説明

インクジェットヘッド及びその製造方法

【課題】本発明は、インクジェットヘッド及びその製造方法に関する。
【解決手段】本発明は、インクを保存するインクチャンバが形成されたシリコン材質の上部基板と、前記上部基板に接合され、前記インクチャンバと連結される連結通路及びレストリクタが加工されて形成された低温同時焼成セラミック材質の中間基板と、前記中間基板に接合され、前記連結通路と連結されるノズルが加工されて形成されたシリコン材質の下部基板と、を含むインクジェットヘッド及びその製造方法を提供する。本発明によると、陽極接合により、シリコン基板からなる基板とセラミック基板とを接合することによって基板間の接合を緻密で容易にし、製造歩留りが向上したインクジェットヘッド及びその製造方法を提供することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インクジェットヘッド及びその製造方法に関し、陽極接合により、シリコン基板からなる基板とセラミック基板とを接合することによって基板間の接合を緻密で容易にし、製造歩留りが向上したインクジェットヘッド及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
インクジェットヘッドは、電気信号を物理的な力に変換し、小さいノズルを通じてインクが液滴状で吐出されるようにする原理を用いるものである。このようなインクジェットヘッドには多様な機能を有する構造が形成されるが、インクジェットヘッドを駆動させる駆動体としては、圧電体(piezoelectric material、PZT)が使用され、その構造材料はステンレス鋼(SUS)、セラミックまたはシリコン材質からなる。
【0003】
最近は、半導体技術とともにシリコンウエハ(Si wafer)を用いた加工技術の発達につれて、インクジェットヘッドの各レイヤーをシリコンウエハで加工した後、シリコンダイレクトボンディング(Silicon direct bonding)により接合することによって、接合層の存在しないヘッドの製造が可能となった。ステンレス鋼やセラミックの場合、各レイヤーを接合するために高分子接合層を必要とすることに対し、シリコン材料はこのような接合層が不要であるため、前述した接合層を有するヘッドに比べて多様な機能性インクを吐出することが可能である。また、ステンレス鋼やセラミック材質のヘッドは、金型を用いた製作が必要であり設計の変更が容易でないことに対し、シリコン材質のヘッドは、フォトリソグラフィー(Photolithography)方式を適用して構造を容易に変更することができるという長所も有する。従って、産業用インクジェット技術分野では、化学的に反応性の少ないシリコン材質のヘッドとして、SDBを用いて接合したものが適合すると判断される。しかし、シリコンダイレクトボンディングは工程が難しく、歩留りが低く、かつ多くの工程時間がかかるという短所を有する。
【0004】
シリコン単結晶ウエハを用いた従来のインクジェットヘッドの製作方式は、夫々の機能を有する構造を2枚または3枚のウエハで製作した後、相互接合することによってなされる。
【0005】
シリコンウエハを使用してインクジェットヘッドを製造するためには、チャンバとメンブレイン等の様々な構造を形成すべきであり、このような構造物が製造されると、夫々の構造を一体化するための接合工程が必要となる。接合工程は、夫々のシリコンウエハを整列(align)して仮接合し、約1000℃の高温で熱処理する過程を経る。
【0006】
しかし、シリコンダイレクトボンディング技術は、前述した仮接合工程において、分子間の引力だけで接合がなされるため、表面上の微細な不純物により接合品質に大きな損傷を与える可能性があるという短所を有する。従って、このように外部環境条件に敏感なシリコンダイレクトボンディング技術を用いてシリコンウエハを数枚重ねて接合する技術はかなり難しいため、高い接合歩留りも期待し難い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は上記のような問題点を解決するためのもので、本発明の目的は陽極接合により、シリコン基板からなる基板とセラミック基板とを接合することによって基板間の接合を緻密で容易にし、製造歩留りが向上したインクジェットヘッド及びその製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するため、本発明の一実施形態は、インクを保存するインクチャンバが形成されたシリコン材質の上部基板と、上記上部基板に接合され、上記インクチャンバと連結される連結通路及びレストリクタが加工されて形成された低温同時焼成セラミック材質の中間基板と、上記中間基板に接合され、上記連結通路と連結されるノズルが加工されて形成されたシリコン材質の下部基板とを含むインクジェットヘッド及びその製造方法を提供する。
【0009】
ここで、上記低温同時焼成セラミック基板と上記上部基板または上記下部基板とは、2ppm/C以下の熱膨張係数の差を有することができる。
【0010】
また、上記レストリクタの直径は、100μm以下に形成されることができる。
【0011】
ここで、上記レストリクタは、上記連結通路より小さい直径を有することができる。
【0012】
上記連結通路は、多数のフィルター孔をさらに含んで構成されることができる。
【0013】
上記の目的を達成するために、本発明の他の実施形態は、インクチャンバが形成されたシリコン材質の上部基板を提供するステップと、上記インクチャンバと連結される連結通路及びレストリクタが加工されて形成された低温同時焼成セラミック材質の中間基板を提供するステップと、上記連結通路と連結されるノズルが加工されて形成されたシリコン材質の下部基板を提供するステップと、上記中間基板及び上記上部基板または上記下部基板を夫々接合するステップとを含むインクジェットヘッド製造方法を提供する。
【0014】
上記低温同時焼成セラミック基板と上記上部基板または上記下部基板との熱膨張係数の差は、2ppm/C以下であることができる。
【0015】
上記レストリクタの直径は、100μm以下に形成されることができる。
【0016】
上記レストリクタは、上記連結通路より小さい直径を有するように形成されることができる。
【0017】
上記連結通路は、多数のフィルター孔で形成されることができる。
【0018】
上記接合ステップは、陽極接合によって行われることができる。
【0019】
上記陽極接合は、400℃から650℃の温度で800Vから1000Vの電圧が印加されて行われることができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によると、シリコン基板からなる基板とセラミック基板からなる基板とを接合することによって、精密度を確保しながら剛性を維持できるインクジェットヘッド及びその製造方法を提供することができる。
【0021】
また、本発明によるインクジェットヘッド及びその製造方法によると、陽極接合により、シリコン基板からなる基板とセラミック基板とを接合することによって基板間の接合を緻密で容易にし、インクジェットヘッドの製造歩留りを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の実施形態によるインクジェットヘッドを説明するために概略的に示した断面図である。
【図2a】本発明の実施形態によるインクジェットヘッドの製造方法を説明するために概略的に示した工程別断面図である。
【図2b】本発明の実施形態によるインクジェットヘッドの製造方法を説明するために概略的に示した工程別断面図である。
【図2c】本発明の実施形態によるインクジェットヘッドの製造方法を説明するために概略的に示した工程別断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、添付された図面を参照して本発明の好ましい実施形態を説明する。
【0024】
しかし、本発明の実施形態は、様々な他の形態に変形されることができ、本発明の範囲が以下で説明する実施形態のみに限定されるわけではない。また、本発明の実施形態は、当該技術分野において通常の知識を持った者に本発明をより完全に説明するために提供されるものである。従って、図面における構成要素の形状及びサイズなどは、より明確な説明のために誇張することもあり、図面上において同一の符号で示される構成要素は同一の構成要素である。
【0025】
図1は、本発明の実施形態によるインクジェットヘッドを説明するために概略的に示した断面図である。
【0026】
図1を参照すると、インクジェットヘッド1は、インクを保存するインクチャンバ15が形成された上部基板10と、上部基板10に接合され、インクチャンバ15と連結される連結通路27及びレストリクタ23が加工されて形成されたセラミック材質の中間基板20と、中間基板20に接合され、連結通路27と連結されるノズル35が加工されて形成された下部基板30とを含む。
【0027】
ここで、上部基板10及び下部基板30は、加工性の良いシリコン基板で構成される。上部基板10にはインクを収容して加圧する空間であるインクチャンバ1が加工され、下部基板30にはインクが液滴状で吐出される通路であるノズル5が加工される。このように上部基板10及び下部基板30には、インクジェットヘッド1の構造のうち一定水準の精密度が確保されなければならない構造が形成される。このため、本実施例では、加工性の良いシリコン基板を加工して上部基板10と下部基板30とを製作するものである。
【0028】
シリコン基板で構成される上部基板10及び下部基板30とは異なって、中間基板20はセラミック基板、その中でも、特に、低温同時焼成セラミック基板で構成される。本実施例において使用される低温同時焼成セラミック基板は、シリコン基板からなる上部基板10及び下部基板30と類似した焼成挙動を有し、焼成後もインクジェットヘッド1の寸法精密度を維持することが非常に重要である。従って、上部基板10または下部基板30との熱膨張係数の差が2ppm/C以下である低温同時焼成セラミック基板で中間基板20を構成するが、上部基板10または下部基板30との熱膨張係数の差がほとんどない低温同時焼成セラミック基板を中間基板20として使用する方が、焼成後のインクジェットヘッドの全体構造の接合部にずれや浮き上がりが発生しないため好ましい。
【0029】
上部基板10は、インク導入部13をさらに備えるように構成され、中間基板20は、連結通路27と連結されたインク流路29及びレストリクタ23と連結されたリザーバ25をさらに備えるように構成され、下部基板30は、インク流路29とノズル35との間に形成されたダンパ33をさらに備えるように構成することができる。また、上部基板10上には、インクチャンバ15を加圧してインクを移動させる圧電アクチュエータ40をさらに備えることができる。また、レストリクタ23は、連結通路27より小さい直径を有することがインク吐出量を調節するために好ましい。そして、連結通路27は、多数のフィルター孔をさらに含んで構成されることができ、多数のフィルター孔が集まってインクフィルターFを構成する。
【0030】
前述したように、シリコン基板を加工して複数の基板を製作した後に相互接合してインクジェットヘッドを製造する場合は、シリコン基板同士の接合が容易でなく、さらに、一部に不良があると全体的な接合不良を招く恐れもある。
【0031】
本実施例では、シリコン基板からなる上部基板10と下部基板30との間に配置される中間基板20を、シリコンと類似した焼成挙動を有する低温同時焼成セラミック基板で構成することによって、インクジェットヘッド1の基本的な機能を有する構造体を形成しながら、且つ各基板10、20、30間の接合力を向上させることができるインクジェットヘッド1を提供することができる。即ち、シリコン基板同士の接合より、セラミック基板とシリコン基板間の接合がより良好であるという点から、上部基板10と下部基板30とはシリコン基板で製作し、中間基板20は低温同時焼成セラミック基板で製作することによって、ヘッド全体的にはシリコン基板−低温同時焼成セラミック基板−シリコン基板の接合になるように構成するものである。
【0032】
低温同時焼成セラミック基板は、良い加工性を有するだけでなく、材質自体の剛性がシリコン基板より優れている。従って、精密加工を要する連結通路27及びレストリクタ23は、低温同時焼成セラミック基板からなる中間基板20に形成されるように構成する。
【0033】
ここで、レストリクタ23は、一般的に直径dが100μm以下を有するように形成するが、ノズル35の直径d'と比較して最適の吐出挙動が見られる直径に設計される。
【0034】
レストリクタ23は、インク導入部13を通じて導入されたインクが保存されているリザーバ25からのインクが移送される通路であり、このように移送されたインクは、インクチャンバ15を加圧してインクを移動させる圧電アクチュエータ40の駆動に従ってインクチャンバ15に移送され、次いで、連結通路を介してダンパ33に収容された後、ノズル35によって液滴状で印刷対象物に噴射される。従って、リザーバ25とインクチャンバ15との境界であるレストリクタ23及びノズル35の直径d'によってインクの吐出量が調節できる。
【0035】
また、連結通路27も既存のインクジェットヘッドより狭く加工して形成することによって、インクチャンバ15からノズル35に輸送されるインクの量を調節することができる。ここで、ダンパ33は、インクチャンバ15から圧電アクチュエータ40により吐出されるインクを輸送してノズル33に到逹するようにするものであり、形状を多様に変更することによって、インクチャンバ15から受け入れるインク量とノズル35に進行されるインク量とを調節することができるようになる。ダンパ33は選択事項であり、省略することもできる。
【0036】
以下では、図2aから図2cを参照し、本発明の実施例によるインクジェットヘッドの製造方法について説明する。
【0037】
図2aから図2cは、本発明の実施形態によるインクジェットヘッドの製造方法を説明するために概略的に示した工程別断面図である。
【0038】
図2aから図2cを参照すると、夫々シリコン基板からなる上部基板10aと下部基板30a、及び低温同時焼成セラミック基板からなる中間基板20aを配置する。
【0039】
次に、シリコン基板からなる上部基板10aを加工してインクチャンバ15とインク導入部13とを備えた上部基板10b、シリコン基板からなる下部基板30aを加工してダンパ33とノズル35とを備えた下部基板30b、及び低温同時焼成セラミック基板からなる中間基板20aを加工してインクチャンバ15と連結される連結通路27、インク流路29、レストリクタ23とリザーバ25が備えられた中間基板20bを製造する。
【0040】
本実施例において使用される低温同時焼成セラミック基板は、シリコン基板からなる上部基板10及び下部基板30と類似した焼成挙動を有し、焼成後もインクジェットヘッド1の寸法精密度を維持することが非常に重要である。従って、上部基板10及び下部基板30との熱膨張係数の差が2ppm/C以下である低温同時焼成セラミック基板で中間基板20を構成するが、上部基板10または下部基板30との熱膨張係数の差がほとんどない低温同時焼成セラミック基板を中間基板20として使用する方が、焼成後のインクジェットヘッドの全体構造の接合部にずれや浮き上がりが発生しないため好ましい。
【0041】
ここで、レストリクタ23は、一般的に直径dが100μm以下を有するように形成するが、ノズル35の直径d'と比較して最適の吐出挙動が見られる直径に設計される。
【0042】
レストリクタ23は、インク導入部13を通じて導入されたインクが保存されているリザーバ25からのインクが移送される通路であり、このように移送されたインクは、インクチャンバ15を加圧してインクを移動させる圧電アクチュエータ40の駆動に従ってインクチャンバ15に移送され、次いで、連結通路を介してダンパ33に収容された後、ノズル35によって液滴状で印刷対象物に噴射される。従って、リザーバ25とインクチャンバ15との境界であるレストリクタ23及びノズル35の直径d'によってインクの吐出量を調節することができる。
【0043】
また、連結通路27も既存のインクジェットヘッドより狭く加工して接合することによって、インクチャンバ15からノズル35に輸送されるインクの量を調節することができる。そして、連結通路27は、多数のフィルター孔をさらに含んで構成されることができ、多数のフィルター孔が集まってインクフィルターFを構成する。
【0044】
ここで、ダンパ33は、インクチャンバ15から圧電アクチュエータ40により吐出されるインクを輸送してノズル33に到逹するようにするものであり、形状を多様に変更することによって、インクチャンバ15から受け入れるインク量とノズル35に進行されるインク量とを調節することができるようになる。ダンパ33は選択事項であり、省略することもできる。
【0045】
次に、加工が完了した上部基板10bと中間基板20b、そして中間基板20bと下部基板30bとを夫々接合し、接合された上部基板10、中間基板20及び下部基板30を形成する。
【0046】
ここで、夫々のシリコン基板からなる上部基板10bと低温同時焼成セラミック基板からなる中間基板20b、そして、低温同時焼成セラミック基板からなる中間基板20bとシリコン基板からなる下部基板30bとは、陽極接合により接合する。
【0047】
陽極接合とは、材料間のイオン結合を誘導し、接合部で流体の漏水が発生せず、物理的、化学的に安定した接合が行われるようにする接合方法であって、低温同時焼成セラミック基板とシリコン基板間のイオン結合によって別途の接合層を介在しなくとも接合することができ、接合面でインクによる物理的、化学的反応を防止して堅固なヘッド構造を形成することができる。約400℃から650℃の温度で、約800Vから1000Vの電圧を印加する陽極接合により、低温同時焼成セラミック基板とシリコン基板間の界面を溶融した後に接合することができる。
【0048】
このように製造されたインクジェットヘッドの基本構造に圧電アクチュエータ40を結合し、図1に示すように、インクジェットヘッド1の製造を完了する。
【0049】
本発明によると、シリコン基板からなる基板とセラミック基板からなる基板とを接合することによって、精密度を確保しながら剛性を維持できるインクジェットヘッド及びその製造方法を提供することができる。
【0050】
また、本発明によるインクジェットヘッド及びその製造方法によると、陽極接合により、シリコン基板からなる基板とセラミック基板とを接合することによって基板間の接合を緻密で容易にし、インクジェットヘッドの製造歩留りを向上させることができる。
【0051】
本発明は、上述した実施形態及び添付された図面によって限定されるものではなく、添付された請求範囲によって限定される。従って、請求範囲に記載の本発明の技術的思想を外れない範囲内において様々な形態の置換、変形及び変更が可能であることは当技術分野において通常の知識を有する者には自明であり、これも添付された請求範囲に記載された技術的思想に属する。
【符号の説明】
【0052】
10 上部基板
13 インク導入部
15 インクチャンバ
20 中間基板
23 レストリクタ
25 リザーバ
27 連結通路
29 インク流路
30 下部基板
33 ダンパ
35 ノズル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
インクを保存するインクチャンバが形成されたシリコン材質の上部基板と、
前記上部基板に接合され、前記インクチャンバと連結される連結通路及びレストリクタが加工されて形成された低温同時焼成セラミック材質の中間基板と、
前記中間基板に接合され、前記連結通路と連結されるノズルが加工されて形成されたシリコン材質の下部基板と、
を含むインクジェットヘッド。
【請求項2】
前記中間基板と前記上部基板または前記下部基板とは、2ppm/C以下の熱膨張係数の差を有することを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッド。
【請求項3】
前記レストリクタの直径は、100μm以下であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッド。
【請求項4】
前記レストリクタは、前記連結通路より小さい直径を有することを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッド。
【請求項5】
前記連結通路は、多数のフィルター孔をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッド。
【請求項6】
インクチャンバが形成されたシリコン材質の上部基板を提供するステップと、
前記インクチャンバと連結される連結通路及びレストリクタが加工されて形成された低温同時焼成セラミック材質の中間基板を提供するステップと、
前記連結通路と連結されるノズルが加工されて形成されたシリコン材質の下部基板を提供するステップと、
前記中間基板及び前記上部基板または前記下部基板を夫々接合するステップと、
を含むインクジェットヘッド製造方法。
【請求項7】
前記中間基板と前記上部基板または前記下部基板との熱膨張係数の差は、2ppm/C以下であることを特徴とする請求項6に記載のインクジェットヘッド製造方法。
【請求項8】
前記レストリクタの直径は、100μm以下であることを特徴とする請求項6に記載のインクジェットヘッド製造方法。
【請求項9】
前記レストリクタは、前記連結通路より小さい直径を有するように形成されることを特徴とする請求項6に記載のインクジェットヘッド製造方法。
【請求項10】
前記連結通路は、多数のフィルター孔で形成されることを特徴とする請求項6に記載のインクジェットヘッド製造方法。
【請求項11】
前記接合ステップは、陽極接合によって行われることを特徴とする請求項6に記載のインクジェットヘッド製造方法。
【請求項12】
前記陽極接合は、400℃から650℃の温度で行われることを特徴とする請求項11に記載のインクジェットヘッド製造方法。
【請求項13】
前記陽極接合は、800Vから1000Vの電圧が印加されて行われることを特徴とする請求項11に記載のインクジェットヘッド製造方法。

【図1】
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【図2a】
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【図2b】
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【図2c】
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【公開番号】特開2011−56937(P2011−56937A)
【公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−285731(P2009−285731)
【出願日】平成21年12月16日(2009.12.16)
【出願人】(594023722)サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド. (1,585)
【Fターム(参考)】