説明

アクセルペダル取付部の構造

【課題】 車幅方向中央近傍に配置されるアクセルペダル取付部の剛性を確保することができるアクセルペダル取付部の構造を得る。
【解決手段】 アクセルペダル取付部の構造10では、アクセルペダル取付部30の平板部32がダッシュパネル12に対し車室側に離間しており、平板部32から立設された各脚部38、40はダッシュパネル12に固着され、平板部32が一体化されているトンネルリインフォースメント20はトンネル部14に固着されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車等の車体前部にアクセルペダルを取り付けるためのアクセルペダル取付部の構造に関する。
【背景技術】
【0002】
アクセルペダルの取付部として、ダッシュパネルにおけるフロントサイドメンバ後端の突き当て部を跨ぐようにして設けたガセットを用いる構造が知られている(特許文献1参照)。この構成によって、アクセルペダルの取付面の剛性を確保している。
【特許文献1】特開平9−30449号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記の如き従来の技術は、フロントサイドメンバの後方にアクセルペダルが配置される右ハンドル仕様の車両(以下、右ハンドル車という)に適用されることを前提とする技術であり、右ハンドル車と比較して車幅方向中央に近接し(フロントサイドメンバに対しオフセットし)、かつステアリングシャフト貫通用の貫通孔とトンネル部との間の限られたスペースにアクセルペダルを配置する必要のある左ハンドル車には、有効に適用することができなかった。すなわち、左ハンドル車では、フロントサイドメンバ等による補強のない部位に小型のガセット等を設けねばならず、従来、特別な対策に頼ることなくアクセルペダル取付部の剛性を確保することが困難であった。
【0004】
本発明は、上記事実を考慮して、車幅方向中央近傍に配置されるアクセルペダル取付部の剛性を確保することができるアクセルペダル取付部の構造を得ることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係るアクセルペダル取付部の構造は、一部が車体の前下部を構成するダッシュパネルに対し車室側に離間して位置するアクセルペダル取付部材を、前記ダッシュパネル及び該ダッシュパネルの車幅方向中央部に設けられたトンネル部にそれぞれ固着した。
【0006】
請求項1記載のアクセルペダル取付部の構造では、一部がダッシュパネルから離間している(ダッシュパネルに対向している)アクセルペダル取付部材が、ダッシュパネルとトンネル部とに跨がるように立体構造を形成した状態で、これらのダッシュパネル及びトンネル部に固着されている。このため、アクセルペダル取付部材は、独立してダッシュパネルに固着される構成やダッシュパネルに一体的に形成される構成と比較して、大型化して剛性を向上することができる。これにより、トンネルに近接するためフロントサイドメンバ等の補強部材が配設されない車幅方向中央近傍であっても、アクセルペダル取付部の剛性を確保することができる。
【0007】
このように、請求項1記載のアクセルペダル取付部の構造では、車幅方向中央近傍に配置されるアクセルペダル取付部の剛性を確保することができる。また、アクセルペダル取付部材は、上記の如く大型に構成することでビード等の設定が容易になり、該ビード等の設定により剛性を一層向上することも可能である。
【0008】
請求項2記載の発明に係るアクセルペダル取付部の構造は、請求項1記載のアクセルペダル取付部の構造において、車体の前下部を構成するダッシュパネルのトンネル部に固着され該トンネル部を補強するトンネル補強部材と、前記ダッシュパネルに固着されたアクセルペダル取付部材とが一体化されている。
【0009】
請求項2記載のアクセルペダル取付部の構造では、アクセルペダル取付部がトンネル部を補強するトンネル補強部材に一体化されているため、換言すれば、アクセルペダル取付部材がダッシュパネルとトンネル補強部材にて補強されたトンネル部とに跨るようにして設けられているため、アクセルペダル取付部材の剛性が一層向上する。
【0010】
請求項3記載の発明に係るアクセルペダル取付部の構造は、請求項2記載のアクセルペダル取付部の構造において、前記トンネル補強部材は、前記トンネルを外側から覆って該トンネルを補強しており、前記アクセルペダル取付部材は、前記トンネル補強部材における前記トンネルの側部を覆う部分から延設されアクセルペダル取付用孔が設けられた平板部と、該平板部における前記トンネルとは反対側の端部から前記ダッシュパネル側に立設され該ダッシュパネルに固着された固着脚部とを含む。
【0011】
請求項3記載のアクセルペダル取付部の構造では、平板部と、トンネル補強部材(トンネル部自体)の側部と、ダッシュパネルと、固着脚部とで閉断面を構成するため、アクセルペダル取付部材、すなわちアクセルペダル取付用孔が設けられた平板部の剛性をより一層向上することができる。特に、車幅方向(横方向)の剛性が向上する。
【0012】
請求項4記載の発明に係るアクセルペダル取付部の構造は、請求項3記載のアクセルペダル取付部の構造において、前記ダッシュパネルの上部には、車室側に突出したダッシュクロスメンバが固定されており、前記アクセルペダル取付部材は、前記平板部の上部が前記ダッシュクロスメンバに固着され、かつ前記平板部の下部から前記ダッシュパネル側に立設され該ダッシュパネルに固着された別の固着脚部をさらに含む。
【0013】
請求項4記載のアクセルペダル取付部の構造では、平板部と、ダッシュクロスメンバと、ダッシュパネルと、別の固着脚部とでも閉断面を構成するため、アクセルペダル取付部材、すなわちアクセルペダル取付用孔が設けられた平板部の剛性をさらに向上することができる。特に、上下方向(縦方向)の剛性が向上する。
【発明の効果】
【0014】
以上説明したように本発明に係るアクセルペダル取付部の構造は、車幅方向中央近傍に配置されるアクセルペダル取付部の剛性を確保することができるという優れた効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明の実施形態に係るアクセルペダル取付部の構造10について、図1に基づいて説明する。なお、各図中に示す矢印FRはアクセルペダル取付部の構造10が適用された自動車の前方向を、矢印UPは上方向を、矢印LEは左側をそれぞれ示すものとする。
【0016】
図1には、アクセルペダル取付部の構造10が適用された自動車の前部構造が一部切り欠いた斜視図にて示されている。この図に示される如く、自動車の前部にはダッシュパネル12が設けられている。ダッシュパネル12は、自動車の下部においてエンジンルームと車室とを仕切るように配置されており、略鉛直面に沿う上部12Aと、上部12Aの下端に連続し上側が下側よりも前方に位置するように傾斜した傾斜部12Bと、傾斜部12Bの下後端に連続し略水平面に沿う水平部12Cとを有している。ダッシュパネル12は、水平部12Cにおいて図示しないフロアパネルの前端側に連結されるようになっている。
【0017】
このダッシュパネル12の車幅(左右)方向中央部には、傾斜部12Bと水平部12Cとに跨ってトンネル部14が形成されている。トンネル部14は、下向きに開口する断面視略山形に形成されており、その前端が傾斜部12Bを前後方向に貫通して前方にも開口している。具体的には、トンネル部14は、略水平面に沿う上壁14Aの左右両端からそれぞれ側壁14B、14Cが垂下されて構成されている。そして、上壁14A及び側壁14B、14Cの各前端がダッシュパネル12の傾斜部12Bにおける前後方向に貫通する切り欠き縁に連続すると共に、各側壁14B、14Cの下端が水平部12Cを上下方向に貫通する切り欠き縁に連続している。
【0018】
また、ダッシュパネル12傾斜部12Bにおけるトンネル部14の左側には、図示しないステアリングシャフトを車室側からエンジンルーム側に貫通させる貫通孔16が設けられている。すなわち、この実施形態における自動車は、左右方向中央部に対し左側にステアリングホイール(ハンドル)が配置される左ハンドル仕様の自動車(以下、左ハンドル車という)とされている。
【0019】
さらに、ダッシュパネル12の上部12Aの後面には、ダッシュクロスメンバ(フロントパネルメンバ)18が固着されている。ダッシュクロスメンバ18は、側面視で前方に開口する略コ字状に形成されており、該前側開口端から上下に延設された一対のフランジ部18Aが上部12Aの後面にスポット溶接にて固着されている。したがって、ダッシュクロスメンバ18は、上部12Aに対し後方(車室側)に突出している。
【0020】
さらにまた、ダッシュパネル12のトンネル部14は、トンネル補強部材としてのトンネルリインフォースメント(リインフォースメントフロントパネルメンバ)20によって補強されている。具体的には、トンネルリインフォースメント20は、上壁22A、側壁22B、22Cを有し、全体としてトンネル部14に対応する断面視略山形に形成されたトンネル固着部22と、上壁22Aの前端から上側に延設されたクロスメンバ固着部24とを有して構成されている。
【0021】
このトンネルリインフォースメント20は、トンネル固着部22がトンネル部14の外面にほぼ全面を当接させた状態で該トンネル部14にスポット溶接にて固着されると共に、クロスメンバ固着部24がダッシュクロスメンバ18の後壁18Bにスポット溶接にて固着されている。なお、図中の「×」印はスポット溶接位置を概念的に示している。以上のようにダッシュパネル12のトンネル部14は、トンネルリインフォースメント20を介してダッシュクロスメンバ18に接続されることで、補強されて十分な剛性を確保している。
【0022】
そして、アクセルペダル取付部の構造10では、アクセルぺダル取付部材としてのアクセルペダル取付部30がトンネルリインフォースメント20に一体化されている。アクセルペダル取付部30は、トンネルリインフォースメント20の左側の側壁22B及びクロスメンバ固着部24から左方に延設された平板部32を有している。平板部32におけるダッシュパネル12と対向する左下角部近傍にはアクセルペダル取付用孔34が設けられており、平板部32のダッシュパネル12側を向く面(前面)には、アクセルペダル取付用孔34を貫通したボルトが螺合するウェルドナット36が設けられている。
【0023】
また、平板部32の左縁32Aからは、ダッシュパネル12に向けて左脚部38が立設されている。さらに、平板部32の下縁32Bからは、ダッシュパネル12に向けて下脚部40が立設されている。左脚部38と下脚部40とは、平板部32の左下角縁32Cから立設された連結脚部42を介して互いに連結されている。そして、左脚部38、下脚部40、連結脚部42のダッシュパネル12側の端部からは、背面視で平板部32の外側に向けてフランジ部44が延設されている。アクセルペダル取付部30は、このフランジ部44がダッシュパネル12にスポット溶接にて固着されている。左脚部38とフランジ部44とが本発明における「固着脚部」に相当し、下脚部40とフランジ部44とが本発明における「他の固着脚部」に相当する。
【0024】
以上により、アクセルペダル取付部30は、ダッシュパネル12と、該ダッシュパネル12のトンネル部14(側壁14B)とに跨るように立体構造を形成して、すなわち平板部32がダッシュパネル12の車室側に離間した状態で、該ダッシュパネル12に固着されると共にトンネル部14に(トンネルリインフォースメント20を介して)固着されている。そして、アクセルペダル取付用孔34を通り略水平面に沿う断面視(平面断面視)で、その平板部32及び左脚部38が、トンネル部14の左側の側壁14B及びダッシュパネル12とで閉断面を構成している。このため、アクセルペダル取付部30は、左右方向の剛性が高い構成とされている。さらに、アクセルペダル取付部30は、アクセルペダル取付用孔34を通り略鉛直面に沿う断面視(側断面視)で、その平板部32及び下脚部40が、ダッシュクロスメンバ18及びダッシュパネル12とで閉断面を構成している。このため、アクセルペダル取付部30は、略上下方向の剛性が高い構成とされている。
【0025】
また、この実施形態では、アクセルペダル取付用孔34とで対を成すアクセルペダル取付用孔46が、ダッシュクロスメンバ18の後壁18Bに設けられている。後壁18Bにおけるダッシュパネル12の上部12A側を向く前面には、アクセルペダル取付用孔46を貫通したボルトが螺合するウェルドナット48が設けられている。そして、図示しないアクセルペダルを揺動自在に支持する支持部材は、アクセルペダル取付用孔34を貫通してウェルドナット36に螺合したボルトによって、一端側がアクセルペダル取付部30に固定されると共に、アクセルペダル取付用孔46を貫通してウェルドナット48に螺合したボルトによって、他端側がダッシュクロスメンバ18に固定されるようになっている。
【0026】
なお、この実施形態では、上側のアクセルペダル取付用孔46が下側のアクセルペダル取付用孔34に対し左方にオフセットしている。この実施形態に適用されるアクセルペダルは、踏み込み量に応じた電気信号をエンジンECUに出力し、エンジンECUがこの信号(アクセル踏み込み量)に応じた量の燃料をエンジンに供給させるようになっている。なお、アクセルペダルの踏み込み量に応じてエンジンへの燃料供給量を機械的に調節する構成に、本実施形態に係るアクセルペダル取付部の構造10を適用しても良いことは言うまでもない。この場合、アクセルペダル取付用孔46は、例えば、ダッシュクロスメンバ18又は平板部32におけるアクセルペダル取付用孔34のほぼ上方に設けられる。
【0027】
次に、本実施形態の作用を説明する。
【0028】
上記構成のアクセルペダル取付部の構造10では、アクセルペダルを揺動自在に支持する支持部材が、アクセルペダル取付部30の平板部32とダッシュクロスメンバ18とを架け渡した状態で、それぞれアクセルペダル取付用孔34、46を貫通してウェルドナット36、48に螺合した一対のボルトによって、アクセルペダル取付部30及びダッシュクロスメンバ18に固定されている。すなわち、上記支持部材は自動車車体に対し固定され、該支持部材に支持されたアクセルペダルは車体に対し揺動自在となる。
【0029】
ここで、アクセルペダル取付部30が、ダッシュパネル12とトンネル部14とに跨がるように立体構造を形成しているため、このアクセルペダル取付部30は、トンネル部14と貫通孔16との間の限られたスペース内において、大型化が図られて安定して強固にダッシュパネル12及びトンネル部14に固着されている。
【0030】
このことを図2又は図3に示す比較例と比較しつつ説明する。なお、比較例において本実施形態に対応する部分には本実施形態と同一の符号を付して説明を省略する。図2に示すアクセルペダル取付部の構造70では、ダッシュパネル12におけるトンネル部14と貫通孔16との間の一部が、車室側に隆起してアクセルペダル取付部72を形成している。この構成では、ダッシュパネル12におけるアクセルペダル取付部72が設けられる部分(アクセルペダル取付部72の根元部分)が、例えばフロントサイドメンバ等の強度部材の連結部位(貫通孔16のさらに左方)から離間しているために剛性が低く、結局、特別の対策に頼ることなくアクセルペダル取付部72を高剛性化することができない。図3に示すアクセルペダル取付部の構造80では、ダッシュパネル12、トンネルリインフォースメント20とは別部材のブラケット82が、ダッシュパネル12にのみ固着されてアクセルペダル取付部を構成している。トンネル部14と貫通孔16との間の限られた空間に配置されるブラケット82は小型であり、安定してかつ十分な剛性を確保してダッシュパネル12に固着することが困難である。また、上記アクセルペダル取付部の構造70の場合と同様に、ダッシュパネル12におけるブラケット82の接合位置自体の剛性が低く、結局、特別の対策に頼ることなくブラケット82を高剛性に支持することができない。
【0031】
以上説明した比較例と比較して、本実施形態に係るアクセルペダル取付部の構造10では、上記の通りトンネル部14とダッシュパネル12とに跨るアクセルペダル取付部30は、大型化されて安定してかつ強固に車体に対し固定されている。このため、アクセルペダル取付部30の剛性を確保することができる。しかも、アクセルペダル取付部30がトンネルリインフォースメント20と一体化されているため、換言すれば、アクセルペダル取付部30がダッシュパネル12とトンネルリインフォースメント20にて補強されたトンネル部14とに跨るようにして設けられているため、アクセルペダル取付部30は十分な剛性を確保することができる。
【0032】
このように、本実施形態に係るアクセルペダル取付部の構造10では、左ハンドル車のように車幅方向中央近傍に配置されるアクセルペダル取付部30の剛性を確保することができる。
【0033】
また、アクセルペダル取付部の構造10では、アクセルペダル取付用孔34を通る略水平断面が閉断面構造を構成するため、アクセルペダル取付部30の左右方向(横方向)の剛性が高い。同様に、アクセルペダル取付部の構造10では、アクセルペダル取付用孔34を通る略鉛直断面が閉断面構造を構成するため、アクセルペダル取付部30の略上下方向(縦方向)の剛性が高い。したがって、アクセルペダル取付部の構造10では、アクセルペダルの操作に応じた各方向の剛性が高く、良好な操作感を得ることができる。
【0034】
さらに、アクセルペダル取付部30がトンネルリインフォースメント20に一体化されているため、図3に示すアクセルペダル取付部の構造80の如く部品点数(ブラケット82)を増加することなく、アクセルペダル取付部30の剛性を確保することができる。また、上記の通りアクセルペダル取付部30の大型化が図られているため、例えばアクセルペダル取付部30に適宜ビードを設定することで、剛性を一層向上したり、一定の剛性を確保しつつアクセルペダル取付部30の薄肉化を図ったりすることも可能である。
【0035】
なお、本発明は上記実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲に記載した範囲内で適宜変更して実施することができる。したがって例えば、アクセルペダル取付部30をトンネルリインフォースメント20とは別体として構成しても良く、トンネルリインフォースメント20はトンネル部14の内側から該トンネル部14を補強する構成であっても良い。また例えば、アクセルペダル取付部30が左脚部38、下脚部40を共に備える構成に代えて、何れか一方の脚部を備えない構成としても良い。例えば左脚部38を備えない構成において、平板部32、ダッシュクロスメンバ18間を架け渡すアクセルペダルの支持部材が剛性を担保する構造を採ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の実施形態に係るアクセルペダル取付部の構造を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施形態に係るアクセルペダル取付部の構造に対する比較例を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施形態に係るアクセルペダル取付部の構造に対する別の比較例を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0037】
10 アクセルペダル取付部の構造
12 ダッシュパネル
14 トンネル部
18 ダッシュクロスメンバ
20 トンネルリインフォースメント(トンネル補強部材)
30 アクセルペダル取付部(アクセルペダル取付部材)
32 平板部
38 左脚部(固着脚部)
40 下脚部(他の固着脚部)
44 フランジ部(固着脚部、他の固着脚部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一部が車体の前下部を構成するダッシュパネルに対し車室側に離間して位置するアクセルペダル取付部材を、前記ダッシュパネル及び該ダッシュパネルの車幅方向中央部に設けられたトンネル部にそれぞれ固着したアクセルペダル取付部の構造。
【請求項2】
前記アクセルペダル取付部材は、前記トンネル部に固着され該トンネル部を補強するトンネル補強部材に一体化されている請求項1記載のアクセルペダル取付部の構造。
【請求項3】
前記トンネル補強部材は、前記トンネルを外側から覆って該トンネルを補強しており、
前記アクセルペダル取付部材は、前記トンネル補強部材における前記トンネルの側部を覆う部分から延設されアクセルペダル取付用孔が設けられた平板部と、該平板部における前記トンネルとは反対側の端部から前記ダッシュパネル側に立設され該ダッシュパネルに固着された固着脚部とを含む、
請求項2記載のアクセルペダル取付部の構造。
【請求項4】
前記ダッシュパネルの上部には、車室側に突出したダッシュクロスメンバが固定されており、
前記アクセルペダル取付部材は、前記平板部の上部が前記ダッシュクロスメンバに固着され、かつ前記平板部の下部から前記ダッシュパネル側に立設され該ダッシュパネルに固着された別の固着脚部をさらに含む、
請求項3記載のアクセルペダル取付部の構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−117097(P2006−117097A)
【公開日】平成18年5月11日(2006.5.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−306857(P2004−306857)
【出願日】平成16年10月21日(2004.10.21)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】