説明

アンテナ測定装置

【課題】 少なくとも2つの素子アンテナの素子電界振幅及び位相を同時に求めることのできるアンテナ測定装置を得る。
【解決手段】 フェーズドアレーアンテナを構成する素子アンテナの電界分布を求める素子電界ベクトル回転法を用いたアンテナ測定装置において、ピックアップアンテナと、それにより受信される上記高周波信号の受信電力を測定する検波回路と、測定された受信電力の変化をフーリエ級数展開しフーリエ係数を求めるフーリエ級数展開演算回路と、当該フーリエ係数から仮想サブアレー内の全素子励振位相を同時に変化させたときの受信電力の変化を演算し、この演算結果から各サブアレー電界振幅及び位相を測定するサブアレー電界演算回路と、このサブアレー電界振幅及び位相から各アンテナ素子電界振幅および位相を推定する複数素子電界演算回路とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、通信/レーダ等のフェーズドアレーアンテナを構成する素子アンテナの素子電界を測定するためのアンテナ測定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のアンテナ装置では、送信機から送信された高周波信号は、ピックアップアンテナから空間に放射される。この放射された高周波信号は、複数の素子アンテナにより受信される。この受信される状態で、可変移相器を制御して、各素子アンテナの設定位相を制御回路により順次変化させる。測定演算回路は、全アレー合成出力電力の最大値と最小値の比、および、最大値を与える位相変化量を測定して、各素子アンテナの素子電界振幅、位相を算出する。例えば、特許文献1参照の素子電界ベクトル回転法(REV法)。
【0003】
上記のように構成された従来のアンテナ測定装置においては、素子アンテナの素子電界を求めるためには、当該素子アンテナに接続されている移相器のみ位相値を変化させる必要があった。つまり、全ての素子アンテナの素子電界を求めるためには、素子数分だけ測定を繰り返さなければならなかった。このため、多素子のアレーアンテナの場合には測定時間が膨大になるという問題点があった。
【0004】
また、上記問題点を回避するための手法も提案されている。特許文献2のものでは、少なくとも2つの素子アンテナの位相を同時に制御させたときのアレー合成電力の変化を測定し、この記電力の変化をフーリエ級数展開した結果を用いて素子アンテナの素子電界振幅および位相を同時に求めることができ、測定時間の短縮を図ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特公平1−37882号公報
【特許文献2】特開2005−114391号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献2のものでは、用いるディジタル移相器のビット数により同時に求めることのできる素子アンテナの素子電界振幅および位相の数が制限される。このため、素子数が非常に多い場合(例えば、数万以上) 、全素子アンテナの素子電界振幅および位相を求めるために非常に時間がかかるという問題がある。また、数個の素子電界ベクトルを変化させても、アレーアンテナ全体のS/N(Signal/Noise)比に埋もれてしまい、精度よく各素子アンテナの素子電界振幅および位相を測定できないという問題がある。
【0007】
この発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、複数素子を仮想サブアレーとして定義し、この仮想サブアレーを通常のREV法の素子とみなして仮想サブアレーのサブアレー振幅および位相を測定し、この結果から各素子の素子電界振幅および位相を推定する。ここで、任意の素子が複数の仮想サブアレーに包含されるように仮想サブアレー群を定義することで、全素子の素子電界振幅および位相を推定することができる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明に係るアンテナ測定装置は、高周波信号を送信する送信機と、上記高周波信号を分配する電力分配回路と、分配された上記高周波信号を放射する少なくとも2つの素子アンテナと、上記各素子アンテナにより放射される上記高周波信号に通過位相を与えるディジタル移相器と、上記ディジタル移相器の少なくとも2つに関してその通過位相を同時に回転させる複数素子移相器制御回路とを有するフェーズドアレーアンテナと、上記各素子アンテナから放射された上記高周波信号を受信するピックアップアンテナと、上記ピックアップアンテナにより受信された上記高周波信号の受信電力を測定する検波回路と、上記フェーズドアレーアンテナの上記複数素子移相器制御回路により上記ディジタル移相器の通過位相を回転させたときの上記検波回路により測定される受信電力の変化をフーリエ級数展開してフーリエ係数を求めるフーリエ級数展開演算回路と、上記フーリエ級数展開演算回路が求めたフーリエ係数から、仮想サブアレー内の全素子励振位相を変化させたときの受信電力変化を演算し、この演算結果から当該素子アンテナの素子電界振幅及び位相を測定するサブアレー電界演算回路と,このサブアレー電界から各素子アンテナの素子電界振幅および位相を推定する複数素子電界演算回路とを備えた。
【発明の効果】
【0009】
本発明では、複数素子を仮想サブアレーとして定義して、この仮想サブアレーごとにREV法を適用し、この結果から全素子アンテナの素子電界振幅および位相を推定することができる。このため、通常のREV法に比べて、測定時間を早めることができる。また、仮想サブアレー内の全素子の移送を変化させるため、測定時にアレーアンテナ全体のS/Nに埋もれることを避けることができ、精度よく各素子アンテナの素子電界振幅および位相を測定できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】この発明の実施の形態1に係るアンテナ測定装置の構成を示したブロック図である。
【図2】素子アンテナ1−nに関して、アンテナ面に対して正面方向からみた図である。
【図3】素子アンテナの素子電界振幅および位相の推定フローチャートである。
【図4】この発明の実施の形態3に係るアンテナ測定装置の構成を示したブロック図である。
【図5】この発明の実施の形態4に係るアンテナ測定装置の構成を示したブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係るアンテナ測定装置の構成を示したブロック図である。図1に示すように、複数の素子アンテナ1−n(n=1、2、・・・N)が同一の開口上に配置され、各素子アンテナ1−nには、Mビットのディジタル移相器2−n(n=1、2、・・・N)がそれぞれ1つずつ、配置されている。また、各ディジタル移相器2−nは、電力分配回路3に接続されている。また、各ディジタル移相器2−nは複数素子移相器制御回路4にも接続されている。複数素子移相器制御回路4は、ディジタル移相器2−nの複数個に関して、その通過位相を同時に変化させる。また、電力分配器3には、送信機5が接続されている。以上の構成要素により、フェーズドアレーアンテナ100を構成している。
【0012】
図1に示すように、ピックアップアンテナ6aが、素子アンテナ1−nに対向して離間して設けられている。ピックアップアンテナ6aには、ピックアップアンテナ6aの受信電力を測定する検波回路7が接続されている。検波回路7にはフーリエ級数展開演算回路8が接続されている。フーリエ級数展開演算回路8は、複数個の素子アンテナ1−nのディジタル移相器2−nの通過位相を複数素子移相器制御回路4により変化させたときに、検波回路7により測定される受信電力の変化をフーリエ級数展開し、フーリエ係数を求めるものである。また、フーリエ級数展開演算回路8にはサブアレー電界演算回路9が接続されている。サブアレー電界演算回路9は、フーリエ級数展開演算回路8により求めたフーリエ係数から、当該サブアレー11−pおよび12−qのサブアレー電界振幅および位相を求める。複数素子電界演算回路10は、サブアレー電界演算回路9により求めた各サブアレー11−p、12−qのサブアレー振幅および位相から各素子アンテナ1−nの素子電界振幅および位相を求める。
【0013】
図2は、素子アンテナ1−nに関して、アンテナ面に対して正面方向からみた図である。各素子アンテナの配列される開口はどのような形状でもよい。そして、図2に示すように各行、各列の素子アンテナ群をそれぞれ、行サブアレー11−p(p=1、2、・・・P)、列サブアレー12−q(q=1、2、・・・Q)と定義する。なお、この行サブアレー11−p、列サブアレー12−qはともに、仮想的なサブアレーであり、物理的に分割されたサブアレーでなくてもよい。
【0014】
図3は、素子アンテナの素子電界振幅および位相の推定フローチャートである。動作について図1および図3のフローチャートを用いて簡単に説明する。送信機5から放射された高周波信号は、電力分配器3により分配され、ディジタル移相器2−nにより適当な透過位相をあたえられた後に複数の素子アンテナ1−nから空間に放射される。なお、このときのディジタル移相器2−nの通過位相は、複数素子移相器制御回路4により、行サブアレー11−p内の全ての素子アンテナの透過位相が同時に同じ位相量だけ変化されている。このようにして素子アンテナ1−nから放射された高周波信号は、ピックアップアンテナ6aにより受信される。このときの受信電力を検波回路7が測定し、フーリエ級数展開演算回路8により当該受信電力の変化がフーリエ級数展開され、フーリエ係数が求められる。
【0015】
サブアレー電界演算回路9は、フーリエ級数展開演算回路8により求めたフーリエ係数から各行サブアレー11−pのサブアレー電界振幅および位相を求める(S1)。
【0016】
次に、行サブアレー11−pのサブアレー電界および位相を求めたのと同様の方法で、サブアレー電界演算回路9は、各列サブアレー12−qのサブアレー電界および位相を求める(S2)。
【0017】
複数素子電界演算回路10は、サブアレー電界演算回路9により求められた行サブアレー11−pおよび列サブアレー12−qのそれぞれのサブアレー電界振幅および位相から、各素子アンテナ1−nの素子電界振幅および位相を推定する(S3)。
【0018】
本発明におけるサブアレー電界演算回路9の演算原理を以下に示す。ここでは行サブアレーのサブアレー電界振幅および位相の求め方について示すが、列サブアレーに関しても同様である。初期状態における各サブアレー電界の振幅をEp、位相をφpとし、このときのアレー合成電界の振幅をE、位相をφとする。この初期状態から各サブアレー内の素子数P’個に対して全ての位相を同時にΦpだけ変化させたときのアレー合成電界は以下の式(1)で求められる。
【0019】
【数1】



【0020】
初期状態のアレー合成電界との相対値を考えると以下の式(2)のようになる。
【0021】
【数2】


【0022】
ここで、kpは初期状態のアレー合成電界振幅との相対値、Xpは初期状態のアレー合成電界位相との相対値である。式(2)より、アレー合成電力を求めると以下の式(3)となる。
【0023】
【数3】



【0024】
式(3)において、pとp’を入れ替えた項は等しくなると考えると、式(3)は次式(4)のように表すことができる。
【0025】
【数4】


【0026】
ここで、A、XCpp’、XSpp’、Cp、Spは所定のある係数であり、式(4)の形から明らかなように初期状態からP’個の行サブアレー11−pの位相を同時に変化させたときのアレー合成電力の変化を観測し、これをフーリエ級数展開演算回路8によりもとめたフーリエ係数そのものである。すなわち、フーリエ級数展開演算回路8により求めたフーリエ係数の内、Aは定数項、XCpp’はcos(Φp−Φp’)に関するフーリエ係数、XSpp’はsin(Φp−Φp’)に関するフーリエ係数である。式(4)において、p=Rとなる項を除いて、Φp=0とおくと式(5)を得る。
【0027】
【数5】


【0028】
式(5)は、p=Rとなる行サブアレー11−p内の全素子励振位相を360度変化させたときのアレー合成電力の変化がコサインカーブとなることを意味している。したがって、p=Rとなる行サブアレー11−p内の全素子励振位相を360度変化させたときのアレー合成電力の変化の最大値と最小値の比rは式(6)で求めることができる。
【0029】
【数6】


【0030】
但し、(6)において、変数α、cおよびsは、それぞれ、以下により定義される。
【0031】
【数7】


【0032】
【数8】


【0033】
【数9】


【0034】
また、p=Rとなる行サブアレー11−p内の全素子励振位相を360度変化させたときのアレー合成電力が最大値となる位相値−Φは式(10)で求めることができる。
【0035】
【数10】


【0036】
したがって、p=Rとなるサブアレー11−p内の全素子の励振位相を360度変化させたときのアレー合成電力の最大値と最小値の比および上記最大値を与える位相変化量が、それぞれ、式(6)および式(10)による求めることができるので、これらの値から当該行サブアレー11−pのサブアレー電界振幅および位相を求めることができる。なお、アレー合成電力の最大値と最小値の比および上記最大値を与える位相変化量から、行サブアレーの電界振幅および位相を求める演算方法としては、例えば、上記特許文献1に示された演算式等を用いて計算すればよい。以上がサブアレー電界演算回路9により行サブアレー電界振幅および位相を求める原理である。
【0037】
サブアレー電界演算回路9により、上記に述べた行サブアレー11−pと同様の方法で列サブアレー12−qの電界振幅および位相を求めることができる。
【0038】
本発明における複数素子電界演算回路10の演算原理を以下に示す。ここで、上記サブアレー電界演算回路9で得られた行サブアレー11−pのサブアレー電界振幅をEA11−p、位相をEP11−p、列サブアレー12−qのサブアレー電界振幅をEA12−q、位相をEP12−qとする。また、各素子アンテナの素子電界振幅をEA1−n、位相をEP1−nとする。複数素子電界演算回路10は行サブアレー電界振幅および位相と列サブアレー電界振幅および位相から各素子アンテナの素子電界振幅を式(11)を用いて、位相を式(12)を用いて推定する。ここで、式(11)、(12)で求められるのは、行サブアレー11−pと列サブアレー12−qが交差する部分の素子アンテナの素子電界振幅および位相である。
【0039】
【数11】


【0040】
【数12】

【0041】
以上のように、本実施の形態によれば、行サブアレー、および列サブアレー内の全素子の位相を変化させたときのアレー合成電力の変化を測定し、上記合成電力の変化をフーリエ級数演算回路8によりフーリエ級数展開した結果を用いて、サブアレー電界演算回路9によりサブアレー電界振幅および位相をもとめ、これらの結果から複数素子電界演算回路10を用いて、各素子電界の振幅および位相を求めることができるので、従来の測定装置に比べ、測定時間を大幅に短縮できるという効果がある。また、アレー合成電力の振幅を測定するだけでよいので、ミリ波帯以上の周波数帯域のように正確な測定が困難な場合においても、素子電界振幅および位相を精度よくもとめることができるという効果がある。
【0042】
実施の形態2.
この発明の実施の形態1において、仮想サブアレーの選択の方法は行列としたが、行列に限定されるものではない。例えば矩形にサブアレーを選択する等の任意の形状でよい。
【0043】
実施の形態3.
図4は、この発明の実施の形態3に係るアンテナ測定装置の構成を示したブロック図である。図1の構成に相当する構成については、同一符号を付して示し、ここではその説明を省略する。図3に示すように、本実施の形態においては、複数のピックアップアンテナ6a〜6cが設けられている。なお、図3においては、3個のピックアップアンテナが設けられている例が記載されているが、それに限定されるものではなく、2以上の任意の個数でよい。また、それらのピックアップアンテナ6a〜6cには、電力合成回路16が接続されている。電力合成回路16は、ピックアップアンテナ6a〜6cによって受信された高周波信号を合成するための回路である。
【0044】
以上のように、本実施の形態においては、上記実施の形態1と同様の効果があるとともに、加えて、複数のピックアップアンテナ6a〜6cによって受信された高周波信号を電力合成回路16により合成した後の高い受信電力で検波するので、精度のよい測定が可能になるという効果がある。
【0045】
実施の形態4.
図5は、この発明の実施の形態4に係るアンテナ測定装置の構成を示したブロック図である。図5の構成は、上記図4の構成と基本的に同じであるため、同一の構成には同一符号を付して示し、ここではこの説明を省略する。なお、図4の構成との違いは、図5に示すように、本実施の形態では、複数のピックアップアンテナ6a〜6dを、すべて、素子アンテナ1−n(n=1、2、・・・、N)と同一開口上に設けたことを特徴としている。なお、図5においては、3個のピックアップアンテナを設ける例について示されているが、これに限定されるものではなく、2以上の任意の個数を設けるようにしてよい。また、図1の構成に、本実施の形態を適用させてもよい。
【0046】
したがって、本実施の形態においては、ピックアップアンテナ6a〜6dを素子アンテナ1−n(n=1、2、・・・、N)と同一開口上に設けたことにより、例えば、フェーズドアレーアンテナが稼働状態にある場合などのように、ピックアップアンテナとフェーズドアレーアンテナを対向することができない場合においても、素子電界の測定を行うことができるという効果がある。
【0047】
実施の形態5.
この発明の実施の形態1〜4において、送信と受信を入れ替えても同様の効果を得る。すなわち、例えば、図1の例で説明すれば、図1の送信機の代わりに、検波回路7、フーリエ級数展開演算回路8、サブアレー電界演算回路9、複数素子電界演算回路10を接続するとともに、図1の検波回路7、フーリエ級数展開演算回路8、サブアレー電界演算回路9、複数素子電界演算回路10の代わりに、送信機5を接続するようにしてもよい。なお、この場合には、図1の電力分配回路3の代わりに、電力合成回路(図示省略)を設けるようにする。他の構成については図1と同じである。
【符号の説明】
【0048】
1−1、1−2、1−n、1−N 素子アンテナ
2−1、2−2、2−n、2−N ディジタル移相器
3 電力分配器、4 複数素子移相器制御回路、5送信器
6a、6b、6c ピックアップアンテナ
7 検波回路、8 フーリエ級数展開演算回路
9 不サブアレー電界演算回路、10 複数素子電界演算回路
11 仮想行サブアレー、12 仮想列サブアレー
16 電力合成回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
高周波信号を送信する送信機と、上記高周波信号を分配する電力分配回路と、分配された上記高周波信号を放射する少なくとも2つの素子アンテナと、上記各素子アンテナにより放射される上記高周波信号に通過位相を与えるディジタル移相器と、上記ディジタル移相器の少なくとも2つに関してその通過位相を同時に回転させる複数素子移相器制御回路とを有するフェーズドアレーアンテナと、上記各素子アンテナから放射された上記高周波信号を受信するピックアップアンテナと、上記ピックアップアンテナにより受信された上記高周波信号の受信電力を測定する検波回路と、上記フェーズドアレーアンテナの上記複数素子移相器制御回路により上記ディジタル移相器の通過位相を回転させたときの上記検波回路により測定される受信電力の変化をフーリエ級数展開してフーリエ係数を求めるフーリエ級数展開演算回路と、上記フーリエ級数展開演算回路が求めたフーリエ係数から、仮想サブアレー内の全素子励振位相を変化させたときの受信電力変化を演算し、この演算結果から当該素子アンテナの素子電界振幅及び位相を測定するサブアレー電界演算回路と,このサブアレー電界から各素子アンテナの素子電界振幅および位相を推定する複数素子電界演算回路とを備えたことを特徴とするアンテナ測定装置。
【請求項2】
上記ピックアップアンテナを2つ以上設け、かつ、当該各ピックアップアンテナを電力合成回路により接続したことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ測定装置。
【請求項3】
上記ピックアップアンテナを、上記フェーズドアレーアンテナの開口内に設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載のアンテナ測定装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−112812(P2012−112812A)
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−262337(P2010−262337)
【出願日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】