説明

PC型枠ならびにそれを用いた建物の基礎構造およびその施工方法

【課題】建物の基礎工事の工期短縮および労務削減を図ることができるPC型枠ならびにそれを用いた建物の基礎構造およびその施工方法を提供する。
【解決手段】コンクリート26が打設される建物の基礎梁20および基礎梁20に囲成されるピット30を構築するためのコンクリート用型枠として用いられるPC型枠10であって、天板部12と、天板部12の少なくとも片側に配置され略垂直に延びる側板部14とを有し、略L字状断面に構成されるようにする。そして、2つのPC型枠10を、天板部12同士が接続するように対向配置して略コ字状断面に構成し、接続部分には互いに係合するための係合部18bおよび被係合部18aが設けられ、少なくとも一方の天板部12には、接続部分の近傍に略垂直に延びる支柱部42を備えるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、PC型枠ならびにそれを用いた建物の基礎構造およびその施工方法に関し、とくに、PC型枠を用いて構築される大断面の基礎梁や地下ピットなどの基礎構造およびその施工方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、超高層建物の基礎梁は、梁せいが4〜5mと断面寸法の非常に大きいマスコンクリート構造物であることが知られている(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。このため、基礎梁工事では一度にコンクリートを打設することはせず、高さ方向に3〜4回に分けて打設していた。
【0003】
この基礎梁の側型枠として従来はベニヤ板が用いられていたが、近年ではコスト削減や解体手間の削減のために、ラスやデッキプレートなどの金属製型枠を用いる方法が知られている(例えば、特許文献3参照)。また、プレキャストコンクリート製型枠(以下、「PC型枠」という。)を用いて基礎梁およびピットを構築する方法が知られている(例えば、特許文献4参照)。
【0004】
【特許文献1】特開平7−119299号公報
【特許文献2】特開平11−293945号公報
【特許文献3】特開2002−161638号公報
【特許文献4】特開平5−179677号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記の従来の基礎梁工事では、高さ方向に3〜4回に分けてコンクリート打設を行うことから、コンクリート打設毎に鉄筋組み立て、型枠組み立ておよび解体といった作業を繰り返し、多大な時間と手間がかかり工期短縮が難しかった。
【0006】
一方、近年の都市部においては、昼間の雨水などを貯留し夜間下水に放流するなどの要請があり、水を貯めるピットの必要性が増加している。ピット内に金属が露出すると錆発生のおそれがあることから、基礎梁工事において、上記の従来のようにラスやデッキプレートなどの金属製型枠を採用することは難しくなってきている。また、上記の従来の特許文献4のPC型枠は、基礎梁およびピットを有する建物の基礎構造を合理的に構築するための具体的な方法や構成を開示するものではない。
【0007】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、建物の基礎工事の工期短縮および労務削減を図ることができるPC型枠ならびにそれを用いた建物の基礎構造およびその施工方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に係るPC型枠は、コンクリートが打設される建物の基礎梁および前記基礎梁に囲成されるピットを構築するための前記コンクリート用型枠として用いられるPC型枠であって、天板部と、前記天板部の少なくとも片側に配置され略垂直に延びる側板部とを有し、略L字状断面に構成されることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の請求項2に係るPC型枠は、上述した請求項1に記載のPC型枠2つを前記天板部同士が接続するように対向配置して略コ字状断面に構成したPC型枠であって、前記接続部分には互いに係合するための係合部および被係合部が設けられ、少なくとも一方の前記天板部には、前記接続部分の近傍に略垂直に延びる支柱部を備えることを特徴とする。
【0010】
また、本発明の請求項3に係るPC型枠は、上述した請求項2において、前記係合部または前記被係合部は、切欠き部とボルト接合部とを含んで構成されることを特徴とする。
【0011】
また、本発明の請求項4に係るPC型枠は、上述した請求項1から請求項3のいずれか一つにおいて、前記天板部または前記側板部の表面の少なくとも一方には凸状のリブが設けられることを特徴とする。
【0012】
また、本発明の請求項5に係るPC型枠は、上述した請求項4において、前記リブは、ワッフル状に配置されることを特徴とする。
【0013】
また、本発明の請求項6に係るPC型枠は、上述した請求項1から請求項5のいずれか一つにおいて、前記天板部には鉄筋がトラス状に配置されることを特徴とする。
【0014】
また、本発明の請求項7に係るPC型枠は、上述した請求項6において、前記天板部は、前記建物のスラブ構造体に一体化可能に構成されることを特徴とする。
【0015】
また、本発明の請求項8に係るPC型枠は、上述した請求項1から請求項7のいずれか一つにおいて、前記基礎梁の前記コンクリート打設圧に抵抗するタイバーとして動作可能なセパレータが螺合されるナットを有することを特徴とする。
【0016】
また、本発明の請求項9に係るPC型枠を用いた建物の基礎構造は、上述した請求項1から請求項8のいずれか一つに記載のPC型枠を用いた建物の基礎構造であって、前記PC型枠によって構築される前記基礎梁および前記ピットとを含むことを特徴とする。
【0017】
また、本発明の請求項10に係るPC型枠を用いた建物の基礎構造は、上述した請求項9において、前記基礎梁に配筋されるプレファブ化された鉄筋ユニットをさらに含むことを特徴とする。
【0018】
また、本発明の請求項11に係るPC型枠を用いた建物の基礎構造の施工方法は、上述した請求項1から請求項8のいずれか一つに記載のPC型枠を用いた建物の基礎構造を施工する方法であって、耐圧版を設置する工程と、前記耐圧版上に前記基礎梁および前記ピッチを構築するための前記PC型枠を配置する工程と、前記基礎梁コンクリートおよび床版コンクリートを打設する工程と、を含むことを特徴とする。
【0019】
また、本発明の請求項12に係るPC型枠を用いた建物の基礎構造の施工方法は、上述した請求項11において、プレファブ化された鉄筋ユニットを前記基礎梁に設ける工程をさらに含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、コンクリートが打設される建物の基礎梁および基礎梁に囲成されるピットを構築するためのコンクリート用型枠として、現場サイトの一画やPC工場で予め製作することができるPC型枠を用いる。このPC型枠は、天板部と側板部とで略L字状断面を有するように構成されていることから、側板部を基礎梁の側部に配置することで側型枠として機能すると同時に、天板部をピット上面側に配置することでピットを構成する部材となり得る。そして、従来のベニヤ板型枠のように型枠解体や撤去の手間がないので、基礎梁工事および地下ピット工事を合理化することができ、工期短縮、労務削減およびコスト削減を図ることができる。
【0021】
また、PC型枠をピット形成用に用いることで、従来のデッキプレート等の金属製型枠のようにピット側の錆発生のおそれがなくなる。このためピット空間の品質を向上することができる。また、天板部にトラス状の鉄筋を配置し、天板部をピット上部のスラブと一体化可能に構成することで、スラブの合理化を図ることができる。さらに、PC型枠に設けられたナットに螺合したセパレータを、基礎梁のコンクリート打設圧に抵抗するタイバーとして機能させることができる。また、プレファブ化された鉄筋ユニットを基礎梁に配置する構成とすることにより、工期の更なる短縮を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下に添付図面を参照しながら、本発明に係るPC型枠ならびにそれを用いた建物の基礎構造およびその施工方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明に係る建物の基礎構造の概略正面図であり、図2は、図1のA−A線に沿った概略断面図である。図3は、本発明に係るPC型枠の概略斜視図である。
【0023】
図1および図2に示すように、本発明の建物の基礎構造100は、PC型枠10と基礎梁20とピット30と耐圧版60とを備える。本発明に係るPC型枠10は、ピット形成を兼用した基礎梁コンクリート用型枠として用いられるPC型枠であり、図3に示すように、略L字状断面に構成された2つの部材10a、10bが合わされたカルバート型の構造をしている。各部材10a、10bは、略矩形状の天板部12と、天板部12の片側に配置され略垂直に延びる略矩形状の側板部14とをそれぞれ有し、側板部14は基礎梁20側に向けられる一方で、天板部12はピット30上方に配置される。
【0024】
このようにすることで、サイトPC等にて予め製作したカルバート型のPC型枠10を重機で吊って、建物の基礎梁20の側部に配置して側型枠として機能させることができる一方で、カルバートで形成される空間に地下ピット30を構築することができる。とくに、オープン掘削で順打ちの場合には大型重機が使えることから、予め製作したPC型枠10を一気に吊り込むことが可能である。
【0025】
また、深い地下における逆打ち工法または新地下工法のように、1階先行床が存在して大型重機を使うことが難しい場合には、略板状の天板部12と側板部14とを製作しておいて、現場にてボルト接合によりPC型枠10を組み立ててもよい。
【0026】
基礎梁20は、その両側にPC型枠10が設置された後、内部に鉄筋22が配置される。また、セパレータ24が両側のPC型枠10を連結するように設けられ、この両端がPC型枠10の側板部14の外側に予め埋設されたナット16に螺合することにより、コンクリート打設圧に抵抗するタイバーとして機能するようになっている。
【0027】
PC型枠10の各部材10a、10bは、図3に示すように、天板部12同士を接続するように対向配置され、これにより、下方に開口を有する略コ字状断面のPC型枠を構成する。第1部材10aの天板部12の接続側には被係合部としての切欠き部18aが設けられる。切欠き部18aは天板部12の側部に段差を形成している。一方、第2部材10bの天板部12の接続側には係合部としての段差状の切欠き部18bが設けられ、被係合部の切欠き部18a上に載せられてボルト40により接合される。2つの天板部12の上面は面一に配置される。
【0028】
PC型枠10は、略コ字状断面の長手方向略中央において鉛直下方に延びる支柱部42を有する。支柱部42は、第1部材10aの天板部12の下面の接続側両隅とその間に配置される。ピットの幅は5m程度が一般的であることから、この支柱部42を設けることにより天板部12の上部に配置されるスラブ構造を合理化することができる。また、天板部12の下面側には略水平方向に延びる凸状のリブ44が、側板部の内面側には略上下方向に延びる凸状のリブ46がそれぞれ複数形成されてある。さらに、側板部14の下方の耐圧版60に接する側には、図1に示すように、配管などを通すための半円形断面の連通孔15が設けられる。
【0029】
このように、本発明では、従来のベニヤ板型枠のように型枠解体や撤去の手間がないので、基礎梁工事および地下ピット工事を合理化することができ、工期短縮、労務削減およびコスト削減を図ることができる。また、PC型枠10をピット形成用に用いることで、従来のデッキプレート等の金属製型枠のようにピット側の錆発生のおそれがなくなる。このためピット空間の品質を向上することができる。
【0030】
上記の実施形態において、側板部14の内面側に設けられる上下方向に延びるリブ46の代わりに、図4に示すように、ワッフル状のリブ48を形成するようにしてもよい。また、図5に示すように、PC型枠10の天板部12には、トラス状に配置した鉄筋50を設けてもよい。この場合、天板部12と側板部14とを予め別個製作してそれぞれ基礎梁20側部およびピット30に配置するとともにボルト接合等によってPC型枠10として組み立てる。そして、基礎梁コンクリート26の打設時に、天板部12上にトップコンクリートを打設してこれと一体化させることで、天板部12を建物のスラブ構造体52の一部として用いることが可能である。これによって使用資材の物量を削減することができる。なお、この場合、側板部14は仮設備として使用してもよい。
【0031】
上記の実施形態において、基礎梁20用の鉄筋22としては、プレファブ化された鉄筋ユニットをラフター等の重機で吊り込む構成としてもよい。この場合、鉄筋ユニットの製作をPC型枠10の製作と同時並行して行えるので工期を短縮することができる。さらに、基礎梁20における配筋工事の期間も大幅に短縮化することができる。このため、工期の更なる短縮を図ることができる。
【0032】
次に、本発明の建物の基礎構造100の施工手順を説明する。
まず、適切な前処理がされた地盤2上に耐圧版60を設置し、耐圧版60上に基礎梁20およびピット30を構築するために基礎梁20の側部を囲うようにPC型枠10を配置する。ついで、PC型枠10に囲まれてできた空間に鉄筋22を配置する。その後、図6に示すように、マスコンクリート対策および側圧低減対策のために、基礎梁用空間に高さ方向3層に分けて基礎梁コンクリート26および床版コンクリート28を打設する。この場合、例えば層厚1.5m程度の基礎梁コンクリート26を(1)、(2)の2層に分けて打設した後、3層目として層厚1m程度の(3)の基礎梁コンクリート26および床版コンクリート28を同時打設してもよい。また、この場合、PC型枠10の天板部12は、上記したように床版コンクリート28と一体化するような構成を用いることができる。さらに、鉄筋22としてプレファブ化された鉄筋ユニットを用いてもよく、ラフター等の重機で基礎梁用空間に吊り込んでもよい。
【0033】
プレファブ化された鉄筋ユニットを使用する場合の施工手順について説明する。高さ5m程度の大断面の基礎梁の鉄筋の重量は、図7に示すように、例えば、主筋4.5tf程度、肋筋2tf程度と非常に大きい重量となることがある。このため、配筋作業には多大な時間を要してしまう。そこで鉄筋を分割ユニット化する。図8に示すように、肋筋ユニット70を配置する。次に、図9に示すように、鉄筋ユニットとしての主筋1段ユニット72(1.5tf程度)を不図示のラフター等の重機で配置する。そして、図10に示すように、基礎梁コンクリート26を(1)〜(3)の3層に分けて打設する。これにより工期を大幅に短縮することができる。
【0034】
次に、本発明による工期短縮の効果について、図11の基礎梁施工スケジュールの比較検討図を参照しながら説明する。図11に示すように、ケース1は、RC超高層住宅の基礎梁施工に在来工法を適用した場合のスケジュールである。ケース2は、本発明のPC型枠10と鉄筋手組の組み合わせによる方法を適用した場合のスケジュールである。ケース3は、本発明のPC型枠10とプレファブ化した鉄筋ユニット(鉄筋プレファブ構法)の組み合わせによる方法を適用した場合のスケジュールである。図11中、記号「C」はコンクリート打設工程を示す。(1)、(2)、(3)はコンクリート打設層の順番を示す。また、「PC型枠」は、PC型枠10の製作および基礎梁側部への吊り込み配置作業を意味している。
【0035】
図11に示すように、各作業に所要する合計日数(実働日)は、ケース1では27日、ケース2では20日(ケース1に比べ7日間の短縮)、ケース3では19日(ケース1に比べ8日間の短縮)となることが判る。これにより、本発明によれは、施工の合理化および工期の短縮が図られることが判る。
【0036】
以上、本発明に係るPC型枠ならびにそれを用いた建物の基礎構造およびその施工方法の実施形態について説明した。本発明によれば、サイトPCまたはPC工場で製作することにより現場作業の削減による工期短縮や、型枠の解体および撤去作業の削減による労務削減が可能である。また、ピット内に金属が露出しないので、高い耐久性を有するとともに、品質の高い水槽として使用可能なピットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明に係る建物の基礎構造の一例を示す概略正面図である。
【図2】図1のA−A線に沿った概略断面図である。
【図3】本発明に係るPC型枠の一例を示す概略斜視図である。
【図4】本発明に係るPC型枠の他の例を示す概略斜視図である。
【図5】本発明のPC型枠の天板部の配筋の一例を示す概略斜視図である。
【図6】基礎梁コンクリートの打設手順の一例を示す概略正面図である。
【図7】従来の基礎梁の配筋状況の一例を示す概略断面図である。
【図8】基礎梁に配置された肋筋の一例を示す概略断面図である。
【図9】基礎梁に配置される主筋ユニットの一例を示す概略断面図である。
【図10】基礎梁コンクリートが打設された状況の一例を示す概略断面図である。
【図11】基礎梁施工スケジュールの比較検討図である。
【符号の説明】
【0038】
2 地盤
10 PC型枠
10a,10b 部材
12 天板部
14 側板部
16 ナット
18a,18b 切欠き部
20 基礎梁
22 鉄筋
24 セパレータ
26 基礎梁コンクリート
28 床版コンクリート
30 ピット
40 ボルト
42 支柱部
44,46,48 リブ
50 トラス状の鉄筋
52 スラブ構造体
60 耐圧版
70 肋筋ユニット
72 主筋ユニット(鉄筋ユニット)
100 建物の基礎構造

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンクリートが打設される建物の基礎梁および前記基礎梁に囲成されるピットを構築するための前記コンクリート用型枠として用いられるPC型枠であって、
天板部と、前記天板部の少なくとも片側に配置され略垂直に延びる側板部とを有し、略L字状断面に構成されることを特徴とするPC型枠。
【請求項2】
請求項1に記載のPC型枠2つを前記天板部同士が接続するように対向配置して略コ字状断面に構成したPC型枠であって、前記接続部分には互いに係合するための係合部および被係合部が設けられ、少なくとも一方の前記天板部には、前記接続部分の近傍に略垂直に延びる支柱部を備えることを特徴とするPC型枠。
【請求項3】
前記係合部または前記被係合部は、切欠き部とボルト接合部とを含んで構成されることを特徴とする請求項2に記載のPC型枠。
【請求項4】
前記天板部または前記側板部の表面の少なくとも一方には凸状のリブが設けられることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一つに記載のPC型枠。
【請求項5】
前記リブは、ワッフル状に配置されることを特徴とする請求項4に記載のPC型枠。
【請求項6】
前記天板部には鉄筋がトラス状に配置されることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一つに記載のPC型枠。
【請求項7】
前記天板部は、前記建物のスラブ構造体に一体化可能に構成されることを特徴とする請求項6に記載のPC型枠。
【請求項8】
前記基礎梁の前記コンクリート打設圧に抵抗するタイバーとして動作可能なセパレータが螺合されるナットを有することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一つに記載のPC型枠。
【請求項9】
請求項1から請求項8のいずれか一つに記載のPC型枠を用いた建物の基礎構造であって、前記PC型枠によって構築される前記基礎梁および前記ピットとを含むことを特徴とするPC型枠を用いた建物の基礎構造。
【請求項10】
前記基礎梁に配筋されるプレファブ化された鉄筋ユニットをさらに含むことを特徴とする請求項9に記載のPC型枠を用いた建物の基礎構造。
【請求項11】
請求項1から請求項8のいずれか一つに記載のPC型枠を用いた建物の基礎構造を施工する方法であって、
耐圧版を設置する工程と、前記耐圧版上に前記基礎梁および前記ピッチを構築するための前記PC型枠を配置する工程と、前記基礎梁コンクリートおよび床版コンクリートを打設する工程と、を含むことを特徴とするPC型枠を用いた建物の基礎構造の施工方法。
【請求項12】
プレファブ化された鉄筋ユニットを前記基礎梁に設ける工程をさらに含むことを特徴とする請求項11に記載のPC型枠を用いた建物の基礎構造の施工方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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