ICタグプレート及び物品管理方法
【課題】 段ボール箱などの収納容器にICカード収納ポケットを設けることなく、容易に収納容器に着脱することができ、非接触で不可視情報の通信を行うことができるICタグプレート、及びそれを用いた物品管理方法を提供する。
【解決手段】 少なくとも一部分が連結している2つ以上の板状部を有する支持体と、少なくとも1つの板状部上に非接触で不可視情報の通信を行うことができるデータキャリアを設け、管理する物品に対して着脱可能であることを特徴とするICタグプレート。
【解決手段】 少なくとも一部分が連結している2つ以上の板状部を有する支持体と、少なくとも1つの板状部上に非接触で不可視情報の通信を行うことができるデータキャリアを設け、管理する物品に対して着脱可能であることを特徴とするICタグプレート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品管理などに用いられるICタグプレート、及びそれを用いた物品管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電化製品、電子部品などを始め、様々な物品を段ボール箱などの収納容器に入れて、出荷、運搬、販売などが行われており、これらを管理する方法として、ICタグを用いることが行われている。
このICタグを用いて管理する方法として、段ボール箱などの収納容器にICタグを埋め込んで、ICカードにリーダライタにより非接触で不可視情報の記録、読み込みを行い、物品の管理を行う方法や、さらに、段ボール箱などの収納容器にICカード収納ポケットを設けて、その収納容器のICカード収納ポケットにICカードを収納し、ICカードにリーダライタにより非接触で不可視情報の記録、読み込みを行い、物品の管理を行う方法が提案されている(特許文献1参照)。
【0003】
しかし、収納容器にICタグを埋め込んで、物品の管理を行う場合、収納容器も購入者に渡ってしまうときには、ICカードは使い捨てになり、特に、ICカード装着期間が短期間で、且つ数量が多い場合、多額のランニングコストが必要となる問題があった。
また、段ボール箱などの収納容器にICカード収納ポケットを設けて、物品の管理を行う場合、収納容器にICカード収納ポケットを設ける操作が必要となり、また、収納容器に設けたICカード収納ポケットが突き出ているので、収納容器を隙間なく積み上げることができない問題があり、さらに、突き出ているICカード収納ポケットが何らかの衝撃により外れることがあり、外れたICカードが本来どの物品についていたものかが分からなくなるという問題もあった。
【0004】
【特許文献1】特開2001−341845公開公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記従来技術の状況に鑑みてなされたものであり、段ボール箱などの収納容器にICカード収納ポケットを設けることなく、容易に収納容器に着脱することができ、非接触で不可視情報の通信を行うことができるICタグプレート、及びそれを用いた物品管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記課題を解決するために、鋭意検討した結果、少なくとも一部分が連結している2つ以上の板状部を有する支持体と、少なくとも1つの板状部上に非接触で不可視情報の通信を行うことができるデータキャリアを設けたICタグプレートを用い、そのICタグプレートを管理する物品に対して着脱可能にすることにより、上記課題が解決できることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明は、少なくとも一部分が連結している2つ以上の板状部を有する支持体と、少なくとも1つの板状部上に非接触で不可視情報の通信を行うことができるデータキャリアを設け、管理する物品に対して着脱可能であることを特徴とするICタグプレートを提供するものである。
また、本発明は、上記ICタグプレートにおいて、2つ以上の板状部が1枚の支持体を折り曲げて構成されているICタグプレートを提供するものである。
また、本発明は、上記ICタグプレートにおいて、板状部の少なくとも1つに、管理する物品に対して安定して取り付けることができる取り付け安定化手段を設けているICタグプレートを提供するものである。
【0008】
また、本発明は、上記ICタグプレートにおいて、取り付け安定化手段が、板状部の一部に積層された再剥離粘着剤層又は板状部の一部に設けられた固定部であるICタグプレートを提供するものである。
また、本発明は、上記ICタグプレートにおいて、板状部に、ICタグプレートを整理するための整理部を設けているICタグプレートを提供するものである。
さらに、本発明は、上記ICタグプレートを管理する物品に取り付け、ICタグプレートとの不可視情報の通信をする通信手段を用いることを特徴とする物品管理方法を提供するものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明のICタグプレートは、段ボール箱などの収納容器の蓋と壁の隙間に、差し込む又は挟むことにより容易に取り付けすることができ、また、容易に取り外すことができる。また、本発明のICタグプレートは、段ボール箱などの収納容器の蓋と壁の隙間以外にも、例えば、ファイルボックスなどの壁に挟みつけることにより、容易に取り付けすることができ、また、容易に取り外すことができる。そのため、収納容器などが管理部門から外れる際には、ICタグプレートを回収でき、さらに、非接触で不可視情報の記録、読み込み、又は消去を行うことができるデータキャリアを設けているので、不可視情報の書き換えを行うことができ、ICタグプレートを何回も使用することができる。よって、ランニングコストを抑えることができ、スムーズな物品管理を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明において、ICタグプレートは、2つ以上の板状部を有する支持体からなる。
板状部を有する支持体としては、種々の材質で構成できるが、わん曲可能な材質で構成することが好ましく、わん曲可能で、かつ復元可能な材質で構成することが特に好ましい。ここで、わん曲可能な材質とは、支持体の一端を固定し、反対側の他端を持ち上げた場合、支持体が弓状に曲がる性質を有する材質である。また、復元可能な材質とは、わん曲した場合に自ら元の形状に復元する性質を有する材質である。支持体をわん曲可能な材質、又はわん曲可能で、かつ復元可能な材質で構成すると、一方の板状部を収納容器の蓋や壁の隙間に差し込む場合、他の板状部もわん曲可能なので、一方の板状部を収納容器の蓋や壁の隙間に容易に差し込むことができる。また、収納容器の蓋や壁を挟む場合、特に2つの板状部の連結部近傍で、収納容器の蓋や壁を挟むことにより2つの板状部が外側に押し広げられ、それに対する反発力により2つの板状部が収納容器の蓋や壁を締め付けることができる。
【0011】
支持体の好適な具体例としては、高分子樹脂を主成分とするプラスチックシートや、繊維を主成分とする紙から構成されているシートが挙げられる。プラスチックシートとしては、種々のプラスチックシートや合成紙が使用でき、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂などのポリオレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂などのポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリカーボネート樹脂などの各種合成樹脂のシートが挙げられ、特に、ある程度の強度や、透明性があり安価であることから、ポリエチレン樹脂シート、ポリプロピレン樹脂シートが好ましい。プラスチックシートは、単層であってもよいし、同種又は異種の2層以上の多層であってもよい。
【0012】
支持体を構成する紙としては、種々の紙が挙げられ、木材パルプ、ガラス繊維、合成繊維などから選ばれる1種又は2種以上からなる上質紙、グラシン紙、コート紙、ポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂などの合成樹脂をラミネートしたラミネート紙、不織布などが挙げられる。
支持体は、透明であってもよいし、不透明であってもよいが、透明であることが好ましい。
支持体の厚みは、特に制限ないが、シートがプラスチック製などである場合は、通常50〜2000μmが好ましく、100〜1000μmがより好ましく、150〜700μmが特に好ましい。また、シートが紙製である場合、通常坪量が50〜1000g/m2が好ましく、200〜600g/m2がより好ましい。
【0013】
支持体がプラスチック製で厚さが50μm未満、あるいは紙製で坪量が50g/m2が未満であると、厚さが薄いが為の支持体としてのコシ(硬さ)がなくなることがあるので収納容器の隙間に差し込みにくくなるばかりでなく、わん曲可能、あるいは復元可能な性能が乏しくなることがある。
支持体がプラスチック製で厚さが2000μmを超える、あるいは紙製で坪量が1000g/m2を超えると、厚さが厚いが為の支持体としてのコシ(硬さ)があり過ぎることがあるので、後述する折り曲げ線で折り曲げ難くなり、加工適性に劣ることがある。
【0014】
本発明において、2つの板状部は、少なくとも一部分が連結しており、連結していない部分が存在する。この構造を有するため、2つの板状部は、収納容器の蓋や壁の端部から中央部に向かって挟むことができたり、1つの板状部が収納容器の蓋や壁の隙間に差し込まれ、他の板状部が収納容器の蓋や壁の表面を覆うことができる。この機能を発揮する限り、連結する場所は、特に制限されない。
【0015】
連結は、2つの板状部が固定されればよく、種々の方法により行うことができるが、例えば、接着剤による接着、ヒートシールによる熱接着、ホッチキス等による綴じ合わせなどにより、行うことができる。なお、2つの板状部が1枚の支持体を折り曲げて構成されている場合、2つの板状部は、折り曲げ部で連結されていることになる。
本発明のICタグプレートを収納容器に取り付ける前には、2つの板状部の未連結部においては、それぞれの板状部は接触した状態であってもよいし、離れた状態であってもよい。2つの板状部が接触又はそれに近い状態で重なっていると、小さいスペースに、沢山のICタグプレートを保管、収納でき、整理し易いので好ましい。
【0016】
板状部の形状は、三角形、四角形、五角形、六角形などの多角形、円、楕円など種々の形状のシートであることができ、通常、四角形のシートが好ましい。
2つの板状部が、四角形のシートであるとき、2枚の四角形のシートの一辺の一部又は全部を連結して、一部分が連結した2つの板状部とすることができる。また、上記したように、2枚の四角形のシートは、1枚の四角形のシートを折り曲げたものであってもよい。この場合、折り曲げ部が連結部となる。
【0017】
板状部の大きさは、特に制限されないが、収納容器の大きさに応じて適宜選定すればよい。板状部の大きさは、通常、差し込み方向の長さが2〜20cmが好ましく、3〜10cmがより好ましく、差し込み方向に対して直角方向の長さが2〜20cmが好ましく、3〜10cmがより好ましい。
板状部の差し込み方向の長さが2cm未満であると、収納容器の隙間に差し込む長さが短すぎて、充分に蓋や壁に挟み込むことができないことがあり、収納容器の隙間から抜け易くなることがある。20cmを超えると、収納容器の隙間に差し込みにくくなり、抜けにくくなることがある。
【0018】
さらに、本発明のICタグプレートにおいては、2つの板状部の間、又は2つの板状部の外側に、1つ以上の同様な板状部を設け、合計3つ以上の板状部で構成してもよい。
本発明のICタグプレートにおいては、少なくとも1つの板状部上に非接触で不可視情報の通信を行うことができるデータキャリアを設ける。
不可視情報の通信としては、情報の記録、読み込み、書き換え、消去などを挙げることができ、本発明では、前記の全てを満たす必要はなく、少なくとも列挙したいずれか一つを行うことができればよい。
【0019】
この機能を有するデータキャリアとしては、アンテナの機能を有する電子回路と、その電子回路の両末端に接続するICチップとが基材シートの上に設けられ、さらに、電子回路とICチップを覆う接着剤層からなるデータキャリアが挙げられる。
前記電子回路としては、金属や導電性ペーストからなる導電性部材を渦巻状いわゆるループ状に形成したものを挙げることができる。電子回路とICチップを覆う接着剤層に用いられるものとしては、既存のものを広く利用することができ、アクリル系、ゴム系、シリコーン系などの接着剤を挙げることができる。
データキャリアで用いられる前記基材シートとしては、前記支持体で例示したプラスチックシートや紙から構成されるシートなどを挙げることができる。
【0020】
2つの板状部の少なくとも1方には、取り付け安定化手段を設けることが好ましい。取り付け安定化手段は、本発明のICタグプレートを収納容器に取り付けた際に、本発明のICタグプレートが収納容器から外れ難くできるものであれば、特に制限ないが、例えば、板状部の一部に積層された再剥離粘着剤層又は板状部の一部に設けられた固定部などが好ましく挙げられる。
これらの取り付け安定化手段は、2つの板状部の1方又は両方に設けることができる。
【0021】
再剥離粘着剤層は、収納容器の蓋や壁に押し付けると粘着してICタグプレートを固定できるが、剥がす時には収納容器の蓋や壁に粘着剤が残ることなく、容易にICタグプレートを剥がすことができるものである。
本発明の再剥離粘着剤層に用いられるものとしては、既存のものを広く利用することができ、アクリル系、ゴム系、シリコーン系などの接着剤を挙げることができる。
【0022】
固定部は、板状部の一部に設けられ、支持体よりも厚みが厚い部位であり、支持体の厚みを含めた固定部の厚さは、圧力のかからない状態で支持体の厚さの2倍以上が好ましく、3〜20倍がより好ましく、4〜10倍がさらに好ましく、具体的には、0.1〜40mmが好ましく、0.5〜10mmがより好ましく、1〜5mmがさらに好ましい。
【0023】
取り付け安定化手段は、板状部に設ければよいが、板状部を収納容器の蓋や壁の隙間に差し込む場合、板状部の先端部に設けることが好ましい。また、2つの板状部で収納容器の蓋や壁を挟む場合、2つの板状部で挟まれる内側の支持体の内側表面に設けることが好ましく、支持体の先端の内側表面に設けることがより好ましい。
固定部は、板状部を収納容器の蓋や壁の隙間に差し込むと、押圧を受けてその厚さが薄くなり、元の形状に戻るための反発力を有する材質及び構造にすることが好ましい。このような材質及び構造により、一層、ICタグプレートを取り付けた際に取付けを安定化することができる。
【0024】
固定部の具体例としては、板状部を折り曲げて重ね合わせ、その折り曲げた端部を連結したものが挙げられる。板状部を折り曲げてその端部を連結して、2つの板状部がわん曲し、折り曲げ部から端部までの距離の中間部で最大の厚さにすることができるものが好ましい。
その他の固定部の具体例としては、ゴムなどの弾性体や、スポンジなどの軟質発泡弾性体などが挙げられる。これらの弾性体は、板状部に接着剤などで貼り付けることにより、板状部に固定することができる。
【0025】
なお、本発明のICタグプレートを収納容器に取り付けたときに、収納容器の外側に出ている板状部の表面には、管理者名、管理期間などの管理に関する情報を表示してもよい。管理に関する情報の表示は、板状部の表面に直接してもよいし、管理に関する情報を表示したラベルを板状部又はデータキャリアの表面に貼付してもよい。
情報を表示する面には、印字層を設けることが好ましい。印字層としては、既存のものを適宜選択して用いることができ、例えば、感熱発色層、感圧発色層、インクジェットなどのインク受容層などを挙げることができる。ICタグプレートを繰り返し利用するには、情報の書き換えのできるロイコ染料などを利用した可逆性感熱発色層が好ましい。
【0026】
次に、本発明のICタグプレートの具体例を、図に基づいて説明する。
図1には、1枚の透明なプラスチックシート(例えば、厚みが400μmの透明なポリプロピレン樹脂シート)を、板状部1、板状部2、摘み部3が連結した形状にカットした平面図が示されている。また、板状部2には、データキャリア7が取り付けられ、摘み部3には、棒などを挿通し整理整頓するための整理部としての穴4が設けられている。
【0027】
図2には、ICタグプレート12の斜視図が示されている。
図1における2つの摘み部3の連結部にある折り曲げ線5で折り曲げ、板状部1と板状部2を重ね合わせ、摘み部3の近傍の2つの板状部1と板状部2をヒートシール部8で熱接着すると、ICタグプレート12が形成される。
データキャリア7は、板状部2の外側表面に取り付けてもよいし、板状部2の内側表面に取り付けてもよい。また、データキャリア7は、板状部2の代わりに、板状部1の外側表面又は内側表面に取り付けてもよい。
板状部の大きさは、特に限定されないが、例えば、図2においては、板状部1の差し込み方向の長さが5〜7cmであり、差し込み方向に対して直角方向の長さが7〜9cmである。図2においては、板状部2の差し込み方向の長さは、板状部1の差し込み方向の長さよりも短くなっているが(例えば、1.5〜2.5cm短くなっている)、同等であってもよいし、逆に長くなっていてもよい。
【0028】
図1における板状部1の端部にある折り曲げ線6で折り曲げて重ね合わせ、折り曲げた板状部1の先端部をヒートシール部10で重ね合わされた板状部1と熱接着すると、取り付け安定化手段としての固定部9が形成できる。
固定部9は、折り曲げられた板状部1の端部をヒートシール部10により熱接着した2つの板状部1がわん曲して、折り曲げ部から端部までの距離の中間部で最大の厚さ(例えば、1.5〜3mm)になっている。なお、図2においては、折り曲げて重ねた2つの板状部1の折り曲げ線6から熱接着する位置までの長さはそれぞれ同じであるが、熱接着する位置を差し込み方向の前後にずらせて、折り曲げて重ねた2つの板状部1の折り曲げ線6から熱接着する位置までの長さを異ならせて、固定部9の厚さをさらに厚くすることもできる。
【0029】
収納容器の隙間に差し込む板状部の先端は、丸みを持たせることが好ましい。この丸みは、0.3mmR〜3mmRが好ましい。
上記のICタグプレート12においては、板状部1の差し込み先端は、固定部9が形成されており、その固定部9の先端は板状部1が折り曲げられたものであり、丸みを持っている。
【0030】
図3には、上記図2に示すICタグプレート12が、段ボール箱の上部蓋14と側面壁13の隙間に差し込んで取り付けられている状態が示されている。
摘み部3を手で掴んで、ICタグプレート12を、段ボール箱の上部蓋14と側面壁13の隙間に差し込んでいくと、板状部2は側面壁13の外側に出て、板状部1と板状部2で側面壁13を挟みつける状態になる。これにより、ICタグプレートは、段ボール箱の側面壁13に固定される。
また、固定部9は、ICタグプレート12を、段ボール箱の上部蓋14と側面壁13の隙間に差し込んでいくと、上部蓋14と側面壁13により押圧されて、押し潰され、その押し潰す圧力に対抗した復元力が生じて、上部蓋14と側面壁13を押し返すことになり、これにより、より強固に段ボール箱の側面壁13に固定される。
なお、固定部9は、2つの板状部1が形成する中空部を持っているが、その中空部には、ゴムなどの弾性体や、スポンジなどの軟質発泡弾性体を入れてもよい。
固定部9は、折り曲げ線6を一度折り曲げて形成しているが、折り曲げ線6を複数設けて2度、3度と折り曲げて形成してもよい。
【0031】
段ボール箱に取り付けられたICタグプレート12に、リーダライタを近づけ、非接触で不可視情報の通信を行うことができる。
ICタグプレート12を段ボール箱から取り外すには、例えば、摘み部3を手で掴んで抜き取ればよい。
摘み部3には、穴4が設けられており、複数のICタグプレート12の穴4を棒などで突き刺すことにより、ICタグプレートを整理することができる。なお、穴以外に、ICタグプレートを整理することができる部材(整理部)を設けてもよい。例えば、フックや、クリップなどを整理部として取り付けてもよい。
【0032】
ICタグプレート12の段ボール箱への取り付け、取り外しを何回でも繰り返すことができ、ICタグプレート12の機能が損なわれない限り、その取り付け、取り外しの際に、リーダライタを近づけ、非接触で不可視情報の記録、読み込み、又は消去を行い、ICタグプレート12を繰り返し使用することができる。この方法により、収納容器に収納された物品の管理をスムーズに行うことができる。
【0033】
次に、本発明のICタグプレート12の他の具体例を説明する。
図4には、1枚の透明なプラスチックシート(例えば、厚みが400μmの透明なポリプロピレン樹脂シート)を、板状部1、板状部2が連結した形状にカットした平面図が示されている。また、板状部2には、データキャリア7が取り付けられている。なお、データキャリア7は、板状部2の代わりに、板状部1の外側表面又は内側表面に取り付けられてもよい。
なお、板状部へのデータキャリアの取り付けは、図7に示すように、板状部2の内側表面になる面に、予め電子回路16を形成し、その電子回路16の両端末にICチップ17を接続し、その電子回路16とICチップ17を覆うように粘着剤層18を設けて、さらに、その粘着剤層18の表面に表面基材シートを積層することにより、行うことができる。
【0034】
また、板状部へのデータキャリアの取り付けは、図8に示すように、板状部とは別の基材20の表面に、予め電子回路16を形成し、その電子回路16の両端末にICチップ17を接続し、その電子回路16とICチップ17を覆うように粘着剤層18を設けて、データキャリア粘着シートを作成し、そのデータキャリア粘着シートの粘着剤層18の表面を、板状部2の内側表面になる面に貼着することにより、行うことができる。
また、図4においては、板状部1、板状部2の連結部の近傍には、棒などを挿通し整理整頓するための穴4が設けられている。
【0035】
図5のAには、図4に示された板状部1の末端に固定部9が設けられたものの断面図が示されている。
板状部1と板状部2の連結部にある折り曲げ線5で折り曲げ、板状部1と板状部2を重ね合わせ、穴4の近傍の2つの板状部をヒートシール部8で熱接着すると、図5のBに示した断面形状のICタグプレートが形成される。このICタグプレートの斜視図を示したものが図6に示されたものである。
このICタグプレート12は、図2における摘み部3の幅を幅全体に広げた態様であると解することもできる。
なお、ICタグプレート12は、ヒートシール部8を形成しないで、板状部1と板状部2の連結を折り曲げ線5のみで行ったものでもよい。
【0036】
固定部9は、図2に示されたICタグプレート12と同様なものが形成されている。
データキャリア7は、板状部2の外側表面に取り付けられてもよいし、板状部2の内側表面に取り付けられてもよい。また、データキャリア7は、板状部2の代わりに、板状部1の外側表面又は内側表面に取り付けられてもよい。
板状部の大きさは、図2に示したものと同様のものである。
このICタグプレート12には、ヒートシール部8の近傍であって、板状部の先端側に、窪み線11が形成されている。この窪み線11は、板状部2を折り曲げ易くするものであればどのようなものでもよいが、窪み線11の断面形状は例えば半円、半楕円、三角、四角などの多角形などの種々の形状のものが挙げられる。窪み線の窪みの深さは、通常支持体の厚さの10〜80%が好ましい。窪み線11は、熱線を押し当てることにより形成することができる。
【0037】
図9には、上記ICタグプレート12が、段ボール箱の上部外蓋14と上部内蓋15の隙間に差し込んで取り付けられている状態が示されている。
穴4が形成されている近傍の板状部を手で掴んで、ICタグプレート12を、段ボール箱の上部外蓋14と上部内蓋15の隙間に差し込んでいくと、板状部2は側面壁13の外側に沿って拡がり出て、最終的には板状部1が上部外蓋14と上部内蓋15の隙間に差し込まれると、板状部2が側面壁13の外側面に接触した状態になる。また、固定部9は、ICタグプレート12を、段ボール箱の上部外蓋14と上部内蓋15の隙間に差し込んでいくと、上部外蓋14と上部内蓋15により押圧されて、押し潰され、その押し潰す圧力に対抗した復元力が生じて、上部外蓋14と上部内蓋15を押し返すことになり、これにより、より強固に段ボール箱の側面壁に固定される。
【0038】
このように段ボール箱に取り付けられたICタグプレート12に、リーダライタを近づけ、非接触で不可視情報の通信を行うことができる。
ICタグプレートを段ボール箱から取り外すには、例えば、ICタグプレートを手で掴んで抜き取ればよい。
ICタグプレート12の段ボール箱への取り付け、取り外しを何回でも繰り返すことができ、ICタグプレート12の機能が損なわれない限り、その取り付け、取り外しの際に、リーダライタを近づけ、非接触で不可視情報の記録、読み込み、又は消去を行い、ICタグプレート12を繰り返し使用することができる。この方法により、収納容器に収納された物品の管理をスムーズに行うことができる。
【0039】
次に、本発明のICタグプレートの他の収納容器に取り付ける具体例を説明する。
図10には、本発明のICタグプレートがファイルボックスの側面壁の表面に取り付けられた状態が示されている。
ICタグプレート12の摘み部3を手で掴んで、板状部1と板状部2で挟むように、ファイルボックスの側面壁22の上端部から差し込んでいくと、板状部2は側面壁22の外側に出て、板状部1と板状部2で側面壁22を挟みつける状態になる。これにより、ICタグプレート12は、ファイルボックスの側面壁22に固定される。
また、板状部1の先端部の内側表面には、再剥離粘着剤層21が設けられており、ICタグプレート12をファイルボックスの側面壁22に取り付けた後、再剥離粘着剤層21の外側から押圧することにより、ファイルボックスの側面壁22の内側表面に、板状部1が固着して、これにより、より強固にファイルボックスの側面壁22に固定される。
【0040】
ICタグプレート12をファイルボックスの側面壁22から取り外すときには、再剥離粘着剤層21をファイルボックスの側面壁22の内側表面から剥がし、ICタグプレート12を抜き取ることにより、ICタグプレート12を回収することができる。
この場合も、上記と同様に、ICタグプレート12のファイルボックスへの取り付け、取り外しを何回でも繰り返すことができ、ICタグプレート12の機能が損なわれない限り、その取り付け、取り外しの際に、リーダライタを近づけ、非接触で不可視情報の記録、読み込み、及び消去を行い、ICタグプレート12を繰り返し使用することができる。この方法により、ファイルボックスに収納された書類等の管理をスムーズに行うことができる。
【0041】
再剥離粘着剤層21を板状部の先端部に設ける場合には、板状部1と板状部2の大きさを同じにするか、再剥離粘着剤層21を設けた板状部よりも再剥離粘着剤層21を設けていない板状部の方を大きくすることが好ましい。このようにすることで、ファイルボックス等より剥がしてICタグプレートを回収して保管する時に、再剥離粘着剤層を設けていない板状部が再剥離粘着剤層をゴミや埃から保護する役目を担い、再剥離粘着剤層の繰り返し使用適性を向上させることができる。
【0042】
本発明の物品管理方法としては、本発明のICタグプレートに取り付けたデータキャリアに各種情報を記録し、その情報をリーダライタなどの読み取り機で読み取り、パソコン等のデータ管理装置にその情報をデータとして転送して物品を管理する方法が挙げられる。データキャリアに記録する各種情報としては、例えば発生する物品の名称、物品の製造社名や製造品番号、物品の製造年月日、物品の保管場所、物品の流通経路などを挙げることができる。
【0043】
これらの情報をデータキャリアに記録させて、非接触の読み取り機で情報を読み取り、物品の管理を行うことができる。非接触で情報を読み取ることができるので、一つ一つの物品を目視にて確認する必要もなく、物品情報を入手することができ、手間を省くことができる。
また、読み取り機で入手した情報をデータとしてパソコン等に転送することができるので、電子情報としてデータ管理を容易に行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明のICタグプレートは、種々の物品の管理に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】図1は、本発明のICタグプレートを製造するための板状部用シートの一例を示した平面図である。
【図2】図2は、図1で示されているICタグプレートを製造するための板状部用シートから製造された本発明のICタグプレートの一例を示す斜視図である。
【図3】図3は、図2の本発明のICタグプレートを段ボール箱に取り付けた状態を示す斜視図である。
【図4】図4は、本発明のICタグプレートを製造するための板状部用シートの他の一例を示した平面図である。
【図5】図5は、本発明のICタグプレートを製造するための板状部用シートの他の一例を示した断面図である。
【図6】図6は、図4で示されているICタグプレートを製造するための板状部用シートから製造された本発明のICタグプレートの一例を示す斜視図である。
【図7】図7は、データキャリアの一例の模式図を示した断面図である。
【図8】図8は、データキャリアの他の一例の模式図を示した断面図である。
【図9】図9は、図6の本発明のICタグプレートを段ボール箱に取り付けた状態を示す斜視図である。
【図10】図10は、本発明の他の一例のICタグプレートをファイルボックスに取り付けた状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0046】
1 板状部
2 板状部
3 摘み部
4 穴
5 折り曲げ線
6 折り曲げ線
7 データキャリア
8 ヒートシール部
9 固定部
10 ヒートシール部
11 窪み線
12 ICタグプレート
13 側面壁
14 上部外蓋
15 上部内蓋
16 電子回路
17 ICチップ
18 粘着剤層
19 表面基材
20 基材
21 再剥離粘着剤層
22 側面壁
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品管理などに用いられるICタグプレート、及びそれを用いた物品管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電化製品、電子部品などを始め、様々な物品を段ボール箱などの収納容器に入れて、出荷、運搬、販売などが行われており、これらを管理する方法として、ICタグを用いることが行われている。
このICタグを用いて管理する方法として、段ボール箱などの収納容器にICタグを埋め込んで、ICカードにリーダライタにより非接触で不可視情報の記録、読み込みを行い、物品の管理を行う方法や、さらに、段ボール箱などの収納容器にICカード収納ポケットを設けて、その収納容器のICカード収納ポケットにICカードを収納し、ICカードにリーダライタにより非接触で不可視情報の記録、読み込みを行い、物品の管理を行う方法が提案されている(特許文献1参照)。
【0003】
しかし、収納容器にICタグを埋め込んで、物品の管理を行う場合、収納容器も購入者に渡ってしまうときには、ICカードは使い捨てになり、特に、ICカード装着期間が短期間で、且つ数量が多い場合、多額のランニングコストが必要となる問題があった。
また、段ボール箱などの収納容器にICカード収納ポケットを設けて、物品の管理を行う場合、収納容器にICカード収納ポケットを設ける操作が必要となり、また、収納容器に設けたICカード収納ポケットが突き出ているので、収納容器を隙間なく積み上げることができない問題があり、さらに、突き出ているICカード収納ポケットが何らかの衝撃により外れることがあり、外れたICカードが本来どの物品についていたものかが分からなくなるという問題もあった。
【0004】
【特許文献1】特開2001−341845公開公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記従来技術の状況に鑑みてなされたものであり、段ボール箱などの収納容器にICカード収納ポケットを設けることなく、容易に収納容器に着脱することができ、非接触で不可視情報の通信を行うことができるICタグプレート、及びそれを用いた物品管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記課題を解決するために、鋭意検討した結果、少なくとも一部分が連結している2つ以上の板状部を有する支持体と、少なくとも1つの板状部上に非接触で不可視情報の通信を行うことができるデータキャリアを設けたICタグプレートを用い、そのICタグプレートを管理する物品に対して着脱可能にすることにより、上記課題が解決できることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明は、少なくとも一部分が連結している2つ以上の板状部を有する支持体と、少なくとも1つの板状部上に非接触で不可視情報の通信を行うことができるデータキャリアを設け、管理する物品に対して着脱可能であることを特徴とするICタグプレートを提供するものである。
また、本発明は、上記ICタグプレートにおいて、2つ以上の板状部が1枚の支持体を折り曲げて構成されているICタグプレートを提供するものである。
また、本発明は、上記ICタグプレートにおいて、板状部の少なくとも1つに、管理する物品に対して安定して取り付けることができる取り付け安定化手段を設けているICタグプレートを提供するものである。
【0008】
また、本発明は、上記ICタグプレートにおいて、取り付け安定化手段が、板状部の一部に積層された再剥離粘着剤層又は板状部の一部に設けられた固定部であるICタグプレートを提供するものである。
また、本発明は、上記ICタグプレートにおいて、板状部に、ICタグプレートを整理するための整理部を設けているICタグプレートを提供するものである。
さらに、本発明は、上記ICタグプレートを管理する物品に取り付け、ICタグプレートとの不可視情報の通信をする通信手段を用いることを特徴とする物品管理方法を提供するものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明のICタグプレートは、段ボール箱などの収納容器の蓋と壁の隙間に、差し込む又は挟むことにより容易に取り付けすることができ、また、容易に取り外すことができる。また、本発明のICタグプレートは、段ボール箱などの収納容器の蓋と壁の隙間以外にも、例えば、ファイルボックスなどの壁に挟みつけることにより、容易に取り付けすることができ、また、容易に取り外すことができる。そのため、収納容器などが管理部門から外れる際には、ICタグプレートを回収でき、さらに、非接触で不可視情報の記録、読み込み、又は消去を行うことができるデータキャリアを設けているので、不可視情報の書き換えを行うことができ、ICタグプレートを何回も使用することができる。よって、ランニングコストを抑えることができ、スムーズな物品管理を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明において、ICタグプレートは、2つ以上の板状部を有する支持体からなる。
板状部を有する支持体としては、種々の材質で構成できるが、わん曲可能な材質で構成することが好ましく、わん曲可能で、かつ復元可能な材質で構成することが特に好ましい。ここで、わん曲可能な材質とは、支持体の一端を固定し、反対側の他端を持ち上げた場合、支持体が弓状に曲がる性質を有する材質である。また、復元可能な材質とは、わん曲した場合に自ら元の形状に復元する性質を有する材質である。支持体をわん曲可能な材質、又はわん曲可能で、かつ復元可能な材質で構成すると、一方の板状部を収納容器の蓋や壁の隙間に差し込む場合、他の板状部もわん曲可能なので、一方の板状部を収納容器の蓋や壁の隙間に容易に差し込むことができる。また、収納容器の蓋や壁を挟む場合、特に2つの板状部の連結部近傍で、収納容器の蓋や壁を挟むことにより2つの板状部が外側に押し広げられ、それに対する反発力により2つの板状部が収納容器の蓋や壁を締め付けることができる。
【0011】
支持体の好適な具体例としては、高分子樹脂を主成分とするプラスチックシートや、繊維を主成分とする紙から構成されているシートが挙げられる。プラスチックシートとしては、種々のプラスチックシートや合成紙が使用でき、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂などのポリオレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂などのポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリカーボネート樹脂などの各種合成樹脂のシートが挙げられ、特に、ある程度の強度や、透明性があり安価であることから、ポリエチレン樹脂シート、ポリプロピレン樹脂シートが好ましい。プラスチックシートは、単層であってもよいし、同種又は異種の2層以上の多層であってもよい。
【0012】
支持体を構成する紙としては、種々の紙が挙げられ、木材パルプ、ガラス繊維、合成繊維などから選ばれる1種又は2種以上からなる上質紙、グラシン紙、コート紙、ポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂などの合成樹脂をラミネートしたラミネート紙、不織布などが挙げられる。
支持体は、透明であってもよいし、不透明であってもよいが、透明であることが好ましい。
支持体の厚みは、特に制限ないが、シートがプラスチック製などである場合は、通常50〜2000μmが好ましく、100〜1000μmがより好ましく、150〜700μmが特に好ましい。また、シートが紙製である場合、通常坪量が50〜1000g/m2が好ましく、200〜600g/m2がより好ましい。
【0013】
支持体がプラスチック製で厚さが50μm未満、あるいは紙製で坪量が50g/m2が未満であると、厚さが薄いが為の支持体としてのコシ(硬さ)がなくなることがあるので収納容器の隙間に差し込みにくくなるばかりでなく、わん曲可能、あるいは復元可能な性能が乏しくなることがある。
支持体がプラスチック製で厚さが2000μmを超える、あるいは紙製で坪量が1000g/m2を超えると、厚さが厚いが為の支持体としてのコシ(硬さ)があり過ぎることがあるので、後述する折り曲げ線で折り曲げ難くなり、加工適性に劣ることがある。
【0014】
本発明において、2つの板状部は、少なくとも一部分が連結しており、連結していない部分が存在する。この構造を有するため、2つの板状部は、収納容器の蓋や壁の端部から中央部に向かって挟むことができたり、1つの板状部が収納容器の蓋や壁の隙間に差し込まれ、他の板状部が収納容器の蓋や壁の表面を覆うことができる。この機能を発揮する限り、連結する場所は、特に制限されない。
【0015】
連結は、2つの板状部が固定されればよく、種々の方法により行うことができるが、例えば、接着剤による接着、ヒートシールによる熱接着、ホッチキス等による綴じ合わせなどにより、行うことができる。なお、2つの板状部が1枚の支持体を折り曲げて構成されている場合、2つの板状部は、折り曲げ部で連結されていることになる。
本発明のICタグプレートを収納容器に取り付ける前には、2つの板状部の未連結部においては、それぞれの板状部は接触した状態であってもよいし、離れた状態であってもよい。2つの板状部が接触又はそれに近い状態で重なっていると、小さいスペースに、沢山のICタグプレートを保管、収納でき、整理し易いので好ましい。
【0016】
板状部の形状は、三角形、四角形、五角形、六角形などの多角形、円、楕円など種々の形状のシートであることができ、通常、四角形のシートが好ましい。
2つの板状部が、四角形のシートであるとき、2枚の四角形のシートの一辺の一部又は全部を連結して、一部分が連結した2つの板状部とすることができる。また、上記したように、2枚の四角形のシートは、1枚の四角形のシートを折り曲げたものであってもよい。この場合、折り曲げ部が連結部となる。
【0017】
板状部の大きさは、特に制限されないが、収納容器の大きさに応じて適宜選定すればよい。板状部の大きさは、通常、差し込み方向の長さが2〜20cmが好ましく、3〜10cmがより好ましく、差し込み方向に対して直角方向の長さが2〜20cmが好ましく、3〜10cmがより好ましい。
板状部の差し込み方向の長さが2cm未満であると、収納容器の隙間に差し込む長さが短すぎて、充分に蓋や壁に挟み込むことができないことがあり、収納容器の隙間から抜け易くなることがある。20cmを超えると、収納容器の隙間に差し込みにくくなり、抜けにくくなることがある。
【0018】
さらに、本発明のICタグプレートにおいては、2つの板状部の間、又は2つの板状部の外側に、1つ以上の同様な板状部を設け、合計3つ以上の板状部で構成してもよい。
本発明のICタグプレートにおいては、少なくとも1つの板状部上に非接触で不可視情報の通信を行うことができるデータキャリアを設ける。
不可視情報の通信としては、情報の記録、読み込み、書き換え、消去などを挙げることができ、本発明では、前記の全てを満たす必要はなく、少なくとも列挙したいずれか一つを行うことができればよい。
【0019】
この機能を有するデータキャリアとしては、アンテナの機能を有する電子回路と、その電子回路の両末端に接続するICチップとが基材シートの上に設けられ、さらに、電子回路とICチップを覆う接着剤層からなるデータキャリアが挙げられる。
前記電子回路としては、金属や導電性ペーストからなる導電性部材を渦巻状いわゆるループ状に形成したものを挙げることができる。電子回路とICチップを覆う接着剤層に用いられるものとしては、既存のものを広く利用することができ、アクリル系、ゴム系、シリコーン系などの接着剤を挙げることができる。
データキャリアで用いられる前記基材シートとしては、前記支持体で例示したプラスチックシートや紙から構成されるシートなどを挙げることができる。
【0020】
2つの板状部の少なくとも1方には、取り付け安定化手段を設けることが好ましい。取り付け安定化手段は、本発明のICタグプレートを収納容器に取り付けた際に、本発明のICタグプレートが収納容器から外れ難くできるものであれば、特に制限ないが、例えば、板状部の一部に積層された再剥離粘着剤層又は板状部の一部に設けられた固定部などが好ましく挙げられる。
これらの取り付け安定化手段は、2つの板状部の1方又は両方に設けることができる。
【0021】
再剥離粘着剤層は、収納容器の蓋や壁に押し付けると粘着してICタグプレートを固定できるが、剥がす時には収納容器の蓋や壁に粘着剤が残ることなく、容易にICタグプレートを剥がすことができるものである。
本発明の再剥離粘着剤層に用いられるものとしては、既存のものを広く利用することができ、アクリル系、ゴム系、シリコーン系などの接着剤を挙げることができる。
【0022】
固定部は、板状部の一部に設けられ、支持体よりも厚みが厚い部位であり、支持体の厚みを含めた固定部の厚さは、圧力のかからない状態で支持体の厚さの2倍以上が好ましく、3〜20倍がより好ましく、4〜10倍がさらに好ましく、具体的には、0.1〜40mmが好ましく、0.5〜10mmがより好ましく、1〜5mmがさらに好ましい。
【0023】
取り付け安定化手段は、板状部に設ければよいが、板状部を収納容器の蓋や壁の隙間に差し込む場合、板状部の先端部に設けることが好ましい。また、2つの板状部で収納容器の蓋や壁を挟む場合、2つの板状部で挟まれる内側の支持体の内側表面に設けることが好ましく、支持体の先端の内側表面に設けることがより好ましい。
固定部は、板状部を収納容器の蓋や壁の隙間に差し込むと、押圧を受けてその厚さが薄くなり、元の形状に戻るための反発力を有する材質及び構造にすることが好ましい。このような材質及び構造により、一層、ICタグプレートを取り付けた際に取付けを安定化することができる。
【0024】
固定部の具体例としては、板状部を折り曲げて重ね合わせ、その折り曲げた端部を連結したものが挙げられる。板状部を折り曲げてその端部を連結して、2つの板状部がわん曲し、折り曲げ部から端部までの距離の中間部で最大の厚さにすることができるものが好ましい。
その他の固定部の具体例としては、ゴムなどの弾性体や、スポンジなどの軟質発泡弾性体などが挙げられる。これらの弾性体は、板状部に接着剤などで貼り付けることにより、板状部に固定することができる。
【0025】
なお、本発明のICタグプレートを収納容器に取り付けたときに、収納容器の外側に出ている板状部の表面には、管理者名、管理期間などの管理に関する情報を表示してもよい。管理に関する情報の表示は、板状部の表面に直接してもよいし、管理に関する情報を表示したラベルを板状部又はデータキャリアの表面に貼付してもよい。
情報を表示する面には、印字層を設けることが好ましい。印字層としては、既存のものを適宜選択して用いることができ、例えば、感熱発色層、感圧発色層、インクジェットなどのインク受容層などを挙げることができる。ICタグプレートを繰り返し利用するには、情報の書き換えのできるロイコ染料などを利用した可逆性感熱発色層が好ましい。
【0026】
次に、本発明のICタグプレートの具体例を、図に基づいて説明する。
図1には、1枚の透明なプラスチックシート(例えば、厚みが400μmの透明なポリプロピレン樹脂シート)を、板状部1、板状部2、摘み部3が連結した形状にカットした平面図が示されている。また、板状部2には、データキャリア7が取り付けられ、摘み部3には、棒などを挿通し整理整頓するための整理部としての穴4が設けられている。
【0027】
図2には、ICタグプレート12の斜視図が示されている。
図1における2つの摘み部3の連結部にある折り曲げ線5で折り曲げ、板状部1と板状部2を重ね合わせ、摘み部3の近傍の2つの板状部1と板状部2をヒートシール部8で熱接着すると、ICタグプレート12が形成される。
データキャリア7は、板状部2の外側表面に取り付けてもよいし、板状部2の内側表面に取り付けてもよい。また、データキャリア7は、板状部2の代わりに、板状部1の外側表面又は内側表面に取り付けてもよい。
板状部の大きさは、特に限定されないが、例えば、図2においては、板状部1の差し込み方向の長さが5〜7cmであり、差し込み方向に対して直角方向の長さが7〜9cmである。図2においては、板状部2の差し込み方向の長さは、板状部1の差し込み方向の長さよりも短くなっているが(例えば、1.5〜2.5cm短くなっている)、同等であってもよいし、逆に長くなっていてもよい。
【0028】
図1における板状部1の端部にある折り曲げ線6で折り曲げて重ね合わせ、折り曲げた板状部1の先端部をヒートシール部10で重ね合わされた板状部1と熱接着すると、取り付け安定化手段としての固定部9が形成できる。
固定部9は、折り曲げられた板状部1の端部をヒートシール部10により熱接着した2つの板状部1がわん曲して、折り曲げ部から端部までの距離の中間部で最大の厚さ(例えば、1.5〜3mm)になっている。なお、図2においては、折り曲げて重ねた2つの板状部1の折り曲げ線6から熱接着する位置までの長さはそれぞれ同じであるが、熱接着する位置を差し込み方向の前後にずらせて、折り曲げて重ねた2つの板状部1の折り曲げ線6から熱接着する位置までの長さを異ならせて、固定部9の厚さをさらに厚くすることもできる。
【0029】
収納容器の隙間に差し込む板状部の先端は、丸みを持たせることが好ましい。この丸みは、0.3mmR〜3mmRが好ましい。
上記のICタグプレート12においては、板状部1の差し込み先端は、固定部9が形成されており、その固定部9の先端は板状部1が折り曲げられたものであり、丸みを持っている。
【0030】
図3には、上記図2に示すICタグプレート12が、段ボール箱の上部蓋14と側面壁13の隙間に差し込んで取り付けられている状態が示されている。
摘み部3を手で掴んで、ICタグプレート12を、段ボール箱の上部蓋14と側面壁13の隙間に差し込んでいくと、板状部2は側面壁13の外側に出て、板状部1と板状部2で側面壁13を挟みつける状態になる。これにより、ICタグプレートは、段ボール箱の側面壁13に固定される。
また、固定部9は、ICタグプレート12を、段ボール箱の上部蓋14と側面壁13の隙間に差し込んでいくと、上部蓋14と側面壁13により押圧されて、押し潰され、その押し潰す圧力に対抗した復元力が生じて、上部蓋14と側面壁13を押し返すことになり、これにより、より強固に段ボール箱の側面壁13に固定される。
なお、固定部9は、2つの板状部1が形成する中空部を持っているが、その中空部には、ゴムなどの弾性体や、スポンジなどの軟質発泡弾性体を入れてもよい。
固定部9は、折り曲げ線6を一度折り曲げて形成しているが、折り曲げ線6を複数設けて2度、3度と折り曲げて形成してもよい。
【0031】
段ボール箱に取り付けられたICタグプレート12に、リーダライタを近づけ、非接触で不可視情報の通信を行うことができる。
ICタグプレート12を段ボール箱から取り外すには、例えば、摘み部3を手で掴んで抜き取ればよい。
摘み部3には、穴4が設けられており、複数のICタグプレート12の穴4を棒などで突き刺すことにより、ICタグプレートを整理することができる。なお、穴以外に、ICタグプレートを整理することができる部材(整理部)を設けてもよい。例えば、フックや、クリップなどを整理部として取り付けてもよい。
【0032】
ICタグプレート12の段ボール箱への取り付け、取り外しを何回でも繰り返すことができ、ICタグプレート12の機能が損なわれない限り、その取り付け、取り外しの際に、リーダライタを近づけ、非接触で不可視情報の記録、読み込み、又は消去を行い、ICタグプレート12を繰り返し使用することができる。この方法により、収納容器に収納された物品の管理をスムーズに行うことができる。
【0033】
次に、本発明のICタグプレート12の他の具体例を説明する。
図4には、1枚の透明なプラスチックシート(例えば、厚みが400μmの透明なポリプロピレン樹脂シート)を、板状部1、板状部2が連結した形状にカットした平面図が示されている。また、板状部2には、データキャリア7が取り付けられている。なお、データキャリア7は、板状部2の代わりに、板状部1の外側表面又は内側表面に取り付けられてもよい。
なお、板状部へのデータキャリアの取り付けは、図7に示すように、板状部2の内側表面になる面に、予め電子回路16を形成し、その電子回路16の両端末にICチップ17を接続し、その電子回路16とICチップ17を覆うように粘着剤層18を設けて、さらに、その粘着剤層18の表面に表面基材シートを積層することにより、行うことができる。
【0034】
また、板状部へのデータキャリアの取り付けは、図8に示すように、板状部とは別の基材20の表面に、予め電子回路16を形成し、その電子回路16の両端末にICチップ17を接続し、その電子回路16とICチップ17を覆うように粘着剤層18を設けて、データキャリア粘着シートを作成し、そのデータキャリア粘着シートの粘着剤層18の表面を、板状部2の内側表面になる面に貼着することにより、行うことができる。
また、図4においては、板状部1、板状部2の連結部の近傍には、棒などを挿通し整理整頓するための穴4が設けられている。
【0035】
図5のAには、図4に示された板状部1の末端に固定部9が設けられたものの断面図が示されている。
板状部1と板状部2の連結部にある折り曲げ線5で折り曲げ、板状部1と板状部2を重ね合わせ、穴4の近傍の2つの板状部をヒートシール部8で熱接着すると、図5のBに示した断面形状のICタグプレートが形成される。このICタグプレートの斜視図を示したものが図6に示されたものである。
このICタグプレート12は、図2における摘み部3の幅を幅全体に広げた態様であると解することもできる。
なお、ICタグプレート12は、ヒートシール部8を形成しないで、板状部1と板状部2の連結を折り曲げ線5のみで行ったものでもよい。
【0036】
固定部9は、図2に示されたICタグプレート12と同様なものが形成されている。
データキャリア7は、板状部2の外側表面に取り付けられてもよいし、板状部2の内側表面に取り付けられてもよい。また、データキャリア7は、板状部2の代わりに、板状部1の外側表面又は内側表面に取り付けられてもよい。
板状部の大きさは、図2に示したものと同様のものである。
このICタグプレート12には、ヒートシール部8の近傍であって、板状部の先端側に、窪み線11が形成されている。この窪み線11は、板状部2を折り曲げ易くするものであればどのようなものでもよいが、窪み線11の断面形状は例えば半円、半楕円、三角、四角などの多角形などの種々の形状のものが挙げられる。窪み線の窪みの深さは、通常支持体の厚さの10〜80%が好ましい。窪み線11は、熱線を押し当てることにより形成することができる。
【0037】
図9には、上記ICタグプレート12が、段ボール箱の上部外蓋14と上部内蓋15の隙間に差し込んで取り付けられている状態が示されている。
穴4が形成されている近傍の板状部を手で掴んで、ICタグプレート12を、段ボール箱の上部外蓋14と上部内蓋15の隙間に差し込んでいくと、板状部2は側面壁13の外側に沿って拡がり出て、最終的には板状部1が上部外蓋14と上部内蓋15の隙間に差し込まれると、板状部2が側面壁13の外側面に接触した状態になる。また、固定部9は、ICタグプレート12を、段ボール箱の上部外蓋14と上部内蓋15の隙間に差し込んでいくと、上部外蓋14と上部内蓋15により押圧されて、押し潰され、その押し潰す圧力に対抗した復元力が生じて、上部外蓋14と上部内蓋15を押し返すことになり、これにより、より強固に段ボール箱の側面壁に固定される。
【0038】
このように段ボール箱に取り付けられたICタグプレート12に、リーダライタを近づけ、非接触で不可視情報の通信を行うことができる。
ICタグプレートを段ボール箱から取り外すには、例えば、ICタグプレートを手で掴んで抜き取ればよい。
ICタグプレート12の段ボール箱への取り付け、取り外しを何回でも繰り返すことができ、ICタグプレート12の機能が損なわれない限り、その取り付け、取り外しの際に、リーダライタを近づけ、非接触で不可視情報の記録、読み込み、又は消去を行い、ICタグプレート12を繰り返し使用することができる。この方法により、収納容器に収納された物品の管理をスムーズに行うことができる。
【0039】
次に、本発明のICタグプレートの他の収納容器に取り付ける具体例を説明する。
図10には、本発明のICタグプレートがファイルボックスの側面壁の表面に取り付けられた状態が示されている。
ICタグプレート12の摘み部3を手で掴んで、板状部1と板状部2で挟むように、ファイルボックスの側面壁22の上端部から差し込んでいくと、板状部2は側面壁22の外側に出て、板状部1と板状部2で側面壁22を挟みつける状態になる。これにより、ICタグプレート12は、ファイルボックスの側面壁22に固定される。
また、板状部1の先端部の内側表面には、再剥離粘着剤層21が設けられており、ICタグプレート12をファイルボックスの側面壁22に取り付けた後、再剥離粘着剤層21の外側から押圧することにより、ファイルボックスの側面壁22の内側表面に、板状部1が固着して、これにより、より強固にファイルボックスの側面壁22に固定される。
【0040】
ICタグプレート12をファイルボックスの側面壁22から取り外すときには、再剥離粘着剤層21をファイルボックスの側面壁22の内側表面から剥がし、ICタグプレート12を抜き取ることにより、ICタグプレート12を回収することができる。
この場合も、上記と同様に、ICタグプレート12のファイルボックスへの取り付け、取り外しを何回でも繰り返すことができ、ICタグプレート12の機能が損なわれない限り、その取り付け、取り外しの際に、リーダライタを近づけ、非接触で不可視情報の記録、読み込み、及び消去を行い、ICタグプレート12を繰り返し使用することができる。この方法により、ファイルボックスに収納された書類等の管理をスムーズに行うことができる。
【0041】
再剥離粘着剤層21を板状部の先端部に設ける場合には、板状部1と板状部2の大きさを同じにするか、再剥離粘着剤層21を設けた板状部よりも再剥離粘着剤層21を設けていない板状部の方を大きくすることが好ましい。このようにすることで、ファイルボックス等より剥がしてICタグプレートを回収して保管する時に、再剥離粘着剤層を設けていない板状部が再剥離粘着剤層をゴミや埃から保護する役目を担い、再剥離粘着剤層の繰り返し使用適性を向上させることができる。
【0042】
本発明の物品管理方法としては、本発明のICタグプレートに取り付けたデータキャリアに各種情報を記録し、その情報をリーダライタなどの読み取り機で読み取り、パソコン等のデータ管理装置にその情報をデータとして転送して物品を管理する方法が挙げられる。データキャリアに記録する各種情報としては、例えば発生する物品の名称、物品の製造社名や製造品番号、物品の製造年月日、物品の保管場所、物品の流通経路などを挙げることができる。
【0043】
これらの情報をデータキャリアに記録させて、非接触の読み取り機で情報を読み取り、物品の管理を行うことができる。非接触で情報を読み取ることができるので、一つ一つの物品を目視にて確認する必要もなく、物品情報を入手することができ、手間を省くことができる。
また、読み取り機で入手した情報をデータとしてパソコン等に転送することができるので、電子情報としてデータ管理を容易に行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明のICタグプレートは、種々の物品の管理に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】図1は、本発明のICタグプレートを製造するための板状部用シートの一例を示した平面図である。
【図2】図2は、図1で示されているICタグプレートを製造するための板状部用シートから製造された本発明のICタグプレートの一例を示す斜視図である。
【図3】図3は、図2の本発明のICタグプレートを段ボール箱に取り付けた状態を示す斜視図である。
【図4】図4は、本発明のICタグプレートを製造するための板状部用シートの他の一例を示した平面図である。
【図5】図5は、本発明のICタグプレートを製造するための板状部用シートの他の一例を示した断面図である。
【図6】図6は、図4で示されているICタグプレートを製造するための板状部用シートから製造された本発明のICタグプレートの一例を示す斜視図である。
【図7】図7は、データキャリアの一例の模式図を示した断面図である。
【図8】図8は、データキャリアの他の一例の模式図を示した断面図である。
【図9】図9は、図6の本発明のICタグプレートを段ボール箱に取り付けた状態を示す斜視図である。
【図10】図10は、本発明の他の一例のICタグプレートをファイルボックスに取り付けた状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0046】
1 板状部
2 板状部
3 摘み部
4 穴
5 折り曲げ線
6 折り曲げ線
7 データキャリア
8 ヒートシール部
9 固定部
10 ヒートシール部
11 窪み線
12 ICタグプレート
13 側面壁
14 上部外蓋
15 上部内蓋
16 電子回路
17 ICチップ
18 粘着剤層
19 表面基材
20 基材
21 再剥離粘着剤層
22 側面壁
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一部分が連結している2つ以上の板状部を有する支持体と、少なくとも1つの板状部上に非接触で不可視情報の通信を行うことができるデータキャリアを設け、管理する物品に対して着脱可能であることを特徴とするICタグプレート。
【請求項2】
2つ以上の板状部が1枚の支持体を折り曲げて構成されている請求項1に記載のICタグプレート。
【請求項3】
板状部の少なくとも1つに、管理する物品に対して安定して取り付けることができる取り付け安定化手段を設けている請求項1又は2に記載のICタグプレート。
【請求項4】
取り付け安定化手段が、板状部の一部に積層された再剥離粘着剤層又は板状部の一部に設けられた固定部である請求項1〜3のいずれかに記載のICタグプレート。
【請求項5】
板状部に、ICタグプレートを整理するための整理部を設けている請求項1〜4のいずれかに記載のICタグプレート。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれかに記載のICタグプレートを管理する物品に取り付け、ICタグプレートとの不可視情報の通信をする通信手段を用いることを特徴とする物品管理方法。
【請求項1】
少なくとも一部分が連結している2つ以上の板状部を有する支持体と、少なくとも1つの板状部上に非接触で不可視情報の通信を行うことができるデータキャリアを設け、管理する物品に対して着脱可能であることを特徴とするICタグプレート。
【請求項2】
2つ以上の板状部が1枚の支持体を折り曲げて構成されている請求項1に記載のICタグプレート。
【請求項3】
板状部の少なくとも1つに、管理する物品に対して安定して取り付けることができる取り付け安定化手段を設けている請求項1又は2に記載のICタグプレート。
【請求項4】
取り付け安定化手段が、板状部の一部に積層された再剥離粘着剤層又は板状部の一部に設けられた固定部である請求項1〜3のいずれかに記載のICタグプレート。
【請求項5】
板状部に、ICタグプレートを整理するための整理部を設けている請求項1〜4のいずれかに記載のICタグプレート。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれかに記載のICタグプレートを管理する物品に取り付け、ICタグプレートとの不可視情報の通信をする通信手段を用いることを特徴とする物品管理方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公開番号】特開2009−122955(P2009−122955A)
【公開日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−296071(P2007−296071)
【出願日】平成19年11月14日(2007.11.14)
【出願人】(000102980)リンテック株式会社 (1,750)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年11月14日(2007.11.14)
【出願人】(000102980)リンテック株式会社 (1,750)
【Fターム(参考)】
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