説明

PI3キナーゼ阻害剤としてのチアゾロピリミジノン誘導体

本発明は、ホスホイノシチド3’OHキナーゼファミリー(以下、PI3キナーゼ)、適切には、PI3Kα、PI3Kδ、PI3Kβ、および/またはPI3Kγの活性または機能の調節、特に阻害のためのチアゾロピリミジノン誘導体の使用に関する。適切には、本発明は、自己免疫障害、炎症疾患、心血管疾患、神経変性疾患、アレルギー、喘息、膵炎、多臓器不全、腎疾患、血小板凝集、癌、精子運動、移植拒絶反応、グラフト拒絶反応および肺損傷から選択される1つまたは複数の疾患状態の治療におけるチアゾロピリミジノンの使用に関する。より適切には、本発明は、癌の治療のためのPI3Kβ選択性チアゾロピリミジノン化合物に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物
【化1】

(式中
R1は、H、C1〜3アルキル、−SC1〜6アルキル、−OC1〜6アルキル、NRaRb、ヒドロキシ、−SH、NH−NH、C3〜6シクロアルキル、C4〜6ヘテロシクロアルキル、−SOPh、−OPh、−SPh、−SO(C1〜3アルキル)、−O(アリールアルキル)、およびフェニルからなる群から選択され、
R2はHもしくはC1〜3アルキルであり、
R3は、C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキル、C4〜6ヘテロシクロアルキル、アルキルカルボキシ、アリール、アリールアルキル、およびヘテロアリールからなる群から選択され、
各R4は独立して、C1〜3アルキル、アルコキシ、アミド、およびエステルからなる群から選択され、
nは0〜2であり、mは0〜3であり、ならびに
RaおよびRbはそれぞれ独立してH、もしくはC1〜3アルキルである)、
またはその医薬上許容可能な塩。
【請求項2】
R1は、H、C1〜3アルキル、−OC1〜6アルキル、−SC1〜6アルキル、NH、NHMe、およびシクロプロピルからなる群から選択され、R3はC1〜6アルキルもしくはアリールである、請求項1に記載の化合物またはその医薬上許容可能な塩。
【請求項3】
R1は、H、C1〜3アルキル、ヒドロキシ、NH、およびNHMeからなる群から選択され、R2はHもしくはC1〜3アルキルであり、R3はC1〜6アルキル、ハロゲンおよびアルコキシからなる群から選択される1〜5個の置換基で置換されていてもよいフェニルもしくはナフチル基であり、各R4は独立して、C1〜3アルキル、アミド、およびエステルからなる群から選択され、mは0〜1であり、nは0〜2である、請求項1〜2のいずれか一項に記載の化合物またはその医薬上許容可能な塩。
【請求項4】
R1は、H、C1〜3アルキルおよびヒドロキシからなる群から選択され、R2はHもしくはC1〜3アルキルであり、R3はC1〜6アルキル、ハロゲンおよびアルコキシからなる群から選択される1〜5個の置換基で置換されていてもよいフェニル基であり、各R4は独立してC1〜3アルキルであり、mは0〜1であり、nは0〜2である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物またはその医薬上許容可能な塩。
【請求項5】
mは0〜1であり、nは0〜2である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項6】
式(I)(A)により表される請求項2の化合物
【化2】

(式中R5およびR6はそれぞれ独立して、C1〜3アルキル、ハロゲン、水素、アルコキシ、アミノ、シアノ、ヒドロキシ、アミドおよびアシルからなる群から選択される)、またはその医薬上許容可能な塩。
【請求項7】
R1は、H、C1〜3アルキル、アルコキシ、−SMe、NH、NHMe、およびシクロプロピルからなる群から選択され、R3はC1〜6アルキル、ハロゲンおよびアルコキシからなる群から選択される1〜5個の置換基で置換されていてもよいチエニルまたはピリジニル基である、請求項1に記載の化合物またはその医薬上許容可能な塩。
【請求項8】
5−メチル−4−{[2−メチル−3−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−(4−モルホリニル)[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7(4H)−オンである化合物またはその医薬上許容可能な塩。
【請求項9】
4−[(3−クロロ−2−メチルフェニル)メチル]−5−エチル−2−(4−モルホリニル)[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7(4H)−オンである化合物またはその医薬上許容可能な塩。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれか一項に記載の化合物および医薬上許容可能な担体を含む、医薬組成物。
【請求項11】
癌の治療方法であって、それを必要とするヒトに、有効量の請求項1〜9のいずれか一項に記載の化合物を投与することを含む、方法。
【請求項12】
前記癌が、脳(神経膠腫)、膠芽細胞腫、白血病、バナヤン−ゾナナ症候群、カウデン病、レルミット−デュクロ病、乳房、炎症性乳癌、ウィルムス腫瘍、ユーイング肉腫、横紋筋肉腫、上衣細胞腫、髄芽細胞腫、結腸、頭頚部、腎臓、肺、肝臓、黒色腫、腎臓、卵巣、膵臓、前立腺、肉腫、骨肉腫、骨巨細胞腫、および甲状腺からなる群から選択される、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
カウデン症候群の治療方法であって、それを必要とするヒトに、有効量の請求項1〜9のいずれか一項に記載の化合物を投与することを含む、方法。

【公表番号】特表2012−527471(P2012−527471A)
【公表日】平成24年11月8日(2012.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−512023(P2012−512023)
【出願日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際出願番号】PCT/US2010/035535
【国際公開番号】WO2010/135504
【国際公開日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【出願人】(509329523)グラクソスミスクライン エルエルシー (38)
【Fターム(参考)】