説明

アンテナ構成、プリント回路基板、携帯電子機器、及び変換キット

アンテナ構成(10)は、共通の給電点(16)をもつ第1のアンテナブランチ(12)と第2のアンテナブランチとを有する。前記第1のアンテナブランチ(12)は、第1の伝導部(12a)と第2の伝導部(12b)と前記第1の伝導部(12a)と前記第2の伝導部(12b)との間に第1のギャップ(18)を有し、これにより、複数のインダクタ要素(20)が前記第1のギャップ(18)を横切って並列接続される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アンテナ構成、プリント回路基板、そのようなアンテナ構成やプリント回路基板を有する、例えば、移動体電話のような携帯電子機器、及び、アンテナ構成変換キットに関する。
【背景技術】
【0002】
アンテナは、ラジオ、テレビ、マイクロ波、電話、レーダ信号などを送受信するように設計されたトランスデューサである。即ち、アンテナは、特定の周波数の電流を電磁波に変換したり、これとは逆に電磁波を特定の周波数の電流に変換する。物理的に、アンテナは、印加された交流電圧とそれに関係する交流電流に応じて放射電磁場を生成するように構成されるか、或いは、電磁場に置かれてその場がアンテナに交流電流とその端子間に電圧を誘導するようにした1つ以上の電気伝導体の構成である。
【0003】
移動体電話のような携帯電子機器は通常、電気的伝導性のトラックに接続されるか、或いは、はんだ付けや溶接によってプリント回路基板にコンタクトするアンテナを含んでいる。そのような電子機器の製造者は、その物理的なサイズ、その機器の重量やコストを削減し、その電気性能を向上させるために常に圧力を受けている。コスト削減の要求は、その電子機器とそのアンテナがシンプルで、製造と組み立てに費用がかからず、そして、できる限り空間的にも小さくあるべきであることを要求している。
【0004】
また、製造者にとっては、GSM(グローバルシステム・フォー・モバイルコミュニケーション)、UMTS(全球的無線通信システム)、700−960MHzと1.7−2.7GHzの周波数、即ち、デュアルバンド或いはマルチバンドアンテナのような異なる無線通信標準技術を用いて信号を同時に送受信可能なアンテナを電子機器に備えることが望ましい。それ故、アンテナにはしばしば、固定インピーダンスをもつトランシーバを、未知であるか、複雑であるか、さもなければマッチングしていない負荷(給電線とアンテナ)のインピーダンスにマッチングさせるチューニングユニットが備えられ、そのアンテナが広範囲の周波数で送受信するために用いられるようにしている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、アンテナのインピーダンスは他のファクタ、例えば、アンテナを含む電子機器がどのように保持されているかによって影響を受ける(所謂、“頭部と手による影響”)。ユーザが自分の頭部や手をアンテナの放射部の近くにすると、そのアンテナは意図された動作周波数とはマッチングがとれないようになり、即ち、同調がとれなくなる。もし、ラウドスピーカのような大きな金属部品がアンテナの近くに配置されると、これも、アンテナ性能を低下させるかもしれない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の目的は、デュアルバンド或いはマルチバンドでの応用に適した改良型アンテナを提供することにある。
【0007】
この目的は、共通の給電点をもつ第1のアンテナブランチと第2のアンテナブランチとを有するアンテナ構成によって達成される。第1のアンテナブランチは、第1の伝導部と、第2の伝導部と、前記第1の伝導部と前記第2の伝導部との間に第1のギャップとを有する。第1の伝導部は給電点から第1のギャップの第1の側に伸びており、第2の伝導部は第1のギャップの第2の側から第1のアンテナブランチの終端部に伸びている。複数のインダクタ要素が第1のギャップを横切って並列接続される。インダクタ要素のインダクタンスは、アンテナ構成の共振周波数がその動作周波数に対応するように、或いは、サイズ縮小、フィルタリング、マッチング、及びアンテナ効率改善目的のために選択される。そのインダクタ要素はそれ故に、良好なバンド幅をもつ複数の共振を作り出すように構成される。
【0008】
そのようなアンテナ構成では、アンテナ性能、即ち、アンテナ効率とバンド幅、全放射電力(TRP)、全等方性感度(TIS)がかなりの程度改善されることが見出された。そのアンテナ構成は、コンパクトな設計であり、ラウドスピーカのような金属要素(RF損失の物質)がアンテナ要素の近くに置かれたとしても、そのアンテナ要素は携帯電子機器の底部(上面部も同様に可能であるが)に位置するので、頭部や手による影響を軽減する。さらに、そのようなアンテナ構成はマッチング回路やスイッチング回路を必要とせず、これは製造のコストや時間や複雑さを削減することにつながる。上記のことはマッチング回路やスイッチング回路があっても可能である。
【0009】
本発明の実施例に従えば、第2のアンテナブランチは、第1の伝導部と第2の伝導部と前記第1の伝導部と前記第2の伝導部との間に第2のギャップを有し、これにより、複数のインダクタ要素が前記第2のギャップを横切って並列接続される。なお、第2のアンテナブランチは必ずしも、ギャップやそのギャップを横切って並列接続される複数のインダクタ要素を有している必要はない。アンテナ給電がそのアンテナを支持する基板の隅に配置される場合には、第2のアンテナブランチを取り除くことができる。
【0010】
本発明の別の実施例に従えば、前記第1のアンテナブランチは、前記第2のアンテナブランチより長いか、或いは、実質的に前記第2のアンテナブランチと同じ長さをもつ。
【0011】
本発明のさらに別の実施例に従えば、前記第1のアンテナブランチの前記第2の伝導部は、オプション的には異なる長さをもつ、複数の伝導経路を有する。
【0012】
本発明の実施例に従えば、前記第1のアンテナブランチの前記第2の伝導部は、少なくとも部分的には、線状蛇行パターンのような蛇行形状の伝導経路、或いは、螺旋形状の伝導経路を有する。即ち、前記第2の伝導部は、複数の異なる部分を有し、そのいずれかの部分は、そのアンテナを支持する基板の単位長さ当たり伝導部分の長さを増加するように構成されると良い。
【0013】
本発明の別の実施例に従えば、前記アンテナ構成は、接地点と前記接地点に接続された寄生放射ブランチとを有する。その寄生放射ブランチは、より低い方のバンドの信号とより高い方のバンドの信号の受信を改善する。そのようにして、そのアンテナ構成は、より広いバンド幅をもち、従来のアンテナよりも良好な受信能力をもつ。寄生放射ブランチは直接に接地に接続され、そのアンテナ構成が相対的に小さい寸法を維持し、携帯機器での使用に適したものにすることを可能にしている。
【0014】
本発明のさらに別の実施例に従えば、前記アンテナ構成は、接地点と、前記接地点とマッチングの目的のために前記第1のアンテナブランチに沿ったいずれかの場所との間に接続された伝導経路とを有する。そのような伝導経路はより低い方のバンドの共振或いはより高い方のバンドの共振とを同時に創成するために用いられるかもしれない。なお、“接地点”は必ずしも点である必要はなく、そのアンテナ構成を含む電子機器の部品の表面或いは少なくともその一部であっても良い。なおまた、本発明に従うアンテナ構成は、1つ以上の接地点を有していても良い。
【0015】
本発明の実施例に従えば、前記インダクタ要素は、少なくとも1つのコイルをもつ巻線要素、或いは、チップ状のインダクタ、或いは、何らかの種類のインダクタ、或いは、通過する電流によって創成される電場におけるエネルギーを蓄積できる何らかの受動電子部品である。
【0016】
本発明の実施例に従えば、そのアンテナ構成は、周波数レンジで、700−800MHz、824−894MHz、880−960MHz、1710−1850MHz、1820−1990MHz、1920−1990MHz、1920−2170MHz、2500−2700MHzの内、1つ、或いは、2つ以上、或いは、全ての周波数レンジで送受信を行うように構成される。
【0017】
なお、複数のインダクタ要素は、アンテナ構成の内部部品、或いは、デュアルバンド或いはマルチバンドでの応用、或いは、更なるデュアルバンド或いはマルチバンドでの応用に適するようにアンテナ構成を変換するために用いられるキットの一部として商用化されても良い。例えば、少なくとも1つの伝導部と、並列接続される複数のインダクタ要素とを有した変換キットがユーザに販売され、アンテナ構成を含む電子機器が1つ以上の異なる周波数の信号を送受信することができるように現存するアンテナ構成が変換されるようにしても良い。そのようなキットは、例えば、ユーザが、例えば、異なる無線通信標準をもつ海外の国へ旅行するときには移動体電話に対して脱着可能に接続されるSIMカードのような基板上にプリントされていても良い。或いは、そのようなキットが、アンテナ構成に永久的に接続されても良い。
【0018】
本発明はまた、本発明の実施例のいずれかに従うアンテナ構成を有するプリント回路基板に関するものである。
【0019】
本発明はさらに、本発明の実施例のいずれかに従うアンテナ構成、或いは、プリント回路基板を有する携帯電子機器に関するものである。その携帯電子機器は、移動体電話のような移動体通信機器であっても良く、そのアンテナ構成は、前記移動体通信機器が使用中には、アンテナ効率、TRP、TIS、特定の吸収率(SAR)、補聴互換性(HAC)を含む話中位置性能を最適化し、避けることのできない手による影響を軽減するために、前記移動体通信機器の底部に位置するようにされるのが好ましい。しかしながら、そのアンテナ構成を移動体通信機器の上面部に配置することも可能である。
【0020】
これ以後、本発明について、添付図面を参照し非限定的な例についてさらに説明する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1a】、
【図1b】本発明の実施例に従う2つのアンテナアセンブリを模式的に示す図である。
【図2】本発明の異なる実施例に従うアンテナアセンブリの第1のアドレスブランチを模式的に示す図である。
【図3】本発明の実施例に従うプリント回路基板を模式的に示す図である。
【図4】本発明の実施例に従う携帯電子機器を模式的に示す図である。
【図5】本発明に従うアンテナアセンブリについての最適化されたマッチング形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
なお、図面はきちんとした縮尺では描かれていないし、一定の特徴の寸法は発明を明瞭に説明するために誇張して描かれている。
【0023】
図1aは本発明の実施例に従うアンテナ構成10を示す。アンテナ構成10は低いバンドと高いバンドの両方のためのより長い第1のアンテナブランチ12と、低いバンドと高いバンドの内の少なくともいずれかのためのより短い第2のアンテナブランチ14とを有しており、第1と第2のアンテナブランチ12、14の一端に給電するように構成された単一の共通給電点16をもつ。第1のアンテナブランチ12は、第1の伝導部12aと、第2の伝導部12bと、第1及び第2の伝導部12a、12bの間に第1のギャップ18とを有し、これにより、複数のインダクタ要素20が第1のギャップ18を横切って並列接続され、第1のアンテナブランチ12の第1及び第2の伝導部12、12bを接続するようにしている。これらのインダクタ要素20は、例えば、ローパスフィルタとして作用し、これにより高周波信号が第1のギャップ18を横切って通過するのを防止している。
【0024】
そのインダクタ要素は、少なくとも1つのコイルをもつ巻線要素、或いは、チップ状のインダクタ、或いは、何らかの種類のインダクタであっても良く、これらは、プリント回路基板或いはアンテナ構成10を支持する基板上に直接エッチングされる。第1及び第2のアンテナブランチ12、14は、基板、或いは、誘電物質を有するプリント回路基板上に配置される電気的伝導フィルムを含んでいても良い。
【0025】
2つだけのインダクタ要素20が図示された例には示されているが、本発明に従うアンテナ構成10は第1のギャップ18を横切って接続される任意の数のインダクタ要素20を含んでいても良い。添付の請求の範囲では、複数のインダクタ要素と記載している。なぜなら、ギャップを横切って接続される単一のインダクタ要素ではなしえない仕方で複数のインダクタ要素が実質的にアンテナ構成の性能を改善することが見出されているからである。
【0026】
図示された実施例では、第2のアンテナブランチ14は、第1の伝導部14aと、第2の伝導部14bと、第1及び第2の伝導部14a、14bの間に第2のギャップ22とを有し、これにより、複数のインダクタ要素20が第2のギャップ22を横切って並列接続される。なお、第2のアンテナブランチは、必ずしも、ギャップやそのギャップを横切って並列接続される複数のインダクタ要素を有している必要はない。さらに、第2のアンテナブランチはいずれかの適切な方向を指向するようにされても良く、必ずしも図1aと図1bに示されたようになっていなくても良い。アンテナ給電がそのアンテナを支持する基板の隅に配置される場合には、第2のアンテナブランチを取り除くことができる。
【0027】
アンテナ構成10はまた、そのアンテナ構成を支持する基板の表面に配置された伝導性フィルムのような接地点或いは接地面24と、接地点24に接続される寄生放射ブランチ26とを有する。伝導経路28はまた、接地点24と第1のアンテナブランチ12との間に接続される。なお、そのアンテナ構成は、接地されても良いし、或いは、給電部に接続されても良いし、或いは、第3のアンテナブランチとして機能しても良い付加的な寄生ブランチを有していても良い。付加的な寄生ブランチの長さは、改善することが望まれている共振周波数に依存するであろうし、その存在はマッチングをより良く制御するための付加的なパラメータを提供する。
【0028】
そのようなアンテナ構成は、最適化されたLCマッチングの形態と組み合わせられて、7つのバンドにマッチングされたアンテナを具現化する。そのようなアンテナ構成は、即ち、例えば、次の周波数:700−800MHz、824−894MHz、880−960MHz、1710−1850MHz、1820−1990MHz、1920−1990MHz、1920−2170MHz、2500−2700MHzをもつ最大7つのバンドにおける周波数を送受信するように構成される。そのアンテナ構成は、接地面24と第1のアンテナブランチ22の端部との間の距離が非常に小さく構成されるのでコンパクトである。アンテナ構成の下にある金属板或いはPCB部品は、接地面として用いられ、従って、そのようなアンテナ構成は、移動体電話のような薄くてコンパクト、或いは、小型化した電子機器に含められる。
【0029】
図1bは、図1aにおいて示された伝導経路28と寄生放射ブランチ26の位置が入れ替えられたアンテナ構成の別の実施例を示している。
【0030】
図1aと図1bとに示されたアンテナ構成は、アンテナ構成の構造の単なる例に過ぎない。そのアンテナ構成は、例えば、U字型構造をしていても良く、これにより、第1と第2のアンテナブランチとは、上縁部/底縁部とプリント回路基板の側縁部を横切って伸長するように構成され、例えば、これにより、ラウドスピーカやカメラのような構成要素をU字型のアンテナ構成の構造の内側に設けることができる。
【0031】
アンテナブランチ12、14の第1の伝導部と第2の伝導部との内の少なくともいずれかは必ずしも直線状の伝導部である必要はない。図2は、本発明に従うアンテナ構成10の第1のアンテナブランチ12の異なる実施例を示している。第1のアンテナブランチ12の第2の伝導部12bは、少なくとも部分的に、図2のa)〜図2のc)に見られるような、線状蛇行パターン、或いは、鋸波形状のパターンのような蛇行形状の伝導経路30を有し、そのアンテナ構成を支持する基板の単位長さ当たりの第2の伝導部分12bの長さを増加するようにしても良い。これに代わり、或いは、これに付加的に、第1のアンテナブランチ12の第2の伝導部12bは、図2のd)に示すように、異なる長さでも、或いは、同じ長さでも良く、線状或いは蛇行形状のようなどんな形状でも良い、複数の伝導経路32を有していても良い。さらに、第1のアンテナブランチ12の第2の伝導部12bは、少なくとも部分的には、図2のe)に示すように、螺旋形状の伝導経路34を有していても良い。図2のf)は第1のアンテナブランチ12を示しており、そのブランチの第2の伝導部12bは複数の伝導経路32を有している。ここで、インダクタ要素20は、図示の実施例においては第1の伝導部12aと第2の伝導部の2つの伝導経路32との間のギャップを横切って並列接続されている。
【0032】
なお、第1のアンテナブランチの第1の伝導部12aはどんな形状でも良く、例えば、少なくとも部分的に蛇行形状の伝導経路を有していても良い。
【0033】
図3は、本発明の実施例に従うアンテナ構成10がプリント回路基板上でどのように配置されているのかを示している。第1のアンテナアーム14は給電地点16からプリント回路基板36の上面、プリント回路基板36の第1の側面、そして、プリント回路基板36の第2の側面に沿って伸長している。第2のアンテナアームは給電地点16からプリント回路基板36の上面と側面に沿って伸長している。図示されたアンテナ構成はまた、そのアンテナ構成の接地点24に接続された寄生放射ブランチ26を有している。そのアンテナ構成はラウドスピーカ38の近くに配置されても良い。なお、アンテナブランチ12、14、或いは、その一部12a、12b、14a、14bは必ずしも折り畳まれたりする必要はなく、或いは、全く曲げられる必要もなく、或いは、図3に図示されているように折り畳まれたり、曲げられても良い。
【0034】
図4は、携帯電子機器40、即ち、内蔵型アンテナ構成10、或いは、本発明の実施例に従うプリント回路基板36を有する移動体電話を示している。アンテナ構成10は移動体電話40の底部40bに配置され、アンテナ構成10の性能が、その移動体電話が用いられたときに頭部による影響のために悪影響を受けることのないようにしている。
【0035】
図5は、本発明に従うアンテナアセンブリ10についての最適化されたマッチング形態(トポロジー)を示している。インダクタとキャパシタの内の少なくともいずれかの複数の部品42は、図5に示すように、アンテナ構成10とアンテナ構成の共通給電点16と2つの接地24との間に接続されると良い。高周波数シャーシモード励起ネットワーク44が用いられて高周波数シャーシモードを励起し、低周波数シャーシモード励起ネットワーク46が用いられて低周波数シャーシモードを励起すると良い。それ故に、コンパクトなやり方でアンテナ構成10の共振周波数以上と以下で特別なモードな創成される。
【0036】
請求項の範囲に記載の範囲にある本発明の更なる変形は当業者には明らかである。
【図1】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
共通の給電点(16)をもつ第1のアンテナブランチ(12)と第2のアンテナブランチとを有するアンテナ構成(10)であって、
前記第1のアンテナブランチ(12)は、第1の伝導部(12a)と第2の伝導部(12b)と前記第1の伝導部(12a)と前記第2の伝導部(12b)との間に第1のギャップ(18)を有し、
これにより、複数のインダクタ要素(20)が前記第1のギャップ(18)を横切って並列接続されることを特徴とするアンテナ構成。
【請求項2】
前記第2のアンテナブランチ(14)は、第1の伝導部(14a)と第2の伝導部(14b)と前記第1の伝導部(14a)と前記第2の伝導部(14b)との間に第2のギャップ(22)を有し、
これにより、複数のインダクタ要素(20)が前記第2のギャップ(22)を横切って並列接続されることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ構成。
【請求項3】
前記第1のアンテナブランチ(12)は、前記第2のアンテナブランチ(14)より長いか、或いは、実質的に前記第2のアンテナブランチと同じ長さをもつことを特徴とする請求項1又は2に記載のアンテナ構成。
【請求項4】
前記第1のアンテナブランチ(12)の前記第2の伝導部(12b)は、複数の伝導経路(32)を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のアンテナ構成。
【請求項5】
前記複数の伝導経路(32)は、異なる長さをもつことを特徴とする請求項4に記載のアンテナ構成。
【請求項6】
前記第1のアンテナブランチ(12)の前記第2の伝導部(12b)は、少なくとも部分的には、線状蛇行パターンのような蛇行形状の伝導経路(30)を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のアンテナ構成。
【請求項7】
前記第1のアンテナブランチ(12)の前記第2の伝導部(12b)は、少なくとも部分的には、螺旋形状の伝導経路(34)を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のアンテナ構成。
【請求項8】
前記アンテナ構成は、接地点(24)と前記接地点(24)に接続された寄生放射ブランチ(26)とを有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のアンテナ構成。
【請求項9】
前記アンテナ構成は、接地点(24)と前記接地点(24)と前記第1のアンテナブランチ(12)との間に接続された伝導経路(28)とを有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のアンテナ構成。
【請求項10】
前記インダクタ要素(20)は、少なくとも1つのコイルをもつ巻線要素、或いは、チップ状のインダクタ、或いは、何らかの種類のインダクタであることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のアンテナ構成。
【請求項11】
周波数レンジで、700−800MHz、824−894MHz、880−960MHz、1710−1850MHz、1820−1990MHz、1920−1990MHz、1920−2170MHz、2500−2700MHzの内、1つ、或いは、2つ以上、或いは、全ての周波数レンジで送受信を行うように構成されたことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載のアンテナ構成。
【請求項12】
請求項1乃至11のいずれか1項に記載のアンテナ構成(10)を有することを特徴とするプリント回路基板(36)。
【請求項13】
請求項1乃至11のいずれか1項に記載のアンテナ構成(10)、或いは、請求項12に記載のプリント回路基板(36)を有することを特徴とする携帯電子機器。
【請求項14】
前記携帯電子機器は、移動体電話のような移動体通信機器であることを特徴とすることを特徴とする請求項13に記載の携帯電子機器。
【請求項15】
前記アンテナ構成(10)は、前記移動体通信機器が使用中には、前記携帯電子機器の底部(40b)に位置することを特徴とすることを含むことを特徴とする請求項14に記載の携帯電子機器。
【請求項16】
デュアルバンド或いはマルチバンドでの応用に適しているようにアンテナ構成(10)を変換するキットであって、前記キットは、
伝導部(12b,14b)と、
並列接続される複数のインダクタ要素(20)とを有し、
前記複数のインダクタ要素(20)は前記アンテナ構成(10)のアンテナブランチ(12,14)の伝導部(12a,14b)に接続されるように構成されていることを特徴とするキット。

【図1b】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2012−518300(P2012−518300A)
【公表日】平成24年8月9日(2012.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−549444(P2011−549444)
【出願日】平成21年8月7日(2009.8.7)
【国際出願番号】PCT/EP2009/060266
【国際公開番号】WO2010/094348
【国際公開日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(502087507)ソニーモバイルコミュニケーションズ, エービー (823)
【Fターム(参考)】