説明

しょうが湿布セット

【課題】コンロやお湯を使わず、水で行えるしょうが湿布セットの提供。
【解決手段】加熱した電子レンジ用過熱湯たんぽなどの発熱体を湿布用発熱体カバー1に入れ、湿布専用ポットで水を使いしょうが湿布液を作り、これを湿布専用発熱体カバーにかけ、湿布液を過熱させてしょうが湿布を行う。湿布専用発熱体カバーは、吸水性の物を使用して、袋状に縫い合わせ、このカバー自体が湿布器具となる。生地の厚みの違いを利用し温度調節する。湿布専用ポット7にしょうが汁かしょうが粉末を入れて水で溶かしてしょうが湿布液を作る。湿布専用ポットの本体は、軟らかい材質のポリエチレンなどを使用し、キャップは、硬めの材質のポリプロピレンなどで作る。湿布液の量を調節するには、湿布用発熱体カバーに注ぎ口9を接触させ、ポット本体を握り、滑らせながら塗りつける方法が良いため、ポットのノズルの先端を球型にし、注ぎ口を球型の横に設ける構造とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、民間療法のしょうが湿布など、液状の湿布液を温めて行う湿布に関する。
【背景技術】
【0002】
おばあちゃんの知恵袋として昔から日本に伝えられる民間療法のしょうが湿布は、出血時を除いた身体のあらゆる痛み、肩凝り、気管支ぜんそくの発作、腫瘍の縮小、手足の水虫などの殺菌に用いられているが、マクロビオティックの普及により、広く知られるようになり、手当て法として使う人が増加している。
しかし、その方法は、
ひねしょうが150グラムをおろし金で皮ごとすりおろし、これを木綿袋に入れ て口を閉じ、深鍋で約80度に沸かした2リットルのお湯に、しょうがの入った袋 をしぼるなどして汁をしみださせる。
この鍋に、厚手のタオルを縦に四つ折りにし、両端を持って真ん中を鍋のお湯に つけ、ねじって軽くしぼり、これをたたんで患部に当て、更に、保温のためにバス タオルをかけて湿布する
湿布の温度が下がってきたら、もう1枚のタオルを同じように湯につけ、しぼっ て、前のタオルと取り替え、これを7〜8回繰り返し、15分〜20分行う
ものである。
このように、通常のしょうが湿布は、手間がかかるほか、コンロを使い、鍋にお湯を沸かすことから限られた場所でしか使えず、病院などでしょうが湿布を必要としている人達には、使用できないのが現実である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
民間療法のしょうが湿布は、深鍋、コンロ、タオル、バスタオルなどと多くの道具やお湯を使うことから、手間がかかるほか、使用場所も勝手場など、お湯が沸かせる部屋と限られてしまう。
病院などでしょうが湿布を必要としている人達には、使用できない。
よって、コンロやお湯を使わずにしょうが湿布が、いつでも、どこでも、手軽に出来るようにする必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
コンロやお湯を使わず、水で行えるしょうが湿布セットを考案した。
しょうが湿布セットは、加熱した電子レンジ用過熱湯たんぽなどの発熱体を湿布用発熱体カバーに入れ、湿布専用ポットで水を使いしょうが湿布液を作り、これを湿布専用発熱体カバーにかけ、湿布液を過熱させてしょうが湿布を行うものであり、これにより、コンロやお湯を使うことなく電子レンジがあれば、いつでも、どこでも手軽にしょうが湿布が出来る。
湿布専用発熱体カバーは、タオル地などの吸水性の物を使用して、表と裏の厚みを変えて袋状に縫い合わせ、このカバー自体が湿布器具となり、直接しょうが湿布液をカバーにかけて使用し、生地の厚みの違いを利用し温度調節をして湿布するものである。
湿布専用ポットは、ポット本体にしょうが汁かしょうが粉末を入れて水で溶かしてしょうが湿布液を作り、キャップをして直接、湿布用発熱体カバーに湿布液をかける湿布専用ポットである。
この湿布専用ポットの本体は、軟らかい材質のポリエチレンなどを使用し、キャップは、硬めの材質のポリプロピレンなどで作る。
ポットの注ぎ口が直管の場合、液量の調整がしづらく液を出し過ぎたり、勢いが強く周りを汚すこともある。
湿布液の量を調節するには、湿布用発熱体カバーに注ぎ口を接触させ、ポット本体を握り、滑らせながら塗りつける方法が良いため、ポットのノズルの先端を球型にし、注ぎ口を球型の横に設ける構造とした。
【発明の効果】
【0005】
民間療法のしょうが湿布は、多くの道具を必要とし、且つ、コンロを使ってお湯を沸かして行うことから、手間がかかるほか、使用場所が限られてしまい、病院などでしょうが湿布を必要としている人達には、現実的に使用できない状況であった。
しかし、しょうが湿布セットにより、コンロやお湯を使わなくなったことから、電子レンジが有れば、いつでも、どこでも、手軽にしょうが湿布が出来るようになった。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】 湿布用発熱体カバー・湿布専用ポット図
【符合の説明】
【0007】
1 湿布用発熱体カバー
2 ワンタッチテープ
3 タオル地などの吸水性生地
4 湿布用発熱体カバー解体図
5 厚手地
6 薄手地
7 湿布専用ポット
8 ノズル先端球型部
9 注ぎ口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンロやお湯を使わず、水で行えるしょうが湿布セットである。
加熱した電子レンジ用過熱湯たんぽなどの発熱体を湿布用発熱体カバーに入れ、湿布専用ポットで水を使いしょうが湿布液を作り、これを湿布専用発熱体カバーにかけ、湿布液を過熱させて行うしょうが湿布セットである。
【請求項2】
湿布専用発熱体カバーは、タオル地などの吸水性の物を使用して、表と裏の厚みを変えて袋状に縫い合わせ、このカバー自体が湿布器具となり、直接しょうが湿布液をカバーにかけて使用し、生地の厚みの違いを利用し温度調節をして湿布するものである。
【請求項3】
湿布専用ポットは、ポット本体にしょうが汁かしょうが粉末を入れて水で溶かしてしょうが湿布液を作り、キャップをして直接、湿布用発熱体カバーに湿布液をかける湿布専用ポットである。
この湿布専用ポットの本体は、軟らかい材質のポリエチレンなどを使用し、キャップは、硬めの材質のポリプロピレンなどで作る。
ポットの注ぎ口が直管の場合、液量の調整がしづらく液を出し過ぎたり、勢いが強く周りを汚すこともある。
湿布液の量を調節するには、湿布用発熱体カバーに注ぎ口を接触させ、ポット本体を握り、滑らせながら塗りつける方法が良いため、ポットのノズルの先端を球型にし、注ぎ口を球型の横に設ける構造とした。

【図1】
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【公開番号】特開2009−13149(P2009−13149A)
【公開日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−202338(P2007−202338)
【出願日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【出願人】(504063862)
【Fターム(参考)】