説明

RF−IDメディア

【課題】 多大な開発コストをかけることなく、ICチップに対する情報の書き込みや読み出しを光の受光状態によっても制御する。
【解決手段】 ベース基材30上に、アンテナ20が形成されるとともにアンテナ20と接続されたICチップ10が搭載され、アンテナ20を介してICチップ10に対する情報の書き込み及び読み出しが可能な非接触型ICタグ1において、アンテナ20と接続され、非接触型ICタグ1の静電容量を調節するための容量パターン51,54と、アンテナ20と容量パターン51との間に接続され、光の受光状態によってアンテナ20と容量パターン51との接続状態を切り替える光スイッチ40と設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、非接触型ICカードや非接触型ICラベル等といった非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能なRF−IDメディアに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、情報化社会の進展に伴って、情報をカードに記録し、該カードを用いた情報管理や決済等が行われている。また、商品等に貼付されるタグ、ラベルに情報を記録し、このラベルを用いての商品等の管理も行われている。
【0003】
このようなカードやタグ、ラベルを用いた情報管理においては、カードやタグ、ラベルに対して非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しを行うことが可能なICチップが搭載された非接触型ICカードや非接触型ICタグ、非接触型ICラベルがその優れた利便性から急速な普及が進みつつある。
【0004】
図3は、従来の非接触型ICタグの一構成例を示す図であり、(a)は構造を示す図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は機能構成を示すブロック図である。
【0005】
図3(a),(b)に示すように本構成例においては、樹脂シート等からなるベース基材30上に、コイル状の導電性アンテナ20が形成されるとともに、このアンテナ20のコイル状の両端に、アンテナ20を介して非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能なICチップ10が接続されて搭載されている。
【0006】
また、ICチップ10は図3(c)に示すように、アンテナ20を介して受信した信号を復調する復調部11と、アンテナ20を介して送信する情報を変調して変調信号とする変調部12と、情報が書き込まれるメモリ14と、復調部11にて復調された信号を情報としてメモリ14に書き込んだり、メモリ14に書き込まれた情報を読み出したりする制御部13と、アンテナ20に流れる電流を整流して電源を生成する電源生成部15とから構成されており、電源生成部15にて生成された電源が、復調部11、変調部12及び制御部13に供給され、それにより、復調部11、変調部12及び制御部13が動作することになる。
【0007】
上記のように構成されたRF−IDタグにおいては、外部に設けられた情報書込/読出装置に近接させることにより、情報書込/読出装置からの電磁誘導によりアンテナ20からICチップ10に電流が供給され、それにより、非接触状態において、情報書込/読出装置からICチップ10内のメモリ14に情報が書き込まれたり、ICチップ10内のメモリ14に書き込まれた情報が情報書込/読出装置にて読み出されたりする。
【0008】
ここで、上述したようなRF−IDメディアに、光を受光する受光素子と、受光素子にて光を受光した場合に、アンテナにて受信された搬送波をICチップに供給する搬送波スイッチとが設けられたものが考えられている(例えば、特許文献1参照。)。この技術においては、例えば、2つの受光素子を設けておき、一方の受光素子にて光を受光した場合に搬送波スイッチをON状態とし、他方の受光素子にて光を受光した場合に搬送波スイッチをOFF状態としたり、また、1つの受光素子を設け、受光素子にて光を受光した場合に搬送波スイッチをON状態とし、その後、制御回路からの命令によって搬送波スイッチをOFF状態としたりすることにより、ICチップに対する情報の書き込みや読み出しを光の受光状態によっても制御している。
【特許文献1】特開2003−317050号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上述した特許文献1に記載された技術においては、2つの受光素子のうち一方の受光素子にて光を受光した場合に搬送波スイッチをON状態とし、他方の受光素子にて光を受光した場合に搬送波スイッチをOFF状態としたり、また、受光素子にて光を受光した場合に搬送波スイッチをON状態とし、その後、制御回路からの命令によって搬送波スイッチをOFF状態としたりするといった特殊な制御を搬送波スイッチにて行う必要があるため、搬送波スイッチを専用に作製しなければならず、多大な開発コストがかかってしまうという問題点がある。
【0010】
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、多大な開発コストをかけることなく、ICチップに対する情報の書き込みや読み出しを光の受光状態によっても制御することができるRF−IDメディアを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために本発明は、
ベース基材上に、アンテナが形成されるとともに該アンテナと接続されたICチップが搭載され、前記アンテナを介して前記ICチップに対する情報の書き込み及び読み出しが可能なRF−IDメディアであって、
前記アンテナと接続され、当該RF−IDメディアの静電容量を調節するための静電容量調節部と、
前記アンテナと前記静電容量調節部との間に接続され、光の受光状態によって前記アンテナと前記静電容量調節部との接続状態を切り替える光スイッチとを有する。
【0012】
上記のように構成された本発明においては、光スイッチにて光が受光されている場合と光が受光されていない場合とで、アンテナと、RF−IDメディアの静電容量を調節するための静電容量調節部との接続状態が切り替わる。共振周波数を設定する静電容量をICチップ内の静電容量と静電容量調節部における静電容量とからなるものとする場合、光スイッチにて光が受光されてアンテナと静電容量調節部とが接続されると、RF−IDメディアの静電容量が、ICチップ内の静電容量と静電容量調節部における静電容量とからなるものとなり、それにより、ICチップに対して情報を書き込んだり情報を読み出したりする情報書込/読出装置のアンテナとRF−IDメディアのアンテナとが共振し、ICチップに対して情報を書き込んだり情報を読み出したりすることができるようになり、また、光スイッチにて光が受光されずにアンテナと静電容量調節部とが接続されないと、RF−IDメディアの静電容量がICチップ内の静電容量のみとなり、それにより、情報書込/読出装置のアンテナとRF−IDメディアのアンテナとが共振せず、ICチップに対して情報を書き込んだり情報を読み出したりすることができない。また、共振周波数を設定する静電容量をICチップ内の静電容量のみとする場合、光スイッチにて光が受光されてアンテナと静電容量調節部とが接続されると、RF−IDメディアの静電容量が、ICチップ内の静電容量と静電容量調節部における静電容量とからなるものとなり、それにより、情報書込/読出装置のアンテナとRF−IDメディアのアンテナとが共振せず、ICチップに対して情報を書き込んだり情報を読み出したりすることができず、また、光スイッチにて光が受光されずにアンテナと静電容量調節部とが接続されないと、RF−IDメディアの静電容量がICチップ内の静電容量のみとなり、それにより、情報書込/読出装置のアンテナとRF−IDメディアのアンテナとが共振し、ICチップに対して情報を書き込んだり情報を読み出したりすることができるようになる。
【0013】
このように、情報の書き込み及び読み出しを行うために共振周波数を設定するRF−IDメディアの静電容量を調節するための静電容量調節部が設けられ、アンテナと静電容量調節部との接続状態が、光の受光状態によって導通/非導通状態が切り替わる既存の光スイッチによって切り替えられることによりRF−IDメディアの静電容量が調節されるので、ICチップに対する情報の書き込みや読み出しを光の受光状態によっても制御するために多大な開発コストがかかることがない。
【発明の効果】
【0014】
以上説明したように本発明においては、情報の書き込み及び読み出しを行うために共振周波数を設定するRF−IDメディアの静電容量を調節するための静電容量調節部を設け、アンテナと静電容量調節部との接続状態を、光の受光状態によって導通/非導通状態が切り替わる既存の光スイッチによって切り替えることによりRF−IDメディアの静電容量を調節する構成としたため、多大な開発コストをかけることなく、ICチップに対する情報の書き込みや読み出しを光の受光状態によっても制御することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0016】
図1は、本発明のRF−IDメディアの実施の一形態となる非接触型ICタグを示す図であり、(a)は表面側から見た構造を示す図、(b)は裏面側から見た構造を示す図、(c)は(a)に示したA−A’断面図、(d)は(a)に示したB−B’断面図、(e)は機能構成を示すブロック図である。
【0017】
図1(a)〜(d)に示すように本形態においては、樹脂シート等からなるベース基材30上に、コイル状の導電性アンテナ20が形成されるとともに、このアンテナ20のコイル状の両端に、アンテナ20を介して非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能なICチップ10が接続されて搭載されている。また、ベース基材30のアンテナ20が形成された面に、非接触型ICタグ1の静電容量を調節するための容量パターン51が形成されているとともに、受光部41にて光を受光した場合に導通状態となる光スイッチ40が設けられており、この容量パターン51とアンテナ20とが配線52及び光スイッチ40を介して接続されている。また、ベース基材30の反対側の面には、容量パターン51と対向するように容量パターン54が形成されており、この容量パターン54に接続された配線55とアンテナ20とが導通部53を介して電気的に接続されている。
【0018】
また、ICチップ10は図1(e)に示すように、アンテナ20を介して受信した信号を復調する復調部11と、アンテナ20を介して送信する情報を変調して変調信号とする変調部12と、情報が書き込まれる記憶領域であるメモリ14と、復調部11にて復調された信号を情報としてメモリ14に書き込んだり、メモリ14に書き込まれた情報を読み出したりする制御部13と、アンテナ20に流れる電流を整流して電源を生成する電源生成部15とから構成されており、電源生成部15にて生成された電源が、復調部11、変調部12及び制御部13に供給され、それにより、復調部11、変調部12及び制御部13が動作することになる。また、光スイッチ40は、光を受光する受光部41と、受光部41にて光を受光した場合にのみ導通状態となるスイッチング部42とから構成されている。この光スイッチとしては、例えば、Si、Ge、CdS等の材料からなる光ダイオードや、光トライアック、光トランジスタ、あるいはフォトMOSリレー等を用いることができる。また、容量パターン51と容量パターン54とこれらに挟まれる領域のベース基材30とから静電容量調節部となる静電容量50が形成される。これにより、アンテナ20と静電容量50との接続状態が光スイッチ40によって切り替えられることになる。
【0019】
以下に、上記のように構成された非接触型ICタグ1の動作について説明する。
【0020】
上記のように構成された非接触型ICタグ1においては、非接触型ICタグ1のアンテナ20とICチップ10とからなる共振回路が、ICチップ10に対して情報の書き込み及び読み出しを行う情報書込/読出装置(不図示)のアンテナと共振した場合に、ICチップ10に対する情報の書き込みあるいは読み出しが可能な状態となる。そのため、アンテナ20とICチップ10とからなる共振回路における共振周波数を、情報書込/読出装置のアンテナにおける共振周波数と同一になるように予め設定しておく必要がある。なお、この共振周波数は、アンテナ20のインダクタンスとICチップ10内の静電容量とから設定される。
【0021】
図2は、静電容量の違いによる共振周波数特性を示す図である。
【0022】
図2に示すように、静電容量がC0であり、それにより、共振周波数がf0である非接触型ICタグにおいて、静電容量をC0よりも小さなC1とすると、共振周波数はf0よりも高いf1となる。これは、静電容量をC、インダクタンス成分をLとした場合、共振周波数fが、f=1/{2π(LC)1/2}から算出されることによるものである。
【0023】
これにより、共振周波数を設定する非接触型ICタグ1の静電容量を調節することにより、非接触型ICタグ1における共振周波数を、情報書込/読出装置のアンテナにおける共振周波数と同一の周波数に設定することができる。
【0024】
まず、ICチップ10内の静電容量と容量パターン51,54によって形成される静電容量50とからなる静電容量を、ICチップ10内の静電容量と容量パターン51,54によって形成される静電容量50とからなる静電容量から設定される共振周波数が情報書込/読出装置のアンテナにおける共振周波数と同一となるように設定した場合における動作について説明する。
【0025】
光スイッチ40の受光部41にて光が受光されていない場合は、スイッチング部42が非導通状態となっているため、アンテナ20と容量パターン51とが電気的に接続されていない。そのため、非接触型ICタグ1における共振周波数が、ICチップ10内の静電容量のみから設定されることになり、それにより、非接触型ICタグ1のアンテナ20とICチップ10とからなる共振回路と、ICチップ10内の静電容量と容量パターン51,54によって形成される静電容量50とからなる静電容量によって設定される共振周波数を有する情報書込/読出装置のアンテナとは共振せず、ICチップ10に対する情報の書き込みや読み出しは不可能な状態となる。なお、この場合は、ICチップ10内の静電容量が、ICチップ10内の静電容量と容量パターン51,54によって形成される静電容量50とからなる静電容量よりも小さいため、非接触型ICタグ1のアンテナ20とICチップ10とからなる共振回路における共振周波数は、情報書込/読出装置のアンテナにおける共振周波数よりも高くなってしまう。
【0026】
また、光スイッチ40の受光部41にて光が受光されている場合は、スイッチング部42が導通状態となるため、アンテナ20と容量パターン51とが電気的に接続される。すると、非接触型ICタグ1における共振周波数が、ICチップ10内の静電容量と容量パターン51,54によって形成される静電容量50とからなる静電容量とから設定されることになり、それにより、非接触型ICタグ1のアンテナ20とICチップ10とからなる共振回路と、ICチップ10内の静電容量と容量パターン51,54によって形成される静電容量50とからなる静電容量によって設定される共振周波数を有する情報書込/読出装置のアンテナとが共振し、ICチップ10に対する情報の書き込みや読み出しが可能な状態となる。
【0027】
このように、ICチップ10内の静電容量と容量パターン51,54によって形成される静電容量50とからなる静電容量を、ICチップ10内の静電容量と容量パターン51,54によって形成される静電容量50とからなる静電容量から設定される共振周波数が情報書込/読出装置のアンテナにおける共振周波数と同一となるように設定することにより、光スイッチ40の受光部41にて光が受光された場合にのみ、ICチップ10に対する情報の書き込みや読み出しが可能な状態とすることができる。
【0028】
次に、ICチップ10内の静電容量を、ICチップ10内の静電容量のみから設定される共振周波数が情報書込/読出装置のアンテナにおける共振周波数と同一となるように設定した場合における動作について説明する。
【0029】
光スイッチ40の受光部41にて光が受光されていない場合は、スイッチング部42が非導通状態となっているため、アンテナ20と容量パターン51とが電気的に接続されていない。そのため、非接触型ICタグ1における共振周波数が、ICチップ10内の静電容量のみから設定されることになり、それにより、非接触型ICタグ1のアンテナ20とICチップ10とからなる共振回路と、ICチップ10内の静電容量によって設定される共振周波数を有する情報書込/読出装置のアンテナとが共振し、ICチップ10に対する情報の書き込みや読み出しが可能な状態となる。
【0030】
また、光スイッチ40の受光部41にて光が受光されている場合は、スイッチング部42が導通状態となるため、アンテナ20と容量パターン51とが電気的に接続される。すると、非接触型ICタグ1における共振周波数が、ICチップ10内の静電容量と容量パターン51,54によって形成される静電容量50とからなる静電容量とから設定されることになり、それにより、非接触型ICタグ1のアンテナ20とICチップ10とからなる共振回路と、ICチップ10内の静電容量によって設定される共振周波数を有する情報書込/読出装置のアンテナとが共振せず、ICチップ10に対する情報の書き込みや読み出しは不可能な状態となる。なお、この場合は、ICチップ10内の静電容量と容量パターン51,54によって形成される静電容量50とからなる静電容量が、ICチップ10内の静電容量よりも大きいため、非接触型ICタグ1のアンテナ20とICチップ10とからなる共振回路における共振周波数は、情報書込/読出装置のアンテナにおける共振周波数よりも低くなってしまう。
【0031】
このように、ICチップ10内の静電容量を、ICチップ10内の静電容量から設定される共振周波数が情報書込/読出装置のアンテナにおける共振周波数と同一となるように設定することにより、光スイッチ40の受光部41にて光が受光されていない場合にのみ、ICチップ10に対する情報の書き込みや読み出しが可能な状態とすることができる。
【0032】
なお、本形態においては、ICチップ10内の静電容量と、ICチップ10内の静電容量と容量パターン51,54によって形成される静電容量50との静電容量の違いを用いて非接触型ICタグ1の共振周波数を異ならせ、それにより、ICチップ10への情報の書き込みや読み出しを制御しているが、ICチップ10内の静電容量と、ICチップ10内の静電容量と容量パターン51,54によって形成される静電容量50とが大きく異なる場合は、非接触型ICタグ1のアンテナ20と情報書込/読出装置のアンテナとが共振しない状態においては、非接触型ICタグ1において電源そのものが生成されず、また、ICチップ10内の静電容量と、ICチップ10内の静電容量と容量パターン51,54によって形成される静電容量50とが、非接触型ICタグ1のアンテナ20と情報書込/読出装置のアンテナとが共振しない程度にしか異ならない場合は、非接触型ICタグ1のアンテナ20と情報書込/読出装置のアンテナとが共振しない状態においては、非接触型ICタグ1にて電源が生成されるもののICチップ10に対する情報の書き込みや読み出しが不可能となる。その場合、電源生成部15にて電源が生成されているため、受光部41における光の受光状態によってICチップ10に対する情報の書き込み及び読み出しが可能な状態に変移した場合に、応答速度が遅くなってしまうことがない。
【0033】
また、本形態においては、ICチップ10内に、アンテナ20に流れる電流を整流して電源を生成する電源生成部15を設け、電源生成部15にて生成された電源が、復調部11、変調部12及び制御部13に供給されているが、非接触型ICタグ1内に電池等の電源を設けておき、この電源を、復調部11、変調部12及び制御部13に供給する構成とすることも考えられる。
【0034】
また、本形態においては、ベース基材30の一方の面にアンテナ20及び容量パターン51が形成されるとともにICチップ10及び光スイッチ40が搭載され、他方の面に容量パターン54が形成されただけの形態を例に挙げて説明したが、ベース基材30の一方の面あるいは両面に、紙や樹脂からなるシート基材を粘着剤を介して積層することも考えられる。ただしその場合においても、光スイッチ40の受光部41は、外部から光を受光可能なように露出させておく必要がある。また、本形態のように、非接触型ICタグ1に限らず、非接触型ICラベルや非接触型ICカードに本発明を適用できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明のRF−IDメディアの実施の一形態となる非接触型ICタグを示す図であり、(a)は表面側から見た構造を示す図、(b)は裏面側から見た構造を示す図、(c)は(a)に示したA−A’断面図、(d)は(a)に示したB−B’断面図、(e)は機能構成を示すブロック図である。
【図2】静電容量の違いによる共振周波数特性を示す図である。
【図3】従来の非接触型ICタグの一構成例を示す図であり、(a)は構造を示す図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は機能構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0036】
1 非接触型ICタグ
10 ICチップ
11 復調部
12 変調部
13 制御部
14 メモリ
15 電源生成部
20 アンテナ
30 ベース基材
40 光スイッチ
41 受光部
42 スイッチング部
50 静電容量
51,54 容量パターン
52,55 配線
53 導通部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベース基材上に、アンテナが形成されるとともに該アンテナと接続されたICチップが搭載され、前記アンテナを介して前記ICチップに対する情報の書き込み及び読み出しが可能なRF−IDメディアであって、
前記アンテナと接続され、当該RF−IDメディアの静電容量を調節するための静電容量調節部と、
前記アンテナと前記静電容量調節部との間に接続され、光の受光状態によって前記アンテナと前記静電容量調節部との接続状態を切り替える光スイッチとを有するRF−IDメディア。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−164165(P2006−164165A)
【公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−358427(P2004−358427)
【出願日】平成16年12月10日(2004.12.10)
【出願人】(000110217)トッパン・フォームズ株式会社 (989)
【Fターム(参考)】