。
【0099】
また、上記実施の形態で説明したDC−DCコンバータは、様々な電気推進車両に用いることができる。例えば、電気自動車、ハイブリッド自動車、鉄道用電気車両、作業車、カート、車椅子、電動自転車等に用いることができる。
【0100】
上記実施の形態で説明したDC−DCコンバータを用いた電気推進車両の一例について、図8を用いて説明する。
【0101】
図8(A)に、電動自転車の一例を示す。電動自転車は、モーター部2111に電流を流すことによって動力を得るものである。電動自転車は、モーター部2111に流す電流を入力するためのバッテリー2112、電力変換回路2113、ハンドル2114、車輪2115、サドル2116等を有する。なお、図8(A)では、バッテリー2112を充電するための手段を図示していないが、充電するための手段として発電機等を設けてもよい。また、図8(A)ではペダルを図示したが、有していなくてもよい。
【0102】
上記実施の形態で説明したDC−DCコンバータは、電力変換回路2113に用いることができる。電力変換回路2113に上記実施の形態で説明したDC−DCコンバータを用いることで、構成が簡便な電力変換回路を有する電動自転車を提供することができる。
【0103】
図8(B)に、電気自動車の一例を示す。電気自動車は、モーター部2121に電流を流すことによって動力を得るものである。電気自動車は、モーター部2121に流す電流を入力するためのバッテリー2122、電力変換回路2123、バッテリー2122または電力変換回路2123を制御する制御回路2124等を有する。なお、図8(B)では、バッテリー2122を充電するための手段を図示していないが、充電するための手段として発電機等を設けてもよい。
【0104】
上記実施の形態で説明したDC−DCコンバータは、電力変換回路2123に用いることができる。電力変換回路2123に上記実施の形態で説明したDC−DCコンバータを用いることで、構成が簡便な電力変換回路を有する電気自動車を提供することができる。
【0105】
また、上記実施の形態で説明したDC−DCコンバータは、様々な照明装置に用いることができる。例えば、LED(Light Emitting Diode)素子やEL(Electro Luminescence)素子を用いた照明装置に適用することができる。照明装置としては、例えば、卓上照明機器、室内の照明機器、乗り物の照明機器等が挙げられる。また、照明装置は、曲面形状を有する照明部を備えた照明装置、フレキシブルな照明装置等であってもよい。
【0106】
上記実施の形態で説明したDC−DCコンバータを用いた照明装置の構成について、図12を用いて説明する。
【0107】
図12に、照明装置の構成の一例を示す。図12において、AC電源から入力された交流電圧(例えば、100Vの交流電圧)は、整流器1202で直流電圧に変換され、DC−DCコンバータ1204に入力電圧Vinとして入力される。DC−DCコンバータ1204は、入力電圧Vinを変換して、出力電圧Voutを出力する。発光素子1206の一方の端子(例えば、陰極)には、DC−DCコンバータ1204から出力電圧Voutが供給され、他方の端子(例えば、陽極)には、基準電位Vcomが供給される。
【0108】
なお、図12では、整流器1202が4つの整流素子を有する例を示したが、整流器1202の構成はこれに限定されない。また、発光素子1206として、LED素子やEL素子を用いることができる。また、DC−DCコンバータ1204としては、上記実施の形態で説明したDC−DCコンバータを適用することができる。
【0109】
次に、図12で説明したDC−DCコンバータ1204として、Cuk型DC−DCコンバータを用いた一例について、図13を用いて説明する。
【0110】
図13に、照明装置に用いられるCuk型DC−DCコンバータの構成の一例を示す。図13において、Cuk型DC−DCコンバータ1330は、スイッチング素子1300と、ダイオード1302と、容量素子1304と、容量素子1305と、抵抗素子1306と、抵抗素子1308と、コイル1309と、コイル1310と、抵抗素子1311と、定電流電源1312と、制御回路1314と、を有する。
【0111】
Cuk型DC−DCコンバータ1330から発光素子1340の一方の端子(例えば、陰極)に、出力電圧Voutが供給される。発光素子1340の他方の端子(例えば、陽極)には、基準電位Vcomが供給される。
【0112】
Cuk型DC−DCコンバータ1330は、容量素子1305において、入力端子1320と発光素子1340とが分離されている。このような構成を有することにより、発光素子1340の陽極と陰極とが短絡(ショート)するなどの不良が発生しても、入力端子1320側に設けられた素子を保護することができる。
【0113】
次に、上記実施の形態で説明したDC−DCコンバータを用いた照明機器の一例について、図10及び図11を用いて説明する。
【0114】
図10(A)に、卓上照明機器の一例を示す。図10(A)に示す卓上照明機器は、照明部3101、傘3102、可変アーム3103、支柱3104、台3105、スイッチ3106等を有する。照明部3101には、発光装置が設けられている。上記実施の形態で説明したDC−DCコンバータは、発光装置を制御するための回路や、卓上照明機器を駆動するための駆動回路に用いることができる。これらの回路に上記実施の形態で説明したDC−DCコンバータを用いることで、回路構成が簡便な卓上照明機器を提供することができる。
【0115】
図10(B)に、曲面形状を有する照明部を備えた照明装置の一例として、卓上照明機器の他の一例を示す。図10(B)に示す卓上照明機器は、照明部3201、支柱3202、支持台3203等を有する。照明部3201には、発光装置が設けられている。また、照明部3201は曲面形状を有することができる。なお、図10(B)では、照明部3201としてロール状の照明部を用いているが、照明部3201の形状はこれに限定されない。曲面形状を有する照明部を用いることにより、照明装置のデザインの自由度を向上させることができる。また、上記実施の形態で説明したDC−DCコンバータは、発光装置を制御するための回路や、卓上照明機器を駆動するための駆動回路に用いることができる。これらの回路に上記実施の形態で説明したDC−DCコンバータを用いることで、回路構成が簡便な卓上照明機器を提供することができる。
【0116】
なお、図10(B)では、曲面形状を有する照明部を備えた卓上照明機器の構成を示したが、本実施の形態はこれに限定されず、曲面形状を有する照明部を様々な照明装置に適用することができる。これにより、回路構成が簡便で、曲面形状を有する照明部を備えた照明装置を提供することができる。
【0117】
他にも、フレキシブルな照明装置に対して、上記実施の形態で説明したDC−DCコンバータを適用することができる。この場合、照明装置のデザインの自由度を向上させることができる。また、フレキシブルな照明装置は、曲面を有する対象物や、形状が異形な対象物の上に設置することができるため、用途の幅を広げることができる。例えば、フレキシブルな照明装置を乗り物(自動車等)の照明機器として用いる場合には、天井、ダッシュボード、フロントガラス等に配置することができる。これにより、回路構成が簡便で、フレキシブルな照明装置を提供することができる。
【0118】
図11に、室内の照明機器の一例を示す。図11では、照明機器3301を天井に取り付けた状態、照明機器3302を壁に設けた(設置した又は埋め込んだ)状態を示している。また、ロール型の照明機器3303が取り付けられている。上記実施の形態で説明したDC−DCコンバータは、前述の照明機器が有する発光装置を制御するための回路や、前述の照明機器を駆動するための駆動回路に用いることができる。これらの回路に上記実施の形態で説明したDC−DCコンバータを用いることで、回路構成が簡便な、室内照明機器を提供することができる。
【実施例1】
【0119】
本実施例では、負電圧の出力電圧Voutから得られる正電圧のフィードバック電圧Vfbを測定した結果を示す。
【0120】
図9に、本実施例で用いる回路構成を示す。図9の回路構成は、DC−DCコンバータの一部に相当する。
【0121】
本実施例では、図9に示すように、回路構成として、抵抗素子906(以下、第1の抵抗素子、という。)と、抵抗素子908(以下、第2の抵抗素子、という。)と、抵抗素子910(以下、第3の抵抗素子、という。)と、定電流電源912と、制御回路914と、用いる。
【0122】
第1の抵抗素子906は、一方の端子が出力端子924に接続され、他方の端子が第3の抵抗素子910の一方の端子に接続されている。第2の抵抗素子908は、一方の端子が第3の抵抗素子910の一方の端子に接続され、他方の端子が端子922に接続されている。第3の抵抗素子910は、他方の端子が定電流電源912に接続され、定電流電源112から参照電流Irefが入力される。
【0123】
制御回路914は、第3の抵抗素子910の他方の端子と定電流電源912との間に接続されている。制御回路914には、フィードバック電圧Vfbが供給される。
【0124】
ここで、第1の抵抗素子906の抵抗値Rを100kΩ、第2の抵抗素子908の抵抗値Rを1kΩ、定電流電源912から入力される参照電流Irefを2μA、端子922に供給される基準電位Vcomを0Vに設定した。
【0125】
出力端子924から出力される出力電圧Vout、抵抗素子906と抵抗素子908の間のノードの電圧V、フィードバック電圧Vfbについて、第3の抵抗素子910の抵抗値Rを変化させて測定した結果を表1に示す。
【0126】
【表1】

【0127】
表1に示すように、負電圧の出力電圧Voutから、正電圧のフィードバック電圧Vfbが得られることが確認された。
【符号の説明】
【0128】
102 スイッチング素子
104 電力変換部
106 抵抗素子
108 抵抗素子
110 抵抗素子
112 定電流電源
114 制御回路
120 入力端子
122 端子
124 出力端子
132 コイル
134 容量素子
136 ダイオード
200 制御回路
202 参照電圧生成回路
204 レギュレータ回路
206 制御信号生成部
212 誤差増幅器
214 演算増幅器
216 発振器
218 端子
302 参照電圧生成回路
304 増幅器
306 トランジスタ
308 トランジスタ
310 トランジスタ
312 抵抗素子
314 端子
316 端子
318 端子
401 端子
402 端子
411 抵抗素子
412 抵抗素子
413 抵抗素子
421 PINダイオード
422 PINダイオード
430 演算増幅器
501 端子
502 端子
504 演算増幅器
506 トランジスタ
511 抵抗素子
512 抵抗素子
601 正電圧化回路
603 誤差増幅器
604 パルス幅変調比較器
605 バッファトランジスタ
606 スイッチング素子
607 フィードバック電圧入力端子
610 コンバータコントローラ
906 抵抗素子
908 抵抗素子
910 抵抗素子
912 定電流電源
914 制御回路
922 端子
924 出力端子
1202 整流器
1204 DC−DCコンバータ
1206 発光素子
1300 スイッチング素子
1302 ダイオード
1304 容量素子
1305 容量素子
1306 抵抗素子
1308 抵抗素子
1309 コイル
1310 コイル
1311 抵抗素子
1312 定電流電源
1314 制御回路
1320 入力端子
1330 Cuk型DC−DCコンバータ
1340 発光素子
2011 筐体
2012 表示部
2013 操作キー
2014 外部接続ポート
2015 スピーカー
2016 マイク
2017 操作キー
2021 筐体
2022 筐体
2023 軸部
2024 表示部
2025 表示部
2026 操作キー
2027 電源
2028 スピーカー
2031 筐体
2032 表示部
2033 レンズ
2034 操作キー
2035 操作キー
2111 モーター部
2112 バッテリー
2113 電力変換回路
2114 ハンドル
2115 車輪
2116 サドル
2121 モーター部
2122 バッテリー
2123 電力変換回路
2124 制御回路
3101 照明部
3102 傘
3103 可変アーム
3104 支柱
3105 台
3106 スイッチ
3201 照明部
3202 支柱
3203 支持台
3301 照明機器
3302 照明機器
3303 照明機器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スイッチング素子を有する電力変換部と、
前記電力変換部に一方の端子が電気的に接続された第1の抵抗素子と、
前記第1の抵抗素子の他方の端子に一方の端子が電気的に接続された第2の抵抗素子と、
前記第1の抵抗素子の他方の端子に一方の端子が電気的に接続された第3の抵抗素子と、
前記第3の抵抗素子の他方の端子に電気的に接続された定電流電源と、
前記第3の抵抗素子の他方の端子に電気的に接続され、且つ、前記スイッチング素子を制御する制御回路と、を有し、
前記第1の抵抗素子の抵抗値Rと、前記第2の抵抗素子の抵抗値Rと、前記第3の抵抗素子の抵抗値Rと、前記定電流電源から出力される参照電流Irefと、前記電力変換部から出力される出力電圧Voutとは、数式(1)を満たすことを特徴とするDC−DCコンバータ。
【数1】

【請求項2】
請求項1において、
前記制御回路は、参照電圧生成回路と、制御信号生成部と、を有することを特徴とするDC−DCコンバータ。
【請求項3】
スイッチング素子を有する電力変換部と、
前記電力変換部に一方の端子が電気的に接続された第1の抵抗素子と、
前記第1の抵抗素子の他方の端子に一方の端子が電気的に接続された第2の抵抗素子と、
前記第1の抵抗素子の他方の端子に一方の端子が電気的に接続された第3の抵抗素子と、
前記第3の抵抗素子の他方の端子に電気的に接続され、且つ、前記スイッチング素子を制御する制御回路と、を有し、
前記制御回路は、参照電流生成回路を有し、
前記第1の抵抗素子の抵抗値Rと、前記第2の抵抗素子の抵抗値Rと、前記第3の抵抗素子の抵抗値Rと、前記参照電流生成回路によって生成される参照電流Irefと、前記電力変換部から出力される出力電圧Voutとは、数式(2)を満たすことを特徴とするDC−DCコンバータ。
【数2】

【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれか一項において、
前記第2の抵抗素子の他方の端子は、基準電位が供給される端子と電気的に接続されることを特徴とするDC−DCコンバータ。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれか一項において、
前記電力変換部は、コイルと、容量素子と、ダイオードと、を有することを特徴とするDC−DCコンバータ。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5のいずれか一項において、
前記DC−DCコンバータは、反転型DC−DCコンバータであることを特徴とするDC−DCコンバータ。
【請求項7】
請求項1乃至請求項5のいずれか一項において、
前記DC−DCコンバータは、Cuk型DC−DCコンバータであることを特徴とするDC−DCコンバータ。
【請求項8】
基準電位に対して正の電圧が入力され、前記基準電位に対して負の電圧が出力されるDC−DCコンバータを有し、
前記DC−DCコンバータは、
スイッチング素子を有する電力変換部と、
前記電力変換部に一方の端子が電気的に接続された第1の抵抗素子と、
前記第1の抵抗素子の他方の端子に一方の端子が電気的に接続された第2の抵抗素子と、
前記第1の抵抗素子の他方の端子に一方の端子が電気的に接続された第3の抵抗素子と、
前記第3の抵抗素子の他方の端子に電気的に接続された定電流電源と、
前記第3の抵抗素子の他方の端子に電気的に接続され、且つ、前記スイッチング素子を制御する制御回路と、を有し、
前記第1の抵抗素子の抵抗値Rと、前記第2の抵抗素子の抵抗値Rと、前記第3の抵抗素子の抵抗値Rと、前記定電流電源から出力される参照電流Irefと、前記電力変換部から出力される出力電圧Voutとは、数式(3)を満たすことを特徴とする半導体装置。
【数3】

【請求項9】
基準電位に対して正の電圧が入力され、前記基準電位に対して負の電圧が出力されるDC−DCコンバータを有し、
前記DC−DCコンバータは、
スイッチング素子を有する電力変換部と、
前記電力変換部に一方の端子が電気的に接続された第1の抵抗素子と、
前記第1の抵抗素子の他方の端子に一方の端子が電気的に接続された第2の抵抗素子と、
前記第1の抵抗素子の他方の端子に一方の端子が電気的に接続された第3の抵抗素子と、
前記第3の抵抗素子の他方の端子に電気的に接続され、且つ、前記スイッチング素子を制御する制御回路と、を有し、
前記制御回路は、参照電流生成回路を有し、
前記第1の抵抗素子の抵抗値Rと、前記第2の抵抗素子の抵抗値Rと、前記第3の抵抗素子の抵抗値Rと、前記参照電流生成回路によって生成される参照電流Irefと、前記電力変換部から出力される出力電圧Voutとは、数式(4)を満たすことを特徴とする半導体装置。
【数4】

【請求項10】
請求項8又は請求項9において、
前記第2の抵抗素子の他方の端子は、前記基準電位が供給される端子と電気的に接続されることを特徴とする半導体装置。
【請求項11】
請求項8乃至請求項10のいずれか一項において、
前記DC−DCコンバータは、反転型DC−DCコンバータ又はCuk型DC−DCコンバータであることを特徴とする半導体装置。
【請求項12】
請求項8乃至請求項11のいずれか一項に記載の半導体装置を用いた電子機器。
【請求項13】
請求項12に記載の電子機器は、カメラ、携帯電話機、携帯情報端末、電子書籍用端末、携帯型ゲーム機、デジタルフォトフレーム、又は、音響再生装置であることを特徴とする電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−231657(P2012−231657A)
【公開日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−180620(P2011−180620)
【出願日】平成23年8月22日(2011.8.22)
【出願人】(000153878)株式会社半導体エネルギー研究所 (5,264)
【Fターム(参考)】