FGF阻害剤であるピリミジニルアリールウレア誘導体
本発明は、式IA
【化1】
〔式中、基および記号は本明細書に定義の意味を有する〕
のヘテロアリールアリールウレア、プロテインキナーゼ依存疾患の処置における当該化合物の使用;当該ヘテロアリールアリールウレアを含む医薬組成物、当該新規化合物の製造法および当該ヘテロアリールアリールウレアの使用を含む処置法に関する。
【化1】
〔式中、基および記号は本明細書に定義の意味を有する〕
のヘテロアリールアリールウレア、プロテインキナーゼ依存疾患の処置における当該化合物の使用;当該ヘテロアリールアリールウレアを含む医薬組成物、当該新規化合物の製造法および当該ヘテロアリールアリールウレアの使用を含む処置法に関する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式IA
【化1】
〔式中、
X、YおよびZの2個はN(窒素)であり、3個目はCHまたはNであり(好ましくはYおよびZがNであり、そしてZがCHである);そして
式中、
R1はヒドロキシ、フェニル−C1−C7−アルキルオキシ、ピペラジン−1−イルもしくは4−(フェニル−C1−C7−アルキル)−ピペラジン−1−イルで置換されているフェニル;または(i)ハロもしくはC1−C7−アルコキシおよびさらに、(ii)ヒドロキシ、フェニル−C1−C7−アルキルオキシ、N−モノ−もしくはN,N−ジ−(C1−C7−アルキル)−アミノ−C1−C7−アルキル、ピロリジノ−C1−C7−アルコキシ、1−(C1−C7−アルキル)−ピペリジン−4−イル、モルホリノ−C1−C7−アルコキシ、チオモルホリノ−C1−C7−アルコキシ、ピペラジン−1−イル、4−(フェニル−C1−C7−アルキル)−ピペラジン−1−イル、4−(C1−C7−アルキル)−ピペラジン−1−イル、[4−(C1−C7−アルキル)−ピペラジン−1−イル]−C1−C7−アルキル、N−モノ−もしくはN,N−ジ−(C1−C7−アルキル)−アミノ−C1−C7−アルキル、N−モノ−もしくはN,N−ジ−(C1−C7−アルキル)−アミノ−C1−C7−アルコキシ、[4−(C1−C7−アルキル)−ピペラジン−1−イル]−C1−C7−アルコキシ、[4−(C1−C7−アルキル)−ピペラジン−1−イル]−カルボニルで置換されているフェニルであり;
R2は水素、C1−C7−アルキル、C1−C7−アルコキシまたはハロであり;
R3は水素、C1−C7−アルキルまたはフェニル−C1−C7−アルキルであり、
R4は互いに独立して、C1−C7−アルキル、ハロ−C1−C7−アルキル、ハロまたはC1−C7−アルコキシであり、
そしてnは0、1、2、3、4または5であるか;
または、
R1はヒドロキシ、フェニル−C1−C7−アルキルオキシ、ピペラジン−1−イル、4−(フェニル−C1−C7−アルキル)−ピペラジン−1−イル;N−モノ−もしくはN,N−ジ−(C1−C7−アルキル)−アミノ−C1−C7−アルキル、ピロリジノ−C1−C7−アルコキシ、1−(C1−C7−アルキル)−ピペリジン−4−イル、モルホリノ−C1−C7−アルコキシ、チオモルホリノ−C1−C7−アルコキシ、4−(C1−C7−アルキル)−ピペラジン−1−イル、[4−(C1−C7−アルキル)−ピペラジン−1−イル]−C1−C7−アルキル、N−モノ−もしくはN,N−ジ−(C1−C7−アルキル)−アミノ−C1−C7−アルキル、N−モノ−もしくはN,N−ジ−(C1−C7−アルキル)−アミノ−C1−C7−アルコキシ、[4−(C1−C7−アルキル)−ピペラジン−1−イル]−C1−C7−アルコキシ、[4−(C1−C7−アルキル)−ピペラジン−1−イル]−カルボニルで置換されているフェニル;またはこの段落に記載の1個の置換基、およびさらにハロおよびC1−C7−アルコキシから選択される置換基を担持しているフェニルであり;
R2は水素、C1−C7−アルキル、C1−C7−アルコキシまたはハロであり;
R3は水素、C1−C7−アルキルまたはフェニル−C1−C7−アルキルであり、
R5は水素(好ましい)、C1−C7−アルキルまたはフェニル−C1−C7−アルキルであり、そして
nは3、4または5であり、そしてR4はC1−C7−アルキル、C1−C7−アルコキシおよびハロから選択されるが、C1−C7−アルキル、C1−C7−アルコキシおよびハロが各々少なくとも1個存在しているか、または
nは2であり、そしてR4の一方はハロ−C1−C7−アルキルであり、他方のR4はC1−C7−アルコキシであるか;または
nは3、4または5であり、そしてR4はハロ、ヨードおよびC1−C7−アルコキシから選択されるが、ハロ、ヨードおよびC1−C7−アルコキシが各々少なくとも1個存在しているか;または
nは3、4または5であり、そしてR4はハロ、ハロ−C1−C7−アルキルおよびC1−C7−アルコキシから選択されるが、ハロ、ハロ−C1−C7−アルキルおよびC1−C7−アルコキシが各々少なくとも1個存在しているか;
または、
YおよびZはN(窒素)であり、そしてXはCHであり、
式中、
R1はN−C1−C7−アルキル−ピペラジン−1−イルで1置換されている3−ピリジルであり
R2は水素であり、
R3は水素であり、
R4は互いに独立して、C1−C7−アルキル、ハロ−C1−C7−アルキル、ハロまたはC1−C7−アルコキシであり、
R5は水素であり、そして
nは1、2、3、4または5である〕;
の化合物、あるいは、
R1が4−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−フェニルアミノであり、R2が水素であり、R3が水素であり、R4が2−および6−クロロならびに3−および5−メトキシであり、nが4であり、R5が水素であり、YおよびZがNであり、そしてXがCHである、式IAの化合物;
または
R1が3−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニルアミノであり、R2が水素であり、R3がメチルであり、R4が2−および6−クロロならびに3−および5−メトキシであり、nが4であり、R5が水素であり、YおよびZがNであり、そしてXがCHである、式IAの化合物、
または
R1が3−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノであり、R2が水素であり、R3がメチルであり、R4が2−および6−クロロならびに3−および5−メトキシであり、nが4であり、R5が水素であり、YおよびZがNであり、そしてXがCHである、式IAの化合物、
または、
R1が4−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−フェニルアミノであり、R2が水素であり、R3がメチルであり、R4が2−および6−クロロならびに3−および5−メトキシであり、nが4であり、R5が水素であり、YおよびZがNであり、そしてXがCHである、式IAの化合物、
または、
R1が4−(1−エチル−ピペリジン−4−イル)−フェニルアミノであり、R2が水素であり、R3がメチルであり、R4が2−および6−クロロならびに3−および5−メトキシであり、nが4であり、R5が水素であり、YおよびZがNであり、そしてXがCHである、式IAの化合物、
または、
R1が4−(4−エチル−ピペラジン(pipeazin)−1−イル)−フェニルアミノであり、R2が水素であり、R3がエチルであり、R4が2−および6−クロロならびに3−および5−メトキシであり、nが4であり、R5が水素であり、YおよびZがNであり、そしてXがCHである、式IAの化合物、
または、
R1が4−(4−エチル−ピペラジン−1−カルボニル)−フェニルアミノであり、R2が水素であり、R3がメチルであり、R4が2−および6−クロロならびに3−および5−メトキシであり、nが4であり、R5が水素であり、YおよびZがNであり、そしてXがCHである、式IAの化合物、
または2種以上の式IAの化合物の混合物、
またはその塩、プロドラッグ、N−オキシドまたはエステル。
【請求項2】
X、YおよびZの2個がNであり(窒素)、3個目がCHまたはNであり(好ましくはYおよびZがNであり、そしてZがCHである);そして
式中、
R1がヒドロキシ、フェニル−C1−C7−アルキルオキシ、ピペラジン−1−イルもしくは4−(フェニル−C1−C7−アルキル)−ピペラジン−1−イルで置換されているフェニル;または(i)ハロもしくはC1−C7−アルコキシ、およびさらに(ii)ヒドロキシ、フェニル−C1−C7−アルキルオキシ、N−モノ−もしくはN,N−ジ−(C1−C7−アルキル)−アミノ−C1−C7−アルキル、ピロリジノ−C1−C7−アルコキシ、1−(C1−C7−アルキル)−ピペリジン−4−イル、モルホリノ−C1−C7−アルコキシ、チオモルホリノ−C1−C7−アルコキシ、ピペラジン−1−イル、4−(フェニル−C1−C7−アルキル)−ピペラジン−1−イル、4−(C1−C7−アルキル)−ピペラジン−1−イル、[4−(C1−C7−アルキル)−ピペラジン−1−イル]−C1−C7−アルキル、N−モノ−もしくはN,N−ジ−(C1−C7−アルキル)−アミノ−C1−C7−アルキル、N−モノ−もしくはN,N−ジ−(C1−C7−アルキル)−アミノ−C1−C7−アルコキシ、[4−(C1−C7−アルキル)−ピペラジン−1−イル]−C1−C7−アルコキシ、[4−(C1−C7−アルキル)−ピペラジン−1−イル]−カルボニルで置換されているフェニルであり;
R2が水素、C1−C7−アルキル、C1−C7−アルコキシまたはハロであり;
R3が水素、C1−C7−アルキルまたはフェニル−C1−C7−アルキルであり、
R4が互いに独立して、C1−C7−アルキル、ハロ−C1−C7−アルキル、ハロまたはC1−C7−アルコキシであり、
R5が水素(好ましい)、C1−C7−アルキルまたはフェニル−C1−C7−アルキルであり、そして
nが0、1、2、3、4または5であるか;
または
R1がヒドロキシ、フェニル−C1−C7−アルキルオキシ、ピペラジン−1−イル、4−(フェニル−C1−C7−アルキル)−ピペラジン−1−イル;N−モノ−もしくはN,N−ジ−(C1−C7−アルキル)−アミノ−C1−C7−アルキル、ピロリジノ−C1−C7−アルコキシ、1−(C1−C7−アルキル)−ピペリジン−4−イル、モルホリノ−C1−C7−アルコキシ、チオモルホリノ−C1−C7−アルコキシ、4−(C1−C7−アルキル)−ピペラジン−1−イル、[4−(C1−C7−アルキル)−ピペラジン−1−イル]−C1−C7−アルキル、N−モノ−もしくはN,N−ジ−(C1−C7−アルキル)−アミノ−C1−C7−アルキル、N−モノ−もしくはN,N−ジ−(C1−C7−アルキル)−アミノ−C1−C7−アルコキシ、[4−(C1−C7−アルキル)−ピペラジン−1−イル]−C1−C7−アルコキシ、[4−(C1−C7−アルキル)−ピペラジン−1−イル]−カルボニルで置換されているフェニル;またはこの段落に記載の1個の置換基、およびさらにハロおよびC1−C7−アルコキシから選択される置換基を担持しているフェニルであり;
R2が水素、C1−C7−アルキル、C1−C7−アルコキシまたはハロであり;
R3が水素、C1−C7−アルキルまたはフェニル−C1−C7−アルキルであり、
R5が水素(好ましい)、C1−C7−アルキルまたはフェニル−C1−C7−アルキルであり、そして
nが3、4または5であり、そしてR4がC1−C7−アルキル、C1−C7−アルコキシおよびハロから選択されるが、C1−C7−アルキル、C1−C7−アルコキシおよびハロが各々少なくとも1個存在しているか;または
nが2であり、そしてR4の一方がハロ−C1−C7−アルキルであり、他方のR4がC1−C7−アルコキシであるか;または
nが3、4または5であり、そしてR4がハロ、ヨードおよびC1−C7−アルコキシから選択されるが、ハロ、ヨードおよびC1−C7−アルコキシが各々少なくとも1個存在しているか;または
nが3、4または5であり、そしてR4がハロ、ハロ−C1−C7−アルキルおよびC1−C7−アルコキシから選択されるが、ハロ、ハロ−C1−C7−アルキルおよびC1−C7−アルコキシが各々少なくとも1個存在している、
請求項1の式IAの化合物、あるいは、
R1が4−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−フェニルアミノであり、R2が水素であり、R3が水素であり、R4が2−および6−クロロならびに3−および5−メトキシであり、nが4であり、R5が水素であり、YおよびZがNであり、そしてXがCHである、式IAの化合物;または
R1が3−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニルアミノであり、R2が水素であり、R3がメチルであり、R4が2−および6−クロロならびに3−および5−メトキシであり、nが4であり、R5が水素であり、YおよびZがNであり、そしてXがCHである、式IAの化合物;または
R1が3−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノであり、R2が水素であり、R3がメチルであり、R4が2−および6−クロロならびに3−および5−メトキシであり、nが4であり、R5が水素であり、YおよびZがNであり、そしてXがCHである、式IAの化合物;または
R1が4−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−フェニルアミノであり、R2が水素であり、R3がメチルであり、R4が2−および6−クロロならびに3−および5−メトキシであり、nが4であり、R5が水素であり、YおよびZがNであり、そしてXがCHである、式IAの化合物;または
R1が4−(1−エチル−ピペリジン−4−イル)−フェニルアミノであり、R2が水素であり、R3がメチルであり、R4が2−および6−クロロならびに3−および5−メトキシであり、nが4であり、R5が水素であり、YおよびZがNであり、そしてXがCHである、式IAの化合物;または
R1が4−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノであり、R2が水素であり、R3がエチルであり、R4が2−および6−クロロならびに3−および5−メトキシであり、nが4であり、R5が水素であり、YおよびZがNであり、そしてXがCHである、式IAの化合物;または
R1が4−(4−エチル−ピペラジン−1−カルボニル)−フェニルアミノであり、R2が水素であり、R3がメチルであり、R4が2−および6−クロロならびに3−および5−メトキシであり、nが4であり、R5が水素であり、YおよびZがNであり、そしてXがCHである、式IAの化合物;
または2種以上の式IAの化合物の混合物、
またはその塩、プロドラッグ、N−オキシドまたはエステル。
【請求項3】
下記化合物群から選択される、請求項1の式IAの化合物:
1−[6−(4−ベンジルオキシ−フェニルアミノ)−ピリミジン−4−イル]−3−(2,6−ジクロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−メチル−ウレア、
3−(2,6−ジクロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−[6−(4−ヒドロキシ−フェニルアミノ)−ピリミジン−4−イル]−1−メチル−ウレア、
1−{6−[4−(4−ベンジル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ]−ピリミジン−4−イル}−3−(2,6−ジクロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−メチル−ウレア、
3−(2,6−ジクロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−メチル−1−[6−(4−ピペラジン−1−イル−フェニルアミノ)−ピリミジン−4−イル]−ウレア、
3−(2,6−ジクロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−{6−[2−フルオロ−4−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−フェニルアミノ]−ピリミジン−4−イル}−1−メチル−ウレア、
3−(2,6−ジクロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−{6−[4−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−2−メトキシ−フェニルアミノ]−ピリミジン−4−イル}−1−メチル−ウレア、
3−(2,6−ジクロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−{6−[4−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−3−フルオロ−フェニルアミノ]−ピリミジン−4−イル}−1−メチル−ウレア、
3−(5−メトキシ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−1−{6−[3−クロロ−4−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ]−ピリミジン−4−イル}−1−メチル−ウレア、
1−{6−[2−クロロ−4−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ]−ピリミジン−4−イル}−3−(2,6−ジクロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−メチル−ウレアおよび
3−(2,6−ジクロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−{6−[4−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−2−フルオロ−フェニルアミノ]−ピリミジン−4−イル}−1−メチル−ウレア;
またはその塩、プロドラッグ、N−オキシドまたはエステル。
【請求項4】
下記化合物群から選択される、請求項1の式IAの化合物:
1−(2−クロロ−3,5−ジメトキシ−6−メチル−フェニル)−3−{6−[4−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ]−ピリミジン−4−イル}−ウレア、
3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシ−6−メチル−フェニル)−1−{6−[4−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ]−ピリミジン−4−イル}−1−メチル−ウレア、
3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシ−6−メチル−フェニル)−1−{6−[4−(2−ジメチルアミノ−エトキシ)−フェニルアミノ]−ピリミジン−4−イル}−1−メチル−ウレア、
3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシ−6−メチル−フェニル)−1−メチル−(6−{4−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−エトキシ]−フェニルアミノ}−ピリミジン−4−イル)−ウレア、
3−(2−クロロ−6−ヨード−3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−{6−[4−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ}−ピリミジン−4−イル}−1−メチル−ウレア、
3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシ−6−メチル−フェニル)−1−{6−[4−(4−イソプロピル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ]−ピリミジン−4−イル}−1−メチル−ウレア、
3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシ−6−メチル−フェニル)−1−[6−(3−ジメチルアミノメチル−フェニルアミノ)−ピリミジン−4−イル]−1−メチル−ウレア、
3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシ−6−メチル−フェニル)−1−{6−[3−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ]−ピリミジン−4−イル}−1−メチル−ウレア、
3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシ−6−メチル−フェニル)−1−メチル−1−{6−[4−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−フェニルアミノ]−ピリミジン−4−イル}−1−メチル−ウレア、
3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシ−6−メチル−フェニル)−1−メチル−1−{6−[3−フルオロ−4−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−フェニルアミノ]−ピリミジン−4−イル}−1−メチル−ウレア、
3−(2,4−ジクロロ−5−メトキシ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−1−{6−[4−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ]−ピリミジン−4−イル}−1−メチル−ウレアおよび
3−(5−メトキシ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−1−{6−[4−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ]−ピリミジン−4−イル}−1−メチル−ウレア;
またはその塩、プロドラッグ、N−オキシドまたはエステル。
【請求項5】
下記化合物群から選択される、請求項1の式IAの化合物:
1−(2,6−ジクロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−3−{6−[4−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−フェニルアミノ]−ピリミジン−4−イル}−ウレア、
3−(2,6−ジクロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−メチル−1−{6−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニルアミノ]−ピリミジン−4−イル}−ウレア、
3−(2,6−ジクロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−{6−[3−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ]−ピリミジン−4−イル}−1−メチル−ウレア、
3−(2,6−ジクロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−メチル−1−{6−[4−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−フェニルアミノ]−ピリミジン−4−イル}−ウレア、
3−(2,6−ジクロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−{6−[4−(1−エチル−ピペリジン−4−イル)−フェニルアミノ]−ピリミジン−4−イル}−1−メチル−ウレア、
3−(2,6−ジクロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−エチル−1−{6−[4−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ]−ピリミジン−4−イル}−ウレア;および
3−(2,6−ジクロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−{6−[4−(4−エチル−ピペラジン−1−カルボニル)−フェニルアミノ]−ピリミジン−4−イル}−1−メチル−ウレア;
またはその塩、プロドラッグ、N−オキシドまたはエステル。
【請求項6】
下記化合物群から選択される、請求項1の式IAの化合物:
3−(2,6−ジクロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−{6−[6−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−ピリジン−3−イルアミノ]−ピリミジン−4−イル}−1−メチル−ウレア;および
3−(2,6−ジクロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−{6−[6−(4−イソプロピル−ピペラジン−1−イル)−ピリジン−3−イルアミノ]−ピリミジン−4−イル}−1−メチル−ウレア、
またはその塩、プロドラッグ、N−オキシドまたはエステル。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれかに記載の式IAの化合物またはその薬学的に許容される塩、プロドラッグ、N−オキシドもしくはエステル、および少なくとも1種の薬学的に許容される担体を含む、医薬組成物。
【請求項8】
動物またはヒトの処置、とりわけFGFRの阻害に応答する疾患の処置に使用するための、請求項1〜6のいずれかに記載の式IAの化合物またはその薬学的に許容される塩、プロドラッグ、N−オキシドもしくはエステル。
【請求項9】
タンパク質キナーゼ、とりわけFGFR依存性疾患の処置用医薬組成物の製造のための、請求項1に記載の式IAの化合物、またはその薬学的に許容される塩、プロドラッグ、N−オキシドまたはエステルの使用。
【請求項10】
請求項1〜6のいずれかに記載の式IAの化合物の製造法であって、
式IIA
【化2】
〔式中、R4およびnは式IAの化合物で定義のとおりである〕
のアニリン化合物を、
式IIIA
【化3】
〔式中、R1、R2、R3、X、YおよびZは式IAの化合物で定義のとおりである〕
のアミンと、ビス反応性炭酸誘導体の存在下で反応させる工程;
および所望により、式IAの化合物を異なる式IAの化合物に変換する工程、得られる式IAの化合物の塩を遊離化合物または異なる塩に変換する工程、得られる式IAの遊離化合物をその塩に変換する工程、および/または得られる式Iの化合物のアイソマーの混合物を個々のアイソマーに分離する工程
を含む、方法。
【請求項11】
チロシンキナーゼ(とりわけFGFR)依存性疾患の処置法であって、かかる処置を必要とする対象に、当該処置に有効量の式IAの化合物、そのプロドラッグのN−オキシド、塩、エステルを投与することを含んでなる方法。
【請求項1】
式IA
【化1】
〔式中、
X、YおよびZの2個はN(窒素)であり、3個目はCHまたはNであり(好ましくはYおよびZがNであり、そしてZがCHである);そして
式中、
R1はヒドロキシ、フェニル−C1−C7−アルキルオキシ、ピペラジン−1−イルもしくは4−(フェニル−C1−C7−アルキル)−ピペラジン−1−イルで置換されているフェニル;または(i)ハロもしくはC1−C7−アルコキシおよびさらに、(ii)ヒドロキシ、フェニル−C1−C7−アルキルオキシ、N−モノ−もしくはN,N−ジ−(C1−C7−アルキル)−アミノ−C1−C7−アルキル、ピロリジノ−C1−C7−アルコキシ、1−(C1−C7−アルキル)−ピペリジン−4−イル、モルホリノ−C1−C7−アルコキシ、チオモルホリノ−C1−C7−アルコキシ、ピペラジン−1−イル、4−(フェニル−C1−C7−アルキル)−ピペラジン−1−イル、4−(C1−C7−アルキル)−ピペラジン−1−イル、[4−(C1−C7−アルキル)−ピペラジン−1−イル]−C1−C7−アルキル、N−モノ−もしくはN,N−ジ−(C1−C7−アルキル)−アミノ−C1−C7−アルキル、N−モノ−もしくはN,N−ジ−(C1−C7−アルキル)−アミノ−C1−C7−アルコキシ、[4−(C1−C7−アルキル)−ピペラジン−1−イル]−C1−C7−アルコキシ、[4−(C1−C7−アルキル)−ピペラジン−1−イル]−カルボニルで置換されているフェニルであり;
R2は水素、C1−C7−アルキル、C1−C7−アルコキシまたはハロであり;
R3は水素、C1−C7−アルキルまたはフェニル−C1−C7−アルキルであり、
R4は互いに独立して、C1−C7−アルキル、ハロ−C1−C7−アルキル、ハロまたはC1−C7−アルコキシであり、
そしてnは0、1、2、3、4または5であるか;
または、
R1はヒドロキシ、フェニル−C1−C7−アルキルオキシ、ピペラジン−1−イル、4−(フェニル−C1−C7−アルキル)−ピペラジン−1−イル;N−モノ−もしくはN,N−ジ−(C1−C7−アルキル)−アミノ−C1−C7−アルキル、ピロリジノ−C1−C7−アルコキシ、1−(C1−C7−アルキル)−ピペリジン−4−イル、モルホリノ−C1−C7−アルコキシ、チオモルホリノ−C1−C7−アルコキシ、4−(C1−C7−アルキル)−ピペラジン−1−イル、[4−(C1−C7−アルキル)−ピペラジン−1−イル]−C1−C7−アルキル、N−モノ−もしくはN,N−ジ−(C1−C7−アルキル)−アミノ−C1−C7−アルキル、N−モノ−もしくはN,N−ジ−(C1−C7−アルキル)−アミノ−C1−C7−アルコキシ、[4−(C1−C7−アルキル)−ピペラジン−1−イル]−C1−C7−アルコキシ、[4−(C1−C7−アルキル)−ピペラジン−1−イル]−カルボニルで置換されているフェニル;またはこの段落に記載の1個の置換基、およびさらにハロおよびC1−C7−アルコキシから選択される置換基を担持しているフェニルであり;
R2は水素、C1−C7−アルキル、C1−C7−アルコキシまたはハロであり;
R3は水素、C1−C7−アルキルまたはフェニル−C1−C7−アルキルであり、
R5は水素(好ましい)、C1−C7−アルキルまたはフェニル−C1−C7−アルキルであり、そして
nは3、4または5であり、そしてR4はC1−C7−アルキル、C1−C7−アルコキシおよびハロから選択されるが、C1−C7−アルキル、C1−C7−アルコキシおよびハロが各々少なくとも1個存在しているか、または
nは2であり、そしてR4の一方はハロ−C1−C7−アルキルであり、他方のR4はC1−C7−アルコキシであるか;または
nは3、4または5であり、そしてR4はハロ、ヨードおよびC1−C7−アルコキシから選択されるが、ハロ、ヨードおよびC1−C7−アルコキシが各々少なくとも1個存在しているか;または
nは3、4または5であり、そしてR4はハロ、ハロ−C1−C7−アルキルおよびC1−C7−アルコキシから選択されるが、ハロ、ハロ−C1−C7−アルキルおよびC1−C7−アルコキシが各々少なくとも1個存在しているか;
または、
YおよびZはN(窒素)であり、そしてXはCHであり、
式中、
R1はN−C1−C7−アルキル−ピペラジン−1−イルで1置換されている3−ピリジルであり
R2は水素であり、
R3は水素であり、
R4は互いに独立して、C1−C7−アルキル、ハロ−C1−C7−アルキル、ハロまたはC1−C7−アルコキシであり、
R5は水素であり、そして
nは1、2、3、4または5である〕;
の化合物、あるいは、
R1が4−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−フェニルアミノであり、R2が水素であり、R3が水素であり、R4が2−および6−クロロならびに3−および5−メトキシであり、nが4であり、R5が水素であり、YおよびZがNであり、そしてXがCHである、式IAの化合物;
または
R1が3−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニルアミノであり、R2が水素であり、R3がメチルであり、R4が2−および6−クロロならびに3−および5−メトキシであり、nが4であり、R5が水素であり、YおよびZがNであり、そしてXがCHである、式IAの化合物、
または
R1が3−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノであり、R2が水素であり、R3がメチルであり、R4が2−および6−クロロならびに3−および5−メトキシであり、nが4であり、R5が水素であり、YおよびZがNであり、そしてXがCHである、式IAの化合物、
または、
R1が4−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−フェニルアミノであり、R2が水素であり、R3がメチルであり、R4が2−および6−クロロならびに3−および5−メトキシであり、nが4であり、R5が水素であり、YおよびZがNであり、そしてXがCHである、式IAの化合物、
または、
R1が4−(1−エチル−ピペリジン−4−イル)−フェニルアミノであり、R2が水素であり、R3がメチルであり、R4が2−および6−クロロならびに3−および5−メトキシであり、nが4であり、R5が水素であり、YおよびZがNであり、そしてXがCHである、式IAの化合物、
または、
R1が4−(4−エチル−ピペラジン(pipeazin)−1−イル)−フェニルアミノであり、R2が水素であり、R3がエチルであり、R4が2−および6−クロロならびに3−および5−メトキシであり、nが4であり、R5が水素であり、YおよびZがNであり、そしてXがCHである、式IAの化合物、
または、
R1が4−(4−エチル−ピペラジン−1−カルボニル)−フェニルアミノであり、R2が水素であり、R3がメチルであり、R4が2−および6−クロロならびに3−および5−メトキシであり、nが4であり、R5が水素であり、YおよびZがNであり、そしてXがCHである、式IAの化合物、
または2種以上の式IAの化合物の混合物、
またはその塩、プロドラッグ、N−オキシドまたはエステル。
【請求項2】
X、YおよびZの2個がNであり(窒素)、3個目がCHまたはNであり(好ましくはYおよびZがNであり、そしてZがCHである);そして
式中、
R1がヒドロキシ、フェニル−C1−C7−アルキルオキシ、ピペラジン−1−イルもしくは4−(フェニル−C1−C7−アルキル)−ピペラジン−1−イルで置換されているフェニル;または(i)ハロもしくはC1−C7−アルコキシ、およびさらに(ii)ヒドロキシ、フェニル−C1−C7−アルキルオキシ、N−モノ−もしくはN,N−ジ−(C1−C7−アルキル)−アミノ−C1−C7−アルキル、ピロリジノ−C1−C7−アルコキシ、1−(C1−C7−アルキル)−ピペリジン−4−イル、モルホリノ−C1−C7−アルコキシ、チオモルホリノ−C1−C7−アルコキシ、ピペラジン−1−イル、4−(フェニル−C1−C7−アルキル)−ピペラジン−1−イル、4−(C1−C7−アルキル)−ピペラジン−1−イル、[4−(C1−C7−アルキル)−ピペラジン−1−イル]−C1−C7−アルキル、N−モノ−もしくはN,N−ジ−(C1−C7−アルキル)−アミノ−C1−C7−アルキル、N−モノ−もしくはN,N−ジ−(C1−C7−アルキル)−アミノ−C1−C7−アルコキシ、[4−(C1−C7−アルキル)−ピペラジン−1−イル]−C1−C7−アルコキシ、[4−(C1−C7−アルキル)−ピペラジン−1−イル]−カルボニルで置換されているフェニルであり;
R2が水素、C1−C7−アルキル、C1−C7−アルコキシまたはハロであり;
R3が水素、C1−C7−アルキルまたはフェニル−C1−C7−アルキルであり、
R4が互いに独立して、C1−C7−アルキル、ハロ−C1−C7−アルキル、ハロまたはC1−C7−アルコキシであり、
R5が水素(好ましい)、C1−C7−アルキルまたはフェニル−C1−C7−アルキルであり、そして
nが0、1、2、3、4または5であるか;
または
R1がヒドロキシ、フェニル−C1−C7−アルキルオキシ、ピペラジン−1−イル、4−(フェニル−C1−C7−アルキル)−ピペラジン−1−イル;N−モノ−もしくはN,N−ジ−(C1−C7−アルキル)−アミノ−C1−C7−アルキル、ピロリジノ−C1−C7−アルコキシ、1−(C1−C7−アルキル)−ピペリジン−4−イル、モルホリノ−C1−C7−アルコキシ、チオモルホリノ−C1−C7−アルコキシ、4−(C1−C7−アルキル)−ピペラジン−1−イル、[4−(C1−C7−アルキル)−ピペラジン−1−イル]−C1−C7−アルキル、N−モノ−もしくはN,N−ジ−(C1−C7−アルキル)−アミノ−C1−C7−アルキル、N−モノ−もしくはN,N−ジ−(C1−C7−アルキル)−アミノ−C1−C7−アルコキシ、[4−(C1−C7−アルキル)−ピペラジン−1−イル]−C1−C7−アルコキシ、[4−(C1−C7−アルキル)−ピペラジン−1−イル]−カルボニルで置換されているフェニル;またはこの段落に記載の1個の置換基、およびさらにハロおよびC1−C7−アルコキシから選択される置換基を担持しているフェニルであり;
R2が水素、C1−C7−アルキル、C1−C7−アルコキシまたはハロであり;
R3が水素、C1−C7−アルキルまたはフェニル−C1−C7−アルキルであり、
R5が水素(好ましい)、C1−C7−アルキルまたはフェニル−C1−C7−アルキルであり、そして
nが3、4または5であり、そしてR4がC1−C7−アルキル、C1−C7−アルコキシおよびハロから選択されるが、C1−C7−アルキル、C1−C7−アルコキシおよびハロが各々少なくとも1個存在しているか;または
nが2であり、そしてR4の一方がハロ−C1−C7−アルキルであり、他方のR4がC1−C7−アルコキシであるか;または
nが3、4または5であり、そしてR4がハロ、ヨードおよびC1−C7−アルコキシから選択されるが、ハロ、ヨードおよびC1−C7−アルコキシが各々少なくとも1個存在しているか;または
nが3、4または5であり、そしてR4がハロ、ハロ−C1−C7−アルキルおよびC1−C7−アルコキシから選択されるが、ハロ、ハロ−C1−C7−アルキルおよびC1−C7−アルコキシが各々少なくとも1個存在している、
請求項1の式IAの化合物、あるいは、
R1が4−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−フェニルアミノであり、R2が水素であり、R3が水素であり、R4が2−および6−クロロならびに3−および5−メトキシであり、nが4であり、R5が水素であり、YおよびZがNであり、そしてXがCHである、式IAの化合物;または
R1が3−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニルアミノであり、R2が水素であり、R3がメチルであり、R4が2−および6−クロロならびに3−および5−メトキシであり、nが4であり、R5が水素であり、YおよびZがNであり、そしてXがCHである、式IAの化合物;または
R1が3−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノであり、R2が水素であり、R3がメチルであり、R4が2−および6−クロロならびに3−および5−メトキシであり、nが4であり、R5が水素であり、YおよびZがNであり、そしてXがCHである、式IAの化合物;または
R1が4−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−フェニルアミノであり、R2が水素であり、R3がメチルであり、R4が2−および6−クロロならびに3−および5−メトキシであり、nが4であり、R5が水素であり、YおよびZがNであり、そしてXがCHである、式IAの化合物;または
R1が4−(1−エチル−ピペリジン−4−イル)−フェニルアミノであり、R2が水素であり、R3がメチルであり、R4が2−および6−クロロならびに3−および5−メトキシであり、nが4であり、R5が水素であり、YおよびZがNであり、そしてXがCHである、式IAの化合物;または
R1が4−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノであり、R2が水素であり、R3がエチルであり、R4が2−および6−クロロならびに3−および5−メトキシであり、nが4であり、R5が水素であり、YおよびZがNであり、そしてXがCHである、式IAの化合物;または
R1が4−(4−エチル−ピペラジン−1−カルボニル)−フェニルアミノであり、R2が水素であり、R3がメチルであり、R4が2−および6−クロロならびに3−および5−メトキシであり、nが4であり、R5が水素であり、YおよびZがNであり、そしてXがCHである、式IAの化合物;
または2種以上の式IAの化合物の混合物、
またはその塩、プロドラッグ、N−オキシドまたはエステル。
【請求項3】
下記化合物群から選択される、請求項1の式IAの化合物:
1−[6−(4−ベンジルオキシ−フェニルアミノ)−ピリミジン−4−イル]−3−(2,6−ジクロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−メチル−ウレア、
3−(2,6−ジクロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−[6−(4−ヒドロキシ−フェニルアミノ)−ピリミジン−4−イル]−1−メチル−ウレア、
1−{6−[4−(4−ベンジル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ]−ピリミジン−4−イル}−3−(2,6−ジクロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−メチル−ウレア、
3−(2,6−ジクロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−メチル−1−[6−(4−ピペラジン−1−イル−フェニルアミノ)−ピリミジン−4−イル]−ウレア、
3−(2,6−ジクロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−{6−[2−フルオロ−4−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−フェニルアミノ]−ピリミジン−4−イル}−1−メチル−ウレア、
3−(2,6−ジクロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−{6−[4−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−2−メトキシ−フェニルアミノ]−ピリミジン−4−イル}−1−メチル−ウレア、
3−(2,6−ジクロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−{6−[4−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−3−フルオロ−フェニルアミノ]−ピリミジン−4−イル}−1−メチル−ウレア、
3−(5−メトキシ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−1−{6−[3−クロロ−4−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ]−ピリミジン−4−イル}−1−メチル−ウレア、
1−{6−[2−クロロ−4−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ]−ピリミジン−4−イル}−3−(2,6−ジクロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−メチル−ウレアおよび
3−(2,6−ジクロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−{6−[4−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−2−フルオロ−フェニルアミノ]−ピリミジン−4−イル}−1−メチル−ウレア;
またはその塩、プロドラッグ、N−オキシドまたはエステル。
【請求項4】
下記化合物群から選択される、請求項1の式IAの化合物:
1−(2−クロロ−3,5−ジメトキシ−6−メチル−フェニル)−3−{6−[4−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ]−ピリミジン−4−イル}−ウレア、
3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシ−6−メチル−フェニル)−1−{6−[4−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ]−ピリミジン−4−イル}−1−メチル−ウレア、
3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシ−6−メチル−フェニル)−1−{6−[4−(2−ジメチルアミノ−エトキシ)−フェニルアミノ]−ピリミジン−4−イル}−1−メチル−ウレア、
3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシ−6−メチル−フェニル)−1−メチル−(6−{4−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−エトキシ]−フェニルアミノ}−ピリミジン−4−イル)−ウレア、
3−(2−クロロ−6−ヨード−3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−{6−[4−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ}−ピリミジン−4−イル}−1−メチル−ウレア、
3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシ−6−メチル−フェニル)−1−{6−[4−(4−イソプロピル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ]−ピリミジン−4−イル}−1−メチル−ウレア、
3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシ−6−メチル−フェニル)−1−[6−(3−ジメチルアミノメチル−フェニルアミノ)−ピリミジン−4−イル]−1−メチル−ウレア、
3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシ−6−メチル−フェニル)−1−{6−[3−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ]−ピリミジン−4−イル}−1−メチル−ウレア、
3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシ−6−メチル−フェニル)−1−メチル−1−{6−[4−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−フェニルアミノ]−ピリミジン−4−イル}−1−メチル−ウレア、
3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシ−6−メチル−フェニル)−1−メチル−1−{6−[3−フルオロ−4−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−フェニルアミノ]−ピリミジン−4−イル}−1−メチル−ウレア、
3−(2,4−ジクロロ−5−メトキシ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−1−{6−[4−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ]−ピリミジン−4−イル}−1−メチル−ウレアおよび
3−(5−メトキシ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−1−{6−[4−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ]−ピリミジン−4−イル}−1−メチル−ウレア;
またはその塩、プロドラッグ、N−オキシドまたはエステル。
【請求項5】
下記化合物群から選択される、請求項1の式IAの化合物:
1−(2,6−ジクロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−3−{6−[4−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−フェニルアミノ]−ピリミジン−4−イル}−ウレア、
3−(2,6−ジクロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−メチル−1−{6−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニルアミノ]−ピリミジン−4−イル}−ウレア、
3−(2,6−ジクロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−{6−[3−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ]−ピリミジン−4−イル}−1−メチル−ウレア、
3−(2,6−ジクロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−メチル−1−{6−[4−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−フェニルアミノ]−ピリミジン−4−イル}−ウレア、
3−(2,6−ジクロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−{6−[4−(1−エチル−ピペリジン−4−イル)−フェニルアミノ]−ピリミジン−4−イル}−1−メチル−ウレア、
3−(2,6−ジクロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−エチル−1−{6−[4−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ]−ピリミジン−4−イル}−ウレア;および
3−(2,6−ジクロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−{6−[4−(4−エチル−ピペラジン−1−カルボニル)−フェニルアミノ]−ピリミジン−4−イル}−1−メチル−ウレア;
またはその塩、プロドラッグ、N−オキシドまたはエステル。
【請求項6】
下記化合物群から選択される、請求項1の式IAの化合物:
3−(2,6−ジクロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−{6−[6−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−ピリジン−3−イルアミノ]−ピリミジン−4−イル}−1−メチル−ウレア;および
3−(2,6−ジクロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−{6−[6−(4−イソプロピル−ピペラジン−1−イル)−ピリジン−3−イルアミノ]−ピリミジン−4−イル}−1−メチル−ウレア、
またはその塩、プロドラッグ、N−オキシドまたはエステル。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれかに記載の式IAの化合物またはその薬学的に許容される塩、プロドラッグ、N−オキシドもしくはエステル、および少なくとも1種の薬学的に許容される担体を含む、医薬組成物。
【請求項8】
動物またはヒトの処置、とりわけFGFRの阻害に応答する疾患の処置に使用するための、請求項1〜6のいずれかに記載の式IAの化合物またはその薬学的に許容される塩、プロドラッグ、N−オキシドもしくはエステル。
【請求項9】
タンパク質キナーゼ、とりわけFGFR依存性疾患の処置用医薬組成物の製造のための、請求項1に記載の式IAの化合物、またはその薬学的に許容される塩、プロドラッグ、N−オキシドまたはエステルの使用。
【請求項10】
請求項1〜6のいずれかに記載の式IAの化合物の製造法であって、
式IIA
【化2】
〔式中、R4およびnは式IAの化合物で定義のとおりである〕
のアニリン化合物を、
式IIIA
【化3】
〔式中、R1、R2、R3、X、YおよびZは式IAの化合物で定義のとおりである〕
のアミンと、ビス反応性炭酸誘導体の存在下で反応させる工程;
および所望により、式IAの化合物を異なる式IAの化合物に変換する工程、得られる式IAの化合物の塩を遊離化合物または異なる塩に変換する工程、得られる式IAの遊離化合物をその塩に変換する工程、および/または得られる式Iの化合物のアイソマーの混合物を個々のアイソマーに分離する工程
を含む、方法。
【請求項11】
チロシンキナーゼ(とりわけFGFR)依存性疾患の処置法であって、かかる処置を必要とする対象に、当該処置に有効量の式IAの化合物、そのプロドラッグのN−オキシド、塩、エステルを投与することを含んでなる方法。
【公表番号】特表2009−520768(P2009−520768A)
【公表日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−546461(P2008−546461)
【出願日】平成18年12月20日(2006.12.20)
【国際出願番号】PCT/EP2006/070046
【国際公開番号】WO2007/071752
【国際公開日】平成19年6月28日(2007.6.28)
【出願人】(597011463)ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト (942)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年12月20日(2006.12.20)
【国際出願番号】PCT/EP2006/070046
【国際公開番号】WO2007/071752
【国際公開日】平成19年6月28日(2007.6.28)
【出願人】(597011463)ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト (942)
【Fターム(参考)】
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