説明

アクセル誤踏込み対策装置

【課題】 アクセルを、ブレ−キペダルと、踏み間違えて、悲惨な事故が多発している、このような悲惨な事故を、防止する装置が必要とされている。
【解決手段】 アクセルの踏込み運動を、ピストンの往復運動にして、排気を利用すべく、回動自在に施した、パイナップル型のシリンダ−内に、ピストンを固着し、シリンダ−の軸芯に設けた固定軸に、シリンダ−の回動運動を妨げない程度の、気密をもたせてヘッドを固着する、ヘッドに、通常のペダルの踏込みで、発生する排出物を、遅滞なく処理出来る能力を限界とした吸排孔を設け、他方に、誤踏みのとき大量の排出物で作動する、プレッシャ−・スイッチを設け、誤踏込みのとき、作動させて、点火装置行きの電力を遮断し、エンストを起こさせて、車を停止させるように装置したものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アクセルを、ブレ−キペダルと間違えて踏込んだとき生じる、悲惨な事故を防止するための、アクセル誤踏込み対策装置、に関するものである。
【背景技術】
【0002】
元来アクセルは、踏込み度合いに応じてエンジン回転の増減を司るだけのものであり、万一間違えて踏み込めば、車は暴走して、事故等が起こるのは当然の事である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
現在使用されている自動車の殆どがAT車である、これに伴い アクセルと、ブレ−キペダルの踏み間違いによる悲惨な事故が多発している、このような悲惨な事故の防止のために、本装置が発明されたのである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
(A)誤踏込みは、ブレ−キ操作も、アクセル操作も、近接する同じようなペダルで、確認する術もなく、同じ踏込み動作で行なうので、人間に過失を起こす可能性がある限り、構造的に防止は不可能である、そこで本発明は、誤踏込みだけを抽出して利用する。
(B)ペダルの踏込み運動を、ピストンの円弧往復運動の、圧縮、吸入運動にするので、回動運動自在のシリンダ内に、ピストンを固定し、ヘッドを装備する。
(C)ヘッドに、プレッシャ−・スイッチを設ける。
(D)通常、車の加減速を司るアクセル踏込み時の、圧縮行程で排出される排出物が、スム−スに排出される能力を、最大隙間として、排気孔をヘッドに設けておく。
(E)ブレ−キペダルと間違えて、誤踏込みするときは、踏込み力が強いので、排出量が急増、ヘッドの、プレッシャ−・スイッチが作動して、点火装置への、電力を断つように装置する。
【発明の効果】
【0005】
本装置は、通常のエンジン回転操作のための、アクセルの踏込みで、ピストン(2)が発生する排出物を、ヘッド(3)に設けられた吸排孔(5)より、遅滞なく排出される能力を、最大隙間として設けてあるので、ブレ−キペダルと間違えて踏込むと、踏み込み力が強いので、(万一誤踏込む力が弱いと仮定すると、運転者は、ブレ−キが効かないので、驚いてなほ一層力強く踏込む)排出物の発生量が多くなるので、吸排孔(5)より排出しきれず、隣に設けられた、プレッシャ−・スイッチ(6)を作動させて、点火装置の電力をカ断ち、所謂エンストとなり、車は停止する、この状態は、途中に設けた電磁スイッチにより現状を維持するので、車は停止状態を保ち、別途操作により車は、即座に通常の状態に復す。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】請求項1に記載の、本発明の一部を切欠いた断面図で、アクセルを踏込まない状態。
【図2】図1のA−A線切り断面図
【図3】発明を実施するための実施例で、一部を切欠いた断面図で、アクセを踏込まない状態。
【図4】図3の、B−B線切り断面図
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明を実施するための形態を、図3、図4に基づいて説明する、本発明の特徴は、装置を密閉して収めたことであり、密閉シリンダ−(1)内に使用する媒体は、気体、若しくは液体である。
【0008】
本発明を実施する装置では、シリンダ−(1)内に使用する媒体は、気体を使用する。
【0009】
(ア)取付け部に固着された固定軸(4)に、回動自在にパイナップル型のシリンダ−(1)を設け、内側にピストン(2)を設ける。
(イ)固定軸(4)の両端に、シリンダ−(1)を、回動自在に設け、シリンダ−(1)内輪の両側に、軸受け円盤A(10)、軸受円盤B(11)を設けて、両円盤(10)(11)、及び固定軸(4)の軸芯を、取付けボルト(5)を貫通させて、取付け部に固着する。
(ウ)固定軸(4)に、多少の気密漏れが生じても、アクセルのレスポンスを阻害しないように、シリンダ(1)内に、回動自在にしてヘッド(3)を設ける。
(エ)ヘッド(3)に、通常のアクセルの踏込みで、発生する排出物を、スム−ズに排出できる、ぎりぎりの能力を限度にした、吸排孔(5)を設ける。
(オ)ヘッド(3)に、流通孔(8)を施して、プレッシャ−・スイッチ(6)を設ける。
(カ)シリンダ−(1)と、取付け部の間に、スプリング(12)を設ける。
(キ)シリンダ−(1)の外周に、アクセルから、燃料装置に至るロッド、又はワイヤより、分岐されたワイヤ(7)を、シリンダ−(1)に、ワイヤ(7)の運動量より多めに巻き付け固定する。
(ク)入力線、出力線を施された固定軸(4)等を経由して、プレッシャ−・スイッチ(6)に配線する。
(ケ)出力線の先端を、電磁スイッチ等を介して点火装置へ配線する。
【0010】
本発明は、以上のような構造で、これを使用するときの作動状況を記述すると。
先ず、アクセルの、通常のエンジン出力をコントロ−ルするときの、アクセルの踏込みの時、ピストン(2)が発生する、排出物が無理なく、吸排孔(5)より排出されるギリギリの孔に設けられているので、(勿論、この外、排気はヘッド(3)と、シリンダ(1)の間隙等から、微量ながら排出さるれる)、ブレ−キペダルと間違えて、アクセルを踏込むと、踏込力が強く、排出発生量が急増して、プレッシャ−・スイッチ(6)が作動して、出力線が電磁スイッチを介して点火装置への電力を断ち、エンストとなり、別操作あるまでこの状態を持続するように装置されているので、車は停止状態を維持し、未然に事故を防止する。
【0011】
なほ仮に、当初誤踏込みの踏込み力が弱いと仮定すると、運転者はブレ−キが効かないので、驚いて力強く踏込むので、本装置は確実に作動するものである、本装置は、アクセルを、ブレ−キペダルと間違えて踏込めば、自動的にエンジンが停止されるのであり、本装置の機能を熟知しての、作動を企図して使用されるものではない。
【0012】
復帰には、既にアクセルは、踏込み状態より開放されており、ピストン(2)も下限位置に戻っているので、途中に介在する電磁スイッチを操作すれば、即復帰する。
【実施例1】
【0013】
請求項1に記載の、プレッシャ−・スイッチ(6)に代えて、ヘッド(3)の、流通孔(8)に、アクセル踏込み時の排出側に、この孔(8)を塞ぐように、丁番式の自動弁(9)を設ける、ヘッド(3)と、自動弁(9)の先端部に、可動電極(13)を設け、ヘッド(3)に固定電極(14)を設け、いずれかに、入力線、出力線を固着して、出力線を、電磁スイッチ等を介して点火装置に結線する。
【0014】
以上のように装置すると、通常のアクセルの踏込みでは、発生する排出物が、吸排孔(5)より排出される、誤踏込みで大量の排出物が排出されると、余剰の排出物が、今迄、自動弁(9)で塞がれていた、流通孔(8)に向かって流入して、自動弁(9)を跳ね上げる、このとき、ヘッド(3)に設けられていた、固定電極(14)と、自動弁(9)の可動電極(13)が離反して、点火装置への電力を断ち、エンジンは停止、所謂エンスト状態になり、車は停止する、
【0015】
復帰には、電磁スイッチ等により、別に設けたスイッチ等を操作して行なう。
【実施例2】
【0016】
ヘッド(3)の吸排孔(5)を廃して、自動弁(9)の一部が、流通孔(8)に重ならないように設ける、この隙間が吸排孔(5)の役目を果たす。
【実施例3】
【0017】
ヘッド(3)の吸廃孔(5)を廃して、自動弁(9)に、流通孔(8)と貫通するようにして、流通孔(8)より小径の、小流通孔を設ける。
【符号の説明】
【0016】
1 シリンダ 9 自動弁
2 ピストン 10 軸受円盤A
3 ヘッド 11 軸受円盤B
4 固定軸 12 スプリング
5 吸排孔 13 可動電極
6 プレッシャ−・スイッチ 14 固定電極
7 ワイヤ 15 取付けボルト
8 流通孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)パイナップル型(但し、シリンダ・ボアの形状は問わない)のシリンダ(1)を、取付け部に設けられた、固定軸(4)に回動自在に設けて、シリンダ(1)内に、ピストン(2)、又はヘッド(3)、(以下ピストン(2)とする)を設ける。
(B)固定軸(4)に、ヘッド(3)、又はピストン(2)(以下ヘッドとする)を、シリンダ(1)が、回動自在に設ける。
(C)ヘッド(3)、又は、ピストン(2)、或いは、シリンダ(1)、(以下ヘッド(3)とする)に、プレッシャ−・スイッチ(6)を設ける、この場合、通常のアクセル踏込みで発生する、排出物が、遅滞なく排出される能力を限度とした、隙間や、溝、例えば吸排孔(5)等を設けることもある。
(D)シリンダ(1)外周に、アクセルから、燃料装置間のロッド、又はワイヤの中間を、又は、分岐させたワイヤ(7)を固着する。
(E)プレッシャ−・スイッチ(6)の片方に入力線を、他方に出力線をを設け、其の先きを、点火装置に配線する。
以上のような構成よりなる、アクセル誤踏込み対策装置。
【請求項2】
プレッシャ−・スイッチ(6)に代えて、ヘッド(3)に流通孔(8)を設け、この孔(8)の、ピストン(2)作動時の排出側に、丁番式の自動弁(9)を設け、この自動弁(9)に、可動電極(13)を施し、ヘッド(3)に固定電極(14)を設け、両電極(12)、(13)のいずれかに、入力、出力を配線し、出力線を点火装置に配線する。
以上のよな構成よりなる、請求項1の、アクセル誤踏込み対策装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−32129(P2013−32129A)
【公開日】平成25年2月14日(2013.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−186529(P2011−186529)
【出願日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【出願人】(591116472)
【Fターム(参考)】