説明

DVRに補助的プログラム・データをダウンロードする方法と装置

DVRに補助的プログラム・データをダウンロードする方法と装置。実施例は、マルチメディア装置ユーザーが、コンテンツ・プロバイダからインターネットのようなネットワークを通じて、映画またはミュージックを録画、または、ダウンロードするプログラムを選択することを可能にする。システムは、自動的に、ダウンロードに要求される録画またはコンテンツとして選択されたプログラムに関連し、直接関係がある補助的プログラム・データをダウンロードし、格納する。ユーザーが視聴するプログラムを選択するとき、プログラムと関連する補助的プログラム・データを閲覧する機会が提供され、補助的プログラム・データを視聴する。サービスは、それらの補助的プログラム・データがユーザーによって視聴された時間ごとに、コンテンツ・プロバイダまたは広告主に請求することができる。関連する録画プログラムが削除されるとき、補助的プログラムは削除される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタル・ビデオ・レコーダに補助的放送プログラム・データをダウンロードして、使用することに関する。
【背景技術】
【0002】
この出願は、米国暫定出願の利益を主張する。35 U.S.C. §119(e)の下、2006年10月31日に出願の第60/855,890号の全ての内容は、完全に本願明細書において示され、本願明細書に引用されているものとする。
【0003】
このセクションで説明されるアプローチが、追求されてもよいが、これらのアプローチは、必ずしも、以前から発想又は追求されているものではない。したがって、本願明細書で他に示唆されない限り、このセクションで説明されるアプローチは、本願請求項に対する従来技術ではなく、かつ、このセクションに含めることによって従来技術であることを認めるものではない。
【0004】
デジタル・ビデオ・レコーダ(DVR)は、消費者に広く普及するようになった。ケーブル、衛星および、地上波の信号を介して放送プログラムを視聴するために消費者の主要な選択肢として急速にVCRと入れ替わって来ている。
【0005】
VCRのように、従来のDVRは、放送テレビ・プログラム・コンテンツを録画するための専用の単一目的のシステムである。ユーザーはどんなプログラムを録画するかをDVRに伝え、DVRは定められた時間にローカル・ハード・ドライブにプログラムを録画する。録画中に、DVRは、放送プログラム・コンテンツの電気信号をデジタル情報(例えば、MPEGデータ・ストリーム)に変えて、ハード・ドライブにデジタル情報を格納するか、または、予めデジタル化されたTV信号を、直接ハード・ドライブに格納する。
【0006】
再生ステージで、ユーザーは、ハード・ドライブに格納されたプログラムを選択する。DVRは、ハード・ドライブからプログラムを読み出して、プログラムのデジタル情報をアナログまたはデジタル表示信号に変換する。付属するテレビ受像機またはモニタは、画面にその信号のプログラム・コンテンツを表示する。大多数のDVRは、ユーザーが操作(例えば、プログラムの再生中に、再生する、早送りする、休止する、および、巻き戻す)を実行することを可能にする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許番号6,233,389
【特許文献2】米国特許出願番号09/665921
【特許文献3】米国特許出願番号09/422121
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、DVR、VCRの類の多くは、特殊なプログラムに対して他の視聴オプションをもたずに、録画プログラムを再生する。一方でDVDは、視聴者が付加的な場面または場面の異なる角度を見ることを可能にする。従来的にDVRは、地上波のアンテナ、衛星およびケーブルから放送信号を受信するので、この種の特徴を供給する能力が不足している。それらのソースは、信号の如何なるタイプの補助的プログラム・データを供給しない。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明は、添付図面において、一例として示され、かつ、限定されるものではなく、また、同様な参照番号は、同種の要素を示す。
【図1A】本発明の一実施例による、複数の装置を有するネットワーク全体に通信するサービス・プロバイダを例示するブロック図である。
【図1B】本発明の一実施例によるデジタル・ビデオ・レコーダ(DVR)のコンポーネントの全体的な概要を例示するブロック図である。
【図2】本発明の一実施例による、録画プログラムのリストを表示するユーザーインタフェースのスクリーン・ショットである。
【図3】本発明の一実施例による、マルチメディア装置によってダウンロードすることができる補助的プログラム・データのタイプを例示するブロック図である。
【図4】実施例を実施してもよいコンピュータ・システムを例示するブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
DVRに補助的プログラム・データをダウンロードする方法と装置が、記載される。以下の説明では、説明の必要上、本発明の完全な理解のために、多数の具体的な詳細が示される。しかしながら、本発明がこれらの具体的な詳細なしで実行してもよいことは、当業者に明らかである。他の例では、本発明を不必要に不明瞭にすることを避けるために、周知の構造および装置は、ブロック図の形式で示される。
【0011】
以下の説明において、図面の参照における同種の符号は、いくつかの図の全体にわたって同種の要素を示す。
【0012】
実施例は、本願明細書において以下の概略に従って記載される:
1.0 全体的な概要
2.0 構造および機能的な説明
2.1 高度なDVRアーキテクチャー
2.2 補助的データ配信および表示
3.0 実施メカニズム-ハードウェア概要
4.0 拡張および代替
1.0 全体的な概要
一実施例は、マルチメディア装置ユーザーが、電子プログラム・ガイド(EPG)を使用して録画するためにプログラムを選択することを可能にする。ユーザーはプログラムをEPGから選択し、マルチメディア装置はプログラムの録画をスケジュールに入れる。また、マルチメディア装置は、ユーザーがコンテンツ・プロバイダから映画またはミュージックをオーダーすることを可能にする。マルチメディア装置は、コンテンツ・プロバイダからインターネットのようなネットワークを通じて映画またはミュージックをダウンロードする。
【0013】
録画またはダウンロードが完了すると、マルチメディア装置は、録画プログラムまたはダウンロードされた映画またはミュージックを、ユーザーが選択し再生することができる録画素材のリストに加える。ユーザーは、リモコンまたはその他のリモート入力装置を使用して、画面と相互に作用する。
【0014】
マルチメディア装置は、ユーザーが何を録画しそうであるか、または、何を録画したか、または、何がマルチメディア装置にダウンロードされたか、理解している。一実施例は、録画するために選択したプログラム、または、ダウンロードするために要求したコンテンツと関連する、直接関係がある補助的プログラム・データを、自動的にダウンロードして格納する。一実施例は、録画されているプログラム、または、ダウンロードされているコンテンツと関連する、直接関係がある補助的プログラム・データを、自動的にダウンロードして格納することができる。マルチメディア装置が他の操作を実行している間に、補助的プログラム・データを、バックグラウンドで記憶装置にダウンロードすることも可能である。
【0015】
一実施例においては、ユーザーがプログラムを視聴することを選択するときに、ユーザーには、プログラムと関連した補助的プログラム・データを閲覧して、補助的プログラム・データを視聴する機会が、提供される。ユーザーが補助的プログラム・データを視聴したあと、ユーザーは、補助的プログラム・データのリストへと戻される。ユーザーがプログラムを視聴、または、ミュージックを聞く間に視聴することができる、如何なる補助的プログラム・データがある場合、マルチメディア装置は、ユーザーが補助的プログラム・データを視聴するためにリモコンを使用できることを示すように、アイコンをプログラム上に重ねて表示することができる。これは、視聴の楽しみを増やし、または、視聴の体験を豊かにするために補助的プログラム・データが代替の場面、場面の異なる視聴アングル、ディレクターのコメント、ミュージック・ビデオ、ディレクターのコメント、ミュージック・ビデオ、その他を含むときに機能する。
【0016】
サービスによって配信される補助的プログラム・データのリストは、サービスに対する支払い(例えば、支払われた販売促進費)により、第三者によってこのサービスに与えられた評価値によるものとすることができる。マルチメディア装置は、どの補助的プログラム・データがユーザーによって視聴されたかを、サービスに報告することができる。サービスは、それらの補助的プログラム・データがユーザーによって視聴された各時間に対して、コンテンツ・プロバイダまたは広告主に請求することができる。
【0017】
一実施例においては、関連する録画プログラムが削除されると、補助的プログラムも、削除される。一実施例においては、ユーザーがライブのテレビ・チャンネルおよび放送プログラムの視聴にチャンネルを合わせる場合、補助的プログラム・データまたはリンクのダウンロードが、直ちに始まる。ユーザーによってチャンネルが変えられる場合、ダウンロードは停止し、そのプログラムについての如何なる補助的プログラム・データも自動的に削除される。同様に、プログラムが終わり、他のプログラムが始まる場合、古い補助的プログラム・データは廃棄され、補助的プログラム・データの新しいリストが、サービスからフェッチされる。
【0018】
他の実施態様として、本発明は、上記の手段を行うように構成されるコンピュータ装置およびコンピュータ可読媒体を含む。
【0019】
2.0 構造および機能的な説明
DVRは、一般の視聴が放送テレビ・プログラムを見る方法を変えた。広告主は、数多くの視聴者が、DVRによって供給されるコマーシャル・スキップ、および、早送りの機能を使用して、コマーシャルをスキップしていることに気付いた。視聴者は、DVRによって録画されたプログラムのコマーシャルをスキップすることができる。その他、DVRは、リアルタイムにテレビ放送されたプログラムのローリング・キャッシュを提供する。キャッシュは、プログラムの30+分を格納することができ、プログラムが始まってから数分後に、ユーザーがプログラムを見始めることを可能にする。これは、視聴者がプログラムを見るためのバッファを十分に与えて、リアルタイムにプログラムを見るためにコマーシャルの時間をスキップする。
【0020】
広告主が放送しているプログラムに基づいた視聴者をターゲットとすることを試みる広告に対するショットガン・アプローチの日は、素早く番号が付けられるようになっている。広告主は、視聴者がコマーシャル広告を見ると確信することができない。
【0021】
更に、映画製作者は、映画のDVD段階が、映画の寿命で最も利益をもたらす要素であることに気付いた。世界的なDVDセールスは、より長く作成されて、劇場上映より高い収益が流れ込む。DVD段階の重要性のため、映画製作者は、付加的な多くの補助的特徴(例えば、付加の場面、ディレクターの談話、その他)、および、視聴者により豊かな視聴体験を提供し、劇場上映以上に視聴者に詳細な情報を与えるDVDのアンカット・バージョンを有する。
【0022】
放送業者はデジタル時代を把握し、DVD用に特に加えられたアンカット場面を提供する映画のDVDバージョンのテレビ放送を始めた。しかしながら、放送プログラムに関してユーザーの視聴体験を強化するためにできる、もっと沢山のことがある。放送業者がユーザーのDVRに供給することができる特定のプログラムと関連する可能性がある、非常に大量の補助的情報がある。これには、何とかして、放送業者が、ユーザーが特定のプログラムを録画していることを知らせられる必要である。あるいは、DVRは、利用できる補助的情報に関する特定のプログラムを録画したいというユーザーの願望を相関させるための知性を有することが出来る。現在のDVRのクロップは、この種の決定を行う知性または能力を有せず、更に、地上波、ケーブル、または、衛星接続を介して以外、他の様式のマルチメディア・コンテンツを受信する能力を有しない。
【0023】
実施例は、如何なる地上波、ケーブル、または、衛星接続に加えて、インターネットのようなネットワーク接続を介して、DVRが補助的プログラム情報を受信することを可能にする。加えて、このようなシステムは、プリフェッチ補助的プログラム情報にユーザーのスケジュールに入れられた録画を評価して、および/または、プログラム録画およびリアルタイムのユーザープログラム視聴の間に、補助的プログラム情報の同時読み出しを実行する。実施例は、また、以前は視聴する聴衆によってアクセス可能ではなかった視聴者にDVDの補助的機能へのアクセスを与えることによって、DVRが視聴者体験を豊かにするために、特定の広告主、目標とされた広告、および更に、使用可能放送業者に提供することを可能にする。
【実施例】
【0024】
2.1 高度なDVRアーキテクチャー
図1Aは、実施例による実例システムを例示する。システムは、如何なる通信インターフェース(例えば、イーサネット(登録商標)・インタフェースまたは無線通信ポート)を通して、ネットワーク105に通信で接続するDVR 102を含む。DVRの機能は、出願人によって所有されて、本願明細書に引用したものとする米国特許番号6,233,389において典型とされる。また、システムは、サービス・プロバイダ104、コンテンツ・プロバイダ106、パーソナル・コンピュータ108および携帯機器110を包含する。
【0025】
パーソナル・コンピュータ108は、個人的なコンピューティング装置(例えば、デスクトップコンピューターまたはラップトップ・コンピュータ)でもよく、また、如何なる通信用インターフェースを通してネットワーク105に接続する無線を包含する。携帯機器110は、マルチメディア・コンテンツを表示することができる如何なるハンドヘルド・コンピューティング装置、携帯電話、携帯型メディアプレーヤまたは他の携帯機器でもよく、また、如何なるの通信用インターフェースを通してネットワーク105に接続する無線を包含する。DVR 102、パーソナル・コンピュータ108および携帯機器110は、ネットワーク105を通してサービス・プロバイダ104と、各々通信する。他の一実施例においては、DVR 102、パーソナル・コンピュータ108および携帯機器110は、ネットワーク105を通してコンテンツ・プロバイダ110と、各々通信する。
【0026】
ネットワーク105は、通信システムの装置の間でのデータの交換を提供する如何なる媒体またはメカニズムによって実施してもよい。ネットワーク105の例としては、ネットワーク(例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、一つ以上の地上波、衛星、または、無線リンク、その他)が挙げられるが、これに限定されるものでない。これに代えて、または、加えて、ネットワーク105に接続している多くの装置は、通信リンクを通して各々に直接接続していてもよい。
【0027】
一実施例においては、コンテンツ・プロバイダ106は、ケーブル、衛星、地上波の通信または他の伝送方式を介してDVR 102に放送プログラム・コンテンツを供給する。放送プログラム・コンテンツは、如何なるマルチメディア・コンテンツ(例えば、オーディオ、画像、または、ビデオのコンテンツ)を包含してもよい。他の実施例においては、コンテンツ・プロバイダ106は、DVR 102、パーソナル・コンピュータ108または携帯機器110にネットワーク105を通してマルチメディア・コンテンツ(例えば、如何なるダウンロード可能なコンテンツ)を供給する。
【0028】
一実施例においては、DVR 102、パーソナル・コンピュータ108または携帯機器110は、ウェブ・サイト107からプログラム・コンテンツ、マルチメディア・コンテンツまたは補助的プログラム・データを読み出することができる。
【0029】
一実施例においては、DVR 102は、プログラムガイド・データ、グラフィック・リソース(例えば、フォント、画像、その他)、サービス情報、ソフトウェア、広告、イベント識別データおよびユーザー興味を満たすためにDVR 102がサービス・プロバイダ104と独立して操作することを可能にするデータの他の様式を供給するサービス・プロバイダ104と通信する。他の実施例においては、パーソナル・コンピュータ108または携帯機器110は、サービス・プロバイダ104と通信してもよく、同じタイプのデータを受信することができる。さらに別の実施例では、DVR 102、パーソナル・コンピュータ108および携帯機器110は、ネットワーク105または如何なるローカル・ネットワークを通してコンテンツ、メタデータまたは他のデータを転送するために、各々と通信することができる。
【0030】
他の実施例においては、コンテンツ・プロバイダ106は、サービス・プロバイダ104に、プロモーションのデータ、アイコン、ウェブ・データ、補助的コンテンツ・データおよび他の情報を包含するコンテンツ・データまたは如何なるメタデータを供給してもよい。サービス・プロバイダ104は、メタデータを解釈してもよく、DVR 102、パーソナル・コンピュータ108または携帯機器110にコンテンツ・データ・メタデータを供給してもよい。
【0031】
図1Bを参照すると、一実施例においては、一般に、DVR 102は、変換器154(アナログ・テレビジョン信号をデジタル化して、それをデジタル・データ・ストリームに変換、または、デジタル・データ・ストリームを受け入れるのに必要な)によって示される複数のコンポーネントを備える。DVR102は、入力152Aを介して、アンテナ、ケーブルテレビ・システム、衛星受信器、その他から放送信号を受信する。入力152Aは、複数の信号を受信し、同時に記録できる複数のチューニング・モジュールを備えてもよい。
【0032】
記録モジュール160は、少なくとも一つの記憶機能(デジタル・データ・ストリームのセグメントを保持するように設計されている記憶装置164によって示される)にデジタル・データ・ストリームを格納することによって、着信データ・ストリームを録画する。記憶装置164は、如何なるタイプの記憶装置(例えば、ハード・ディスク、SSD、不揮発性記憶装置、その他)でもよい。符号変換器154は、データ・ストリームのセグメントを読み出して、データ・ストリームをアナログ信号に変換し、信号が標準のテレビ受像機に配信される出力152Bを介して、RF搬送波上へ信号を調整する。これに代えて、出力152Bは、デジタル信号をテレビ受像機またはビデオモニタに配信することが出来る。例えば、DVR102は、デジタル・ビジュアル・インターフェース・ポート(DVI)をDVIケーブルを介してTVにデジタル信号を送信するために利用してもよく、または、DVR102を、ハイ・デフィニション・マルチメディア・インターフェース・ポート(HDMI)をHDMIケーブルを介してTVにデジタル信号を送信するために利用することが出来る。携帯型DVRまたはメディアプレーヤは、内蔵の表示画面を利用することができ、さらにオプションとして出力152Bを介してデジタルまたはアナログ信号をテレビ受像機またはビデオモニタに配信することが出来る。
【0033】
また、DVR102は、DVR102がイーサネット(登録商標)、ワイヤレス・ネットワーク、モデム、その他の通信の標準規格を介してネットワーク105に通信する通信インターフェース162を包含する。さらに、DVR102は、上記のコンポーネントがDVR102のコンポーネントの機能を実行することができるテレビ受像機または表示装置に収容されるように、テレビ・システムに組み込んでもよい。
【0034】
他の一実施例においては、一般にDVR102は、PC、DVR、サービス・プロバイダ、または、コンテンツ・サーバのような複数のソースから、デジタルデータ信号を受信、記録、格納、転送、再生するのに必要な複数のコンポーネントを備える。DVR 102は、デジタルデータ信号を他のDVRまたはPCへ転送することができる。DVR102は、再生、記憶装置または転送のための複数のフォーマットに、符号器156Aおよび復号器156Bを介してデジタル信号を符号化、または、復号化してもよい。DVR 102は、デジタルデータ信号の記憶、転送または再生のために、暗号器/復号器158を使用してデジタルデータ信号を暗号化、または、復号化することができる。
【0035】
一実施例においては、DVR 102は、プログラムガイド・データ、ブランド・アイコンのようなグラフィック・リソースおよび画像、サービス情報、ソフトウェア・プログラム、広告、補助的プログラム・データ、および、DVR 102が自律的な記録機能を実行するためにサービス・プロバイダ104から独立して動作することを可能にするデータの他の様式を提供するサービス・プロバイダ103と通信する。サービスデータおよびユーザーのプライバシーが保護されるように、DVR102およびサービス・プロバイダ104間の通信はDVR102およびサービス・プロバイダ104間のデータを転送するのに安全な配布アーキテクチャーを利用する。
【0036】
2.2 補助的データの配信および表示
プログラムまたは映画のDVDバージョンは市場において売れ行きが良く、消費者がDVDのコンテンツおよびフォーマットを好むことを示す。多くの場合、これらのバージョンは、相当量の補助的プログラム・データ(例えば、削除された場面、解説、メーキング・クリップ、ミュージック・セレクション、複数の視聴アングル、製品広告、その他)を包含する。ときには、DVDは、さらに、このDVDからしかPCを使用して読み込むことができないゲームまたはその他のプログラム・データを包含する。
【0037】
DVRユーザーは、電子プログラムガイド(EPG)を使用してプログラムを録画するように選択することができる。ユーザーはプログラムをEPGから選択し、DVR102はプログラムの録画をスケジュールに入れる。DVR102は、サービス104から周期的にEPGの最新版を受信する。DVR102は、録画のためにスケジュールに入れられたプログラムのリストを追跡し、プログラムの入手可能性時間がEPGで変更する場合、DVR102は、入手可能性変化に適応するように、その録画スケジュールを合わせる。
【0038】
DVR102は、ユーザーが映画またはミュージックをコンテンツ・プロバイダにオーダーすることを可能にする。DVR102は、サービス104から利用可能な映画およびミュージック情報およびコンテンツ・プロバイダ情報を受信する。DVR102は、ユーザーが映画またはミュージックを特定のコンテンツ・プロバイダから選択することを可能にするユーザーインタフェース画面のシリーズを表示する。DVR102は、それからコンテンツ・プロバイダ106からネットワーク105を通じて映画またはミュージックをダウンロードする。ユーザーは、いくつかのダウンロード要求をさせてもよく、DVRは、その要求をキューに入れる。映画ファイルは、かなり大きいサイズなので、コンテンツ・プロバイダ106からのダウンロードに時間が掛かる。DVRは、そのネットワーク接続の帯域幅、更に、コンテンツ・プロバイダ106または複数のコンテンツ・プロバイダからのダウンロード速度次第で、直ちに進行のいくつかのダウンロードをすることができる。DVRは、いくつかの異なるコンテンツ・プロバイダからファイルをダウンロードすることを可能にする技術を使用することにより、ダウンロードの速度を上げることができる。DVRは、最終的な映画ファイルに複数のコンテンツ・ソースから受信されたファイルの一部をアセンブルする。このアプローチは、より小さいファイル(例えば、ミュージック・ファイル)についても機能する。
【0039】
図2を参照すると、いずれの場合においても、録画またはダウンロードが完結すると、DVR102は、録画プログラムまたはダウンロードされた映画またはミュージックをユーザーが201から選択し、再生することができる録画素材のリスト200に加える。ユーザーは、リモコンまたはその他のリモート入力装置を使用して、画面と相互に作用する。そのリストは、1つの画面が、記憶装置164に格納された録画プログラムをリストし、その他の画面が、記憶装置164に格納されたダウンロードされた映画またはミュージックをリストする、2つのユーザーインタフェース画面に分けてもよい。
【0040】
DVRユーザーが、プログラムを録画し、または、映画またはミュージックをダウンロードするように要求すると、2つのアクションがとられる。第1に、録画は、プログラムの放送時間およびチャネルを示すプログラムガイド・データに基づいて、将来いくつかの時間で実行される録画のキューに加えられるか、または、ダウンロード要求は、コンテンツ・プロバイダからコンテンツをダウンロードするためのキューに加えられる。第2に、好みアイテムは、ユーザーが同様のプログラムまたはプログラム・データのいくつかの好みを示して強調される。これらの好みは、ユーザーに興味がある可能性があるプログラムを自動的に録画するために、後に使用してもよい。
【0041】
DVR102がその他のセット・トップ・ボックス・アプローチを通じて有する効果は、ユーザーが何を録画しそうであるか、または、何を録画したか、または、何がマルチメディア装置にダウンロードされたかを、DVRが理解していることである。一実施例では、録画するために選択したプログラム、または、ダウンロードするために要求したコンテンツと関連する、直接関係がある補助的プログラム・データは、自動的にダウンロードされて格納される。一実施例では、これに代えて、録画されているプログラム、または、ダウンロードされているコンテンツと関連する、直接関係がある補助的プログラム・データを、自動的にダウンロードして格納することができる。
【0042】
例えば、ユーザーは、プログラム「West Wing」をDVRに録画するために選択するかもしれない。ユーザーの目につかずに、DVR102は、サービス104と交信して、情報(例えば、ユーザーの好み、録画するためにスケジュールに入れられたプログラムのタイトル、および、その他の情報)を供給する。情報量は、録画されるプログラムのタイトルと同程度小さくすることができる。サービス104は、DVR102に録画されるプログラムに、関係がある補助的プログラム・データのオーダーされたリストを戻す。実施例は、ユーザーがダウンロードすることを望む、例えば、ディレクターのコメント、代替の場面、ミュージック・ビデオ、その他の補助的プログラム・データのタイプをユーザーが特定することを可能にする。DVR102は、その補助的プログラム・データのダウンロードをユーザーが要求したものに限定する。
【0043】
図3を参照すると、補助的プログラム・データは、削除された場面305、「ブルーパー(blooper)」クリップ305、ミュージック・ビデオ301、実行可能なソフトウェア303、広告302、付加的な場面307、複数の場面アングル・コンテンツ307、ディレクターのコメント304、ユーザーが利用可能なDVDの如何なる特別な機能、ゲーム、その他、から構成されるかもしれない。DVR102がその他の操作を実行する間、補助的プログラム・データはバックグラウンドで記憶装置164にダウンロードすることができる。
【0044】
一実施例においては、ユーザーが、画面200に示されるようなプログラムリストから視聴するプログラムを選択すると、ユーザーには、プログラムと関連した補助的プログラム・データを閲覧して、おそらく、一貫した視聴経験を作成するために、他の全ての視聴オプションと同じユーザー画面インターフェースを使用して、補助的プログラム・データを視聴する機会が提供される。ユーザーが補助的プログラム・データを見たあと、ユーザーは補助的プログラム・データのリストへと戻される。ユーザーがプログラムを視聴、または、ミュージックを聞くと間に視聴することができる、如何なる補助的プログラム・データがある場合にも、DVR 102は、ユーザーが補助的プログラム・データを視聴するためにリモコンを使用できることを示すように、プログラム上へ重ねてアイコンを表示することができる。これは、視聴の楽しみを増やし、または、視聴の体験を豊かにするために補助的プログラム・データが代替の場面、場面の異なる視聴アングル、ディレクターのコメント、ミュージック・ビデオ、ディレクターのコメント、ミュージック・ビデオ、その他を含むときに機能する。
【0045】
ユーザーが選択した補助的プログラム・データを視聴したあと、DVR102は、ユーザーが補助的プログラム・データを選択したプログラムのポイントへユーザーを戻す。ユーザーは、プログラム素材の自分の位置を失わない。あるいは、ユーザーにより選択され、および、代替の場面、または、異なる場面アングルの場合、代替の場面または異なる場面アングルが再生されたあと、DVR102は、ユーザーに継ぎ目のない視聴経験を与えるために、入れ替えられた場面が通常終えるポイントから再開する。ユーザーは、代替の場面または異なる場面アングルを視聴するために通常のプログラム素材から離れたことを伝える必要がない。
【0046】
補助的プログラム・データには、本出願人が所有し、かつ本願明細書に引用されたものとする米国特許出願番号09/665921に記載されているように、さまざまなプロモーションの機能(例えば、将来の録画のスケジューリング、ビデオ・イントゥー・ビデオ、ビデオ・イントゥー・ショーケース、製品購買、その他)を可能にする、情報を付け加えることができる。タグは、特定のプロンプトの表示、または、特定のプログラムの録画をスケジュール、その他、をDVR102に指示する。ユーザーは、リモコンを使用して、DVRと相互に作用することができる。
【0047】
視聴のために録画プログラムを選択するとき、視聴者に提示された画面は、強調される補助的プログラム・データの選択によって、非常にトップレベルのDVDメニューのようにフォーマットさせてもよい。別の態様では、この「トップレベル」メニューは、現に実行可能なソフトウェアであって、補助的プログラム・データとダウンロードされたかもしれない補助的プログラム・データの実行によって、動的に作成されてもよい。これは、ショータイムまたはコマーシャルのないHBOのようなソースから、または、定期的な放送チャネルからにせよ、如何なるプログラム素材のDVD経験をDVR102が提示することを可能にする。ユーザーがプログラムのDVDバージョン、または、代わり、DVDのメニューの減じたバージョンを購入する場合、ユーザーは、メニュー経験の同じタイプを経験することができる。DVR102は、オリジナルDVDのためにコンテンツ・プロバイダから、コンテンツ(例えば、メニュー、エクストラ・コンテンツ、プレビュー、その他)の全てをダウンロードすることができる。これは、また、コンテンツ・プロバイダにオリジナルDVDから、コンテンツ・プロバイダが、ユーザーが経験することを望む代替メニュー構造にメニュー構造を変更する能力を与える。DVDのみのバージョン、および、メニューシステムのDVRのみのバージョンが、あってもよい。
【0048】
DVR 102は、上記の通りにDVR 102が、示唆されたプログラムを録画するのに導き出される重みに、同様の補助的プログラム・データの重みを作成するために使用する付加的なユーザー好みとして用いられる補助的プログラムと関連しているメタデータを記録してもよく、更に、出願人によって所有されて、参照によって本願明細書に組み込まれる米国特許出願番号09/422121に記載される。DVR 102は、ユーザーが見ることを欲する補助的プログラム・データを予測して、メタデータから算出される重みによって、プログラムのための補助的プログラム・データをダウンロードすることができる。
【0049】
サービス104によって配信される補助的プログラム・データのリストは、DVRによって導き出されるような補助的プログラム・データのタイプ対する好みにより、または、サービス(例えば、プロモーションに支払われた)に対しての支払いを通して、第三者によってそれに与えられた値によるもののような、いくつかの方法でオーダーされてもよい。補助的プログラム・データがダウンロードすることができる割合、プログラムを視聴する前の時間、または、補助的プログラム・データを保持するために利用可能なスペースが、制限されるかもしれないので、リストのオーダーは、重要である。このようなオーダーは、最も適切な補助的プログラム・データが最初にダウンロードされることを確実にする。更に、DVR 102は、どの補助的プログラム・データがユーザーによって視聴されたかについて、サービス104に報告することができる。サービス104は、それらの補助的プログラム・データがユーザーによって視聴された各時間に対して、コンテンツ・プロバイダ、または、広告主に請求することができる。
【0050】
一実施例においては、関連する録画プログラムが削除されると、補助的プログラムは削除される。ユーザーは、ユーザーが提案した録画プログラムが、記憶装置164に保持される方法に、さまざまな補助的プログラム・データが、同様の様式で保持されるように、オプションで要求することが出来る。DVR 102は、ユーザーが指示するのと同じ長さ(例えば、2週間、ユーザーが削除するまで、その他)、補助的プログラム・データを格納する。同様に、補助的プログラム・データは、他のプログラムで利用可能なスペースを作るために、自動的に削除してもよい。
【0051】
ダウンロードされる補助的プログラム・データは、これに代えて、URLのような補助的プログラム・データへのリンクの様式でもよい。ユーザーによって選択される場合、プログラム・データは単にダウンロードされるだろう。補助的プログラム・データのダウンロードは、バックグラウンドで起こるようにキューに入れられ、または、URLが示しているソースから、単純に流されるかもしれない。即時アクセスの実施例は、オーディオ・サンプルの再生である(例えば、録画プログラムのテーマ・ソング、プロダクション・セットのデジタル写真の静止画の表示、または遠隔サーバーのサービス・ランニングのアクセス)。
【0052】
用語「ダウンロード」は、この明細書において拡張的な方法で使用される。例えば、補助的プログラム・データは、予め定められたスケジュールによるアナログまたはデジタル・チャンネルの放送でもよい。
【0053】
一実施例においては、タグは、録画プログラムに埋め込まれ、補助的プログラム・データを参照する。プログラム・データがすでにダウンロードされた(または、直ちにリンクを介して利用可能な)場合、それを視聴する機会がユーザーに提供され、さもなければ、通知はされない。DVR 102は、プログラムがユーザーによって視聴されているとき、動的にタグを検索し、ダウンロードされたプログラム・データのチェックを実行する。
【0054】
一実施例においては、ユーザーが、ライブのテレビ・チャンネルにチャンネルを合わせて、放送プログラムを視聴する場合、補助的プログラム・データのダウンロードまたはリンクが直ちに始まる。ユーザーがチャンネルを「次々と変える(surfing)」場合には、如何なるダウンロードを始める前に、DVR 102に組み込まれた若干の遅延があるかもしれない。視聴しているプログラムの埋め込まれたタグは、補助的プログラム・データへ参照してもよく、そして、それがDVR 102に利用可能な場合、ユーザーに提供してもよい。チャンネルがユーザーによって変えられる場合、ダウンロードは停止し、そのプログラムについての如何なる補助的プログラム・データは自動的に削除される。同様に、プログラムが終わり、他のプログラムが開始する場合、古い補助的プログラム・データは廃棄され、補助的プログラム・データの新しいリストが、サービス104からフェッチされる。
【0055】
上記のように、DVR 102が複数のチューナを有する、または、プログラムの並列のダウンロード(例えば、コンテンツ・プロバイダから)が生ずるとき、補助的プログラム・データのダウンロードは、チューナおよび/またはダウンロードに関して、さまざまなプログラムに対して並列に行われる。
【0056】
一実施例においては、補助的プログラム・データは、PCのような他の装置に実行可能なソフトウェア(または、実行可能なソフトウェアへのリンク)を包含する。ユーザーによるこのプログラム・データの選択は、PCにダウンロードを生じさせ、あるいは、リンクされた位置に行くために、PCのウェブ・ブラウザを起動させる。DVR 102は、PC 108にダウンロードを始めるように指示することができる。実施例は、また、DVR 102が補助的プログラム・データのダウンロードを実行し、プログラム・データをPC 108または携帯機器110へ転送することを可能にする。
【0057】
一実施例においては、補助的プログラム・データは、DVR 102によってとられるアクションを実施する。例えば、補助的プログラム・データは、エンティティまたは人に、インスタントメッセージを送信することが出来る。他の一実施例においては、補助的プログラム・データは、ボイス・オーバーIP接続を他のユーザー、サービス・エージェントまたは他の音声サービスに開放する。
【0058】
3.0 実装メカニズム−ハードウェア概要
図4は、本発明の実施例が実装できるコンピュータ・システム400を示す、ブロック図ある。コンピュータ・システム400は、情報を通信するためのバス402または他の通信メカニズム、および情報をプロセスするためにバス402と結合されるプロセッサ404を含む。コンピュータ・システム400はまた、ランダム・アクセス・メモリー(RAM)または他の動的記憶装置といった主記憶装置406も含み、情報およびプロセッサ404によって実行される命令を記憶するためバス402に結合される。主記憶装置406はまた、プロセッサ404によって実行される命令を実行中、一時的変数または他の中間情報を記憶するために使用しても良い。コンピュータ・システム400は、さらに、静的情報およびプロセッサ404に対する命令を記憶するためにバス402と結合される読み出し専用メモリー(ROM)408または他の静的記憶装置を含む。磁気ディスクまたは光ディスクといった記憶装置410が、提供され、そして情報および命令を記憶するためにバス402に結合される。
【0059】
コンピュータ・システム400は、コンピュータ・ユーザーに情報を表示するため、バス402を介して、陰極線管(CRT)といった表示412に結合しても良い。英数字および他のキーを含む入力装置414は、プロセッサ404への情報およびコマンド選択を通信するため、バス402に結合される。ユーザー入力装置の別のタイプは、マウス、トラックボール、スタイラス、またはカーソル方向キーといった、プロセッサ404への方向情報およびコマンド選択を通信するため、そして表示412上でカーソルの動きを制御するため、のカーソル制御416である。この入力装置は、通常、2つの軸において2つの自由度を有し、第1軸(たとえば、x)および第2軸(たとえば、y)により、この装置は、平面での位置を指定できる。
【0060】
本発明は、電子商取引および仲買業務のためのコンピュータ・システム400の使用に関する。本発明の一実施例によれば、電子商取引および仲買業システムは、主記憶装置406に含まれる一つ以上の命令の一つ以上シーケンスを実行するプロセッサ404に応答して、コンピュータ・システム400によって提供される。このような命令は、記憶装置410といった別のコンピュータ可読メディアから主記憶装置406に読み込んでもよい。主記憶装置406に含まれる命令のシーケンスを実行すると、プロセッサ404は、本明細書に説明されるプロセスステップを実行する。別の実施例では、配線接続の回路を、ソフトウェア命令の代わりに使用するか、またはソフトウェア命令と組み合わせて使用して、本発明を実装しても良い。すなわち、本発明の実施例は、ハードウェア回路およびソフトウェアの何らかの特定の組み合わせに限定されない。
【0061】
本明細書で用いられる用語「コンピュータ可読媒体」は、プロセッサ404が実行のための命令の提供に関与する如何なる媒体に関する。このようなメディアは、多くの形式をとることができ、不揮発性メディア、揮発性メディア、および伝送メディアを含むが、これらに限定されない。不揮発性メディアは、たとえば、記憶装置410といった、光または磁気ディスクを含む。揮発性メディアは、主記憶装置406といった、動的メモリーを含む。伝送メディアは、同軸ケーブル、銅線および光ファイバを含み、バス402を構成する線を含む。伝送メディアはまた、電波および赤外線データ通信中に生成されるものといった、音波または光波の形式をとることもできる。
【0062】
コンピュータ可読メディアの共通の形式は、たとえば、フロッピー(登録商標)ディスク、フレキシブルディスク、ハード・ディスク、磁気テープ、または他の何らかの磁気メディア、CD-ROM、他の何らかの光メディア、パンチカード、紙テープ、穴のパターンがある他の何らかの物理的メディア、RAM、PROM、およびEPROM、FLASH-EPROM、他の何らかのメモリーチップまたはカートリッジ、以下に説明される搬送波、またはコンピュータが読み取れる他の何らかのメディアを含む。
【0063】
コンピュータ可読メディアのさまざまな形式は、実行のため、プロセッサ404に1つまたは複数の命令の1つまたは複数のシーケンスを搬送することに関与しても良い。たとえば、この命令は、最初に、リモート・コンピュータの磁気ディスクで搬送しても良い。このリモート・コンピュータは、命令をその動的メモリーにロードでき、そしてこれらの命令を、モデムを使用して電話線から送信できる。コンピュータ・システム400にローカルなモデムは、この電話線のデータを受信でき、そして赤外線送信器を使用して、データを赤外線信号に変換できる。赤外線検出器は、赤外線信号で搬送されるデータを受信でき、そして適切な回路が、このデータをバス402に配置できる。バス402は、主記憶装置406にデータを搬送し、ここから、プロセッサ404は、命令を呼び出し、そして実行する。主記憶装置406によって受信される命令は、オプションとして、プロセッサ404による実行の前あるいは後で、記憶装置410に記憶させてもよい。
【0064】
コンピュータ・システム400はまた、バス402に結合される通信インターフェース418を含む。通信インターフェース418は、ローカル・ネットワーク422と接続されるネットワークリンク420と結合する双方向データ通信を提供する。たとえば、通信インターフェース418は、対応する電話線タイプへのデータ通信接続を提供するサービス総合デジタル通信網(ISDN)カードまたはモデムでもよい。別の例として、通信インターフェース418は、互換LANへのデータ通信接続を提供するローカル・エリア・ネットワーク(LAN)カードでもよい。無線リンクが、実装しても良い。このような実装の何れでも、通信インターフェース418は、さまざまなタイプの情報を表すデジタル・データ・ストリームを搬送する電気、電磁気、または光の信号を送信および受信する。
【0065】
ネットワークリンク420は、通常、1つまたは複数のネットワークにより、他のデータ装置にデータ通信を提供する。たとえば、ネットワークリンク420は、ローカル・ネットワーク422により、ホストコンピュータ424に、またはインターネットサービスプロバイダー(ISP)426によって動作されるデータ機器に、接続を提供しても良い。ISP426は、次いで、ワールドワイドパケットデータ通信ネットワーク(現在は一般に「インターネット」428という)によりデータ通信サービスを提供する。ローカル・ネットワーク422およびインターネット428は、両方とも、デジタル・データ・ストリームを搬送する電気、電磁気、または光の信号を使用する。さまざまなネットワークを通じた信号、およびネットワークリンク420上および通信インターフェース418を通じた信号は、コンピュータ・システム400と双方向にデジタルデータを搬送し、情報をトランスポートする搬送波の代表的な形式である。
【0066】
コンピュータ・システム400は、ネットワーク(1つまたは複数)、ネットワークリンク420および通信インターフェース418により、メッセージの送信、およびプログラムコードを含むデータの受信ができる。インターネットの例では、サーバー430は、インターネット428、ISP426、ローカル・ネットワーク422および通信インターフェース418により、アプリケーションプログラムに対する要求コードを送信する可能性がある。本発明によれば、本願明細書に記載されるような、ダウンロードされたアプリケーションは、中央に管理されたルールを使用して、ドキュメント・アクセスを制御することを提供する。
【0067】
受信コードは、受信された際にプロセッサ404によって実行させてもよいし、そして/または後で実行するため、記憶装置410、または他の不揮発性の記憶装置に記憶させてもよい。このようにして、コンピュータ・システム400は、搬送波の形式で、アプリケーションコードを取得しても良い。
【0068】
4.0 拡張および代替
上記の明細において、本発明は、その特定の実施例に関して記載された。しかしながら、さまざまな修正および変更がより広い本発明の精神と範囲から逸脱することなく、それに対して行われてもよいことは、明白である。本明細書および図面は、適宜、制限的な感覚でなく、むしろ説明的なものと見なされる。
【符号の説明】
【0069】
102 DVR
104 サービス・プロバイダ
105 ネットワーク
106 コンテンツ・プロバイダ
107 ウェブ・サイト
108 パーソナル・コンピュータ
110 携帯機器
152A 入力
152B 出力
154 符号変換器
156A 符号器
156B 復号器
158 暗号器/復号器
162 通信インターフェース
164 記憶装置
160 記録モジュール
400 コンピュータ・システム
402 バス
404 プロセッサ
406 主記憶装置
408 ROM
410 記憶装置
412 ディスプレイ
414 入力装置
416 カーソルコントロール
418 通信インターフェース
420 ネットワークリンク
422 ローカル・ネットワーク
424 ホストコンピュータ
426 ISP
428 インターネット
430 サーバー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
補助的プログラム・データをマルチメディア装置に配布する方法であって、
・マルチメディア装置で特定のコンテンツを録画、または、ダウンロードするためにユーザーからの要求を受信し、
・サービスから前記要求された特定のコンテンツと関連する補助的プログラム・データ情報を要求し、
・前記マルチメディア装置で前記サービスから補助的プログラム・データ情報を受信し、
・前記マルチメディア装置で前記補助的プログラム・データ情報にリストされるソースから記憶装置に補助的プログラム・データをダウンロードし、
・前記記憶装置上に前記特定のコンテンツを録画、または、ダウンロードし、
・視聴のために前記格納された特定のコンテンツを前記ユーザーに選択させるときに、前記ユーザーに選択可能な補助的プログラム・データのリストを表示し、
ここで、前記補助的プログラム・データが、削除された場面、ブルーパー・クリップ、メイキング・クリップ、ミュージック・ビデオ、実行可能なソフトウェア、広告、付加的な場面、複数の場面アングル・コンテンツ、ディレクターのコメント、ゲーム、ユーザーが利用可能なDVDの如何なる特別な機能、または、補助的コンテンツへのリンク、のいずれかを包含し、かつ、
・ユーザーにより選択された補助的プログラム・データを表示すること、
を備える方法。
【請求項2】
前記ユーザーにより選択された補助的プログラム・データを表示した後に、選択可能な補助的プログラム・データの前記リストに、前記ユーザーを戻すこと、をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ユーザーが前記選択された格納された特定のコンテンツを視聴する間、前記ユーザーが、代替の場面または場面の異なるアングルを、前記補助的プログラム・データから選択することを可能にすること、をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ユーザーが、彼がダウンロードを望む補助的プログラム・データのタイプを特定し、かつ前記ダウンロード・ステップが、補助的プログラム・データのダウンロードを、ユーザーが特定したタイプに限定する請求項1に記載の方法。
【請求項5】
特定の補助的プログラム・データを前記ユーザーが視聴したか否かを記録し、
前記ユーザーが視聴した補助的プログラム・データをサービスに報告し、かつ、
前記サービスが、前記広告主のまたはコンテンツ・プロバイダの補助的プログラム・データがユーザーによって視聴された時間ごとに対する料金を広告主またはコンテンツ・プロバイダに請求すること、
をさらに備える請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記補助的プログラム・データ情報は、特定のオーダーでリストされたアイテムを有し、かつ広告主またはコンテンツ・プロバイダは、前記特定のオーダーで前記補助的プログラム・データ情報をオーダーするサービスに対する料金を前記サービスに支払う、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記格納された特定のコンテンツが前記記憶装置から削除されるときに、前記補助的プログラム・データを削除すること、をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記格納された特定のコンテンツは、補助的プログラム・データのソースを示すタグを含み、かつ、
前記ソースから補助的コンテンツ情報をダウンロードすること、をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記ユーザーが、前記プログラム素材の視聴の楽しみを増す補助的プログラム・データを視聴することができることを示す前記格納された特定のコンテンツを、前記ユーザーが視聴している際に、前記ユーザーにアイコンを表示すること、をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項10】
補助的プログラム・データをマルチメディア装置に配布する装置であって、
・マルチメディア装置で特定のコンテンツを録画、または、ダウンロードするためにユーザーからの要求を受信するためのモジュールと、
・サービスから前記要求された特定のコンテンツと関連する補助的プログラム・データ情報を要求するためのモジュールと、
・前記マルチメディア装置で前記サービスから補助的プログラム・データ情報を受信するためのモジュールと、
・前記マルチメディア装置で前記補助的プログラム・データ情報にリストされるソースから記憶装置に補助的プログラム・データをダウンロードするためのモジュールと、
・前記記憶装置上に前記特定のコンテンツを録画、または、ダウンロードするためのモジュールと、
・視聴のために前記格納された特定のコンテンツを前記ユーザーに選択させるときに、前記ユーザーに選択可能な補助的プログラム・データのリストを表示するためのモジュールであって、
前記補助的プログラム・データが、削除された場面、ブルーパー・クリップ、メイキング・クリップ、ミュージック・ビデオ、実行可能なソフトウェア、広告、付加的な場面、複数の場面アングル・コンテンツ、ディレクターのコメント、ゲーム、ユーザーが利用可能なDVDの如何なる特別な機能、または、補助的コンテンツへのリンク、のいずれかを包含する、モジュールと、
・ユーザーにより選択された補助的プログラム・データを表示するためのモジュールと、を備える装置。
【請求項11】
前記ユーザーにより選択された補助的プログラム・データを表示した後に、前記ユーザーを、選択可能な補助的プログラム・データの前記リストに戻すためのモジュールを、さらに備える請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記ユーザーが前記選択された格納された特定のコンテンツを視聴する間、前記ユーザーが、代替の場面または場面の異なるアングルを前記補助的プログラム・データから選択することを可能にするモジュールと、をさらに備える、請求項10に記載の装置。
【請求項13】
前記ユーザーが、ダウンロードを望む補助的プログラム・データのタイプを特定し、かつ前記ダウンロード・モジュールが、補助的プログラム・データのダウンロードを、ユーザーが特定したタイプに限定する、請求項10に記載の装置。
【請求項14】
前記ユーザーが特定の補助的プログラム・データを視聴したか否かを記録するためのモジュールと、
サービスに前記ユーザーが視聴した補助的プログラム・データを報告するためのモジュールと、
を備え、かつ
前記サービスが、前記広告主のまたはコンテンツ・プロバイダの補助的プログラム・データがユーザーによって視聴された時間ごとに対する料金を広告主またはコンテンツ・プロバイダに請求する、
請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記補助的プログラム・データ情報は、特定のオーダーでリストされたアイテムを有し、かつ広告主またはコンテンツ・プロバイダは、前記特定のオーダーで前記補助的プログラム・データ情報をオーダーするサービスに対する料金を前記サービスに支払う、請求項10に記載の装置。
【請求項16】
前記格納された特定のコンテンツが前記記憶装置から削除されるときに、前記補助的プログラム・データを削除するためのモジュールを、さらに備える請求項10に記載の装置。
【請求項17】
前記格納された特定のコンテンツは、補助的プログラム・データのソースを示唆するタグを含み、かつ、
前記ソースから補助的コンテンツ情報をダウンロードするためのモジュールを、さらに備える請求項10に記載の装置。
【請求項18】
補助的プログラム・データをマルチメディア装置に配布するために命令の一つ以上のシーケンスを担持するコンピュータ可読媒体であって、この命令が、一つ以上のプロセッサによって実行されるときに、一つ以上の前記プロセッサに、
・マルチメディア装置で特定のコンテンツを録画、または、ダウンロードするためにユーザーからの要求を受信するステップと、
・サービスから前記要求された特定のコンテンツと関連する補助的プログラム・データ情報を要求するステップと、
・前記マルチメディア装置で前記サービスから補助的プログラム・データ情報を受信するステップと、
・前記マルチメディア装置で前記補助的プログラム・データ情報にリストされるソースから記憶装置に補助的プログラム・データをダウンロードするステップと、
・前記記憶装置上に前記特定のコンテンツを録画、または、ダウンロードするステップと、
・視聴のために前記格納された特定のコンテンツを前記ユーザーに選択させるときに、前記ユーザーに選択可能な補助的プログラム・データのリストを表示するステップであって、
前記補助的プログラム・データが、削除された場面、ブルーパー・クリップ、メイキング・クリップ、ミュージック・ビデオ、実行可能なソフトウェア、広告、付加的な場面、複数の場面アングル・コンテンツ、ディレクターのコメント、ゲーム、ユーザーが利用可能なDVDの如何なる特別な機能、または、補助的コンテンツへのリンク、のいずれかを包含する、ステップと、
・ユーザーにより選択された補助的プログラム・データを表示するステップと、
を行わせるコンピュータ可読媒体。
【請求項19】
前記ユーザーにより選択された補助的プログラム・データを表示した後に、前記ユーザーを、選択可能な補助的プログラム・データの前記リストに戻すこと、をさらに備える請求項18に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項20】
前記ユーザーが前記選択された格納された特定のコンテンツを視聴する間、前記ユーザーが、代替の場面または場面の異なるアングルを前記補助的プログラム・データから選択することを可能にすること、をさらに備える、請求項18に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項21】
前記ユーザーが、ダウンロードを望む補助的プログラム・データのタイプを特定し、かつ前記ダウンロード・ステップが、補助的プログラム・データのダウンロードをユーザーが特定したタイプに限定する、請求項18に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項22】
前記ユーザーが特定の補助的プログラム・データを視聴したか否かを記録し、
前記ユーザーが視聴した補助的プログラム・データをサービスに報告し、かつ
前記サービスは、前記広告主のまたはコンテンツ・プロバイダの補助的プログラム・データがユーザーによって視聴された時間ごとに対する料金を広告主またはコンテンツ・プロバイダに請求すること、をさらに備える請求項21に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項23】
前記補助的プログラム・データ情報は、特定のオーダーにおいてリストされたアイテムを有し、かつ広告主またはコンテンツ・プロバイダは、前記特定のオーダーにおいて前記補助的プログラム・データ情報をオーダーするサービスに対する料金を前記サービスに支払う、請求項18に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項24】
前記格納された特定のコンテンツが前記記憶装置から削除されるときに、前記補助的プログラム・データを削除すること、をさらに備える請求項18に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項25】
前記格納された特定のコンテンツは、補助的プログラム・データのソースを示唆するタグを含み、かつ
前記ソースから補助的コンテンツ情報をダウンロードすること、をさらに備える請求項18に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項26】
補助的プログラム・データをマルチメディア装置に配布する方法であって、
・ユーザーによって視聴されるプログラムを識別し、
・サービスから前記プログラムと関連する補助的プログラム・データ情報を要求し、
・前記マルチメディア装置で前記サービスから補助的プログラム・データ情報を受信し、
・前記マルチメディア装置で前記補助的プログラム・データ情報にリストされるソースから記憶装置に補助的プログラム・データをダウンロードし、
・補助的プログラム・データが前記プログラムに利用可能なことを前記ユーザーに示唆し、
ここで、前記補助的プログラム・データが、削除された場面、ブルーパー・クリップ、メイキング・クリップ、ミュージック・ビデオ、実行可能なソフトウェア、広告、付加的な場面、複数の場面アングル・コンテンツ、ディレクターのコメント、ゲーム、ユーザーが利用可能なDVDの如何なる特別な機能、または、補助的コンテンツへのリンク、のいずれかを包含し、
・ユーザーにより選択された補助的プログラム・データを表示し、かつ、
・前記ユーザーが他のプログラムを視聴し始めるときに前記補助的プログラム・データを削除すること
を備える方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2010−515291(P2010−515291A)
【公表日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−534943(P2009−534943)
【出願日】平成19年10月30日(2007.10.30)
【国際出願番号】PCT/US2007/083059
【国際公開番号】WO2008/055180
【国際公開日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【出願人】(502099382)ティヴォ インク (55)
【Fターム(参考)】