その使用としてのGDF8に対する抗体
本開示は、成長および分化因子8(GDF8)に関連する新規分子、具体的には、GDF8に特異的なエピトープおよび他のGDF8特異的拮抗剤、特に、GDF8活性およびシグナルをin vitroおよび/またはin vivoで阻害し得る、抗GDF8抗体または抗原結合タンパク質もしくはその断片を提供する。また、本開示は、GDF8を検出および定量化するために使用する免疫アッセイも提供する。また、本開示は、GDF8関連障害、たとえば、筋肉、骨、およびインスリン代謝の変性指令を診断、予防、寛解、および治療する方法も提供する。最後に、本開示は、本発明の抗体、ポリペプチド、ポリヌクレオチド、およびベクターを使用することによる、そのような障害を治療するための医薬品を提供する。
【図1】
【図1】
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
成長および分化因子8(GDF8)に特異的な拮抗剤であって、拮抗剤が、GDF8とは特異的に結合するがBMP11とは特異的に結合しない抗GDF8抗体または抗原結合タンパク質であり、抗体または抗原結合タンパク質が、ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体、単一特異性抗体、多特異性抗体、ヒト化抗体、四量体抗体、四価抗体、多特異性抗体、単鎖抗体、ドメイン特異的抗体、単一ドメイン抗体、ドメイン欠失抗体、融合タンパク質、ScFc融合タンパク質、単鎖抗体、キメラ抗体、合成抗体、組換え抗体、ハイブリッド抗体、突然変異抗体、CDR移植抗体、ならびにFab、F(ab’)2、Fab’断片、Fv断片、単鎖Fv(ScFv)断片、Fd断片、dAb断片を含む抗体断片、ならびに二重特異性抗体、CDR3ペプチド、拘束されたFR3−CDR3−FR4ペプチド、ナノ抗体、二価ナノ抗体、小モジュール免疫医薬品(SMIP)、サメ可変IgNARドメイン、およびミニ抗体を含む抗原結合タンパク質からなる群から選択される拮抗剤。
【請求項2】
抗体または抗原結合タンパク質が、配列番号19のアミノ酸配列、配列番号20のアミノ酸配列、配列番号21のアミノ酸配列、配列番号22のアミノ酸配列、配列番号23のアミノ酸配列、配列番号24のアミノ酸配列、配列番号25のアミノ酸配列、配列番号26のアミノ酸配列、配列番号27のアミノ酸配列、配列番号28のアミノ酸配列、配列番号29のアミノ酸配列、配列番号30のアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む少なくとも1つの相補性決定領域(CDR)を含む、請求項1に記載の拮抗剤。
【請求項3】
抗体または抗原結合タンパク質が重鎖を含み、重鎖が第1、第2、および第3の相補性決定領域を含み、
第1の相補性決定領域が、配列番号19のアミノ酸配列、および配列番号25のアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列を含み、
第2の相補性決定領域が、配列番号20のアミノ酸配列、配列番号26のアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列を含み、
第3の相補性決定領域が、配列番号21のアミノ酸配列、配列番号27のアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、
請求項2に記載の拮抗剤。
【請求項4】
抗体または抗原結合タンパク質が、配列番号14のアミノ酸配列および配列番号18のアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む重鎖を含む、請求項1に記載の拮抗剤。
【請求項5】
抗体または抗原結合タンパク質が軽鎖を含み、軽鎖が第1、第2、および第3の相補性決定領域を含み、
第1の相補性決定領域が、配列番号22のアミノ酸配列、および配列番号28のアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列を含み、
第2の相補性決定領域が、配列番号23のアミノ酸配列、および配列番号29のアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列を含み、
第3の相補性決定領域が、配列番号24のアミノ酸配列、および配列番号30のアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、
請求項2に記載の拮抗剤。
【請求項6】
抗体または抗原結合タンパク質が、配列番号16のアミノ酸配列および配列番号17のアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、請求項1に記載の拮抗剤。
【請求項7】
抗体または抗原結合タンパク質が配列番号16のアミノ酸配列を含む軽鎖を含み、配列番号14のアミノ酸配列を含む重鎖をさらに含む、請求項1に記載の拮抗剤。
【請求項8】
抗体または抗原結合タンパク質が配列番号17のアミノ酸配列を含む軽鎖を含み、配列番号18のアミノ酸配列を含む重鎖をさらに含む、請求項1に記載の拮抗剤。
【請求項9】
請求項1から8のいずれか一項に記載のGDF8拮抗剤を含むアミノ酸をコードしているポリヌクレオチド。
【請求項10】
調節配列と作動可能に連結している請求項9に記載のポリヌクレオチドを含む宿主細胞。
【請求項11】
請求項9に記載のポリヌクレオチドを含むベクター。
【請求項12】
請求項11に記載のベクターを含む宿主細胞。
【請求項13】
請求項12に記載のポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培養することと、宿主細胞によって発現されたGDF8拮抗剤を単離することとを含む、GDF8拮抗剤を生成する方法。
【請求項14】
請求項13に記載の方法によって生成された、単離したGDF8拮抗剤。
【請求項15】
(a)
(i)試料、
(ii)GDF8と特異的に結合する捕捉試薬、
(iii)GDF8と特異的に結合する検出試薬
を合わせるステップと、
(b)特異的結合が捕捉試薬とGDF8との間に起こるかどうかを検出するステップと
を含み、特異的結合の検出が試料中のGDF8の存在を示す、対象からの試料中のGDF8の存在を検出するためのアッセイ。
【請求項16】
(a)の合わせるステップの前に試料を酸性緩衝液と合わせることをさらに含む、請求項15に記載のアッセイ。
【請求項17】
酸性緩衝液のpHが約pH1.0〜pH6.0である、請求項16に記載のアッセイ。
【請求項18】
酸性緩衝液のpHが約pH2.5である、請求項16に記載のアッセイ。
【請求項19】
捕捉試薬が、抗GDF8抗体または抗原結合タンパク質、GDF8結合タンパク質、およびGDF8結合ドメインからなる群から選択される、請求項15に記載のアッセイ。
【請求項20】
捕捉試薬が、抗GDF8抗体または抗原結合タンパク質であり、RK35およびRK22からなる群から選択される、請求項19に記載のアッセイ。
【請求項21】
捕捉試薬がRK35である請求項20に記載のアッセイ。
【請求項22】
捕捉試薬がRK22である請求項20に記載のアッセイ。
【請求項23】
検出試薬が、抗GDF8抗体または抗原結合タンパク質、GDF8結合タンパク質、およびGDF8結合ドメインからなる群から選択される、請求項15に記載のアッセイ。
【請求項24】
検出試薬が、抗GDF8抗体または抗原結合タンパク質であり、RK35およびRK22からなる群から選択される、請求項23に記載のアッセイ。
【請求項25】
検出試薬がRK35である請求項24に記載のアッセイ。
【請求項26】
検出試薬がRK22である請求項24に記載のアッセイ。
【請求項27】
(a)
(i)試料、
(ii)GDF8と特異的に結合する捕捉試薬、
(iii)GDF8と特異的に結合する検出試薬
を合わせるステップと、
(b)特異的結合が捕捉試薬とGDF8との間に起こるかどうかを検出するステップと、
(c)GDF8のレベルを定量化するステップと
を含み、試料中のGDF8の存在を示す特異的結合の検出を定量化することができる、対象からの試料中のGDF8を定量化するためのアッセイ。
【請求項28】
(a)の合わせるステップの前に試料を酸性緩衝液と合わせることをさらに含む、請求項27に記載のアッセイ。
【請求項29】
酸性緩衝液のpHが約pH1.0〜pH6.0である、請求項28に記載のアッセイ。
【請求項30】
酸性緩衝液のpHが約pH2.5である、請求項28に記載のアッセイ。
【請求項31】
薬学的に許容できる担体とGDF8拮抗剤とを含む医薬組成物であって、拮抗剤が、GDF8とは特異的に結合するがBMP11とは特異的に結合しない抗GDF8抗体または抗原結合タンパク質である医薬組成物。
【請求項32】
GDF8とは特異的に結合するがBMP11とは特異的に結合しない抗GDF8抗体または抗原結合タンパク質が、配列番号16のアミノ酸配列を含む軽鎖を含み、抗体が、配列番号14のアミノ酸配列を含む重鎖をさらに含む、請求項31に記載の医薬組成物。
【請求項33】
GDF8とは特異的に結合するがBMP11とは特異的に結合しない抗GDF8抗体または抗原結合タンパク質が、配列番号18のアミノ酸配列を含む軽鎖を含み、抗体が、配列番号17のアミノ酸配列を含む重鎖をさらに含む、請求項31に記載の医薬組成物。
【請求項34】
GDF8とは特異的に結合するがBMP11とは結合しない抗GDF8抗体が、配列番号19のアミノ酸配列、配列番号20のアミノ酸配列、配列番号21のアミノ酸配列、配列番号22のアミノ酸配列、配列番号23のアミノ酸配列、配列番号24のアミノ酸配列、配列番号25のアミノ酸配列、配列番号26のアミノ酸配列、配列番号27のアミノ酸配列、配列番号28のアミノ酸配列、配列番号29のアミノ酸配列、配列番号30のアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む少なくとも1つの相補性決定領域(CDR)を含む、請求項31に記載の医薬組成物。
【請求項35】
ほぼ無毒から無毒である、治療上有効な量の、GDF8に特異的な拮抗剤を患者に投与することを含む、哺乳動物患者においてGDF8関連障害を治療する方法。
【請求項36】
GDF8拮抗剤が、GDF8とは特異的に結合するがBMP11とは特異的に結合しない抗GDF8抗体または抗原結合タンパク質である、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
GDF8拮抗剤が、配列番号16のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、GDF8とは特異的に結合するがBMP11とは特異的に結合しない抗GDF8抗体または抗原結合タンパク質であり、抗体が、配列番号14のアミノ酸配列を含む重鎖をさらに含む、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
GDF8拮抗剤が、配列番号18のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、GDF8とは特異的に結合するがBMP11とは特異的に結合しない抗GDF8抗体または抗原結合タンパク質であり、抗体が、配列番号17のアミノ酸配列を含む重鎖をさらに含む、請求項36に記載の方法。
【請求項39】
GDF8とは特異的に結合するがBMP11とは特異的に結合しない抗GDF8抗体または抗原結合タンパク質が、配列番号19のアミノ酸配列、配列番号20のアミノ酸配列、配列番号21のアミノ酸配列、配列番号22のアミノ酸配列、配列番号23のアミノ酸配列、配列番号24のアミノ酸配列、配列番号25のアミノ酸配列、配列番号26のアミノ酸配列、配列番号27のアミノ酸配列、配列番号28のアミノ酸配列、配列番号29のアミノ酸配列、配列番号30のアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む少なくとも1つの相補性決定領域(CDR)を含む、請求項36に記載の方法。
【請求項40】
(a)対象から第1の試料を得るステップと、
(b)第1の試料を請求項9に記載の拮抗剤と合わせるステップと、
(c)第1の試料中のGDF8の存在を検出するステップと、
(d)第1の試料中のGDF8のレベルを定量化するステップと、
(e)第2の試料をGDF8関連障害に罹患していない対象から得るステップと、
(f)第2の試料を拮抗剤と合わせるステップと、
(g)第2の試料中のGDF8のレベルを検出するステップと、
(h)第2の試料中のGDF8のレベルを定量化するステップと、
(i)第1および第2の試料中のGDF8のレベルを比較するステップと
を含み、第2の試料と比較した第1の試料中のGDF8のレベルの増加、減少、または類似性が、対象がGDF8関連障害に罹患しているかどうかを示す、対象がGDF8関連障害に罹患しているかどうかを診断、予後決定、または検出する方法。
【請求項41】
哺乳動物患者においてGDF8関連障害を治療するための医薬品の調製における医薬組成物の使用であって、医薬組成物が、薬学的に許容できる担体とGDF8拮抗剤とを含み、GDF8拮抗剤が、GDF8とは特異的に結合するがBMP11とは特異的に結合しない抗GDF8抗体または抗原結合タンパク質である使用。
【請求項42】
対象からの試料中のGDF8の存在を検出する、またはそれを定量化するためのキットであって、GDF8と特異的に結合する捕捉試薬およびGDF8と特異的に結合する検出試薬を含み、GDF8と捕捉および検出試薬との特異的結合の検出が試料中のGDF8の存在を示すキット。
【請求項43】
酸性緩衝液をさらに含む、請求項78に記載のキット。
【請求項44】
成長および分化因子8(GDF8)に特異的な抗体であって、抗GDF8抗体または抗原結合タンパク質が、GDF8とは特異的に結合するがBMP11とは特異的に結合せず、抗体または抗原結合タンパク質が、ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体、単一特異性抗体、多特異性抗体、ヒト化抗体、四量体抗体、四価抗体、多特異性抗体、単鎖抗体、ドメイン特異的抗体、単一ドメイン抗体、ドメイン欠失抗体、融合タンパク質、ScFc融合タンパク質、単鎖抗体、キメラ抗体、合成抗体、組換え抗体、ハイブリッド抗体、突然変異抗体、CDR移植抗体、ならびにFab、F(ab’)2、Fab’断片、Fv断片、単鎖Fv(ScFv)断片、Fd断片、dAb断片を含む抗体断片、ならびに二重特異性抗体、CDR3ペプチド、拘束されたFR3−CDR3−FR4ペプチド、ナノ抗体、二価ナノ抗体、小モジュール免疫医薬品(SMIP)、サメ可変IgNARドメイン、およびミニ抗体を含む抗原結合タンパク質からなる群から選択される抗体。
【請求項45】
抗体または抗原結合タンパク質がモノクローナル抗体である、請求項44に記載の抗体。
【請求項46】
抗体または抗原結合タンパク質が、配列番号16のアミノ酸配列を含む軽鎖を含み、抗体が、配列番号14のアミノ酸配列を含む重鎖をさらに含む、請求項45に記載の抗体。
【請求項47】
抗体または抗原結合タンパク質がヒト化抗体である、請求項44に記載の抗体。
【請求項48】
抗体または抗原結合タンパク質が、配列番号17のアミノ酸配列を含む軽鎖を含み、抗体が、配列番号18のアミノ酸配列を含む重鎖をさらに含む、請求項47に記載の抗体。
【請求項1】
成長および分化因子8(GDF8)に特異的な拮抗剤であって、拮抗剤が、GDF8とは特異的に結合するがBMP11とは特異的に結合しない抗GDF8抗体または抗原結合タンパク質であり、抗体または抗原結合タンパク質が、ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体、単一特異性抗体、多特異性抗体、ヒト化抗体、四量体抗体、四価抗体、多特異性抗体、単鎖抗体、ドメイン特異的抗体、単一ドメイン抗体、ドメイン欠失抗体、融合タンパク質、ScFc融合タンパク質、単鎖抗体、キメラ抗体、合成抗体、組換え抗体、ハイブリッド抗体、突然変異抗体、CDR移植抗体、ならびにFab、F(ab’)2、Fab’断片、Fv断片、単鎖Fv(ScFv)断片、Fd断片、dAb断片を含む抗体断片、ならびに二重特異性抗体、CDR3ペプチド、拘束されたFR3−CDR3−FR4ペプチド、ナノ抗体、二価ナノ抗体、小モジュール免疫医薬品(SMIP)、サメ可変IgNARドメイン、およびミニ抗体を含む抗原結合タンパク質からなる群から選択される拮抗剤。
【請求項2】
抗体または抗原結合タンパク質が、配列番号19のアミノ酸配列、配列番号20のアミノ酸配列、配列番号21のアミノ酸配列、配列番号22のアミノ酸配列、配列番号23のアミノ酸配列、配列番号24のアミノ酸配列、配列番号25のアミノ酸配列、配列番号26のアミノ酸配列、配列番号27のアミノ酸配列、配列番号28のアミノ酸配列、配列番号29のアミノ酸配列、配列番号30のアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む少なくとも1つの相補性決定領域(CDR)を含む、請求項1に記載の拮抗剤。
【請求項3】
抗体または抗原結合タンパク質が重鎖を含み、重鎖が第1、第2、および第3の相補性決定領域を含み、
第1の相補性決定領域が、配列番号19のアミノ酸配列、および配列番号25のアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列を含み、
第2の相補性決定領域が、配列番号20のアミノ酸配列、配列番号26のアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列を含み、
第3の相補性決定領域が、配列番号21のアミノ酸配列、配列番号27のアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、
請求項2に記載の拮抗剤。
【請求項4】
抗体または抗原結合タンパク質が、配列番号14のアミノ酸配列および配列番号18のアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む重鎖を含む、請求項1に記載の拮抗剤。
【請求項5】
抗体または抗原結合タンパク質が軽鎖を含み、軽鎖が第1、第2、および第3の相補性決定領域を含み、
第1の相補性決定領域が、配列番号22のアミノ酸配列、および配列番号28のアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列を含み、
第2の相補性決定領域が、配列番号23のアミノ酸配列、および配列番号29のアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列を含み、
第3の相補性決定領域が、配列番号24のアミノ酸配列、および配列番号30のアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、
請求項2に記載の拮抗剤。
【請求項6】
抗体または抗原結合タンパク質が、配列番号16のアミノ酸配列および配列番号17のアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、請求項1に記載の拮抗剤。
【請求項7】
抗体または抗原結合タンパク質が配列番号16のアミノ酸配列を含む軽鎖を含み、配列番号14のアミノ酸配列を含む重鎖をさらに含む、請求項1に記載の拮抗剤。
【請求項8】
抗体または抗原結合タンパク質が配列番号17のアミノ酸配列を含む軽鎖を含み、配列番号18のアミノ酸配列を含む重鎖をさらに含む、請求項1に記載の拮抗剤。
【請求項9】
請求項1から8のいずれか一項に記載のGDF8拮抗剤を含むアミノ酸をコードしているポリヌクレオチド。
【請求項10】
調節配列と作動可能に連結している請求項9に記載のポリヌクレオチドを含む宿主細胞。
【請求項11】
請求項9に記載のポリヌクレオチドを含むベクター。
【請求項12】
請求項11に記載のベクターを含む宿主細胞。
【請求項13】
請求項12に記載のポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培養することと、宿主細胞によって発現されたGDF8拮抗剤を単離することとを含む、GDF8拮抗剤を生成する方法。
【請求項14】
請求項13に記載の方法によって生成された、単離したGDF8拮抗剤。
【請求項15】
(a)
(i)試料、
(ii)GDF8と特異的に結合する捕捉試薬、
(iii)GDF8と特異的に結合する検出試薬
を合わせるステップと、
(b)特異的結合が捕捉試薬とGDF8との間に起こるかどうかを検出するステップと
を含み、特異的結合の検出が試料中のGDF8の存在を示す、対象からの試料中のGDF8の存在を検出するためのアッセイ。
【請求項16】
(a)の合わせるステップの前に試料を酸性緩衝液と合わせることをさらに含む、請求項15に記載のアッセイ。
【請求項17】
酸性緩衝液のpHが約pH1.0〜pH6.0である、請求項16に記載のアッセイ。
【請求項18】
酸性緩衝液のpHが約pH2.5である、請求項16に記載のアッセイ。
【請求項19】
捕捉試薬が、抗GDF8抗体または抗原結合タンパク質、GDF8結合タンパク質、およびGDF8結合ドメインからなる群から選択される、請求項15に記載のアッセイ。
【請求項20】
捕捉試薬が、抗GDF8抗体または抗原結合タンパク質であり、RK35およびRK22からなる群から選択される、請求項19に記載のアッセイ。
【請求項21】
捕捉試薬がRK35である請求項20に記載のアッセイ。
【請求項22】
捕捉試薬がRK22である請求項20に記載のアッセイ。
【請求項23】
検出試薬が、抗GDF8抗体または抗原結合タンパク質、GDF8結合タンパク質、およびGDF8結合ドメインからなる群から選択される、請求項15に記載のアッセイ。
【請求項24】
検出試薬が、抗GDF8抗体または抗原結合タンパク質であり、RK35およびRK22からなる群から選択される、請求項23に記載のアッセイ。
【請求項25】
検出試薬がRK35である請求項24に記載のアッセイ。
【請求項26】
検出試薬がRK22である請求項24に記載のアッセイ。
【請求項27】
(a)
(i)試料、
(ii)GDF8と特異的に結合する捕捉試薬、
(iii)GDF8と特異的に結合する検出試薬
を合わせるステップと、
(b)特異的結合が捕捉試薬とGDF8との間に起こるかどうかを検出するステップと、
(c)GDF8のレベルを定量化するステップと
を含み、試料中のGDF8の存在を示す特異的結合の検出を定量化することができる、対象からの試料中のGDF8を定量化するためのアッセイ。
【請求項28】
(a)の合わせるステップの前に試料を酸性緩衝液と合わせることをさらに含む、請求項27に記載のアッセイ。
【請求項29】
酸性緩衝液のpHが約pH1.0〜pH6.0である、請求項28に記載のアッセイ。
【請求項30】
酸性緩衝液のpHが約pH2.5である、請求項28に記載のアッセイ。
【請求項31】
薬学的に許容できる担体とGDF8拮抗剤とを含む医薬組成物であって、拮抗剤が、GDF8とは特異的に結合するがBMP11とは特異的に結合しない抗GDF8抗体または抗原結合タンパク質である医薬組成物。
【請求項32】
GDF8とは特異的に結合するがBMP11とは特異的に結合しない抗GDF8抗体または抗原結合タンパク質が、配列番号16のアミノ酸配列を含む軽鎖を含み、抗体が、配列番号14のアミノ酸配列を含む重鎖をさらに含む、請求項31に記載の医薬組成物。
【請求項33】
GDF8とは特異的に結合するがBMP11とは特異的に結合しない抗GDF8抗体または抗原結合タンパク質が、配列番号18のアミノ酸配列を含む軽鎖を含み、抗体が、配列番号17のアミノ酸配列を含む重鎖をさらに含む、請求項31に記載の医薬組成物。
【請求項34】
GDF8とは特異的に結合するがBMP11とは結合しない抗GDF8抗体が、配列番号19のアミノ酸配列、配列番号20のアミノ酸配列、配列番号21のアミノ酸配列、配列番号22のアミノ酸配列、配列番号23のアミノ酸配列、配列番号24のアミノ酸配列、配列番号25のアミノ酸配列、配列番号26のアミノ酸配列、配列番号27のアミノ酸配列、配列番号28のアミノ酸配列、配列番号29のアミノ酸配列、配列番号30のアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む少なくとも1つの相補性決定領域(CDR)を含む、請求項31に記載の医薬組成物。
【請求項35】
ほぼ無毒から無毒である、治療上有効な量の、GDF8に特異的な拮抗剤を患者に投与することを含む、哺乳動物患者においてGDF8関連障害を治療する方法。
【請求項36】
GDF8拮抗剤が、GDF8とは特異的に結合するがBMP11とは特異的に結合しない抗GDF8抗体または抗原結合タンパク質である、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
GDF8拮抗剤が、配列番号16のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、GDF8とは特異的に結合するがBMP11とは特異的に結合しない抗GDF8抗体または抗原結合タンパク質であり、抗体が、配列番号14のアミノ酸配列を含む重鎖をさらに含む、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
GDF8拮抗剤が、配列番号18のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、GDF8とは特異的に結合するがBMP11とは特異的に結合しない抗GDF8抗体または抗原結合タンパク質であり、抗体が、配列番号17のアミノ酸配列を含む重鎖をさらに含む、請求項36に記載の方法。
【請求項39】
GDF8とは特異的に結合するがBMP11とは特異的に結合しない抗GDF8抗体または抗原結合タンパク質が、配列番号19のアミノ酸配列、配列番号20のアミノ酸配列、配列番号21のアミノ酸配列、配列番号22のアミノ酸配列、配列番号23のアミノ酸配列、配列番号24のアミノ酸配列、配列番号25のアミノ酸配列、配列番号26のアミノ酸配列、配列番号27のアミノ酸配列、配列番号28のアミノ酸配列、配列番号29のアミノ酸配列、配列番号30のアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む少なくとも1つの相補性決定領域(CDR)を含む、請求項36に記載の方法。
【請求項40】
(a)対象から第1の試料を得るステップと、
(b)第1の試料を請求項9に記載の拮抗剤と合わせるステップと、
(c)第1の試料中のGDF8の存在を検出するステップと、
(d)第1の試料中のGDF8のレベルを定量化するステップと、
(e)第2の試料をGDF8関連障害に罹患していない対象から得るステップと、
(f)第2の試料を拮抗剤と合わせるステップと、
(g)第2の試料中のGDF8のレベルを検出するステップと、
(h)第2の試料中のGDF8のレベルを定量化するステップと、
(i)第1および第2の試料中のGDF8のレベルを比較するステップと
を含み、第2の試料と比較した第1の試料中のGDF8のレベルの増加、減少、または類似性が、対象がGDF8関連障害に罹患しているかどうかを示す、対象がGDF8関連障害に罹患しているかどうかを診断、予後決定、または検出する方法。
【請求項41】
哺乳動物患者においてGDF8関連障害を治療するための医薬品の調製における医薬組成物の使用であって、医薬組成物が、薬学的に許容できる担体とGDF8拮抗剤とを含み、GDF8拮抗剤が、GDF8とは特異的に結合するがBMP11とは特異的に結合しない抗GDF8抗体または抗原結合タンパク質である使用。
【請求項42】
対象からの試料中のGDF8の存在を検出する、またはそれを定量化するためのキットであって、GDF8と特異的に結合する捕捉試薬およびGDF8と特異的に結合する検出試薬を含み、GDF8と捕捉および検出試薬との特異的結合の検出が試料中のGDF8の存在を示すキット。
【請求項43】
酸性緩衝液をさらに含む、請求項78に記載のキット。
【請求項44】
成長および分化因子8(GDF8)に特異的な抗体であって、抗GDF8抗体または抗原結合タンパク質が、GDF8とは特異的に結合するがBMP11とは特異的に結合せず、抗体または抗原結合タンパク質が、ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体、単一特異性抗体、多特異性抗体、ヒト化抗体、四量体抗体、四価抗体、多特異性抗体、単鎖抗体、ドメイン特異的抗体、単一ドメイン抗体、ドメイン欠失抗体、融合タンパク質、ScFc融合タンパク質、単鎖抗体、キメラ抗体、合成抗体、組換え抗体、ハイブリッド抗体、突然変異抗体、CDR移植抗体、ならびにFab、F(ab’)2、Fab’断片、Fv断片、単鎖Fv(ScFv)断片、Fd断片、dAb断片を含む抗体断片、ならびに二重特異性抗体、CDR3ペプチド、拘束されたFR3−CDR3−FR4ペプチド、ナノ抗体、二価ナノ抗体、小モジュール免疫医薬品(SMIP)、サメ可変IgNARドメイン、およびミニ抗体を含む抗原結合タンパク質からなる群から選択される抗体。
【請求項45】
抗体または抗原結合タンパク質がモノクローナル抗体である、請求項44に記載の抗体。
【請求項46】
抗体または抗原結合タンパク質が、配列番号16のアミノ酸配列を含む軽鎖を含み、抗体が、配列番号14のアミノ酸配列を含む重鎖をさらに含む、請求項45に記載の抗体。
【請求項47】
抗体または抗原結合タンパク質がヒト化抗体である、請求項44に記載の抗体。
【請求項48】
抗体または抗原結合タンパク質が、配列番号17のアミノ酸配列を含む軽鎖を含み、抗体が、配列番号18のアミノ酸配列を含む重鎖をさらに含む、請求項47に記載の抗体。
【図1−1】
【図1−2】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9−1】
【図9−2】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13−1】
【図13−2】
【図14−1】
【図14−2】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29−1】
【図29−2】
【図29−3】
【図30−1】
【図30−2】
【図30−3】
【図31−1】
【図31−2】
【図32−1】
【図32−2】
【図32−3】
【図33】
【図1−2】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9−1】
【図9−2】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13−1】
【図13−2】
【図14−1】
【図14−2】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29−1】
【図29−2】
【図29−3】
【図30−1】
【図30−2】
【図30−3】
【図31−1】
【図31−2】
【図32−1】
【図32−2】
【図32−3】
【図33】
【公表番号】特表2011−504096(P2011−504096A)
【公表日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−532058(P2010−532058)
【出願日】平成20年10月31日(2008.10.31)
【国際出願番号】PCT/US2008/012338
【国際公開番号】WO2009/058346
【国際公開日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【出願人】(309040701)ワイス・エルエルシー (181)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年10月31日(2008.10.31)
【国際出願番号】PCT/US2008/012338
【国際公開番号】WO2009/058346
【国際公開日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【出願人】(309040701)ワイス・エルエルシー (181)
【Fターム(参考)】
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