がんを処置し、診断しもしくは検出する方法
本発明は、とりわけ、がんを処置するための方法、がんを処置するための組成物、ならびにがんを診断するおよび/もしくは検出するための方法および組成物を提供する。特に、本発明は、LIV−1の過剰発現と関連したがんを処置する、診断するおよび検出するための組成物ならびに方法を提供する。
Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298
【特許請求の範囲】
【請求項1】
LIV−1のモジュレーターおよび一つもしくはそれ以上の薬学的に許容される担体を含んでいる組成物であって、そこでは、LIV−1のモジュレーターが、単離された二本鎖のRNA(dsRNA);配列番号1の配列の少なくとも10個の連続するヌクレオチドを含んでいる単離されたオリゴヌクレオチド;ならびにLIV−1のN−末端の細胞外ドメイン、トランスメンブランドメイン(TM)2&3の間のLIV−1の細胞外ドメイン、TM4&5の間のLIV−1の細胞外ドメイン、TM6&7の間のLIV−1の細胞外ドメイン、およびLIV−1のC−末端の細胞外ドメインからなる群より選択されるLIV−1のドメインの中のエピトープに結合する抗体;からなる群より選択される、組成物。
【請求項2】
オリゴヌクレオチドがdsRNA、siRNA、shRNAもしくはアンチセンスオリゴヌクレオチドである、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
請求項1に記載の組成物であって、がん細胞のアポトシスを増加すること、がん細胞の成長を阻害すること、腫瘍形成を阻害すること、がん細胞の生存を阻害すること、がん細胞の増殖を阻害すること、がん細胞の転移を阻害すること、細胞の移行を阻害すること、血管新生を阻害すること、LIV−1のシグナル伝達を阻害すること、LIV−1が仲介する細胞−細胞付着を阻害すること、LIV−1が仲介する細胞−細胞膜相互作用を阻害すること、LIV−1が仲介する細胞−細胞外マトリックス相互作用を阻害すること、LIV−1が仲介する細胞−細胞外マトリックスの分解を阻害すること、およびLIV−1の発現を阻害すること、からなる群より選択される一つもしくはそれ以上の活性を有している、組成物。
【請求項4】
組成物が無菌の注射剤である、請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
LIV−1のモジュレーターが、がん細胞の成長、がん細胞の生存、腫瘍形成、およびがん細胞の増殖の一つもしくはそれ以上を阻害する、請求項1に記載の組成物。
【請求項6】
当該LIV−1のモジュレーターが、サイクリンD1、フィブロネクチン、RhoB、MTI−MMP、FGF、CDK4、VEGF、EGFR、およびEGFRのリン酸化の一つもしくはそれ以上を阻害する、請求項1に記載の組成物。
【請求項7】
当該LIV−1のモジュレーターがインテグリンが仲介する活性をモジュレートする、請求項1に記載の組成物。
【請求項8】
LIV−1のモジュレーターがSNAIL経路における一つもしくはそれ以上の遺伝子を阻害する、請求項1に記載の組成物。
【請求項9】
LIV−1のモジュレーターがSnail核の局在化を阻害する、請求項1に記載の組成物。
【請求項10】
当該LIV−1のモジュレーターがE−カドフェリン、VE−カドフェリン、Muc−1の一つもしくはそれ以上を上方調節する、請求項1に記載の組成物。
【請求項11】
当該LIV−1のモジュレーターが、クラウジン、オキュルジン、デスモプラキン、カスパーゼ、p21、p53、BID(bc1が相互作用する死亡アゴニスト)、DFF40(DNAの断片化要素)、およびサイトケラチンの一つもしくはそれ以上を上方調節する、請求項1に記載の組成物。
【請求項12】
LIV−1のモジュレーターが亜鉛輸送を阻害する、請求項1に記載の組成物。
【請求項13】
LIV−1のモジュレーターが細胞質亜鉛のレベルを低減する、請求項1に記載の組成物。
【請求項14】
LIV−1のモジュレーターが少なくとも1×108Kaの親和性を持つLIV−1のポリペプチドに結合するモノクローナル抗体である、請求項1に記載の組成物。
【請求項15】
LIV−1のポリペプチドが配列番号2の配列を有する、請求項14に記載の組成物。
【請求項16】
モノクローナル抗体が一つもしくはそれ以上のLIV−1が関連する生物学的活性をモジュレートする、請求項14に記載の組成物。
【請求項17】
モノクローナル抗体ががん細胞の成長、がん細胞の生存、腫瘍形成、およびがん細胞の増殖の一つもしくはそれ以上を阻害する、請求項14に記載の組成物。
【請求項18】
モノクローナル抗体がモノクローナル抗体、ポリクローナル抗体、キメラ抗体、ヒト抗体、ヒト化抗体、単鎖抗体、二−特異性抗体、多重−特異性抗体、もしくはFab断片である、請求項1に記載の組成物。
【請求項19】
モノクローナル抗体がLIV−1の一つもしくはそれ以上のエピトープに結合して、当該エピトープが配列番号3〜364および388〜391からなる群より選択される配列を有する、請求項14に記載の組成物。
【請求項20】
モノクローナル抗体がTM2&3の間のLIV−1の細胞外ドメインの中でLIV−1のエピトープに結合する、請求項14に記載の組成物。
【請求項21】
モノクローナル抗体が配列番号388の一つもしくはそれ以上のエピトープに結合する、請求項19に記載の組成物。
【請求項22】
モノクローナル抗体がLIV−1のN−末端細胞外ドメインの中でLIV−1のエピトープに結合する、請求項14に記載の組成物。
【請求項23】
モノクローナル抗体が配列番号387の一つもしくはそれ以上のエピトープに結合する、請求項22に記載の組成物。
【請求項24】
LIV−1のモジュレーターが配列番号367〜382からなる群より選択される配列を有しているオリゴヌクレオチドである、請求項1に記載の組成物。
【請求項25】
請求項14に記載の抗体を産生する単離された細胞。
【請求項26】
請求項14に記載の抗体を産生するハイブリドーマ。
【請求項27】
請求項14に記載の抗体を産生するヒトで無いトランスジェニック動物。
【請求項28】
配列番号2の一つもしくはそれ以上のエピトープを含んでいて、当該エピトープが配列番号6〜364および387〜391からなる群より選択される単離されたエピトープを保持するポリペプチド。
【請求項29】
ポリペプチドが配列番号2の全体のアミノ酸を含まないという条件によりさらに限定される請求項28に記載の単離されたエピトープを保持するポリペプチド。
【請求項30】
請求項28に記載の単離されたエピトープを保持するポリペプチドをコード化するポリヌクレオチド。
【請求項31】
当該エピトープのそれぞれが、配列番号6〜364および387〜391からなる群より選択されるエピトープの約6個および約20個の間の隣接するアミノ酸から成る、請求項28に記載のエピトープを保持するポリペプチド。
【請求項32】
配列番号2の少なくとも二つのエピトープを含む、および当該エピトープのそれぞれが、配列番号6〜364および387〜391からなる群より選択されるエピトープの約6個および20個の間の隣接するアミノ酸から成る、請求項28に記載のエピトープを保持するポリペプチド。
【請求項33】
少なくとも一つの当該エピトープが、配列番号2の少なくとも21個の隣接するアミノ酸から成る、請求項28に記載のエピトープを保持するポリペプチド。
【請求項34】
請求項28に記載のエピトープを保持するポリペプチドとの対象の免疫化により得られる単離されたLIV−1の抗体。
【請求項35】
請求項1に記載のLIV−1のモジュレーターの治療的に有効な量を患者に投与することを含んでいるそれを必要とする患者の中でがんもしくはがんの症状を処置する方法。
【請求項36】
LIV−1のモジュレーターが、細胞の成長を測定するインビトロアッセイにおいて少なくとも25%だけLIV−1を発現するがん細胞の成長を阻害する、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
LIV−1のモジュレーターが、アポトシスを測定するインビトロアッセイにおいて少なくとも25%の萎縮した細胞の中でアポトシスを誘導するために約1mM以下の濃度で有効である、請求項35に記載の方法。
【請求項38】
LIV−1のモジュレーターが、対照に比較して少なくとも25%だけ細胞質亜鉛のレベルを低減する、請求項35に記載の方法。
【請求項39】
当該LIV−1のモジュレーターが、サイクリンD1、フィブロネクチン、RhoB、MTI−MMP、FGF、CDK4、VEGF、EGFR、およびEGFRのリン酸化の一つもしくはそれ以上を阻害する、請求項35に記載の方法。
【請求項40】
LIV−1のモジュレーターが対照に比較して少なくとも25%だけLIV−1の発現を阻害する、請求項35に記載の方法。
【請求項41】
LIV−1のモジュレーターがsiRNA、shRNAもしくはアンチセンスオリゴヌクレオチドである、請求項35に記載の方法。
【請求項42】
LIV−1のモジュレーターが配列番号367〜382からなる群より選択される配列を有しているオリゴヌクレオチドである、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
LIV−1のモジュレーターがモノクローナル抗体である、請求項35に記載の方法。
【請求項44】
モノクローナル抗体が一つもしくはそれ以上のエピトープを結合して、当該エピトープが配列番号3〜364および388〜391からなる群より選択される配列を有する、請求項43に記載の組成物。
【請求項45】
モノクローナル抗体がトランスメンブランドメイン(TM)2&3の間のLIV−1の細胞外ドメインの中でLIV−1のエピトープに結合する、請求項43に記載の組成物。
【請求項46】
モノクローナル抗体が配列番号388の一つもしくはそれ以上のエピトープに結合する、請求項43に記載の組成物。
【請求項47】
モノクローナル抗体がLIV−1のN−末端細胞外ドメインの中でLIV−1のエピトープに結合する、請求項43に記載の組成物。
【請求項48】
モノクローナル抗体が配列番号387の一つもしくはそれ以上のエピトープに結合する、請求項43に記載の組成物。
【請求項49】
がんが、乳がん、皮膚がん、食道がん、肝臓がん、膵臓がん、前立腺がん、子宮がん、子宮頸がん、肺がん、膀胱がん、卵巣がん、多発性骨髄腫および黒色腫である、請求項35に記載の方法。
【請求項50】
がんが非ホルモン的に調節される組織である、請求項35に記載の方法。
【請求項51】
乳がんがエストロゲン受容体陽性の乳がん、エストロゲン受容体陰性の乳がん、および転移性乳がんである、請求項49に記載の方法。
【請求項52】
乳がんが導管腺がん、小葉腺がん、もしくは転移性腺がんである、請求項49に記載の方法。
【請求項53】
がんが扁平上皮がんある、請求項35に記載の方法。
【請求項54】
患者に従来のがん治療剤の投与をさらに含んでいる、請求項35に記載の方法。
【請求項55】
一つもしくはそれ以上の化学療法、放射線療法もしくは外科手術での患者の処置をさらに含んでいる、請求項35に記載の方法。
【請求項56】
請求項35に記載の方法であって、そこではがんの症状が胸のしこり、乳頭の変化、乳房嚢胞、乳房痛、死亡、体重減少、脱力、過度の疲労、摂食困難、食欲不振、慢性の咳、増悪する息切れ、喀血、血尿、血便、悪心、嘔吐、肝転移、肺転移、骨転移、腹部膨満、鼓脹、腹水、膣からの出血、便秘、腹部膨満、結腸穿孔、急性腹膜炎、疼痛、吐血、著しい発汗、発熱、高血圧、貧血、下痢、黄疸、眠気、悪寒、筋肉痙攣、結腸転移、肺転移、膀胱転移、肝転移、骨転移、腎転移、および膵臓転移、嚥下困難等からなる群より選択される、方法。
【請求項57】
患者の中でLIV−1が関連する生物学的活性をモジュレートする方法であって、方法がLIV−1が関連する生物学的活性をモジュレートするのに有効な請求項1に記載のLIV−1のモジュレーターの量を患者に投与することを含んでいる、方法。
【請求項58】
LIV−1のモジュレーターがLIV−1に選択的に結合するモノクローナル抗体である、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
患者が、乳がん、皮膚がん、食道がん、肝臓がん、膵臓がん、前立腺がん、子宮がん、子宮頸がん、肺がん、膀胱がん、卵巣がん、多発性骨髄腫および黒色腫の一つもしくはそれ以上を有するかもしくはそれに罹りやすくしている、請求項57に記載の方法。
【請求項60】
LIV−1のモジュレーターが抗体であって、インビボの治療的な抗体の遺伝子移入により対象に投与される、請求項35に記載の方法。
【請求項61】
LIV−1の治療法に感受性の患者を確認する方法であって、
(a)患者の試料の中にLIV−1の差次発現の存在もしくは不在を検出すること、そこでは当該試料の中のLIV−1の差次発現の存在がLIV−1の治療法に対する候補者である患者を指示していて、当該試料の中のLIV−1の差次発現の不在がLIV−1の治療法に対する候補者でない患者を指示していて;
(b)もしも患者がLIV−1の治療法に対する候補者であるならば、請求項1に記載の組成物の治療的に有効な量を患者に投与すること;そして
(c)もしも患者がLIV−1の治療法に対する候補者で無いならば、従来のがん治療薬を患者に投与すること:
を含んでいる、方法。
【請求項62】
患者におけるLIV−1の発現が対照に比較して少なくとも50%で増加する、請求項61に記載の方法。
【請求項63】
LIV−1の差次発現がLIV−1のRNAを測定することにより検出される、請求項61に記載の方法。
【請求項64】
LIV−1の差次発現がLIV−1の発現生成物を測定することにより検出される、請求項61に記載の方法。
【請求項65】
従来のがん治療薬の患者への投与をさらに含んでいる、請求項61に記載の方法。
【請求項66】
細胞の成長を阻害するのに有効な請求項1に記載のLIV−1のモジュレーターの量を細胞と接触することを含んでいるLIV−1を発現するがん細胞の成長を阻害する方法。
【請求項67】
LIV−1のモジュレーターが対照に比較して少なくとも25%だけ細胞質亜鉛のレベルを低減する、請求項66に記載の方法。
【請求項68】
LIV−1のモジュレーターが対照に比較して少なくとも25%だけサイクリンD1のレベルを低減する、請求項66に記載の方法。
【請求項69】
LIV−1を発現する細胞の集団の中のがん細胞の表現型を阻害する方法であって、当該方法ががん細胞の表現型を阻害するのに有効な請求項1に記載のLIV−1のモジュレーターの量を当該集団に投与することを含んでいる、方法。
【請求項70】
がん細胞が、乳がん、皮膚がん、食道がん、肝臓がん、膵臓がん、前立腺がん、子宮がん、子宮頸がん、肺がん、膀胱がん、卵巣がん、多発性骨髄腫および黒色腫からなる群より選択される、請求項69に記載の方法。
【請求項71】
試料の中にLIV−1を発現する一つもしくはそれ以上のがん細胞を検出する方法であって、画像化剤に連結される請求項1に記載のLIV−1のモジュレーターを含んでいる組成物と試料を接触することおよび試料中の画像化剤の位置を検出することを含んでいる方法。
【請求項72】
組成物が画像化剤に結合するLIV−1の抗体を含む、請求項71に記載の方法。
【請求項73】
画像化剤が18F、43K、52Fe、57Co、67Cu、67Ga、77Br、87MSr、86Y、90Y、99MTc、111In、123I、125I、127Cs、129Cs、131I、132I、197Hg、203Pb、もしくは206Biである、請求項72に記載の方法。
【請求項74】
二つもしくはそれ以上の細胞の相互作用を阻害する方法であって、そこでは少なくとも一つの当該細胞がLIV−1を発現し、細胞を含んでいる試料に請求項1に記載のLIV−1のモジュレーターの有効な量を投与することを含んでいる、方法。
【請求項75】
相互作用がインビトロである、請求項74に記載の方法。
【請求項76】
LIV−1のモジュレーターが、対照に比較して少なくとも25%だけ細胞質亜鉛のレベルを低減するモノクローナル抗体である、請求項74に記載の方法。
【請求項77】
LIV−1のモジュレーターが、対照に比較して少なくとも25%だけサイクリンD1のレベルを低減するモノクローナル抗体である、請求項74に記載の方法。
【請求項78】
CHOのもしくは骨髄腫の細胞の中で抗−LIV−1の抗体を発現する方法であって、そこでは抗−LIV−1の抗体は一つもしくはそれ以上のLIV−1に関連する生物学的活性を阻害し、方法が当該CHOのもしくは骨髄腫の細胞の中で抗−LIV−1の抗体をコード化している核酸を発現することを含んでいる、方法。
【請求項79】
がんの阻害剤を確認する方法であって、当該がんが対照に比較してIV−1の過剰発現を特徴として、当該方法がLIV−1を発現している細胞を候補化合物およびLIV−1のリガンドと接触させて、そしてLIV−1に関連する亜鉛輸送活性が阻害されるかどうかを決定することを含んでいて、そこではLIV−1に関連する亜鉛輸送活性の阻害ががん阻害剤であることを指示している、方法。
【請求項80】
がんの阻害剤を確認する方法であって、当該がんが対照に比較してIV−1の過剰発現を特徴として、当該方法がLIV−1を発現している細胞を候補化合物およびLIV−1のリガンドと接触させて、そしてLIV−1の下流マーカーが阻害されるかどうかを決定することを含んでいて、そこでは下流マーカーの阻害ががん阻害剤であることを指示している、方法。
【請求項81】
下流マーカーがサイクリンD1のもしくは細胞質亜鉛のレベルある、請求項80に記載の方法。
【請求項82】
LIV−1のモジュレーターに対する患者の感受性を決定する方法であって、当該患者のがん試料の中でLIV−1の差次発現の証拠を検出することを含んで、そこではLIV−1の差次発現の証拠が当該LIV−1のモジュレーターに対する患者の感受性のあることを指示している、方法。
【請求項83】
LIV−1の差次発現の当該証拠が当該患者のがん試料の中でLIV−1の上方調節である、請求項82に記載の方法。
【請求項84】
LIV−1のタンパク質を含んでいる試料からLIV−1のタンパク質を精製する方法であって、
a) 固体の支持体に結合される請求項1に記載の抗体を含んでいるアフィニティーマトリックスを提供すること;
b) 試料をアフィニティーマトリックスと接触させて、アフィニティーマトリックス−IV−1タンパク質複合体を形成すること;
c) 試料の残りからアフィニティーマトリックス−IV−1タンパク質複合体を分離すること;そして
d) アフィニティーマトリックスからIV−1のタンパク質を放出すること:
を含んでいる、方法。
【請求項85】
LIV−1を発現する一つもしくはそれ以上の細胞に細胞障害薬剤もしくは診断薬剤を送達する方法であって、当該方法が、
a) 請求項1に記載の抗体もしくはその断片に結合している細胞障害薬剤もしくは診断薬剤を提供すること;そして
b) 抗体−薬剤もしくは断片−薬剤複合体に細胞を露出すること:
を含んでいる、方法。
【請求項86】
がん患者の予後を決定する方法であって、当該患者の試料の中でLIV−1に対するLIV−1−デルタの比率を決定することを含んで、そこではLIV−1に対するLIV−1−デルタの比率ががん患者の予後を決定するために使用される、方法。
【請求項87】
当該患者の試料の中で細胞の血漿膜に結合されるLIV−1の存在もしくは不在を含んでいる、がん患者の予後を決定する方法であって、そこでは当該患者の試料の中で細胞の血漿膜に結合されるLIV−1の不在が患者に対する良好な予後を指示している、方法。
【請求項88】
LIV−1が配列番号1の配列を有している核酸によりコード化される、請求項86もしくは87に記載の方法。
【請求項89】
LIV−1が配列番号2の配列を有している、請求項86もしくは87に記載の方法。
【請求項90】
LIV−1−デルタが配列番号365の配列を有している、請求項86に記載の方法。
【請求項91】
少なくとも2:1のLIV−1−デルタ:LIV−1の比率が良好な予後を持つ患者を指示している、請求項86に記載の方法。
【請求項92】
亜鉛輸送タンパク質のモジュレーターおよび一つもしくはそれ以上の薬学的に許容される担体を含んでいる組成物であって、そこでは亜鉛輸送タンパク質のモジュレーターが、単離された二本鎖のRNA(dsRNA);配列番号383〜385からなる群より選択される配列の少なくとも10個の連続するヌクレオチドを含んでいる単離されたオリゴヌクレオチド;ならびにN−末端の細胞外ドメイン、トランスメンブランドメイン(TM)2&3の間の細胞外ドメイン、TM4&5の間の細胞外ドメイン、TM6&7の間の細胞外ドメイン、C−末端の細胞外ドメインからなる群より選択される亜鉛輸送タンパク質のドメインの中のエピトープに結合する抗体:からなる群より選択される、組成物。
【請求項93】
亜鉛輸送タンパク質がSLC39A10、SLC39A11もしくはSLC39A13である、請求項92に記載の組成物。
【請求項94】
当該亜鉛輸送タンパク質のモジュレーターがインテグリンが仲介する活性をモジュレートする、亜鉛輸送を阻害するもしくは細胞質亜鉛のレベルを低減する、請求項92に記載の組成物。
【請求項95】
オリゴヌクレオチドがsiRNAもしくはアンチセンスオリゴヌクレオチドである、請求項92に記載の組成物。
【請求項96】
亜鉛輸送タンパク質のモジュレーターが少なくとも1×108Kaの親和性を持つ亜鉛輸送タンパク質に結合するモノクローナル抗体である、請求項92に記載の組成物。
【請求項97】
モノクローナル抗体が亜鉛輸送タンパク質のN−末端細胞外ドメインの一つもしくはそれ以上のエピトープに結合する、請求項97に記載の組成物。
【請求項98】
モノクローナル抗体がトランスメンブランドメイン(TM)2&3の間の亜鉛輸送タンパク質の細胞外ドメインの中で一つもしくはそれ以上のエピトープに結合する、請求項97に記載の組成物。
【請求項99】
モノクローナル抗体ががん細胞の成長、がん細胞の生存、腫瘍形成、およびがん細胞の増殖の一つもしくはそれ以上を阻害する、請求項97に記載の組成物。
【請求項100】
請求項92に記載の亜鉛輸送タンパク質のモジュレーターの治療的に有効な量を患者に投与することを含んでいる、それを必要とする患者の中でがんもしくはがんの症状を処置する方法。
【請求項101】
請求項100に記載の方法であって、そこでは亜鉛輸送タンパク質のモジュレーターが、がん細胞のアポトシスを増加すること、がん細胞の成長を阻害すること、がん細胞の生存を阻害すること、腫瘍形成を阻害すること、がん細胞の増殖を阻害すること、がん細胞の転移を阻害すること、細胞の移行を阻害すること、血管新生を阻害すること、LIV−1のシグナル伝達を阻害すること、LIV−1が仲介する細胞−細胞付着を阻害すること、LIV−1が仲介する細胞−細胞膜相互作用を阻害すること、LIV−1が仲介する細胞−細胞外マトリックス相互作用を阻害すること、LIV−1が仲介する細胞−細胞外マトリックスの分解を阻害すること、およびLIV−1の発現を阻害することからなる群より選択される一つもしくはそれ以上の活性を有している、方法。
【請求項102】
亜鉛輸送タンパク質のモジュレーターが、細胞の成長を測定するためのインビトロアッセイにおいて少なくとも30%だけ亜鉛輸送タンパク質を発現するがん細胞のがん細胞成長を阻害する、請求項100に記載の方法。
【請求項103】
亜鉛輸送タンパク質のモジュレーターが、アポトシスを測定するためのインビトロアッセイにおいて少なくとも20%の萎縮した細胞の中でアポトシスを誘導するために約1mM以下の濃度で有効である、請求項100に記載の方法。
【請求項104】
亜鉛輸送タンパク質のモジュレーターが亜鉛輸送を阻害する、請求項100に記載の方法。
【請求項105】
亜鉛輸送タンパク質のモジュレーターが細胞質亜鉛のレベルをモジュレートする、請求項100に記載の方法。
【請求項106】
亜鉛輸送タンパク質のモジュレーターがインテグリンが仲介する活性をモジュレートする、請求項100に記載の方法。
【請求項107】
亜鉛輸送タンパク質のモジュレーターが対照に比較して少なくとも25%だけ亜鉛輸送タンパク質の発現を阻害する、請求項101に記載の方法。
【請求項108】
亜鉛輸送タンパク質のモジュレーターがモノクローナル抗体である、請求項100に記載の方法。
【請求項109】
抗体が亜鉛輸送タンパク質以外のポリペプチドに対して約1×105Ka以下の結合親和性を持つ、請求項108に記載の方法。
【請求項110】
モノクローナル抗体が細胞のアポトシスを誘導する、請求項109に記載の方法。
【請求項111】
モノクローナル抗体が腫瘍形成を阻害する、請求項109に記載の方法。
【請求項112】
患者の中で亜鉛輸送タンパク質が関連する生物学的活性をモジュレートする方法であって、方法は亜鉛輸送タンパク質が関連する生物学的活性をモジュレートするのに有効な請求項92に記載の亜鉛輸送タンパク質のモジュレーターの量を患者に投与することを含んでいる、方法。
【請求項113】
亜鉛輸送タンパク質のモジュレーターが亜鉛輸送タンパク質に選択的に結合するモノクローナル抗体である、請求項112に記載の方法。
【請求項114】
患者が乳がん、皮膚がん、食道がん、肝臓がん、膵臓がん、前立腺がん、子宮がん、子宮頸がん、肺がん、膀胱がん、卵巣がん、多発性骨髄腫および黒色腫の一つもしくはそれ以上に罹りやすくしているかまたはしている、請求項100または112に記載の方法。
【請求項115】
細胞の成長を阻害するのに有効な請求項92に記載の亜鉛輸送タンパク質のモジュレーターの量で細胞を接触することを含んでいる亜鉛輸送タンパク質を発現するがん細胞の成長を阻害する方法。
【請求項116】
亜鉛輸送タンパク質のモジュレーターが、亜鉛輸送タンパク質を選択して結合して、細胞質亜鉛のレベルを対照に比較して少なくとも30%だけモジュレートするモノクローナル抗体である、請求項115に記載の方法。
【請求項117】
画像化剤に連結される請求項92に記載の亜鉛輸送タンパク質のモジュレーターを含んでいる組成物を持つ試料を含んでいる試料の中で亜鉛輸送タンパク質を発現している一つもしくはそれ以上のがん細胞を検出して、試料中の画像化剤の位置を検出する、方法。
【請求項118】
組成物が画像化剤に結合する亜鉛輸送タンパク質の抗体を含む、請求項117に記載の方法。
【請求項119】
画像化剤が18F、43K、52Fe、57Co、67Cu、67Ga、77Br、87MSr、86Y、90Y、99MTc、111In、123I、125I、127Cs、129Cs、131I、132I、197Hg、203Pb、もしくは206Biである、請求項118に記載の方法。
【請求項120】
二つもしくはそれ以上の細胞の相互作用を阻害する方法であって、そこでは少なくとも一つの当該細胞が亜鉛輸送タンパク質を発現し、細胞を含んでいる試料に請求項92に記載の亜鉛輸送タンパク質のモジュレーターの有効な量を投与することを含んでいる、方法。
【請求項121】
相互作用がインビボである、請求項120に記載の方法。
【請求項122】
がんの阻害剤を確認する方法であって、当該がんが対照に比較して亜鉛輸送タンパク質の過剰発現を特徴として、当該方法が亜鉛輸送タンパク質を発現している細胞を候補化合物および亜鉛輸送タンパク質のリガンドと接触させて、そして亜鉛輸送活性が阻害されるかどうかを決定することを含んでいて、そこでは亜鉛輸送活性の阻害ががん阻害剤であることを指示している、方法。
【請求項123】
がんの阻害剤を確認する方法であって、当該がんが対照に比較して亜鉛輸送タンパク質の過剰発現を特徴として、当該方法が亜鉛輸送タンパク質を発現している細胞を候補化合物および亜鉛輸送タンパク質のリガンドと接触させて、そして亜鉛輸送タンパク質の下流マーカーが阻害されるかどうかを決定することを含んでいて、そこでは下流マーカーの阻害ががん阻害剤であることを指示している、方法。
【請求項124】
亜鉛輸送タンパク質のモジュレーターに対する患者の感受性を決定する方法であって、当該患者のがん試料の中で亜鉛輸送タンパク質の差次発現の証拠を検出することを含んで、そこでは亜鉛輸送タンパク質の差次発現の証拠が当該亜鉛輸送タンパク質のモジュレーターに対する患者の感受性のあることを指示している、方法。
【請求項125】
亜鉛輸送タンパク質の差次発現の当該証拠が当該患者のがん試料の中で亜鉛輸送タンパク質の上方調節である、請求項124に記載の方法。
【請求項126】
一つもしくはそれ以上の亜鉛輸送タンパク質を含んでいる試料から亜鉛輸送タンパク質を精製する方法であって、
a) 固体の支持体に結合される請求項92に記載の抗体を含んでいるアフィニティーマトリックスを提供すること;
b) 試料をアフィニティーマトリックスと接触させて、アフィニティーマトリックス−亜鉛輸送タンパク質複合体を形成すること;
c) 試料の残りからアフィニティーマトリックス−亜鉛輸送タンパク質複合体を分離すること;および
d) アフィニティーマトリックスから亜鉛輸送タンパク質を放出すること:
を含んでいる、方法。
【請求項127】
亜鉛輸送タンパク質を発現する一つもしくはそれ以上の細胞に細胞障害薬剤もしくは診断薬剤を送達する方法であって、当該方法が、
a) 請求項92に記載の抗体もしくはその断片に結合している細胞障害薬剤もしくは診断薬剤を提供すること;および
b) 抗体−薬剤もしくは断片−薬剤複合体に細胞を露出すること:
を含んでいる、方法。
【請求項1】
LIV−1のモジュレーターおよび一つもしくはそれ以上の薬学的に許容される担体を含んでいる組成物であって、そこでは、LIV−1のモジュレーターが、単離された二本鎖のRNA(dsRNA);配列番号1の配列の少なくとも10個の連続するヌクレオチドを含んでいる単離されたオリゴヌクレオチド;ならびにLIV−1のN−末端の細胞外ドメイン、トランスメンブランドメイン(TM)2&3の間のLIV−1の細胞外ドメイン、TM4&5の間のLIV−1の細胞外ドメイン、TM6&7の間のLIV−1の細胞外ドメイン、およびLIV−1のC−末端の細胞外ドメインからなる群より選択されるLIV−1のドメインの中のエピトープに結合する抗体;からなる群より選択される、組成物。
【請求項2】
オリゴヌクレオチドがdsRNA、siRNA、shRNAもしくはアンチセンスオリゴヌクレオチドである、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
請求項1に記載の組成物であって、がん細胞のアポトシスを増加すること、がん細胞の成長を阻害すること、腫瘍形成を阻害すること、がん細胞の生存を阻害すること、がん細胞の増殖を阻害すること、がん細胞の転移を阻害すること、細胞の移行を阻害すること、血管新生を阻害すること、LIV−1のシグナル伝達を阻害すること、LIV−1が仲介する細胞−細胞付着を阻害すること、LIV−1が仲介する細胞−細胞膜相互作用を阻害すること、LIV−1が仲介する細胞−細胞外マトリックス相互作用を阻害すること、LIV−1が仲介する細胞−細胞外マトリックスの分解を阻害すること、およびLIV−1の発現を阻害すること、からなる群より選択される一つもしくはそれ以上の活性を有している、組成物。
【請求項4】
組成物が無菌の注射剤である、請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
LIV−1のモジュレーターが、がん細胞の成長、がん細胞の生存、腫瘍形成、およびがん細胞の増殖の一つもしくはそれ以上を阻害する、請求項1に記載の組成物。
【請求項6】
当該LIV−1のモジュレーターが、サイクリンD1、フィブロネクチン、RhoB、MTI−MMP、FGF、CDK4、VEGF、EGFR、およびEGFRのリン酸化の一つもしくはそれ以上を阻害する、請求項1に記載の組成物。
【請求項7】
当該LIV−1のモジュレーターがインテグリンが仲介する活性をモジュレートする、請求項1に記載の組成物。
【請求項8】
LIV−1のモジュレーターがSNAIL経路における一つもしくはそれ以上の遺伝子を阻害する、請求項1に記載の組成物。
【請求項9】
LIV−1のモジュレーターがSnail核の局在化を阻害する、請求項1に記載の組成物。
【請求項10】
当該LIV−1のモジュレーターがE−カドフェリン、VE−カドフェリン、Muc−1の一つもしくはそれ以上を上方調節する、請求項1に記載の組成物。
【請求項11】
当該LIV−1のモジュレーターが、クラウジン、オキュルジン、デスモプラキン、カスパーゼ、p21、p53、BID(bc1が相互作用する死亡アゴニスト)、DFF40(DNAの断片化要素)、およびサイトケラチンの一つもしくはそれ以上を上方調節する、請求項1に記載の組成物。
【請求項12】
LIV−1のモジュレーターが亜鉛輸送を阻害する、請求項1に記載の組成物。
【請求項13】
LIV−1のモジュレーターが細胞質亜鉛のレベルを低減する、請求項1に記載の組成物。
【請求項14】
LIV−1のモジュレーターが少なくとも1×108Kaの親和性を持つLIV−1のポリペプチドに結合するモノクローナル抗体である、請求項1に記載の組成物。
【請求項15】
LIV−1のポリペプチドが配列番号2の配列を有する、請求項14に記載の組成物。
【請求項16】
モノクローナル抗体が一つもしくはそれ以上のLIV−1が関連する生物学的活性をモジュレートする、請求項14に記載の組成物。
【請求項17】
モノクローナル抗体ががん細胞の成長、がん細胞の生存、腫瘍形成、およびがん細胞の増殖の一つもしくはそれ以上を阻害する、請求項14に記載の組成物。
【請求項18】
モノクローナル抗体がモノクローナル抗体、ポリクローナル抗体、キメラ抗体、ヒト抗体、ヒト化抗体、単鎖抗体、二−特異性抗体、多重−特異性抗体、もしくはFab断片である、請求項1に記載の組成物。
【請求項19】
モノクローナル抗体がLIV−1の一つもしくはそれ以上のエピトープに結合して、当該エピトープが配列番号3〜364および388〜391からなる群より選択される配列を有する、請求項14に記載の組成物。
【請求項20】
モノクローナル抗体がTM2&3の間のLIV−1の細胞外ドメインの中でLIV−1のエピトープに結合する、請求項14に記載の組成物。
【請求項21】
モノクローナル抗体が配列番号388の一つもしくはそれ以上のエピトープに結合する、請求項19に記載の組成物。
【請求項22】
モノクローナル抗体がLIV−1のN−末端細胞外ドメインの中でLIV−1のエピトープに結合する、請求項14に記載の組成物。
【請求項23】
モノクローナル抗体が配列番号387の一つもしくはそれ以上のエピトープに結合する、請求項22に記載の組成物。
【請求項24】
LIV−1のモジュレーターが配列番号367〜382からなる群より選択される配列を有しているオリゴヌクレオチドである、請求項1に記載の組成物。
【請求項25】
請求項14に記載の抗体を産生する単離された細胞。
【請求項26】
請求項14に記載の抗体を産生するハイブリドーマ。
【請求項27】
請求項14に記載の抗体を産生するヒトで無いトランスジェニック動物。
【請求項28】
配列番号2の一つもしくはそれ以上のエピトープを含んでいて、当該エピトープが配列番号6〜364および387〜391からなる群より選択される単離されたエピトープを保持するポリペプチド。
【請求項29】
ポリペプチドが配列番号2の全体のアミノ酸を含まないという条件によりさらに限定される請求項28に記載の単離されたエピトープを保持するポリペプチド。
【請求項30】
請求項28に記載の単離されたエピトープを保持するポリペプチドをコード化するポリヌクレオチド。
【請求項31】
当該エピトープのそれぞれが、配列番号6〜364および387〜391からなる群より選択されるエピトープの約6個および約20個の間の隣接するアミノ酸から成る、請求項28に記載のエピトープを保持するポリペプチド。
【請求項32】
配列番号2の少なくとも二つのエピトープを含む、および当該エピトープのそれぞれが、配列番号6〜364および387〜391からなる群より選択されるエピトープの約6個および20個の間の隣接するアミノ酸から成る、請求項28に記載のエピトープを保持するポリペプチド。
【請求項33】
少なくとも一つの当該エピトープが、配列番号2の少なくとも21個の隣接するアミノ酸から成る、請求項28に記載のエピトープを保持するポリペプチド。
【請求項34】
請求項28に記載のエピトープを保持するポリペプチドとの対象の免疫化により得られる単離されたLIV−1の抗体。
【請求項35】
請求項1に記載のLIV−1のモジュレーターの治療的に有効な量を患者に投与することを含んでいるそれを必要とする患者の中でがんもしくはがんの症状を処置する方法。
【請求項36】
LIV−1のモジュレーターが、細胞の成長を測定するインビトロアッセイにおいて少なくとも25%だけLIV−1を発現するがん細胞の成長を阻害する、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
LIV−1のモジュレーターが、アポトシスを測定するインビトロアッセイにおいて少なくとも25%の萎縮した細胞の中でアポトシスを誘導するために約1mM以下の濃度で有効である、請求項35に記載の方法。
【請求項38】
LIV−1のモジュレーターが、対照に比較して少なくとも25%だけ細胞質亜鉛のレベルを低減する、請求項35に記載の方法。
【請求項39】
当該LIV−1のモジュレーターが、サイクリンD1、フィブロネクチン、RhoB、MTI−MMP、FGF、CDK4、VEGF、EGFR、およびEGFRのリン酸化の一つもしくはそれ以上を阻害する、請求項35に記載の方法。
【請求項40】
LIV−1のモジュレーターが対照に比較して少なくとも25%だけLIV−1の発現を阻害する、請求項35に記載の方法。
【請求項41】
LIV−1のモジュレーターがsiRNA、shRNAもしくはアンチセンスオリゴヌクレオチドである、請求項35に記載の方法。
【請求項42】
LIV−1のモジュレーターが配列番号367〜382からなる群より選択される配列を有しているオリゴヌクレオチドである、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
LIV−1のモジュレーターがモノクローナル抗体である、請求項35に記載の方法。
【請求項44】
モノクローナル抗体が一つもしくはそれ以上のエピトープを結合して、当該エピトープが配列番号3〜364および388〜391からなる群より選択される配列を有する、請求項43に記載の組成物。
【請求項45】
モノクローナル抗体がトランスメンブランドメイン(TM)2&3の間のLIV−1の細胞外ドメインの中でLIV−1のエピトープに結合する、請求項43に記載の組成物。
【請求項46】
モノクローナル抗体が配列番号388の一つもしくはそれ以上のエピトープに結合する、請求項43に記載の組成物。
【請求項47】
モノクローナル抗体がLIV−1のN−末端細胞外ドメインの中でLIV−1のエピトープに結合する、請求項43に記載の組成物。
【請求項48】
モノクローナル抗体が配列番号387の一つもしくはそれ以上のエピトープに結合する、請求項43に記載の組成物。
【請求項49】
がんが、乳がん、皮膚がん、食道がん、肝臓がん、膵臓がん、前立腺がん、子宮がん、子宮頸がん、肺がん、膀胱がん、卵巣がん、多発性骨髄腫および黒色腫である、請求項35に記載の方法。
【請求項50】
がんが非ホルモン的に調節される組織である、請求項35に記載の方法。
【請求項51】
乳がんがエストロゲン受容体陽性の乳がん、エストロゲン受容体陰性の乳がん、および転移性乳がんである、請求項49に記載の方法。
【請求項52】
乳がんが導管腺がん、小葉腺がん、もしくは転移性腺がんである、請求項49に記載の方法。
【請求項53】
がんが扁平上皮がんある、請求項35に記載の方法。
【請求項54】
患者に従来のがん治療剤の投与をさらに含んでいる、請求項35に記載の方法。
【請求項55】
一つもしくはそれ以上の化学療法、放射線療法もしくは外科手術での患者の処置をさらに含んでいる、請求項35に記載の方法。
【請求項56】
請求項35に記載の方法であって、そこではがんの症状が胸のしこり、乳頭の変化、乳房嚢胞、乳房痛、死亡、体重減少、脱力、過度の疲労、摂食困難、食欲不振、慢性の咳、増悪する息切れ、喀血、血尿、血便、悪心、嘔吐、肝転移、肺転移、骨転移、腹部膨満、鼓脹、腹水、膣からの出血、便秘、腹部膨満、結腸穿孔、急性腹膜炎、疼痛、吐血、著しい発汗、発熱、高血圧、貧血、下痢、黄疸、眠気、悪寒、筋肉痙攣、結腸転移、肺転移、膀胱転移、肝転移、骨転移、腎転移、および膵臓転移、嚥下困難等からなる群より選択される、方法。
【請求項57】
患者の中でLIV−1が関連する生物学的活性をモジュレートする方法であって、方法がLIV−1が関連する生物学的活性をモジュレートするのに有効な請求項1に記載のLIV−1のモジュレーターの量を患者に投与することを含んでいる、方法。
【請求項58】
LIV−1のモジュレーターがLIV−1に選択的に結合するモノクローナル抗体である、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
患者が、乳がん、皮膚がん、食道がん、肝臓がん、膵臓がん、前立腺がん、子宮がん、子宮頸がん、肺がん、膀胱がん、卵巣がん、多発性骨髄腫および黒色腫の一つもしくはそれ以上を有するかもしくはそれに罹りやすくしている、請求項57に記載の方法。
【請求項60】
LIV−1のモジュレーターが抗体であって、インビボの治療的な抗体の遺伝子移入により対象に投与される、請求項35に記載の方法。
【請求項61】
LIV−1の治療法に感受性の患者を確認する方法であって、
(a)患者の試料の中にLIV−1の差次発現の存在もしくは不在を検出すること、そこでは当該試料の中のLIV−1の差次発現の存在がLIV−1の治療法に対する候補者である患者を指示していて、当該試料の中のLIV−1の差次発現の不在がLIV−1の治療法に対する候補者でない患者を指示していて;
(b)もしも患者がLIV−1の治療法に対する候補者であるならば、請求項1に記載の組成物の治療的に有効な量を患者に投与すること;そして
(c)もしも患者がLIV−1の治療法に対する候補者で無いならば、従来のがん治療薬を患者に投与すること:
を含んでいる、方法。
【請求項62】
患者におけるLIV−1の発現が対照に比較して少なくとも50%で増加する、請求項61に記載の方法。
【請求項63】
LIV−1の差次発現がLIV−1のRNAを測定することにより検出される、請求項61に記載の方法。
【請求項64】
LIV−1の差次発現がLIV−1の発現生成物を測定することにより検出される、請求項61に記載の方法。
【請求項65】
従来のがん治療薬の患者への投与をさらに含んでいる、請求項61に記載の方法。
【請求項66】
細胞の成長を阻害するのに有効な請求項1に記載のLIV−1のモジュレーターの量を細胞と接触することを含んでいるLIV−1を発現するがん細胞の成長を阻害する方法。
【請求項67】
LIV−1のモジュレーターが対照に比較して少なくとも25%だけ細胞質亜鉛のレベルを低減する、請求項66に記載の方法。
【請求項68】
LIV−1のモジュレーターが対照に比較して少なくとも25%だけサイクリンD1のレベルを低減する、請求項66に記載の方法。
【請求項69】
LIV−1を発現する細胞の集団の中のがん細胞の表現型を阻害する方法であって、当該方法ががん細胞の表現型を阻害するのに有効な請求項1に記載のLIV−1のモジュレーターの量を当該集団に投与することを含んでいる、方法。
【請求項70】
がん細胞が、乳がん、皮膚がん、食道がん、肝臓がん、膵臓がん、前立腺がん、子宮がん、子宮頸がん、肺がん、膀胱がん、卵巣がん、多発性骨髄腫および黒色腫からなる群より選択される、請求項69に記載の方法。
【請求項71】
試料の中にLIV−1を発現する一つもしくはそれ以上のがん細胞を検出する方法であって、画像化剤に連結される請求項1に記載のLIV−1のモジュレーターを含んでいる組成物と試料を接触することおよび試料中の画像化剤の位置を検出することを含んでいる方法。
【請求項72】
組成物が画像化剤に結合するLIV−1の抗体を含む、請求項71に記載の方法。
【請求項73】
画像化剤が18F、43K、52Fe、57Co、67Cu、67Ga、77Br、87MSr、86Y、90Y、99MTc、111In、123I、125I、127Cs、129Cs、131I、132I、197Hg、203Pb、もしくは206Biである、請求項72に記載の方法。
【請求項74】
二つもしくはそれ以上の細胞の相互作用を阻害する方法であって、そこでは少なくとも一つの当該細胞がLIV−1を発現し、細胞を含んでいる試料に請求項1に記載のLIV−1のモジュレーターの有効な量を投与することを含んでいる、方法。
【請求項75】
相互作用がインビトロである、請求項74に記載の方法。
【請求項76】
LIV−1のモジュレーターが、対照に比較して少なくとも25%だけ細胞質亜鉛のレベルを低減するモノクローナル抗体である、請求項74に記載の方法。
【請求項77】
LIV−1のモジュレーターが、対照に比較して少なくとも25%だけサイクリンD1のレベルを低減するモノクローナル抗体である、請求項74に記載の方法。
【請求項78】
CHOのもしくは骨髄腫の細胞の中で抗−LIV−1の抗体を発現する方法であって、そこでは抗−LIV−1の抗体は一つもしくはそれ以上のLIV−1に関連する生物学的活性を阻害し、方法が当該CHOのもしくは骨髄腫の細胞の中で抗−LIV−1の抗体をコード化している核酸を発現することを含んでいる、方法。
【請求項79】
がんの阻害剤を確認する方法であって、当該がんが対照に比較してIV−1の過剰発現を特徴として、当該方法がLIV−1を発現している細胞を候補化合物およびLIV−1のリガンドと接触させて、そしてLIV−1に関連する亜鉛輸送活性が阻害されるかどうかを決定することを含んでいて、そこではLIV−1に関連する亜鉛輸送活性の阻害ががん阻害剤であることを指示している、方法。
【請求項80】
がんの阻害剤を確認する方法であって、当該がんが対照に比較してIV−1の過剰発現を特徴として、当該方法がLIV−1を発現している細胞を候補化合物およびLIV−1のリガンドと接触させて、そしてLIV−1の下流マーカーが阻害されるかどうかを決定することを含んでいて、そこでは下流マーカーの阻害ががん阻害剤であることを指示している、方法。
【請求項81】
下流マーカーがサイクリンD1のもしくは細胞質亜鉛のレベルある、請求項80に記載の方法。
【請求項82】
LIV−1のモジュレーターに対する患者の感受性を決定する方法であって、当該患者のがん試料の中でLIV−1の差次発現の証拠を検出することを含んで、そこではLIV−1の差次発現の証拠が当該LIV−1のモジュレーターに対する患者の感受性のあることを指示している、方法。
【請求項83】
LIV−1の差次発現の当該証拠が当該患者のがん試料の中でLIV−1の上方調節である、請求項82に記載の方法。
【請求項84】
LIV−1のタンパク質を含んでいる試料からLIV−1のタンパク質を精製する方法であって、
a) 固体の支持体に結合される請求項1に記載の抗体を含んでいるアフィニティーマトリックスを提供すること;
b) 試料をアフィニティーマトリックスと接触させて、アフィニティーマトリックス−IV−1タンパク質複合体を形成すること;
c) 試料の残りからアフィニティーマトリックス−IV−1タンパク質複合体を分離すること;そして
d) アフィニティーマトリックスからIV−1のタンパク質を放出すること:
を含んでいる、方法。
【請求項85】
LIV−1を発現する一つもしくはそれ以上の細胞に細胞障害薬剤もしくは診断薬剤を送達する方法であって、当該方法が、
a) 請求項1に記載の抗体もしくはその断片に結合している細胞障害薬剤もしくは診断薬剤を提供すること;そして
b) 抗体−薬剤もしくは断片−薬剤複合体に細胞を露出すること:
を含んでいる、方法。
【請求項86】
がん患者の予後を決定する方法であって、当該患者の試料の中でLIV−1に対するLIV−1−デルタの比率を決定することを含んで、そこではLIV−1に対するLIV−1−デルタの比率ががん患者の予後を決定するために使用される、方法。
【請求項87】
当該患者の試料の中で細胞の血漿膜に結合されるLIV−1の存在もしくは不在を含んでいる、がん患者の予後を決定する方法であって、そこでは当該患者の試料の中で細胞の血漿膜に結合されるLIV−1の不在が患者に対する良好な予後を指示している、方法。
【請求項88】
LIV−1が配列番号1の配列を有している核酸によりコード化される、請求項86もしくは87に記載の方法。
【請求項89】
LIV−1が配列番号2の配列を有している、請求項86もしくは87に記載の方法。
【請求項90】
LIV−1−デルタが配列番号365の配列を有している、請求項86に記載の方法。
【請求項91】
少なくとも2:1のLIV−1−デルタ:LIV−1の比率が良好な予後を持つ患者を指示している、請求項86に記載の方法。
【請求項92】
亜鉛輸送タンパク質のモジュレーターおよび一つもしくはそれ以上の薬学的に許容される担体を含んでいる組成物であって、そこでは亜鉛輸送タンパク質のモジュレーターが、単離された二本鎖のRNA(dsRNA);配列番号383〜385からなる群より選択される配列の少なくとも10個の連続するヌクレオチドを含んでいる単離されたオリゴヌクレオチド;ならびにN−末端の細胞外ドメイン、トランスメンブランドメイン(TM)2&3の間の細胞外ドメイン、TM4&5の間の細胞外ドメイン、TM6&7の間の細胞外ドメイン、C−末端の細胞外ドメインからなる群より選択される亜鉛輸送タンパク質のドメインの中のエピトープに結合する抗体:からなる群より選択される、組成物。
【請求項93】
亜鉛輸送タンパク質がSLC39A10、SLC39A11もしくはSLC39A13である、請求項92に記載の組成物。
【請求項94】
当該亜鉛輸送タンパク質のモジュレーターがインテグリンが仲介する活性をモジュレートする、亜鉛輸送を阻害するもしくは細胞質亜鉛のレベルを低減する、請求項92に記載の組成物。
【請求項95】
オリゴヌクレオチドがsiRNAもしくはアンチセンスオリゴヌクレオチドである、請求項92に記載の組成物。
【請求項96】
亜鉛輸送タンパク質のモジュレーターが少なくとも1×108Kaの親和性を持つ亜鉛輸送タンパク質に結合するモノクローナル抗体である、請求項92に記載の組成物。
【請求項97】
モノクローナル抗体が亜鉛輸送タンパク質のN−末端細胞外ドメインの一つもしくはそれ以上のエピトープに結合する、請求項97に記載の組成物。
【請求項98】
モノクローナル抗体がトランスメンブランドメイン(TM)2&3の間の亜鉛輸送タンパク質の細胞外ドメインの中で一つもしくはそれ以上のエピトープに結合する、請求項97に記載の組成物。
【請求項99】
モノクローナル抗体ががん細胞の成長、がん細胞の生存、腫瘍形成、およびがん細胞の増殖の一つもしくはそれ以上を阻害する、請求項97に記載の組成物。
【請求項100】
請求項92に記載の亜鉛輸送タンパク質のモジュレーターの治療的に有効な量を患者に投与することを含んでいる、それを必要とする患者の中でがんもしくはがんの症状を処置する方法。
【請求項101】
請求項100に記載の方法であって、そこでは亜鉛輸送タンパク質のモジュレーターが、がん細胞のアポトシスを増加すること、がん細胞の成長を阻害すること、がん細胞の生存を阻害すること、腫瘍形成を阻害すること、がん細胞の増殖を阻害すること、がん細胞の転移を阻害すること、細胞の移行を阻害すること、血管新生を阻害すること、LIV−1のシグナル伝達を阻害すること、LIV−1が仲介する細胞−細胞付着を阻害すること、LIV−1が仲介する細胞−細胞膜相互作用を阻害すること、LIV−1が仲介する細胞−細胞外マトリックス相互作用を阻害すること、LIV−1が仲介する細胞−細胞外マトリックスの分解を阻害すること、およびLIV−1の発現を阻害することからなる群より選択される一つもしくはそれ以上の活性を有している、方法。
【請求項102】
亜鉛輸送タンパク質のモジュレーターが、細胞の成長を測定するためのインビトロアッセイにおいて少なくとも30%だけ亜鉛輸送タンパク質を発現するがん細胞のがん細胞成長を阻害する、請求項100に記載の方法。
【請求項103】
亜鉛輸送タンパク質のモジュレーターが、アポトシスを測定するためのインビトロアッセイにおいて少なくとも20%の萎縮した細胞の中でアポトシスを誘導するために約1mM以下の濃度で有効である、請求項100に記載の方法。
【請求項104】
亜鉛輸送タンパク質のモジュレーターが亜鉛輸送を阻害する、請求項100に記載の方法。
【請求項105】
亜鉛輸送タンパク質のモジュレーターが細胞質亜鉛のレベルをモジュレートする、請求項100に記載の方法。
【請求項106】
亜鉛輸送タンパク質のモジュレーターがインテグリンが仲介する活性をモジュレートする、請求項100に記載の方法。
【請求項107】
亜鉛輸送タンパク質のモジュレーターが対照に比較して少なくとも25%だけ亜鉛輸送タンパク質の発現を阻害する、請求項101に記載の方法。
【請求項108】
亜鉛輸送タンパク質のモジュレーターがモノクローナル抗体である、請求項100に記載の方法。
【請求項109】
抗体が亜鉛輸送タンパク質以外のポリペプチドに対して約1×105Ka以下の結合親和性を持つ、請求項108に記載の方法。
【請求項110】
モノクローナル抗体が細胞のアポトシスを誘導する、請求項109に記載の方法。
【請求項111】
モノクローナル抗体が腫瘍形成を阻害する、請求項109に記載の方法。
【請求項112】
患者の中で亜鉛輸送タンパク質が関連する生物学的活性をモジュレートする方法であって、方法は亜鉛輸送タンパク質が関連する生物学的活性をモジュレートするのに有効な請求項92に記載の亜鉛輸送タンパク質のモジュレーターの量を患者に投与することを含んでいる、方法。
【請求項113】
亜鉛輸送タンパク質のモジュレーターが亜鉛輸送タンパク質に選択的に結合するモノクローナル抗体である、請求項112に記載の方法。
【請求項114】
患者が乳がん、皮膚がん、食道がん、肝臓がん、膵臓がん、前立腺がん、子宮がん、子宮頸がん、肺がん、膀胱がん、卵巣がん、多発性骨髄腫および黒色腫の一つもしくはそれ以上に罹りやすくしているかまたはしている、請求項100または112に記載の方法。
【請求項115】
細胞の成長を阻害するのに有効な請求項92に記載の亜鉛輸送タンパク質のモジュレーターの量で細胞を接触することを含んでいる亜鉛輸送タンパク質を発現するがん細胞の成長を阻害する方法。
【請求項116】
亜鉛輸送タンパク質のモジュレーターが、亜鉛輸送タンパク質を選択して結合して、細胞質亜鉛のレベルを対照に比較して少なくとも30%だけモジュレートするモノクローナル抗体である、請求項115に記載の方法。
【請求項117】
画像化剤に連結される請求項92に記載の亜鉛輸送タンパク質のモジュレーターを含んでいる組成物を持つ試料を含んでいる試料の中で亜鉛輸送タンパク質を発現している一つもしくはそれ以上のがん細胞を検出して、試料中の画像化剤の位置を検出する、方法。
【請求項118】
組成物が画像化剤に結合する亜鉛輸送タンパク質の抗体を含む、請求項117に記載の方法。
【請求項119】
画像化剤が18F、43K、52Fe、57Co、67Cu、67Ga、77Br、87MSr、86Y、90Y、99MTc、111In、123I、125I、127Cs、129Cs、131I、132I、197Hg、203Pb、もしくは206Biである、請求項118に記載の方法。
【請求項120】
二つもしくはそれ以上の細胞の相互作用を阻害する方法であって、そこでは少なくとも一つの当該細胞が亜鉛輸送タンパク質を発現し、細胞を含んでいる試料に請求項92に記載の亜鉛輸送タンパク質のモジュレーターの有効な量を投与することを含んでいる、方法。
【請求項121】
相互作用がインビボである、請求項120に記載の方法。
【請求項122】
がんの阻害剤を確認する方法であって、当該がんが対照に比較して亜鉛輸送タンパク質の過剰発現を特徴として、当該方法が亜鉛輸送タンパク質を発現している細胞を候補化合物および亜鉛輸送タンパク質のリガンドと接触させて、そして亜鉛輸送活性が阻害されるかどうかを決定することを含んでいて、そこでは亜鉛輸送活性の阻害ががん阻害剤であることを指示している、方法。
【請求項123】
がんの阻害剤を確認する方法であって、当該がんが対照に比較して亜鉛輸送タンパク質の過剰発現を特徴として、当該方法が亜鉛輸送タンパク質を発現している細胞を候補化合物および亜鉛輸送タンパク質のリガンドと接触させて、そして亜鉛輸送タンパク質の下流マーカーが阻害されるかどうかを決定することを含んでいて、そこでは下流マーカーの阻害ががん阻害剤であることを指示している、方法。
【請求項124】
亜鉛輸送タンパク質のモジュレーターに対する患者の感受性を決定する方法であって、当該患者のがん試料の中で亜鉛輸送タンパク質の差次発現の証拠を検出することを含んで、そこでは亜鉛輸送タンパク質の差次発現の証拠が当該亜鉛輸送タンパク質のモジュレーターに対する患者の感受性のあることを指示している、方法。
【請求項125】
亜鉛輸送タンパク質の差次発現の当該証拠が当該患者のがん試料の中で亜鉛輸送タンパク質の上方調節である、請求項124に記載の方法。
【請求項126】
一つもしくはそれ以上の亜鉛輸送タンパク質を含んでいる試料から亜鉛輸送タンパク質を精製する方法であって、
a) 固体の支持体に結合される請求項92に記載の抗体を含んでいるアフィニティーマトリックスを提供すること;
b) 試料をアフィニティーマトリックスと接触させて、アフィニティーマトリックス−亜鉛輸送タンパク質複合体を形成すること;
c) 試料の残りからアフィニティーマトリックス−亜鉛輸送タンパク質複合体を分離すること;および
d) アフィニティーマトリックスから亜鉛輸送タンパク質を放出すること:
を含んでいる、方法。
【請求項127】
亜鉛輸送タンパク質を発現する一つもしくはそれ以上の細胞に細胞障害薬剤もしくは診断薬剤を送達する方法であって、当該方法が、
a) 請求項92に記載の抗体もしくはその断片に結合している細胞障害薬剤もしくは診断薬剤を提供すること;および
b) 抗体−薬剤もしくは断片−薬剤複合体に細胞を露出すること:
を含んでいる、方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公表番号】特表2009−541208(P2009−541208A)
【公表日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−505486(P2009−505486)
【出願日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【国際出願番号】PCT/US2007/009063
【国際公開番号】WO2007/120787
【国際公開日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.UNIX
【出願人】(508307610)ノバルティス・バクシーンズ・アンド・ダイアグノスティクス・インコーポレイテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】NOVARTIS VACCINES & DIAGNOSTICS, INC.
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【国際出願番号】PCT/US2007/009063
【国際公開番号】WO2007/120787
【国際公開日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.UNIX
【出願人】(508307610)ノバルティス・バクシーンズ・アンド・ダイアグノスティクス・インコーポレイテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】NOVARTIS VACCINES & DIAGNOSTICS, INC.
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]