説明

N−[1,3,4]−チアジアゾール−2−イル−ベンゼンスルホンアミド類、それらの製造方法及び医薬品としてのそれらの使用

本発明は、PPARデルタ及びPPARガンマ作動薬活性を示す、N−[1,3,4]−チアジアゾール−2−イル−ベンゼンスルホンアミド類、並びにそれらの生理学的に許容される塩及び生理学的機能を有する誘導体に関する。記載されていることは、定義されているような基を有する式(I)の化合物、並びにそれらの生理学的に許容される塩及びそれらの製造法である。本化合物は、脂肪酸代謝障害及びグルコース利用障害の治療及び/又は予防と共に、インスリン抵抗性に関係する障害や中枢及び末梢神経系の脱髄障害や他の神経変性障害の治療及び/又は予防に適切である。
【化1】



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化1】

[式中、
nは、0、1、2であり;
R1は、(C1−C6)アルキル、(C0−C6)アルキレン(C3−C6)シクロアルキル、(C0−C6)アルキレン−O−(C1−C6)アルキル、(C0−C6)アルキレン−O−(C3−C6)シクロアルキル、(C0−C6)アルキレン−(C6−C14)アリール、(C0−C6)アルキレン−(C5−C15)ヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルキレン、アリール、ヘテロアリール及びシクロアルキルは無置換、又はF、Cl、Br、(C1−C6)アルキル、O−(C1−C6)アルキル、CF3、OCF3、CN、CO−(C1−C6)アルキル、COO(C1−C6)アルキル、CON((C0−C6)アルキレン−H)((C0−C6)アルキレン−H)、S(O)m(C1−C6)アルキルにより一、二若しくは三置換されても良く;
R2、R3は、独立に、H、ハロゲン、(C1−C6)アルキル、(C0−C4)アルキレン−O−(C0−C4)アルキレン−H、CN、COO(C1−C6)アルキル、CON((C0−C6)アルキレン−H)((C0−C6)アルキレン−H)、S(O)m(C1−C6)アルキルであり、ここで、アルキル及びアルキレンは無置換、又はFにより一、二若しくは三置換され;
Aは、(C6−C14)アリール又は(C5−C15)ヘテロアリールであり;
R4、R5は、独立に、H、(C1−C6)アルキル、CN、CO−(C1−C6)アルキル、COO−(C1−C6)アルキル、CON((C0−C6)アルキレン−H)((C0−C6)アルキレン−H)、S(O)m(C1−C6)アルキル、N((C0−C6)アルキレン−H)((C0−C6)アルキレン−H)、N((C0−C6)アルキレン−H)−CO−(C1−C6)アルキル、N((C0−C6)アルキレン−H)−CO−(C1−C6)アルキル、ハロゲン、(C0−C6)アルキレン−O−(C0−C6)アルキレン−H、(C0−C6)アルキレン−O−(C6−C14)アリール、SCF3、S(O)2CF3、NO2であり、ここで、アルキル及びアルキレンは無置換、又はFにより一、二若しくは三置換され;
R6、R7、R8及びR9は、独立に、H、(C1−C6)アルキル、(C0−C6)アルキレン−(C3−C6)シクロアルキル、(C0−C6)アルキレン−(C6−C14)アリール、(C0−C6)アルキレン−(C5−C15)ヘテロアリール、(C0−C6)アルキレン−(C3−C15)ヘテロシクロアルキル、(C0−C6)アルキレン−(C3−C15)ヘテロシクロアルケニルであり、ここで、アルキル、アルキレン及びシクロアルキルは無置換、又はハロゲン、(C1−C6)アルキル、(C0−C6)アルキレン−O−(C0−C6)−アルキレン−H、CF3、OCF3、CN、CO−(C1−C6)アルキル、COO−(C1−C6)アルキル、CON((C0−C6)アルキレン−H)((C0−C6)アルキレン−H)、S(O)m(C1−C6)アルキルにより一、二若しくは三置換され、ここで、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル及びヘテロアリールは無置換、又はハロゲン、CF3、(C1−C6)アルキル及び(C0−C4)アルキレン−O−(C0−C4)アルキレン−Hにより一、二若しくは三置換され;
mは、0、1、2である]で示され、
5−クロロ−N−{2−[4−(5−イソプロピル−[1,3,4]チアジアゾール−2−イルスルファモイル)−フェニル]−エチル}−2−メトキシ−ベンズアミド;及び5−クロロ−N−{2−[4−(5−(2−メチルプロピル)−[1,3,4]チアジアゾール−2−イルスルファモイル)−フェニル]−エチル}−2−メトキシ−ベンズアミド;を含まない化合物、及び全てのその立体異性体、エナンチオマー体及び任意の割合での混合物、並びにその生理学的に許容される塩及び互変異性体。
【請求項2】
nは、0、1であり;
R1は、(C1−C6)アルキル、(C0−C6)アルキレン−O−(C1−C6)アルキル、(C0−C6)アルキレン−(C6−C14)アリール、(C3−C6)シクロアルキルであり、ここで、アルキル、アルキレン及びアリールは無置換、又はFにより一、二若しくは三置換され;
Aは、(C6−C14)アリール、(C5−C6)ヘテロアリールであり;
R2及びR3がHであり;
R4は、ハロゲン、(C1−C4)アルキル、O−(C1−C4)アルキル、CNであり、ここで、アルキルは無置換、又はFにより一、二若しくは三置換され;
R5は、H、ハロゲン、(C1−C4)アルキル、O−(C1−C4)アルキル、SO2CH3であり、ここで、アルキルは無置換、又はFにより一、二若しくは三置換され;
R6、R7、R8、R9の置換基の1つは、H、(C1−C6)アルキル、(C0−C2)アルキレン−(C3−C6)シクロアルキル、(C0−C2)アルキレン−(C6−C10)アリール、(C0−C2)アルキレン−(C5−C10)ヘテロアリール、(C0−C2)アルキレン−(C3−C10)ヘテロシクロアルキル、(C0−C2)アルキレン−(C3−C10)ヘテロシクロアルケニルであり、ここで、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル及びヘテロアリールは無置換、又はF、Cl、CF3、(C1−C4)アルキル及び(C0−C4)−アルキレン−O−(C0−C4)アルキレン−Hにより一、二若しくは三置換され;
そして、R6、R7、R8、R9の置換基の他の3つは、Hであり;
5−クロロ−N−{2−[4−(5−イソプロピル−[1,3,4]チアジアゾール−2−イルスルファモイル)−フェニル]−エチル}−2−メトキシ−ベンズアミド;及び5−クロロ−N−{2−[4−(5−(2−メチルプロピル)−[1,3,4]チアジアゾール−2−イルスルファモイル)−フェニル]−エチル}−2−メトキシ−ベンズアミド;を含まない
請求項1に記載の式Iの化合物。
【請求項3】
nは、0、1であり;
R1は、(C1−C6)アルキル、シクロプロピル、フェニルであり、ここで、アルキルは無置換、又はFにより一、二若しくは三置換され;
Aは、フェニル、ナフタレン、ピリジン、チオフェンであり;
R2及びR3は、Hであり;
R4は、F、Cl、Br、(C1−C4)アルキル、O−(C1−C4)アルキル、CNであり、ここで、アルキルは無置換、又はFにより一、二若しくは三置換され;
R5は、H、F、Cl、(C1−C4)アルキル、O−(C1−C4)アルキル、SO2CH3であり、ここで、アルキルは無置換、又はFにより一、二若しくは三置換され;
R6は、H、(C1−C4)アルキル、(C0−C2)アルキレン−(C6−C10)アリールであり、ここで、アルキル、アルキレン及びアリールは無置換、又はF及び(C0−C4)−アルキレン−O−(C0−C4)アルキレン−Hにより一、二若しくは三置換され;
R7、R8、R9はHであり;
5−クロロ−N−{2−[4−(5−イソプロピル−[1,3,4]チアジアゾール−2−イルスルファモイル)−フェニル]−エチル}−2−メトキシ−ベンズアミド;及び5−クロロ−N−{2−[4−(5−(2−メチルプロピル)−[1,3,4]チアジアゾール−2−イルスルファモイル)−フェニル]−エチル}−2−メトキシ−ベンズアミド;を含まない
請求項1又は2に記載の式Iの化合物。
【請求項4】
R1が、(C1−C6)アルキル、フェニル、(C3−C6)シクロアルキルであり;
5−クロロ−N−{2−[4−(5−イソプロピル−[1,3,4]チアジアゾール−2−イルスルファモイル)−フェニル]−エチル}−2−メトキシ−ベンズアミド;及び5−クロロ−N−{2−[4−(5−(2−メチルプロピル)−[1,3,4]チアジアゾール−2−イルスルファモイル)−フェニル]−エチル}−2−メトキシ−ベンズアミド;を含まない
請求項1〜3のいずれか1項に記載の式Iの化合物。
【請求項5】
R1が、イソプロピルであり;
5−クロロ−N−{2−[4−(5−イソプロピル−[1,3,4]チアジアゾール−2−イルスルファモイル)−フェニル]−エチル}−2−メトキシ−ベンズアミド;及び5−クロロ−N−{2−[4−(5−(2−メチルプロピル)−[1,3,4]チアジアゾール−2−イルスルファモイル)−フェニル]−エチル}−2−メトキシ−ベンズアミド;を含まない
請求項1〜4のいずれか1項に記載の式Iの化合物。
【請求項6】
Aが、フェニルであり;
R4が、CF3であり、そしてパラ位にある;
請求項1〜5のいずれか1項に記載の式Iの化合物。
【請求項7】
nが、1であり;そして
Aが、(C6−C14)アリールであり;
5−クロロ−N−{2−[4−(5−イソプロピル−[1,3,4]チアジアゾール−2−イルスルファモイル)−フェニル]−エチル}−2−メトキシ−ベンズアミド;及び5−クロロ−N−{2−[4−(5−(2−メチルプロピル)−[1,3,4]チアジアゾール−2−イルスルファモイル)−フェニル]−エチル}−2−メトキシ−ベンズアミド;を含まない
請求項1〜6のいずれか1項に記載の式Iの化合物。
【請求項8】
Aが、フェニル、ナフチル又はピリジルであり;
5−クロロ−N−{2−[4−(5−イソプロピル−[1,3,4]チアジアゾール−2−イルスルファモイル)−フェニル]−エチル}−2−メトキシ−ベンズアミド;及び5−クロロ−N−{2−[4−(5−(2−メチルプロピル)−[1,3,4]チアジアゾール−2−イルスルファモイル)−フェニル]−エチル}−2−メトキシ−ベンズアミド;を含まない
請求項1〜7のいずれか1項に記載の式Iの化合物。
【請求項9】
Aが、フェニルであり;
5−クロロ−N−{2−[4−(5−イソプロピル−[1,3,4]チアジアゾール−2−イルスルファモイル)−フェニル]−エチル}−2−メトキシ−ベンズアミド;及び5−クロロ−N−{2−[4−(5−(2−メチルプロピル)−[1,3,4]チアジアゾール−2−イルスルファモイル)−フェニル]−エチル}−2−メトキシ−ベンズアミド;を含まない
請求項1〜8のいずれか1項に記載の式Iの化合物。
【請求項10】
Aが、フェニルであり;
R4が、オルト位にあり;そして
R5が、パラ位にある;
請求項1〜9のいずれか1項に記載の式Iの化合物。
【請求項11】
Aが、フェニルであり;
R4が、O−(C1−C4)アルキルであり、そしてオルト位にあり;
5−クロロ−N−{2−[4−(5−イソプロピル−[1,3,4]チアジアゾール−2−イルスルファモイル)−フェニル]−エチル}−2−メトキシ−ベンズアミド;及び5−クロロ−N−{2−[4−(5−(2−メチルプロピル)−[1,3,4]チアジアゾール−2−イルスルファモイル)−フェニル]−エチル}−2−メトキシ−ベンズアミド;を含まない
請求項1〜10のいずれか1項に記載の式Iの化合物。
【請求項12】
R4が、メトキシ又はエトキシであり;
5−クロロ−N−{2−[4−(5−イソプロピル−[1,3,4]チアジアゾール−2−イルスルファモイル)−フェニル]−エチル}−2−メトキシ−ベンズアミド;及び5−クロロ−N−{2−[4−(5−(2−メチルプロピル)−[1,3,4]チアジアゾール−2−イルスルファモイル)−フェニル]−エチル}−2−メトキシ−ベンズアミド;を含まない
請求項1〜11のいずれか1項に記載の式Iの化合物。
【請求項13】
Aが、フェニルであり;
R4が、メトキシ又はエトキシであり、そしてオルト位にあり;
5−クロロ−N−{2−[4−(5−イソプロピル−[1,3,4]チアジアゾール−2−イルスルファモイル)−フェニル]−エチル}−2−メトキシ−ベンズアミド;及び5−クロロ−N−{2−[4−(5−(2−メチルプロピル)−[1,3,4]チアジアゾール−2−イルスルファモイル)−フェニル]−エチル}−2−メトキシ−ベンズアミド;を含まない
請求項1〜12のいずれか1項に記載の式Iの化合物。
【請求項14】
Aが、フェニルであり;
R4が、エトキシであり、そしてオルト位にある;
請求項1〜13のいずれか1項に記載の式Iの化合物。
【請求項15】
Aが、フェニルであり;
R5が、Fにより一、二又は三置換された(C1−C4)アルキルであり、そしてパラ位にある;
請求項1〜14のいずれか1項に記載の式Iの化合物。
【請求項16】
R5が、CF3である;
請求項1〜15のいずれか1項に記載の式Iの化合物。
【請求項17】
R6が、(C1−C6)アルキルである;
請求項1〜16のいずれか1項に記載の式Iの化合物。
【請求項18】
R7が、Hであり;
5−クロロ−N−{2−[4−(5−イソプロピル−[1,3,4]チアジアゾール−2−イルスルファモイル)−フェニル]−エチル}−2−メトキシ−ベンズアミド;及び5−クロロ−N−{2−[4−(5−(2−メチルプロピル)−[1,3,4]チアジアゾール−2−イルスルファモイル)−フェニル]−エチル}−2−メトキシ−ベンズアミド;を含まない
請求項1〜17のいずれか1項に記載の式Iの化合物。
【請求項19】
請求項1〜18のいずれか1項に記載の式Iの化合物を1つ又はそれ以上含む医薬品。
【請求項20】
請求項1〜18のいずれか1項に記載の式Iの化合物1つ又はそれ以上、及び代謝障害又はそれと高頻度に併発する疾患に対して好ましい効果を有する有効成分1つ又はそれ以上を含む医薬品。
【請求項21】
請求項1〜18のいずれか1項に記載の式Iの化合物1つ又はそれ以上、及び抗糖尿病薬1つ又はそれ以上を含む医薬品。
【請求項22】
請求項1〜18のいずれか1項に記載の式Iの化合物1つ又はそれ以上、及び脂質モジュレーター1つ又はそれ以上を含む医薬品。
【請求項23】
脂肪酸代謝障害及びグルコース利用障害の治療及び/又は予防のための、請求項1〜18のいずれか1項に記載の式Iの化合物の使用。
【請求項24】
インスリン抵抗性に関係する障害の治療及び/又は予防のための、請求項1〜18のいずれか1項に記載の式Iの化合物の使用。
【請求項25】
糖尿病に伴う後遺症の予防を含む糖尿病の治療及び/又は予防のための、請求項1〜18のいずれか1項に記載の式Iの化合物の使用。
【請求項26】
異脂肪血症及びその後遺症の治療及び/又は予防のための、請求項1〜18のいずれか1項に記載の式Iの化合物の使用。
【請求項27】
メタボリックシンドロームに関係する可能性のある状態の治療及び/又は予防のための、請求項1〜18のいずれか1項に記載の式Iの化合物の使用。
【請求項28】
中枢及び末梢神経系の脱髄障害及び他の神経変性障害の治療及び/又は予防のための、請求項1〜18のいずれか1項に記載の式Iの化合物の使用。
【請求項29】
脂肪酸代謝障害及びグルコース利用障害の治療のための、更なる活性化合物少なくとも1つと併用される請求項1〜18のいずれか1項に記載の式Iの化合物の使用。
【請求項30】
インスリン抵抗性に関係する障害の治療のための、更なる活性化合物少なくとも1つと併用される、請求項1〜18のいずれか1項に記載の式Iの化合物の使用。
【請求項31】
請求項1〜18のいずれか1項に記載の式Iの化合物1つ又はそれ以上を含む医薬品の製造法であって、活性化合物を薬学的に適切な担体と混合し、この混合物を投与に適切な形態にすることを含む方法。

【公表番号】特表2009−510147(P2009−510147A)
【公表日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−533907(P2008−533907)
【出願日】平成18年9月26日(2006.9.26)
【国際出願番号】PCT/EP2006/009301
【国際公開番号】WO2007/039175
【国際公開日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【出願人】(399050909)サノフィ−アベンティス (225)
【Fターム(参考)】