説明

アメリカンクランベリー抽出物及びその使用

【課題】大腸菌の尿路細胞壁への付着を低減させるスノキ属抽出物及びその抽出物の製造法の開発。
【解決手段】抽出物の乾燥残分に対してプロシアニジンC1当量として表わして、少なくともプロアントシアニジン15重量%を含む、スノキ属の植物から得られる抽出物で、スノキ属の植物がオオミツルコケモモ又はアメリカンクランベリーである。当該抽出物の調製法として、オオミツルコケモモ又はアメリカンクランベリーを水溶液に入れ、固液分離を行い、有機溶媒を加え、そののち生成物を乾燥する方法を開発した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スノキ属から採れる抽出物及びこの抽出物を得る方法に関する。このプロアントシアニジンに富む抽出物は規定食又は健康補助食品の調製品として使用できる。
【背景技術】
【0002】
オオミツルコケモモ(アメリカンクランベリー)は小さくて、おおよそ30cmを超えない匍匐性低木で、カロライナからカナダの北アメリカ東部のみに自然に生えている。これは痩せてそして湿地土壌上において、泥炭性湿原、原野又は針葉樹林の間に繁茂する。果実は直径10から20mm程度の小さなベリーである。熟すと、その色は鮮赤色で、その味は少し酸味があり、収れん性がある。
【0003】
アメリカンクランベリーは北アメリカでは数百年に亘って、食物として普通に食されてきた。これは毒性で知られたような成分を疑わせる量は含有せず、その摂取による事故は報じられていない。通常の量にては好ましからざる影響は殆どない。臨床研究において語られる有害効果の主な理由を消化器系障害が占めている。ジュースの摂取が極端に過剰(1日当たり3〜4リットル)な場合に起こり、そして特に下痢及び胃腸痛が起こる(Blumenthal M.等、The ABC clinical guide to herbs,American Botanical Council,Austin,Texas,2003,pp.73〜83)。
【0004】
アメリカンクランベリーはフラボノイド及び特に食用植物ではあまり見られない化合物の種類であるA型プロアントシアニジンオリゴマーに富んでいるのが特徴である。
【0005】
縮合型タンニン又はプロアントシアニジンは、カテキン、エピカテキン及びその誘導体のようなフラバノール単位の重合フェノール化合物である。
【0006】
当該ベリーの治療上の使用に関する報告の最初は17世紀まで遡ると考えられる。アメリカインディアンは傷の上に湿布の形で適用したとみられる。そののち、航海者及び開拓者たちは壊血病の予防及び循環器系と肝疾患、胃痛、発熱など種々の症状の治療に使用した(Blumenthal等、2003)。アメリカンクランベリーの尿路感染治療での使用は百年より前に米国で見られる文献にて言及されている。
【0007】
1984年には、14日間マウスにアメリカンクランベリーを経口投与すると、尿が大腸菌の尿路感染株の尿道上皮細胞への付着を強く阻止できるようになることが発見された(Sobota A.E.,クランベリージュースによる細菌付着の阻止:尿路感染の治療への使用可能性,J.Urol.,1984,131,5,1013〜6)。
【0008】
スノキ属の他の種、殊にビルベリー(ブルーベリー)において高濃度のプロアントシアニジンを有する画分は同じような活性を持つと考えられる(Howell A.B.等、クランベリーからのプロアントシアニジン抽出物によるP繊毛大腸菌の尿道上皮細胞表面への付着の阻止、New Eng.J.Med.,1998,339,15,1085;クランベリー及びブルーベリージュースの抗大腸菌付着活性、New Eng.J.Med.,1991、324,22,1599)。
【0009】
プロアントシアニジンに富んだオオミツルコケモモベリー抽出物の尿路疾患性大腸菌の尿道上皮細胞への付着を阻止する能力はインビトロで10から50μg/mlの間の濃度で見られる(Howell等、1998)。
【0010】
カナダで実施された研究では、ジュースの味を幾らかの患者は好まないので、アメリカンクランベリーの乾燥ジュースを含有する錠剤形状が、治療で良い結果をもたらすにはクランベリージュースより好ましいと考えられた(Stothers L.,女性における尿道感染に対する予防として自然療法クランベリー製品の効果と費用対効果を評価する無作為試験、Can.J.Urol.,2002,,3,1558〜62)。
【0011】
しかしながら、これら錠剤が低プロアントシアニジン用量であると1日当たりの数個の錠剤を取らねばならず、この治療が長びくことになる。
【0012】
2004年4月6日の2003−SA−0352の見解では、Agence Francaise de Securite Sanitaire des Aliments(AFSSA)(食品安全に関するフランスの政府機関)は以下の要求を認めた:“Le jus concentre ou la poudre de jus de fruits de Vaccinium macrocarpon contribue a diminiuer la fixation de certaines bacteries Escherichia coli sur les parois des voies urinarires”(オオミツルコケモモの果実の濃縮ジュース又はジュース粉末はある種の大腸菌の尿路壁への付着を阻止するのに寄与する)。そこで、AFSSAは請求の範囲“contribue a diminuer la fixation de certaines bacteries E. coli sur les parois des voies urinaires”(ある種の大腸菌の尿路壁への付着を減少させることに寄与する)は、新鮮/冷凍クランベリー及びクランベリーのピューレにつき、少なくとも36mgのプロアントシアニジンを供与する製品量を毎日消費すれば受け入れできると見なしている(AFSSA、2007)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
従って、クランベリーに基づく組成物に関して残されている要求は、当該患者にとって摂取する製品の味又は摂取する錠剤数に関し重すぎるなどの観点からの治療での制限なしにヒトが1日用量で摂取するのが容易で、前記の毎日の治療を続けるのを容易にするほどプロアントシアニジンに富むことである。
【0014】
当該出願人は本発明の主題を構成する新規スノキ属抽出物を開発した。
【0015】
本発明の主題は同様にこの画分を得る方法である。
【0016】
他の主題は、規定食又は栄養価を高めた栄養補助食品としての、この抽出物の応用にある。
【0017】
他の主題は、当該説明及び以下の実施例を読むことで明らかになる。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明による抽出物はスノキ属の植物から得られ、当該抽出物の乾燥重量に対してプロシアニジンC1当量として表わして、少なくともプロアントシアニジン重量15%を含んでいる。
【0019】
好ましくは、当該スノキ属がオオミツルコケモモ又はアメリカンクランベリーである。当該抽出物は好ましくはこの植物のベリーから得られる。
【0020】
好ましくは、この抽出物は、当該抽出物の乾燥重量に対して当該果実より得た蔗糖を5%より多く含有する。
【0021】
好ましくは、この抽出物は5より大きいプロアントシアニジンの平均重合度を有する(これはタンニン鎖の平均長さを称する)。より好ましくは、この重合度は6より大きい。更により好ましくは、本発明の抽出物中のプロアントシアニジンの平均重合度は8より大である。
【0022】
好ましくは、このクランベリー抽出物はクランベリージュースのものと同一のアントシアニン量を保つ。
【0023】
本発明によるプロアントシアニジンに富む抽出物を製造する方法は、当該クランベリーのアントシアニンの比率を変化させないので、当該クランベリー抽出物の特徴はそれゆえ処置前のジュースに近似したままである。
【0024】
本発明による抽出物を製造する方法は、当該アメリカンクランベリー果実を水溶液中に入れて置き、そこで固液分離を行い、その中に有機溶媒を添加し、そののち得られた生成物を脱水して本発明の抽出物を得るという特徴がある。
【0025】
好ましくは、当該水溶液のpHは2と6の間であり、温度は95℃未満であり、そして圧力は1と3気圧の間である。
【0026】
場合により、水性抽出相中に亜硫酸塩又はメタ重亜硫酸塩を当該水溶液の容量の0.01と1%の間、好ましくは0.3%の濃度で添加する。亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カルシウム、亜硫酸カリウム、メタ重亜硫酸ナトリウム又はメタ重亜硫酸カリウムを使用してよい。
【0027】
その抗酸化及び防腐作用により、当該亜硫酸塩又はメタ重亜硫酸塩は、当該製造工程において本発明による抽出物の活性を保つのに役立つ。
【0028】
好ましくは、当該固液分離はpH2から7、温度15から70℃の間及び1から15気圧の間にて行われる。
【0029】
好ましくは、当該有機溶媒は水溶液中のクランベリーの容量に対して、容量で0から15の比率で添加される。
【0030】
好ましくは、使用される有機溶媒はアルコール、アルデヒド又はエステルである。
【0031】
より好ましくは、添加される有機溶媒はエタノール、アセトアルデヒド又は酢酸エチルである。
【0032】
得られる生成物は好ましくは減圧下、即ち1気圧以下、60℃未満の温度で脱水する。
【0033】
場合により、最終的脱水工程は温度80から190℃及び0.5から2気圧の間の圧力で行う。
【0034】
本発明の抽出物は上記方法で得られる。
【0035】
上記方法により得られるような、前述の特徴を有するこのアメリカンクランベリー抽出物は、規定食又は栄養価を高めた栄養補助食品として使用することができる。
【0036】
本発明によるプロアントシアニジンに富む抽出物は細菌、より具体的には大腸菌の尿路壁表面への付着を防止するという特徴を有する。
【0037】
本発明の主題は同じく、とりわけ上記プロアントシアニジンに富む抽出物を含んでいる組成物である。
【0038】
本発明による組成物は摂取できる。投与の手法に従って、本発明による組成物は栄養補助分野の食品で通常使用される全ての形状にて提供される。
【0039】
本発明による組成物は特にゼラチンカプセル、錠剤、粉末又は飲料の形で提供される。
【0040】
本発明の栄養補助食品又は規定食組成物は、その目的に応じた応用に従って従来のやり方で処方される。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】図1は、試験を行ったクランベリー抽出物及び使用した細菌(DH5α菌株=標準菌株、菌株5と6=尿路感染性菌株)の機能に従って吸光度として表わしたプレートへの付着細菌量を示す(0=抽出物なし、バッチ9030=Diana Naturals社からのAFCANN 9030抽出物,バッチA4124A=市販で得られる抽出物)。
【0042】
以下の実施例は、本発明を例示しているが、どのような形でも本発明を制限することはない。
【実施例1】
【0043】
実施例1:本発明によるAFCANN9030抽出物を製造する方法
水5部当たりベリー1部の量である水相中の溶液にアメリカンクランベリーを入れて置く。擂り潰し、25℃にて傾斜法で固液分離をしたのち、水相中にクランベリー1部当たり酢酸エステル5部の量の酢酸エチルを、温度20℃、pH4.5,圧力1気圧にて添加し、そののち得られた二層を分離する。その後、0.1から0.5気圧の減圧、30から40℃の温度にて脱水し、その後二回目の脱水を圧力0.9から1.5気圧、温度145℃で実施した。
【0044】
得られたAFCANN9030生成物は紫色粉末である。
【実施例2】
【0045】
実施例2:得られたAFCANN9030抽出物中のプロアントシアニジンの分析
プロアントシアニジン分析用のPorter改良のBate−Smith法を使用した(Bate−Smith E.C.Phythochemistry,1973,12,pp907〜912及びPorter.L.J.等、Phytochemistry,1986,25,223〜230)。
【0046】
当該分析の反応は2工程で行う。最初、フラバン−3−オール重合体をブタノール−塩酸培質中で加水分解する。当該加水分解を完了させ、カテキン及びエピカテキン型の単量体が放出される。二番目の分析段階はFeIIIの作用のもとでこれらの単量体を酸化することにある。当該酸化生成物はシアニジンであり、分光光度計を用い541nmで定量する。
【0047】
Bate−Smith試薬は濃度35%のHClを500mL、n−ブタノールを500mL及びFe(SOを150mg混合して調製する。
【0048】
アメリカンクランベリー抽出物100mgを脱塩水とエタノールの重量比1:1の混合物100mLに溶解する。この溶液2mLを第一の管中でBate−Smith試薬6mLと混合する。当該溶液の半分を第二の管に移す。第一の管は暗所に置くが、第二の管は100℃の水浴上で30分間加熱し、そののち暗所で10分間放置する。2本の管の吸光度値(OD)の測定は脱イオン水をブランクとして541nmで実施する。
【0049】
結果は以下の式によりプロアントシアニジンC1当量として表わした。
【数1】

【0050】
AFCANN9030抽出物のプロアントシアニジン濃度の測定はプロアントシアニジンC1当量として表わすと30%±2である。
【0051】
プロアントシアニジンの定量は、当初培質中に存在するアントシアニンを考慮し、これらのアントシアニンによる吸光度をPorter反応後の吸光度の読みから差し引くということに注意しなければならない。
【実施例3】
【0052】
実施例3:実施例1(AFCANN9030)の抽出物の特徴
【0053】
【表1】

【実施例4】
【0054】
実施例4:実施例1(AFVANN9030)で得られた抽出物の組成
チオアシドリシスは、プロアントシアニジン含量及びプロアントシアニジンの平均重合度を測定できるようにする他の方法である(Guyot等、J.Agric.Food Chem.,1998,1698〜1705)。
【0055】
当該方法も酸培質(HCl)中でのプロアントシアニジン重合体の加水分解に基づいている。反応培質中に存在するα−トルエンエチオールが加水分解で放出された単量体と反応し、生成した化合物を液体クロマトグラフィー(HPLC)で定量する。
【0056】
【表2】

【実施例5】
【0057】
実施例5:本発明による抽出物の生体膜への付着試験
本試験では付着の陰性対照として繊毛を持たないDH5α細菌株を使用した。細菌株5及び6は臨床的単離で得た尿路感染症大腸菌株である。
【0058】
当該菌株は37℃にてCFA培地中で培養した。この培養用培地の組成は次の通りである:カザミノ酸10g(Difco社)、酵母エキス1.5g、MgSO0.05g及びMnCl0.005gを脱イオン水1リットルに加える。
【0059】
各細菌株について、菌株のみ、又は30%のプロアントシアニジン含有の本発明によるバッチAFCANN9030(Diana Naturals社)からのクランベリー、又は3%のプロアントシアニジン含有のバッチA4124Aからのクランベリー(市販試料)のどちらか存在下で試験をする。当該クランベリー試料はプロアントシアニジン濃度500μg/mLが得られるように調製するが、これはバッチ9030の16.7mg又はバッチA4124Aの167mgを水10mLに希釈する。これらの溶液はそののち、当該試験を行うために水で10倍に希釈する。
【0060】
試験をする細菌の一夜培養物を使用し、この培養物の0.2mLを、試験をするクランベリー試料の添加有り無しの96穴マイクロプレート(Greiner社)に入れ、更に水で5倍に希釈する。各試験は3回実施する。培養物についての陰性対照としては、試験するそれらのクランベリー試料のいずれも入っていないCFA培地を入れた。
【0061】
当該マイクロプレートを35℃で24時間、培養器中に入れて置いた。
【0062】
次の日、当該培養用培地を除き蒸留水で穴を洗浄したのち、200μLのメタノールを各穴に15分間加えた。メタノールを取除いたのち、当該プレートを30分間培養器中で乾燥する。次いで、クリスタルバイオレット(Sigma社)200μLを10分間加える。当該染色剤を取除き、蒸留水で洗浄したのち、200μLの酢酸/エタノール(容量/容量)溶液を生成した生体膜を脱色するために加える。分光光度計にて波長570nmの読み取りをする。光学濃度が高ければ高いほど、当該プレートに付着する細菌の量が多い。
【0063】
図1の結果は、試験を行った本発明による抽出物は抽出物A4124Aより光学濃度が低いので、試験を行った細菌に関わらずバッチA4124Aより細菌のプレート穴への付着が少ないことを示す。ところで、当該培養培地中のプロアントシアニジン濃度は本発明による抽出物とA4124A抽出物での試験では同じである。当該培養培地に同じ濃度で存在するプロアントシアニジンによるマイクロプレートへの細菌の付着阻止効果は、それゆえ当該プロアントシアニジン濃度が同等であっても本発明による抽出物がA4124Aより高い。そこで、本発明による抽出物中に存在するプロアントシアニジンは質量で同じ濃度のA4124A抽出物より細菌の付着阻止において高い効果を有する。
【0064】
この市販抽出物(バッチA4124A)は、3又は4程度のプロアントシアニジンの平均重合度を有する(これは平均タンニン鎖長を意味する)。更に、本発明による抽出物は8.1のプロアントシアニジンの平均重合度を有する。
【0065】
そこで、これらの結果から本発明によるクランベリー抽出物中にあるプロアントシアニジンの平均重合度が穴表面への尿路疾患性細菌の付着に関与していると推定することができる。そこで、本発明による抽出物は市販の製品A4124Aと比べて強化した抗付着効能を有している。
【実施例6】
【0066】
実施例6:ゼラチンカプセル形成の実施例
全体で250mgのゼラチンカプセル一つを製造するには、以下のものを混合する:
−当該抽出物の乾燥残分に対してプロシアニジンC1当量で表して15%のプロアントシアニジンの力価を有する本発明による抽出物240mg、
−マイクロクリスタリンセルロース10mg。
各ゼラチンカプセルはプロアントシアニジン36mgを含有する。
【実施例7】
【0067】
実施例7:ゼラチンカプセル形成の実施例
全体で300mgのゼラチンカプセル一個を製造するには、以下のものを混合する:
−AFCANN9030抽出物200mg(当該抽出物の乾燥残分に対してプロシアニジンC1当量として表して30.5%のプロアントシアニジンの力価を有する)、
−マイクロクリスタリンセルロース100mg。
各ゼラチンカプセルはプロアントシアニジン61mgを含有する。
【実施例8】
【0068】
実施例8:本発明による飲料の例
【0069】
【表3】

【0070】
飲料を調製するには、この粉末化組成物22gを水の最終量500mLに混合する。攪伴すれば、強いラズベリー味を有する飲料が直ちに飲めるようになる。
【0071】
この飲料の一日割当量500mLは、プロアントシアニジン45ミリグラムを提供する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
抽出物の乾燥残分に対してプロシアニジンC1当量として少なくともプロアントシアニジン15重量%を含む、スノキ属の植物から得られる抽出物。
【請求項2】
スノキ属の植物がオオミツルコケモモ又はアメリカンクランベリーである、請求項1に記載の抽出物。
【請求項3】
アメリカンクランベリーのベリーを使用する、請求項1及び2のいずれかに記載の抽出物。
【請求項4】
当該プロアントシアニジンの平均重合度が5より大きい、請求項1から3のいずれかに記載の抽出物。
【請求項5】
当該プロアントシアニジンの平均重合度が6より大きい、請求項4に記載の抽出物。
【請求項6】
当該プロアントシアニジンの平均重合度が8より大きい、請求項5に記載の抽出物。
【請求項7】
当該アメリカンクランベリーを水溶液に入れ、固液分離を行い、有機溶媒を加え、そののち当該抽出物を得るために生成物を乾燥する、請求項1から6のいずれかに記載の抽出物の調製方法。
【請求項8】
二回目の乾燥を行う、請求項7に記載の抽出物を調製する方法。
【請求項9】
当該有機溶媒がアルコールである、請求項7及び8のいずれかに記載の抽出物の調製方法。
【請求項10】
当該アルコールがエタノールである、請求項9に記載の抽出物の調製方法。
【請求項11】
当該有機溶媒がアルデヒドである、請求項7及び8のいずれかに記載の抽出物の調製方法。
【請求項12】
当該アルデヒドがアセトアルデヒドである、請求項11に記載の抽出物の調製方法。
【請求項13】
当該有機溶媒がエステルである、請求項7及び8のいずれかに記載の抽出物の調製方法。
【請求項14】
当該エステルが酢酸エチルである、請求項13に記載の抽出物の調製方法。
【請求項15】
当該溶媒が水溶液のクランベリー量に対して容量で0から15の比率である、請求項7から14のいずれかに記載の方法。
【請求項16】
請求項7から14に記載の方法で得られるべき、請求項1から6のいずれかに記載の抽出物。
【請求項17】
請求項1から6及び16のいずれかに記載の抽出物を含有する、規定食又は栄養補助食品。
【請求項18】
尿路の壁へある種の大腸菌の付着の低減に寄与するための、請求項1から6及び16のいずれかに記載の抽出物の使用。

【図1】
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【公開番号】特開2009−249384(P2009−249384A)
【公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2009−93587(P2009−93587)
【出願日】平成21年4月8日(2009.4.8)
【出願人】(509100807)
【Fターム(参考)】