Webアプリケーション自動実行装置
【課題】スクリプトファイルに記録されているWebアプリケーションに対する操作を自動実行するスクリプトファイル自動実行装置において、スクリプトファイルに記録されている操作を利用者が容易に理解できるようにする。
【解決手段】画面監視部104は、操作の記録中にウィンドウが生成されるタイミングで、スクリプトファイル113に画面キャプチャコマンドを記録し、画面キャプチャ部110を呼び出す。画面キャプチャ部110は、Webアプリケーション112から部品情報と画面イメージを取得し、画面情報として画面情報ファイル114に出力する。利用者101がスクリプトファイルを修正するとき、スクリプトファイルプレビュー部111は、スクリプトファイル113に記録されているスクリプトコマンドに対応する画面イメージと部品情報を表示部50に表示する。
【解決手段】画面監視部104は、操作の記録中にウィンドウが生成されるタイミングで、スクリプトファイル113に画面キャプチャコマンドを記録し、画面キャプチャ部110を呼び出す。画面キャプチャ部110は、Webアプリケーション112から部品情報と画面イメージを取得し、画面情報として画面情報ファイル114に出力する。利用者101がスクリプトファイルを修正するとき、スクリプトファイルプレビュー部111は、スクリプトファイル113に記録されているスクリプトコマンドに対応する画面イメージと部品情報を表示部50に表示する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、Webアプリケーションに対する操作をスクリプトファイルに記録し、記録された操作を自動実行するスクリプトファイル自動実行装置に関する。
【背景技術】
【0002】
繰り返し実行されるWebアプリケーションに対する操作を効率的に行うため、Webアプリケーションに対する操作を示すスクリプトコマンドをスクリプトファイルに記録し、記録された操作を自動実行するWebページ操作システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このWebページ操作システムでは、Webページが前回操作時のものから変更されている場合に、前回の操作時のWebページと今回の操作時のWebページの差分を抽出し、スクリプトファイルに記録されている操作を抽出された差分に合わせて修正し、修正された操作を今回の操作時のWebページで自動実行することも可能である。
【0004】
また、Webページに含まれる利用者の操作を受け付けるための部品の部品情報を取得するWebページテスト自動化装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
このWebページテスト自動化装置では、Webページに含まれる部品に対する操作を示すスクリプトコマンドをスクリプトファイルに記録する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−287929
【特許文献2】特開2009−75921
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、Webページは前回操作時のものと同一であっても、スクリプトファイルにWebページに対する新しい操作を追加したい場合がある。更に、操作の記録漏れがあったり、操作を間違えたりしたため、スクリプトファイルを修正して、新しい操作を追加したり、操作を変更したりしたい場合がある。
【0007】
特許文献2に開示されているスクリプトファイルでは、Webページ内のどの部品に対して操作を実行するかを、操作を入力するための部品の識別ID(Webページ内で一意となる通番)、名称、値などで指定することにより、スクリプトコマンドを新たに追加したり、変更したりすることが可能である。
【0008】
しかし、例えば複雑な画面遷移や部品操作が頻繁に発生するスクリプトファイルについて記録されている操作の内容を理解することは容易ではない。このため、スクリプトファイルにスクリプトコマンドを新たに追加したり、変更したりすることは利用者にとって負担となる。
【0009】
一方、特許文献1に開示されているWebページ操作システムでは、利用者がスクリプトファイルを修正する場合について何ら考慮されていない。
【0010】
本発明の目的は、スクリプトファイルに操作を記録する時にWebページの表示されている画面についての情報を取得し、その情報を用いてスクリプトファイルにどのような操作が記録されているかを利用者に容易に理解させることができるWebアプリケーション自動実行装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するため、本発明のWebアプリケーション自動実行装置は、
スクリプトファイルにスクリプトコマンドとして記録されているWebアプリケーションに対する操作を実行するWebアプリケーション自動実行装置であって、
アクティブウィンドウを監視し、Webアプリケーションの画面の切り替えを検出する画面監視手段と、
前記画面監視手段によってWebアプリケーションの画面の切り替えが検出されたことに応答して、新たにウィンドウが生成されたか否かを判別し、新たにウィンドウが生成された場合に、画面の選択または操作を示すコマンドと、アクティブウィンドウに表示されているWebページに対応する画面キャプチャコマンドとをスクリプトファイルに記録する画面キャプチャコマンド記録手段と、
前記画面キャプチャコマンド記録手段による画面の選択または操作を示すコマンドと画面キャプチャコマンドのスクリプトファイルへの記録に対応して、アクティブウィンドウの画面イメージと、当該Webページに含まれる利用者の操作を受け付けるための部品の部品情報とを含む画面情報を取得する画面キャプチャ手段と、
前記部品に対する利用者による操作を取得する操作取得手段と、
前記操作取得手段によって取得された操作を示す操作コマンドを、前記画面キャプチャコマンド記録手段によって画面キャプチャコマンドが記録されたスクリプトファイルに記録する操作コマンド記録手段と、
前記スクリプトファイルに記録されている画面の選択または操作を示すコマンドと操作コマンドの一覧を表示する一覧表示手段と、
前記画面キャプチャ手段によって取得された画面情報を表示する画面情報表示手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0012】
好ましくは、本発明のWebアプリケーション自動実行装置は、
前記一覧表示手段によって表示された画面の選択または操作を示すコマンドの中の一つを指定する利用者の操作を受け付ける画面指定受付手段を備え、
前記画面情報表示手段が、前記画面指定受付手段によって受け付けられた利用者の操作が指定する画面の選択または操作を示すコマンドに対応する画面情報に含まれる画面イメージを表示する、
ことを特徴とする。
【0013】
好ましくは、本発明のWebアプリケーション自動実行装置は、
前記画面情報表示手段によって表示されている画面イメージの中の位置を指定する利用者の操作を受け付ける位置指定受付手段を備え、
前記画面情報表示手段が、表示されている画面イメージに対応するWebページに含まれ、前記位置指定受付手段によって受け付けられた利用者の操作が指定する位置に存在する部品に対応する部品情報を表示する、
ことを特徴とする請求項2に記載のWebアプリケーション自動実行装置。
【0014】
好ましくは、本発明のWebアプリケーション自動実行装置は、
前記画面情報表示手段によって表示されている画面イメージに対応するWebページに含まれ、前記位置指定受付手段によって受け付けられた利用者の操作が指定する位置に存在する部品に対する操作を示す操作コマンドを前記画面の選択または操作を示すコマンドと画面キャプチャコマンドと操作コマンドとが記録されているスクリプトファイルに追加する操作コマンド追加手段を備え、
前記一覧表示手段が、前記操作コマンド追加手段によってスクリプトファイルに追加された操作コマンドを前記一覧に追加して表示する、
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、スクリプトファイルに操作を記録する時にWebページの表示されている画面についての情報を取得し、その情報を用いてスクリプトファイルにどのような操作が記録されているかを利用者に容易に理解させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施形態に係るWebアプリケーション自動実行装置を実現するコンピュータの構成の一例を示す図である。
【図2】Webアプリケーション自動実行装置の構成の一例を示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係るWebアプリケーション自動実行装置の記録処理の概要を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施形態に係るWebアプリケーション自動実行装置の記録処理におけるアクティブウィンドウ監視処理の概要を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態に係るWebアプリケーション自動実行装置を用いて記録、自動実行するWebアプリケーションの操作例を示す説明図である。
【図6】本発明の実施形態に係るWebアプリケーション自動実行装置を用いて記録されるスクリプトファイルの一例を示す説明図である。
【図7】本発明の実施形態に係るアプリケーション自動実行装置を用いて記録されたスクリプトファイルに存在するコマンドの一例の説明を示す図である。
【図8】本発明の実施形態に係るWebアプリケーション自動実行装置を用いて出力された画面情報の一例を示す説明図である。
【図9】本発明の実施形態に係るWebアプリケーション自動実行装置を用いて出力された部品情報ファイルを示す説明図である。
【図10】本発明の実施形態に係るWebアプリケーション自動実行装置を用いて記録された部品情報ファイルに存在する部品情報の一例を示す説明図である。
【図11】本発明の実施形態に係るWebアプリケーション自動実行装置の画面イメージ表示処理の概要を示すフローチャートである。
【図12】本発明の実施形態に係るWebアプリケーション自動実行装置のスクリプトコマンドと画面イメージの表示例を示す説明図である。
【図13】本発明の実施形態に係るWebアプリケーション自動実行装置の部品情報表示処理の概要を示すフローチャートである。
【図14】本発明の実施形態に係るWebアプリケーション自動実行装置の部品情報の表示例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態に係るWebアプリケーション自動実行装置について図面を参照しながら説明する。
【0018】
本発明の実施形態に係るWebアプリケーション自動実行装置は、例えば、図1に示すコンピュータ1によって実現される。
コンピュータ1は、CPU(Central Processing Unit)10と、メモリ20と、記憶部30と、入力部40と、表示部50と、ネットワークインタフェース(I/F)部60とを有している。
【0019】
メモリ20は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等を含む。
記憶部30は、ハードディスク装置や光ディスク装置等を含む。
メモリ20は、Webアプリケーション自動実行プログラムを記憶している。Webアプリケーション自動実行プログラムは、スクリプトファイル作成部103と、スクリプトファイル再生部107と、画面キャプチャ部110と、スクリプトファイルプレビュー部111とで構成される。また、記憶部30は、スクリプトファイル113と、画面情報ファイル114を格納(保存)している。
CPU10がWebアプリケーション自動実行プログラムを実行することによって、本発明の実施形態に係るWebアプリケーション自動実行装置が実現される。
【0020】
入力部104は、キーボードやマウス等を含み、利用者による操作を受け付ける。
出力部105は、ディスプレイ等を含む。
ネットワークI/F部60は、インターネット等のネットワークに接続されている。また、ネットワークには、Webサーバ(図示なし)が接続されている。CPU10は、ネットワークを介してWebサーバから、Webページをダウンロードする。
【0021】
図2は、Webアプリケーション自動実行装置102の構成の一例を示す。図1と図2の同一の構成要素には同一の符号が付されている。
Webアプリケーション自動実行装置102は、上述したようにスクリプトファイル記録部103と、スクリプトファイル再生部107と、画面キャプチャ部110と、スクリプトファイルプレビュー部111とで構成される。
【0022】
スクリプトファイル記録部103は、画面監視部104、コマンド出力部105、操作イベント受信部106により構成されている。
画面監視部104は、操作の記録中にWebアプリケーション112の画面が切り替わるタイミング(新たにウィンドウが生成されるか、またはアクティブウィンドウが切り替わるタイミング)を監視する。
例えば、利用者101がマウス等を用いてアクティブウィンドウに表示されているハイパーリンクをクリックすると、コンピュータ1は、新しいウィンドウを生成し、生成したウィンドウにリンク先のWebページを表示する。画面監視部104は、ウィンドウが生成されるタイミングで、スクリプトファイル113に画面キャプチャコマンドを記録し、その後、画面キャプチャ部110を呼び出して実行する。
【0023】
操作イベント受信部106は、テスト実行者101がWebアプリケーション112に対して行った部品操作のイベントを受信する機能を持つ。
操作イベント受信部106は、Webブラウザの機能を利用できる場合には、その機能を利用して操作イベントを受信する。例えば、Webブラウザがマイクロソフト社のインターネットエクスプローラである場合には、操作イベント受信部106は実行中のMSHTML.DLLから出力される操作イベントを受信する。
なお、操作イベント検出部106は、Webブラウザの機能を利用せず、利用者が入力部40に入力した操作を検出し、画面キャプチャ部110によって取得された部品情報を利用してその操作に対応する操作イベントを判定してもよい。
【0024】
コマンド出力部105は、Webアプリケーション112に対するスクリプトコマンドをスクリプトファイル113に出力する機能を持つ。
【0025】
スクリプトファイル再生部107は、コマンド取得部108、コマンド実行部109により構成されている。
コマンド取得部108は、スクリプトファイル113より順にコマンドを取得する機能を持つ。コマンド実行部109は、スクリプトファイル113から画面キャプチャコマンドを取得した場合、画面キャプチャ部110を呼び出して実行し、操作コマンドを取得した場合、イベントを用いてWebアプリケーション112の部品操作を行う機能を持つ。
【0026】
画面キャプチャ部110は、Webページを表示しているWebアプリケーション112から、Webページに含まれる部品情報とアクティブウィンドウの画面イメージを取得し、これらを画面情報として画面情報ファイル114に出力する機能を持つ。画面キャプチャ部110は、画面情報ファイル114を記憶部30に保存する。
【0027】
スクリプトファイルプレビュー部111は、一覧表示部115、画面イメージ表示部116、部品情報表示部117、操作コマンド追加部118により構成されている。
スクリプトファイルプレビュー部111は、スクリプトファイル113のスクリプトコマンドに対応する画面イメージを表示し、画面イメージに含まれる部品を入力部40のマウス等によりクリックすると、部品情報を表示部50にビュー形式で表示する機能を持つ。
なお、一覧表示部115、画面イメージ表示部116、部品情報表示部117、操作コマンド追加部118の詳細については後述する。
【0028】
図3は、スクリプトファイル記録部103における記録処理の概要を示すフローチャートである。
図に示すように、アクティブウィンドウ監視処理(ステップ201)からアクティブウィンドウを取得すると(ステップ202)、アクティブウィンドウがWebアプリケーションであること(ステップ203)、かつ、アクティブウィンドウが新しく生成されたウィンドウであること(ステップ204)を確認する。
ここで、アクティブウィンドウがWebアプリケーションでない場合は、記録対象でないため、記録処理を終了する(ステップ203:No)。また、アクティブウィンドウのタイトルが前回のウィンドウと同じであり、新しく生成されたウィンドウでない場合は(ステップ204:No)、同一画面に対して重複して画面情報を取得しないようにする。
【0029】
スクリプトファイル記録部103は、ステップ203とステップ204が両方ともYesであった場合、新しいWebページが表示されたと判断し、スクリプトファイルに画面キャプチャコマンドを記録し(ステップ205)、Webページを表示中のアクティブウィンドウから画面情報を取得する(ステップ206)。
次に、利用者101が、入力部40から、アクティブウィンドウに表示されているWebページに含まれる部品に対する操作を入力すると、アクティブウィンドウに対する操作イベントを取得し(ステップ207)、スクリプトファイルに部品ごとの操作コマンドを記録する(ステップ208)。
以上の操作を、記録停止するまで繰り返すことにより、記録中に、新しいウィンドウが生成されるタイミングでアクティブウィンドウに表示されているWebページの画面情報を取得し、Webアプリケーションの画面が切り替わるタイミング(ウィンドウが生成されるか、またはアクティブウィンドウが切り替わるタイミング)でWebアプリケーションに対する部品操作を記録することができる。
【0030】
図4は、図2のステップ201におけるアクティブウィンドウの監視処理の概要を示すフローチャートである
図に示すように、アクティブウィンドウを取得すると(ステップ301)、ウィンドウの生成であること(ステップ302)、または、アクティブウィンドウの切り替えであること(ステップ303)を確認する。アクティブウィンドウの生成(ステップ302:Yesまたは切り替え(ステップ303:Yes)が発生した場合、アクティブウィンドウを通知する(ステップ304)。
以上の操作を、記録停止するまで繰り返すことにより、記録中にウィンドウが生成されるか、アクティブウィンドウが切り替わるたびに、アクティブウィンドウを通知することができる。
【0031】
図5は、記録するWebアプリケーションの画面の一例を示す図である。
図に示すように、ログイン画面401は、ユーザ名402、パスワード403、ログインボタン404、キャンセルボタン405の各部品から構成されている。また、トップメニュー画面410は、ユーザ登録ボタン411、ユーザ検索ボタン412、ログアウトボタン413の各部品で構成されている。
ここで例えば、ログイン画面401を起動して、ユーザ名、パスワードを入力し(402、403)、ログインボタン404を押下すると、トップメニュー画面410に遷移することができる。また、トップニュー画面410でログアウトボタン413を押下すると、ログイン画面401に遷移することができる。
【0032】
図6は、図5で示したWebアプリケーション112の操作を記録した場合に出力されるスクリプトファイル113の一例を示す図である。
図に示すように、スクリプトファイル113には、ログイン画面401を選択する(501)、ログイン画面401の画面情報を自動取得する(502)、ユーザ名402に”user”を入力する(503)、パスワード403に”password”を入力する(504)、ログインボタン404を押下する(505)、トップメニュー画面410に遷移する(506)、トップメニュー画面410の画面情報を自動取得する(507)、ログアウトボタン413を押下する(508)、ログイン画面401に遷移する(509)、最後にログイン画面401の画面情報を自動取得する(510)ためのスクリプトコマンドが記録されている。
【0033】
図7は、図6で示したスクリプトコマンドの解説を示す図である。
Webアプリケーション112に対応した自動実行装置では、このようにWebアプリケーションの部品ごとに操作コマンドが用意されているのが一般的である。図7で示したスクリプトコマンドはほんの一例であり、これ以外にも様々な操作を実現するためのスクリプトコマンドが用意されている。
なお、画面情報を自動取得する画面キャプチャコマンド(502、507、510)のパラメータには、スクリプトファイル113内で画面情報を一意に識別するための通番が記録される。
【0034】
図8は、図5で示したWebアプリケーション112の操作を記録した場合に出力される画面情報の一例を示す図である。
図に示すように、画面情報701は、画面イメージ702と部品情報703から構成されている。画面イメージ702として、Webアプリケーション112の画面ごとに、画面イメージが出力され、部品情報703として、Webアプリケーション112の画面ごとに、Webページの全ての部品情報が出力される。
また、画面イメージと部品情報のファイル名にも、スクリプトファイル113内で画面情報を一意に識別するための通番が設定され、画面キャプチャコマンドと対応付けできるようになっている。なお、部品操作コマンドに対応する画面情報は、直前の画面キャプチャコマンドに対応する画面情報とする。
【0035】
図9は、図5で示したWebアプリケーションの操作を記録した場合に出力されるログイン画面の部品情報の一例を示す図である。
図に示すように、TDタグでユーザ名のラベルを定義している(801)。INPUTタグでユーザ名の入力フィールドを定義している(802)。TDタグでパスワードのラベルを定義している(803)。INPUTタグでパスワードの入力フィールドを定義している(804)。BUTTONタグでログインボタンを定義している(805)。BUTTONタグでキャンセルボタンを定義している(806)。
【0036】
図10は、図9で示した部品情報の解説を示す図である。
部品情報は、部品毎に識別ID、スクリプトコマンド、name属性、value属性、innertext属性、座標情報、高さ情報、幅情報などを含んでいる。なお、座標情報、高さ情報、幅情報はそれぞれ画面に表示されている部品の座標、高さ、幅を示す。部品情報は、画面イメージから部品情報をビュー形式で表示する際等に使用される。
図10で示した部品情報はほんの一例であり、これ以外にも様々な部品に対応する部品情報が用意されている。
【0037】
次に、スクリプトファイルプレビュー部111に含まれる一覧表示部115、画面イメージ表示部116、部品情報表示部117、操作コマンド追加部118の詳細について説明する。
一覧表示部115は、スクリプトファイル113に記録されている画面の選択や遷移を示すコマンドと操作コマンドの一覧を表示部50のアクティブウィンドウに表示する。
利用者101がマウス等を用いて表示部50に表示されている画面の選択や遷移を示すコマンドの中の一つを指定すると、画面イメージ表示部116は、指定された画面の選択や遷移を示すコマンドに対応する画面イメージを含む画面情報ファイル114を記憶部30から読み出す。そして、画面イメージ表示部116は、読み出された画面情報114に含まれる画面イメージを表示部50に表示する。
【0038】
更に、利用者101がマウス等により画面イメージの中の位置を指定すると、部品情報表示部117は、表示されている画面イメージに対応するWebページに含まれ、指定された位置に存在する部品に対応する部品情報を表示部50に表示する。
操作コマンド追加部118は、指定された位置に存在する部品情報に対応する部品の操作を示す操作コマンドをスクリプトファイル113に追加する。このとき、一覧表示部115は、スクリプトファイル113に追加された操作コマンドを表示部50に表示されている一覧に追加して表示する。
【0039】
図11は、スクリプトファイルプレビュー部111におけるスクリプトコマンドに対応する画面イメージを表示する処理の概要を示すフローチャートである。
図に示すように、スクリプトファイル113から表示対象のスクリプトコマンドを取得する(ステップ1001)。次に、ステップ1001で取得したスクリプトファイル113から、上から順にスクリプトコマンドを取得し(ステップ1002)、画面キャプチャコマンドが見つかるまで繰り返す(ステップ1003)。ステップ1003で画面キャプチャコマンドが見つかった場合、画面キャプチャコマンドに対応する画面情報を取得し(ステップ1004)、画面情報が見つかった場合(ステップ1005)、スクリプトファイルプレビュー部111は表示部50に画面イメージを表示する(ステップ1006)。
【0040】
図12は、スクリプトファイルプレビュー部111が表示部50に表示する画面の一例を示す図である。なお、スクリプトファイル113は、図1と図2のスクリプトファイル113と同一の構成要素である。
図に示すように、スクリプトファイルプレビュー部111が表示する画面は、スクリプトプレビュー画面1101と画面プレビュー画面1102から構成される。
【0041】
スクリプトプレビュー部画面1101には、スクリプトファイル113のスクリプトコマンドがビュー形式で一覧に表示される。
一覧表示部115は、記憶部30からスクリプトファイル113を読み出し、スクリプトファイル113に記録されている画面の選択や遷移を示すコマンド(図6の501、506、509)と操作コマンド(図6の503、504、505、508)の一覧をスクリプトプレビュー画面1101にビュー形式で表示する。
【0042】
画面プレビュー画面1102には、スクリプトファイル113の画面キャプチャコマンドに対応する画面イメージが表示される。
利用者101が入力部40のマウス等を用いてスクリプトプレビュー画面1101に表示されている画面の選択または遷移を示すコマンドの中の一つを指定すると、画面イメージ表示部116は、指定された画面の選択または遷移を示すコマンドに対応する画面イメージを含む画面情報ファイル114を記憶部30から読み出す。そして、画面イメージ表示部116は、指定された画面の選択または遷移を示すコマンドに対応する画面イメージをスクリプトプレビュー画面1101に表示する。
【0043】
例えば、利用者101がスクリプトプレビュー画面1101でログイン画面401に対する操作を選択すると、画面プレビュー画面1102には、ログイン画面401の画面イメージが表示される。また、利用者101がスクリプトプレビュー画面1101でトップメニュー画面410に対する操作を選択すると、画面プレビュー画面1102には、トップメニュー画面410の画面イメージが表示される。
【0044】
図13は、スクリプトファイルプレビュー部111における部品情報をビュー形式で表示する処理の概要を示すフローチャートである。
図に示すように、利用者101がマウス等を用いて画面プレビュー画面1102に表示されている画面イメージの中の位置を指定すると、部品情報表示部117は、表示されている画面イメージに対応するWebページに含まれ、指定された位置に存在する部品の座標を取得する(ステップ1201)。次に、部品情報表示部117は、ステップ1201で取得した部品の座標をもとに、部品情報を上から順に検索し(ステップ1202)、座標が一致する部品情報が見つかるまで繰り返す(ステップ1203)。部品情報表示部117は、ステップ1203で部品情報が見つかった場合、部品情報を表示部50にビュー形式で表示する(ステップ1204)。
【0045】
図14は、画面プレビュー画面1102に表示されている画面イメージから部品をマウス等でクリックして選択したときに表示される部品情報の一例を示す図である。
なお、スクリプトファイル113は図1と図2のスクリプトファイル113と同一の構成要素であり、スクリプトプレビュー画面1101と画面プレビュー画面1102は図12のスクリプトプレビュー画面1101と画面プレビュー画面1102と同一の構成要素である。
図に示すように、利用者101が画面プレビュー画面1102でキャンセルボタン405をマウス等でクリックして選択すると、部品情報表示部117は、キャンセルボタン405の外枠を黒い太線で表示する。更に、部品情報表示部117は、部品情報ビュー1301にキャンセルボタン405の部品情報を表示する。
【0046】
更に、利用者101が画面プレビュー画面1102からスクリプトプレビュー画面1101に、マウス等によりキャンセルボタン405をドラッグすると、操作コマンド追加部118は、スクリプトプレビュー画面1101にキャンセル押下を示す操作コマンドをスクリプトファイル113に追加する。同時に、一覧表示部115は、スクリプトファイル113に追加されたキャンセル押下を示す操作コマンドをスクリプトプレビュー画面1101に表示されている一覧に追加する。
【0047】
なお、コマンド実行部109が、スクリプトファイル113から画面キャプチャコマンドを取得し、画面キャプチャ部110を呼び出して実行する時、前回スクリプトファイル113を記録または再生したときの画像情報ファイル114と今回取得する画像情報ファイル114とを区別するために、画面キャプチャ部110はスクリプトファイル113の画面キャプチャコマンドのパラメータを新しい通番に書き換えてもよい。
また、上記実施形態では、画面キャプチャコマンドのパラメータとして画面情報を一意に識別するための通番を付加するとしたが、通番の代わりに画面情報を取得した年月日時分秒を付加してもよい
【0048】
以上説明したように、本発明によれば、次のような効果がある。
スクリプトファイルの記録後に、Webページが表示された各画面で記録された操作の内容を画面イメージと対応付けて一覧表示することで、利用者がどのような操作を行ったのかを容易に理解できる。
また、利用者が表示部に表示されている画面イメージから部品をマウス等でクリックして選択した際に、部品の識別IDや名称、値などをビュー形式で表示等することで、スクリプトコマンドの追加、修正作業を容易に実施できる。
さらに、本発明で操作の記録時に取得する画面イメージは、操作結果としてのエビデンスとして使用したり、マニュアルの代替として使用したり、広範囲で使用可能である。
【0049】
以上、本発明の実施形態について説明したが、設計上の都合やその他の要因によって必要となる様々な修正や組み合わせは、請求項に記載されている発明や発明の実施形態に記載されている具体例に対応する発明の範囲に含まれると理解されるべきである。
【符号の説明】
【0050】
1…コンピュータ、10…CPU、20…メモリ、30…記憶部、40…入力部、50…表示部、60…ネットワークインタフェース部、102…Webアプリケーション自動実行装置、103…スクリプトファイル記録部、104…画面監視部、105…コマンド出力部、106…操作イベント受信部、107…スクリプトファイル再生部、108…コマンド取得部、109…109、110…画面キャプチャ部、111…スクリプトファイルプレビュー部、112…Webアプリケーション、113…スクリプトファイル、114…画面情報ファイル、115…一覧表示部、116…画面イメージ表示部、117…部品情報表示部、118…操作コマンド追加部、1101…スクリプトプレビュー画面、1102…画面プレビュー画面、1301…部品情報ビュー
【技術分野】
【0001】
本発明は、Webアプリケーションに対する操作をスクリプトファイルに記録し、記録された操作を自動実行するスクリプトファイル自動実行装置に関する。
【背景技術】
【0002】
繰り返し実行されるWebアプリケーションに対する操作を効率的に行うため、Webアプリケーションに対する操作を示すスクリプトコマンドをスクリプトファイルに記録し、記録された操作を自動実行するWebページ操作システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このWebページ操作システムでは、Webページが前回操作時のものから変更されている場合に、前回の操作時のWebページと今回の操作時のWebページの差分を抽出し、スクリプトファイルに記録されている操作を抽出された差分に合わせて修正し、修正された操作を今回の操作時のWebページで自動実行することも可能である。
【0004】
また、Webページに含まれる利用者の操作を受け付けるための部品の部品情報を取得するWebページテスト自動化装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
このWebページテスト自動化装置では、Webページに含まれる部品に対する操作を示すスクリプトコマンドをスクリプトファイルに記録する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−287929
【特許文献2】特開2009−75921
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、Webページは前回操作時のものと同一であっても、スクリプトファイルにWebページに対する新しい操作を追加したい場合がある。更に、操作の記録漏れがあったり、操作を間違えたりしたため、スクリプトファイルを修正して、新しい操作を追加したり、操作を変更したりしたい場合がある。
【0007】
特許文献2に開示されているスクリプトファイルでは、Webページ内のどの部品に対して操作を実行するかを、操作を入力するための部品の識別ID(Webページ内で一意となる通番)、名称、値などで指定することにより、スクリプトコマンドを新たに追加したり、変更したりすることが可能である。
【0008】
しかし、例えば複雑な画面遷移や部品操作が頻繁に発生するスクリプトファイルについて記録されている操作の内容を理解することは容易ではない。このため、スクリプトファイルにスクリプトコマンドを新たに追加したり、変更したりすることは利用者にとって負担となる。
【0009】
一方、特許文献1に開示されているWebページ操作システムでは、利用者がスクリプトファイルを修正する場合について何ら考慮されていない。
【0010】
本発明の目的は、スクリプトファイルに操作を記録する時にWebページの表示されている画面についての情報を取得し、その情報を用いてスクリプトファイルにどのような操作が記録されているかを利用者に容易に理解させることができるWebアプリケーション自動実行装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するため、本発明のWebアプリケーション自動実行装置は、
スクリプトファイルにスクリプトコマンドとして記録されているWebアプリケーションに対する操作を実行するWebアプリケーション自動実行装置であって、
アクティブウィンドウを監視し、Webアプリケーションの画面の切り替えを検出する画面監視手段と、
前記画面監視手段によってWebアプリケーションの画面の切り替えが検出されたことに応答して、新たにウィンドウが生成されたか否かを判別し、新たにウィンドウが生成された場合に、画面の選択または操作を示すコマンドと、アクティブウィンドウに表示されているWebページに対応する画面キャプチャコマンドとをスクリプトファイルに記録する画面キャプチャコマンド記録手段と、
前記画面キャプチャコマンド記録手段による画面の選択または操作を示すコマンドと画面キャプチャコマンドのスクリプトファイルへの記録に対応して、アクティブウィンドウの画面イメージと、当該Webページに含まれる利用者の操作を受け付けるための部品の部品情報とを含む画面情報を取得する画面キャプチャ手段と、
前記部品に対する利用者による操作を取得する操作取得手段と、
前記操作取得手段によって取得された操作を示す操作コマンドを、前記画面キャプチャコマンド記録手段によって画面キャプチャコマンドが記録されたスクリプトファイルに記録する操作コマンド記録手段と、
前記スクリプトファイルに記録されている画面の選択または操作を示すコマンドと操作コマンドの一覧を表示する一覧表示手段と、
前記画面キャプチャ手段によって取得された画面情報を表示する画面情報表示手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0012】
好ましくは、本発明のWebアプリケーション自動実行装置は、
前記一覧表示手段によって表示された画面の選択または操作を示すコマンドの中の一つを指定する利用者の操作を受け付ける画面指定受付手段を備え、
前記画面情報表示手段が、前記画面指定受付手段によって受け付けられた利用者の操作が指定する画面の選択または操作を示すコマンドに対応する画面情報に含まれる画面イメージを表示する、
ことを特徴とする。
【0013】
好ましくは、本発明のWebアプリケーション自動実行装置は、
前記画面情報表示手段によって表示されている画面イメージの中の位置を指定する利用者の操作を受け付ける位置指定受付手段を備え、
前記画面情報表示手段が、表示されている画面イメージに対応するWebページに含まれ、前記位置指定受付手段によって受け付けられた利用者の操作が指定する位置に存在する部品に対応する部品情報を表示する、
ことを特徴とする請求項2に記載のWebアプリケーション自動実行装置。
【0014】
好ましくは、本発明のWebアプリケーション自動実行装置は、
前記画面情報表示手段によって表示されている画面イメージに対応するWebページに含まれ、前記位置指定受付手段によって受け付けられた利用者の操作が指定する位置に存在する部品に対する操作を示す操作コマンドを前記画面の選択または操作を示すコマンドと画面キャプチャコマンドと操作コマンドとが記録されているスクリプトファイルに追加する操作コマンド追加手段を備え、
前記一覧表示手段が、前記操作コマンド追加手段によってスクリプトファイルに追加された操作コマンドを前記一覧に追加して表示する、
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、スクリプトファイルに操作を記録する時にWebページの表示されている画面についての情報を取得し、その情報を用いてスクリプトファイルにどのような操作が記録されているかを利用者に容易に理解させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施形態に係るWebアプリケーション自動実行装置を実現するコンピュータの構成の一例を示す図である。
【図2】Webアプリケーション自動実行装置の構成の一例を示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係るWebアプリケーション自動実行装置の記録処理の概要を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施形態に係るWebアプリケーション自動実行装置の記録処理におけるアクティブウィンドウ監視処理の概要を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態に係るWebアプリケーション自動実行装置を用いて記録、自動実行するWebアプリケーションの操作例を示す説明図である。
【図6】本発明の実施形態に係るWebアプリケーション自動実行装置を用いて記録されるスクリプトファイルの一例を示す説明図である。
【図7】本発明の実施形態に係るアプリケーション自動実行装置を用いて記録されたスクリプトファイルに存在するコマンドの一例の説明を示す図である。
【図8】本発明の実施形態に係るWebアプリケーション自動実行装置を用いて出力された画面情報の一例を示す説明図である。
【図9】本発明の実施形態に係るWebアプリケーション自動実行装置を用いて出力された部品情報ファイルを示す説明図である。
【図10】本発明の実施形態に係るWebアプリケーション自動実行装置を用いて記録された部品情報ファイルに存在する部品情報の一例を示す説明図である。
【図11】本発明の実施形態に係るWebアプリケーション自動実行装置の画面イメージ表示処理の概要を示すフローチャートである。
【図12】本発明の実施形態に係るWebアプリケーション自動実行装置のスクリプトコマンドと画面イメージの表示例を示す説明図である。
【図13】本発明の実施形態に係るWebアプリケーション自動実行装置の部品情報表示処理の概要を示すフローチャートである。
【図14】本発明の実施形態に係るWebアプリケーション自動実行装置の部品情報の表示例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態に係るWebアプリケーション自動実行装置について図面を参照しながら説明する。
【0018】
本発明の実施形態に係るWebアプリケーション自動実行装置は、例えば、図1に示すコンピュータ1によって実現される。
コンピュータ1は、CPU(Central Processing Unit)10と、メモリ20と、記憶部30と、入力部40と、表示部50と、ネットワークインタフェース(I/F)部60とを有している。
【0019】
メモリ20は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等を含む。
記憶部30は、ハードディスク装置や光ディスク装置等を含む。
メモリ20は、Webアプリケーション自動実行プログラムを記憶している。Webアプリケーション自動実行プログラムは、スクリプトファイル作成部103と、スクリプトファイル再生部107と、画面キャプチャ部110と、スクリプトファイルプレビュー部111とで構成される。また、記憶部30は、スクリプトファイル113と、画面情報ファイル114を格納(保存)している。
CPU10がWebアプリケーション自動実行プログラムを実行することによって、本発明の実施形態に係るWebアプリケーション自動実行装置が実現される。
【0020】
入力部104は、キーボードやマウス等を含み、利用者による操作を受け付ける。
出力部105は、ディスプレイ等を含む。
ネットワークI/F部60は、インターネット等のネットワークに接続されている。また、ネットワークには、Webサーバ(図示なし)が接続されている。CPU10は、ネットワークを介してWebサーバから、Webページをダウンロードする。
【0021】
図2は、Webアプリケーション自動実行装置102の構成の一例を示す。図1と図2の同一の構成要素には同一の符号が付されている。
Webアプリケーション自動実行装置102は、上述したようにスクリプトファイル記録部103と、スクリプトファイル再生部107と、画面キャプチャ部110と、スクリプトファイルプレビュー部111とで構成される。
【0022】
スクリプトファイル記録部103は、画面監視部104、コマンド出力部105、操作イベント受信部106により構成されている。
画面監視部104は、操作の記録中にWebアプリケーション112の画面が切り替わるタイミング(新たにウィンドウが生成されるか、またはアクティブウィンドウが切り替わるタイミング)を監視する。
例えば、利用者101がマウス等を用いてアクティブウィンドウに表示されているハイパーリンクをクリックすると、コンピュータ1は、新しいウィンドウを生成し、生成したウィンドウにリンク先のWebページを表示する。画面監視部104は、ウィンドウが生成されるタイミングで、スクリプトファイル113に画面キャプチャコマンドを記録し、その後、画面キャプチャ部110を呼び出して実行する。
【0023】
操作イベント受信部106は、テスト実行者101がWebアプリケーション112に対して行った部品操作のイベントを受信する機能を持つ。
操作イベント受信部106は、Webブラウザの機能を利用できる場合には、その機能を利用して操作イベントを受信する。例えば、Webブラウザがマイクロソフト社のインターネットエクスプローラである場合には、操作イベント受信部106は実行中のMSHTML.DLLから出力される操作イベントを受信する。
なお、操作イベント検出部106は、Webブラウザの機能を利用せず、利用者が入力部40に入力した操作を検出し、画面キャプチャ部110によって取得された部品情報を利用してその操作に対応する操作イベントを判定してもよい。
【0024】
コマンド出力部105は、Webアプリケーション112に対するスクリプトコマンドをスクリプトファイル113に出力する機能を持つ。
【0025】
スクリプトファイル再生部107は、コマンド取得部108、コマンド実行部109により構成されている。
コマンド取得部108は、スクリプトファイル113より順にコマンドを取得する機能を持つ。コマンド実行部109は、スクリプトファイル113から画面キャプチャコマンドを取得した場合、画面キャプチャ部110を呼び出して実行し、操作コマンドを取得した場合、イベントを用いてWebアプリケーション112の部品操作を行う機能を持つ。
【0026】
画面キャプチャ部110は、Webページを表示しているWebアプリケーション112から、Webページに含まれる部品情報とアクティブウィンドウの画面イメージを取得し、これらを画面情報として画面情報ファイル114に出力する機能を持つ。画面キャプチャ部110は、画面情報ファイル114を記憶部30に保存する。
【0027】
スクリプトファイルプレビュー部111は、一覧表示部115、画面イメージ表示部116、部品情報表示部117、操作コマンド追加部118により構成されている。
スクリプトファイルプレビュー部111は、スクリプトファイル113のスクリプトコマンドに対応する画面イメージを表示し、画面イメージに含まれる部品を入力部40のマウス等によりクリックすると、部品情報を表示部50にビュー形式で表示する機能を持つ。
なお、一覧表示部115、画面イメージ表示部116、部品情報表示部117、操作コマンド追加部118の詳細については後述する。
【0028】
図3は、スクリプトファイル記録部103における記録処理の概要を示すフローチャートである。
図に示すように、アクティブウィンドウ監視処理(ステップ201)からアクティブウィンドウを取得すると(ステップ202)、アクティブウィンドウがWebアプリケーションであること(ステップ203)、かつ、アクティブウィンドウが新しく生成されたウィンドウであること(ステップ204)を確認する。
ここで、アクティブウィンドウがWebアプリケーションでない場合は、記録対象でないため、記録処理を終了する(ステップ203:No)。また、アクティブウィンドウのタイトルが前回のウィンドウと同じであり、新しく生成されたウィンドウでない場合は(ステップ204:No)、同一画面に対して重複して画面情報を取得しないようにする。
【0029】
スクリプトファイル記録部103は、ステップ203とステップ204が両方ともYesであった場合、新しいWebページが表示されたと判断し、スクリプトファイルに画面キャプチャコマンドを記録し(ステップ205)、Webページを表示中のアクティブウィンドウから画面情報を取得する(ステップ206)。
次に、利用者101が、入力部40から、アクティブウィンドウに表示されているWebページに含まれる部品に対する操作を入力すると、アクティブウィンドウに対する操作イベントを取得し(ステップ207)、スクリプトファイルに部品ごとの操作コマンドを記録する(ステップ208)。
以上の操作を、記録停止するまで繰り返すことにより、記録中に、新しいウィンドウが生成されるタイミングでアクティブウィンドウに表示されているWebページの画面情報を取得し、Webアプリケーションの画面が切り替わるタイミング(ウィンドウが生成されるか、またはアクティブウィンドウが切り替わるタイミング)でWebアプリケーションに対する部品操作を記録することができる。
【0030】
図4は、図2のステップ201におけるアクティブウィンドウの監視処理の概要を示すフローチャートである
図に示すように、アクティブウィンドウを取得すると(ステップ301)、ウィンドウの生成であること(ステップ302)、または、アクティブウィンドウの切り替えであること(ステップ303)を確認する。アクティブウィンドウの生成(ステップ302:Yesまたは切り替え(ステップ303:Yes)が発生した場合、アクティブウィンドウを通知する(ステップ304)。
以上の操作を、記録停止するまで繰り返すことにより、記録中にウィンドウが生成されるか、アクティブウィンドウが切り替わるたびに、アクティブウィンドウを通知することができる。
【0031】
図5は、記録するWebアプリケーションの画面の一例を示す図である。
図に示すように、ログイン画面401は、ユーザ名402、パスワード403、ログインボタン404、キャンセルボタン405の各部品から構成されている。また、トップメニュー画面410は、ユーザ登録ボタン411、ユーザ検索ボタン412、ログアウトボタン413の各部品で構成されている。
ここで例えば、ログイン画面401を起動して、ユーザ名、パスワードを入力し(402、403)、ログインボタン404を押下すると、トップメニュー画面410に遷移することができる。また、トップニュー画面410でログアウトボタン413を押下すると、ログイン画面401に遷移することができる。
【0032】
図6は、図5で示したWebアプリケーション112の操作を記録した場合に出力されるスクリプトファイル113の一例を示す図である。
図に示すように、スクリプトファイル113には、ログイン画面401を選択する(501)、ログイン画面401の画面情報を自動取得する(502)、ユーザ名402に”user”を入力する(503)、パスワード403に”password”を入力する(504)、ログインボタン404を押下する(505)、トップメニュー画面410に遷移する(506)、トップメニュー画面410の画面情報を自動取得する(507)、ログアウトボタン413を押下する(508)、ログイン画面401に遷移する(509)、最後にログイン画面401の画面情報を自動取得する(510)ためのスクリプトコマンドが記録されている。
【0033】
図7は、図6で示したスクリプトコマンドの解説を示す図である。
Webアプリケーション112に対応した自動実行装置では、このようにWebアプリケーションの部品ごとに操作コマンドが用意されているのが一般的である。図7で示したスクリプトコマンドはほんの一例であり、これ以外にも様々な操作を実現するためのスクリプトコマンドが用意されている。
なお、画面情報を自動取得する画面キャプチャコマンド(502、507、510)のパラメータには、スクリプトファイル113内で画面情報を一意に識別するための通番が記録される。
【0034】
図8は、図5で示したWebアプリケーション112の操作を記録した場合に出力される画面情報の一例を示す図である。
図に示すように、画面情報701は、画面イメージ702と部品情報703から構成されている。画面イメージ702として、Webアプリケーション112の画面ごとに、画面イメージが出力され、部品情報703として、Webアプリケーション112の画面ごとに、Webページの全ての部品情報が出力される。
また、画面イメージと部品情報のファイル名にも、スクリプトファイル113内で画面情報を一意に識別するための通番が設定され、画面キャプチャコマンドと対応付けできるようになっている。なお、部品操作コマンドに対応する画面情報は、直前の画面キャプチャコマンドに対応する画面情報とする。
【0035】
図9は、図5で示したWebアプリケーションの操作を記録した場合に出力されるログイン画面の部品情報の一例を示す図である。
図に示すように、TDタグでユーザ名のラベルを定義している(801)。INPUTタグでユーザ名の入力フィールドを定義している(802)。TDタグでパスワードのラベルを定義している(803)。INPUTタグでパスワードの入力フィールドを定義している(804)。BUTTONタグでログインボタンを定義している(805)。BUTTONタグでキャンセルボタンを定義している(806)。
【0036】
図10は、図9で示した部品情報の解説を示す図である。
部品情報は、部品毎に識別ID、スクリプトコマンド、name属性、value属性、innertext属性、座標情報、高さ情報、幅情報などを含んでいる。なお、座標情報、高さ情報、幅情報はそれぞれ画面に表示されている部品の座標、高さ、幅を示す。部品情報は、画面イメージから部品情報をビュー形式で表示する際等に使用される。
図10で示した部品情報はほんの一例であり、これ以外にも様々な部品に対応する部品情報が用意されている。
【0037】
次に、スクリプトファイルプレビュー部111に含まれる一覧表示部115、画面イメージ表示部116、部品情報表示部117、操作コマンド追加部118の詳細について説明する。
一覧表示部115は、スクリプトファイル113に記録されている画面の選択や遷移を示すコマンドと操作コマンドの一覧を表示部50のアクティブウィンドウに表示する。
利用者101がマウス等を用いて表示部50に表示されている画面の選択や遷移を示すコマンドの中の一つを指定すると、画面イメージ表示部116は、指定された画面の選択や遷移を示すコマンドに対応する画面イメージを含む画面情報ファイル114を記憶部30から読み出す。そして、画面イメージ表示部116は、読み出された画面情報114に含まれる画面イメージを表示部50に表示する。
【0038】
更に、利用者101がマウス等により画面イメージの中の位置を指定すると、部品情報表示部117は、表示されている画面イメージに対応するWebページに含まれ、指定された位置に存在する部品に対応する部品情報を表示部50に表示する。
操作コマンド追加部118は、指定された位置に存在する部品情報に対応する部品の操作を示す操作コマンドをスクリプトファイル113に追加する。このとき、一覧表示部115は、スクリプトファイル113に追加された操作コマンドを表示部50に表示されている一覧に追加して表示する。
【0039】
図11は、スクリプトファイルプレビュー部111におけるスクリプトコマンドに対応する画面イメージを表示する処理の概要を示すフローチャートである。
図に示すように、スクリプトファイル113から表示対象のスクリプトコマンドを取得する(ステップ1001)。次に、ステップ1001で取得したスクリプトファイル113から、上から順にスクリプトコマンドを取得し(ステップ1002)、画面キャプチャコマンドが見つかるまで繰り返す(ステップ1003)。ステップ1003で画面キャプチャコマンドが見つかった場合、画面キャプチャコマンドに対応する画面情報を取得し(ステップ1004)、画面情報が見つかった場合(ステップ1005)、スクリプトファイルプレビュー部111は表示部50に画面イメージを表示する(ステップ1006)。
【0040】
図12は、スクリプトファイルプレビュー部111が表示部50に表示する画面の一例を示す図である。なお、スクリプトファイル113は、図1と図2のスクリプトファイル113と同一の構成要素である。
図に示すように、スクリプトファイルプレビュー部111が表示する画面は、スクリプトプレビュー画面1101と画面プレビュー画面1102から構成される。
【0041】
スクリプトプレビュー部画面1101には、スクリプトファイル113のスクリプトコマンドがビュー形式で一覧に表示される。
一覧表示部115は、記憶部30からスクリプトファイル113を読み出し、スクリプトファイル113に記録されている画面の選択や遷移を示すコマンド(図6の501、506、509)と操作コマンド(図6の503、504、505、508)の一覧をスクリプトプレビュー画面1101にビュー形式で表示する。
【0042】
画面プレビュー画面1102には、スクリプトファイル113の画面キャプチャコマンドに対応する画面イメージが表示される。
利用者101が入力部40のマウス等を用いてスクリプトプレビュー画面1101に表示されている画面の選択または遷移を示すコマンドの中の一つを指定すると、画面イメージ表示部116は、指定された画面の選択または遷移を示すコマンドに対応する画面イメージを含む画面情報ファイル114を記憶部30から読み出す。そして、画面イメージ表示部116は、指定された画面の選択または遷移を示すコマンドに対応する画面イメージをスクリプトプレビュー画面1101に表示する。
【0043】
例えば、利用者101がスクリプトプレビュー画面1101でログイン画面401に対する操作を選択すると、画面プレビュー画面1102には、ログイン画面401の画面イメージが表示される。また、利用者101がスクリプトプレビュー画面1101でトップメニュー画面410に対する操作を選択すると、画面プレビュー画面1102には、トップメニュー画面410の画面イメージが表示される。
【0044】
図13は、スクリプトファイルプレビュー部111における部品情報をビュー形式で表示する処理の概要を示すフローチャートである。
図に示すように、利用者101がマウス等を用いて画面プレビュー画面1102に表示されている画面イメージの中の位置を指定すると、部品情報表示部117は、表示されている画面イメージに対応するWebページに含まれ、指定された位置に存在する部品の座標を取得する(ステップ1201)。次に、部品情報表示部117は、ステップ1201で取得した部品の座標をもとに、部品情報を上から順に検索し(ステップ1202)、座標が一致する部品情報が見つかるまで繰り返す(ステップ1203)。部品情報表示部117は、ステップ1203で部品情報が見つかった場合、部品情報を表示部50にビュー形式で表示する(ステップ1204)。
【0045】
図14は、画面プレビュー画面1102に表示されている画面イメージから部品をマウス等でクリックして選択したときに表示される部品情報の一例を示す図である。
なお、スクリプトファイル113は図1と図2のスクリプトファイル113と同一の構成要素であり、スクリプトプレビュー画面1101と画面プレビュー画面1102は図12のスクリプトプレビュー画面1101と画面プレビュー画面1102と同一の構成要素である。
図に示すように、利用者101が画面プレビュー画面1102でキャンセルボタン405をマウス等でクリックして選択すると、部品情報表示部117は、キャンセルボタン405の外枠を黒い太線で表示する。更に、部品情報表示部117は、部品情報ビュー1301にキャンセルボタン405の部品情報を表示する。
【0046】
更に、利用者101が画面プレビュー画面1102からスクリプトプレビュー画面1101に、マウス等によりキャンセルボタン405をドラッグすると、操作コマンド追加部118は、スクリプトプレビュー画面1101にキャンセル押下を示す操作コマンドをスクリプトファイル113に追加する。同時に、一覧表示部115は、スクリプトファイル113に追加されたキャンセル押下を示す操作コマンドをスクリプトプレビュー画面1101に表示されている一覧に追加する。
【0047】
なお、コマンド実行部109が、スクリプトファイル113から画面キャプチャコマンドを取得し、画面キャプチャ部110を呼び出して実行する時、前回スクリプトファイル113を記録または再生したときの画像情報ファイル114と今回取得する画像情報ファイル114とを区別するために、画面キャプチャ部110はスクリプトファイル113の画面キャプチャコマンドのパラメータを新しい通番に書き換えてもよい。
また、上記実施形態では、画面キャプチャコマンドのパラメータとして画面情報を一意に識別するための通番を付加するとしたが、通番の代わりに画面情報を取得した年月日時分秒を付加してもよい
【0048】
以上説明したように、本発明によれば、次のような効果がある。
スクリプトファイルの記録後に、Webページが表示された各画面で記録された操作の内容を画面イメージと対応付けて一覧表示することで、利用者がどのような操作を行ったのかを容易に理解できる。
また、利用者が表示部に表示されている画面イメージから部品をマウス等でクリックして選択した際に、部品の識別IDや名称、値などをビュー形式で表示等することで、スクリプトコマンドの追加、修正作業を容易に実施できる。
さらに、本発明で操作の記録時に取得する画面イメージは、操作結果としてのエビデンスとして使用したり、マニュアルの代替として使用したり、広範囲で使用可能である。
【0049】
以上、本発明の実施形態について説明したが、設計上の都合やその他の要因によって必要となる様々な修正や組み合わせは、請求項に記載されている発明や発明の実施形態に記載されている具体例に対応する発明の範囲に含まれると理解されるべきである。
【符号の説明】
【0050】
1…コンピュータ、10…CPU、20…メモリ、30…記憶部、40…入力部、50…表示部、60…ネットワークインタフェース部、102…Webアプリケーション自動実行装置、103…スクリプトファイル記録部、104…画面監視部、105…コマンド出力部、106…操作イベント受信部、107…スクリプトファイル再生部、108…コマンド取得部、109…109、110…画面キャプチャ部、111…スクリプトファイルプレビュー部、112…Webアプリケーション、113…スクリプトファイル、114…画面情報ファイル、115…一覧表示部、116…画面イメージ表示部、117…部品情報表示部、118…操作コマンド追加部、1101…スクリプトプレビュー画面、1102…画面プレビュー画面、1301…部品情報ビュー
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スクリプトファイルにスクリプトコマンドとして記録されているWebアプリケーションに対する操作を実行するWebアプリケーション自動実行装置であって、
アクティブウィンドウを監視し、Webアプリケーションの画面の切り替えを検出する画面監視手段と、
前記画面監視手段によってWebアプリケーションの画面の切り替えが検出されたことに応答して、新たにウィンドウが生成されたか否かを判別し、新たにウィンドウが生成された場合に、画面の選択または操作を示すコマンドと、アクティブウィンドウに表示されているWebページに対応する画面キャプチャコマンドとをスクリプトファイルに記録する画面キャプチャコマンド記録手段と、
前記画面キャプチャコマンド記録手段による画面の選択または操作を示すコマンドと画面キャプチャコマンドのスクリプトファイルへの記録に対応して、アクティブウィンドウの画面イメージと、当該Webページに含まれる利用者の操作を受け付けるための部品の部品情報とを含む画面情報を取得する画面キャプチャ手段と、
前記部品に対する利用者による操作を取得する操作取得手段と、
前記操作取得手段によって取得された操作を示す操作コマンドを、前記画面キャプチャコマンド記録手段によって画面キャプチャコマンドが記録されたスクリプトファイルに記録する操作コマンド記録手段と、
前記スクリプトファイルに記録されている画面の選択または操作を示すコマンドと操作コマンドの一覧を表示する一覧表示手段と、
前記画面キャプチャ手段によって取得された画面情報を表示する画面情報表示手段と、
を備えたことを特徴とするWebアプリケーション自動実行装置。
【請求項2】
前記一覧表示手段によって表示された画面の選択または操作を示すコマンドの中の一つを指定する利用者の操作を受け付ける画面指定受付手段を備え、
前記画面情報表示手段が、前記画面指定受付手段によって受け付けられた利用者の操作が指定する画面の選択または操作を示すコマンドに対応する画面情報に含まれる画面イメージを表示する、
ことを特徴とする請求項1に記載のWebアプリケーション自動実行装置。
【請求項3】
前記画面情報表示手段によって表示されている画面イメージの中の位置を指定する利用者の操作を受け付ける位置指定受付手段を備え、
前記画面情報表示手段が、表示されている画面イメージに対応するWebページに含まれ、前記位置指定受付手段によって受け付けられた利用者の操作が指定する位置に存在する部品に対応する部品情報を表示する、
ことを特徴とする請求項2に記載のWebアプリケーション自動実行装置。
【請求項4】
前記画面情報表示手段によって表示されている画面イメージに対応するWebページに含まれ、前記位置指定受付手段によって受け付けられた利用者の操作が指定する位置に存在する部品に対する操作を示す操作コマンドを前記画面の選択または操作を示すコマンドと画面キャプチャコマンドと操作コマンドとが記録されているスクリプトファイルに追加する操作コマンド追加手段を備え、
前記一覧表示手段が、前記操作コマンド追加手段によってスクリプトファイルに追加された操作コマンドを前記一覧に追加して表示する、
ことを特徴とする請求項3に記載のWebアプリケーション自動実行装置。
【請求項1】
スクリプトファイルにスクリプトコマンドとして記録されているWebアプリケーションに対する操作を実行するWebアプリケーション自動実行装置であって、
アクティブウィンドウを監視し、Webアプリケーションの画面の切り替えを検出する画面監視手段と、
前記画面監視手段によってWebアプリケーションの画面の切り替えが検出されたことに応答して、新たにウィンドウが生成されたか否かを判別し、新たにウィンドウが生成された場合に、画面の選択または操作を示すコマンドと、アクティブウィンドウに表示されているWebページに対応する画面キャプチャコマンドとをスクリプトファイルに記録する画面キャプチャコマンド記録手段と、
前記画面キャプチャコマンド記録手段による画面の選択または操作を示すコマンドと画面キャプチャコマンドのスクリプトファイルへの記録に対応して、アクティブウィンドウの画面イメージと、当該Webページに含まれる利用者の操作を受け付けるための部品の部品情報とを含む画面情報を取得する画面キャプチャ手段と、
前記部品に対する利用者による操作を取得する操作取得手段と、
前記操作取得手段によって取得された操作を示す操作コマンドを、前記画面キャプチャコマンド記録手段によって画面キャプチャコマンドが記録されたスクリプトファイルに記録する操作コマンド記録手段と、
前記スクリプトファイルに記録されている画面の選択または操作を示すコマンドと操作コマンドの一覧を表示する一覧表示手段と、
前記画面キャプチャ手段によって取得された画面情報を表示する画面情報表示手段と、
を備えたことを特徴とするWebアプリケーション自動実行装置。
【請求項2】
前記一覧表示手段によって表示された画面の選択または操作を示すコマンドの中の一つを指定する利用者の操作を受け付ける画面指定受付手段を備え、
前記画面情報表示手段が、前記画面指定受付手段によって受け付けられた利用者の操作が指定する画面の選択または操作を示すコマンドに対応する画面情報に含まれる画面イメージを表示する、
ことを特徴とする請求項1に記載のWebアプリケーション自動実行装置。
【請求項3】
前記画面情報表示手段によって表示されている画面イメージの中の位置を指定する利用者の操作を受け付ける位置指定受付手段を備え、
前記画面情報表示手段が、表示されている画面イメージに対応するWebページに含まれ、前記位置指定受付手段によって受け付けられた利用者の操作が指定する位置に存在する部品に対応する部品情報を表示する、
ことを特徴とする請求項2に記載のWebアプリケーション自動実行装置。
【請求項4】
前記画面情報表示手段によって表示されている画面イメージに対応するWebページに含まれ、前記位置指定受付手段によって受け付けられた利用者の操作が指定する位置に存在する部品に対する操作を示す操作コマンドを前記画面の選択または操作を示すコマンドと画面キャプチャコマンドと操作コマンドとが記録されているスクリプトファイルに追加する操作コマンド追加手段を備え、
前記一覧表示手段が、前記操作コマンド追加手段によってスクリプトファイルに追加された操作コマンドを前記一覧に追加して表示する、
ことを特徴とする請求項3に記載のWebアプリケーション自動実行装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2011−159113(P2011−159113A)
【公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−20375(P2010−20375)
【出願日】平成22年2月1日(2010.2.1)
【出願人】(000233055)株式会社日立ソリューションズ (1,610)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年2月1日(2010.2.1)
【出願人】(000233055)株式会社日立ソリューションズ (1,610)
【Fターム(参考)】
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