説明

アミロイド−βに対するナノ抗体及びアルツハイマー病のような神経変性疾患の治療のためのナノ抗体TMを含むポリペプチド

本発明は、A-β又はその機能障害によって媒介され、或いはアミロイド斑形成によって媒介される疾患又は障害の治療のための、A-βに対する少なくとも1つのナノ抗体又はその機能的フラグメントを含む抗-A-βポリペプチドに関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
A-βに対する少なくとも1つのナノ抗体若しくはその機能的フラグメントを含むポリペプチド、又は、A-βに対する少なくとも1つのナノ抗体若しくはその機能的フラグメントから本質的に成るポリペプチド。
【請求項2】
A-βに対するナノ抗体が、4つのフレームワーク領域(それぞれFR1〜FR4)と、3つの相補性決定領域(それぞれCDR1〜CDR3)から成り、ここで:
(a)CDR1が、以下の配列:
GGTFSSVGMG[配列番号37]
GFTFSNYGMI[配列番号38]
GGTFSSIGMG[配列番号39]
GFTFSNYWMY[配列番号40]
GFTLSSITMT[配列番号41]
GRTFSIYNMG[配列番号42]
GRTFTSYNMG[配列番号43]
GFTFSNYWMY[配列番号44]
GGTFSSIGMG[配列番号45]
GGIYRVNTVN[配列番号46]
GFTFSNYWMY[配列番号47]
GFTLSSITMT[配列番号48]
からなる群から選ばれるアミノ酸配列、又は、
上記アミノ酸配列の1つと少なくとも80%、好ましくは少なくとも90%、さらに好ましくは少なくとも95%、なおさらに好ましくは少なくとも99%の配列同一性(本明細書の定義による)を有するアミノ酸配列からなる群から選ばれるアミノ酸配列であって、
i)いずれのアミノ酸置換も好ましくは保存的アミノ酸置換(本明細書の定義による)であり;及び/又は
ii)上記アミノ酸配列と比較して好ましくはアミノ酸置換だけを含み、アミノ酸の欠失又は挿入を含まない、前記アミノ酸配列;
及び/又は、
上記アミノ酸配列の1つと2又は1つだけの“アミノ酸の相違”(本明細書の定義による)を有するアミノ酸から成る群から選ばれるアミノ酸配列であって、
i)いずれのアミノ酸置換も好ましくは保存的アミノ酸置換(本明細書の定義による)であり;及び/又は
ii)上記アミノ酸配列と比較して好ましくはアミノ酸置換だけを含み、アミノ酸の欠失又は挿入を含まない、前記アミノ酸配列である;
及び/又は、
(b)CDR2が、以下の配列:
AISRSGDSTYYAGSVKG[配列番号49]
GISDGGRSTSYADSVKG[配列番号50]
AISRSGDSTYYADSVKG[配列番号51]
TISPRAAVTYYADSVKG[配列番号52]
TINSGGDSTTYADSVKG[配列番号53]
TITRSGGSTYYADSVKG[配列番号54]
TISRSGGSTYYADSVKG[配列番号55]
TISPRAGSTYYADSVKG[配列番号56]
AISRSGDSTYYADSVKG[配列番号57]
TITRAGSTNYVESVKG[配列番号58]
TISPRAANTYYADSVKG[配列番号59]
TINSGGDSTTYADSVKG[配列番号60]
から成る群から選ばれるアミノ酸配列、又は、
上記アミノ酸配列の1つと少なくとも80%、好ましくは少なくとも90%、さらに好ましくは少なくとも95%、なおさらに好ましくは少なくとも99%の配列同一性(本明細書の定義による)を有するアミノ酸配列から成る群から選ばれるアミノ酸配列であって、
i)いずれのアミノ酸置換も好ましくは保存的アミノ酸置換(本明細書の定義による)であり;及び/又は
ii)上記アミノ酸配列と比較して好ましくはアミノ酸置換だけを含み、アミノ酸の欠失又は挿入を含まない、前記アミノ酸配列;
及び/又は、
上記アミノ酸配列の1つと3、2又は1つだけの“アミノ酸の相違”(本明細書の定義による)を有するアミノ酸配列から成る群から選ばれるアミノ酸配列であって、
i)いずれのアミノ酸置換も好ましくは保存的アミノ酸置換(本明細書の定義による)であり;及び/又は
ii)上記アミノ酸配列と比較して好ましくはアミノ酸置換だけを含み、アミノ酸の欠失又は挿入を含まない、前記アミノ酸配列;
及び/又は、
(c)CDR3が、以下の配列:
RPAGTPINIRRAYNY[配列番号61]
AYGRGTYDY[配列番号62]
RPAGTAINIRRSYNY[配列番号63]
SLKYWHRPQSSDFAS[配列番号64]
GTYYSRAYYR[配列番号65]
ARIGAAVNIPSEYDS[配列番号66]
RPAGTPINIRRAYNY[配列番号67]
SLIYKARPQSSDFVS[配列番号68]
RPAGTAINIRRSYNY[配列番号69]
NGRWRSWSSQRDY[配列番号70]
SLRYRDRPQSSDFLF[配列番号71]
GTYYSRAYYR[配列番号72]
から成る群から選ばれるアミノ酸配列、又は、
上記アミノ酸配列の1つと少なくとも80%、好ましくは少なくとも90%、さらに好ましくは少なくとも95%、なおさらに好ましくは少なくとも99%の配列同一性(本明細書の定義による)を有するアミノ酸配列から成る群から選ばれるアミノ酸配列であって、
i)いずれのアミノ酸置換も好ましくは保存的アミノ酸置換(本明細書の定義による)であり;及び/又は
ii)上記アミノ酸配列と比較して好ましくはアミノ酸置換だけを含み、アミノ酸の欠失又は挿入を含まない、前記アミノ酸配列;
及び/又は、
上記アミノ酸配列の1つと3、2又は1つだけの“アミノ酸の相違”(本明細書の定義による)を有するアミノ酸配列から成る群から選ばれるアミノ酸配列であって、
i)いずれのアミノ酸置換も好ましくは保存的アミノ酸置換(本明細書の定義による)であり;及び/又は、
ii)上記アミノ酸配列と比較して好ましくはアミノ酸置換だけを含み、アミノ酸の欠失又は挿入を含まない、前記アミノ酸配列である、
請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項3】
少なくとも1つのナノ抗体、又はその機能的フラグメントが、ヒト化ナノ抗体又はそのフラグメントである、請求項1又は2に記載のポリペプチド。
【請求項4】
少なくとも1つのナノ抗体、又はその機能的フラグメントが配列番号73〜105のいずれかに記載の配列に相当する、請求項1〜3のいずれか1項に記載のポリペプチド。
【請求項5】
A-βに対するナノ抗体、又はその機能的フラグメントの数が、少なくとも2である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のポリペプチド。
【請求項6】
ポリペプチドのin vivo半減期を改善する少なくとも1つのポリペプチド、好ましくは少なくとも1つのナノ抗体又はその機能的フラグメントをさらに含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載のポリペプチド。
【請求項7】
ポリペプチドのin vivo半減期を改善する少なくとも1つのポリペプチドが、血清タンパク質に向けられたポリペプチド、好ましくは少なくとも1つのナノ抗体又はその機能的フラグメントである、請求項6に記載のポリペプチド。
【請求項8】
少なくとも1つのポリペプチド又はナノ抗体が、血清アルブミン、血清免疫グロブリン、チロキシン-結合タンパク質、トランスフェリン又はフィブリノーゲンに向けられたものである、請求項7に記載のポリペプチド。
【請求項9】
ポリペプチドが血液脳関門を通過できるようにする少なくとも1つのポリペプチド、好ましくは少なくとも1つのナノ抗体又はその機能的フラグメントをさらに含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載のポリペプチド。
【請求項10】
ナノ抗体 FC44又はFC5を含む、請求項9に記載のポリペプチド。
【請求項11】
A-βに対する少なくとも1つのナノ抗体、又はその機能的フラグメントが、脳又は体の他の部分からアミロイド斑を除去できる、請求項1〜10のいずれか1項に記載のポリペプチド。
【請求項12】
A-βに対する少なくとも1つのナノ抗体、又はその機能的フラグメントが、A-βと別のA-βの間の相互作用を阻止できる、請求項1〜11のいずれか1項に記載のポリペプチド。
【請求項13】
少なくとも1つのナノ抗体、又はその機能的フラグメントの1つ以上のアミノ酸が、実質的に抗原結合能を変えずに置換されている、請求項1〜12のいずれか1項に記載のポリペプチド。
【請求項14】
A-βに対する少なくとも1つのナノ抗体、又はその機能的フラグメントが、APP及びAPLPのセクレターゼ媒介切断、又はA-β切断産物を生じさせる他のいずれかの切断後に生成又は露出したネオ-エピトープに結合できる、請求項1〜13のいずれか1項に記載のポリペプチド。
【請求項15】
配列番号117〜183のいずれかで表される配列に相当する、請求項1〜14のいずれか1項に記載のポリペプチド。
【請求項16】
PEG化されている、請求項1〜15のいずれか1項に記載のポリペプチド。
【請求項17】
請求項1〜15のいずれか1項に記載のポリペプチドをコードする核酸。
【請求項18】
請求項1〜16のいずれか1項に記載のポリペプチド及び/又は請求項17に記載の核酸を含む組成物。
【請求項19】
場合により少なくとも1種の医薬的に許容しうる担体を含む医薬組成物である、請求項18に記載の組成物。
【請求項20】
アミロイド斑形成によって媒介される障害の治療、予防及び/又は軽減で使用するための、請求項1〜16のいずれか1項に記載のポリペプチド、又は請求項17に記載の核酸、又は請求項18〜19のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項21】
アミロイド斑形成によって媒介される障害の治療、予防及び/又は軽減用薬物の調製のための、請求項1〜16のいずれか1項に記載のポリペプチド、又は請求項17に記載の核酸の使用。
【請求項22】
(a)請求項1〜15のいずれか1項に記載のポリペプチドをコードしている核酸、又は請求項1〜16のいずれか1項に記載のポリペプチドを発現できる核酸、を含む宿主細胞を、前記ポリペプチドの発現を許容する条件下で培養する工程、および、
(b)生成したポリペプチドを前記培養から回収する工程、を含み、
(c)場合により、前記ポリペプチドをPEG化する工程を含んでよい、
請求項1〜16のいずれか1項に記載のポリペプチドの製造方法。
【請求項23】
宿主細胞が細菌細胞又は酵母菌細胞である、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
(a)サンプルを、請求項1〜16のいずれか1項に記載のポリペプチドと接触させる工程、
(b)前記ポリペプチドの前記サンプルとの結合を検出する工程、および、
(c)工程(b)で検出された結合を基準と比較する工程、
を含み、前記サンプルに比較した結合における相違が、アミロイド斑形成の特徴がある疾患又は障害の診断指標となる、アミロイド斑形成によって媒介される疾患又は障害の診断方法。
【請求項25】
(a)サンプルを、請求項1〜16のいずれか1項に記載のポリペプチドと接触させる工程、
(b)前記サンプル中のA-βの量を決定する工程、および、
(c)工程(b)で決定された量を基準と比較する工程、
を含み、前記サンプルに比較した量の相違がアミロイド斑形成の特徴がある疾患又は障害の診断指標となる、アミロイド斑形成によって媒介される疾患又は障害の診断方法。
【請求項26】
請求項24又は25に記載の方法で使用するための、アミロイド斑形成によって媒介される疾患又は障害の診断用キット。
【請求項27】
1種以上のin vivo造影剤をさらに含む、請求項1〜17のいずれか1項に記載のポリペプチド。

【図1a】
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【図1b】
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【図2a】
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【図2b】
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【図4】
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【図5−A】
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【図5−B】
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【図3】
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【公表番号】特表2008−515446(P2008−515446A)
【公表日】平成20年5月15日(2008.5.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−536090(P2007−536090)
【出願日】平成17年10月13日(2005.10.13)
【国際出願番号】PCT/EP2005/011018
【国際公開番号】WO2006/040153
【国際公開日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【出願人】(507123844)アブリンクス ナームローゼ フェンノートシャップ (4)
【Fターム(参考)】