アシッドポンプアンタゴニストとしてのクロマン置換ベンゾイミダゾール誘導体
本発明は、式(I)の化合物:もしくは薬学的に許容できるそれらの塩(式中、A、B、X、R1、R2、R3、R4、R5およびR6、R7、R8およびR9は、各々、本明細書に記載されている通りである)または薬学的に許容できる塩、ならびにそのような化合物を含有する組成物および胃腸疾患、胃食道疾患、胃食道逆流疾患(GERD)、消化性潰瘍、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、NSAID誘発性潰瘍、胃炎、ヘリコバクターピロリの感染、消化不良、機能性消化不良、ゾリンジャー−エリソン症候群、非びらん性逆流疾患(NERD)、内臓痛、胸やけ、悪心、食道炎、嚥下障害、唾液分泌過多、気道障害または喘息などであるがこれらに限定されない、アシッドポンプアンタゴニスト活性によって仲介される状態の治療におけるそのような化合物の使用に関する。
【化1】
【化1】
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の式(I)の化合物、
【化1】
または、薬学的に許容できるその塩[式中
−A−B−は、−O−CH2−、−S−CH2−、−CH2−O−または−CH2−S−を表し、
Xは、酸素原子またはNHを表し、
R1およびR2は、独立して、非置換か、またはヒドロキシ基およびC1〜C4アルコキシ基からなる群から独立して選択される1〜2個の置換基で置換されているC1〜C4アルキル基を表し、
R3およびR4は、独立して、水素原子、C1〜C4アルキル基またはC3〜C7シクロアルキル基を表し、前記C1〜C4アルキル基および前記C3〜C7シクロアルキル基は、非置換か、もしくはハロゲン原子、ヒドロキシ基、C1〜C4アルコキシ基およびC3〜C7シクロアルキル基からなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されており、またはR3およびR4は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、非置換か、もしくはヒドロキシ基、C1〜C4アルキル基、C1〜C4アシル基およびヒドロキシ−C1〜C4アルキル基からなる群から選択される1〜3個の置換基で置換されている4〜6員複素環基を形成し、
R5、R6、R7およびR8は、独立して、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、C1〜C4アルキル基またはC1〜C4アルコキシ基を表し、
R9は、水素原子、ヒドロキシ基またはC1〜C4アルコキシ基を表す]。
【請求項2】
Xが、酸素原子であり、
R3およびR4が、独立して、水素原子、C1〜C4アルキル基またはC3〜C7シクロアルキル基であり、前記C1〜C4アルキル基および前記C3〜C7シクロアルキル基は、非置換か、もしくはハロゲン原子、ヒドロキシ基、C1〜C4アルコキシ基およびC3〜C7シクロアルキル基からなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されており、またはR3およびR4が、それらが結合している窒素原子と一緒になって、アゼチジニル基、ピロリジニル基もしくはピペラジニル基を形成し、前記アゼチジニル基、前記ピロリジニル基および前記ピペラジニル基は、非置換か、もしくはヒドロキシ基、C1〜C4アルキル基、C1〜C4アシル基およびヒドロキシ−C1〜C4アルキル基からなる群から選択される1〜3個の置換基で置換されており、
R5およびR7が、独立して、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、C1〜C4アルキル基またはC1〜C4アルコキシ基であり、
R6、R8およびR9が、各々水素原子である請求項1に記載の化合物または薬学的に許容できる塩。
【請求項3】
−A−B−が、−CH2−O−であり、
Xが、酸素原子であり、
R1およびR2が、各々メチル基であり、R3およびR4が、各々メチル基であり、またはR3およびR4が、それらが結合している窒素原子と一緒になって、アゼチジン−1−イル基、ピロリジン−1−イル基、3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イル基もしくは4−アセチル−ピペラジン−1−イル基を形成し、
R5およびR7が、独立して、水素原子、ハロゲン原子またはメチル基であり、
R6、R8およびR9が、各々水素原子である請求項1に記載の化合物または薬学的に許容できる塩。
【請求項4】
4−[(7−フルオロ−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−4−イル)オキシ]−N,N,1,2−テトラメチル−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキサミド、4−[(5,7−ジフルオロ−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−4−イル)オキシ]−N,N,1,2−テトラメチル−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキサミド、N,N,1,2−テトラメチル−4−[(5−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−4−イル)オキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキサミドから選択される請求項1に記載の化合物または薬学的に許容できるそれらの塩。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩、および薬学的に許容できる担体を含む医薬組成物。
【請求項6】
他の1種または複数の薬理学的に活性な薬剤をさらに含む請求項5に記載の医薬組成物。
【請求項7】
ヒトを含む哺乳類対象においてアシッドポンプ阻害活性によって仲介される状態を治療するための方法であって、そのような治療を必要としている哺乳類に、治療有効量の請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩を投与することを含む方法。
【請求項8】
前記状態が、胃腸疾患、胃食道疾患、胃食道逆流疾患(GERD)、消化性潰瘍、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、NSAID誘発性潰瘍、胃炎、ヘリコバクターピロリの感染、消化不良、機能性消化不良、ゾリンジャー−エリソン症候群、非びらん性逆流疾患(NERD)、内臓痛、胸やけ、悪心、食道炎、嚥下障害、唾液分泌過多、気道障害または喘息である請求項7に記載の方法。
【請求項9】
アシッドポンプ阻害活性によって仲介される状態の治療のための医薬品を製造するための、請求項1から4のいずれか一項に記載の式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩の使用。
【請求項10】
前記状態が、胃腸疾患、胃食道疾患、胃食道逆流疾患(GERD)、消化性潰瘍、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、NSAID誘発性潰瘍、胃炎、ヘリコバクターピロリの感染、消化不良、機能性消化不良、ゾリンジャー−エリソン症候群、非びらん性逆流疾患(NERD)、内臓痛、胸やけ、悪心、食道炎、嚥下障害、唾液分泌過多、気道障害または喘息である請求項9に記載の使用。
【請求項1】
以下の式(I)の化合物、
【化1】
または、薬学的に許容できるその塩[式中
−A−B−は、−O−CH2−、−S−CH2−、−CH2−O−または−CH2−S−を表し、
Xは、酸素原子またはNHを表し、
R1およびR2は、独立して、非置換か、またはヒドロキシ基およびC1〜C4アルコキシ基からなる群から独立して選択される1〜2個の置換基で置換されているC1〜C4アルキル基を表し、
R3およびR4は、独立して、水素原子、C1〜C4アルキル基またはC3〜C7シクロアルキル基を表し、前記C1〜C4アルキル基および前記C3〜C7シクロアルキル基は、非置換か、もしくはハロゲン原子、ヒドロキシ基、C1〜C4アルコキシ基およびC3〜C7シクロアルキル基からなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されており、またはR3およびR4は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、非置換か、もしくはヒドロキシ基、C1〜C4アルキル基、C1〜C4アシル基およびヒドロキシ−C1〜C4アルキル基からなる群から選択される1〜3個の置換基で置換されている4〜6員複素環基を形成し、
R5、R6、R7およびR8は、独立して、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、C1〜C4アルキル基またはC1〜C4アルコキシ基を表し、
R9は、水素原子、ヒドロキシ基またはC1〜C4アルコキシ基を表す]。
【請求項2】
Xが、酸素原子であり、
R3およびR4が、独立して、水素原子、C1〜C4アルキル基またはC3〜C7シクロアルキル基であり、前記C1〜C4アルキル基および前記C3〜C7シクロアルキル基は、非置換か、もしくはハロゲン原子、ヒドロキシ基、C1〜C4アルコキシ基およびC3〜C7シクロアルキル基からなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されており、またはR3およびR4が、それらが結合している窒素原子と一緒になって、アゼチジニル基、ピロリジニル基もしくはピペラジニル基を形成し、前記アゼチジニル基、前記ピロリジニル基および前記ピペラジニル基は、非置換か、もしくはヒドロキシ基、C1〜C4アルキル基、C1〜C4アシル基およびヒドロキシ−C1〜C4アルキル基からなる群から選択される1〜3個の置換基で置換されており、
R5およびR7が、独立して、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、C1〜C4アルキル基またはC1〜C4アルコキシ基であり、
R6、R8およびR9が、各々水素原子である請求項1に記載の化合物または薬学的に許容できる塩。
【請求項3】
−A−B−が、−CH2−O−であり、
Xが、酸素原子であり、
R1およびR2が、各々メチル基であり、R3およびR4が、各々メチル基であり、またはR3およびR4が、それらが結合している窒素原子と一緒になって、アゼチジン−1−イル基、ピロリジン−1−イル基、3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イル基もしくは4−アセチル−ピペラジン−1−イル基を形成し、
R5およびR7が、独立して、水素原子、ハロゲン原子またはメチル基であり、
R6、R8およびR9が、各々水素原子である請求項1に記載の化合物または薬学的に許容できる塩。
【請求項4】
4−[(7−フルオロ−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−4−イル)オキシ]−N,N,1,2−テトラメチル−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキサミド、4−[(5,7−ジフルオロ−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−4−イル)オキシ]−N,N,1,2−テトラメチル−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキサミド、N,N,1,2−テトラメチル−4−[(5−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−4−イル)オキシ]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキサミドから選択される請求項1に記載の化合物または薬学的に許容できるそれらの塩。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩、および薬学的に許容できる担体を含む医薬組成物。
【請求項6】
他の1種または複数の薬理学的に活性な薬剤をさらに含む請求項5に記載の医薬組成物。
【請求項7】
ヒトを含む哺乳類対象においてアシッドポンプ阻害活性によって仲介される状態を治療するための方法であって、そのような治療を必要としている哺乳類に、治療有効量の請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩を投与することを含む方法。
【請求項8】
前記状態が、胃腸疾患、胃食道疾患、胃食道逆流疾患(GERD)、消化性潰瘍、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、NSAID誘発性潰瘍、胃炎、ヘリコバクターピロリの感染、消化不良、機能性消化不良、ゾリンジャー−エリソン症候群、非びらん性逆流疾患(NERD)、内臓痛、胸やけ、悪心、食道炎、嚥下障害、唾液分泌過多、気道障害または喘息である請求項7に記載の方法。
【請求項9】
アシッドポンプ阻害活性によって仲介される状態の治療のための医薬品を製造するための、請求項1から4のいずれか一項に記載の式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩の使用。
【請求項10】
前記状態が、胃腸疾患、胃食道疾患、胃食道逆流疾患(GERD)、消化性潰瘍、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、NSAID誘発性潰瘍、胃炎、ヘリコバクターピロリの感染、消化不良、機能性消化不良、ゾリンジャー−エリソン症候群、非びらん性逆流疾患(NERD)、内臓痛、胸やけ、悪心、食道炎、嚥下障害、唾液分泌過多、気道障害または喘息である請求項9に記載の使用。
【公表番号】特表2008−543824(P2008−543824A)
【公表日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−516435(P2008−516435)
【出願日】平成18年6月2日(2006.6.2)
【国際出願番号】PCT/IB2006/001567
【国際公開番号】WO2006/134460
【国際公開日】平成18年12月21日(2006.12.21)
【出願人】(000204343)ファイザー株式会社 (38)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年6月2日(2006.6.2)
【国際出願番号】PCT/IB2006/001567
【国際公開番号】WO2006/134460
【国際公開日】平成18年12月21日(2006.12.21)
【出願人】(000204343)ファイザー株式会社 (38)
【Fターム(参考)】
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