説明

イベント情報を管理する装置、方法及びシステム

【課題】 イベント情報を管理する装置、方法及びシステムを提供する。
【解決手段】 被制御機器を制御し、被制御機器に対してイベント登録過程を行うイベント登録モジュールと、イベント登録過程の実行によって被制御機器から発生したイベントに関するイベント情報を受信し、イベント情報をイベント管理要請機器に提供するイベント管理モジュール及び受信したイベント情報を保存する保存モジュールとを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、イベント情報を管理する装置、方法及びシステムに係り、さらに詳細には、ホームネットワークのように一定のドメインを形成するネットワークに含まれた機器から発生する多様なイベント情報を収集し、管理してユーザにイベント情報を提供するイベント情報を管理する装置、方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
通信及びネットワーク技術の発達につれて最近多様な形態のホームネットワークが登場し、ホームネットワークを構成する色々な機器に対する制御及び監視においてユーザの便宜性を増大させるための多様な技術が提案されている。
【0003】
特に、各機器から発生するイベント情報、例えば、セットトップボックスで受信される放送をユーザにより設定された時間に録画するか、洗濯機の洗濯終了のように各機器の状態変化を示す情報が収集されてユーザに提供されることによって、ユーザが各機器の状態変化をさらに便利に認識できる技術が提案されている。
【0004】
このような技術の代表例として、UPnP技術を基盤とするホームネットワークでは、図1で図示したような過程を通じてホームネットワークに属するそれぞれの機器から発生するイベント情報がユーザに提供されうる。
【0005】
図1は、従来のUPnP技術によるイベント情報獲得過程を概略的に示すフローチャートである。
【0006】
この際、図1での‘制御機器’は、ユーザの入力によってホームネットワークを構成する他の機器の状態を変化させるか、他の機器から発生した状態変化に関する情報を受信してユーザに提供する役割を果たす。また、‘被制御機器’は、前記制御機器により動作され、所定の手続きを経て前記制御機器から発生したイベントに関する情報を提供する役割を果たす。ここで、前記制御機器と前記被制御機器は、単一のホームネットワークに属する機器である。
【0007】
図1を参照すれば、まず制御機器は、被制御機器に前記被制御機器から発生するイベントを受信するためのイベント登録を要請する(S110)。このようなイベント登録要請は、制御機器を使用するユーザによる入力により実行されるか、制御機器が動作し始めつつ、自動的に実行されうる。
【0008】
前記要請に対して被制御機器は、前記制御機器に対してイベント登録に対する応答を行う(S210)。次いで、現在の被制御機器の状態に関する情報を含む初期イベントメッセージを前記制御機器に伝送する(S130)。
【0009】
S130段階以後に、被制御機器から被制御機器の状態変化を示すイベントが発生すれば(S140)、発生したイベントに関する情報を含むイベントメッセージが前記制御機器に伝送される(S150)。この際、複数のイベントが同時に発生した場合、発生したイベントに関する情報を1つのイベントメッセージに含めて伝送しても良い。
【0010】
したがって、制御機器は、前記伝送されたイベントメッセージを解析して被制御機器から発生したイベントに関する情報をユーザに提供しうる。
【0011】
しかし、前記のような場合に制御機器が被制御機器から発生したイベントに関する情報を得るためには、必ず制御機器が被制御機器に対してイベント登録を要請せねばならない。したがって、イベント登録要請を行えない機器によっては、被制御機器から発生したイベント情報が分からなくなる問題があり、制御機器が被制御機器と同じホームネットワークに属する場合でなければ、制御機器がイベント登録要請機能を保有しているとしても、被制御機器から発生したイベント情報を受信できないという問題がある
また、制御機器がUPnP技術に基盤してイベント登録要請を行えるとしても、もし、制御機器の電源がオフになっている場合には、被制御機器から発生したイベント情報を受信できなくなる。例えば、ユーザがPDAを制御機器として被制御機器に該当するPVRに予約録画を命令した後でPDAの電源をオフにした場合、PVRが予約録画に失敗して、これに関するイベントを伝送しようとしても、PDAの電源がオフになっているために、PDAはイベント情報を受信できなくなる。
【0012】
このようにUPnPを基盤とするイベント登録要請を行えないか、被制御機器と同じホームネットワークに属していない機器を通じても被制御機器から発生したイベント情報を受信できる方法が必要となった。
【特許文献1】韓国公開特許第10−2004−0035340号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明は、被制御機器から発生したイベント情報を収集し、これを提供するイベント情報管理装置を開示することによって、さらに効率よくイベント情報を共有することを目的とする。
【0014】
本発明の目的は、以上で言及した目的に制限されず、言及されていない他の目的は下の記載から当業者に明確に理解されうる。
【課題を解決するための手段】
【0015】
前記目的を達成するために本発明の実施形態によるイベント情報管理装置は、被制御機器を制御し、前記被制御機器に対してイベント登録過程を行うイベント登録モジュールと、前記イベント登録過程の実行によって前記被制御機器から発生したイベントに関するイベント情報を受信し、前記イベント情報をイベント管理要請機器に提供するイベント管理モジュール及び前記受信したイベント情報を保存する保存モジュールと、を備える。
【0016】
また、前記目的を達成するために本発明の実施形態によってイベント情報を管理する方法は、被制御機器に対してイベント登録過程を行う段階と、前記イベント登録過程の実行によって前記被制御機器から発生したイベントに関するイベント情報を受信する段階、及び前記受信したイベント情報をイベント管理要請機器に提供する段階と、を含む。
【0017】
また、前記目的を達成するために本発明の実施形態によるイベント情報管理システムは、被制御機器と、前記被制御機器を制御し、前記被制御機器から発生したイベントに関するイベント情報を受信するイベント情報管理装置及び前記イベント情報管理装置から前記イベント情報を受信して、ユーザに提供するイベント管理要請機器と、を備える。
【0018】
その他の実施例の具体的な事項は詳細な説明及び図面に含まれている。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、UPnPを基盤とするイベント登録要請を行えないか、被制御機器と同じネットワークに属していない機器を通じても、被制御機器から発生したイベント情報を受信しうる。
【0020】
また、本発明によれば、さらに効率的にイベント情報を管理しうる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
本発明の利点及び特徴、そしてこれを達成する方法は添付された図面に基づいて詳細に後述されている実施例を参照すれば明確になる。しかし、本発明は以下で開示される実施例に限定されるものではなく、この実施例から外れて多様な形に具現でき、本明細書で説明する実施例は本発明の開示を完全にし、本発明が属する技術分野で当業者に発明の範ちゅうを完全に報せるために提供されるものであり、本発明は請求項及び発明の詳細な説明により定義されるだけである。一方、明細書全体に亙って同一な参照符号は同一な構成要素を示す。
【0022】
以下、 本発明の実施形態によるイベント情報を管理する装置、方法及びシステムを説明するためのブロック図またはフローチャートに関する図面を参考して本発明について説明する。この時、フローチャートの各ブロックとフロ−チャートの組合わせはコンピュータプログラムインストラクションにより実行可能なのが理解できるであろう。これらコンピュータプログラムインストラクションは、汎用コンピュータ、特殊用コンピュータまたはその他のプログラム可能なデータプロセッシング装備のプロセッサーに搭載されうるので、コンピュータまたはその他のプログラム可能なデータプロセッシング装備のプロセッサーを通じて実行されるそのインストラクションがフローチャートのブロックで説明された機能を行う手段を生成するように機構を作れる。これらコンピュータプログラムインストラクションは特定方式で機能を具現するためにコンピュータまたはその他のプログラム可能なデータプロセッシング装備が備えられるコンピュータによって利用可能または読取可能なメモリに保存されることも可能なので、そのコンピュータによって利用可能または読取可能なメモリに保存されたインストラクションはフローチャートのブロックで説明された機能を行うインストラクション手段を含む製造品目を生産することも可能である。コンピュータプログラムインストラクションはコンピュータまたはその他のプログラム可能なデータプロセッシング装備上に搭載することも可能なので、コンピュータまたはその他のプログラム可能なデータプロセッシング装備上で一連の動作段階が実行されてコンピュータで実行されるプロセスを生成し、コンピュータまたはその他のプログラム可能なデータプロセッシング装備を行うインストラクションはフローチャートのブロックで説明された機能を実行するための段階を提供することも可能である。
【0023】
また、各ブロックは特定の論理的機能を行うための一つ以上の実行可能なインストラクションを含むモジュール、セグメントまたはコードの一部を示すことができる。また、いくつの代替実行例では、ブロックで言及された機能が順序から外れて発生することも可能であるということに注目せねばならない。例えば、連続して図示されている2つのブロックは、実質的に同時に行われてもよく、またはそのブロックが時々該当する機能によって逆順に行われてもよい。
【0024】
一方、本明細書で使われる‘イベント’とは、ホームネットワークに属する機器で発生する色々な状態変化、例えば、セットトップボックスで放送録画が始まるか、終了すること、DVDプレーヤーが停止することなどを示し、各機器の種類によって多様な形のイベントが発生しうる。
【0025】
また、本明細書で使われる‘イベント情報’とは、イベントを発生させた機器識別情報、イベントの発生時間、イベント内容などの発生したイベントに関する情報を意味する。
【0026】
図2は、本発明の一実施形態によってイベント情報を管理するシステムを示すブロック図であって、イベント情報管理システム200は、イベント管理要請機器210、イベント情報管理装置250、そして被制御機器290を備える。
【0027】
この際、図2では、イベント管理要請機器210とイベント情報管理装置250とが分離されて図示されているが、イベント管理要請機器210とイベント情報管理装置250は、物理的に1つの機器で動作されても良い。
【0028】
また、イベント管理要請機器210、イベント情報管理装置250、そして被制御機器290は、単一のホームネットワークに属するが、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0029】
すなわち、イベント情報管理装置250と被制御機器290のみが単一のホームネットワークに属することもある。この場合、イベント管理要請機器210は、イベント情報管理装置250と接続可能な携帯用モバイル機器であるか、遠隔でイベント情報管理装置250と接続可能な端末機器である場合もある。また、この場合、イベント情報管理装置250は、ホームネットワークでのゲートウェイ(ゲートウェイ)の役割を行う。
【0030】
イベント管理要請機器210は、図1に示されたようなUPnP技術を基盤とするホームネットワークでの制御機器だけでなく、被制御機器290との直接接続が難しいか、UPnP技術によらない機器を含む。
【0031】
また、イベント管理要請機器210は、ユーザの入力により、またはイベント管理要請機器210が動作し始めることにより、イベント情報管理装置250に対して被制御機器290で発生するイベントに関する情報を収集し、収集された情報を提供することを要請する。
【0032】
イベント情報管理装置250は、イベント管理要請機器210の要請に応じて被制御機器290から発生したイベント情報を収集し、収集されたイベント情報をイベント管理要請機器210に提供する。
【0033】
また、イベント情報管理装置250は、被制御機器290を制御し、かつ被制御機器290の制御によるイベント情報をイベント管理要請機器210に提供しうる。
【0034】
被制御機器290は、イベント情報管理装置250により制御され、前記制御によって、または被制御機器290自体から発生したイベントに関する情報をイベント情報管理装置250に伝送する。イベント伝送のために被制御機器290は、イベント情報管理装置250とイベント登録過程を行う。
【0035】
図2に示されたシステム200の動作を具体的に説明する。
【0036】
まず、イベント管理要請機器210がイベント情報管理装置250に対して被制御機器290から発生したイベントに関するイベント情報を管理することを要請する。この際、イベント管理要請機器210は、イベント情報管理装置250とUPnP通信を行うか、既定のプロトコルを利用して通信しうる。
【0037】
イベント情報管理装置250は、被制御機器290に対してイベント登録を要請し、被制御機器290は、これに対して応答する。この際、被制御機器290が複数存在する場合には、イベント情報管理装置250は、あらゆる被制御機器に対してイベント登録を要請するか、選択的に一部被制御機器に対してイベント登録を要請しても良い。図2では、説明の便宜上1つの被制御機器290のみが示されている。
【0038】
イベント登録要請/応答過程が終了した後、被制御機器290からイベントが発生すれば、発生したイベントに関するイベント情報を含むイベントメッセージがイベント情報管理装置250に伝えられる。
【0039】
イベント情報管理装置250は、伝えられたイベントメッセージからイベント情報を抽出してイベント管理要請機器210に伝達するか、抽出されたイベント情報を保存した後、イベント管理要請機器210の要請に応じて提供しうる。
【0040】
イベント管理要請機器210は、イベント情報管理装置250から受信したイベント情報を表示するか、サウンドとして出力してユーザに提供しうる。
【0041】
図3は、本発明の一実施形態によってイベント情報を管理するイベント情報管理装置の構成を示すブロック図である。
【0042】
図3を参照すれば、本発明によるイベント情報管理装置250は、ネットワークインターフェースモジュール252、制御モジュール254、保存モジュール256、イベント登録モジュール258、そしてイベント管理モジュール260を含む。
【0043】
ネットワークインターフェースモジュール252は、イベント管理要請機器210または被制御器290と通信を行い、通信媒体によって有線または無線通信が可能である。
【0044】
制御モジュール254は、イベント情報管理と関連してネットワークインターフェースモジュール252を通じて受信したメッセージを解析するか、イベント管理要請機器210または被制御機器290に伝送するメッセージを生成してネットワークインターフェースモジュール252を通じて伝送する役割を果たす。また、制御モジュール254は、被制御機器290を制御するための制御メッセージを生成してネットワークインターフェースモジュール252を通じて被制御機器290に伝送しうる。
【0045】
イベント登録モジュール258は、被制御機器290に対してイベント登録を要請するための情報を保存モジュール256から抽出して制御モジュール254に提供し、制御モジュール254は、前記抽出された情報に基づいてイベント登録要請のためのメッセージを生成してネットワークインターフェースモジュール252を通じて被制御機器290に伝送する。この際、イベント登録を要請するための情報の例として、イベント情報管理装置250の識別情報、被制御機器290の識別情報がある。
【0046】
そして、被制御機器290に対する制御メッセージ伝送は、イベント登録モジュール258によっても実行され、この場合、イベント登録モジュール258は、ネットワークインターフェースモジュール252と直接連結されて動作しうる。
【0047】
イベント管理モジュール260は、被制御機器290から受信したイベントメッセージを解析して発生したイベントに関するイベント情報を保存モジュール256に保存し、これを管理する。また、イベント管理要請機器210の要請に応じて保存モジュール256に保存されたイベント情報を抽出して制御モジュール254に提供し、制御モジュール254は、前記抽出された情報に基づいてイベントログ情報を提供するためのメッセージを生成して、ネットワークインターフェースモジュール252を通じてイベント管理要請機器210に伝送する。
【0048】
保存モジュール256は、被制御機器290から発生したイベントに関するイベント情報と被制御機器290に対してイベント登録要請のための情報とを保存する。
【0049】
この時、本実施例で使われる、“モジュール”という用語は、ソフトウェアまたはFPGAまたはASICのようなハードウェア構成要素を意味し、モジュールは所定の役割を行う。しかし、モジュールはソフトウェアまたはハードウェアに限定されるものではない。モジュールはアドレッシングできる保存媒体に位置すべく構成されても良く、1つまたはそれ以上のプロセッサーを再生させるように構成されても良い。したがって、一例としてモジュールはソフトウェア構成要素、客体向けソフトウェア構成要素、クラス構成要素及びタスク構成要素のような構成要素と、プロセス、関数、属性、プロシージャー、サブルーチン、プログラムコードのセグメント、ドライバー、ファームウェア、マイクロコード、回路、データ、データベース、データ構造、テーブル、アレイ及び変数を含む。構成要素とモジュール内で提供される機能はより少数の構成要素及びモジュールに結合されるか、追加的な構成要素とモジュールにさらに分離されうる。のみならず、構成要素及びモジュールはディバイスまたは保安マルチメディアカード内の1つまたはそれ以上のCPUを再生させるように具現されることもある。
【0050】
図3に示された各モジュールの動作を、図4に示されたフローチャートによって具体的に説明する。
【0051】
まず、イベント管理要請機器210がイベント情報管理装置250に対して被制御機器290で発生するイベント情報を保存することを要請する(S402)。
【0052】
一方、ユーザは、イベント情報管理装置250に対してネットワークに存在するあらゆる機器で発生するイベントを自動で管理可能に設定することもできる。これにより、イベント情報管理装置250は、イベント管理要請機器210からのイベント情報保存要請がなくても、イベントを管理可能となる。
【0053】
前記要請に応じてイベント情報管理装置250の制御モジュール254は、イベント登録モジュール258を動作させてイベント情報を保存するための環境を設定する(S404)。例えば、イベント登録モジュール258は、イベントが発生した時間、イベントが発生した被制御機器またはイベント種類によって保存モジュールに保存可能な環境を構築しうる。
【0054】
また、ユーザがイベント管理要請機器210を通じてイベント情報保存を要請する時、環境設定に関する情報を提供することによって、ユーザが所望する形でイベント情報が保存される環境を構築することもできる。
【0055】
このような環境が設定されれば、イベント登録モジュール258は、被制御機器290に対してイベント登録を要請するための情報を保存モジュール256から抽出して制御モジュール254に提供し、制御モジュール254は、前記抽出された情報に基づいてイベント登録要請のためのメッセージを生成して、ネットワークインターフェースモジュール252を通じて被制御機器290に伝送する(S406)。この際、イベント登録を要請するための情報の例として、イベント情報管理装置250の識別情報、被制御機器290の識別情報がある。このような情報は、被制御機器290に保存されることができ、今後被制御機器290からイベントが発生した場合、イベントメッセージの伝送時に利用しうる。
【0056】
被制御機器290は、前記要請に対するイベント登録応答を行い(S408)、被制御機器290の現状を示す初期イベントメッセージをイベント情報管理装置250に伝送する(S410)。
【0057】
この際、現状とは、例えば、被制御機器290がDVDプレーヤーである場合、現在DVDが再生されているならば、現状は‘再生’となり、これに対応する情報がメッセージ形態にイベント情報管理装置250に伝えられることである。
【0058】
もし、被制御機器290からイベントが発生すれば(S412)、被制御機器290は、発生したイベントに関するイベント情報を含むイベントメッセージをイベント情報管理装置250に伝送する(S414)。
【0059】
この際、イベント情報は、被制御機器の状態変化を示す変数及び前記変数値を含み、このような情報は、フレーム形態またはXML(エクステンシブルマークアップランゲージ)のような構造化された文書の形態に伝送しうる。
【0060】
イベント情報管理装置250の制御モジュール254は、ネットワークインターフェースモジュール252を通じて受信されたイベントメッセージをイベント管理モジュール260に伝達し、イベント管理モジュール260は、前記イベントメッセージを解析し、S404段階で設定された環境によってイベント情報を保存モジュール256に保存する(S416)。
【0061】
被制御機器290からイベントが発生する度に該当するイベント情報がイベント情報管理装置250に伝えられるので、保存モジュール256には、イベント情報に関するログ情報が残る。
【0062】
このようなログ情報を示す例を図5に示す。
【0063】
図5を参照すれば、ログ情報テーブル500は、イベント発生時間、被制御機器の種類、イベント内容をそれぞれのフィールドとして該当するイベント情報が記録されている。
【0064】
イベント情報が保存モジュール256に保存された後、イベント管理要請機器210がイベント情報管理装置250に対して前記ログ情報を要請すれば(S418)、イベント管理モジュール260は、保存モジュール256からイベントログ情報を抽出してイベント管理要請機器210に提供する(S420)。
【0065】
イベント管理要請機器210は、イベント情報管理装置250から受信したログ情報を表示してユーザに提供するか、音声信号を出力してユーザに提供しうる(S422)。
【0066】
また、イベント管理要請機器210は、イベントログ情報を被制御機器別、イベント種類またはイベント発生時間によって整列(ソーティング)してユーザに提供し、ユーザにイベント情報を検索しうる機能を提供することもできる。
【0067】
一方、イベントログ情報は、イベント発生による新たなイベント情報がイベント情報管理装置250に保存される度にイベント管理要請機器210からの要請がなくても、直ちに、または一定の周期でイベント管理要請機器210に伝送されることもある。
【0068】
もし、イベント情報管理装置250がイベント登録を解除しようとすれば、イベント情報管理装置250は、被制御機器290に対してイベント登録解除要請を行い(S430)、被制御機器290は、これに対する応答を行うことによって(S435)、被制御機器290から発生したイベントに関するイベント情報は、これ以上イベント情報管理装置250に伝えられなくなる。
【0069】
イベント情報管理装置250は、一度被制御機器290に対してイベント登録過程を行えば、被制御機器290からイベントが発生する度にイベントメッセージを通じて該当するイベント情報を受信するために、ユーザは、イベント管理要請機器210を利用して何時でもイベント情報管理装置250に接続してイベントログ情報を提供されうるようになる。
【0070】
一方、本明細書では、本発明をさらに容易に説明するためにホームネットワークを例として説明したが、これは例示的なものであって、物理的または論理的に区別されるネットワークにも適用可能であるということは、当業者に自明である。
【0071】
以上、添付図を参照して本発明の実施例を説明したが、 本発明が属する技術分野で当業者ならば本発明がその技術的思想や必須特徴を変更せずとも他の具体的な形に実施されうるということが理解できるであろう。したがって、前述した実施例は全ての面で例示的なものであって、限定的なものではないと理解せねばならない。
【産業上の利用可能性】
【0072】
本発明は、イベント情報を管理する装置、方法及びシステムに関連した技術分野に好適に適用されうる。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】従来の技術によるイベント情報獲得過程を示すフローチャートである。
【図2】本発明の一実施形態によってイベント情報を管理するシステムを示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態によってイベント情報を管理するイベント情報管理装置の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施形態によるイベント情報を管理する方法を示すフローチャートである。
【図5】本発明の一実施形態によるイベントログ情報テーブルを示す例示図である。
【符号の説明】
【0074】
58 イベント登録モジュール
60 イベント管理モジュール
250 イベント情報管理装置
252 ネットワークインターフェースモジュール
254 制御モジュール
256 保存モジュール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被制御機器を制御し、前記被制御機器に対してイベント登録過程を行うイベント登録モジュールと、
前記イベント登録過程の実行によって前記被制御機器から発生したイベントに関するイベント情報を受信し、前記イベント情報をイベント管理要請機器に提供するイベント管理モジュールと、
前記受信したイベント情報を保存する保存モジュールと、を備えるイベント情報管理装置。
【請求項2】
前記イベント管理要請機器は、前記受信したイベント情報をユーザに提供する請求項1に記載のイベント情報管理装置。
【請求項3】
前記イベント情報は、イベントが発生した時間に関する情報を含む請求項1に記載のイベント情報管理装置。
【請求項4】
前記イベント情報は、発生したイベントの内容に関する情報を含む請求項1に記載のイベント情報管理装置。
【請求項5】
前記イベント情報は、イベントが発生した被制御機器の識別情報を含む請求項1に記載のイベント情報管理装置。
【請求項6】
前記イベント管理モジュールは、前記イベント管理要請機器の要請に応じて前記保存モジュールに保存された多数のイベント情報からなるイベントログ情報を前記イベント管理要請機器に伝送する請求項1に記載のイベント情報管理装置。
【請求項7】
前記イベントログ情報は、選択的に前記イベント管理要請機器に提供される請求項6に記載のイベント情報管理装置。
【請求項8】
被制御機器に対してイベント登録過程を行う段階と、
前記イベント登録過程の実行によって前記被制御機器から発生したイベントに関するイベント情報を受信する段階と、
前記受信したイベント情報をイベント管理要請機器に提供する段階と、を含むイベント情報管理方法。
【請求項9】
前記イベント情報は、イベントが発生した時間に関する情報を含む請求項8に記載のイベント情報管理方法。
【請求項10】
前記イベント情報は、発生したイベントの内容に関する情報を含む請求項8に記載のイベント情報管理方法。
【請求項11】
前記イベント情報は、イベントが発生した被制御機器の識別情報を含む請求項8に記載のイベント情報管理方法。
【請求項12】
前記受信したイベント情報を保存する段階をさらに含む請求項8に記載のイベント情報管理方法。
【請求項13】
前記保存した多数のイベント情報からなるイベントログ情報を前記イベント管理要請機器に伝送する段階をさらに含む請求項12に記載のイベント情報管理方法。
【請求項14】
前記イベントログ情報は、選択的にイベント管理要請機器に提供される請求項13に記載のイベント情報管理方法。
【請求項15】
被制御機器と、
前記被制御機器を制御し、前記被制御機器から発生したイベントに関するイベント情報を受信するイベント情報管理装置と、
前記イベント情報管理装置から前記イベント情報を受信して、ユーザに提供するイベント管理要請機器と、を含むシステム。
【請求項16】
前記イベント情報管理装置は、前記イベント管理要請機器の要請に応じて前記被制御機器に対するイベント登録過程を行った後、前記被制御機器から発生したイベントに関するイベント情報を受信する請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記イベント情報管理装置は、前記受信したイベント情報を保存する請求項15に記載のシステム。
【請求項18】
前記イベント情報管理装置は、前記イベント管理要請機器の要請に応じて前記保存された多数のイベント情報からなるイベントログ情報を前記イベント管理要請機器に伝送する 請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
前記イベントログ情報は、選択的に前記イベント管理要請機器に提供される請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
前記イベント情報は、イベントが発生した時間に関する情報を含む請求項15に記載のシステム。
【請求項21】
前記イベント情報は、発生したイベントの内容に関する情報を含む請求項15に記載のシステム。
【請求項22】
前記イベント情報は、イベントが発生した被制御機器の識別情報を含む請求項15に記載のシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−265394(P2007−265394A)
【公開日】平成19年10月11日(2007.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−29250(P2007−29250)
【出願日】平成19年2月8日(2007.2.8)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【Fターム(参考)】