説明

アルツハイマー病に関連する遺伝的多型、その検出方法および使用

本発明は、アルツハイマー病に関連する遺伝子多型の発見に基づく。特に、本発明は、多型を含む核酸分子、このような核酸分子によってコードされる改変タンパク質、多型核酸分子および多型タンパク質を検出するための試薬、ならびに核酸分子およびタンパク質を用いる方法、ならびにこれらの検出のための試薬の使用方法に関する。特に、本発明は、ヒトゲノムにおける特定の一塩基多型(SNP)、ならびにアルツハイマー病および関係する病理とのそれらの関連に関する。正常個体に対しての、アルツハイマー病患者集団における対立遺伝子頻度の違いに基づいて、本明細書において開示される天然に存在するSNPは、診断試薬の設計および治療剤の開発のため、ならびに疾患関連性解析および連鎖解析のための標的として、使用され得る。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
アルツハイマー病を発症する危険性が変更された個体を同定する方法であって、該方法は、該個体の核酸において、1以上の一塩基多型(SNP)の対立遺伝子の存在または非存在を検出する工程を包含し、該SNPは、配列番号11〜15および20〜31のヌクレオチド配列のいずれか1つから選択され、該対立遺伝子の存在または非存在が、該個体のアルツハイマー病を発症する危険性と相関する、方法。
【請求項2】
前記SNPが、配列番号11、配列番号13、配列番号20、配列番号21、配列番号25、配列番号26、配列番号27、および配列番号28からなるヌクレオチド配列の群より選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法であって、該方法は、前記個体の前記核酸を検出試薬と接触させる工程、および、特定のSNP位置においてヌクレオチドが存在するかしないかを決定する工程を包含する、方法。
【請求項4】
前記核酸が、前記個体の血球から調製される、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記検出試薬が、ポリヌクレオチドプローブである、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記プローブの3’末端が、前記核酸における前記SNPにハイブリダイズする、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記プローブが、レポーター色素で標識される、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
核酸分子において一塩基多型(SNP)を検出する方法であって、該方法は、ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件下で、配列番号1〜5および11〜31のヌクレオチド配列のいずれか1つにおけるSNPに特異的にハイブリダイズする試薬と、試験サンプルとを接触させる工程、ならびにハイブリダイズした二重鎖の形成を検出する工程、を包含する、方法。
【請求項9】
請求項8に記載の方法であって、以下:対立遺伝子特異的プローブハイブリダイゼーション、対立遺伝子特異的プライマー伸長、対立遺伝子特異的増幅、配列決定、5’ヌクレアーゼ消化、分子ビーコンアッセイ、オリゴヌクレオチドライゲーションアッセイ、サイズ分析、および一本鎖立体配座多型からなる群より選択されるプロセスにより検出が実施される、方法。
【請求項10】
アルツハイマー病を発症する危険性が変更された個体を同定する方法であって、該方法は、該個体の核酸において、多型の存在または非存在を検出する工程を包含し、該多型は、配列番号11〜15および20〜31のヌクレオチド配列のいずれか1つにおけるSNPとの連鎖不平衡の状態にあり、該多型の存在または非存在は、該個体のアルツハイマー病を発症する危険性と相関する、方法。
【請求項11】
前記SNPが、配列番号11、配列番号13、配列番号20、配列番号21、配列番号25、配列番号26、配列番号27、および配列番号28からなるヌクレオチド配列の群より選択される、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
SNP含有核酸分子によりコードされる改変タンパク質を検出するための試薬であって、該試薬は、別の核酸分子によりコードされるタンパク質と比較して、該改変タンパク質に選択的に結合し、該SNP含有核酸分子は、配列番号11〜15および20〜31のヌクレオチド配列のいずれか1つにおけるSNPを含む、試薬。
【請求項13】
前記試薬が、抗体、抗体フラグメント、アプタマー、ペプチド、リガンド、または、低分子化合物である、請求項12に記載の試薬。
【請求項14】
前記試薬が、レポーター色素または画像化剤で標識される、請求項13に記載の試薬。
【請求項15】
請求項12に記載の試薬と、緩衝液とを含む、キット。
【請求項16】
配列番号1〜5および11〜31のヌクレオチド配列のいずれか1つから選択される一塩基多型(SNP)を含む増幅されたポリヌクレオチドまたはその相補体であって、該増幅されたポリヌクレオチドは、約16ヌクレオチドと約1,000ヌクレオチドとの間の長さである、増幅されたポリヌクレオチド。
【請求項17】
前記ヌクレオチド配列が、配列番号1〜5および11〜31のヌクレオチド配列のいずれか1つを含む、請求項16に記載の増幅されたポリヌクレオチド。
【請求項18】
配列番号1〜5および11〜31におけるヌクレオチド配列のいずれか1つにおける一塩基多型(SNP)を含む核酸分子に特異的にハイブリダイズする、単離されたポリヌクレオチド。
【請求項19】
8ヌクレオチド〜70ヌクレオチドの長さである、請求項18に記載のポリヌクレオチド。
【請求項20】
対立遺伝子特異的なプローブである、請求項18に記載のポリヌクレオチド。
【請求項21】
対立遺伝子特異的なプライマーである、請求項18に記載のポリヌクレオチド。
【請求項22】
核酸において一塩基多型(SNP)を検出するためのキットであって、請求項18に記載のポリヌクレオチドと、緩衝液と、酵素とを含む、キット。
【請求項23】
配列番号6〜10からなるアミノ酸配列の群より選択されるアミノ酸配列を含む、単離されたポリペプチド。
【請求項24】
請求項23に記載の単離されたポリペプチドであって、該ポリペプチドは、配列番号6〜10からなるアミノ酸配列の群より選択されるアミノ酸配列を有する、単離されたポリペプチド。
【請求項25】
請求項23に記載のポリペプチドに選択的に結合する、抗体。
【請求項26】
アルツハイマー病を治療的もしくは予防的に処置する際に有用な因子を同定するための方法であって、該方法は、候補因子に請求項24に記載のポリペプチドを、該ポリペプチドと該候補因子との間で結合複合体を形成させるために適切な条件下で接触させる工程、ならびに該結合複合体の形成を検出する工程を包含し、ここで、該複合体の存在が、該因子を同定する、方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2009−528023(P2009−528023A)
【公表日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−537920(P2008−537920)
【出願日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【国際出願番号】PCT/US2006/041669
【国際公開番号】WO2007/050705
【国際公開日】平成19年5月3日(2007.5.3)
【出願人】(508356065)セレラ コーポレーション (11)
【Fターム(参考)】