説明

日本フエルト株式会社により出願された特許

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【課題】製紙用フェルトにおいては、表面性を向上させるために、繊度の小さなバット繊維を用いる方法が有るが、この方法のみでは、繊維の目付斑や絡み斑に依存する圧力の均一性を小さくすることは容易ではなかった。更に製紙用フェルトは製紙プロセスの段階によっては、表面性以外にも脱水性、汚れ防止性、脱毛防止性等が要求され、バット繊維の繊度を小さくすることは、製紙プロセスの段階によっては汚れが詰まり易くなる等の新たな課題を生じさせるおそれがあった。これらの欠点を生じさせずに、紙の表面性を向上させることができるように構成された製紙用フェルト及びその製造方法を提供する。
【解決手段】基布層1と、該基布層1にバット繊維がニードリングによって絡合一体化された表層2とを少なくとも備える製紙用フェルト10であって、前記表層の表面は、研磨された表面3とする。 (もっと読む)


【課題】均一な厚みの表面処理層を備えた製紙用フェルトおよび製紙用ベルトとその製造方法を提供する。
【解決手段】基布層1と、該基布層1にバット繊維がニードリングによって絡合一体化された表層2とを少なくとも備える製紙用フェルト10または製紙用ベルトであって、前記表層2の製紙面を研磨して形成された表面3と、前記研磨された表面に所定の溶液を塗布、含浸もしくは散布して形成された表面処理層4とを有するように構成する。 (もっと読む)


【課題】寸法安定性等に優れるシュープレス用ベルト基布、及びこのベルトが樹脂層に埋設されてなり、クラック等を生じ難いシュープレス用ベルトを提供する。
【解決手段】大径のストレート経糸11と、大径のストレート緯糸12と、小径の経糸13と、がこの順に厚さ方向に配置され、且つ大径のストレート経糸及び小径の経糸と交絡する小径の緯糸14により織成された1重織組織を備え、大径のストレート経糸及び緯糸は、ポリエステル樹脂製のマルチフィラメントであり、且つ糸径が0.3〜1.3mm、小径の経糸は、ポリアミド樹脂製のモノフィラメントであり、且つ糸径が0.1〜0.3mm、小径の緯糸は、ポリアミド樹脂製又はポリエステル樹脂製のマルチフィラメント又はモノフィラメントであり、且つマルチフィラメントである場合は繊度が400〜1500デニール、モノフィラメントである場合は糸径が0.1〜0.3mmである。 (もっと読む)


【課題】端部接合用のループが互いに離反することで、ループをかみ合わせて芯線を通す接合作業の作業効率が低下することを避けることができるようにする。
【解決手段】有端のフェルト1を製紙機内の所定の走行経路に引き込んだ上でフェルトの両端部1a・1bを接合するために用いられる掛け入れ用具を、フェルトの各端部に設けられた端部接合用のループ11をかみ合わせて芯線12を通す接合作業に先だって、フェルトの両端部を仮止めするために、スライド式のファスナ13を端部にそれぞれ備え、このファスナを係合させることで、フェルトの両端部を仮止めすると共に、フェルトの各端部が山形状に突き合わせた状態に保持する仮接合布14と、フェルトの各端部に一端が連結されると共に仮接合布に他端が連結されて、フェルトの各端部が仮接合布から所要の間隔以上に離反しないように拘束する1対の拘束布17とを有するものとする。 (もっと読む)


【課題】有端のフェルトを製紙機内の所定の走行経路に引き込んだ後に、フェルトの両端部を接合するのに先だって、フェルトの両端部を仮接合具により仮止めする際の作業性を高めることができるようにする。
【解決手段】有端のフェルト1を製紙機内の所定の走行経路に引き込んだ上でフェルトの両端部1a・1bを接合するために用いられる掛け入れ用具を、フェルトの前端部1aに取り付けられるシート体3と、このシート体に連結される索体2とを有し、この索体が、シート体の前端部3aに予め連結された第1の連結部21と、この第1の連結部より後側の位置でシート体に予め連結された第2の連結部22とを備えたものとし、第1の連結部を切り離すことで、フェルトの前端部を索体に保持させた状態のままで、第2の連結部の連結位置より前側のシート体の部分を後方に折り返すことができるようにする。 (もっと読む)


【課題】使用中の寸法変化が少なく、安定した回転状態を維持すると共に、被覆層のクラック発生を低減することができるシュープレス用ベルトを提供する。
【解決手段】本発明の製紙用フェルト(A)は、第1層経糸(111)、第2層経糸(112)、第3層経糸(113)及び第4層経糸(114)と、緯糸(12)とから構成される基布層(1)と、その表面に形成された被覆層(2)と、を有し、第3層経糸(113)がマルチフィラメントであり、緯糸(12)の一部は、第3層経糸(113)を織り込んで経糸3本分以上の間隔の織込部を形成している追加緯糸(121)であり、上記被覆層は、上記基布層のフェルト側表面に形成されたフェルト側被覆層と、上記基布層のシュー側表面に形成されたシュー側被覆層とからなり、被覆層(2)は、フェルト側被覆層(21)と、シュー側被覆層(22)とからなるシュープレス用ベルトである。 (もっと読む)


【課題】耐久性があり、かつ交換作業性に優れ、樹脂分布が精密に制御され、最適化された樹脂層を持つ製紙用プレスフェルト及び製紙用プレスフェルトの製造方法を提供する。
【解決手段】製紙用プレスフェルト20は、基布層21とその製紙面側に配置された表バット層22とを備え、表バット層22はその内部に配置され溶融分散して固化された熱可塑性樹脂28を含有し、熱可塑性樹脂28は、融点以上180℃未満の範囲の温度において樹脂が流動化したときの樹脂粘度が100〜7,000Pa・sである。製紙用プレスフェルトの製造方法は、基布層素材11と、第1バット層素材12b、熱可塑性樹脂からなる樹脂層15、及び第2バット層素材12aをこの順に交絡された積層体10を得る積層工程と、熱可塑性樹脂を加熱して溶融し、バット層素材12内に分散して固化する分散工程と、を備える。 (もっと読む)


【課題】バット繊維層を支持するベース層を、1方向に延在する糸のみを配列した糸層で構成する場合に、通気度及び空隙率の過度の低下や上昇を招くことなく、製造工程で糸層の形態を安定に保持して効率良く製造することができるようにする。
【解決手段】ベース層2が、1方向に延在する糸5のみを配列してなる糸層6に、その形態を保持する不織シート7を積層したベース材8で構成され、不織シートが、所定の温度で溶融可能な樹脂材料を含む低融点繊維と所定の溶媒に溶解可能な樹脂材料を含む溶解性繊維とを混綿したものからなり、低融点繊維を加熱溶融させて糸層と不織シートとが固着されると共に、ニードリング工程の後に溶解性繊維が溶媒中に溶出して除去されたものとする。 (もっと読む)


【課題】多重構造の基布において緯糸の間隔が不均一になる糸寄りを抑制し、さらに多層構造で一体的に製織されて、ラミネート構造のように工数が嵩むことがなく、製造が容易である製紙用フェルト及びその製造方法を提供する。
【解決手段】基布2が、モノフィラメント糸からなる地経糸4・5が厚さ方向に複数重なり合うと共にその地経糸の各々に個別に絡合する緯糸6・7が厚さ方向に重なり合って一重織りの織物層8・9が積層された多層構造を有し、地経糸より大きく屈曲する態様で緯糸に絡み付いてその緯糸のずれを規制する緯糸規制用経糸12・13が所定間隔をおいて複数織り込まれたものとする。特に基布が、一重織重合部と、緯糸による多重織部とが混在した組織構造をなすものとする。さらに緯糸規制用経糸が一重織重合状態で織り込まれたものとする。 (もっと読む)


【課題】製造コストの増大や物性の大きな変化を招くことなく、バット繊維層の脱毛を抑制することができるようにする。
【解決手段】基布2にバット繊維層3を一体化させた製紙用フェルトにおいて、基布が、モノフィラメント糸からなる地経糸4・5が厚さ方向に複数重なり合って各地経糸による層が積層された多層構造をなし、この地経糸とは異なる糸材からなる追加経糸13が、製紙面側の地経糸による上層11のみを構成して基布の製紙面側の表面で浮沈するように織り込まれたものとする。特に追加経糸が、緯糸に絡み合うことなく基布の表面側あるいは内側を概ね真直に通る部分の割合が緯糸に絡み合って屈曲する部分の割合より高くなるように織り込まれたものとする。 (もっと読む)


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