説明

インタラクティブミラーの表示制御プログラム

【課題】瞬時に画面を切り換えて鏡機能の他に接客効果、前の服を着たときの画像と現在の画像或いは複数種の服をきたときの画像とを比較させることができる服飾用のインタラクティブミラーを得る。
【解決手段】ディスプレイ2にタッチパネル1を貼り付けて縦型にした本体部の左又は右側にビデオカメラ3を配置し、ビデオ画像を初めに表示してビデオカメラ3からの撮影画像に対して所定の補正を行った画像をビデオ画像に代えてディスプレイ2に表示すると共に、該画像の種類に応じたボタンウインドウを重ね表示して、該ボタンウインドウのボタンの選択に応じた画像を表示する。コンピュータ本体部10にビデオ処理部15、ミラー処理部20、撮影処理部23、比較処理部27を備え、それぞれが自身の処理部に対して他の処理部が起動しているときは起動を停止し、前記ボタンウインドウの中で自身を指定するボタンが選択されたときは起動を再開する機能を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はインタラクティブミラーに関し、特に鏡機能の他に操作者の要求に応じた画面を瞬時に表示することを可能とすると共に、現在の画像と前回の画像とを高解像で比較させることができるインタラクティブミラーに関する。
【背景技術】
【0002】
近年は画像処理技術の高速化に伴って、鏡に代わって、カメラで撮影した被写体の画像をディスプレイに瞬時に表示することで通常の鏡と同等の視覚感覚を与えるインタラクティブミラーという装置がある。
【0003】
例えば、特許文献1(特許第3505575号公報)は、洗面台の鏡が設置された場所にモニタ画面を備え、このモニタ画面の左右にビデオカメラを配置して洗面台に立った利用者の背丈に関係なく、その画像をモニタ画面に写しだしながら、天気予報等を同時に表示する。
【0004】
一方、インタラクティブミラーはカメラで撮影した被写体の画像をディスプレイに瞬時に表示するので、アパレル産業においても配置する店がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第3505575号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一般に、服飾の販売店においては、顧客は試着して服を選ぶのがほとんどであり、また販売員も顧客が着た服がにあうかどうかを対話しながら顧客の好みにあって似合う服を決定させる。
【0007】
しかしながら、服飾産業で使用されている従来のインタラクティブミラーは、もっぱら鏡機能に重点をおいている。
【0008】
このため、試着中において、試着前後の服を見てみたいと要望があっても、それを受け付けることができないという課題があった。
【0009】
また、例え試着中の前後の服を見るという機能があったとしても、それは、1枚の画像を表示するだけであるから、今きている服と前の服とを同一画面において比較できなかった。
【0010】
さらに、鏡機能はコンピュータにとっては高負荷であり、例え前の画像(1枚毎)を見ることができたとしても、その1枚の画像を得るのに時間を要していた。
【0011】
さらに、販売中においては、販売員は顧客とは和やかな雰囲気で接客したいと思っている。しかしながら、従来のインタラクティブミラーは、もっぱら鏡機能に重点をおいているので接客効果を高めるような工夫はされていない。
【0012】
本発明は以上の課題を解決するためになされたものであり、コンピュータの負荷を低減させて、瞬時に画面を切り換えて鏡機能の他に、前の画像と現在の画像を比較させることができる服飾用のインタラクティブミラーを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明のインタラクティブミラーは、ディスプレイにタッチパネルを貼り付けて縦型にした表示部の左又は右側にビデオカメラを配置して、ビデオ画像を表示した後に、この前記ビデオ画像に代えて前記ビデオカメラの撮像画像又は静止画像を表示すると共に、該画像の種類に応じたボタンウインドウを重ね表示して、該ボタンウインドウのボタンの選択に応じた画像を表示するインタラクティブミラーであって、
前記タッチパネルが操作されたとき、その操作及び操作位置をパネル操作情報として出力するパネルコントローラと、
前記ビデオカメラの1フレーム毎の撮影画像を順次内部に取り込むキャプチャーと、
前記パネルコントローラからの前記パネル操作情報及びキャプチャーボードからの撮影画像を入力するコンピュータを備え、
前記コンピュータは、予め設定されているビデオ画像を再生して前記ディスプレイに表示するビデオ処理部と、
前記撮影画像毎に、スリム化補正し、これをミラー画像として前記ディスプレイに順次出力して動画表示するミラー処理部と、
撮影指示に伴って該撮影指示時の前記ミラー画像を、ミラー画像の静止画として取り込み、これを前記ディスプレイに表示すると共に前記ミラー画像の静止画の解像度を低下させた解像度低下静止画を保存する撮影処理部と、
前記保存した解像度低下静止画をサムネイルにして表示し、該サムネイルの中で選択された数の分割ウインドウを生成し、この分割ウインドウに前記選択されたサムネイルの解像度低下静止画に対応する前記ミラー画像の静止画を表示する比較処理部とを備え、
さらに、
前記ビデオ処理部、ミラー処理部、撮影処理部、比較処理部は、それぞれが自身の処理部に対して他の処理部が起動しているときは起動を停止し、前記ボタンウインドウの中で自身を指定するボタンが選択されたときは起動を再開する起動停止手段と
を備えたことを要旨とする。
【0014】
また、本発明のインタラクティブミラーは、
前記ビデオ処理部は、
起動に伴って予め設定されているビデオ画像を再生して前記ディスプレイに出力して表示させるビデオ画像再生手段と、
前記パネル操作情報を監視し、電源の投入又は前記パネル操作情報がビデオ再生ボタンの選択を示したとき或いは前記ミラー処理部、撮影処理部又は比較処理部が一定時間起動されないときは前記ビデオ再生手段を起動し、前記パネル操作情報が前記タッチパネルのタッチ又は前記ビデオ再生ボタンの選択以外のボタンの選択を示したときに前記ビデオ再生手段を停止する第1の起動停止手段と、
を備え、
前記ミラー処理部は、
起動に伴って前記キャプチャーの撮影画像を取り込んで、前記被写体の画像をスリム化補正したミラー画像を生成して第1のメモリに記憶すると共に前記ディスプレイに順次出力して動画表示するミラーリング手段と、
前記ミラーリング手段の起動に伴って、撮影ボタン、ビデオ再生ボタン、エフェクトボタン、比較ボタン、ストック領域を含む第1のボタンウインドウを前記ミラー画像に重ね表示させる第1のボタンウインドウ表示手段と、
前記第1のボタンウインドウの操作状況を含むパネル操作情報及び前記各処理部の停止起動状況を監視し、前記ビデオ画像を表示しているときに前記パネル操作情報が前記タッチパネルのタッチを示しているとき又は前記撮影処理部或いは比較処理部が停止したときに、前記ミラーリング手段を起動させ、前記第1のボタンウインドウのエフェクトボタン以外のボタンが選択されたときは、前記ミラーリング手段を停止する第2の起動停止手段と
を備え、
前記撮影処理部は、
起動に伴って前記撮影ボタンの選択で前記第1のメモリのミラー画像を静止画として第2のメモリに取り込んで前記ディスプレイに表示させる撮影画像取込手段と、
前記撮影画像取込手段の起動に伴って、前記静止画を保存させるストックボタン及び該静止画を表示させるためのストック領域を有する第2のボタンウインドウを前記静止画に重ね表示する撮影ボタンウインドウ表示手段と、
前記ストックボタンの選択で前記第2のメモリのミラー画像の解像度を低下させた解像度低下画像を生成して第3のメモリに記憶する一方、前記ストック領域に前記解像度低下画像を表示する第1のストック領域画像表示手段と、
前記ディスプレイの前記第1のボタンウインドウ及びパネル操作情報を監視し、前記パネル操作情報が前記撮影ボタンの選択を示しているときは、前記撮影画像取込手段を起動させ、前記ビデオボタン、比較ボタンが選択されたときは、前記撮影画像取り込み手段を停止させる第3の起動停止手段と
を備え、
前記比較処理部は、
起動に伴って前記第3のメモリに記憶されている解像度低下画像を全てサムネイル画像にして表示するサムネイル表示手段と、
前記サムネイル画像の表示に伴って、画像を比較表示させるための画像比較ボタン及びストック領域を含む第3のボタンウインドウを前記サムネイル画像に重ね表示する比較ボタンウインドウ表示手段と、
前記サムネイル画像の各画像の指定に伴って、その画像に対応する前記第3のメモリの解像度低下画像を前記ストック領域に表示する第2のストック領域画像表示手段と、
前記第3のボタンウインドウの画像比較ボタンの選択に伴って前記ストック領域の解像度低下画像の数をカウントし、該カウント値に応じて画面を分割した分割ウインドウを生成し、これを表示する比較用ウインドウ表示手段と、
前記画像比較ボタンの選択に伴って前記ストック領域に表示された解像度低下静止画に対応する前記ミラー画像の静止画を前記第2のメモリから読み込んで前記分割ウインドウの該当の分割領域に表示する比較画像表示手段と、
前記ディスプレイの前記第1のボタンウインドウ及びパネル操作情報を監視し、前記パネル操作情報が前記比較ボタンの選択を示しているときは、前記サムネイル表示手段を起動させ、前記ビデオボタン、エフェクトボタン、ミラー起動ボタンが選択されたときは、前記サムネイル表示手段を停止させる第4の起動停止手段とを備えたことを要旨とする。
【発明の効果】
【0015】
以上のように本発明によれば、ビデオ処理部、ミラー処理部、撮影処理部、比較処理部を備えたインタラクティブミラーであっても、自身が起動しているときは、他の処理部が自分自身で起動を停止するので、コンピュータが高負荷状態とならないので、タッチパネルで選択したボタンウインドウのボタン選択に応じた処理画像を直ぐにディスプレイ上に得ることができる。
【0016】
このため、例えば洋品店に本発明のインタラクティブミラーを設置した場合は、販売員の意思に応じた画像(比較画像、ミラー画像、写真画像)を遅延なくディスプレイ上に表示できるので、試着者と販売員とディスプレイの画像とで意思の疎通を違和感なくできる。
【0017】
また、比較においては、サムネイルの画像(解像度低下静止画)を選択させて、この画像に対応する高解像度のミラー画像の静止画同士を瞬時に表示する。このため、洋服、和服等の微妙な色合の違いも試着において比較できる。
【0018】
また、エフェクト処理したミラー画像を表示できるので、販売員と試着者とは愉快に会話しながら対話できるので販売促進につながる。
【0019】
さらに、ディスプレイのボタンウインドウは、その画面において必要となる種類のボタンのみを表示するので、販売員にとっては操作がし易い。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本実施の形態のインタラクティブミラーの概略構成図である。
【図2】本実施の形態のインタラクティブミラーの概略取り付け図である。
【図3】本実施の形態のインタラクティブミラーの概略取り付け図である。
【図4】本実施の形態のインタラクティブミラーの概略取り付け図である。
【図5】本実施の形態のインタラクティブミラーの画面遷移を説明する説明図である。
【図6】本実施の形態のミラー処理部の構成図である。
【図7】本実施の形態の撮影・保存処理部の概略構成図である。
【図8】本実施の形態の比較処理部の構成図である。
【図9】本実施の形態の動作を説明するフローチャートである。
【図10】本実施の形態の動作を説明するフローチャートである。
【図11】本実施の形態の動作を説明するフローチャートである。
【図12】本実施の形態の動作を説明するフローチャートである。
【図13】本実施の形態のインタラクティブミラーの画面遷移を及びボタン遷移を説明する説明図である。
【図14】本実施の形態のインタラクティブミラーの画面遷移を及びボタン遷移を説明する説明図である。
【図15】本実施の形態のインタラクティブミラーの画面遷移を及びボタン遷移を説明する説明図である。
【図16】本実施の形態のインタラクティブミラーの画面遷移を及びボタン遷移を説明する説明図である。
【図17】本実施の形態のインタラクティブミラーの画面遷移を及びボタン遷移を説明する説明図である。
【図18】本実施の形態の現状テーブルを説明する説明図である。
【図19】本実施の形態の現状テーブルを説明する説明図である。
【図20】本実施の形態の現状テーブルを説明する説明図である。
【図21】本実施の形態の現状テーブルを説明する説明図である。
【図22】他の実施の形態に用いる遷移管理テーブルを説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本実施の形態のインタラクティブミラーは、服飾販売店、写真撮影店或いはゲーム店等において使用できるが、本実施の形態では洋品店に設置した場合として説明する。
【0022】
図1は本実施の形態のインタラクティブミラーの概略構成図である。図2、図3、図4は本実施の形態のインタラクティブミラーの概略取り付け図であり、例えば壁にタッチパネル1付きディスプレイ2とビデオカメラ3等を埋め込んでいる。
【0023】
図2はインタラクティブミラーの本体部の側面図であり、図3はインタラクティブミラーの本体部の正面図であり、図4はインタラクティブミラーの本体部の上面図である。図1、図2、図3、図4に示すディスプレイ2は50インチの大型液晶プラズマテレビジョンであり、縦型に壁に埋め込まれている。また、このディスプレイ2に貼り付けられているタッチパネル1は静電式のタッチパネルである。
【0024】
前述のビデオカメラ3は、図3に示すように、ディスプレイ2の右側に所定の高さで(950mm程度)、所定の方向を向けられて設置されている。なお、高さは日本人用(例えば1650mm)に950mm程度にしており、背が高い国で使用するときは1000mmとか1050mmとかに調整は可能である。
【0025】
また、図4に示すようにビデオカメラ3は、レンズ中心が水平軸に対して14度程度傾けえられて配置されている。
【0026】
さらに、ビデオカメラ3(解像度 縦1920ピクセルx横1080ピクセル)は、被写体(顧客)との距離は2m程度で全身がカメラ画面内に収まるように設置されている。
【0027】
また、本体部にはタッチパネルコントローラ4が設けられている。このタッチパネルコントローラ4によってタッチパネルの操作位置、操作状況(総称してパネル操作情報という)を知ることができる。
【0028】
また、図1に示すように、本体部に設けられているビデオカメラ3と、パネルコントローラ4と、ディスプレイ2とはケーブルでコンピュータ本体部10に接続されている。また、パネルコントローラ4とコンピュータ本体部10とはスイチングハブ11を介して接続されている。
【0029】
コンピュータ本体部10は、図1に示すように、ビデオ処理部15と、ミラー処理部20と、撮影・保存処理部23と、比較処理部27と、出力部17等を備えている。
また、コンピュータ本体部18は、現状テーブル18を備えている。また、図示しないビデオキャプチャーボードを備え、このビデオキャプチャーボードは、ビデオカメラ3からの1フレーム毎の撮像画像を順次内部に取り込む。
【0030】
現状テーブル18は、タッチパネルの現在の操作状況及び表示している画像の種類等を書き込んだテーブルであり、何がおされたか、何のモードかあるいは何を停止して何を起動させたか、どのようなボタンを表示しているか、ウインドウ画面は何か等を書き込んでいる。この現状テーブル18については詳細に後述する。
【0031】
ビデオ処理部15は、現状テーブル18の状況が現在は電源オンで初期設定の終了にと書き込んでいる場合は、直ちにビデオアプリケーションソフト(ビデオ再生手段)を起動させて、その再生画像(ビデオ画像ともいう)を出力処理部17を介してディスプレイ2に表示させる(図5(a))。このとき、現状テーブル18にビデオ再生を書き込む。
【0032】
また、ビデオ処理部15は、ビデオ再生中にタッチパネルが押されたことが現状テーブル18に書き込まれると、ビデオ処理遷移テーブル16に書き込まれている遷移情報を読み込み、この遷移情報がビデオ停止を示している場合は、直ちにビデオアプリケーションソフトを停止させる。
【0033】
また、ビデオ処理部15は、現状テーブル18にビデオボタンが押されたことが書き込まれた場合は、直ちにビデオアプリケーションソフトを起動させて、その再生画像を出力処理部17を介してディスプレイ2に表示させる(ビデオ画像又は動画ファイル再生画面ともいう)。
【0034】
すなわち、ビデオ処理部15は、起動に伴って予め設定されているビデオ画像を再生してディスプレイ2に出力して表示させるビデオアプリケーションソフトと、
パネル操作情報を監視し、電源の投入又はパネル操作情報がビデオ再生ボタンの選択を示したときにビデオアプリケーションソフトを起動し、パネル操作情報がタッチパネル1のタッチ又はビデオ再生ボタンの選択以外のボタンの選択を示したときにビデオアプリケーションソフトを停止する第1の起動停止手段を備えている。
【0035】
ミラー処理部20は、現状テーブル18にビデオ再生でタッチパネルが押されたと書き込まれているときは直ちに起動して、キャプチャーボード(図示せず)により取り込まれたビデオカメラ3からの1フレーム毎のデジタルデータを順次取り込み、これを伸張(スリム化補正)してメモリ22に記憶すると共に、ディスプレイ2に順次出力して表示(図5(b)参照)させることで、視覚的に鏡と同じ感覚を与える。例えば、ビデオカメラで撮影した顧客の画像の横幅をスリム化補正(常時補正ともいう)する。これを本実施の形態では単にミラー画像という。
【0036】
このとき、ミラー処理部20は、ミラー用遷移テーブル21のボタン遷移情報を読み込み、このボタン遷移情報に基づいて撮影ボタン(SHOOT)、比較モードボタン(VIEW ALL)、エフェクトボタン(EFFECT)、ビデオ再生ボタン(VIDEO)及びストック領域並びにミラー画面領域からなるボタンウインドウを生成し、このボタンウインドウのミラー画面領域にミラー画像に重ね表示させる(図5(b)及び図11参照)。このストック領域の表示は、後述するストック領域用メモリ29bに解像度低下静止画が保存されている場合は、保存されている全ての解像度低下静止画をストック領域に表示させる(図5(b)及び図11参照)。
【0037】
また、ミラー処理部19は、現状テーブル18にミラーボタン(BACK TO MIRRER)が押されると、直ちに起動して前述の常時補正後のミラー画像を表示させる。
【0038】
エフェクト処理部20は、現状テーブル18にエフェクトボタンが押されたことが書き込まれている場合に起動する。
【0039】
この起動に伴って、6種類の内のいずれかのエフェクト画面を表示させる(図5(d)参照)。エフェクト処理20は、SLIMボタンの選択でメモリ22のミラー画像を足長風にする補正を行い、これをメモリ22に記憶してディスプレイ2に表示させる。
【0040】
また、FATボタンが選択されるとメモリ22のミラー画像を肥満体系にする補正を行い、これをメモリ22に記憶してディスプレイ2に表示させる。
【0041】
また、HEADFATボタンが選択されると、ミラー画像の上部(頭部)を大きくする補正を行い、これをメモリ22に記憶してディスプレイ2に表示させる。
【0042】
DELAYボタンが選択されると、ミラー画像を順次読込み、該読込み毎に時間ずれさせた画像を生成して、これをメモリ22に記憶してディスプレイ2に表示させる。
【0043】
COLORボタンが選択されると、ミラー画像を順次読込み、該読込み毎に、2値化して白領域を判定し、その白領域を強調した画像を生成して、これをメモリ22に記憶してディスプレイ2に表示させる。
【0044】
DIAMONDボタンが選択されると、ミラー画像を順次読込み、該読込み毎に、2値化して任意のキャラクタを合成した画像を生成して、これをメモリ22に記憶してディスプレイ2に表示させる。
【0045】
なお、エフェクト処理部20は、撮影ボタン、CANCELボタン、ビデオボタンのボタンウインドウが表示させている。
【0046】
撮影・保存処理部23は、ボタンウインドウの撮影ボタン(SHOOT)が選択されると起動する。撮影処理部23は、スリム化補正されたメモリ22に記憶されている該選択時のフレームのミラー画像(1フレーム)を取り込んで(以下ミラー画像の静止画という)、これをディスプレイ2に表示させると共(図5(c)参照)に、このミラー画像の静止画の解像度(約20%程度)を落とさせてメモリ26に保存させる一方、メモリ25にミラー画像の静止画を記憶する。前述の20%程度の解像度の画像を本実施の形態では解像度低下静止画という。
【0047】
一方、撮影・保存処理部23は、ボタンウインドウのSTOCKボタンが選択されると、ディスプレイ2に表示したミラー画像の静止画に対応するメモリ25のミラー画像の静止画をストック領域用メモリ29aに記憶すると共にメモリ25のミラー画像の静止画の解像度を落とした解像度低下静止画をメモリ29bに記憶して、ストック領域に解像度低下静止画(以下ストック領域の解像度低下静止画という)を表示させる(図5(b)参照)。
【0048】
また、撮影・保存処理部23は、CANCELボタンが選択されて、画像が選択されると、メモリ29a、メモリ29b、メモリ25、メモリ26の静止画を削除する。
【0049】
さらに、撮影・保存処理部23は、現状テーブル18に比較ボタン、エフエクト又はビデオ再生ボタンが選択されたことが書き込まれた場合は、メモリ24の撮影・保存モードの遷移情報を読み込み、この遷移情報に従って処理を終了する。
【0050】
比較処理部27は、比較ボタン(VIEW ALL)が選択されると起動する。比較処理部27はメモリ26に記憶されている全てのミラー画像の静止画をサムネイル表示させると共に、メモリ29bのストック領域の解像度低下静止画を全て読み出して、ストック領域にこれらの静止画を全て表示させる(図5(g)参照)。
【0051】
また、比較処理部27は、ディスプレイ2のサムネイル画像のいずれかが選択されると、その選択画像に対応する解像度低下静止画をメモリ26から読み出してストック領域に表示させる(図5(g)参照)と共に、解像度低下静止画に対応するミラー画像の静止画をメモリ25から読み出してメモリ29bに保存する。
【0052】
また、比較処理部27は、COMPAREボタンが選択されると、ディスプレイ2のストック領域に表示されているストック領域解像度低下静止画の数をカウントし、この数に応じた比較ウインドウを生成させて、各ストック領域の解像度低下静止画に対応するミラー画像の静止画をメモリ29bから読み出して、比較ウインドウの各格子のサイズにしてディスプレイ2に表示させる(図5(e)(f)参照)。例えば、1枚の静止画、2枚比較の静止画・・・6枚比較の静止画を表示させる。すなわち、比較は、高解像度
さらに、比較処理部27は、現状テーブル18にエフェクト、撮影ボタン又はビデオ再生ボタン、BacK TO MIRRARが選択されたことが書き込まれている場合は、メモリ28の比較遷移モードの遷移情報を読み込み、この遷移情報に従って処理を終了する。
【0053】
出力処理部17は、ビデオ処理部15からのビデオ映像をディスプレイ2に出力させて表示させたり、ミラー処理部19からのミラー画像、撮影・保存処理部23からのミラー画像の静止画、比較処理部27からのサムネイル画像、比較画像をディスプレイ2に表示させる。
【0054】
また、各処理部の起動時、終了時にはメモリ30のBack Screenを表示させる。
【0055】
(各処理部の詳細構成)
図6はミラー処理部19の構成図である。図6に示すように、ミラー処理部19は起動判定処理19aと、スリム化補正19b(ミラーリング手段ともいう)と、ボタン表示処理19と、切換処理19dと、エフェクト処理20等から構成されている。
【0056】
起動判定処理19aは、タッチパネル2からのパネル操作情報を監視し、パネル操作情報がタッチされたときは、現状テーブル18にビデオ画像の表示でタッチパネル2のタッチと書き込まれているときは、メモリ21の起動・停止遷移情報(ビデオ画像表示、タッチでミラー起動)に基づいてスリム化補正処理19b及びボタン表示処理19cを起動させる。
【0057】
また、起動判定処理19a(第2の起動停止手段)は、パネル操作情報がタッチを示したとき現状テーブル18に撮影・保存処理部23、比較処理部27が電源オン状態で起動を停止したときは、メモリ21の起動・停止遷移情報(タッチで撮影・保存処理部23、比較処理部27が電源オン状態で起動を停止の場合は、再起動)に基づいてスリム化補正処理19bを再度起動させる。
【0058】
さらに、起動判定処理19aは、パネル操作情報がタッチを示したとき現状テーブル18にエフェクトボタン以外のボタンの選択が書き込まれたときは、スリム化補正処理19bの起動を停止する。
【0059】
スリム化補正処理19b(ミラーリング手段)は、キャプチャーボードからの1フレーム毎の撮影画像の被写体(試着者)をスリム化補正(被写体を少し痩せさせる)して、これを切換処理19dを介してメモリ22に記憶して表示させる。
【0060】
ボタン表示処理19c(第1のボタンウインドウ表示手段)は、パネル操作情報がタッチを示し、現状テーブル18に電源オンでビデオ画像の表示と書き込まれている場合は、図14に示す撮影ボタン(SH00T)、スタイル比較ボタン(VIEW ALL)、エフェクト(EFFECT)、ビデオボタン(VIDEO)およびストック領域を有するボタンウインドウ(第1のボタンウインドウ)を出力処理部17に送出してミラー画像又はエフエクト画像に重ね表示させる。
【0061】
切換処理19dは、起動判定処理19aの指示によって、スリム化処理19bのミラー画像をメモリ22に出力又はエフェクト処理部20にミラー画像を渡して、エフェクト処理された画像(エフェクト画像)をメモリ22に記憶させると共に、出力処理部17を介してディスプレイ2に表示させる。
【0062】
図7は撮影・保存処理部の構成図である。図7に示すように、撮影・保存処理部23は、起動判定処理23aと、撮影処理23bと、ボタン表示処理23cと、解像度変更処理23dとを備えている。
【0063】
起動判定処理23a(第3の起動停止手段)は、パネル操作情報がタッチを示し、現状テーブル18にミラー画像の表示(ミラーモード)で撮影ボタンの選択と書き込まれている場合は、メモリ24の起動・停止遷移情報(ミラーモードで撮影ボタンの選択で起動)に基づいて、撮影処理23b及びボタン表示処理23cを起動させる。
【0064】
撮影処理23b(撮影画像取込手段)は、起動に伴って、該起動時に対応するメモリ22のミラー画像を順次取り込み、これをミラー画像の静止画としてメモリ25に記憶して出力処理部17を介してディスプレイ2に表示させる(図13(d)参照)。また、同時に解像度変更処理23dにミラー画像を渡して解像度を20%程度(5%〜40%でもよい)を低下させた解像度低下静止画をメモリ26に記憶させる。
【0065】
また、ボタン表示処理23cからストックボタンの選択と知らせられたときは、メモリ25のミラー画像の静止画(1フレーム)をストック領域用のメモリ29aに記憶すると共に、メモリ26からこのミラー画像の静止画に対応する解像度低下静止画をメモリ29bに記憶して、これをストック領域に表示させる(第1のストック領域表示手段)。
【0066】
ボタン表示処理23cは、ストックボタン、CANCELボタン等からなるボタンウインドウ(第2のボタンウインドウ)を表示する(撮影ボタンウインドウ表示手段)。
【0067】
また、ボタン表示処理23cは、パネル操作情報がタッチを示したときに現状テーブル18がストックボタンの選択が書き込まれているときは、Cancelボタン、保存ボタン等からなるボタンウインドウを表示させる。
【0068】
図8は比較処理部27の構成図である。比較処理部27は、起動・停止処理27aと、比較アプリケーション処理27b(サムネイル表示手段、第2のストック領域画像表示手段、比較画像表示手段)と、ボタン表示処理27cと、サムネイルウインドウ作成処理27dと、ストック領域比較用ウインドウ作成処理27eを備えている。
【0069】
起動・停止処理27a(第4の起動停止手段)は、パネル操作情報がタッチを示し、現状テーブル19に比較ボタンの選択が書き込まれているときは、比較アプリケーション処理27b(サムネイル表示手段ともいう)及びボタン表示処理27cを起動し、パネル操作情報がタッチを示し現状テーブル18にビデオボタン又はエフェクトボタン若しくはミラー起動ボタン(BACK TO MIRRER)の選択が書き込まれているときは、比較アプリケーション処理27b及びボタン表示処理27cを停止させる。
【0070】
比較アプリケーション処理27bは、メモリ26の解像度低下静止画を全て読み込み、サムネイルウインドウ作成処理27dによって作成されたサムネイルウインドウの各領域にこれらの解像度低下静止画を表示させるサムネイル表示手段(図15参照)と、
パネル操作情報がタッチを示し、現状テーブル18に比較ボタンの選択でサムネイル表示した画像のいずれかが選択(座標位置を知らせる)されたことが書き込まれていることが起動・停止処理27aから知らせられると、その選択された解像度低下静止画をメモリ22から読み出してメモリ29bに記憶すると共に、ディスプレイ2のストック領域に選択された解像度低下画像を表示させ、かつ選択された解像度低下静止画に対応するメモリ25に記憶されているミラー画像の静止画をメモリ29aに記憶する(第2ストック領域画像表示手段と、
パネル操作情報がタッチを示し現状テーブル18に画像比較ボタンの選択が書き込まれているときは、メモリ29b(ストック領域)に記憶されている全ての解像度低下静止画に対応するメモリ29aのミラー画像の静止画を読み込んで、比較用ウインドウの各分割領域に表示させる比較画像表示手段(図16参照)と、
サムネイルウインドウ作成処理27dは、予め生成されている格子領域で区分けされたサムネイルウインドウを出力処理部17に出力する。
【0071】
比較用ウインドウ作成処理27eは、メモリ29bに記憶された現在の解像度低下画像の数をカウントし、このカウント値に応じた分割ウインドウを生成して出力処理部17に送出する。
【0072】
(動作説明)
上記のように構成されたインタラクティブミラーについて処理を以下に説明する。
【0073】
図9〜図12は本実施の形態の動作を説明するフローチャートである。図13〜図17は本実施の形態のインタラクティブミラーの画面遷移を及びボタン遷移を説明する説明図である。図18〜図21は現状テーブルを説明する説明図である。
【0074】
電源オンに伴ってコンピュータ本体部10は、各部の動作チェック等及び主メモリに各プログラムを読み出す初期設定を行う(S1)、そして、出力処理部17がback screen(図13(b)参照)をディスプレイ2に表示させる(S2。)
次に、初期設定の終了に伴ってビデオ処理部15は、ビデオモードと判定する(S3)。このとき、現状テーブル18にビデオモードでビデオ画面の表示を書き込んでいる。
【0075】
次に、ビデオ処理部15は、ビデオアプリケーションを起動させて予め設定されている動画の読込み処理を行い、動画(ビデオ画像)を再生してディスプレイ2に表示させる(S4、S5、S6:図13(a)参照)。
【0076】
そして、ビデオ処理部15はタッチパネル1が押されたかどうかを判定し(S7)、タッチパネル1が押されない場合は処理をステップS6に戻してビデオ画像を再生表示させる。
【0077】
また、ステップS7においてタッチパネル1が押された場合は、ビデオ再生処理を終了し、ビデオアプリケーションを終了させる(S8、S9)。この終了はビデオ遷移テーブル16の遷移情報にタッチパネル1の押下で終了と書き込まれているので終了となる。
【0078】
そして、ビデオ処理部15は、現状テーブル18にタッチパネルが押されてビデオを終了したことを書き込んで処理をステップS11に移す(S10)。
【0079】
すなわち、ビデオ処理部15は、ビデオアプリケーションソフトが起動に伴って予め設定されているビデオ画像を再生してディスプレイ2に出力して表示させる。
【0080】
第1の起動停止手段がパネル操作情報を監視し、電源の投入又はパネル操作情報がビデオ再生ボタンの選択を示したときにビデオアプリケーションソフトを起動し、パネル操作情報がタッチパネル1のタッチ又はビデオ再生ボタンの選択以外のボタンの選択を示したときにビデオアプリケーションソフトを停止する。
【0081】
ステップS11では、現状テーブル18にタッチパネル1が押されてビデオ終了と書き込んだ場合は、ミラーモードと判定してミラー処理部19が起動する。
【0082】
ミラー処理部19は、起動に伴ってミラーアプリケーションを起動(ミラーモード処理)する(S12、S13)。具体的には、起動判定処理19aがタッチパネル2からのパネル操作情報を監視し、パネル操作情報がタッチされたときは、現状テーブル18にビデオ画像の表示でタッチパネル2のタッチと書き込まれているときは、メモリ21の起動・停止遷移情報(ビデオ画像表示、タッチでミラー起動)に基づいてスリム化補正処理19b及びボタン表示処理19cを起動させる。
【0083】
ミラーアプリケーションは、ビデオカメラの1フレーム毎のデジタル画像に対してスリム化補正を処理を施し、この画像をメモリ22に記憶する(S14)。そして、エフェクト処理が選択されているかどうかを判断し、エフェクト処理が選択されていない場合は、ミラーモード時のボタンウインドウをディスプレイ2に表示させると共に、メモリ22のミラー画像を表示させる(S16b、S17:図13(c)参照)。
【0084】
ミラー画像は、図13(c)に示すように撮影ボタン(SHOOT)、比較ボタン(VIEW ALL)、エフェクトボタン(EFFECT)、ビデオボタン(VIEDO)並びに後述するストック領域等からなる。図13(c)は、予め多数の静止画がストックされた場合を示している。
【0085】
また、ステップ15において、現状テーブル18にエフェクトの選択が書き込まれていると判定したときは、エフェクト処理部20が起動してエフェクト処理を行う(S16a)。このエフェクト処理は、ミラー処理部19でビデオカメラ3の1フレーム毎の画像をスリム化補正されると、このミラー画像を取り込んでエフェクトを施し、これをメモリ22に記憶する。また、エフェクトについては後述する。
【0086】
そして、ミラー処理部19は、ボタン操作によって遷移させるモードを決定させる処理を行う(S19)。
【0087】
この処理の決定にあたっては、撮影ボタンと判定したときは、比較ボタンが選択されたことを現状テーブル18に書込み、撮影アプリケーションを起動させる(S20、S21、図10のS22)。
【0088】
図10に示すように、撮影アプリケーションは、ディスプレイ2に表示されているミラー画像を静止画としてメモリ25に取り込む(S23)。具体的には、撮影ボタンの選択時点のメモリ22に記憶されているミラー画像の静止画をメモリ25に記憶する。
【0089】
次に、ディスプレイ2に表示させているミラーモード時のボタンウインドウを削除して、撮影モード時のボタンウインドウを表示する(S25:図13(d)参照)。
【0090】
撮影モード時のボタンウインドウのボタンは、図13(d)に示すように、STOCKボタン、staffボタン、Cancelボタンである。
【0091】
次に、ボタンが選択されたかどうかを判断する(S26)。
【0092】
ステップS26において、STOCKボタンと判断したときは、撮影モード時のボタンウインドウを破棄して、現時点のミラー画像の静止画に対応するメモリ25のミラー画像の静止画をメモリ29aに書き込むと共に、このミラー画像の静止画に対応するメモリ26の解像度低下静止画をメモリ29bに書き込む一方、ストック領域にメモリ29bの解像度低下静止画を書き出して表示させる(S27、S28、S29)。
【0093】
そして、撮影アプリケーションを終了させて、現状テーブル18に撮影アプリケーションの終了を書き込む(S30)。この撮影アプリケーションの終了は、撮影・保存遷移テーブル24の遷移情報に従って終了する。すなわち、ミラーモードに遷移(待機画面)することになる。
【0094】
また、ステップS26において、STAFFボタンが選択されたときは、撮影モード時のボタンウインドウを破棄して、画面のミラー画像の静止画像をスタッフ用メモリ(図示せず)に書き込み、処理をステップS30に移す(S31、S32、S33)。
【0095】
また、ステップS26において、CANCELボタンの選択と判定したときは、撮影モード時のボタンウインドウを破棄すると共に、CANCEL指示された静止画をメモリ25から削除して処理をステップS30に戻す(S34、S35)。
【0096】
一方、ステップS19においてエフェクトボタンが押されたと判定したときは、現状テーブル18にエフェクトボタンの選択を書き込む(S40a、S40b)。
【0097】
これによって、エフェクトモードが起動し、ミラーモード時のボタンウインドウをディスプレイ2から破棄する。そして、エフェクトモード時ボタンのウインドウ表示処理を行う(S40、S41、S42:図17(b)参照)。
【0098】
次に、ボタンの選択があるかどうかを判断する(S43)。ステップS43においてボタンの選択がある場合は、選択されたエフェクト処理を行う(S44:図17(a)参照)。つまり、ミラー画像をエフェクトが取り込んで、頭部を大きくしたり、足を長くしたりする等のエフェクト処理を行って、そのエフェクト画像をメモリ22に書き込んで出力処理部17を介してディススプレイ2に表示させる。
【0099】
次にエフェクトの終了かどうかを判断し(S45)、エフェクトの終了の場合は、エフェクトモードを終了する(S46)。
【0100】
一方、ステップS19において比較ボタンが押され、その比較ボタンが押されたことが現状テーブル18に書き込まれると(S50a、S50b)、比較モードが起動する(S50、S51)。
【0101】
比較モードは、図11に示すように、メモリ26から全ての解像度低下静止画を読み込み、これをサムネイル表示すると共に比較モード時のボタンウインドウを表示する(S52:図15参照)。
【0102】
そして、ボタンの選択かどうかを判定する(S54)。
【0103】
ステップS54において、COMPEREボタンと判定したときは、ストック領域用の解像度低下静止画の数を判定し、比較モード時のボタンウインドウを破棄する(S56、S57、S58)。
【0104】
そして、枚数に応じて図12に示すように、一枚比較モードか複数枚比較モードかを判定する(S60、S61)。
【0105】
一枚比較モードの場合は、ストック領域の1枚の解像度低下静止画に対応するミラー静止画をメモリ29aから読み出して、これを画面に表示する(S62:図16参照)。
【0106】
また、複数比較モードの場合は、ストック領域に表示されている解像度低下静止画の数に応じたウインドウを生成し、この格子領域にメモリ29aのミラー画像の静止画を全て表示する(S61、S63:図16参照)
さらに、ステップS19においてビデオボタンが選択された場合は、現状テーブル18にビデオ選択を書き込み、処理をステップS11に戻してビデオモードに遷移させる(S3a、S3b)。
【0107】
一方、図11のステップS54において、Back to Mirrorが選択された場合は、比較アプリケーションが終了する(S70、S71)。
【0108】
また、Staffボタンが押されたときは、STAFFボタンの選択でstaffメモリ(図示せず)に格納されたミラー画像の静止画をディスプレイ2に表示させる(S72、S73)。
【0109】
さらに、DELETEボタンが選択されたときは、選択された画像を各メモリから削除する(S74、S75)。
【0110】
すなわち、各処理部は図18〜図21に示す現状テーブル18に基づいてボタンを遷移させている。
【0111】
図18〜図21はビデオ処理における現状テーブルと現状テーブルの更新を説明する説明図である。現状テーブルは、常に最新の状況が書き込まれている。本実施の形態ではD1〜D7を説明する。
【0112】
電源オン時の現状テーブル18は、D1としている。現状テーブルD1が図15(a)に示すように、現画面が動画再生でタッチパネルのタッチ無しで、現在のモードがビデオモード等の場合では、タッチパネルがタッチされた場合は、ミラー処理によって現状テーブル18は、図18(b)に示すように、タッチパネルがタッチありとした現状テーブルD2となる。
【0113】
また、ミラー処理においては、タッチ無しでは図16に示す現状テーブルD3となり、起動している処理はミラー処理のみで、ボタンは撮影ボタン、ビデオボタンエフェクトボタン、比較ボタンを表示していることが書き込まれる。
【0114】
また、ミラー画面時に撮影ボタンを押した場合は、停止されている処理がビデオ、エフエクト、比較とした現状テーブルD4となる。
【0115】
ビデオボタンを押した場合は、停止されている処理としてミラー、撮影、比較で、ボタンは何も表示されていない現状テーブルD5となる。
【0116】
エフェクトを押した場合は、ビデオ、撮影、比較が停止された現状テーブルD6となる。
【0117】
比較ボタンを押した場合は、停止される処理はビデオ、ミラー、撮影となり、ボタンは比較ボタンだけとなった現状テーブルD7となる。
【0118】
従って、この現状テーブルを読み込むことによって、現在のボタンの状況及び各処理の停止状況がわかるので、直ちに必要な処理に遷移させることができる。
【0119】
なお、例えば図22に示すように遷移管理テーブルを予め生成して、この遷移管理テーブルに従って各処理部が動作するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0120】
1 タッチパネル
2 ディスプレイ
3 ビデオカメラ
10 コンピュータ本体部
15 ビデオ処理部
17 出力部
18 コンピュータ本体部
20 ミラー処理部
23 撮影・保存処理部
27 比較処理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイにタッチパネルを貼り付けて縦型にした表示部の左又は右側にビデオカメラを配置して、ビデオ画像を表示した後に、この前記ビデオ画像に代えて前記ビデオカメラの撮像画像又は静止画像を表示すると共に、該画像の種類に応じたボタンウインドウを重ね表示して、該ボタンウインドウのボタンの選択に応じた画像を表示するインタラクティブミラーであって、
前記タッチパネルが操作されたとき、その操作及び操作位置をパネル操作情報として出力するパネルコントローラと、
前記ビデオカメラの1フレーム毎の撮影画像を順次内部に取り込むキャプチャーと、
前記パネルコントローラからの前記パネル操作情報及びキャプチャーボードからの撮影画像を入力するコンピュータを備え、
前記コンピュータは、予め設定されているビデオ画像を再生して前記ディスプレイに表示するビデオ処理部と、
前記撮影画像毎に、スリム化補正し、これをミラー画像として前記ディスプレイに順次出力して動画表示するミラー処理部と、
撮影指示に伴って該撮影指示時の前記ミラー画像を、ミラー画像の静止画として取り込み、これを前記ディスプレイに表示すると共に前記ミラー画像の静止画の解像度を低下させた解像度低下静止画を保存する撮影処理部と、
前記保存した解像度低下静止画をサムネイルにして表示し、該サムネイルの中で選択された数の分割ウインドウを生成し、この分割ウインドウに前記選択されたサムネイルの解像度低下静止画に対応する前記ミラー画像の静止画を表示する比較処理部とを備え、
さらに、
前記ビデオ処理部、ミラー処理部、撮影処理部、比較処理部は、それぞれが自身の処理部に対して他の処理部が起動しているときは起動を停止し、前記ボタンウインドウの中で自身を指定するボタンが選択されたときは起動を再開する起動停止手段と
を有することを特徴とするインタラクティブミラー。
【請求項2】
前記ビデオ処理部は、
起動に伴って予め設定されているビデオ画像を再生して前記ディスプレイに出力して表示させるビデオ画像再生手段と、
前記パネル操作情報を監視し、電源の投入又は前記パネル操作情報がビデオ再生ボタンの選択を示したとき或いは前記ミラー処理部、撮影処理部又は比較処理部が一定時間起動されないときは前記ビデオ再生手段を起動し、前記パネル操作情報が前記タッチパネルのタッチ又は前記ビデオ再生ボタンの選択以外のボタンの選択を示したときに前記ビデオ再生手段を停止する第1の起動停止手段と、
を有することを特徴とする請求項1記載のインタラクティブミラー。
【請求項3】
前記ミラー処理部は、
起動に伴って前記キャプチャーの撮影画像を取り込んで、該取り込み毎に前記被写体の画像をスリム化補正したミラー画像を生成して前記ディスプレイに順次出力して動画表示するミラーリング手段と、
前記ミラーリング手段の起動に伴って、撮影ボタン、ビデオ再生ボタン、エフェクトボタン、比較ボタン、ストック領域を含む第1のボタンウインドウを前記ミラー画像に重ね表示させる第1のボタンウインドウ表示手段と、
前記第1のボタンウインドウの操作状況を含むパネル操作情報及び前記各処理部の停止起動状況を監視し、前記ビデオ画像を表示しているときに前記パネル操作情報が前記タッチパネルのタッチを示しているとき又は前記撮影処理部或いは比較処理部が停止したときに、前記ミラーリング手段を起動させ、前記第1のボタンウインドウのエフェクトボタン以外のボタンが選択されたときは、前記ミラーリング手段を停止する第2の起動停止手段と
を有することを特徴とする請求項1又は2記載のインタラクティブミラー。
【請求項4】
前記ミラー処理部は、
前記ミラー画像に対して指定の種類のエフェクト処理を施して、これを前記ディスプレイに表示させるエフェクト処理部を備え、
前記第2の起動停止手段は、
前記パネル操作情報がエフェクトボタンの選択を示しているときは、前記エフェクト処理部を起動させ、エフェクトボタン以外のボタンが選択されたときは前記エフェクト処理部を停止させる手段と
を有することを特徴とする請求項3記載のインタラクティブミラー。
【請求項5】
前記撮影処理部は、
起動に伴って前記撮影ボタンの選択で前記ミラー画像を静止画として取り込んで前記ディスプレイに表示させる撮影画像取込手段と、
前記撮影画像取込手段の起動に伴って、前記静止画を保存させるストックボタン及び該静止画を表示させるためのストック領域を有する第2のボタンウインドウを前記静止画に重ね表示する撮影ボタンウインドウ表示手段と、
前記ストックボタンの選択で前記ミラー画像の解像度を低下させた解像度低下画像を生成する一方、前記ストック領域に前記解像度低下画像を表示する第1のストック領域画像表示手段と、
前記ディスプレイの前記第1のボタンウインドウ及びパネル操作情報を監視し、前記パネル操作情報が前記撮影ボタンの選択を示しているときは、前記撮影画像取込手段を起動させ、前記ビデオボタン、比較ボタンが選択されたときは、前記撮影画像取り込み手段を停止させる第3の起動停止手段と
を有することを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のインタラクティブミラー。
【請求項6】
前記比較処理部は、
起動に伴って前記取り込んだ解像度低下画像を全てサムネイル画像にして表示するサムネイル表示手段と、
前記サムネイル画像の表示に伴って、画像を比較表示させるための画像比較ボタン及びストック領域を含む第3のボタンウインドウを前記サムネイル画像に重ね表示する比較ボタンウインドウ表示手段と、
前記サムネイル画像の各画像の指定に伴って、その画像に対応する前記解像度低下画像を前記ストック領域に表示する第2のストック領域画像表示手段と、
前記第3のボタンウインドウの画像比較ボタンの選択に伴って前記ストック領域の解像度低下画像の数をカウントし、該カウント値に応じて画面を分割した分割ウインドウを生成し、これを表示する比較用ウインドウ表示手段と、
前記画像比較ボタンの選択に伴って前記ストック領域に表示された解像度低下静止画に対応する前記ミラー画像の静止画を前記分割ウインドウの該当の分割領域に表示する比較用画像表示手段と、
前記ディスプレイの前記第1のボタンウインドウ及びパネル操作情報を監視し、前記パネル操作情報が前記比較ボタンの選択を示しているときは、前記サムネイル表示手段を起動させ、前記ビデオボタン、エフェクトボタン、ミラー起動ボタンが選択されたときは、前記サムネイル表示手段を停止させる第4の起動停止手段と
を有することを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載のインタラクティブミラー。
【請求項7】
前記ビデオ処理部は、
起動に伴って予め設定されているビデオ画像を再生して前記ディスプレイに出力して表示させるビデオ画像再生手段と、
前記パネル操作情報を監視し、電源の投入又は前記パネル操作情報がビデオ再生ボタンの選択を示したとき或いは前記ミラー処理部、撮影処理部又は比較処理部が一定時間起動されないときは前記ビデオ再生手段を起動し、前記パネル操作情報が前記タッチパネルのタッチ又は前記ビデオ再生ボタンの選択以外のボタンの選択を示したときに前記ビデオ再生手段を停止する第1の起動停止手段と、
を備え、
前記ミラー処理部は、
起動に伴って前記キャプチャーの撮影画像を取り込んで、前記被写体の画像をスリム化補正したミラー画像を生成して第1のメモリに記憶すると共に前記ディスプレイに順次出力して動画表示するミラーリング手段と、
前記ミラーリング手段の起動に伴って、撮影ボタン、ビデオ再生ボタン、エフェクトボタン、比較ボタン、ストック領域を含む第1のボタンウインドウを前記ミラー画像に重ね表示させる第1のボタンウインドウ表示手段と、
前記第1のボタンウインドウの操作状況を含むパネル操作情報及び前記各処理部の停止起動状況を監視し、前記ビデオ画像を表示しているときに前記パネル操作情報が前記タッチパネルのタッチを示しているとき又は前記撮影処理部或いは比較処理部が停止したときに、前記ミラーリング手段を起動させ、前記第1のボタンウインドウのエフェクトボタン以外のボタンが選択されたときは、前記ミラーリング手段を停止する第2の起動停止手段と
を備え、
前記撮影処理部は、
起動に伴って前記撮影ボタンの選択で前記第1のメモリのミラー画像を静止画として第2のメモリに取り込んで前記ディスプレイに表示させる撮影画像取込手段と、
前記撮影画像取込手段の起動に伴って、前記静止画を保存させるストックボタン及び該静止画を表示させるためのストック領域を有する第2のボタンウインドウを前記静止画に重ね表示する撮影ボタンウインドウ表示手段と、
前記ストックボタンの選択で前記第2のメモリのミラー画像の解像度を低下させた解像度低下画像を生成して第3のメモリに記憶する一方、前記ストック領域に前記解像度低下画像を表示する第1のストック領域画像表示手段と、
前記ディスプレイの前記第1のボタンウインドウ及びパネル操作情報を監視し、前記パネル操作情報が前記撮影ボタンの選択を示しているときは、前記撮影画像取込手段を起動させ、前記ビデオボタン、比較ボタンが選択されたときは、前記撮影画像取り込み手段を停止させる第3の起動停止手段と
を備え、
前記比較処理部は、
起動に伴って前記第3のメモリに記憶されている解像度低下画像を全てサムネイル画像にして表示するサムネイル表示手段と、
前記サムネイル画像の表示に伴って、画像を比較表示させるための画像比較ボタン及びストック領域を含む第3のボタンウインドウを前記サムネイル画像に重ね表示する比較ボタンウインドウ表示手段と、
前記サムネイル画像の各画像の指定に伴って、その画像に対応する前記第3のメモリの解像度低下画像を前記ストック領域に表示する第2のストック領域画像表示手段と、
前記第3のボタンウインドウの画像比較ボタンの選択に伴って前記ストック領域の解像度低下画像の数をカウントし、該カウント値に応じて画面を分割した分割ウインドウを生成し、これを表示する比較用ウインドウ表示手段と、
前記画像比較ボタンの選択に伴って前記ストック領域に表示された解像度低下静止画に対応する前記ミラー画像の静止画を前記第2のメモリから読み込んで前記分割ウインドウの該当の分割領域に表示する比較画像表示手段と、
前記ディスプレイの前記第1のボタンウインドウ及びパネル操作情報を監視し、前記パネル操作情報が前記比較ボタンの選択を示しているときは、前記サムネイル表示手段を起動させ、前記ビデオボタン、エフェクトボタン、ミラー起動ボタンが選択されたときは、前記サムネイル表示手段を停止させる第4の起動停止手段と
を有することを特徴とする請求項1記載のインタラクティブミラー。
【請求項8】
前記ミラー処理部は、
前記ミラー画像に対して指定の種類のエフェクト処理を施して、これを前記ディスプレイに表示させるエフェクト処理部を備え、
前記第2の起動停止手段は、
前記パネル操作情報がエフェクトボタンの選択を示しているときは、前記エフェクト処理部を起動させ、エフェクトボタン以外のボタンが選択されたときは前記エフェクト処理部を停止させる手段と
を有することを特徴とする請求項7記載のインタラクティブミラー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2011−24235(P2011−24235A)
【公開日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−186396(P2010−186396)
【出願日】平成22年8月23日(2010.8.23)
【分割の表示】特願2008−136062(P2008−136062)の分割
【原出願日】平成20年5月23日(2008.5.23)
【出願人】(508138760)株式会社ノングリッド (2)
【Fターム(参考)】