説明

T−betによるIL−2の生産の調節

本発明は少なくとも一部はT−betがIL−2生産を調節するメカニズムの同定に基づく。本発明はキナーゼ媒介型のT−betとRelAとの相互作用を調節する作用物質の同定方法、ならびにその使用方法に関する。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
インターロイキン2(IL−2)の生産を調節する化合物の同定方法であって、化合物の存在下、セリン−トレオニンキナーゼ分子とT−betとの相互作用を可能とする条件下でT−betおよびセリン−トレオニンキナーゼ分子を接触させる工程;およびT−betと該キナーゼ分子との相互作用を検出する工程を含んでなり、ここでIL−2の生産を増加する化合物の能力が、該化合物の不存在下での相互作用の量と比べた時の相互作用の減少により示され、そしてIL−2の生産を減少する化合物の能力が、該化合物の不存在下での相互作用の量と比べた時の相互作用の増加により示される、上記同定方法。
【請求項2】
T−betとキナーゼ分子との相互作用がT−betとキナーゼとの間の複合体の形成を測定することにより決定される請求項1に記載の方法。
【請求項3】
T−betとキナーゼ分子の相互作用がT−betのリン酸化を測定することにより決定される請求項1に記載の方法。
【請求項4】
T−betのリン酸化がT−betのアミノ酸508(S508)位のセリン残基のリン酸化を測定することにより決定される請求項3に記載の方法。
【請求項5】
キナーゼ分子がカゼインキナーゼI(CKI)である請求項1に記載の方法。
【請求項6】
キナーゼ分子がグリコーゲンシンターゼキナーゼ3(GSK−3)である請求項1に記載の方法。
【請求項7】
IL−2の生産がIL−2mRNAレベルを決定することにより測定される請求項1に記載の方法。
【請求項8】
IL−2の生産がIL−2タンパク質レベルを決定することにより測定される請求項1に記載の方法。
【請求項9】
IL−2の生産の調節に有用な化合物の同定方法であって、
a)T−bet、RelAおよびIL−2調節領域を含んでなる指示組成物を準備する工程;
b)指示組成物を試験化合物のライブラリーの各メンバーと接触させる工程;
c)試験化合物のライブラリーから、T−bet媒介型のRelAとIL−2調節領域との相互作用を減少させる目的化合物を選択し、これによりIL−2の生産を調節する化合物を同定する工程を含んでなり、ここでIL−2の生産を増加する化合物の能力が、該化合物の不存在下での相互作用の量と比べた時の相互作用の減少により示され、そしてIL−2の生産を減少する化合物の能力が、該化合物の不存在下での相互作用の量と比べた時の相互作用の増加により示される、上記同定方法。
【請求項10】
T−bet−媒介型のRelAとIL−2との相互作用が、RelAとIL−2調節領域との間の複合体の形成を測定することにより決定される請求項9に記載の方法。
【請求項11】
指示組成物が、T−betポリペプチドを発現する細胞である請求項9に記載の方法。
【請求項12】
IL−2調節領域がT−box結合部位を含んでなる請求項9に記載方法。
【請求項13】
T細胞中のRelAとIL−2調節領域との相互作用を調節する化合物の同定方法であって、化合物およびT−betの存在下、T−bet媒介型のRelAのIL−2調節領域への結合により複合体を形成することを可能とする条件下でRelAおよびIL−2調節領域を接触させる工程;およびRelAとIL−2調節領域との複合体の形成を検出する工程を含んでなり、ここでT−betおよび化合物の存在下でRelAとIL−2調節領域との間の相互作用を阻害する化合物の能力が、T−betおよび該化合物の不存在下で形成される複合体の量と比べた時の複合体の形成の低下により示される、上記同定方法。
【請求項14】
化合物が複合体の形成または安定性を上昇させる請求項13に記載の方法。
【請求項15】
化合物が複合体の形成または安定性を減少させる請求項13に記載の方法。

【公表番号】特表2009−514550(P2009−514550A)
【公表日】平成21年4月9日(2009.4.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−540146(P2008−540146)
【出願日】平成18年11月7日(2006.11.7)
【国際出願番号】PCT/US2006/043429
【国際公開番号】WO2007/056422
【国際公開日】平成19年5月18日(2007.5.18)
【出願人】(507244998)
【Fターム(参考)】