説明

アルバム画像作成装置、及びアルバム画像作成プログラム

【課題】静止画像をテンプレート画像のレイアウト領域に嵌め込むことによって得られるアルバム画像を違和感のないアルバム画像にする。
【解決手段】各レイアウト領域に嵌め込まれる静止画像の方向を示す付帯情報をテンプレート画像に付帯させる。静止画像の主要被写体、及び解析された主要被写体の方向を解析する。例えば主要被写体の方向が付加されていない静止画像P4と、主要被写体の方向が図中C方向の静止画像P5が選択された場合、嵌め込まれる静止画像の方向を示す情報が付帯されていないレイアウト領域LA3と、嵌め込まれる静止画像の方向が図中D方向からなる情報を付帯したレイアウト領域LA4とを備えたテンプレート画像TP2を選択し、これら静止画像と、選択されたテンプレート画像とを合成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の静止画像を用いてアルバム画像データを作成するアルバム画像作成装置、及びアルバム画像作成プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラやビデオカメラによって得られた写真画像等の静止画像の画像データをパーソナルコンピュータ(PC)の内部に取り込んで、アルバム画像を作成するソフトが提供されている。また、インターネット上で上述した静止画像の画像データを用いてアルバム画像や、これを用いたアルバムを作成するサービスや、静止画像データを記憶した記憶媒体をサービス業者に依託して、上述したアルバムやアルバム画像を作成してもらうサービスも提供されている。
【0003】
例えば、アルバム画像を作成するソフトを用いた場合、モニタに表示されたテンプレート画像から意図するテンプレート画像を選択し、選択されたテンプレート画像のレイアウト領域に静止画像を順次配置していき、アルバム画像を作成するのが一般的である。この場合、テンプレート画像に設けられたレイアウト領域は、予め固定、或いは、静止画像を配置したときに位置調整ができるようになっている(特許文献1)。このように、アルバム画像を作成するソフトを用いた場合には、アルバム画像を作成する際の操作が容易であり、簡単にアルバム画像を作成することができる。また、PCによって接続したインターネット上でアルバム画像や、これに基づいたアルバムを作成する場合も同様である。
【特許文献1】特許第2982149号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、上述したソフトを用いて作成されたアルバム画像や、インターネット上で上述した静止画像データを用いて作成されたアルバム画像の場合には、低価格で作成でき、アルバム画像の作成にかかる時間も短くて済むという利点がある。しかしながら、2枚の静止画像をテンプレート画像に合成した場合、静止画像の主要被写体の方向が異なるまま静止画像が合成され、アルバム画像としては違和感のある見栄えの悪いアルバム画像ができてしまうという欠点がある。このような欠点を解決する方法として、テンプレート画像に合成する静止画像をテンプレート画像に設けられたレイアウト領域の位置等によりユーザーに選択させることが考えられるが、各テンプレート画像に合成する静止画像を選択させる作業に時間がかかってしまうという問題がある。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、静止画像をテンプレート画像のレイアウト領域に嵌め込むことによって得られるアルバム画像を違和感のないアルバム画像にすることができるようにしたアルバム画像作成装置、及びアルバム画像作成プログラムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のアルバム画像作成装置は、目線を持つ主要被写体を含む静止画像と、テンプレート画像とを合成してアルバム画像を作成するアルバム画像作成装置において、前記テンプレート画像は、少なくとも1つのレイアウト領域と、レイアウト領域毎に予め決められた、前記静止画像における主要被写体の目線の方向と比較するための方向性情報とを備え、前記主要被写体の目線の方向と前記付帯情報とが一致するか否かを判定する方向判定手段と、前記方向判定手段によって、前記主要被写体の目線の方向と前記方向性情報とが一致する静止画像を前記レイアウト領域に合成する画像合成手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】
また、前記テンプレート画像は、前記レイアウト領域を複数備えており、前記方向性情報は、各レイアウト領域の相対位置関係によって規定される方向情報であることを特徴とする。
【0008】
また、前記複数のレイアウト領域に静止画像がそれぞれ嵌め込まれることによって、一方の静止画像における主要被写体の目線と、他方の静止画像における主要被写体の目線とが一致することを特徴とする。
【0009】
また、前記テンプレート画像は、前記レイアウト領域の背景として絵柄を持っており、前記方向性情報は、前記レイアウト領域と絵柄との相対位置関係によって規定される方向情報であることを特徴とする。
【0010】
また、前記レイアウト領域に静止画像を合成した場合に、前記主要被写体における目線の方向に前記絵柄が位置していることを特徴とする。
【0011】
また、前記テンプレート画像は、前記レイアウト領域の他に模様が配置され、前記方向性情報は前記模様の方向であることを特徴とする。
【0012】
また、前記主要被写体の目線の方向を解析する方向解析手段を備えていることを特徴とする。
【0013】
また、前記主要被写体の目線の方向を入力する操作入力部を備えていることを特徴とする。
【0014】
また、前記静止画像を表示する表示装置を備え、前記表示装置は、前記静止画像における主要被写体の目線の方向を示す指標と、該静止画像とを同時に表示することを特徴とする。
【0015】
また、前記アルバム画像に用いるテンプレート画像が選択された場合に、前記複数の静止画像から、前記方向性情報と一致する目線の方向となる主要被写体を含む静止画像を選択する画像選択手段を備えていることを特徴とする。
【0016】
また、前記アルバム画像に用いる静止画像が選択された場合に、前記静止画像における主要被写体の目線の方向と一致する方向性情報を備えたテンプレート画像を選択するテンプレート画像選択手段を備えていることを特徴とする。
【0017】
また、前記主要被写体の目線の方向と、前記方向性情報とが一致しない場合に、前記静止画像又はテンプレート画像のいずれかを編集する画像編集手段を備えていることを特徴とする。
【0018】
また、本発明のアルバム画像作成プログラムは、目線を持つ主要被写体を含む静止画像と、テンプレート画像とを合成してアルバム画像を作成するアルバム画像作成プログラムにおいて、前記主要被写体の目線の方向と、前記テンプレート画像に設けられるレイアウト領域に予め決定された、前記静止画像における主要被写体の目線の方向と比較するための方向性情報とが一致するか否かを判定する方向判定手段と、前記方向判定手段によって、前記主要被写体の目線の方向と前記方向性情報とが一致する静止画像を前記レイアウト領域に合成する画像合成手段としてコンピュータを機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明のアルバム画像作成装置によれば、目線を持つ主要被写体を含む静止画像と、テンプレート画像とを合成してアルバム画像を作成するアルバム画像作成装置において、前記テンプレート画像は、少なくとも1つのレイアウト領域と、レイアウト領域毎に予め決められた、前記静止画像における主要被写体の目線の方向と比較するための方向性情報とを備え、前記主要被写体の目線の方向と前記付帯情報とが一致するか否かを判定する方向判定手段と、前記方向判定手段によって、前記主要被写体の目線の方向と前記方向性情報とが一致する静止画像を前記レイアウト領域に合成する画像合成手段とを備えたから、1つのアルバム画像における静止画像の向きによって生じる違和感がない、魅力的なアルバム画像を容易に作成することができる。
【0020】
また、前記テンプレート画像は、前記レイアウト領域を複数備えており、前記方向性情報は、各レイアウト領域の相対位置関係によって規定される方向情報であるから、1つのアルバム画像における静止画像の向きによって生じる違和感がない、魅力的なアルバム画像を容易に作成することができる。
【0021】
また、前記複数のレイアウト領域に静止画像がそれぞれ嵌め込まれることによって、一方の静止画像における主要被写体の目線と、他方の静止画像における主要被写体の目線とが一致するから、例えばそれぞれのレイアウト領域に嵌め込まれる静止画像によって、ストーリー性のあるアルバム画像を作成することができる。
【0022】
また、前記テンプレート画像は、前記レイアウト領域の背景として絵柄を持っており、前記方向性情報は、前記レイアウト領域と絵柄との相対位置関係によって規定される方向情報であるから、1つのアルバム画像における静止画像の向きによって生じる違和感がない、魅力的なアルバム画像を容易に作成することができる。
【0023】
また、前記レイアウト領域に静止画像を合成した場合に、前記主要被写体における目線の方向に前記絵柄が位置しているから、例えばレイアウト領域に嵌め込まれる静止画像によって、ストーリー性のあるアルバム画像を作成することができる。
【0024】
また、前記テンプレート画像は、前記レイアウト領域の他に模様が配置され、前記方向性情報は前記模様の方向であるから、1つのアルバム画像における静止画像の向きによって生じる違和感がない、魅力的なアルバム画像を容易に作成することができる。
【0025】
また、前記主要被写体の目線の方向を解析する方向解析手段を備えている静止画像の主要被写体の目線の方向を、容易に、また確実に解析することができる。
【0026】
また、前記主要被写体の目線の方向を入力する操作入力部を備えているから、例えば静止画像の方向をユーザー自身で入力することも可能となり、ユーザーのセンスを反映させることも可能である。
【0027】
また、前記静止画像を表示する表示装置を備え、前記表示装置は、前記静止画像における主要被写体の目線の方向を示す指標と、該静止画像とを同時に表示するから、例えばアルバム画像を作成する過程で、テンプレート画像にユーザー等の指定する静止画像を嵌め込む場合やアルバム画像の編集の際に、テンプレート画像に嵌め込む静止画像の選択を容易に行うことができる。
【0028】
また、前記アルバム画像に用いるテンプレート画像が選択された場合に、前記複数の静止画像から、前記方向性情報と一致する目線の方向となる主要被写体を含む静止画像を選択する画像選択手段を備えているから、静止画像をユーザーが選択する作業を省くことができ、魅力的なアルバム画像を容易に作成することができる。
【0029】
また、前記アルバム画像に用いる静止画像が選択された場合に、前記静止画像における主要被写体の目線の方向と一致する方向性情報を備えたテンプレート画像を選択するテンプレート画像選択手段を備えているから、例えばテンプレート画像の選択を行わなくても静止画像の選択を行うだけで、魅力的なアルバム画像を容易に作成することができる。
【0030】
また、前記主要被写体の目線の方向と、前記方向性情報とが一致しない場合に、前記静止画像又はテンプレート画像のいずれかを編集する画像編集手段を備えているから、例えばテンプレート画像のレイアウトは気に入っているが、嵌め込まれる静止画像の配置が気に入らない場合には静止画像を編集する、或いは、静止画像はいいが、テンプレート画像のレイアウトが良くない場合にはテンプレート画像を編集することができるので、魅力的なアルバム画像を容易に作成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
図1において、本発明を適用したアルバム画像作成装置10は、ROM11に記憶されたアルバム作成プログラムPG1を実行するCPU13を備えている。CPU13には、画像データ読み取り部14,画像表示部15,操作パネル16が接続されている。画像データ読み取り部14は、メモリカードから静止画像データを読み取るためのコネクタ、及びCD等の光ディスクから静止画像データを読み取るためのディスクドライブからなる。画像表示部15は、液晶ディスプレイ15a(図5参照)を備え、静止画像データとして読み取られた静止画像や、この静止画像を使用して作成されたアルバム画像等を表示する。操作パネル16は、アルバム画像の作成時に必要なユーザーの入力操作を検知し、その検知信号をCPU13に送る。なお、静止画像としては、写真画像の他に、デザイン画像、イラスト画像、CG(Computer Graphics)画像等が挙げられる。
【0032】
ROM11には、アルバム作成プログラムPG1が記憶されている。このROM11にはテンプレート画像フォルダTFが作成されており、このテンプレート画像フォルダTFには、アルバム作成に使用されるテンプレート画像データが複数記憶される。RAM17には、画像データ読み取り部14から読み取られた静止画像データが記憶される静止画像フォルダPFと、CPU13により作成されたアルバム画像データが記憶されるアルバム画像フォルダAFとが作成されている。CPU13は、アルバム作成プログラムPG1を実行することで、制御部19、画像内容解析部20、方向解析部21、画像選択部22、テンプレート選択部23、比較判定部24、画像編集部25、アルバム画像合成部26として機能する。
【0033】
画像内容解析部20は、静止画像の画像内容を解析することによって、主要被写体が何か、つまり人物や、猫や犬等の動物であるか、風景であるかを検出する。ROM11には、主要被写体を検出する際に用いられる解析用データベース(DB)27が格納されている。解析用DB27は、主要被写体の内容に応じた静止画像データの特徴をデータベース化したものである。これにより、例えば静止画像の主要被写体が人物であるか、動物であるか、或いは風景であるかが解析される。この解析によって得られたデータは、RAM17に記憶される。
【0034】
方向解析部21は、静止画像における方向を解析する。例えば、上述した画像内容解析部20において静止画像の主要被写体が人物や動物である場合は、それらにおける顔の向きから主要被写体の目線の向きを解析する。ROM11には、人物や動物の顔の角度を変えたマスク画像データがマスク画像フォルダMFに多数記憶されており、これらマスク画像データと静止画像データとを照合することで、静止画像の主要被写体の目線の方向を解析する。主要被写体の目線の方向が解析されると、目線の方向を示す情報が、静止画像データに付加される。なお、上述した主要被写体の目線の方向の解析方向は一例であり、例えば目の位置を解析して、目線の方向を解析する等、他の解析方法を用いることも可能である。
【0035】
一方、静止画像の主要被写体が風景である場合には、ROM11に記憶された方向解析プログラムPG2を読み出して静止画像の方向を解析する。この方向解析プログラムPG2は、例えば静止画像データをフーリエ変換することによって空間周波数の強さを算出し、算出された空間周波数から極座標を求めるプログラムである。このプログラムPG2を用いることによって、静止画像データから、横軸に角度、縦軸に強さとしたグラフを得ることができる。図2に示すように、例えば静止画像P1の場合、方向解析プログラムPG2が実行されることで、角度が72度が最大強さとなるグラフが得られる。これにより、静止画像P1の角度は72度となる。一方、図3に示すように、静止画像P2の場合、角度が0のときに最大強さとなるグラフが得られる。この場合、静止画像P2の角度は0となる。方向解析プログラムPG2を用いることによって得られた情報は、静止画像データに付加される。
【0036】
画像選択部22は、例えばテンプレート画像データが選択されている場合に、該テンプレート画像データに合成する静止画像データを選択する。図4に示すように、テンプレート画像データを用いて画像表示部15に表示させると、レイアウト領域LA1、LA2と、これらレイアウト領域の外周に設けられた非レイアウト領域BA1から構成されたテンプレート画像TP1が表示される。レイアウト領域LA1、LA2は、静止画像が嵌め込まれる領域である。一方、非レイアウト領域BA1は、静止画像が嵌め込まれない領域であって、例えば絵柄や着色等が施されている。このようなテンプレート画像の基になるテンプレート画像データには、レイアウト領域LA1と、レイアウト領域LA2との相対方向を示す情報が付帯情報として付帯されている。つまり、レイアウト領域LA1に対して図4中A方向にレイアウト領域LA2が配置されている場合、レイアウト領域LA1における付帯情報が示す方向は図4中A方向となり、レイアウト領域LA2における付帯情報が示す方向は、図4中B方向となる。なお、これら付帯情報は、許容範囲が設けられており、例えば図4中A方向(水平方向に対して37°の角度)がレイアウト領域LA1の付帯情報が示す方向となる場合、許容範囲は17°〜57°となる。
【0037】
テンプレート画像選択部23は、静止画像データが選択されている場合に、ROM11に記憶されたテンプレート画像フォルダTFから該当するテンプレート画像データを選択する。上述したように、テンプレート画像データに付帯された付帯情報は、各レイアウト領域に嵌め込まれる静止画像の角度、及び該角度の許容範囲から構成されるので、テンプレート画像選択部23は、静止画像の方向がレイアウト領域に設定された許容範囲内となるテンプレート画像データをテンプレート画像フォルダTFから選択する。
【0038】
比較判定部24は、選択された静止画像データと、テンプレート画像データとを参照し、静止画像データに付加された主要被写体の目線の方向が、テンプレート画像データの付帯情報が示す角度の許容範囲内であるか否かを判定する。例えば、静止画像データに付加された主要被写体の目線の方向が、テンプレート画像データの付帯情報が示す角度の許容範囲内となる場合には、静止画像における方向と、レイアウト領域に嵌め込まれる静止画像の方向とが一致していると判定する。この場合、アルバム画像合成部26において、静止画像データとテンプレート画像データとの合成処理が行われる。一方、静止画像データに付加された主要被写体の目線の方向がテンプレート画像データの付帯情報が示す角度の許容範囲外となる場合には、静止画像における方向と、レイアウト領域に嵌め込まれる静止画像の方向とが不一致であると判定する。この場合、画像編集部25において静止画像データ、或いはテンプレート画像データのいずれか一方の画像データに対して編集処理が行われる。
【0039】
画像編集部25は、比較判定部24において、静止画像における方向とレイアウト領域に嵌め込まれる静止画像の方向とが不一致であると判定された場合、静止画像の方向とレイアウト領域に嵌め込まれる静止画像の方向とが一致するように、静止画像データ、或いはテンプレート画像データのいずれか一方のデータの編集処理を実行する。例えば、静止画像データに対して編集処理が行われると、静止画像データに付加された角度のデータが新たに書き換えられる。同様にして、テンプレート画像データに対して編集処理が行われると、テンプレート画像データの付帯情報が示す角度、及び角度に対して設定された許容範囲が新たに書き換えられる。
【0040】
アルバム画像合成部25は、選択された静止画像とテンプレート画像とを合成する。この際、テンプレート画像の各レイアウト領域に嵌め込まれる静止画像は、付帯情報に合わせて嵌め込まれる。なお、静止画像はレイアウト領域に合わせたトリミング処理が行われた後に、テンプレート画像と合成される。この合成されたアルバム画像は、RAM17に作成されたアルバム画像フォルダAF内に記憶される。
【0041】
このようなアルバム作成装置10において、アルバム作成プログラムPG1が実行されると、図5に示すように、画像表示部15の液晶ディスプレイ15aに、静止画像の方向を自動検出させるか、手動で入力の選択画面が表示される。ユーザーは、静止画像の方向を自動検出で決定させる場合には「自動検出による決定」を、手動にて決定する場合には、「手動で決定」をそれぞれ選択する。例えば、「自動検出による決定」を選択した後に実行ボタン30を選択すると、静止画像の方向が自動検出により決定される。なお、符号31は、アルバム作成をキャンセルする際に選択される「キャンセル」ボタンであり、符号32は、ポインタである。
【0042】
図6に示すように、全ての静止画像の方向が自動検出されると、液晶ディスプレイ15aに、静止画像を用いたサムネイル画像が表示される。この際、サムネイル画像のそれぞれの画像には、自動検出された静止画像の方向を示す指標が表示される。例えば、液晶ディスプレイ15aに静止画像P4〜P9が表示された場合、静止画像P5〜P8に対してそれぞれ指標35〜38が同時に表示される。ユーザーは、サムネイル画像を見て、全ての静止画像における方向が指標によって示された方向でよいか否かを判断し、指標時よって示された方向で良い場合には、「はい」ボタン40を選択する。なお、自動検出による結果を修正したい場合には、該当する静止画像を選択することで、該静止画像の方向を修正することが出来る。
【0043】
一方、図7、図8に示すように、静止画像の方向を決定する際に、「手動で決定」を選択し、実行ボタン30を選択すると、液晶ディスプレイ15aには、静止画像に対して方向を手動入力する表示画面が表示される。この表示画面においては、1つの静止画像が表示され、該静止画像の側方に設けられた方向の選択タブ41において方向を選択する。選択タブにおいて静止画像の方向を選択し、「次へ」ボタン42を選択すると、静止画像に対して決定された方向を示す指標43が静止画像上に表示される。例えば静止画像P5に対して手動入力した場合、方向を選択すると指標43が表示される。指標43が表示され、指標の向きが良ければ、「はい」ボタン44を操作すると、次の静止画像が表示される。一方、指標の向きを修正したい場合には、「いいえ」ボタン45を操作すると、図7に示す選択画面が再度表示されるので、選択タブ41において、方向を選択することになる。なお、この静止画像の手動入力が全静止画像について行われると、図6に示すように、全静止画像を用いたサムネイル画像が表示される。
【0044】
図9に示すように、決定された静止画像の方向が確定されると、液晶ディスプレイ15aには、テンプレート画像の選択画面が表示される。テンプレート画像の選択画面で、「手動選択」を選択し、実行ボタン46を選択すると、テンプレート画像を用いたサムネイル画像が表示される。図10に示すように、ユーザーは、サムネイル画像から、アルバム画像に使用するテンプレート画像を単数、或いは複数選択する。そして、実行ボタン47を選択すると、アルバム作成処理が実行される。
【0045】
一方、テンプレート画像の選択画面において、「自動選択」を選択すると、液晶ディスプレイには、アルバム画像に使用する静止画像の選択画面が表示される。図11に示すように、「自動選択」を選択すると、液晶ディスプレイには、静止画像を用いたサムネイル画像が表示されるので、サムネイル画像の中からアルバム作成に使用する静止画像を選択する。アルバム画像に使用する静止画像を選択し、実行ボタン48を操作すると、アルバム作成処理が実行される。
【0046】
次に、本発明のアルバム画像作成装置10における作用を、図12、図13に示すフローチャートに基づいて説明する。データ読み取り部14によって記憶媒体に記憶された静止画像データを読み取って、RAM17の静止画像フォルダPFに読み取った静止画像データをコピーする。全ての静止画像データのコピーが終了した後で、静止画像の方向を自動検出により決定するか、手動にて決定するかの選択、使用するテンプレート画像或いは静止画像の選択を行うことで、アルバム画像の作成が実行される。
【0047】
例えば静止画像の方向を自動検出により決定する場合、画像内容解析部20は、RAM17の静止画像フォルダPFに記憶された静止画像データを読み出し、ROM11に記憶された解析用データベース26を参照して、読み出した静止画像データに基づく静止画像の解析、つまり、静止画像の主要被写体が人物、動物、或いは風景のいずれかであるかを解析する。静止画像データから画像内容が解析されると、その解析結果がRAM17に記憶される。上述した解析は全ての静止画像データにおいて実行される。
【0048】
次に、方向解析部21において静止画像における主要被写体の方向が解析される。例えば、主要被写体が人間、或いは動物である場合には、方向解析部21はROM11のマスク画像フォルダMFからマスク画像データを順次読み出して、該マスク画像データと静止画像データとを比較する。この比較によって、静止画像の主要被写体の顔の方向が解析され、主要被写体の目線の方向が解析される。一方、主要被写体が風景である場合、方向解析部21は、ROM11に記憶された方向解析プログラムPG2を実行する。方向解析プログラムPG2を実行することによって、静止画像における方向が解析されると、該静止画像の基になる静止画像データに方向を示すデータを付加する。そして、全ての静止画像データに対して方向の解析が終了すると、液晶ディスプレイ15aに静止画像データを用いたサムネイル画像が表示されるとともに、解析された角度を用いた指標が各画像に対して同時に表示される。
【0049】
一方、静止画像の方向を手動にて決定する場合には、操作パネル等からの入力信号に基づいて、各静止画像データに、角度を示す情報を付加していく。そして、全ての静止画像データに対して方向の解析が終了すると、液晶ディスプレイ15aに静止画像データを用いたサムネイル画像が表示されるとともに、解析された角度を用いた指標が各画像に対して同時に表示される。
【0050】
アルバム画像を作成する際にテンプレート画像を自動選択した場合、アルバム画像を作成する際に用いる静止画像を選択する必要があるので、ユーザーがアルバム画像を作成する際に用いる静止画像を選択すると、テンプレート選択部23は、選択された静止画像データに基づいたテンプレート画像データをテンプレート画像フォルダTFから選択する。そして、テンプレート画像データが選択されると、比較判定部24において、静止画像の方向が、レイアウト領域に嵌め込まれる静止画像の方向と一致しているか否かが判定される。そして、静止画像の方向が、レイアウト領域に嵌め込まれる静止画像の方向と一致している場合には、アルバム画像合成部26において、テンプレート画像データと、静止画像データとが合成される。
【0051】
例えば、図14に示すように、静止画像P4、P5が選択された場合について説明する。この場合、静止画像P4は、方向を示す情報が付加されておらず、また静止画像P5は、主要被写体の目線の方向が図14中C方向からなる場合、例えば、レイアウト領域LA3と、該レイアウト領域LA3の位置が、図14中D方向となるレイアウト領域LA4とを備えたテンプレート画像TP2が選択される。アルバム画像合成部26は、選択されたテンプレート画像TP2と、静止画像P4、P5とを合成することによって、アルバム画像AP1を作成する。例えば、静止画像P4が海岸の風景の画像、静止画像P5が斜め上方向を見ている人物の画像からなる場合、作成されたアルバム画像AP1は、海岸の風景を見つめる人物をイメージしたアルバム画像となる。なお、このアルバム画像AP1の基になるアルバム画像データは、RAM17に作成されたアルバム画像フォルダAFに保存される。なお、図14においては、説明上、静止画像P4,P5と、それぞれの静止画像における方向とを別個に示しているが、実際には静止画像データに対して方向を示すデータは付加されているものであって、表示されるものではない。
【0052】
アルバム画像を作成する際に、テンプレート画像の手動選択が選択されている場合には、画像選択部22はテンプレート画像データに付帯されている付帯情報を参照して、付帯情報に一致する静止画像データを選択する。付帯情報は、レイアウト領域に嵌め込まれる静止画像の方向を示す情報からなるので、画像選択部22は、付帯情報を参照して、主要被写体の方向が許容範囲内の角度となる静止画像データを、レイアウト領域に嵌め込む静止画像データとして選択する。なお、この静止画像データの選択は、テンプレート画像データのレイアウト領域毎に行われる。
【0053】
例えば、図15に示すように、テンプレート画像TP3のレイアウト領域LA5、LA6を備えたテンプレート画像TP3が選択された場合、レイアウト領域LA5を基準とするとレイアウト領域LA6の方向は図15中E方向、レイアウト領域LA6を基準とすると、レイアウト領域LA5の方向は図15中F方向となる。この場合、例えばレイアウト領域LA5には主要被写体の目線の方向が図15中G方向となる静止画像P7が、レイアウト領域LA6には主要被写体の方向が図15中C方向となる静止画像P5がそれぞれ選択される。アルバム画像合成部25は、選択された静止画像P7をレイアウト領域LA5に、静止画像P5をLA6に嵌め込むように、テンプレート画像TP3と、静止画像P5、P7とを合成する。これにより、アルバム画像AP3が作成され、アルバム画像AP3に基づくアルバム画像データが、RAM17のアルバム画像フォルダAFに記憶される。なお、このアルバム画像データを表示させると、例えば球体で遊んでいる猫を人物が見ているイメージとなるアルバム画像AP3がプレビュー画像として液晶ディスプレイ15aに表示される。
【0054】
例えば、静止画像データと、テンプレート画像データとがそれぞれ選択された場合に、静止画像データにおける主要被写体の角度が、テンプレート画像データに付帯された角度の許容範囲外となる場合には、画像編集部25において、テンプレート画像データ、或いは静止画像データのいずれか一方の画像データに対して編集処理が行われる。そして、編集処理が行われた後に、アルバム画像合成部26において、静止画像データと、テンプレート画像データとが合成される。
【0055】
例えば、図16に示すように、テンプレート画像TP4に対して、静止画像P4、P5が選択されている場合について説明する。この場合、レイアウト領域LA8を基準とすると、レイアウト領域LA7の方向は、図16中H方向となる。一方、選択された静止画像P4は、主要被写体の方向を示す情報が付加されてなく、静止画像P5には、主要被写体の目線の方向が、図16中C方向となる情報が付加されている。例えば静止画像P4は、レイアウト領域LA7に嵌め込まれ、静止画像P5はレイアウト領域LA8に嵌め込まれる。しかしながら、静止画像P5の主要被写体の方向と、レイアウト領域LA8が示す方向とが一致しないため、画像編集部25は、テンプレート画像データに対して例えば鏡像処理を行って、テンプレート画像TP4のレイアウト領域LA8に嵌め込まれる静止画像の方向を、図16中I方向に変換する。これにより、レイアウト領域LA8’に嵌め込まれる静止画像の方向と、静止画像P5の主要被写体の方向とが一致し、アルバム画像合成部26は、鏡像処理されたテンプレート画像TP4’のレイアウト領域LA7’に静止画像P4を、レイアウト領域LA8’に静止画像P5とをそれぞれ嵌め込むように、これら画像データを合成する。これにより、得られるアルバム画像P4は、レイアウト領域の配置が変更されることになる。例えば、静止画像P4が海岸の風景の画像、静止画像P5が、斜め上方向を見ている人物の画像からなる場合、作成されたアルバム画像AP4は、海岸の風景を見つめる人物をイメージしたアルバム画像となる。
【0056】
また、画像編集部25における画像の編集処理は、テンプレート画像を鏡像処理する他に、以下の編集処理が考えられる。例えば、図17に示すように、テンプレート画像TP5は、レイアウト領域LA9,LA10を備える他に、非レイアウト領域BA5の図17中二点差線で示す領域60に装飾が施されており、レイアウト領域LA10を基準としてレイアウト領域LA9の方向が図17中J方向からなる。一方、選択された静止画像P4,P6において、静止画像P4については主要被写体の方向がなく、静止画像P6における主要被写体の方向が、図17中K方向からなる。この場合、レイアウト領域LA9に静止画像P4が、レイアウト領域LA10に静止画像P6がそれぞれ嵌め込まれることになるが、レイアウト領域LA10に対するレイアウト領域LA9の方向と、静止画像P6の主要被写体の目線の方向が一致しない。この場合、画像編集部25において、テンプレート画像TP5のレイアウト領域LA10に嵌め込まれる静止画像の方向を、装飾の方向(図17中L方向)に変更する。この変更の後に、テンプレート画像TP5と、静止画像P4,P6とを合成する。例えば、静止画像P4が海辺の風景を示す画像、静止画像P6が犬の画像の場合には、得られるアルバム画像AP5は、海辺の風景と、テンプレート画像の非レイアウト領域BA5に施された装飾60を見ている犬との2つのイメージからなるアルバム画像となる。
【0057】
本実施形態では、複数のレイアウト領域を備えたテンプレート画像の場合には、レイアウト領域の相対方向を付帯情報としてテンプレート画像データに付帯させておいたが、これに限定する必要はなく、例えば非レイアウト領域に装飾が施されているテンプレート画像の場合には、レイアウト領域に対する該装飾の方向を付帯情報としてテンプレート画像データに付帯させてもよいし、テンプレート画像における装飾の方向を付帯情報としてもよい。
【0058】
テンプレート画像における装飾の方向を付帯情報とした場合、選択された静止画像の主要被写体の目線の方向とが異なる場合がある。例えば、図18に示すように、テンプレート画像TP6の非レイアウト領域BA6に、図18中M方向に傾斜する帯状の模様61,62が所定の間隔を空けて施されている場合、付帯情報が示す方向は図18中M方向となる。一方、選択された静止画像P7における主要被写体の目線の方向は、図18中G方向であるから、主要被写体の方向と、テンプレート画像TPの模様61,62の方向が一致しない。
【0059】
この場合、画像編集部26は、テンプレート画像TP6に対して鏡像処理を行う。これにより、テンプレート画像TP6の非レイアウト領域BA6に施された模様61’、62’の方向が図18中M方向から、図18中O方向に変換されるので、静止画像P7の主要被写体の方向と、装飾が示す方向とが同一方向となる。アルバム画像合成部25は、静止画像P7がレイアウト領域LA11’に嵌め込むように、静止画像P7と編集処理されたテンプレート画像TP6’とを合成し、アルバム画像を作成する。この場合、テンプレート画像を全て鏡像処理せずに、装飾のみを鏡像処理してもよい。
【0060】
本実施形態では、画像編集部25においてテンプレート画像を編集したが、これに限定する必要はなく、静止画像を編集することも可能である。例えば、図19に示すように、テンプレート画像にはレイアウト領域LA12、LA13とが設けられ、レイアウト領域LA13に対するレイアウト領域LA12の方向が図19中P方向となる。一方、選択された静止画像P6、P7をテンプレート画像TP7に合成する場合、テンプレート画像TP7のレイアウト領域LA12に静止画像P7を、テンプレート画像TP7のレイアウト領域LA13に静止画像P6をそれぞれ合成することになるが、静止画像P6の方向が図19中K方向であるので、レイアウト領域LA13の方向と一致していない。
【0061】
この場合、画像編集部25は、静止画像P6を鏡像処理し、レイアウト領域LA13の方向と一致させる。つまり、鏡像処理された後の静止画像P6’における主要被写体の目線の方向は、図19中Q方向になりレイアウト領域LA13に対するレイアウト領域LA12の方向が一致する。これにより、アルバム画像合成部26は、静止画像P6’とテンプレート画像TP7とを合成し、アルバム画像AP7が作成される。この場合、例えば、静止画像P6が犬の画像で、静止画像P7が、球体で遊んでいる猫の画像となる場合、得られるアルバム画像AP7は、球体と遊んでいる猫を犬が見ているイメージのアルバム画像となる。
【0062】
また、レイアウト領域の方向と、静止画像の方向とが一致しない場合には、画像編集部25において、テンプレート画像に設けられたレイアウト領域の位置を変更する、或いは、静止画像の方向をレイアウト領域の方向と一致するように合成することも可能である。図20に示すように、例えばテンプレート画像TP8がレイアウト領域LA14、LA15を備え、レイアウト領域LA14に対するレイアウト領域LA15の方向が図20中R方向となり、選択された静止画像P4、P6のうち、静止画像P6の主要被写体の目線の方向が図20中K方向からなる場合、例えば画像編集部25で、静止画像P6の基になる静止画像データに、レイアウト領域LA14に嵌め込まれる際に、テンプレート画像に合成する際の回転量を算出し、算出された値を静止画像P6の基になる静止画像データに付加する。アルバム画像合成部26は、算出された回転量に基づいて静止画像P6を回転させた上でテンプレート画像TP7に合成する。
【0063】
以上のように、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限られず、適宜の変更が可能である。例えば、上記実施形態のアルバム画像作成装置10は、アルバム画像を作成する専用の装置として構成されているが、アルバム作成プログラムPG1が組み込まれたデジタルスチルカメラ、又はパーソナルコンピュータによってアルバム画像を作成するようにしてもよい。
【0064】
本実施形態では、テンプレート画像、或いは静止画像のいずれか一方を編集したが、これに限定する必要はなく、テンプレート画像、静止画像のそれぞれを編集してもよい。
本実施形態では、静止画像における主要被写体の方向のみを解析したが、この他に、例えば、テンプレート画像に静止画像を合成する際に静止画像をどのくらい回転させることができるか、或いは鏡像処理を行った際に不都合が出るか否かを解析することも可能である。例えば、静止画像が人物、或いは動物の顔の画像からなる場合、画像を所定量回転させてテンプレート画像に合成しても不都合がない。一方、静止画像が人物の全身の画像、或いは動物の全身の画像の場合には、静止画像を回転させてテンプレート画像に合成すると、不自然になる場合がある。このため、予め各静止画像に対して許容回転角を求めておけば、テンプレート画像と静止画像とを合成する場合に、細かい調整を自動的に行うことができ、また、テンプレート画像のレイアウト領域の構成に幅を持たせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明のアルバム画像作成装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図2】静止画像と、該静止画像をフーリエ変換することによって得られるグラフの一例を示す説明図である。
【図3】静止画像と、該静止画像をフーリエ変換することによって得られるグラフの一例を示す説明図である。
【図4】テンプレート画像の構成を示す説明図である。
【図5】アルバム画像作成時の液晶ディスプレイの表示画面であって、静止画像の方向を決定する際の表示画面の一例を示す説明図である。
【図6】アルバム画像作成時の液晶ディスプレイの表示画面であって、静止画像の方向が解析された場合に、静止画像を用いたサムネイル画像と、画像における方向を示す指標とを同時に表示した画面の一例を示す説明図である。
【図7】静止画像に対して手動にて方向を決定する場合の液晶ディスプレイの表示画面の一例を示す説明図である。
【図8】静止画像と、手動入力した方向を示す指標とを同時表示した場合の液晶ディスプレイの表示画面の一例を示す説明図である。
【図9】テンプレート画像の選択を自動選択で行うか、手動選択で行うかを決定する際の液晶ディスプレイの表示画面の一例を示す説明図である。
【図10】テンプレート画像の選択を手動選択にて行う場合の液晶ディスプレイの表示画面の一例を示す説明図である。
【図11】アルバム画像の作成時に使用される静止画像を選択する際の液晶ディスプレイの表示画面の一例を示す説明図である。
【図12】アルバム画像作成の流れを示すフローチャートである。
【図13】静止画像の方向を解析する際の流れを示すフォローチャートである。
【図14】静止画像が選択された場合のアルバム画像作成の流れを示す説明図である。
【図15】テンプレート画像が選択された場合のアルバム画像作成の流れを示す説明図である。
【図16】選択されたテンプレート画像を編集処理した後に、静止画像を合成する場合のアルバム画像作成の流れを示す説明図である。
【図17】選択されたテンプレート画像を編集処理した後に、静止画像を合成する場合のアルバム画像作成の流れを示す説明図である。
【図18】テンプレート画像の非レイアウト領域の装飾を利用してアルバム画像を作成する場合のアルバム画像作成の流れを示す説明図である。
【図19】選択された静止画像に対して編集処理を行った後に、テンプレート画像に合成する場合のアルバム画像作成の流れを示す説明図である。
【図20】テンプレート画像に設けられたレイアウト領域に付帯された方向に合わせて静止画像を嵌め込む場合のアルバム画像作成の流れを示す説明図である。
【符号の説明】
【0066】
10 アルバム画像作成装置
13 CPU
14 データ読み取り部
15 画像表示部
16 操作パネル
19 制御部
20 画像内容解析部
21 方向解析部
22 画像選択部
23 テンプレート選択部
24 比較判定部
25 画像編集部
26 アルバム画像合成部
27 解析用データベース
PG1 アルバム作成プログラム
PG2 方向解析プログラム
TF テンプレート画像フォルダ
MF マスク画像フォルダ
PF 静止画像フォルダ
AF アルバム画像フォルダ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
目線を持つ主要被写体を含む静止画像と、テンプレート画像とを合成してアルバム画像を作成するアルバム画像作成装置において、
前記テンプレート画像は、少なくとも1つのレイアウト領域と、レイアウト領域毎に予め決められた、前記静止画像における主要被写体の目線の方向と比較するための方向性情報とを備え、
前記主要被写体の目線の方向と前記付帯情報とが一致するか否かを判定する方向判定手段と、
前記方向判定手段によって、前記主要被写体の目線の方向と前記方向性情報とが一致する静止画像を前記レイアウト領域に合成する画像合成手段とを備えたことを特徴とするアルバム画像作成装置。
【請求項2】
前記テンプレート画像は、前記レイアウト領域を複数備えており、前記方向性情報は、各レイアウト領域の相対位置関係によって規定される方向情報であることを特徴とする請求項1記載のアルバム画像作成装置。
【請求項3】
前記複数のレイアウト領域に静止画像がそれぞれ嵌め込まれることによって、一方の静止画像における主要被写体の目線と、他方の静止画像における主要被写体の目線とが一致することを特徴とする請求項2記載のアルバム画像作成装置。
【請求項4】
前記テンプレート画像は、前記レイアウト領域の背景として絵柄を持っており、前記方向性情報は、前記レイアウト領域と絵柄との相対位置関係によって規定される方向情報であることを特徴とする請求項1記載のアルバム画像作成装置。
【請求項5】
前記レイアウト領域に静止画像を合成した場合に、前記主要被写体における目線の方向に前記絵柄が位置していることを特徴とする請求項4記載のアルバム画像作成装置。
【請求項6】
前記テンプレート画像は、前記レイアウト領域の他に模様が配置され、前記方向性情報は前記模様の方向であることを特徴とする請求項1記載のアルバム画像作成装置。
【請求項7】
前記主要被写体の目線の方向を解析する方向解析手段を備えていることを特徴とする請求項1〜6いずれか記載のアルバム画像作成装置。
【請求項8】
前記主要被写体の目線の方向を入力する操作入力部を備えていることを特徴とする請求項1〜7いずれか記載のアルバム画像作成装置。
【請求項9】
前記静止画像を表示する表示装置を備え、
前記表示装置は、前記静止画像における主要被写体の目線の方向を示す指標と、該静止画像とを同時に表示することを特徴とする請求項1〜8いずれか記載のアルバム画像作成装置。
【請求項10】
前記アルバム画像に用いるテンプレート画像が選択された場合に、前記複数の静止画像から、前記方向性情報と一致する目線の方向となる主要被写体を含む静止画像を選択する画像選択手段を備えていることを特徴とする請求項1〜9いずれか記載のアルバム画像作成装置。
【請求項11】
前記アルバム画像に用いる静止画像が選択された場合に、前記静止画像における主要被写体の目線の方向と一致する方向性情報を備えたテンプレート画像を選択するテンプレート画像選択手段を備えていることを特徴とする請求項1〜10記載のアルバム画像作成装置。
【請求項12】
前記主要被写体の目線の方向と、前記方向性情報とが一致しない場合に、前記静止画像又はテンプレート画像のいずれかを編集する画像編集手段を備えていることを特徴とする請求項1〜11いずれか記載のアルバム画像作成装置。
【請求項13】
目線を持つ主要被写体を含む静止画像と、テンプレート画像とを合成してアルバム画像を作成するアルバム画像作成プログラムにおいて、
前記主要被写体の目線の方向と、前記テンプレート画像に設けられるレイアウト領域に予め決定された、前記静止画像における主要被写体の目線の方向と比較するための方向性情報とが一致するか否かを判定する方向判定手段と、前記方向判定手段によって、前記主要被写体の目線の方向と前記方向性情報とが一致する静止画像を前記レイアウト領域に合成する画像合成手段としてコンピュータを機能させることを特徴とするアルバム画像作成プログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2007−26387(P2007−26387A)
【公開日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−211826(P2005−211826)
【出願日】平成17年7月21日(2005.7.21)
【出願人】(000005201)富士フイルムホールディングス株式会社 (7,609)
【Fターム(参考)】