説明

HIV伝播を含めた膜融合関連現象を阻害する方法および組成物

【課題】効力のある抗レトロウイルス活性を示すペプチドを提供する。
【解決手段】HIV−1LAIgp41タンパク質のアミノ酸638から673に対応するDP178ペプチド、並びにDP178の断片、類似体および相同体を含む抗レトロウイルス活性を示すペプチドであり、未感染細胞へのヒトおよび非ヒトレトロウイルス(特にHIV)伝播の阻害剤としての該ペプチドの使用を提供する。また、ウイルスとしては、RSウイルス、ヒト・パラインフルエンザウイルス、インフルエンザウイルス、B型肝炎ウイルス、エプスタインーバーウイルスにも使用することができる。ペプチドは、ALLMOTI5、107x178x4またはPLZIP配列検索モチーフにより認識された抗レトロウイルス活性を示す。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
ALLMOTI5、107x178x4 または PLZIP配列検索モチーフにより認識される単離されたペプチド。
【請求項2】
前記ペプチドがウイルス中に存在するペプチドに相当する、請求項1に記載のペプチド。
【請求項3】
前記ウイルスがHIV−1またはHIV−2である、請求項2に記載のペプチド。
【請求項4】
前記ウイルスがRS (respiratory syncytial)ウイルスである、請求項2に記載のペプチド。
【請求項5】
前記ウイルスがヒト・パラインフルエンザウイルスである、請求項2に記載のペプチド。
【請求項6】
前記ウイルスがインフルエンザウイルスである、請求項2に記載のペプチド。
【請求項7】
前記ウイルスがB型肝炎ウイルスである、請求項2に記載のペプチド。
【請求項8】
前記ウイルスがエプスタイン- バーウイルスである、請求項2に記載のペプチド。
【請求項9】
ALLMOTI5、107x178x4 または PLZIP配列検索モチーフにより認識されるペプチドの使用であって、有効濃度の該ペプチドと、細胞とを、該細胞へのウイルス感染が起こらないような有効な期間にわたり接触させることによって該細胞へのウイルス伝播を阻害する薬剤の製造のための上記使用。
【請求項10】
前記ウイルスがHIV−1またはHIV−2である、請求項9に記載の使用。
【請求項11】
前記ウイルスがRSウイルスである、請求項9に記載の使用。
【請求項12】
前記ウイルスがヒト・パラインフルエンザウイルスである、請求項9に記載の使用。
【請求項13】
前記ウイルスがインフルエンザウイルスである、請求項9に記載の使用。
【請求項14】
前記ウイルスがB型肝炎ウイルスである、請求項9に記載の使用。
【請求項15】
前記ウイルスがエプスタイン- バーウイルスである、請求項9に記載の使用。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
HIV-1またはHIV-2のgp41タンパク質の領域のALLMOTI5、107x178x4またはPLZIPモチーフ配列検索の方法により同定される単離されたペプチドであって、
ALLMOTI5検索モチーフは、ペプチド内の連続したアミノ酸残基のヘプタッドを記述するために、{CDGHP} - {CFP} (2) - {CDGHP} - {CFP} (3) -と書くことができ、ここで中括弧は、該ヘプタッドの所与の位置から除外されるアミノ酸残基を一文字表記で示しており、かつ中括弧の後の丸括弧内の数字は、除外が当てはまる該ヘプタッド内の連続したアミノ酸位置の数を示しており、
107x178x4検索モチーフは、ペプチド内の連続したアミノ酸残基のヘプタッドを記述するために、[EFIKLNQSTVWY] - {CFMP} (2) - [EFIKLNQSTVWY] - {CFMP} (3) - と書くことができ、ここで角括弧は、該ヘプタッドの所与の位置に限定されるアミノ酸残基を一文字表記で示しており、中括弧は、該ヘプタッドの所与の位置から除外されるアミノ酸残基を一文字表記で示しており、かつ中括弧の後の丸括弧内の数字は、除外が当てはまる該ヘプタッド内の連続したアミノ酸位置の数を示しており、
PLZIP検索モチーフは、それぞれ、ペプチド内の一文字表記で表される連続したアミノ酸の配列を記述するために、
(1) P-{P}(0,10) - [LIV] - {P}(6) - [LIV] - {P}(6) - [LIV]、または
(2) P - X(1,23) - [LIV] - {P}(6) - [LIV] - {P}(6) - [LIV]
と書くことができ、ここで(1)は、プロリン残基の後に、丸括弧内に示した範囲のペプチド内の連続した残基(プロリン残基は存在しない)が、単一残基位置(角括弧は所与の位置に限定されるアミノ酸残基を示す)と交互に続いており、(2)は、プロリン残基の後に、丸括弧内に示した範囲のペプチド内の連続した残基(任意のアミノ酸が存在しうる)が続き、その後に単一残基位置(角括弧は所与の位置に限定されるアミノ酸残基を示す)が丸括弧内に示した範囲のペプチド内の連続した残基(プロリン残基は存在しない)と交互に続いており、
さらに、前記ペプチドはアミノ末端Xおよびカルボキシ末端Zを含んでなり、ここでXはアミノ基、アセチル基、9-フルオレニルメトキシ-カルボニル基、疎水性基、または巨大分子キャリアー基を表し、Zはカルボキシル基、アミド基、疎水性基、または巨大分子キャリアー基を表し、
前記配列検索モチーフにより同定されたペプチドは、あるアミノ酸残基が異なるアミノ酸残基で置換されるアミノ酸置換をさらに有しており、その結果得られるペプチドが抗ウイルス活性を示すものである、上記ペプチド。
【請求項2】
前記置換が保存的置換である、請求項1に記載のペプチド。
【請求項3】
前記置換が非保存的置換である、請求項1に記載のペプチド。
【請求項4】
HIV-1またはHIV-2のgp41タンパク質の領域のALLMOTI5、107x178x4またはPLZIPモチーフ配列検索の方法により同定される単離されたペプチドであって、
ALLMOTI5検索モチーフは、ペプチド内の連続したアミノ酸残基のヘプタッドを記述するために、{CDGHP} - {CFP} (2) - {CDGHP} - {CFP} (3) -と書くことができ、ここで中括弧は、該ヘプタッドの所与の位置から除外されるアミノ酸残基を一文字表記で示しており、かつ中括弧の後の丸括弧内の数字は、除外が当てはまる該ヘプタッド内の連続したアミノ酸位置の数を示しており、
107x178x4検索モチーフは、ペプチド内の連続したアミノ酸残基のヘプタッドを記述するために、[EFIKLNQSTVWY] - {CFMP} (2) - [EFIKLNQSTVWY] - {CFMP} (3) - と書くことができ、ここで角括弧は、該ヘプタッドの所与の位置に限定されるアミノ酸残基を一文字表記で示しており、中括弧は、該ヘプタッドの所与の位置から除外されるアミノ酸残基を一文字表記で示しており、かつ中括弧の後の丸括弧内の数字は、除外が当てはまる該ヘプタッド内の連続したアミノ酸位置の数を示しており、
PLZIP検索モチーフは、それぞれ、ペプチド内の一文字表記で表される連続したアミノ酸の配列を記述するために、
(1) P-{P}(0,10) - [LIV] - {P}(6) - [LIV] - {P}(6) - [LIV]、または
(2) P - X(1,23) - [LIV] - {P}(6) - [LIV] - {P}(6) - [LIV]
と書くことができ、ここで(1)は、プロリン残基の後に、丸括弧内に示した範囲のペプチド内の連続した残基(プロリン残基は存在しない)が、単一残基位置(角括弧は所与の位置に限定されるアミノ酸残基を示す)と交互に続いており、(2)は、プロリン残基の後に、丸括弧内に示した範囲のペプチド内の連続した残基(任意のアミノ酸が存在しうる)が続き、その後に単一残基位置(角括弧は所与の位置に限定されるアミノ酸残基を示す)が丸括弧内に示した範囲のペプチド内の連続した残基(プロリン残基は存在しない)と交互に続いており、
さらに、前記ペプチドはアミノ末端Xおよびカルボキシ末端Zを含んでなり、ここでXはアミノ基、アセチル基、9-フルオレニルメトキシ-カルボニル基、疎水性基、または巨大分子キャリアー基を表し、Zはカルボキシル基、アミド基、疎水性基、または巨大分子キャリアー基を表し、
さらに、抗ウイルス活性を示すものである、上記ペプチド。
【請求項5】
前記ペプチドが下記の式:
X-YTSLIHSLIEESQNQQEKNEQELLELDKWASLWNAF-Z;
X-YTSLIHSLIEESQNQQEKNEQELLELDKWASLANWF-Z;
X-YTSLIHSLIEESQNQQEKNEQQLLELDKWASLWNWF-Z;
X-YTSLIHSLIEESQNQQEKNEQELLQLDKWASLWNWF-Z;
X-YTSLIHSLIEESQNQQEKNQQELLQLDKWASLWNWF-Z;
X-YTSLIHSLQEESQNQQEKNEQELLELDKWASLWNWF-Z;
X-YTSLIHSLIEQSQNQQEKNEQELLELDKWASLWNWF-Z;
X-YTSLIHSLIQESQNQQEKNEQELLELDKWASLWNWF-Z;
X-YTSLIHSLIEESQNQQEKNEQQLLELDKWASLWNWF-Z;
X-YTSLIQSLIEESQNQQEKNEQQLLELDKWASLWNWF-Z;
X-YTSLIHSLIEESQNQQEKNEQELLELDKWASLFNFF-Z;
X-YTSLIHSLIEESQNLQEKNEQELLELDKWASLWNWF-Z;
X-YTSLIHSLIEESQNQQEKLEQELLELDKWASLWNWF-Z;
X-YTSLIHSLIEESQNQQEKNEQELLEFDKWASLWNWF-Z;
X-YTSLIHSLIEESQNQQEKNEQELLELDKWASPWNWF-Z;
X-YTSLIHSLIEESQNQQEKNEQELLELDKWASLWNSF-Z;
X-LRAIEAQQHLLQLTVWQIKQLQARILAV-Z;
X-NKSLEQIWNNMTWMEWDREINNYTSLIHSLIEESQNQQEKNEQELLELDKWASLWNWF-Z;
X-SLEQIWNNMTWMEWDREINNYTSLIHSLIEESQNQQ-Z;
X-LEQIWNNMTWMEWDREINNYTSLIHSLIEESQNQQE-Z;
X-EQIWNNMTWMEWDREINNYTSLIHSLIEESQNQQEK-Z;
X-QIWNNMTWMEWDREINNYTSLIHSLIEESQNQQEKN-Z;
X-IWNNMTWMEWDREINNYTSLIHSLIEESQNQQEKNE-Z;
X-WNNMTWMEWDREINNYTSLIHSLIEESQNQQEKNEQ-Z;
X-NNMTWMEWDREINNYTSLIHSLIEESQNQQEKNEQE-Z;
X-NMTWMEWDREINNYTSLIHSLIEESQNQQEKNEQEL-Z;
X-MTWMEWDREINNYTSLIHSLIEESQNQQEKNEQELLELDKWASLWNW-Z;
X-TWMEWDREINNYTSLIHSLIEESQNQQEKNEQELLE-Z;
X-WMEWDREINNYTSLIHSLIEESQNQQEKNEQELLEL-Z;
X-WMEWDREINNYTSLIHSLIEESQNQQEKNEQELLE-Z;
X-WMEWDREINNYTSLIGSLIEESQNQQEKNEQELLE-Z;
X-MEWDREINNYTSLIHSLIEESQNQQEKNEQELLELD-Z;
X-EWDREINNYTSLIHSLIEESQNQQEKNEQELLELDK-Z;
X-WDREINNYTSLIHSLIEESQNQQEKNEQELLELDKW-Z; または
X-YTSLIHSLIEESQNQQEKNEQELLELDKWASLWNWFNITNWLWLIKFI-Z
を有し、該ペプチドは1〜15アミノ酸残基の挿入をさらに含み、かつ得られるペプチドが抗ウイルス活性を示す、請求項4に記載のペプチド。
【請求項6】
前記ペプチドが下記の式:
X-YTSLIHSLIEESQNQQEKNEQELLELDKWASLWNAF-Z;
X-YTSLIHSLIEESQNQQEKNEQELLELDKWASLANWF-Z;
X-YTSLIHSLIEESQNQQEKNEQQLLELDKWASLWNWF-Z;
X-YTSLIHSLIEESQNQQEKNEQELLQLDKWASLWNWF-Z;
X-YTSLIHSLIEESQNQQEKNQQELLQLDKWASLWNWF-Z;
X-YTSLIHSLQEESQNQQEKNEQELLELDKWASLWNWF-Z;
X-YTSLIHSLIEQSQNQQEKNEQELLELDKWASLWNWF-Z;
X-YTSLIHSLIQESQNQQEKNEQELLELDKWASLWNWF-Z;
X-YTSLIHSLIEESQNQQEKNEQQLLELDKWASLWNWF-Z;
X-YTSLIQSLIEESQNQQEKNEQQLLELDKWASLWNWF-Z;
X-YTSLIHSLIEESQNQQEKNEQELLELDKWASLFNFF-Z;
X-YTSLIHSLIEESQNLQEKNEQELLELDKWASLWNWF-Z;
X-YTSLIHSLIEESQNQQEKLEQELLELDKWASLWNWF-Z;
X-YTSLIHSLIEESQNQQEKNEQELLEFDKWASLWNWF-Z;
X-YTSLIHSLIEESQNQQEKNEQELLELDKWASPWNWF-Z;
X-YTSLIHSLIEESQNQQEKNEQELLELDKWASLWNSF-Z;
X-LRAIEAQQHLLQLTVWQIKQLQARILAV-Z;
X-DREINNYTSLIHSLIEESQNQQEKNEQELLELDKWA-Z;
X-REINNYTSLIHSLIEESQNQQEKNEQELLELDKWAS-Z;
X-EINNYTSLIHSLIEESQNQQEKNEQELLELDKWASL-Z;
X-INNYTSLIHSLIEESQNQQEKNEQELLELDKWASLW-Z;
X-NYTSLIHSLIEESQNQQEKNEQELLELDKWASLWNW-Z;
X-TSLIHSLIEESQNQQEKNEQELLELDKWASLWNWFN-Z;
X-SLIHSLIEESQNQQEKNEQELLELDKWASLWNWFNI-Z; または
X-LIHSLIEESQNQQEKNEQELLELDKWASLWNWFNIT-Z
を有し、該ペプチドはアミノ酸残基の欠失をさらに含み、かつ得られるペプチドが抗ウイルス活性を示す、請求項4に記載のペプチド。
【請求項7】
前記ペプチドが下記の式:
X-YTSLIHSLIEESQNQQEKNEQELLELDKWASLWNAF-Z;
X-YTSLIHSLIEESQNQQEKNEQELLELDKWASLANWF-Z;
X-YTSLIHSLIEESQNQQEKNEQQLLELDKWASLWNWF-Z;
X-YTSLIHSLIEESQNQQEKNEQELLQLDKWASLWNWF-Z;
X-YTSLIHSLIEESQNQQEKNQQELLQLDKWASLWNWF-Z;
X-YTSLIHSLQEESQNQQEKNEQELLELDKWASLWNWF-Z;
X-YTSLIHSLIEQSQNQQEKNEQELLELDKWASLWNWF-Z;
X-YTSLIHSLIQESQNQQEKNEQELLELDKWASLWNWF-Z;
X-YTSLIHSLIEESQNQQEKNEQQLLELDKWASLWNWF-Z;
X-YTSLIQSLIEESQNQQEKNEQQLLELDKWASLWNWF-Z;
X-YTSLIHSLIEESQNQQEKNEQELLELDKWASLFNFF-Z;
X-YTSLIHSLIEESQNLQEKNEQELLELDKWASLWNWF-Z;
X-YTSLIHSLIEESQNQQEKLEQELLELDKWASLWNWF-Z;
X-YTSLIHSLIEESQNQQEKNEQELLEFDKWASLWNWF-Z;
X-YTSLIHSLIEESQNQQEKNEQELLELDKWASPWNWF-Z;
X-YTSLIHSLIEESQNQQEKNEQELLELDKWASLWNSF-Z;または
X-LRAIEAQQHLLQLTVWQIKQLQARILAV-Z
を有し、該ペプチドは1〜15アミノ酸残基の挿入およびアミノ酸残基の欠失をさらに含み、かつ得られるペプチドが抗ウイルス活性を示す、請求項4に記載のペプチド。
【請求項8】
Xがアミノ基で、Zがカルボキシル基である、請求項1〜7のいずれか1項に記載のペプチド。
【請求項9】
Xがカルボベンゾキシル、ダンシル、またはt-ブチルオキシカルボニル疎水性基であり、Zがt-ブチルオキシカルボニル疎水性基またはアミド基である、請求項1〜7のいずれか1項に記載のペプチド。
【請求項10】
Xがアセチル基または9-フルオレニルメトキシ-カルボニル基であり、Zがt-ブチルオキシカルボニル疎水性基またはアミド基である、請求項1〜7のいずれか1項に記載のペプチド。
【請求項11】
Xがアセチル基で、Zがアミド基である、請求項10に記載のペプチド。
【請求項12】
巨大分子キャリアー基が脂質-脂肪酸複合体、ポリエチレングリコール、または炭水化物成分である、請求項1〜7のいずれか1項に記載のペプチド。
【請求項13】
前記ペプチドがALLMOTI5配列検索モチーフにより同定されたものである、請求項1〜12のいずれか1項に記載のペプチド。
【請求項14】
前記ペプチドが107x178x4配列検索モチーフにより同定されたものである、請求項1〜12のいずれか1項に記載のペプチド。
【請求項15】
前記ペプチドがPLZIP配列検索モチーフにより同定されたものである、請求項1〜12のいずれか1項に記載のペプチド。
【請求項16】
隣接するアミノ酸同士を連結する1つの結合が非ペプチド結合であり、該非ペプチド結合がイミノ、エステル、ヒドラジン、セミカルバジド、またはアゾ結合である、請求項1〜15のいずれか1項に記載のペプチド。
【請求項17】
少なくとも1つのアミノ酸残基がD-異性体の立体配置である、請求項1〜16のいずれか1項に記載のペプチド。
【請求項18】
HIV-1感染の治療において抗ウイルス剤として使用するための、請求項1〜17のいずれか1項に記載のペプチド。
【請求項19】
HIV-1感染の治療において抗ウイルス剤として使用する医薬を製造するための、請求項1〜17のいずれか1項に記載のペプチドの使用。
【請求項20】
前記治療が、細胞の存在下で、前記ウイルスに有効濃度の前記ペプチドを、該細胞へのHIV-1感染を阻止するのに十分な期間にわたり接触させることを含む、請求項19に記載の使用。
【請求項21】
有効成分としての請求項1〜17のいずれか1項に記載のペプチドおよび製薬上許容される担体を含有する、細胞へのHIVウイルス感染を阻止するための医薬組成物。
【請求項22】
DP-178 (配列番号1)、HIV-1RF (配列番号4)、HIV-1MN (配列番号5)、HIV-2ROD (配列番号6)、およびHIV-2NIHZ (配列番号7)からなる群より選択されるペプチドをコードする単離された核酸。
【請求項23】
DP-178 (配列番号1)をコードする、請求項22に記載の核酸。
【請求項24】
DP-178 (配列番号1)、HIV-1RF (配列番号4)、HIV-1MN (配列番号5)、HIV-2ROD (配列番号6)、およびHIV-2NIHZ (配列番号7)からなる群より選択されるペプチドをコードしており、さらに該ペプチドがあるアミノ酸残基を異なるアミノ酸残基で置換するアミノ酸置換を有しており、かつその結果得られるペプチドが抗ウイルス活性を示すものである、単離された核酸。
【請求項25】
DP-178 (配列番号1)をコードしており、さらに該ペプチドがあるアミノ酸残基を異なるアミノ酸残基で置換するアミノ酸置換を有しており、かつその結果得られるペプチドが抗ウイルス活性を示すものである、請求項24に記載の核酸。
【請求項26】
X-YTSLIHSLIEESQNQQEKNEQELLELDKWASLWNWF-Z (配列番号1);
X-YTGIIYNLLEESQNQQEKNEQELLELDKWANLWNWF-Z (配列番号4);
X-YTSLIYSLLEKSQIQQEKNEQELLELDKWASLWNWF-Z (配列番号5);
X-LEANISKSLEQAQIQQEKNMYELQKLNSWDIFGNWF-Z (配列番号6); および
X-LEANISQSLEQAQIQQEKNMYELQKLNSWDVFTNWL-Z (配列番号7)
(式中、前記ペプチドのアミノ酸残基は一文字表記で示されており、Xはアミノ基、アセチル基、9-フルオレニルメトキシ-カルボニル基、疎水性基、または巨大分子キャリアー基を表し、Zはカルボキシル基、アミド基、疎水性基、または巨大分子キャリアー基を表す)
からなる群より選択されるペプチドをコードする単離された核酸。
【請求項27】
Xが疎水性基である、請求項26に記載の核酸。
【請求項28】
疎水性基Xがカルボベンゾキシル、ダンシル、またはt-ブチルオキシカルボニルである、請求項27に記載の核酸。
【請求項29】
Zが疎水性基である、請求項26に記載の核酸。
【請求項30】
疎水性基Zがt-ブチルオキシカルボニルである、請求項29に記載の核酸。
【請求項31】
Xが巨大分子キャリアー基である、請求項26に記載の核酸。
【請求項32】
巨大分子キャリアー基Xが脂質-脂肪酸複合体、ポリエチレングリコール、または炭水化物成分である、請求項31に記載の核酸。
【請求項33】
Zが巨大分子キャリアー基である、請求項26に記載の核酸。
【請求項34】
巨大分子キャリアー基Zが脂質-脂肪酸複合体、ポリエチレングリコール、または炭水化物成分である、請求項33に記載の核酸。
【請求項35】
隣接するアミノ酸同士を連結する少なくとも1つの結合が非ペプチド結合である、請求項26に記載の核酸。
【請求項36】
前記非ペプチド結合がイミノ、エステル、ヒドラジン、セミカルバジド、またはアゾ結合である、請求項35に記載の核酸。
【請求項37】
少なくとも1つのアミノ酸残基がD-異性体の立体配置である、請求項26に記載の核酸。
【請求項38】
あるアミノ酸残基が異なるアミノ酸残基で置換されるアミノ酸置換をさらに有する、請求項26に記載の核酸。
【請求項39】
DP-178 (配列番号1)、HIV-1RF (配列番号4)、HIV-1MN (配列番号5)、HIV-2ROD (配列番号6)、およびHIV-2NIHZ (配列番号7)からなる群より選択されるペプチドをコードする核酸を含有するベクター。
【請求項40】
前記核酸がDP-178 (配列番号1)をコードする、請求項39に記載のベクター。
【請求項41】
DP-178 (配列番号1)、HIV-1RF (配列番号4)、HIV-1MN (配列番号5)、HIV-2ROD (配列番号6)、およびHIV-2NIHZ (配列番号7)からなる群より選択されるペプチドを含む融合タンパク質をコードする、請求項39に記載のベクター。
【請求項42】
DP-178 (配列番号1)を含む融合タンパク質をコードする、請求項41に記載のベクター。
【請求項43】
DP-178 (配列番号1)、HIV-1RF (配列番号4)、HIV-1MN (配列番号5)、HIV-2ROD (配列番号6)、およびHIV-2NIHZ (配列番号7)からなる群より選択されるペプチドをコードする核酸を含有するベクターの発現により産生されるペプチド。
【請求項44】
前記ベクターがDP-178 (配列番号1)をコードする核酸を含む、請求項43に記載のペプチド。
【請求項45】
DP-178 (配列番号1)、HIV-1RF (配列番号4)、HIV-1MN (配列番号5)、HIV-2ROD (配列番号6)、およびHIV-2NIHZ (配列番号7)からなる群より選択されるペプチドをコードする核酸を含有するベクターの発現により産生される融合タンパク質。
【請求項46】
前記ベクターがDP-178 (配列番号1)をコードする核酸を含む、請求項45に記載の融合タンパク質。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11A】
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【図11B】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27A】
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【図27B】
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【図27C】
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【図27D】
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【図27E】
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【図27F】
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【図28A】
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【図28B】
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【図28C】
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【図29A】
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【図29B】
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【図29C】
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【図29D】
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【図29E】
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【図30A】
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【図30B】
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【図30C】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49A】
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【図49B】
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【図49C】
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【図50】
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【図51A】
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【図51B】
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【図52A】
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【図52B】
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【公開番号】特開2006−176529(P2006−176529A)
【公開日】平成18年7月6日(2006.7.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−294(P2006−294)
【出願日】平成18年1月4日(2006.1.4)
【分割の表示】特願平8−520001の分割
【原出願日】平成7年12月20日(1995.12.20)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.パイレックス
【出願人】(503307349)ドューク ユニバーシティー (2)
【出願人】(500447071)トリメリス,インコーポレーテッド (3)
【Fターム(参考)】