説明

かごドア検出装置取付方法

【課題】乗りかごの運転が連続して長い時間に渡って停止することがなく、エレベータの利用者の利便性を確保することができるかごドア検出装置取付方法を提供する。
【解決手段】本発明によるかごドア検出装置取付方法は、まず、かごハンガー12を摺動自在に保持するハンガーレール14の側にかごドア検出装置20のかごドアセンサー21が取り付けられる。次に、このかごドアセンサー21に対応する位置に、かごハンガー12の側にかごドア検出装置20のかごドア検出板23が取り付けられる。次に、エレベータの乗りかご2の運転を行う。その後、運転していた乗りかご2を停止し、ドアカム装置20のカムスイッチ8と制御装置10との間に接続された既設配線11が取り外され、その後、かごドアセンサー21と制御装置10との間に新設配線24が接続される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、かごドアの開閉状態を検出するかごドア検出装置を取り付けるかごドア検出装置取付方法に係り、とりわけ、エレベータの乗りかごの運転が連続して長い時間に渡って停止することがなく、エレベータの利用者の利便性を確保することができるがかごドア検出装置取付方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、図4に示すように、かごドア3を有する乗りかご2と、かごドア3にかごドアリンク機構9を介して連結され、かごドア3を開閉させ、出力軸4aを有するかごドアモータ4と、かごドアモータ4に連結されたドアカム装置5とを備えた既設のエレベータ装置1が知られている。このうちドアカム装置5は、図5(a)、(b)に示すように、かごドアモータ4の出力軸4aに連結されるカム軸6と、このカム軸6に等間隔に配置されて、カム軸6に連結された複数のカムディスク7と、各カムディスク7に対応して配置され、各カムディスク7の回転状態を検出するカムスイッチ8とを有している。また、図4に示すように、ドアカム装置5のカムスイッチ8に、既設配線11を介して制御装置10が接続されている。
【0003】
このような既設のエレベータ装置1においては、ドアカム装置5のカムスイッチ8を用いて、かごドア3の開閉動作と同期して回転するカムディスク7の回転状態が検出され、制御装置10においてかごドア3の開閉速度が算出されて、かごドア3の開閉速度が制御されるようになっている。
【0004】
このような既設のエレベータ装置1に対して、エレベータのリニューアル工事に伴い、センサーを用いてかごドア3の開閉速度を算出する構造に改造する場合がある。この場合、まず、図5(a)、(b)に示すように、ドアカム装置5のカムスイッチ8と制御装置10(図4参照)との間に接続されていた既設配線11が取り外され、かごドアモータ4に連結されたドアカム装置5が取り外される。次に、ドアカム装置5のカムスイッチ8が取り外され、図6(a)、(b)に示すように、カムディスク7の近傍にカムディスク7の回転状態を検出するカムセンサー8aが取り付けられる。次に、カムセンサー8aが取り付けられたドアカム装置5がかごドアモータ4に連結され、その後、カムセンサー8aが制御装置10に接続される。このことにより、カムセンサー8aによってカムディスク7の回転状態が検出されて、制御装置10においてかごドア3の開閉速度が算出される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、このようにドアカム装置5のカムスイッチ8を取り外してカムセンサー8aを取り付ける場合、ドアカム装置5をドアモータ4から取り外し、カムセンサー8aを取り付けた後にドアカム装置5をドアモータ4に連結している。このことにより、改造作業が複雑となり、改造を行うために多くの時間が費やされる。このため、このような改造作業を連続して行う場合、エレベータの乗りかごの運転を連続して停止する時間が長くなり、エレベータの利用者の利便性が損なわれる。
【0006】
また、ドアカム装置のカムディスク近傍に取り付けられるカムセンサーは、回転するカムディスクに対して取り付けられる。このことにより、カムセンサーの取付位置の誤差がかごドアの開閉状態の誤差に増幅されやすい。このため、カムセンサーの取付位置を精度良く調整する必要があり、この場合、多くの時間を費やす。
【0007】
また、このような改造作業は、最初にドアカム装置のカムスイッチと制御装置との間に接続されていた既設配線を取り外し、最後にカムセンサーを制御装置に接続する。このことにより、改造作業を開始して完了するまでの間にエレベータの利用者が多くなる時間帯が含まれる場合に、この時間帯に合わせて乗りかごの運転を復帰させることは困難である。
【0008】
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、乗りかごの運転が連続して長い時間に渡って停止することがなく、エレベータの利用者の利便性を確保することができるかごドア検出装置取付方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、かごドアを有する乗りかごと、かごドアに連結されたかごハンガーと、このかごハンガーを摺動自在に保持するハンガーレールと、かごドアを開閉させるとともに出力軸を有するかごドア駆動装置と、かごドア駆動装置の出力軸に連結されて回転するカムディスクとカムディスクの回転状態を検出するカムスイッチとを有するドアカム装置と、ドアカム装置のカムスイッチに既設配線を介して接続された制御装置と、を備えた既設のエレベータ装置に加えて、かごドアの開閉状態を検出し、かごドアセンサーとかごドア検出板とを有するかごドア検出装置を取り付けるかごドア検出装置取付方法において、ハンガーレール側にかごドア検出装置のかごドアセンサーを取り付けるとともに、このかごドアセンサーに対応する位置に、かごハンガー側にかごドア検出装置のかごドア検出板を取り付ける工程と、ドアカム装置のカムスイッチと制御装置との間に接続された既設配線を取り外すとともに、かごドアセンサーと制御装置との間に新設配線を接続する工程と、を備え、既設配線を取り外して新設配線を接続する工程は、かごドアセンサーおよびかごドア検出板を取り付けた後、エレベータの乗りかごの運転を行い、運転を行っていた乗りかごを停止した後に行われることを特徴とするかごドア検出装置取付方法である。
【0010】
本発明は、かごドアセンサーおよびかごドア検出板を取り付ける工程と、既設配線を取り外して新設配線を接続する工程は、ドアカム装置を改造または撤去することなく行われることを特徴とするかごドア検出装置取付方法である。
【0011】
本発明は、既設配線を取り外して新設配線を接続する工程は、深夜から早朝にかけて行われることを特徴とするかごドア検出装置取付方法である。
【0012】
本発明は、既設配線を取り外して新設配線を接続する工程は、午後10時〜午前6時の深夜から早朝にかけて行われることを特徴とするかごドア検出装置取付方法である。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、まず、かごハンガーを摺動自在に保持するハンガーレールの側にかごドア検出装置のかごドアセンサーが取り付けられるとともに、このかごドアセンサーに対応する位置に、かごハンガーの側にかごドア検出装置のかごドア検出板が取り付けられる。次に、エレベータの乗りかごの運転を行い、その後、運転していた乗りかごを停止し、ドアカム装置のカムスイッチと制御装置との間に接続された既設配線が取り外されるとともに、かごドアセンサーと制御装置との間に新設配線が接続される。このことにより、かごドアセンサーおよびかごドア検出板を取り付ける工程と既設配線を取り外して新設配線を取り付ける工程との間に、乗りかごの運転を行うことができる。このため、乗りかごの運転が連続して長い時間に渡って停止することがなく、エレベータの利用者の利便性を確保することができる。
【発明を実施するための形態】
【0014】
発明の実施の形態
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。ここで、図1乃至図3は、本発明の実施の形態におけるかごドア検出装置取付方法を示す図である。このうち図1は、本発明の実施の形態におけるかごドア検出装置取付方法により、既設のエレベータ装置に対してかごドア検出装置を取り付けた状態を示すエレベータ装置の全体構成を示す図であり、図2は、本発明の実施の形態におけるかごドア検出装置取付方法により、かごドア検出装置のかごドアセンサーを取り付けた状態を示す図であり、図3は、本発明の実施の形態におけるかごドア検出装置取付方法により、かごドア検出装置のかごドア検出板を取り付けた状態を示す図である。
【0015】
まず、図4および図5(a)、(b)により、既設のエレベータ装置1について説明する。ここで図4は、既設のエレベータ装置の全体構成を示す図であり、図5(a)は、既設のエレベータ装置を構成するドアカム装置を示す上面図であり、図5(b)は、図5(a)におけるX−X線断面図である。
【0016】
図4に示すように、既設のエレベータ装置1は、かごドア3を有する乗りかご2と、乗りかご2のかごドア3の上方に連結されたかごハンガー12と、このかごハンガー12を、ハンガーローラ13を介して摺動自在に保持するハンガーレール14と、このハンガーレール14を支持するハンガーベース15とを備えている。また、乗りかご2上方に、かごドア3を開閉させるとともに出力軸4aを有するかごドアモータ(かごドア駆動装置)4が取り付けられ、さらに、乗りかご2上方に、かごドアモータ4に連結されたドアカム装置5が設けられている。また、図5(a)、(b)に示すように、ドアカム装置5は、かごドアモータ4の出力軸4aに連結されるカム軸6と、このカム軸6に等間隔に配置されて、カム軸6に連結された複数のカムディスク7と、各カムディスク7に対応して配置され、各カムディスク7の回転状態を検出するカムスイッチ8とを有している。
【0017】
また、図4に示すように、ドアカム装置5とかごドア3との間に、かごドアリンク機構9が連結されている。このかごドアリンク機構9を介してかごドアモータ4の回転がかごドア3に伝達されかごドア3が開閉するとともに、かごドア3の開閉動作に同期してドアカム装置5のカム軸6が回転するようになっている。また、図4および図5(a)、(b)に示すように、ドアカム装置5のカムスイッチ8に、既設配線11を介して制御装置10が接続され、さらに、この制御装置10にかごドアモータ4が接続されている。
【0018】
図4および図5(a)、(b)に示す既設のエレベータ装置1において、かごドア3を開閉する場合、制御装置10からかごドアモータ4に駆動指示信号が送られ、この駆動指示信号に基づいて、かごドアモータ4がかごドアリンク機構9を介してかごドア3を開閉する。
【0019】
この場合、まず、かごドアモータ4の出力軸4aに連結されたドアカム装置5のカム軸6がかごドア3の開閉動作と同期して回転して、カム軸6に連結された各カムディスク7が回転し、各カムディスク7の回転に対応して各カムスイッチ8のON−OFFが切り替わる。このことにより、各カムスイッチ8により、各カムスイッチ8に対応する各カムディスク7の回転状態が検出される。次に、各カムディスク7の回転状態の信号が、各カムスイッチ8に既設配線11を介して接続された制御装置10に送られ、制御装置10においてかごドア3の開閉速度が算出される。次に、算出されたかごドア3の開閉速度に基づいて、制御装置10においてかごドアモータ4の駆動指示信号が補正され、この補正された駆動指示信号がかごドアモータ4に送られる。その後、かごドアモータ4は、この補正された駆動指示信号に基づいて、かごドア3を開閉する。このようにして、かごドア3の開閉速度が、ドアカム装置5の各カムディスク7の回転状態に応じて制御される。
【0020】
次に、本発明によるかごドア検出装置取付方法、すなわち、図4および図5(a)、(b)に示す既設のエレベータ装置1に対して、かごドア3の開閉状態を検出するかごドア検出装置20を取り付ける方法について説明する。
【0021】
まず、エレベータの乗りかご2の運転を停止し、乗りかご2のかごドア3に関係する電源を遮断する。
【0022】
次に、図2および図3に示すように、かごドア3に連結されたかごハンガー12を摺動自在に保持するハンガーレール14の側に、かごドア検出装置20のかごドアセンサー21が取り付けられる。次に、このかごドアセンサー21に対応する位置に、かごハンガー12の側にかごドア検出装置20のかごドア検出板23が取り付けられる。
【0023】
この場合、まず、図2に示すように、加工手段(図示せず)を用いて、ハンガーレール14を保持する乗りかご2のハンガーベース15に、センサー取付板22を取り付けるための取付穴(図示せず)が設けられる。次に、ボルトなどの締結手段(図示せず)をこの取付穴に装着することにより、ハンガーベース15にセンサー取付板22が取り付けられる。次に、センサー取付板22に所定の間隔で予め設けられた取付穴(図示せず)にボルト等の締結手段(図示せず)を装着することにより、図2に示すように、センサー取付板22に4つのかごドアセンサー21が取り付けられる。
【0024】
なお、センサー取付板22に取り付けられるかごドアセンサー21の数量は4つに限られることはなく、かごドア3の開閉速度を検出するために必要な任意の数量のかごドアセンサー21を取り付けてもよい。また、かごドアセンサー21は、センサー取付板22を介してハンガーベース15に取り付けられる場合に限られることはなく、ハンガーベース15に直接取り付ける、あるいはハンガーレール14側に構成された他の部材に取り付けるように構成してもよい。
【0025】
また、図3に示すように、加工手段(図示せず)を用いて、一対のかごドア3のうちの一方のかごドア3上方に設けられた2つのかごハンガー12に、かごドア検出板23を取り付けるための取付穴(図示せず)が設けられる。次に、ボルト等の締結手段(図示せず)をこの取付穴に装着することにより、かごハンガー12にかごドア検出板23が取り付けられる。
【0026】
なお、かごドアセンサー21およびかごドア検出板23を取り付ける際、かごドア3の開閉状態を正確に検出するために、かごドアセンサー21とかごドア検出板23との間の位置関係が調整される。
【0027】
次に、遮断されていた乗りかご2のかごドア3に関係する電源を入れて、乗りかご2の運転を行う。この場合、かごドア検出装置20のかごドアセンサー21と制御装置10との間には新設配線24が接続されていないが、ドアカム装置5のカムスイッチ8と制御装置10との間には既設配線11が接続されたままである。このため、ドアカム装置5のカムスイッチ8を用いてカムディスク7の回転状態を検出しながら、乗りかご2の運転を行うことができる。なお、この乗りかご2の運転は、エレベータの利用者が比較的多い時間帯に合わせて行うことが好ましい。このことにより、エレベータの利用者の利便性を確保することができる。
【0028】
次に、エレベータの乗りかご2の運転を停止し、乗りかご2のかごドア3に関係する電源を遮断する。なお、この乗りかご2の運転の停止は、エレベータの利用者が比較的少ない時間帯、例えば深夜から早朝にかけて(午後10時〜午前6時頃)行うことが好ましい。このことにより、エレベータの利用者の利便性が損なわれることを抑制することができる。
【0029】
次に、ドアカム装置5のカムスイッチ8と制御装置10との間に接続された既設配線11が取り外されるとともに、かごドア検出装置20のかごドアセンサー21と制御装置10との間に新設配線24が接続される。この際、かごドアモータ4によりかごドア3を開閉しながら、かごドアセンサー21とかごドア検出板23との間の位置関係が調整される。
【0030】
このようにして、既設のエレベータ装置1に対してかごドア検出装置20が取り付けられる。なお、本実施の形態によれば、ドアカム装置5のカムスイッチ8と制御装置10との間に接続された既設配線11を取り外すだけでかごドア検出装置20を取り付けることができ、この際、ドアカム装置5を改造すること、または乗りかご2からドアカム装置5を撤去することがない。このことにより、ドアカム装置5の改造または撤去する時間を確保するために乗りかご2の運転をさらに停止する必要がなく、乗りかご2の運転を停止する時間を短くすることができる。
【0031】
このようにしてかごドア検出装置20が取り付けられたエレベータ装置1においてかごドア3を開閉する場合、制御装置7からかごドアモータ4に駆動指示信号が送られる。次に、この駆動指示信号に基づいて、かごドアモータ4はかごドアリンク機構9を介してかごドア3を開閉する。
【0032】
この場合、かごドア3の開閉動作と同期してかごかごハンガー12側に設けられたかごドア検出板23が移動する。そして、かごドア検出板23が移動することに伴い、かごドア検出板23の位置に対応するかごドアセンサー21のON−OFFが切り替わる。このことにより、かごドア検出板23を介してかごドア3の位置が検出され、かごドア3の位置の信号が制御装置10に送られ、制御装置10においてかごドア3の開閉速度が算出される。次に、算出されたかごドア3の開閉状態に基づいて、制御装置10においてかごドアモータ4の駆動指示信号が補正され、この補正された駆動指示信号がかごドアモータ4に送られる。その後、かごドアモータ4は、この補正された駆動指示信号に基づいて、かごドア3を開閉する。このようにして、かごドア3の開閉速度が、かごドア3の開閉状態に応じて制御される。
【0033】
このように本実施の形態によれば、まず、かごハンガー12を摺動自在に保持するハンガーレール14の側にかごドア検出装置20のかごドアセンサー21が取り付けられる。次に、このかごドアセンサー21に対応する位置に、かごハンガー12の側にかごドア検出装置20のかごドア検出板23が取り付けられる。次に、エレベータの乗りかご2の運転を行う。その後、運転していた乗りかご2を停止し、ドアカム装置5のカムスイッチ8と制御装置10との間に接続された既設配線11が取り外されるとともに、かごドアセンサー21と制御装置10との間に新設配線24が接続される。このことにより、かごドアセンサー21およびかごドア検出板23を取り付ける工程と既設配線11を取り外して新設配線24を取り付ける工程との間に、乗りかご2の運転を行うことができる。このため、乗りかご2の運転が連続して長い時間に渡って停止することがなく、エレベータの利用者の利便性を確保することができる。
【0034】
なお、本実施の形態においては、センサー取付板22を取り付けるためにハンガーベース15に取付穴を設け、かごドア検出板23を取り付けるためにかごハンガー12に取付穴を設けている場合について述べている。しかしながら、ハンガーベース15およびかごハンガー12に、上述した取付穴を設ける代わりに、例えば、スタッドボルト(図示せず)を設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】図1は、本発明の実施の形態におけるかごドア検出装置取付方法により、既設のエレベータ装置に対してかごドア検出装置を取り付けた状態を示すエレベータ装置の全体構成を示す図。
【図2】図2は、本発明の実施の形態におけるかごドア検出装置取付方法により、かごドア検出装置のかごドアセンサーを取り付けた状態を示す図。
【図3】図3は、本発明の実施の形態におけるかごドア検出装置取付方法により、かごドア検出装置のかごドア検出板を取り付けた状態を示す図。
【図4】図4は、既設のエレベータ装置の全体構成を示す図。
【図5】図5(a)は、既設のエレベータ装置を構成するドアカム装置を示す上面図。図5(b)は、図5(a)におけるX−X線断面図。
【図6】図6(a)は、既設のエレベータ装置を構成するドアカム装置に対して、カムセンサーを取り付けた状態を示す上面図。図6(b)は、図6(a)におけるY−Y線断面図。
【符号の説明】
【0036】
1 エレベータ装置
2 乗りかご
3 かごドア
4 かごドアモータ
4a 出力軸
5 ドアカム装置
6 カム軸
7 カムディスク
8 カムスイッチ
8a カムセンサー
9 かごドアリンク機構
10 制御装置
11 既設配線
12 かごハンガー
13 ハンガーローラ
14 ハンガーレール
15 ハンガーベース
20 かごドア検出装置
21 かごドアセンサー
22 センサー取付板
23 かごドア検出板
24 新設配線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
かごドアを有する乗りかごと、かごドアに連結されたかごハンガーと、このかごハンガーを摺動自在に保持するハンガーレールと、かごドアを開閉させるとともに出力軸を有するかごドア駆動装置と、かごドア駆動装置の出力軸に連結されて回転するカムディスクとカムディスクの回転状態を検出するカムスイッチとを有するドアカム装置と、ドアカム装置のカムスイッチに既設配線を介して接続された制御装置と、を備えた既設のエレベータ装置に加えて、かごドアの開閉状態を検出し、かごドアセンサーとかごドア検出板とを有するかごドア検出装置を取り付けるかごドア検出装置取付方法において、
ハンガーレール側にかごドア検出装置のかごドアセンサーを取り付けるとともに、このかごドアセンサーに対応する位置に、かごハンガー側にかごドア検出装置のかごドア検出板を取り付ける工程と、
ドアカム装置のカムスイッチと制御装置との間に接続された既設配線を取り外すとともに、かごドアセンサーと制御装置との間に新設配線を接続する工程と、を備え、
既設配線を取り外して新設配線を接続する工程は、かごドアセンサーおよびかごドア検出板を取り付けた後、エレベータの乗りかごの運転を行い、運転を行っていた乗りかごを停止した後に行われることを特徴とするかごドア検出装置取付方法。
【請求項2】
かごドアセンサーおよびかごドア検出板を取り付ける工程と、既設配線を取り外して新設配線を接続する工程は、ドアカム装置を改造または撤去することなく行われることを特徴とする請求項1に記載のかごドア検出装置取付方法。
【請求項3】
既設配線を取り外して新設配線を接続する工程は、深夜から早朝にかけて行われることを特徴とする請求項1または2に記載のかごドア検出装置取付方法。
【請求項4】
既設配線を取り外して新設配線を接続する工程は、午後10時〜午前6時の深夜から早朝にかけて行われることを特徴とする請求項3に記載のかごドア検出装置取付方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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