説明

SMOアンタゴニストとしての飽和二環式複素環誘導体

本発明は、ソッニック・ヘッジホッグ(Sonic Hedgehog)経路の阻害剤、特にSmoアンタゴニストである、式(1)の化合物:及びその薬学的に許容される塩、若しくは互変異性体に関する。したがって、本発明の化合物は、癌を含む、ヘッジホッグ経路の異常な活性化に関連した疾患、例えば、基底細胞癌、髄芽細胞腫、前立腺癌、膵臓癌、乳癌、結腸癌、骨癌、及び小細胞肺癌、及び上部胃腸管の癌の治療に有用である。
【化1】



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
構造式I:
【化1】

[式中:
m及びnは、それぞれ独立して、1又は2であり;
w、y、及びzは、それぞれ独立して0、1、又は2であり;
xは、0又は1であり;
Aは、C3−7シクロアルキル又はフルオロC3−7シクロアルキルであり;
Lは、−(X=O)(NR(O)(CR(NR−であり;
aは、0又は1であり;
bは、0又は1であり;
cは、0又は1であり;
dは、0、1、2、3、4、5、又は6であり;
eは、0又は1であり;
は、C1−6アルキル、ハロC1−6アルキル、又は環(これは、C6−10アリール;C3−10シクロアルキル;オキセタニル;アゼチジニル;N、O、及びSから独立して選択される、1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する、5員若しくは6員の、飽和若しくは部分的飽和の複素環;N、O、及びSから独立して選択される、1個、2個、3個、若しくは4個のヘテロ原子(該ヘテロ原子のうち2個以上がO又はSであることはない)を含有する5員の芳香族複素環;1個、2個、若しくは3個のN原子を含有する、6員の芳香族複素環;又はN、O、及びSから独立して選択される、1個、2個、3個、若しくは4個のヘテロ原子を含有する、7員ないし15員の、不飽和、部分的飽和、若しくは飽和の複素環)であり;該環のいずれもが、R10から独立して選択される1個、2個、又は3個の基により置換されていてもよく;
は、C1−10アルキル、ハロC1−10アルキル、C1−6アルキルメルカプトC1−6アルキル、C2−10アルケニル、又は環(これは、C3−10シクロアルキル;C6−10アリール;オキセタニル;アゼチジニル;N、O、及びSから独立して選択される、1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する、5員若しくは6員の、飽和若しくは部分的飽和の複素環;N、O、及びSから独立して選択される、1個、2個、3個、若しくは4個のヘテロ原子(該ヘテロ原子のうち2個以上がO又はSであることはない)を含有する5員の芳香族複素環;1個、2個、若しくは3個のN原子を含有する、6員の芳香族複素環;又はN、O、及びSから独立して選択される、1個、2個、3個、若しくは4個のヘテロ原子を含有する、7員ないし15員の、飽和、部分的飽和、若しくは不飽和の複素環)であり;該環のいずれもが、R11から独立して選択される1個、2個、3個、又は4個の基により置換されていてもよく;
、R、R、及びRは、それぞれ独立して、C1−6アルキル、C2−10アルケニル、ハロC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルコキシC1−6アルキル、カルボキシ、CO、CONR、S(O)、又はS(O)NRであり;
rは、0、1、又は2であり;
は、水素又はC1−6アルキルであり;
及びRは、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルコキシカルボニル、又はハロC1−6アルキルであり;
各R10は、独立して、ヒドロキシ、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、ハロC1−6アルキル、OR、又はNRであり;
各R11は、独立して、ヒドロキシ、オキソ、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルキルカルボニル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、ハロC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、カルボキシ、ニトロ、OR、NR、NRCOR、NRS(O)、NRS(O)NR、CO、CONR、S(O)、S(O)NR、又は環(これは、C3−10シクロアルキル;C6−10アリール;C6−10アリールオキシ;C6−10アリールC1−6アルコキシ;C6−10アリールC1−6アルキル;アゼチジニル;N、O、及びSから独立して選択される、1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する、5員若しくは6員の、飽和若しくは部分的飽和の複素環;N、O、及びSから独立して選択される、1個、2個、3個、若しくは4個のヘテロ原子(該ヘテロ原子のうち2個以上がO又はSであることはない)を含有する5員の芳香族複素環;又は1個、2個、若しくは3個のN原子を含有する、6員の芳香族複素環)であり;該環のいずれもが、ヒドロキシ、オキソ、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルキルスルホニル、ハロC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、及びハロC1−6アルコキシから独立して選択される1個、2個、又は3個の基により置換されていてもよく;
Xは、C又はS=Oであり;
及びRは、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C1−6アルキルカルボニル、ハロC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C3−10シクロアルキル、又はC6−10アリールであり、該環のいずれもが、ハロゲン及びC1−6アルキルから独立して選択される1個、2個、又は3個の基により置換されていてもよい]の化合物、又は、その薬学的に許容される塩、立体異性体、若しくは互変異性体。
【請求項2】
式II:
【化2】

[式中、
m、n、d、w、x、y、z、A、R、R、R、R、R、R、R、R、及びRは、請求項1において定義された通りである]の請求項1に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩、立体異性体、若しくは互変異性体。
【請求項3】
式IV:
【化3】

[式中:
m、n、d、w、x、y、z、R、R、R、R、R、R、R、R、及びRは、請求項1において定義された通りである]の請求項1に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩、立体異性体、若しくは互変異性体。
【請求項4】
式V:
【化4】

[式中:
d、w、x、y、z、R、R、R、R、R、R、R、R、及びRは、請求項1において定義された通りである]の請求項1に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩、立体異性体、若しくは互変異性体。
【請求項5】
式VII:
【化5】

[式中:
d、q、w、x、y、z、R、R、R、R、R、R、R、R、及びR10は、請求項1において定義された通りである]の請求項1に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩、立体異性体、若しくは互変異性体。
【請求項6】
が、C1−8アルキル、C1−6アルキルメルカプトC1−6アルキル、C2−6アルケニル、又は環(これは、フェニル、シクロヘキシル、ピラゾリル、ピリジニル、ベンゾジオキソリル、イソオキサゾリル、ピロリジニル、シクロプロピル、ピペリジニル、テトラヒドロチオピラニル、オキサゾリル、テトラヒドロナフタレニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロピラニル、シクロペンチル、又はビシクロへプチルである)であり;該環のいずれもが、R11から独立して選択される、1個、2個、又は3個の基により置換されていてもよい、前項のいずれかに記載の化合物。
【請求項7】
11が、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C2−10アルケニル、ハロC1−6アルキル、OR、NRCO、S(O)、又は環(これは、C6−10アリール、C6−10アリールC1−6アルコキシ、又はN、O、及びSから独立して選択される、1個、2個、3個、若しくは4個のヘテロ原子(該ヘテロ原子のうち2個以上がO又はSであることはない)を含有する5員の芳香族複素環である)であり、該環のいずれもが、ヒドロキシ、オキソ、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、ハロC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、及びハロC1−6アルコキシから独立して選択される、1個、2個、又は3個の基で置換されていてもよい、前項のいずれかに記載の化合物。
【請求項8】
薬学的に許容される担体とともに、前項のいずれか1項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩、立体異性体、若しくは互変異性体を含有する、医薬組成物。
【請求項9】
同時の、別々の、又は連続の投与のための、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の化合物、又はその又はその薬学的に許容される塩、立体異性体、若しくは互変異性体と、抗癌剤との組合せ。
【請求項10】
治療における使用のための、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩、立体異性体、若しくは互変異性体。
【請求項11】
Smo拮抗作用により改善され得る状態の治療又は予防における使用のための、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩、立体異性体、若しくは互変異性体。
【請求項12】
癌の治療又は予防における使用のための、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩、立体異性体、若しくは互変異性体。
【請求項13】
癌が、基底細胞癌腫、髄芽腫、前立腺癌、膵臓癌、乳癌、結腸癌、小細胞肺癌、肉腫、リンパ腫、白血病、消化管癌、多発性骨髄腫、神経膠腫、肝細胞癌、散発性及び家族性基底細胞癌腫、散発性髄芽腫、髄膜腫、乳癌腫、食道扁平上皮癌腫、及び膀胱癌から選択される、請求項12に記載の化合物。
【請求項14】
癌の治療又は予防のための医薬の製造のための、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩、立体異性体、若しくは互変異性体の使用。
【請求項15】
癌を治療又は予防するための方法であって、請求項1に記載の化合物又は請求項1に記載の化合物を含有する組成物の有効量を、それを必要とする患者に投与することを含んでなる該方法。

【公表番号】特表2012−500839(P2012−500839A)
【公表日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−524457(P2011−524457)
【出願日】平成21年8月28日(2009.8.28)
【国際出願番号】PCT/GB2009/051079
【国際公開番号】WO2010/023480
【国際公開日】平成22年3月4日(2010.3.4)
【出願人】(501209427)イステイチユート・デイ・リチエルケ・デイ・ビオロジア・モレコラーレ・ピ・アンジエレツテイ・エツセ・ピー・アー (90)
【Fターム(参考)】