説明

GPNMBに対する抗体およびその使用

本発明は、GPNMBに特異的に結合する完全ヒトモノクローナル抗体およびその使用を提供する。重鎖および軽鎖免疫グロブリン分子、特にフレームワーク領域および/または相補性決定領域(CDR)に及ぶ連続する重鎖および軽鎖配列に対応する配列を含むアミノ酸配列およびそれらをコードする塩基配列が提供される。また、本発明は抗GPNMB抗体を含む免疫複結合体およびそのような免疫結合体を使用する方法を提供する。さらに、本発明は抗GPNMB抗体成分と抗CD3成分とを含む二重特異性抗体およびそのような二重特異性抗体を使用する方法を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
GPNMBに特異的に結合する、単離されたヒト抗体。
【請求項2】
前記抗体がモノクローナル抗体である、請求項1記載の抗体。
【請求項3】
前記抗体が、10−1よりも高い親和定数でGPNMBに特異的に結合する、請求項1記載の抗体。
【請求項4】
VH1−2、VH2−5、VH3−11、VH3−21、VH3−30、VH3−33、VH4−31、VH4−59およびVH5−51からなる群から選択される領域を含む、請求項1記載の抗体。
【請求項5】
さらに、A2、A3、A20、A27、A30、L2およびO1からなる群から選択される領域を含む、請求項4記載の抗体。
【請求項6】
VH1−2、VH2−5、VH3−11、VH3−21、VH3−30、VH3−33、VH4−31、VH4−59およびVH5−51からなる群から選択される領域に由来する領域を含む、請求項1記載の抗体。
【請求項7】
さらに、A2、A3、A20、A27、A30、L2およびO1からなる群から選択される領域に由来する領域を含む、請求項6記載の抗体。
【請求項8】
配列番号2、20、38、56、74、92、110、128、146、164、182、200、218、236、253、256、260、265、270、274、277、281および285からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項1記載の抗体。
【請求項9】
さらに、配列番号11、29、47、65、83、101、119、137、155、173、191、209、227および245からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項8記載の抗体。
【請求項10】
配列番号4、6、8、13、15、17、22、24、26、31、33、35、40、42、44、49、51、53、58、60、62、67、69、71、76、78、80、85、87、89、94、96、98、103、105、107、112、114、116、121、123、125、130、132、134、139、141、143、148、150、152、157、159、161、166、168、170、175、177、179、184、186、188、193、195、197、202、204、206、211、213、215、220、222、224、229、231、233、238、240、242、247、249、251、254、257、261、266、271、278、282、286、255、258、262、267、272、275、279、283、287、259、263、264、268、269、273、276、280、284および288からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むCDRを含む、請求項1記載の抗体。
【請求項11】
抗体が、Mab1.10.2、Mab1.15.1、Mab1.2.2、Mabl.7.1、Mab2.10.2、Mab2.15.1、Mab2.16.1、Mab2.17.1、Mab2.21.2、Mab2.22.1、Mab2.24.1、Mab2.3.1、Mab2.7.1およびMab2.8.1からなる群から選択される、請求項1記載の抗体。
【請求項12】
抗体がIgG1抗体である、請求項1〜11のいずれかに記載の抗体。
【請求項13】
請求項1記載の抗体と細胞毒性薬とを含む、免疫結合体。
【請求項14】
前記抗体がMab1.15.1である、請求項13記載の免疫結合体。
【請求項15】
前記細胞毒性薬がオーリスタチンE(ドラスタチン−10)またはその誘導体である、請求項13記載の免疫結合体。
【請求項16】
請求項13記載の免疫結合体を含む、医薬組成物。
【請求項17】
請求項12記載の抗体と免疫調節物質とを含む、医薬組成物。
【請求項18】
ヒトフレームワーク領域とGPNMBに対する特異的な結合手段とを含む、抗体。
【請求項19】
前記手段が、配列番号4、6、8、13、15、17、22、24、26、31、33、35、40、42、44、49、51、53、58、60、62、67、69、71、76、78、80、85、87、89、94、96、98、103、105、107、112、114、116、121、123、125、130、132、134、139、141、143、148、150、152、157、159、161、166、168、170、175、177、179、184、186、188、193、195、197、202、204、206、211、213、215、220、222、224、229、231、233、238、240、242、247、249、251、254、257、261、266、271、278、282、286、255、258、262、267、272、275、279、283、287、259、263、264、268、269、273、276、280、284および288を含むか、またはそれらに由来するCDRを含む、請求項18記載の抗体。
【請求項20】
請求項1記載の抗体をコードする、単離された核酸。
【請求項21】
請求項20記載の核酸を含む、発現ベクター。
【請求項22】
請求項21記載のベクターを含む、宿主細胞。
【請求項23】
宿主細胞が、大腸菌、チャイニーズハムスター卵巣細胞、HeLa細胞またはNSO細胞である、請求項22記載の宿主細胞。
【請求項24】
前記核酸が、配列番号2、20、38、56、74、92、110、128、146、164、182、200、218、236、253、256、260、265、270、274、277、281および285からなる郡から選択されるアミノ酸配列をコードする、請求項23記載の核酸。
【請求項25】
前記核酸が、配列番号1、19、37、55、73、91、109、127、145、163、181、199、217、235、10、28、46、64、82、100、118、136、154、172、190、208、226および244からなる郡から選択される塩基配列を含む、請求項24記載の核酸。
【請求項26】
GPNMBに特異的に結合するヒトモノクローナル抗体の製造方法において、(a)置換されるCDR3を含むか、もしくはCDR3をコードする領域を欠く可変領域をコードする核酸の出発レパートリーを提供し;(b)配列番号8、26、44、62、80、98、116、134、152、170、188、206、224、242、259、263、264、268、269、273、276、280、284および288からなる群から選択される配列に実質的に示されるアミノ酸配列をコードするドナー核酸に該レパートリーを組み合わせて、可変領域をコードする核酸の産物レパートリーを提供するようにドナー核酸をレパートリー中のCDR3領域に挿入し;(c)産物レパートリーの核酸を発現し;(d)GPNMBに対して特異的な結合断片を選択し;(e)特異的な抗原結合断片または結合断片をコードする核酸を回収することを含む、方法。
【請求項27】
請求項26記載の方法により産生される、抗体。
【請求項28】
GPNMBに結合する抗体またはその結合断片であって、該抗体またはその結合断片がGPNMB誘導性活性を中和し、かつ該抗体またはその結合断片が、Mab1.2.1、Mab1.10.1およびMab2.22.1からなる群から選択された完全ヒト抗GPNMB抗体、または完全ヒト抗GPNMB抗体Mab1.2.1、Mab1.10.1またはMab2.22.1と同一の抗原結合性ビン中の抗体に交差反応する、抗体またはその結合断片。
【請求項29】
GPNMBに結合する抗体またはその結合断片であって、該抗体またはその結合断片がGPNMB誘導性活性を中和し、かつ該抗体またはその結合断片が、Mab2.3.1およびMab1.15.1からなる群から選択された完全ヒト抗GPNMB抗体、または完全ヒト抗GPNMB抗体Mab2.3.1またはMab1.15.1と同一の抗原結合性ビン中の抗体に交差反応する、抗体またはその結合断片。
【請求項30】
GPNMBに結合する抗体またはその結合断片であって、該抗体またはその結合断片がGPNMB誘導性活性を中和し、かつ該抗体またはその結合断片が、完全ヒト抗GPNMB抗体Mab2.10.1、または完全ヒト抗GPNMB抗体Mab2.10.1と同一の抗原結合性ビン中の抗体に交差反応する、抗体またはその結合断片。
【請求項31】
モノクローナルヒト抗GPNMB抗体のV領域を該抗GPNMB抗体のV領域に結合させた、一本鎖Fv抗体。
【請求項32】
さらに、抗CD31抗体のV領域を該抗CD3抗体のV領域に結合させた、請求項31記載の一本鎖Fv抗体。
【請求項33】
請求項31記載の一本鎖Fv抗体と細胞毒性薬とを含む、免疫結合体。
【請求項34】
さらに、シグナルペプチドまたはフラグタグを含む、請求項31または32記載の一本鎖Fv抗体。
【請求項35】
配列番号355のアミノ酸配列を含む、請求項31記載の一本鎖Fv抗体。
【請求項36】
配列番号357または配列番号359のアミノ酸配列を含む、請求項32記載の一本鎖Fv抗体。
【請求項37】
GPNMBの過剰発現に関連する疾患を治療または予防する方法であって、(a)請求項12記載の抗体、(b)請求項13または33記載の免疫結合体、または(c)請求項32記載の一本鎖Fv抗体を含有する有効量の組成物を、それを必要とする被験体に投与することを含む、方法。
【請求項38】
前記疾患が、黒色腫またはCNS系の新生物である、請求項37記載の方法。
【請求項39】
前記CNS系の新生物が、星細胞腫、神経膠芽腫、髄芽腫または新生物性髄膜炎である、請求項38記載の方法。
【請求項40】
前記被験体がヒトである、請求項37記載の方法。
【請求項41】
前記方法が、請求項12記載の免疫結合体を被験体に投与することを含み、有効量が2〜4回の投与で0.1mg/kg〜10mg/kgの単位用量である、請求項37記載の方法。
【請求項42】
前記有効量が0.1mg/kg〜2mg/kgの単位用量である、請求項41記載の方法。
【請求項43】
前記有効量が約1mg/kgの単位用量である、請求項41記載の方法。
【請求項44】
生物試料中のGPNMBの過剰発現細胞を検出する方法であって、該試料と請求項1〜11のいずれかに記載の抗体を含有する組成物とを接触させることを含む方法。
【請求項45】
前記方法が免疫組織化学である、請求項44記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13−1】
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【図13−2】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公表番号】特表2008−521411(P2008−521411A)
【公表日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−543622(P2007−543622)
【出願日】平成17年11月30日(2005.11.30)
【国際出願番号】PCT/US2005/043482
【国際公開番号】WO2006/071441
【国際公開日】平成18年7月6日(2006.7.6)
【出願人】(301062363)キュラジェン コーポレイション (18)
【出願人】(507175061)アムジェン フレモント, インコーポレイテッド (2)
【Fターム(参考)】