説明

おにぎり用ラベル貼付方法及びおにぎり用ラベル貼付装置

【課題】おにぎり包装装置及びおにぎり用ラベル貼付装置の設置スペースを小さくすることができるとともに、ラベルを供給するラベル連続体の交換や保守点検等のメンテナンスを容易に行うことができるおにぎり用ラベル貼付装置を提供すること。
【解決手段】ラベル貼付機構3を、ガイドレール41に沿って、おにぎり包装装置PのターンテーブルTの下方のラベル貼付位置と、ターンテーブルTの下方から外れたメンテナンス位置との間で移動可能となるように配設し、このラベル貼付機構3によって、ターンテーブルTに形成された凹部に収容され、ターンテーブルTの回転に伴って送られてくる包装されたおにぎりに、ターンテーブルTの下方から、ターンテーブルTの凹部の底面に形成された開口を通してラベルを貼付するようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、おにぎり用ラベル貼付方法及びおにぎり用ラベル貼付装置に関し、特に、ターンテーブルを備えたおにぎり包装装置と協働して、おにぎり包装装置によって包装されたおにぎりの表面に、ラベルを貼付するようにしたおにぎり用ラベル貼付方法及びおにぎり用ラベル貼付装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ターンテーブルを備えたおにぎり包装装置やこのおにぎり包装装置と協働して、おにぎり包装装置によって包装されたおにぎりの表面に、ラベルを貼付するようにしたおにぎり用ラベル貼付装置が提案されている(特許文献1及び2参照)。
【0003】
ところで、包装されたおにぎりには、通常、一方の表面(表側)におにぎりの具材等が購入者が一目して分かるようにするおにぎりの品名等を記載した表側ラベルを、他方の表面(裏側。包装フィルムを折り畳んで熱シールした側)に製造者、消費期限、原材料名等を記載した裏側ラベルを貼付するようにしている。
【0004】
そして、これらのラベルは、おにぎり包装装置と協働するおにぎり用ラベル貼付装置によって貼付されるが、特許文献1に記載されているように、おにぎり包装装置によって包装されたおにぎりは、ターンテーブルに形成された凹部に収容された状態では、包装フィルムを折り畳んで熱シールした側が上に位置するため、上記2種類のラベルのうち裏側ラベルは、おにぎり包装装置のターンテーブルの上方に設置したおにぎり用裏側ラベル貼付装置によって貼付することができる反面、表側ラベルは、おにぎり包装装置のターンテーブルの位置で貼付することができないため、特許文献2に記載されているように、おにぎり包装装置によって包装されたおにぎりの排出位置に設置したおにぎり用表側ラベル貼付装置によって貼付するようにしていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−42712号公報
【特許文献2】特開平9−142426号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このように、従来のおにぎり用表側ラベル貼付装置は、おにぎり包装装置によって包装されたおにぎりの排出位置に設置する必要があり、このため、おにぎり包装装置及びおにぎり用表側ラベル貼付装置の設置スペースが大きくなるという問題があった。
【0007】
なお、表側ラベルを、おにぎり包装装置によって包装されたおにぎりに、おにぎり包装装置のターンテーブルの下方から貼付することも考えられるが、そのためには、おにぎり包装装置のターンテーブルの下方におにぎり用表側ラベル貼付装置を設置する必要があり、表側ラベルを供給する表側ラベル連続体の交換や保守点検等のメンテナンスが行いにくくなるという問題があった。
【0008】
本発明は、上記従来のおにぎり用表側ラベル貼付装置の有する問題点に鑑み、おにぎり包装装置及びおにぎり用ラベル貼付装置の設置スペースを小さくすることができるとともに、ラベルを供給するラベル連続体の交換や保守点検等のメンテナンスを容易に行うことができるおにぎり用ラベル貼付方法及びおにぎり用ラベル貼付装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明のおにぎり用ラベル貼付方法は、ラベル貼付機構を、おにぎり包装装置のターンテーブルの下方のラベル貼付位置に移動させた状態で、ターンテーブルに形成された凹部に収容され、ターンテーブルの回転に伴って送られてくる包装されたおにぎりに、ターンテーブルの下方から、ターンテーブルの凹部の底面に形成された開口を通してラベルを貼付するようにするとともに、前記ラベル貼付機構を、おにぎり包装装置のターンテーブルの下方から外れたメンテナンス位置に移動させてメンテナンスを行うようにすることを特徴とするおにぎり用ラベル貼付方法。
【0010】
また、上記本発明のおにぎり用ラベル貼付方法を実施するための本発明のおにぎり用ラベル貼付装置は、ラベル貼付機構を、ガイドレールに沿って、おにぎり包装装置のターンテーブルの下方のラベル貼付位置と、ターンテーブルの下方から外れたメンテナンス位置との間で移動可能となるように配設し、該ラベル貼付機構によって、ターンテーブルに形成された凹部に収容され、ターンテーブルの回転に伴って送られてくる包装されたおにぎりに、ターンテーブルの下方から、ターンテーブルの凹部の底面に形成された開口を通してラベルを貼付するようにしたことを特徴とする。
【0011】
この場合において、ラベルを供給するラベル連続体のロールを装着するロール装着部のロール装着軸に対して45°の角度をなす軸を介して引き出したラベル連続体を、ロール装着軸に対して90°の角度をなすカス巻き取りリールに巻き取るようにしたラベル連続体の移動経路に、ラベル連続体からラベルを剥離させる剥離プレートと、剥離されたラベルの粘着面を包装されたおにぎりに押し付けるラベル押圧機構とを配設することができる。
【0012】
また、ターンテーブルの包装フィルムの熱シール位置において、包装されたおにぎりの包装フィルムの熱シールする側と反対側の箇所にラベルを貼付するようにすることができる。
【0013】
また、カス巻き取りリールを回転駆動する駆動機構を正逆転可能に構成することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明のおにぎり用ラベル貼付方法及びおにぎり用ラベル貼付装置によれば、ラベル貼付機構を、おにぎり包装装置のターンテーブルの下方のラベル貼付位置に移動させた状態で、おにぎり用ラベル貼付装置を駆動することによって、ターンテーブルに形成された凹部に収容され、ターンテーブルの回転に伴って送られてくる包装されたおにぎりに、ターンテーブルの下方から、ターンテーブルの凹部の底面に形成された開口を通してラベルを貼付することができる。
そして、ラベルを供給するラベル連続体の交換や保守点検等のメンテナンスを行う際には、ラベル貼付機構を、おにぎり包装装置のターンテーブルの下方から外れたメンテナンス位置に移動させてメンテナンスを行うことができる。
これにより、おにぎり包装装置及びおにぎり用ラベル貼付装置の設置スペースを小さくすることができるとともに、ラベルを供給するラベル連続体の交換や保守点検等のメンテナンスを容易に行うことができる。
【0015】
また、ラベルを供給するラベル連続体のロールを装着するロール装着部のロール装着軸に対して45°の角度をなす軸を介して引き出したラベル連続体を、ロール装着軸に対して90°の角度をなすカス巻き取りリールに巻き取るようにしたラベル連続体の移動経路に、ラベル連続体からラベルを剥離させる剥離プレートと、剥離されたラベルの粘着面を包装されたおにぎりに押し付けるラベル押圧機構とを配設することにより、おにぎり用ラベル貼付装置をコンパクトに、特に、ラベルを供給するラベル連続体の引き出し方向の寸法をコンパクトにすることができ、おにぎり包装装置及びおにぎり用ラベル貼付装置の設置スペースを小さくすることができる。
【0016】
また、ターンテーブルの包装フィルムの熱シール位置において、包装されたおにぎりの包装フィルムの熱シールする側と反対側の箇所にラベルを貼付するようにすることにより、包装フィルムの熱シールを行いながら、ターンテーブルに形成された凹部に収容され、ターンテーブルの回転に伴って送られてくる包装されたおにぎりの包装フィルムの熱シールする側と反対側の箇所に、ターンテーブルの下方から、ターンテーブルの凹部の底面に形成された開口を通してラベルを貼付することができ、リードタイムの短縮化を図ることができる。
この場合、ラベルを貼付する際の反力を、包装フィルムの熱シールを行う熱シール部材の押圧力によって得ることができ、ラベルを確実に貼付することができる。
【0017】
また、カス巻き取りリールを回転駆動する駆動機構を正逆転可能に構成することにより、ラベルを供給するラベル連続体のロールを他のラベル連続体のロールと一旦交換をする際に、駆動機構を正逆転させて、カス巻き取りリールに巻き取られている使用済のラベル連続体のカス(剥離紙)を巻き出し、カス巻き取りリールに装着可能な長さのカス部分をラベル連続体のロール側に残してカットすることができるようにし、これによって、当該ラベル連続体のロールを再度使用する場合のカス巻き取りリールへの装着代を確保するようにして、ラベルの無駄をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明のおにぎり用ラベル貼付装置の一実施例(おにぎり包装装置と組み合わせて設置した状態)を示す平面図である。
【図2】同おにぎり用ラベル貼付装置の要部を示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)はカス巻き取りリールの右側面図である。
【図3】同おにぎり用ラベル貼付装置のロール装着部にラベル連続体のロールが装着された状態を示す左側面図である。
【図4】同おにぎり用ラベル貼付装置のロール装着部を示し、(a)は平面図、(b)はテンション付与機構の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明のおにぎり用ラベル貼付方法及びおにぎり用ラベル貼付装置の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
【実施例1】
【0020】
図1〜図4に、本発明のおにぎり用ラベル貼付装置の一実施例を、おにぎり用表側ラベル貼付装置の用途に用いた場合を例に説明する。
このおにぎり用表側ラベル貼付装置1は、ターンテーブルTを備えたおにぎり包装装置Pと協働して、おにぎり包装装置Pによって包装されたおにぎりの表面、本実施例においては、包装フィルムを折り畳んで熱シールする側の反対側の表面(表側)に、おにぎりの具材等が購入者が一目して分かるようにするおにぎりの品名等を記載した表側ラベルを貼付するためのものである。
【0021】
おにぎり包装装置Pは、基本的には、従来から汎用されている公知のものを使用することができる。
具体的には、供給コンベアC1から供給されるおにぎりの材料を、別の供給機構(図示省略)から供給される包装フィルム(包装フィルムには、必要に応じて、「海苔」を封入したものを用いることができる。)と共に、材料供給位置Aに位置するターンテーブルTに形成された凹部に収容するようにし、当該凹部に収容した包装フィルム(この状態では、上方が開放されている。)及びおにぎりの材料を、ターンテーブルTを回転させることによって、包装フィルムの折り畳み位置Bで包装フィルムの折り畳みを行う。
次に、包装フィルムの熱シール位置Cで熱シール装置(図示省略)の熱シール部材により包装フィルムの折り畳まれた箇所を押圧することによって当該箇所の熱シールを行う。
そして、本例のおにぎり包装装置Pにおいては、熱シール位置Cにおいて、熱シールを行いながら、包装されたおにぎりの包装フィルムの熱シールする側と反対側の箇所に、ターンテーブルTの下方から、おにぎり用表側ラベル貼付装置1のラベル貼付機構3により、ターンテーブルTの凹部の底面に形成された開口を通して表側ラベルの貼付を行うようにしている。
そして、最後に、裏側ラベル貼付位置DでターンテーブルTの上方に設置したおにぎり用裏側ラベル貼付装置(図示省略)により、包装フィルムを折り畳んで熱シールした箇所に、製造者、消費期限、原材料名等を記載した裏側ラベルの貼付を行い、排出位置Eで包装フィルムで包装され、裏側ラベルが貼付されたおにぎりを排出コンベアC2により排出するようにしている。
なお、このおにぎり包装装置Pは、排出位置Eと材料供給位置Aとの間に、予備位置Fを設けるようにしている。
【0022】
そして、おにぎり用表側ラベル貼付装置1は、ラベル貼付機構3を、固定側(本実施例においては、基台2)に設けた、移動機構4を構成するガイドレール41に沿って、ターンテーブルTの下方のラベル貼付位置と、ターンテーブルTの下方から外れたメンテナンス位置との間で移動可能となるように配設するようにしている。
そして、ラベル貼付機構3によって、ターンテーブルTに形成された凹部に収容され、ターンテーブルTの回転に伴って送られてくる包装されたおにぎりの包装フィルムの熱シールする側と反対側の箇所に、ターンテーブルTの下方から、ターンテーブルTの凹部の底面に形成された開口を通して表側ラベルを貼付するようにしている。
【0023】
この場合において、ラベル貼付機構3の移動は、ラベル貼付機構3のフレーム31に取り付けた移動機構4の操作棒42の押し引き動作によって行うことができ、この操作棒42を基台2側に取り付けた操作棒固定部材43によって固定することにより、ラベル貼付機構3を所定位置に固定できるようにしている。
【0024】
ところで、このおにぎり用表側ラベル貼付装置1は、表側ラベルを供給するラベル連続体のロールLRを装着するロール装着部5のロール装着軸51に対して45°の角度をなす軸52を介して引き出したラベル連続体Lを、ロール装着軸51に対して90°の角度をなすカス巻き取りリール6に巻き取るようにしたラベル連続体Lの移動経路に、ラベル連続体Lの剥離紙に仮着された表側ラベルを剥離させる剥離プレート7と、剥離された表側ラベルの粘着面を包装されたおにぎりに押し付けるラベル押圧機構8とを配設するようにしている。
ここで、ロール装着軸51に対して45°の角度をなす軸52は、ラベル連続体Lの入り側と出側のなす角度が90°となるように、かつ、ラベル連続体Lが円滑に移動できるものである限りにおいて、必ずしも回転軸とする必要はなく、本実施例のように、滑り性及び耐摩耗性のあるポリアセタール樹脂(ジュラコン)、ポリアミド樹脂等の合成樹脂製又はステンレススチール等の金属製の棒状又は管状部材からなる固定軸で構成することができる。
これにより、おにぎり用表側ラベル貼付装置1をコンパクトに、特に、表側ラベルを供給するラベル連続体Lの引き出し方向の寸法をコンパクトにすることができ、おにぎり包装装置P及びおにぎり用表側ラベル貼付装置1の設置スペースを小さくすることができる。
【0025】
なお、ロール装着部5のロール装着軸51には、テンション付与機構53を配設することによって、ラベル連続体のロールLRから引き出されるラベル連続体Lに弛みが生じないようにしている。
【0026】
また、ラベル押圧機構8は、剥離プレート7によってラベル連続体Lの剥離紙から剥離された表側ラベルをその粘着面を上にした状態で、押圧部材81の上面に負圧によってこの表側ラベルの粘着面の反対側面を吸着保持することができるようにブロアー(図示省略)に接続されるとともに、押圧部材81をメカシリンダ(図示省略)によって昇降動作させることにより、押圧部材81の上面に吸着保持した表側ラベルを包装されたおにぎりに押し付けて貼着するようにしている。
【0027】
そして、このおにぎり用表側ラベル貼付装置1は、ターンテーブルTの包装されたおにぎりの包装フィルムの熱シール位置Cで、表側ラベルを貼付するようにしている。
これにより、包装フィルムの熱シールを行いながら、ターンテーブルTに形成された凹部に収容され、ターンテーブルTの回転に伴って送られてくる包装されたおにぎりの包装フィルムの熱シールする側と反対側の箇所に、ターンテーブルTの下方から、ターンテーブルTの凹部の底面に形成された開口を通して表側ラベルを貼付することができるようにし(このため、ラベル押圧機構8の押圧部材81が、上記開口を通して昇降動作することにより、押圧部材81の上面に吸着保持した表側ラベルを包装されたおにぎりに押し付けて貼着するようにしている。)、リードタイムの短縮化を図ることができるようにしている。
この場合、表側ラベルを貼付する際の反力を、包装フィルムの熱シールを行う熱シール部材の押圧力によって得ることができ、表側ラベルを確実に貼付することができる。
【0028】
また、カス巻き取りリール6を回転駆動する駆動機構61を正逆転可能に構成するようにしている。
これにより、表側ラベルを供給するラベル連続体のロールLRを他のラベル連続体のロールと一旦交換をする際に、駆動機構61を逆転させて、カス巻き取りリール6に巻き取られている使用済のラベル連続体のカス(剥離紙)を巻き出し、カス巻き取りリール6に装着可能な長さのカス部分をラベル連続体のロールLR側に残してカットすることができるようにし、これによって、当該ラベル連続体のロールLRを再度使用する場合のカス巻き取りリール6への装着代を確保するようにして、表側ラベルの無駄をなくすことができるようにしている。
【0029】
このおにぎり用表側ラベル貼付装置1によれば、ラベル貼付機構3を、ガイドレール41に沿って、おにぎり包装装置PのターンテーブルTの下方のラベル貼付位置に移動させた状態で、おにぎり用表側ラベル貼付装置1を駆動することによって、ターンテーブルTに形成された凹部に収容され、ターンテーブルTの回転に伴って送られてくる包装されたおにぎりに、ターンテーブルTの下方から、ターンテーブルTの凹部の底面に形成された開口を通して表側ラベルを貼付することができる。
そして、表側ラベルを供給するラベル連続体Lの交換や保守点検等のメンテナンスを行う際には、ラベル貼付機構3を、ガイドレール41に沿って、おにぎり包装装置PのターンテーブルTの下方から外れたメンテナンス位置に移動させてメンテナンスを行うことができる。
これにより、おにぎり包装装置P及びおにぎり用表側ラベル貼付装置1の設置スペースを小さくすることができるとともに、表側ラベルを供給するラベル連続体Lの交換等や保守点検のメンテナンスを容易に行うことができる。
【0030】
以上、本発明のおにぎり用ラベル貼付方法及びおにぎり用ラベル貼付装置について、おにぎり用表側ラベル貼付装置の実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
【産業上の利用可能性】
【0031】
本発明のおにぎり用ラベル貼付方法及びおにぎり用ラベル貼付装置は、おにぎり包装装置及びおにぎり用ラベル貼付装置の設置スペースを小さくすることができるとともに、ラベルを供給するラベル連続体の交換や保守点検等のメンテナンスを容易に行うことができるという特性を有していることから、おにぎり用表側ラベル貼付装置の用途に好適に用いることができるほか、ターンテーブルの下方からラベルを貼付するおにぎり用ラベル貼付装置の用途に広く用いることができる。
【符号の説明】
【0032】
1 おにぎり用表側ラベル貼付装置(おにぎり用ラベル貼付装置)
2 基台
3 ラベル貼付機構
31 フレーム
4 移動機構
41 ガイドレール
42 操作棒
43 操作棒固定部材
5 ロール装着部
51 ロール装着軸
52 45°の角度をなす軸
53 テンション付与機構
6 カス巻き取りリール
61 駆動機構
7 剥離プレート
8 ラベル押圧機構
L ラベル連続体
LR ラベル連続体のロール
P おにぎり包装装置
T ターンテーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ラベル貼付機構を、おにぎり包装装置のターンテーブルの下方のラベル貼付位置に移動させた状態で、ターンテーブルに形成された凹部に収容され、ターンテーブルの回転に伴って送られてくる包装されたおにぎりに、ターンテーブルの下方から、ターンテーブルの凹部の底面に形成された開口を通してラベルを貼付するようにするとともに、前記ラベル貼付機構を、おにぎり包装装置のターンテーブルの下方から外れたメンテナンス位置に移動させてメンテナンスを行うようにすることを特徴とするおにぎり用ラベル貼付方法。
【請求項2】
ラベル貼付機構を、ガイドレールに沿って、おにぎり包装装置のターンテーブルの下方のラベル貼付位置と、ターンテーブルの下方から外れたメンテナンス位置との間で移動可能となるように配設し、該ラベル貼付機構によって、ターンテーブルに形成された凹部に収容され、ターンテーブルの回転に伴って送られてくる包装されたおにぎりに、ターンテーブルの下方から、ターンテーブルの凹部の底面に形成された開口を通してラベルを貼付するようにしたことを特徴とするおにぎり用ラベル貼付装置。
【請求項3】
ラベルを供給するラベル連続体のロールを装着するロール装着部のロール装着軸に対して45°の角度をなす軸を介して引き出したラベル連続体を、ロール装着軸に対して90°の角度をなすカス巻き取りリールに巻き取るようにしたラベル連続体の移動経路に、ラベル連続体からラベルを剥離させる剥離プレートと、剥離されたラベルの粘着面を包装されたおにぎりに押し付けるラベル押圧機構とを配設したことを特徴とする請求項2記載のおにぎり用ラベル貼付装置。
【請求項4】
ターンテーブルの包装フィルムの熱シール位置において、包装されたおにぎりの包装フィルムの熱シールする側と反対側の箇所にラベルを貼付するようにしたことを特徴とする請求項2又は3記載のおにぎり用ラベル貼付装置。
【請求項5】
カス巻き取りリールを回転駆動する駆動機構を正逆転可能に構成したことを特徴とする請求項2、3又は4記載のおにぎり用ラベル貼付装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−30807(P2012−30807A)
【公開日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−169520(P2010−169520)
【出願日】平成22年7月28日(2010.7.28)
【出願人】(000205306)大阪シーリング印刷株式会社 (90)
【Fターム(参考)】