説明

すり付け具

【課題】環境負荷の軽減を図りながら、すり付け作業を容易かつ安価に行い得るようにする。
【解決手段】傾斜面12が形成されたすり付け具本体1は、多数のゴムチップ14とバインダー15との混合物を成型してなる。ゴムチップ14は、廃タイヤを粉砕したものであることが好ましい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、路面の段差部分に仮設され、それによって当該段差を傾斜面によってつなぐすり付け具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、道路工事の際に掘り起こした路面を仮復旧するために敷設されるゴム製のシートが知られている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
また、掘り起こした路面において、例えばマンホールの上端部が路面から突出して段差状になっていたり、例えば側溝等(車両乗り入れ部分)が段差状になっていたりした場合には、車両等の通行に支障が生じないよう、仮復旧として段差部分に対してアスファルト合材や砕石等を敷設し、それによってその段差を緩やかにつなぐ、いわゆる「すり付け」が必要となる。
【特許文献1】特開平8−177006号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、こうしたすり付けは、表層を施工する際には取り除かれるものであり、仮復旧のためだけに、すり付け作業及びその取り除き作業を行わなければならず、その手間や時間、費用は大きい。また、すり付けは段差部分の一つ一つに対して行わなければならないため、段差部分が多数存在する場合には、手間や時間や費用はさらに大きくなってしまう。しかも、こうした仮復旧のための作業は施工業者の負担によるのである。
【0005】
また、すり付けに使用したアスファルト合材や砕石は産業廃棄物として処理されることになるため、従来のすり付けは、環境負荷が大きいという問題もある。
【0006】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、環境負荷の軽減を図りながら、すり付け作業を容易かつ安価に行い得るようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、ゴムチップとバインダーとの混合物を成型してすり付け具とすることにより、繰り返しの使用を可能にすると共に、当該すり付け具を設置することだけですり付け作業を可能にすると共に、その設置したすり付け具を取り除くだけですり付け除去作業を可能にするものである。
【0008】
具体的に本発明のすり付け具は、路面の段差部分に仮設され、それによって当該段差を傾斜面によってつなぐすり付け具であって、上記傾斜面が形成されたすり付け具本体を備え、上記すり付け具本体は、多数のゴムチップとバインダーとの混合物を成型してなる。
【0009】
この構成によると、上記すり付け具(すり付け具本体)は、傾斜面を有しかつ、予め成型された成型品であるため、すり付け作業の際には、そのすり付け具を路面の段差部分に設置することだけで作業が完了すると共に、その設置したすり付け具を取り除くだけで、すり付け除去作業が完了する。従って、誰でも容易にすり付け作業が実行でき、すり付け作業及びその除去作業に掛かる手間及び時間を大幅に省くことができる。
【0010】
また、上記すり付け具はゴム製であり繰り返しの使用が可能である上に、産業廃棄物が発生しないため、費用の低減化と共に、環境負荷を大幅に軽減することができる。
【0011】
さらに、上記すり付け具はゴム製であることから弾力性に富み、車両等が通過することになるすり付け部分の材料として好適であると共に、例えば歩行者等の滑りを防止する上でも有効である。
【0012】
上記ゴムチップは、廃タイヤを粉砕したものであることが好ましい。こうすることで、すり付け具の製造コストを低減させることができる上に、リサイクル(廃タイヤの再利用)、リデュース(アスファルト合材等の不使用による産業廃棄物の削減)、リユース(すり付け具の繰り返し使用)のいわゆる3Rが実現し、環境負荷をさらに軽減させることができる。
【0013】
上記すり付け具本体には、当該すり付け具本体を路面に対して固定するための固定ピンが挿入される貫通孔が形成されていることが好ましい。こうすることで、設置したすり付け具がずれることが防止される。
【0014】
上記傾斜面は、凹凸面に構成されていることが好ましい。こうすることで、歩行者等が滑ることがより確実に防止される。
【0015】
上記すり付け具本体は、上記路面から突出するマンホール用であって、当該マンホールの上端部が挿入される挿入孔が形成された、断面略台形状の環体である、としてもよい。
【0016】
マンホール等は規格によって、そのサイズ(蓋部の高さや径等)が数種類に限定されるため、マンホール用のすり付け具は、サイズの異なる数種類のみを用意しておけばよい。
【0017】
上記すり付け具本体は、上記路面に沿って延びる乗り入れ部分用であって、断面略三角形状の板体である、としてもよい。
【0018】
この場合において、上記すり付け具本体は、上記乗り入れ部分に沿って複数個並べて設置され、上記各すり付け具本体の裏面には、その並び方向に延びる水抜き用の溝が形成されている、としてもよい。
【0019】
こうすることで、各すり付け具本体を並べて配置した状態において、その各すり付け具本体と路面との間の水を、水抜き用の溝によって排出させることが可能になる。
【発明の効果】
【0020】
以上説明したように、本発明のすり付け具によると、すり付け作業の際には、すり付け具本体を路面の段差部分に設置することだけで作業が完了すると共に、その設置したすり付け具本体を取り除くだけで、すり付け除去作業が完了するため、誰でも容易にすり付け作業を実行することができ、すり付け作業及びその除去作業に掛かる手間及び時間を大幅に省くことができる。また、上記すり付け具はゴム製であり繰り返しの使用が可能である上に、産業廃棄物が発生しないため、費用の低減化と共に、環境負荷を大幅に軽減することができる。
【0021】
さらに、上記すり付け具本体を構成するゴムチップを、廃タイヤを粉砕したものにすることによって、すり付け具の製造コストを低減させることができる上に、リサイクル、リデュース、リユースのいわゆる3Rが実現し、環境負荷をさらに軽減させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0023】
(実施形態1)
図1は本発明の実施形態1に係るすり付け具Aを示していて、このすり付け具Aは、図2に示すように、マンホール2用のすり付け具Aである。
【0024】
このすり付け具A(すり付け具本体1)は、詳しくは後述するがゴム製であり、マンホール2の上端部21が挿入される円形状の挿入孔11が形成された環体とされている。そして、すり付け具本体1は、その裏面側が平坦面とされる一方、その表面側が径方向の外方から内方に向かって登り勾配となった傾斜面12とされていて、断面が略台形状を有している。
【0025】
そして、上記すり付け具本体1の外周縁部には、周方向に等間隔を空けてその厚み方向に貫通する複数の(図例では、4つの)貫通孔13が形成されている。この各貫通孔13は、図2に示すように、すり付け具本体1を路面Rに対して固定するための固定ピン3を挿入するための孔である。
【0026】
また、上記すり付け具本体1の傾斜面12には、図1に示すように、凹凸が形成されており、この凹凸によって、例えば歩行者等が滑ることを防止するようにしている。
【0027】
図2に示すように、このすり付け具本体1において、挿入孔11の径Dはマンホール上端部(蓋部21)の径に応じて設定され、すり付け具本体1の設置性を考慮して、挿入孔11の径は蓋部21の径よりも若干(例えば30mm程度)大きいことが好ましい。また、すり付け具本体1の高さHは、路面Rから突出するマンホール上端部(蓋部21)の高さに応じて設定される。ここでマンホール2は規格化されているため、蓋部21の径及び路面Rから突出する蓋部21の高さは数種類に限定されることから、すり付け具本体1は、大きさの異なる数種類を予め用意しておけばよい。
【0028】
また、すり付け具本体1において、傾斜面12の径方向長さL(外径と内径との差)は、傾斜角度を考慮して適宜設定すればよい。路面Rから突出する蓋部21の高さは、50,100,又は150mm程度であるから、傾斜面12の径方向長さLは、例えば500mm程度とすればよい。
【0029】
また、上記すり付け具本体1の外周縁部は、図3に示すように、破れや割れの発生を防止する観点から所定の厚みTに設定されている。この厚みTは例えば30mm程度に設定すればよい。
【0030】
このすり付け具本体1は、図3に示すように、ゴムチップ14を骨材とし、そのゴムチップ14をバインダー15によって接着した、ゴムチップ14とバインダー15との混合物の成型品とされている。この構成において、すり付け具本体1は透水性を有するものとすることもできるし、透水性を有しないものとすることもできる。
【0031】
上記ゴムチップ14としては、種々のものを使用することも可能であるが、廃タイヤを粉砕したものとすることができる。この場合、すり付け具本体1の製造コストの低減、及び、リサイクル材料による環境負荷の低減を図ることができる。
【0032】
また、バインダー15は種々のものを使用することができる。例えば天然ゴムや各種の合成ゴムや、樹脂等とすることもできる。バインダー15は、ゴムチップ14の接着性が高いものが好ましい。例えばバインダー15を安価なゴムとすれば、製造コストの低減化を図ることができ好ましい。
【0033】
尚、上記ゴムチップ14の粒径は5〜20mm程度にすればよく、すり付け具本体1におけるゴムチップ14の体積%は60〜90%程度にすればよい。
【0034】
ここで、上記すり付け具本体1の製造方法について簡単に説明すると、先ず、廃タイヤを粉砕してチップ状にし、多数のゴムチップ14とバインダー15とをミキサーに入れて混合する。このときに各種の添加剤や添加物を混合してもよい。そして、ゴムチップ14とバインダー15との混合物を予め用意した金型に流し込んで成型することによって、上記すり付け具本体1を製造することができる。
【0035】
上記構成のすり付け具Aは、以下のように使用される。つまり、図2に示すように、路面Rから突出するマンホール2の上端部21が挿入孔11内に挿入されるように、すり付け具本体1をそのマンホール2の上端部21の周囲に載置し、その状態で各貫通孔13内に固定ピン3を打ち込む。このことだけですり付け作業が完了する。また、設置したすり付け具本体1は、固定ピン3を抜いて取り除くだけで、除去作業が完了する。つまり、すり付け作業及びその除去作業を誰でも行うことが可能であり、すり付けに係る作業が従来に比べて大幅に容易になる。また、工事予定に基づいてすり付け作業が必要となる箇所の数(マンホール2の数)、及び各マンホール2の大きさを予め把握するようにすれば、必要な数、及び必要な大きさのすり付け具Aを予め用意することができ、すり付け作業の効率が向上する。
【0036】
尚、すり付け具本体1としては、例えば半円状や1/4円弧状に分割された分割片を結合することによって環状にする構成も考えられるものの、その場合、分割片の紛失等を招く虞や、すり付け作業及びその除去作業に手間が掛かることになることから、すり付け具本体1は、本実施形態のように、環状の一つの部材とすることが、利便性の観点から好ましい。
【0037】
また、上記すり付け具本体1はゴム製であり、繰り返し使用することが可能である上に、アスファルト合材等を利用した従来のすり付け作業とは異なり、産業廃棄物が発生しないため、費用の低減化と共に、環境負荷を大幅に軽減することができる。
【0038】
さらに、上記すり付け具本体1は、廃タイヤを利用して製造されるため、製造コストの低減化を図ることができると共に、環境負荷のさらなる低減化を図ることができる。
【0039】
尚、本実施形態のすり付け具Aは、図2に示すように、その蓋部21が丸型のマンホール2に対応して円形状を有していたが、角型のマンホールに対しては、図4に示すような四角形状を有するすり付け具Bとすればよい。
【0040】
(変形例)
図5は変形例に係るすり付け具Cを示しており、このすり付け具本体1には、吊り下げ用のフック16が設けられている。すり付け具Cのその他の構成は、実施形態1のすり付け具Aと同じである。
【0041】
このフック16は、すり付け具本体1の径方向内方側において、周方向に等間隔を空けて複数設けられている。フック16は、例えば周方向に90°間隔で4つ設けてもよい。尚、図5は横断面図であり、ここでは3つのフック16のみが図示されている。
【0042】
この各フック16は、図6に示すように、コの字形状を有しており、その各端部には、ナット17がねじ込まれるねじ部が設けられている。また、すり付け具本体1には、各フック16に対応してその表面側(傾斜面12側)に、上記フック16が挿入可能な径を有する一対の小径部18,18が、その裏面側に、ナット17,17が挿入可能な径を有する一対の大径部19,19がそれぞれ形成され、各小径部18及び大径部19は、すり付け具本体1の厚み方向に互いに連通している。また、すり付け具本体1の表面には凹溝20が形成されており、この凹溝20によって一対の小径部18,18がすり付け具本体1の周方向に互いに連通している。
【0043】
上記各フック16の端部は、すり付け具本体1の表面側から小径部18,18内に挿入され、すり付け具本体1の裏面側から各大径部19内に挿入された各ナット17は、上記フック16の各端部にねじ込まれる。このことにより、すり付け具本体1の設置時及びその除去時には、各フック16を傾斜面12から上方に突出させて(この時ナット17は、図5に示すように、小径部18と大径部19との段部に係合する)、すり付け具本体1を吊り下げるようにし、例えばすり付け具本体1の設置時や不使用時には、各フック16をすり付け具本体1内に格納させて(この時フック16は、凹溝20内に収納される)、車両の通行や歩行者の歩行等に支障が生じないようにすることができる。
【0044】
尚、各フック16の構成は、上記の構成に限るものではなく、その他種々の構成を採用することができる。
【0045】
(実施形態2)
図7は、実施形態2に係るすり付け具Dを示しており、このすり付け具Dは、図8,9に示すように、側溝5用のすり付け具Dである。
【0046】
このすり付け具D(すり付け具本体4)は、平面視で矩形状の板体とされている。そして、すり付け具本体4は、その裏面側が平坦面とされる一方、その表面側が一側から他側に向かって(以下、この方向を傾斜方向と呼ぶ)登り勾配となった傾斜面41とされていて、断面が略三角形状を有している。
【0047】
そして、上記すり付け具本体4の傾斜方向一側の各隅部には、その厚み方向に貫通する貫通孔42,42がそれぞれ形成されている。この各貫通孔42は、図9に示すように、すり付け具本体4を路面Rに対して固定するための固定ピン3を挿入するための孔である。
【0048】
また、図7に示すように、上記すり付け具本体4の傾斜面41に、凹凸が形成されている点は、実施形態1のすり付け具本体1と同じである。
【0049】
さらに、すり付け具本体4において、傾斜方向に直交する方向(以下、この方向を並び方向と呼ぶ)の両側面には、すり付け具本体4の設置及び除去の際に手を入れるための凹部43が形成されている。
【0050】
また、すり付け具本体4の裏面には、並び方向に延びる溝44が形成されており、この溝44は水抜き溝として機能する。
【0051】
図9に示すように、このすり付け具本体4の高さHは、側溝5と路面Rとの段差の大きさに応じて設定される。ここで側溝5は概ね規格化されているため、すり付け具本体4は、高さの異なる数種類を予め用意しておけばよい。
【0052】
また、図8に示すように、すり付け具本体4において、傾斜方向の長さ(傾斜面41の長さ)Lは、傾斜角度を考慮して適宜設定すればよい。側溝5と路面Rとの段差の大きさは、50,100,又は150mm程度であるから、傾斜面41の長さは、例えば500mm程度とすればよい。また、このすり付け具Dは、図8に示すように、側溝5に沿って並べて配置されることから、その並び方向の長さWは、すり付けが必要となる全体長さ、つまり設置に必要となるすり付け具本体4の数(Wが短い場合はすり付け具本体4の数が増え、Wが長い場合はすり付け具本体4の数が減る)や、すり付け具本体4の重量、つまり作業性等を考慮して適宜設定すればよく、例えば500mm程度とすればよい。
【0053】
また、上記すり付け具本体4の傾斜方向一側部は、図9に示すように、破れや割れの発生を防止する観点から所定の厚みTに設定されている。この厚みTは例えば30mm程度に設定すればよい。
【0054】
このすり付け具本体4は、図示は省略するが、実施形態1のすり付け具本体1と同様に、ゴムチップ14を骨材とし、そのゴムチップ14をバインダー15によって接着した、ゴムチップ14とバインダー15との混合物の成型品とされている。ゴムチップ14は、すり付け具本体4の製造コストの低減、及び、リサイクル材料による環境負荷の低減を図る観点から、廃タイヤを粉砕したものとするのが好ましい。
【0055】
また、バインダー15は、ゴムや樹脂等、種々のものを使用することができ、ゴムチップ14の接着性の高いものが好ましい。例えば安価なゴムを利用すれば、製造コストの低減化を図ることができ好ましい。
【0056】
尚、側溝5用のすり付け具Dにおいても、上記ゴムチップ14の粒径は5〜20mm程度にすればよく、すり付け具本体4におけるゴムチップ14の体積%は60〜90%程度にすればよい。
【0057】
上記すり付け具本体4の製造方法は、実施形態1で説明した方法と同じであるため、ここではその説明を省略する。
【0058】
上記構成のすり付け具Dは、以下のように使用される。つまり、図8,9に示すように、複数のすり付け具本体4を側溝5に沿って並べて載置し、各貫通孔42内に固定ピン3を打ち込むことだけですり付け作業が完了する。また、設置したすり付け具本体4は、固定ピン3を抜いて取り除くだけで、すり付け除去作業が完了する。このように、すり付け作業及びその除去作業を誰でも行うことが可能であり、すり付けに係る作業が従来に比べて大幅に容易になる。また、工事予定に基づいて必要な数及び大きさのすり付け具Dを予め用意することができ、すり付け作業の効率が向上する。
【0059】
また、上記すり付け具本体4はゴム製であることから弾力性に富み、車両等が通過することになるすり付け部分の材料として好適であると共に、例えば歩行者等の滑りを防止する上でも有効である。
【0060】
さらに、上記すり付け具本体4はゴム製の成型品であることから、繰り返し使用することが可能である上に、アスファルト合材等を利用した従来のすり付け作業とは異なり、産業廃棄物が発生しないため、費用の低減化と共に、環境負荷を大幅に軽減することができる。
【0061】
さらに、上記すり付け具本体4は、廃タイヤを利用して製造されるため、製造コストの低減化を図ることができると共に、環境負荷のさらなる低減化を図ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0062】
以上説明したように、本発明は、路面工事において発生する、様々な段差部分に対するすり付け作業を容易かつ安価に行い得るすり付け具として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】実施形態1に係るすり付け具の斜視図である。
【図2】上記すり付け具の実施方法を示す説明図である。
【図3】上記すり付け具の一部分の断面図である。
【図4】角型のマンホール用のすり付け具の斜視図である。
【図5】実施形態1のさらに別の変形例に係るすり付け具の断面図である。
【図6】上記すり付け具におけるフック部分を拡大して示す分解斜視図である。
【図7】実施形態2に係るすり付け具の斜視図である。
【図8】上記すり付け具の実施方法を示す平面図である。
【図9】図8のIX−IX断面図である。
【符号の説明】
【0064】
A〜D すり付け具
R 路面
1,4 すり付け具本体
11 挿入孔
12,41 傾斜面
13,42 貫通孔
14 ゴムチップ
15 バインダー
2 マンホール
3 固定ピン
44 溝
5 側溝(乗り入れ部分)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
路面の段差部分に仮設され、それによって当該段差を傾斜面によってつなぐすり付け具であって、
上記傾斜面が形成されたすり付け具本体を備え、
上記すり付け具本体は、多数のゴムチップとバインダーとの混合物を成型してなることを特徴とするすり付け具。
【請求項2】
請求項1に記載のすり付け具において、
上記ゴムチップは、廃タイヤを粉砕したものであることを特徴とするすり付け具。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のすり付け具において、
上記すり付け具本体には、当該すり付け具本体を路面に対して固定するための固定ピンが挿入される貫通孔が形成されていることを特徴とするすり付け具。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載のすり付け具において、
上記傾斜面は、凹凸面に構成されていることを特徴とするすり付け具。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載のすり付け具において、
上記すり付け具本体は、上記路面から突出するマンホール用であって、当該マンホールの上端部が挿入される挿入孔が形成された、断面略台形状の環体であることを特徴とするすり付け具。
【請求項6】
請求項1〜4のいずれか1項に記載のすり付け具において、
上記すり付け具本体は、上記路面に沿って延びる乗り入れ部分用であって、断面略三角形状の板体であることを特徴とするすり付け具。
【請求項7】
請求項6に記載のすり付け具において、
上記すり付け具本体は、上記乗り入れ部分に沿って複数個並べて設置され、
上記各すり付け具本体の裏面には、その並び方向に延びる水抜き用の溝が形成されていることを特徴とするすり付け具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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