説明

HIV−1及びHIV−2を処置するための治療用組成物

ウイルス感染の全ての段階において、及びAIDSにおいて、HIVを処置する必要のある患者においてHIVを処置するための、ヒト免疫系のCD4+細胞におけるHIV−1及びHIV−2ウイルス複製をブロックするための薬学的混合物、及び治療用組成物を製造する方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
出願人は、先に出願した同時係属米国特許出願第10/353,483(2003年1月29日出願)の利益を請求する。
【0002】
ウイルス感染の全ての段階において、及びAIDSにおいて、ヒト免疫系のCD4+細胞におけるHIV−1及び/又はHIV−2ウイルス複製をブロックするための薬学的混合物、さらにウイルス感染の全ての段階において、及びAIDSにおいて、ヒト免疫系のCD4+細胞におけるHIV−1及び/又はHIV−2ウイルス複製をブロックするための薬学的混合物の製造方法。
【背景技術】
【0003】
以下、用語「HIV処置」及び「HIVを処置する必要のある患者におけるHIVの処置」は、HIV−1及び/又はHIV−2を有する患者を処置することを意味すると理解される。さらに、用語「HIVウイルス複製をブロックする」は、HIV−1及び/又はHIV−2ウイルス複製をブロックすることを意味する。さらに、用語「HIVウイルス」は、HIV−1及び/又はHIV−2ウイルスを指す。さらに、用語「HIV感染」は、HIV−1及び/又はHIV−2感染を指す。
【0004】
本発明の目的は、ウイルス感染の全ての段階において、及びAIDSにおいて、ヒト免疫系のCD4+細胞におけるHIV−1及び/又はHIV−2ウイルス複製をブロックするための薬学的混合物、さらにウイルス感染の全ての段階において、及びAIDSにおいて、ヒト免疫系のCD4+細胞におけるHIV−1及び/又はHIV−2ウイルス複製をブロックするための薬学的混合物の製造方法である。
【0005】
本発明の混合物は、後天性免疫不全症候群すなわちAIDSの処置における特定の適用を有する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、ウイルス感染の全ての段階において、及びAIDSにおいて、ヒト免疫系のCD4+細胞におけるHIV−1及び/又はHIV−2ウイルス複製をブロックするための、周知のキャリア及び/又は補助基質、並びに活性基質を含有する薬学的混合物であり、活性基質として少なくとも10個の化学基質、アロクロプトピンが1.0mg〜10.0mgの量で存在し;ニモジピンが20.0mg〜100.0mgの量で存在し;ヨウ化カリウムが120.0mg〜560.0mgの量で存在し;ヨウ素酸カリウムが30.0mg〜140.0mgの量で存在し;イヌリンが125.0mg〜375.0mgの量で存在し;銀が0.10mg〜0.50mgの量で存在し;亜鉛が10.0mg〜20.0mgの量で存在し;クロムが0.05mg〜0.20mgの量で存在し;オロチン酸が150.0mg〜500.0mgの量で存在し;デスフェリンが100.0mg〜300.0mgの量で存在することを特徴とする。
【0007】
ウイルス感染の全ての段階において、及びAIDSにおいて、HIVを処置する必要のある患者においてHIVを処置するための、ヒト免疫系のCD4+細胞におけるHIV−1及び/又はHIV−2ウイルス複製をブロックするための薬学的混合物及び治療用組成物の製造方法であって、当該治療用組成物は、薬学的に有効量のアロクロプトピン、ニモジピン、ヨウ化カリウム、ヨウ素酸カリウム、イヌリン、銀、亜鉛、クロム、オロチン酸及びデスフェリンを含む。本発明の1つの実施形態では、上記薬学的混合物及び上記方法はさらに、薬学的に有効量のタラキサステロール及びB−シトステロールを含む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明はさらに、ウイルス感染の全ての段階において、及びAIDSにおいて、ヒト免疫系のCD4+細胞におけるHIV−1及びHIV−2ウイルス複製をブロックするための薬学的混合物を製造する方法であって、アロクロプトピンを約1.0mg〜約10.0mgの量で;ニモジピンを約20.0mg〜約100.0mgの量で;ヨウ化カリウムを約120.0mg〜約560.0mgの量で;ヨウ素酸カリウムを約30.0mg〜約140.0mgの量で;イヌリンを約125.0mg〜約375.0mgの量で;銀を約0.10mg〜約0.50mgの量で;亜鉛を10.0mg〜約20.0mgの量で;クロムを約0.05mg〜約0.20mgの量で;オロチン酸を約150.0mg〜約500.0mgの量で;デスフェリンを約100.0mg〜約300.0mgの量でほぼ均一な基質が製造されるまで室温で混合し、その後で錠剤へとプレスし、さらに、コーティング錠へと成形可能であるか、又はウエハ、座剤、沸騰散、ゲル、及びコロイド溶液へと成形可能であるか;又は懸濁物、シロップ、体液に可溶性の塩、又は筋肉内又は静脈内注射のための液体、さらにアンプルを製造可能であることを特徴とする方法に関する。
【0009】
診断されたHIV感染を有する患者のための、又は後天性免疫不全症候群(AIDS)を有する患者のための治療法に関する既存の刊行物では、本明細書で適応される論法に基づくヒト免疫系のCD4+細胞におけるHIV−1及びHIV−2ウイルス複製をブロックするための医薬/薬学的調製物の記載はない。
【0010】
ここで議論される本発明の元になる前提は、ヒト免疫系のCD4+細胞におけるHIV−1及びHIV−2ウイルス複製についての基礎が、HIV−1及びHIV−2ウイルスウイルスとヒト免疫系のCD4細胞との間のエクセイトノーエキシメリック(exeitono−exoimeric)相関関係であるという論法である。
【0011】
この論法の適応の効果を以下に示す:HIV−1及びHIV−2ウイルス感染及びAIDSの処置を目的とする治療の開始は、患者の体に対してHIV−1及びHIV−2複製を引き起こす機構を完全にブロックする基質の送達を減らす。
【0012】
以下の基質は、この課題において役立つことがわかった:アロクロプトピン(クサノオウ植物において見出されるアルカロイド)、ニモジピン、ヨウ化カリウム、ヨウ素酸カリウム、イヌリン、銀、亜鉛、クロム、オロチン酸及びデスフェリン。この課題において役立つことが見出された他のものは、タラキサステロール及びB−シトステロールであった。
【0013】
以下のことが知られている:アロクロプトピンはヌクレオチドホスホジエステラーゼブロッカーであり、ニモジピンはカルシウムチャネルブロッカーであり、ヨウ化カリウムは酸性環境下でヨウ素酸カリウムと混合される場合、ヨウ素遊離基を生じ、イヌリンは体内で分解しない多糖であり;銀、亜鉛、及びクロムは酵素プロセスにおいて役割を果たす元素であり、デスフェリンは鉄イオンをキレート化し、オロチン酸はヌクレオチド化合物の前駆体である。
【0014】
しかし、列挙した基質は、登場しておらず、共に適用されず、特に、これらは本発明において記載されるような治療適用において共に使用されていなかった。
【0015】
本発明の最終目的は、ヒト免疫系のCD4+細胞におけるHIV−1及びHIV−2ウイルス複製をブロックするための薬学的混合物を供給することである。
【0016】
本発明は、ウイルス感染の全ての段階において、及びAIDSにおいて、ヒト免疫系のCD4+細胞におけるHIV−1及びHIV−2ウイルス複製をブロックするための薬学的混合物が、周知のキャリア及び/又は補助基質並びに活性基質を含有し、活性基質として少なくとも10個の化学基質が存在することを特徴とし、とりわけ;
−アロクロプトピンが約1.0mg〜約10.0mgの量で存在し、
−ニモジピンが約20.0mg〜約100.0mgの量で存在し、
−ヨウ化カリウムが約120.0mg〜約560.0mgの量で存在し、
−ヨウ素酸カリウムが約30.0mg〜約140.0mgの量で存在し、
−イヌリンが約125.0mg〜約375.0mgの量で存在し、
−銀が約0.10mg〜約0.50mgの量で存在し、
−亜鉛が10.0mg〜約20.0mgの量で存在し、
−クロムが約0.05mg〜約0.20mgの量で存在し、
−オロチン酸が約150.0mg〜約500.0mgの量で存在し、
−デスフェリンが約100.0mg〜約300.0mgの量で存在する。
【0017】
以下の場合に有利である:
−アロクロプトピンが10.0mgの量で存在し、
−ニモジピンが100.0mgの量で存在し、
−ヨウ化カリウムが560.0mgの量で存在し、
−ヨウ素酸カリウムが140.0mgの量で存在し、
−イヌリンが375.0mgの量で存在し、
−銀が0.50mgの量で存在し、
−亜鉛が20.0mgの量で存在し、
−クロムが0.20mgの量で存在し、
−オロチン酸が500.0mgの量で存在し、
−デスフェリンが300.0mgの量で存在する。
【0018】
以下の場合に有利である:
−アロクロプトピンが4.50mgの量で存在し、
−ニモジピンが60.0mgの量で存在し、
−ヨウ化カリウムが340.0mgの量で存在し、
−ヨウ素酸カリウムが85.0mgの量で存在し、
−イヌリンが250.0mgの量で存在し、
−銀が0.30mgの量で存在し、
−亜鉛が15.0mgの量で存在し、
−クロムが0.125mgの量で存在し、
−オロチン酸が325.0mgの量で存在し、
−デスフェリンが200.0mgの量で存在する。
【0019】
以下の場合に有利である:
−アロクロプトピンが4.50mgの量で存在し、
−ニモジピンが60.0mgの量で存在し、
−ヨウ化カリウムが340.0mgの量で存在し、
−ヨウ素酸カリウムが85.0mgの量で存在し、
−イヌリンが250.0mgの量で存在し、
−銀が0.30mgの量で存在し、
−亜鉛が15.0mgの量で存在し、
−クロムが0.125mgの量で存在し、
−オロチン酸が325.0mgの量で存在し、
−デスフェリンが200.0mgの量で存在し、
−タラキサステロールが350mgの量で存在し、
−B−シトステロールが400mgの量で存在する。
【0020】
以下の場合に有利である:
−アロクロプトピンが1.0mgの量で存在し、
−ニモジピンが20.0mgの量で存在し、
−ヨウ化カリウムが120.0mgの量で存在し、
−ヨウ素酸カリウムが30.0mgの量で存在し、
−イヌリンが125.0mgの量で存在し、
−銀が0.10mgの量で存在し、
−亜鉛が10.0mgの量で存在し、
−クロムが0.05mgの量で存在し、
−オロチン酸が250.0mgの量で存在し、
−デスフェリンが100.0mgの量で存在し、
−タラキサステロールが250mgの量で存在し、
−B−シトステロールが300mgの量で存在する。
【0021】
以下の場合に有利である:
−アロクロプトピンが1.0mgの量で存在し、
−ニモジピンが20.0mgの量で存在し、
−ヨウ化カリウムが120.0mgの量で存在し、
−ヨウ素酸カリウムが30.0mgの量で存在し、
−イヌリンが125.0mgの量で存在し、
−銀が0.10mgの量で存在し、
−亜鉛が10.0mgの量で存在し、
−クロムが0.05mgの量で存在し、
−オロチン酸が250.0mgの量で存在し、
−デスフェリンが100.0mgの量で存在する。
【0022】
アロクロプトピン:ニモジピン:ヨウ化カリウム:ヨウ素酸カリウム:イヌリン:銀:亜鉛:クロム:オロチン酸:デスフェリンの重量比がほぼ1:20:120:30:125:0.1:10:0.05:250:100に維持される場合、有利である。
【0023】
成分の混合物が錠剤、又はコーティング錠、又はウエハ、又は座剤、又は沸騰散、又はゲル、又はコロイド溶液の形態を有する場合に有利である。
【0024】
成分の混合物が懸濁物、又はシロップ、又は体液に可溶性の塩、又は筋肉内又は静脈内注射のための液体の形態を有する場合に有利である。
【0025】
ウイルス感染の全ての段階において、及びAIDSにおいて、ヒト免疫系のCD4+細胞におけるHIV−1及びHIV−2ウイルス複製をブロックするための薬学的混合物の製造は、以下の成分:
−アロクロプトピンを1.0mg〜10.0mgの量で、
−ニモジピンを20.0mg〜100.0mgの量で、
−ヨウ化カリウムを120.0mg〜560.0mgの量で、
−ヨウ素酸カリウムを30.0mg〜140.0mgの量で、
−イヌリンを125.0mg〜375.0mgの量で、
−銀を0.10mg〜0.50mgの量で、
−亜鉛を10.0mg〜20.0mgの量で、
−クロムを0.05mg〜0.20mgの量で、
−オロチン酸を150.0mg〜500.0mgの量で、
−デスフェリンを100.0mg〜300.0mgの量でを、ほぼ均一な混合物が作成されるまで室温で混合することを特徴とする。
【0026】
以下の場合に有利である:
−アロクロプトピン含量が10.0mgであり、
−ニモジピン含量が100.0mgであり、
−ヨウ化カリウム含量が560.0mgであり、
−ヨウ素酸カリウム含量が140.0mgであり、
−イヌリン含量が375.0mgであり、
−銀含量が0.50mgであり、
−亜鉛含量が20.0mgであり、
−クロム含量が0.20mgであり、
−オロチン酸含量が500.0mgであり、
−デスフェリン含量が300.0mgである。
【0027】
以下の場合に有利である:
−アロクロプトピン含量が4.50mgであり、
−ニモジピン含量が60.0mgであり、
−ヨウ化カリウム含量が340.0mgであり、
−ヨウ素酸カリウム含量が85.0mgであり、
−イヌリン含量が250.0mgであり、
−銀含量が0.30mgであり、
−亜鉛含量が15.0mgであり、
−クロム含量が0.125mgであり、
−オロチン酸含量が325.0mgであり、
−デスフェリン含量が200.0mgである。
【0028】
以下の場合に有利である:
−アロクロプトピン含量が1.0mgであり、
−ニモジピン含量が20.0mgであり、
−ヨウ化カリウム含量が120.0mgであり、
−ヨウ素酸カリウム含量が30.0mgであり、
−イヌリン含量が125.0mgであり、
−銀含量が0.10mgであり、
−亜鉛含量が10.0mgであり、
−クロム含量が0.05mgであり、
−オロチン酸含量が250.0mgであり、
−デスフェリン含量が100.0mgである。
【0029】
アロクロプトピン:ニモジピン:ヨウ化カリウム:ヨウ素酸カリウム:イヌリン:銀:亜鉛:クロム:オロチン酸:デスフェリンの重量比がほぼ1:20:120:30:125:0.1:10:0.05:250:100に維持される場合、有利である。
【0030】
薬学的混合物及びそれを製造する方法は、薬学的に有効量のタラキサステロール及びB−シトステロールをさらに含んでもよい。薬学的混合物及びそれを製造する方法が、アロクロプトピンを1.0mg〜10.0mgの量で;ニモジピンを20.0mg〜100.0mgの量で;ヨウ化カリウムを120.0mg〜560.0mgの量で;ヨウ素酸カリウムを30.0mg〜140.0mgの量で;イヌリンを125.0mg〜375.0mgの量で;銀を0.10mg〜0.50mgの量で;亜鉛を10.0mg〜20.0mgの量で;クロムを0.05mg〜0.20mgの量で;オロチン酸を150.0mg〜500.0mgの量で;デスフェリンを100.0mg〜300.0mgの量で;タラキサステロールを250〜400mgの量で、及びB−シトステロールを300〜500mgの量で、ほぼ均一な混合物が作成されるまで室温で混合し、その後で錠剤へとプレスし、さらに、コーティング錠の形態を有することができるか、又はウエハ、座剤、沸騰散、ゲル、及びコロイド溶液へと成形可能であるか;又は懸濁物、シロップ、体液に可溶性の塩、又は筋肉内又は静脈内注射のための液体、さらにアンプルへと形成可能であることを特徴とする場合に有利である。
【0031】
アロクロプトピン:ニモジピン:ヨウ化カリウム:ヨウ素酸カリウム:イヌリン:銀:亜鉛:クロム:オロチン酸:デスフェリン:タラキサステロール:B−シトステロールの重量比がほぼ1:20:120:30:125:0.1:10:0.05:250:100:400:500に維持される場合に有利である。
【0032】
アロクロプトピン:ニモジピン:ヨウ化カリウム:ヨウ素酸カリウム:イヌリン:銀:亜鉛:クロム:オロチン酸:デスフェリン:タラキサステロール:B−シトステロールの重量比がほぼ1:20:120:30:125:0.1:10:0.05:250:100:350:400に維持される場合も有利である。
【0033】
成分の混合物が、錠剤、又はコーティング錠、又はウエハ、又は座剤、又は沸騰散、又はゲル、又はコロイド溶液の形態を有する場合に有利である。
【0034】
成分の混合物が、懸濁物、又はシロップ、又は体液に可溶性の塩、又は筋肉内又は静脈内注射のための液体の形態を有する場合に有利である。
【0035】
本発明における薬学的混合物の有利な効果は、ヒト免疫系のCD4+細胞のレセプターに対してHIVウイルスカプセルのgp160タンパク質を結合する機構をブロックすること、及びHIV−1及びHIV−2ウイルス複製に関連する細胞内プロセスをブロックすることである。
【実施例1】
【0036】
薬学的混合物の含量:
−アロクロプトピン10.0mg
−ニモジピン100.0mg
−ヨウ化カリウム560.0mg
−ヨウ素酸カリウム140.0mg
−イヌリン375.0mg
−銀0.50mg
−亜鉛20.0mg
−クロム0.20mg
−オロチン酸500.0mg
−デスフェリン300.0mg
【0037】
薬学的混合物の製造:
アロクロプトピン10.0mg、ニモジピン100.0mg、ヨウ化カリウム560.0mg、ヨウ素酸カリウム140.0mg、イヌリン375.0mg、銀0.50mg、亜鉛20.0mg、クロム0.20mg、オロチン酸500.0mg、デスフェリン300.0mgを室温で混合する。
【0038】
全ての成分を添加した後、均一な基質が得られるまで10〜20分全て合わせて混合する。この混合物を次いで錠剤へとプレスし、さらにコーティング錠の形態を有することができるか、又はウエハ、座剤、沸騰散、ゲル、及びコロイド溶液へと成形することができる。
【実施例2】
【0039】
薬学的混合物の含量:
−アロクロプトピン1.0mg
−ニモジピン20.0mg
−ヨウ化カリウム120.0mg
−ヨウ素酸カリウム30.0mg
−イヌリン125.0mg
−銀0.10mg
−亜鉛10.0mg
−クロム0.05mg
−オロチン酸150.0mg
−デスフェリン100.0mg
【0040】
薬学的混合物の製造:
アロクロプトピン1.0mg、ニモジピン20.0mg、ヨウ化カリウム120.0mg、ヨウ素酸カリウム30.0mg、イヌリン125.0mg、銀0.10mg、亜鉛10.0mg、クロム0.05mg、オロチン酸150.0mg、デスフェリン100.0mgを室温で混合する。
【0041】
全ての成分を添加した後、均一な基質が得られるまで10〜20分全て合わせて混合する。
【0042】
次いで生成物を懸濁物、シロップ、体液に可溶性の塩、又は筋肉内又は静脈内注射のための液体、さらにアンプルにすることができる。
【実施例3】
【0043】
薬学的混合物の含量:
−アロクロプトピン10.0mg
−ニモジピン100.0mg
−ヨウ化カリウム560.0mg
−ヨウ素酸カリウム140.0mg
−イヌリン375.0mg
−銀0.50mg
−亜鉛20.0mg
−クロム0.20mg
−オロチン酸500.0mg
−デスフェリン300.0mg
−タラキサステロール400mg
−B−シトステロール500mg
【0044】
薬学的混合物の製造:
アロクロプトピン10.0mg、ニモジピン100.0mg、ヨウ化カリウム560.0mg、ヨウ素酸カリウム140.0mg、イヌリン375.0mg、銀0.50mg、亜鉛20.0mg、クロム0.20mg、オロチン酸500.0mg、デスフェリン300.0mg、タラキサステロール400mg、B−シトステロール500mgを室温で混合する。
【0045】
全ての成分を添加した後、均一な基質が得られるまで10〜20分全て合わせて混合する。この混合物を次いで錠剤へとプレスし、さらにコーティング錠の形態を有することができるか、又はウエハ、座剤、沸騰散、ゲル、及びコロイド溶液へと成形することができる。
【実施例4】
【0046】
薬学的混合物の含量:
−アロクロプトピン1.0mg
−ニモジピン20.0mg
−ヨウ化カリウム120.0mg
−ヨウ素酸カリウム30.0mg
−イヌリン125.0mg
−銀0.10mg
−亜鉛10.0mg
−クロム0.05mg
−オロチン酸150.0mg
−デスフェリン100.0mg
−タラキサステロール250mg
−B−シトステロール300mg
【0047】
薬学的混合物の製造。
アロクロプトピン1.0mg、ニモジピン20.0mg、ヨウ化カリウム120.0mg、ヨウ素酸カリウム30.0mg、イヌリン125.0mg、銀0.10mg、亜鉛10.0mg、クロム0.05mg、オロチン酸150.0mg、デスフェリン100.0mg、タラキサステロール250mg、B−シトステロール300mgを室温で混合する。
【0048】
全ての成分を添加した後、均一な基質が得られるまで10〜20分全て合わせて混合する。
【0049】
次いで生成物を懸濁物、シロップ、体液に可溶性の塩、又は筋肉内又は静脈内注射のための液体、さらにアンプルにすることができる。
【0050】
用語「薬学的に有効量」は、有効量の本発明の薬学的混合物(アロクロプトピン、ニモジピン、ヨウ化カリウム、ヨウ素酸カリウム、イヌリン、銀、亜鉛、クロム、オロチン酸及びデスフェリンの混合物を含む)を意味すると理解すべきである。本発明の薬学的組成物の実際の投薬濃度は、特定の患者の所望の治療応答及び投与組成物及び投与形態を達成するように変動可能である。選択された投薬濃度は、特定の化合物の活性、投与経路、処置される状態の重篤度及び処置される患者の状態及び前病歴に依る。しかし、所望の治療効果を達成するのに必要な濃度よりも低い濃度で化合物の投薬を開始し、所望の効果が達成されるまで徐々に投薬量を増加することは当業分野の範囲内である。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
HIVを処置する必要のある患者においてHIVを処置するための治療用組成物であって、薬学的に有効量のアロクロプトピン、ニモジピン、ヨウ化カリウム、ヨウ素酸カリウム、イヌリン、銀、亜鉛、クロム、オロチン酸及びデスフェリンを含む、治療用組成物。
【請求項2】
アロクロプトピンが約1.0mg〜約10.0mgの量で存在し、ニモジピンが約20.0mg〜約100.0mgの量で存在し、ヨウ化カリウムが約120.0mg〜約560.0mgの量で存在し、ヨウ素酸カリウムが約30.0mg〜約140.0mgの量で存在し、イヌリンが約125.0mg〜約375.0mgの量で存在し、銀が約0.10mg〜約0.50mgの量で存在し、亜鉛が10.0mg〜約20.0mgの量で存在し、クロムが約0.05mg〜約0.20mgの量で存在し、オロチン酸が約150.0mg〜約500.0mgの量で存在し、デスフェリンが約100.0mg〜約300.0mgの量で存在する、請求項1に記載の治療用組成物。
【請求項3】
アロクロプトピンが約10.0mgの量で存在し、ニモジピンが約100.0mgの量で存在し、ヨウ化カリウムが約560.0mgの量で存在し、ヨウ素酸カリウムが約140.0mgの量で存在し、イヌリンが約375.0mgの量で存在し、銀が約0.50mgの量で存在し、亜鉛が約20.0mgの量で存在し、クロムが約0.20mgの量で存在し、オロチン酸が約500.0mgの量で存在し、デスフェリンが約300.0mgの量で存在する、請求項1に記載の治療用組成物。
【請求項4】
アロクロプトピンが約4.5mgの量で存在し、ニモジピンが約60.0mgの量で存在し、ヨウ化カリウムが約340.0mgの量で存在し、ヨウ素酸カリウムが約85.0mgの量で存在し、イヌリンが約250.0mgの量で存在し、銀が約0.30mgの量で存在し、亜鉛が約15.0mgの量で存在し、クロムが約0.125mgの量で存在し、オロチン酸が約325.0mgの量で存在し、デスフェリンが約200.0mgの量で存在する、請求項1に記載の治療用組成物。
【請求項5】
アロクロプトピンが約1.0mgの量で存在し、ニモジピンが約20.0mgの量で存在し、ヨウ化カリウムが約120.0mgの量で存在し、ヨウ素酸カリウムが約30.0mgの量で存在し、イヌリンが約125.0mgの量で存在し、銀が約0.10mgの量で存在し、亜鉛が約10.0mgの量で存在し、クロムが約0.05mgの量で存在し、オロチン酸が約250.0mgの量で存在し、デスフェリンが約100.0mgの量で存在する、請求項1に記載の治療用組成物。
【請求項6】
アロクロプトピン:ニモジピン:ヨウ化カリウム:ヨウ素酸カリウム:イヌリン:銀:亜鉛:クロム:オロチン酸:デスフェリンの重量比が約1:20:120:30:125:0.1:10:0.05:250:100である、請求項1に記載の治療用組成物。
【請求項7】
前記組成物が患者に対して投与するのに好適な形態であり、当該形態が、錠剤、コーティング錠、ウエハ、座剤、沸騰散、ゲル、及びコロイド懸濁物からなる群より選択される、請求項1に記載の治療用組成物。
【請求項8】
HIVを処置する必要のある患者においてHIVを処置するための治療用組成物であって、薬学的に有効量のアロクロプトピン、ニモジピン、ヨウ化カリウム、ヨウ素酸カリウム、イヌリン、銀、亜鉛、クロム、オロチン酸、デスフェリン、タラキサステロール及びB−シトステロールを含む、治療用組成物。
【請求項9】
アロクロプトピンが約1.0mg〜約10.0mgの量で存在し、ニモジピンが約20.0mg〜約100.0mgの量で存在し、ヨウ化カリウムが約120.0mg〜約560.0mgの量で存在し、ヨウ素酸カリウムが約30.0mg〜約140.0mgの量で存在し、イヌリンが約125.0mg〜約375.0mgの量で存在し、銀が約0.10mg〜約0.50mgの量で存在し、亜鉛が10.0mg〜約20.0mgの量で存在し、クロムが約0.05mg〜約0.20mgの量で存在し、オロチン酸が約150.0mg〜約500.0mgの量で存在し、デスフェリンが約100.0mg〜約300.0mgの量で存在し、タラキサステロールが約250mg〜約400mgの量で存在し、B−シトステロールが約300mg〜約500mgの量で存在する、請求項8に記載の治療用組成物。
【請求項10】
アロクロプトピンが約10.0mgの量で存在し、ニモジピンが約100.0mgの量で存在し、ヨウ化カリウムが約560.0mgの量で存在し、ヨウ素酸カリウムが約140.0mgの量で存在し、イヌリンが約375.0mgの量で存在し、銀が約0.50mgの量で存在し、亜鉛が約20.0mgの量で存在し、クロムが約0.20mgの量で存在し、オロチン酸が約500.0mgの量で存在し、デスフェリンが約300.0mgの量で存在し、タラキサステロールが約400mgの量で存在し、B−シトステロールが約500mgの量で存在する、請求項8に記載の治療用組成物。
【請求項11】
アロクロプトピンが約4.5mgの量で存在し、ニモジピンが約60.0mgの量で存在し、ヨウ化カリウムが約340.0mgの量で存在し、ヨウ素酸カリウムが約85.0mgの量で存在し、イヌリンが約250.0mgの量で存在し、銀が約0.30mgの量で存在し、亜鉛が約15.0mgの量で存在し、クロムが約0.125mgの量で存在し、オロチン酸が約325.0mgの量で存在し、デスフェリンが約200.0mgの量で存在し、タラキサステロールが約350mgの量で存在し、B−シトステロールが約400mgの量で存在する、請求項8に記載の治療用組成物。
【請求項12】
アロクロプトピンが約1.0mgの量で存在し、ニモジピンが約20.0mgの量で存在し、ヨウ化カリウムが約120.0mgの量で存在し、ヨウ素酸カリウムが約30.0mgの量で存在し、イヌリンが約125.0mgの量で存在し、銀が約0.10mgの量で存在し、亜鉛が約10.0mgの量で存在し、クロムが約0.05mgの量で存在し、オロチン酸が約250.0mgの量で存在し、デスフェリンが約100.0mgの量で存在し、タラキサステロールが約250mgの量で存在し、B−シトステロールが約300mgの量で存在する、請求項8に記載の治療用組成物。
【請求項13】
HIVウイルス複製をブロックするための薬学的混合物を調製する方法であって、薬学的に有効量のアロクロプトピン、ニモジピン、ヨウ化カリウム、ヨウ素酸カリウム、イヌリン、銀、亜鉛、クロム、オロチン酸及びデスフェリンを混合してHIV−1及びHIV−2ウイルス複製をブロックするための薬学的混合物を提供する工程を含む、方法。
【請求項14】
前記混合する工程が室温で行われる、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
アロクロプトピンが約1.0mg〜約10.0mgの量で存在し、ニモジピンが約20.0mg〜約100.0mgの量で存在し、ヨウ化カリウムが約120.0mg〜約560.0mgの量で存在し、ヨウ素酸カリウムが約30.0mg〜約140.0mgの量で存在し、イヌリンが約125.0mg〜約375.0mgの量で存在し、銀が約0.10mg〜約0.50mgの量で存在し、亜鉛が10.0mg〜約20.0mgの量で存在し、クロムが約0.05mg〜約0.20mgの量で存在し、オロチン酸が約150.0mg〜約500.0mgの量で存在し、デスフェリンが約100.0mg〜約300.0mgの量で存在する、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
アロクロプトピンが約10.0mgの量で存在し、ニモジピンが約100.0mgの量で存在し、ヨウ化カリウムが約560.0mgの量で存在し、ヨウ素酸カリウムが約140.0mgの量で存在し、イヌリンが約375.0mgの量で存在し、銀が約0.50mgの量で存在し、亜鉛が約20.0mgの量で存在し、クロムが約0.20mgの量で存在し、オロチン酸が約500.0mgの量で存在し、デスフェリンが約300.0mgの量で存在する、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
アロクロプトピンが約4.5mgの量で存在し、ニモジピンが約60.0mgの量で存在し、ヨウ化カリウムが約340.0mgの量で存在し、ヨウ素酸カリウムが約85.0mgの量で存在し、イヌリンが約250.0mgの量で存在し、銀が約0.30mgの量で存在し、亜鉛が約15.0mgの量で存在し、クロムが約0.125mgの量で存在し、オロチン酸が約325.0mgの量で存在し、デスフェリンが約200.0mgの量で存在する、請求項13に記載の方法。
【請求項18】
アロクロプトピンが約1.0mgの量で存在し、ニモジピンが約20.0mgの量で存在し、ヨウ化カリウムが約120.0mgの量で存在し、ヨウ素酸カリウムが約30.0mgの量で存在し、イヌリンが約125.0mgの量で存在し、銀が約0.10mgの量で存在し、亜鉛が約10.0mgの量で存在し、クロムが約0.05mgの量で存在し、オロチン酸が約250.0mgの量で存在し、デスフェリンが約100.0mgの量で存在する、請求項13に記載の方法。
【請求項19】
前記薬学的混合物は、アロクロプトピン:ニモジピン:ヨウ化カリウム:ヨウ素酸カリウム:イヌリン:銀:亜鉛:クロム:オロチン酸:デスフェリンの重量比が約1:20:120:30:125:0.1:10:0.05:250:100である、請求項13に記載の方法。
【請求項20】
前記薬学的混合物を患者に投与するために好適な形態に変換する工程をさらに含み、当該形態が、錠剤、コーティング錠、ウエハ、座剤、沸騰散、ゲル、及びコロイドからなる群より選択される、請求項13に記載の方法。
【請求項21】
HIV感染を処置する方法であって、薬学的に有効量のアロクロプトピン、ニモジピン、ヨウ化カリウム、ヨウ素酸カリウム、イヌリン、銀、亜鉛、クロム、オロチン酸及びデスフェリンを含む薬学的混合物をHIVを処置する必要のある患者に投与する工程を含む、方法。
【請求項22】
前記薬学的混合物が筋肉内投与される、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記薬学的混合物が静脈内注射される、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
HIVウイルス複製をブロックするための薬学的組成物を調製する方法であって、薬学的に有効量のアロクロプトピン、ニモジピン、ヨウ化カリウム、ヨウ素酸カリウム、イヌリン、銀、亜鉛、クロム、オロチン酸、デスフェリン、タラキサステロール及びB−シトステロールを混合してHIV−1及びHIV−2ウイルス複製をブロックするための薬学的混合物を提供する工程を含む、方法。
【請求項25】
前記混合する工程が室温で行われる、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
アロクロプトピンが約1.0mg〜約10.0mgの量で存在し、ニモジピンが約20.0mg〜約100.0mgの量で存在し、ヨウ化カリウムが約120.0mg〜約560.0mgの量で存在し、ヨウ素酸カリウムが約30.0mg〜約140.0mgの量で存在し、イヌリンが約125.0mg〜約375.0mgの量で存在し、銀が約0.10mg〜約0.50mgの量で存在し、亜鉛が10.0mg〜約20.0mgの量で存在し、クロムが約0.05mg〜約0.20mgの量で存在し、オロチン酸が約150.0mg〜約500.0mgの量で存在し、デスフェリンが約100.0mg〜約300.0mgの量で存在し、タラキサステロールが約250mg〜約400mgの量で存在し、B−シトステロールが約300mg〜約500mgの量で存在する、請求項24に記載の方法。
【請求項27】
前記薬学的混合物は、アロクロプトピン:ニモジピン:ヨウ化カリウム:ヨウ素酸カリウム:イヌリン:銀:亜鉛:クロム:オロチン酸:デスフェリン:タラキサステロール:B−シトステロールの重量比が約1:20:120:30:125:0.1:10:0.05:250:100:250:300である、請求項24に記載の方法。
【請求項28】
前記薬学的混合物を患者に投与するために好適な形態に変換する工程をさらに含み、当該形態が、錠剤、コーティング錠、ウエハ、座剤、沸騰散、ゲル、及びコロイドからなる群より選択される、請求項24に記載の方法。
【請求項29】
HIV感染を処置する方法であって、薬学的に有効量のアロクロプトピン、ニモジピン、ヨウ化カリウム、ヨウ素酸カリウム、イヌリン、銀、亜鉛、クロム、オロチン酸、デスフェリン、タラキサステロール及びB−シトステロールを含む薬学的混合物を、HIVを処置する必要のある患者に投与する工程を含む、方法。
【請求項30】
前記薬学的混合物が筋肉内投与される、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記薬学的混合物が静脈内注射される、請求項29に記載の方法。


【公表番号】特表2006−516633(P2006−516633A)
【公表日】平成18年7月6日(2006.7.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−503151(P2006−503151)
【出願日】平成16年1月29日(2004.1.29)
【国際出願番号】PCT/US2004/002536
【国際公開番号】WO2004/066954
【国際公開日】平成16年8月12日(2004.8.12)
【出願人】(505275686)エクシトン−エクシマー ゲーエムベーハー (1)
【Fターム(参考)】