説明

インターネット接続システム

【課題】集合住宅、ビルにおいてインターネットアクセスを共有する場合に、余った通信帯域を他の部屋に割り振ると同時に、使用した通信帯域によって各部屋の通信料金を設定するインターネット接続システムを提供する。
【解決手段】予め定めた複数区域の各区域から端末によりインターネットアクセスを共有するインターネット接続システムで、通信している端末が属する区域を識別し、各区域毎の使用実績通信帯域に基づいて通信料金を算出する。また、各区域毎の使用通信帯域を識別し、通信帯域が余っている区域から不足している区域へ通信帯域を動的に割り振る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターネット接続システムに関し、例えば、通信帯域が異なるにも関わらず、集合住宅、ビル等におけるインターネット接続共有時の使用料金が一定であるというユーザの不満を解消し、ユーザ間の回線利用の効率化を図ることによりインターネットアクセス回線業者又は集合住宅、ビルの経営者の収益向上を図るインターネット接続システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のこの種のインターネット接続システムでは、複数の部屋の各部屋の端末は1つのインターネットアクセス回線を1つのゲートウェイによって共用している。これまでは、このようにインターネットアクセス回線を共有する場合、各部屋の最大通信帯域を固定にして、均一なサービスを一定の料金で提供していた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
かかるインターネット接続システムにおいては、集合住宅、ビルにおいて、インターネットアクセスを共有する場合に、各部屋の使用用途(住居、オフィス、店舗等)や人員構成によりインターネット使用頻度、最多使用時間帯がばらばらであるにも関わらず、従来の方法では各部屋に固定の通信帯域しか割り振られず、使用料金も各部屋共通で一定であった。そのため、通信帯域を余り使っていない場合でも、通信帯域を使いきった場合でも利用料金が一定となり不公平感が多かった。また、時間帯や混雑度によって一時的に通信帯域が不足している場合でも、他の時間帯や混雑していない場合には逆に通信帯域が余っている場合もあり、帯域を効率的に利用できていないという不満又は非効率があった。
【0004】
そこで、本発明の目的は、集合住宅、ビルにおいてインターネットアクセスを共有する場合に、余った通信帯域を他の部屋に割り振り公平な帯域配分を可能と年、効率を向上するインターネット接続システムを提供することにある。
【0005】
本発明の他の目的は、使用した通信帯域によって各部屋の通信料金を公平に設定すると共に、余っている部屋の通信帯域を他の部屋に融通可能にするインターネット接続システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述の課題を解決するため、本発明によるインターネット接続システムは、次のような特徴的な構成を採用している。
【0007】
(1)予め定めた複数区域の各区域から端末によりインターネットにアクセスして接続するインターネット接続システムにおいて、
通信している端末が属する区域と、各区域毎の使用通信帯域を識別し、通信帯域が余っている区域から不足している区域へ通信帯域を動的に割り振るインターネット接続システム。
(2)予め定めた複数区域の各区域には、前記各区域に属する少なくとも1つの端末と前記端末と接続されているゲートウェイとを有し、各区域のゲートウェイに接続されているアクセス回線を介して前記端末をインターネットに接続し、
前記各区域毎に前記ゲートウェイを介して接続されているアクセス回線の通信量を比較し、より少ない通信量のアクセス回線が接続されているゲートウェイを介して前記端末をインターネットに接続するインターネット接続システム。
(3)予め定めた複数区域の各区域には、前記各区域に属する少なくとも1つの端末と該端末と接続されているゲートウェイとを有し、各区域のゲートウェイに接続されているアクセス回線を介して前記端末をインターネットに接続し、
前記各区域毎に前記ゲートウェイを介して接続されているアクセス回線の通信量を比較し、より少ない通信量のアクセス回線が接続されているゲートウェイを介して前記端末をインターネットに接続すると共に、
通信している端末が属する区域を識別し、各区域毎の使用通信帯域を記録し、前記記録されている各区域毎の使用通信帯域に応じて通信料金を算出するインターネット接続システム。
(4)予め定めた複数区域のそれぞれの区域には、少なくとも1つの無線端末と、この無線端末と無線LAN接続された無線LAN基地局を有し、
前記各無線端末は、自己の属する区域以外の他の区域の無線LAN基地局とも無線LAN接続され、
前記複数の区域に属する無線LAN基地局が共通のゲートウェイに接続され、前記ゲートウェイに接続されているアクセス回線を介してインターネットに接続され、
通信中の無線端末とこの通信中の無線端末に無線LAN接続された他の区域に属する無線LAN基地局との通信速度を測定し、より高速な通信速度が測定された無線LAN基地局とゲートウェイ及びアクセス回線を介して前記無線端末をインターネットに接続するインターネット接続システム。
(5)予め定めた複数区域のそれぞれの区域には、少なくとも1つの無線端末と、該無線端末と無線LAN接続された無線LAN基地局を有し、
前記各無線端末は、自己の属する区域以外の他の区域の無線LAN基地局とも無線LAN接続され、
前記複数の区域に属する無線LAN基地局が共通のゲートウェイに接続され、前記ゲートウェイに接続されているアクセス回線を介してインターネットに接続され、
通信中の無線端末と該通信中の無線端末に無線LAN接続された他の区域に属する無線LAN基地局との通信速度を測定し、より高速な通信速度が測定された無線LAN基地局とゲートウェイ及びアクセス回線を介して前記無線端末をインターネットに接続すると共に、
通信している端末が属する区域を識別し、各区域毎の使用通信帯域を記録し、前記記録されている各区域毎の使用通信帯域に応じて通信料金を算出するインターネット接続システム。
(6)予め定めた複数区域のそれぞれの区域には、少なくとも1つの無線端末と、前記無線端末と無線LAN接続された無線LAN基地局を有し、
前記各無線端末は、自己の属する区域以外の他の区域の無線LAN基地局とも無線LAN接続され、
前記複数の区域に属する無線LAN基地局がそれぞれゲートウェイに接続され、前記ゲートウェイに接続されているアクセス回線を介してインターネットに接続され、
通信中の無線端末と該通信中の無線端末に無線LAN接続された他の区域に属する無線LAN基地局との通信速度を測定し、より高速な通信速度が測定された無線LAN基地局とゲートウェイ及びアクセス回線を介して前記無線端末をインターネットに接続するインターネット接続システム。
(7)予め定めた複数区域のそれぞれの区域には、少なくとも1つの無線端末と、該無線端末と無線LAN接続された無線LAN基地局を有し、
前記各無線端末は、自己の属する区域以外の他の区域の無線LAN基地局とも無線LAN接続され、
前記複数の区域に属する無線LAN基地局がそれぞれゲートウェイに接続され、前記ゲートウェイに接続されているアクセス回線を介してインターネットに接続され、
通信中の無線端末とこの通信中の無線端末に無線LAN接続された他の区域に属する無線LAN基地局との通信速度を測定し、より高速な通信速度が測定された無線LAN基地局とゲートウェイ及びアクセス回線を介して前記無線端末をインターネットに接続すると共に、
通信している端末が属する区域を識別し、各区域毎の使用通信帯域を記録し、前記記録されている各区域毎の使用通信帯域に応じて通信料金を算出するインターネット接続システム。
(8)前記各区域毎に最大通信速度が予め設定され、前記端末が属する区域における通信帯域の合計が前記最大通信速度を超えたときには、通信動作を待ち状態とし、前記最大通信速度以下になったときに、通信動作を再開させる上記(1)乃至(7)の何れかのインターネット接続システム。
(9)1の区域のユーザが他の区域のユーザの通信帯域分を使用し、前記1の区域のユーザは、その使用分の料金を前記他の区域のユーザに支払う上記(1)乃至(8)の何れかのインターネット接続システム。
【発明の効果】
【0008】
以上説明したように、本発明においては、各部屋の使用用途(住居、オフィス、店舗等)や人員構成により、使用頻度や最多使用時間帯がばらばらな場合でも、通信帯域が余っている部屋から不足している部屋へ通信帯域を動的に割り振り、トータルの使用通信帯域の大小により料金を割り振っているので公平な帯域の配分が可能となる。従って、帯域を余り使用しなかった部屋は通信料金が下がり、帯域が不足していた部屋は多少通信料金があがっても不足していた帯域を補うことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明によるインターネット接続システムの好適実施の形態を添付図に基づいて説明する。
【0010】
本発明は、基本的に、例えば、集合住宅、ビル等においてインターネットアクセスを共有する場合に、余った通信帯域を他の部屋に割り振ると同時に、使用した通信帯域によって各部屋の通信料金を変動させるようにしたものである。
【0011】
図1は、本発明によるインターネット接続システムの第1実施の形態を示すシステム構成図である。図1において、部屋Aの端末1Aと部屋Bの端末1Bは、WEBサーバー群3に対する1つのインターネットアクセス回線を1つのゲートウェイ2によって共用している。
【0012】
従来は、このようにインターネットアクセス回線を共有する場合、各部屋の最大通信帯域を固定にして均一サービスを一定料金で提供していたが、本発明では、通信中の端末の利用者の部屋を識別し、各部屋毎に使用通信帯域(送受データ量)を記録しておき、これらの情報に基づいて各部屋毎に使用通信帯域に応じて通信料金を算出する。
【0013】
本発明では、各部屋の使用用途(住居、オフィス、店舗等)や人員構成により、使用頻度や最多使用時間帯がばらばらな場合でも、通信帯域が余っている部屋から不足している部屋へ通信帯域を動的に割り振り、トータルの使用通信帯域の大小により料金を割り振ることにより、公平な帯域の配分を可能とする。従って、帯域をあまり使用しなかった部屋は通信料金が下がり、帯域が不足していた部屋は多少通信料金が上がっても不足していた帯域を補うことが可能となる。
【0014】
図1に示す第1実施の形態は、1例として部屋Aと部屋Bからなる建築物で、1つのインターネットアクセス回線を共通のゲートウェイ2で共有して使用する場合を想定している。また、部屋Aにはインターネットアクセスするための端末1Aを含み、部屋Bにはインターネットアクセスするための端末1Bを含む。本実施形態では説明を簡単化するため、各部屋における端末の数を1としているが、これらは各々複数あっても構わない。尚、本明細書において、「部屋」は、通常使われている意味での部屋だけでなく、所定の定義で区分けされた「区域」を含むものとする。
【0015】
端末1Aは、図2に示す如く構成され、アプリケーション部111と、通信制御部112と、無線LAN I/F部113とを含む。これらの処理部はそれぞれ概略次のように動作する。
【0016】
アプリケーション部111は、ユーザへの画面表示やユーザからの入力検出と、通信制御部112への通信開始、停止の指示を行う。通信制御部112は、LAN I/F部113から受信したデータのアプリケーション部111への送信、アプリケーション部から送信要求されたデータのLAN I/F部113への送信を行う。LAN I/F部113はLAN回線上のデータの送受信を行う。
【0017】
ゲートウェイ2は、図3に示すように構成され、LAN I/F部A211と、LAN I/F部B212と、WAN I/F部213と、通信制御部214と、認証要求・ゲート管理部215とを含む。これらの処理部はそれぞれ概略次のように動作する。
【0018】
LAN I/F部A211は、部屋AのLAN回線上のデータの送受信を、LAN I/F部B212は部屋BのLAN回線上のデータの送受信を行う。また、WAN I/F部213は、インターネット回線を通じてインターネット上の各種サーバー(WEBサーバー群)3とのデータ送受信を行う。
【0019】
通信制御部214は、LAN I/F部A211とWAN I/F部213の間、及びLAN I/F部B212とWAN I/F部213の間の通信制御を行う。認証要求・ゲート管理部215は、登録されたMACアドレスを持つ端末のみインターネット通信を行えるようにするもので、通信制御部214を介して参照される。また、後述の如く、インターネットアクセスした端末の総通信量と課金管理を行う。
【0020】
認証要求・ゲート管理部215は、内部テーブルとして図4に示す如くテーブル情報を格納する。テーブル71に登録された端末のMACアドレス、テーブル72にその端末の使用者の部屋番号、73にその端末がその月に使用した総通信量、テーブル74に全部屋のその月の総通信量に対するその端末の総通信量の比率、テーブル75にインターネットアクセス回線の月額使用料金をテーブル74の比率で配分した料金をそれぞれ格納する。
【0021】
次に、第1実施の形態の動作について具体的に説明する。先ず、部屋Aと部屋Bで使用する端末1A及び端末1Bは、予めゲートウェイ2内の認証要求・ゲート管理部215のテーブル71にMACアドレスを、テーブル72に部屋番号を登録しておく。総通信量のテーブル73、比率のテーブル74、料金のテーブル75は月末の決済時にクリアされる。
【0022】
部屋Aの端末1Aがインターネット上のサーバーに対して通信を開始したと仮定する。端末1Aのアプリケーション部111は、通信制御部112に対してゲートウェイ2経由でインターネット上のサーバーとの通信を開始するように指示する。通信制御部112は、LAN I/F部113を制御し、ゲートウェイ経由でインターネット上のサーバーとデータの送受信を開始する。
【0023】
ゲートウェイ2が端末1Aからデータを受信すると、LAN I/F部A211が先ずデータを受信し、通信制御部214に送信する。通信制御部214は、受信したデータに含まれる送信元端末のMACアドレスで認証要求・ゲート管理部215のテーブル71のエントリを検索する。端末1Aは使用端末として登録されているため、一致するエントリが見つかる。見つかった該当エントリのテーブル73にそのデータのサイズ(受信データ量)を追加し、それにより再計算した比率、料金をそれぞれテーブル74、75に格納した後、そのデータをWAN I/F部213を通じてアクセス回線経由でインターネット上のサーバーに対して送信する。尚、一致するエントリがない場合はデータを廃棄する。
【0024】
ゲートウェイ2がインターネット上のサーバーから端末1A宛のデータを受信すると、WAN I/F部213が先ずデータを受信し、通信制御部214に送信する。通信制御部214は、受信したデータに含まれる送信先端末のIPアドレスから送信先端末のMACアドレスを求め、MACアドレスで認証要求・ゲート管理部215のテーブル71のエントリを検索する。端末1Aは使用端末として登録されているため、一致するエントリが見つかる。
【0025】
見つかった該当エントリのテーブル73にデータのサイズを追加し、それにより再計算した比率、料金をそれぞれテーブル74、75に格納した後、そのデータをLAN I/F部211を通じて端末1Aに送信する。尚、一致するエントリがない場合はデータを廃棄する。
【0026】
端末1Bとの送受信は、MACアドレス検索で一致するエントリが別である点を除けば端末1Aの場合と同様である。
【0027】
月末等の決済日には、部屋番号で、認証要求・ゲート管理部のテーブル72を検索し、一致する全てのエントリのテーブル75を加算することで各部屋の月額料金を決定して、各部屋に請求される。
【0028】
上述実施形態では、通信帯域が異なるにも関わらず、集合住宅、ビル等におけるインターネット接続共有時の使用料金が一定であるという、ユーザの不満を解消することができ、インターネットアクセス回線業者もしくは、集合住宅、ビルの経営者の収益向上を図ることができる。
【0029】
次に、本発明の第2実施の形態について説明する。上述した実施形態ではビル、集合住宅で1つのインターネットアクセス回線を契約し共有していたが、第2実施の形態では、既存の電話線を利用したADSL回線等、既に各部屋に直接インターネットアクセス回線が引き込まれている場合には対応できない。そこで、各部屋のインターネットアクセス回線同士を接続し共有するようにしてもよい。
【0030】
第2実施の形態は、図5に示す如く構成され、部屋Aには、インターネットアクセスするための端末1Aと、アクセス回線Aへのゲートウェイ2Aを含む。部屋Bには、インターネットアクセスするための端末1Bと、アクセス回線Bへのゲートウェイ2Bを含む。ビル、集合住宅の共用部分には課金サーバー4を含む。第2実施の形態では説明を簡単化するため、各部屋における端末の数を1としているが、これらは各々複数あっても構わない。
【0031】
ゲートウェイ2Aは、図6に示す如く構成され、LAN I/F部221、LAN I/F部222、WAN I/F部223、通信制御部224、認証要求・ゲート管理部225及びゲートウェイ間帯域調整部226を含む。これらの処理部は、それぞれ概略次のように動作する。
【0032】
LAN I/F部A221は、部屋AにおけるLAN回線上のデータの送受信を、LAN I/F部B222は部屋Bのゲートウェイ2Bとのデータ送受信を行う。また、WAN I/F部223は、インターネット(アクセス)回線を通じてインターネット上の各種サーバーとのデータ送受信を行う。
【0033】
通信制御部224は、LAN I/F部A221とWAN I/F部223の間、及びLAN I/F部B222とWAN I/F部223の間の通信制御を行う。
【0034】
認証要求・ゲート管理部225は、登録されたMACアドレスを持つ端末のみインターネット通信を行えるようにするため、通信制御部224を介して参照されると、LAN I/F部B 222を通じて課金サーバー4を参照して返答する。
【0035】
ゲートウェイ間帯域調整部226は、通信制御部224及びゲートウェイ2Bから参照され、アクセス回線Aの現在の通信量と、LAN I/F部B222経由でアクセス回線Bの現在の通信量を把握し、端末1Aからのインターネット上サーバーへのデータ送信要求を、より通信量の少ないアクセス回線に接続されているゲートウェイ2A又はゲートウェイ2Bに振り分ける。ここで、ゲートウェイ間帯域調整部226は一方のゲートウェイに設置しても良いし、両方に設置しても良い。
【0036】
課金サーバー4は、図7に示す如く構成され、LAN I/F部411はゲートウェイ2A及びゲートウェイ2Bとのデータ送受信を行う。通信制御部412は、LAN I/F部411と認証要求・ゲート管理部413の間の通信制御を行う。
【0037】
認証要求・ゲート管理部413は、内部テーブルとして上述の図4に示される情報を格納する。テーブル71に登録された端末のMACアドレス、テーブル72にその端末の使用者の部屋番号、テーブル73にその端末がその月に使用した総通信量、テーブル74に全部屋のその月の総通信量に対するその端末の総通信量の比率、テーブル75にインターネットアクセス回線AとBの合計月額使用料金をテーブル74の比率で配分した料金をそれぞれ格納する。
【0038】
次に、第2実施の形態の動作を具体的に説明する。先ず、部屋Aと部屋Bで使用する端末1A及び端末1Bは、予め課金サーバーの認証要求・ゲート管理部413のテーブル71にMACアドレスを、テーブル72に部屋番号を登録しておく。総通信量のテーブル73、比率のテーブル74、料金のテーブル75は、上述と同様に月末の決済時にクリアされる。
【0039】
部屋Aの端末1Aがインターネット上のサーバーに対して通信を開始したと仮定する。端末1Aのアプリケーション部111は、通信制御部112に対してゲートウェイ2A経由でインターネット上のサーバーとの通信を開始するように指示する。通信制御部112は、LAN I/F部113を制御し、ゲートウェイ2A経由でインターネット上のサーバーとデータ送受信を開始する。
【0040】
ゲートウェイ2Aが端末1Aからデータを受信すると、LAN I/F部A221が先ずデータを受信し、通信制御部224に送信する。通信制御部224は、データに含まれる送信元端末のMACアドレスで認証要求・ゲート管理部225に対して認証要求を送信する。認証要求・ゲート管理部225は、LAN I/F部B222を通じて課金サーバー4にそのデータのサイズと共に認証要求を転送する。
【0041】
課金サーバー4は、ゲートウェイ2Aから認証要求をLAN I/F部411を介して受信し、通信制御部412経由で認証要求・ゲート管理部413に送信する。
【0042】
認証要求・ゲート管理部413は、テーブル71のエントリを検索する。端末1Aは使用端末として登録されているため、一致するエントリが見つかる。見つかった該当エントリのテーブル73にそのデータのサイズを追加し、それにより再計算した比率、料金をそれぞれテーブル74、75に格納した後、認証許可通知を通信制御部412を通じてLAN I/F部411からゲートウェイ2Aに送信する。
【0043】
ゲートウェイ2Aの認証要求・ゲート管理部225は、LAN I/F部222、通信制御部224経由で認証許可通知を受信する。受信後、ゲートウェイ間帯域調整部226に対してゲート選択要求を送出する。ゲートウェイ間帯域調整部226は、定期的に通信制御部224及びゲートウェイ2Bの通信制御部224と通信し、ゲートウェイ2Aの通信制御部224とWAN I/F部223間の現在の通信量、ゲートウェイ2Bの通信制御部224とWAN I/F部223間の現在の通信量を収集する。
【0044】
ゲート選択要求を受信したゲートウェイ間帯域調整部226は、その収集した通信量を基に、通信量が低いゲートウェイを選択し、認証要求・ゲート管理部225に回答する。この実施の形態では、ゲートウェイ2Aの通信量の方が低かったとし、認証要求・ゲート管理部225に対してゲートウェイ2Aを選択するように回答されたと仮定する。
【0045】
認証要求・ゲート管理部225は、この回答に従い、端末1Aからの受信データをゲートウェイ2Aの通信制御部224とWAN
I/F部223経由、アクセス回線A経由でインターネット上のサーバーに送信する。
【0046】
ゲートウェイ2Aがインターネット上のサーバーから端末1A宛のデータをアクセス回線A経由で受信すると、WAN
I/F部223が先ずデータを受信し、通信制御部224に送信する。通信制御部224は、データに含まれる送信先端末のIPアドレスから送信先端末のMACアドレスを求め、MACアドレスで認証要求・ゲート管理部225に対して認証要求を送信する。
【0047】
認証要求・ゲート管理部225は、LAN I/F部222を通じて課金サーバー4に認証要求を転送する。課金サーバー4は、ゲートウェイ2Aから認証要求をLAN I/F部411で受信し通信制御部412経由で認証要求・ゲート管理部413に送信する。
【0048】
認証要求・ゲート管理部413は、テーブル71のエントリを検索する。端末1Aは、使用端末として登録されているため、一致するエントリが見つかる。見つかった該当エントリのテーブル73にそのデータのサイズを追加し、それにより再計算した比率、料金をそれぞれテーブル74、75に格納した後、認証許可通知を、通信制御部412を通じてLAN I/F部411からゲートウェイ2Aに送信する。
【0049】
認証要求・ゲート管理部225は、LAN I/F部222、通信制御部224経由で認証許可通知を受信すると、端末1A宛の受信データを通信制御部224、LAN I/F部221経由で端末1Aに送信する。
【0050】
端末1Bとの送受信は、最初に端末1Bからインターネット上サーバーへの送信データを受信するゲートウェイがゲートウェイ2Bである点と、認証要求時にMACアドレス検索で一致するエントリが別である点を除けば端末1Aの場合と同様である。
【0051】
月末等の決済日には、部屋番号で、課金サーバーの認証要求・ゲート管理部のテーブル72を検索し、一致する全てのエントリのテーブル75を加算することで各部屋の月額料金を決定して、各部屋に請求される。
【0052】
次に、本発明の第3実施の形態について説明する。上述した図4に示す実施の形態では、隣接する各部屋において、その隣接する部屋の総合使用帯域が、アクセス回線1つ分の帯域でまかなえる場合でも、各部屋個別にアクセス回線を契約するしかなく非効率であった。そこで、本実施形態では、アクセス回線を引き込んでいる1つの部屋の無線LAN基地局を隣接する部屋の無線端末が利用して契約回線数を減らす。ここで、通信をしている端末の利用者の部屋を識別し、各部屋毎の使用通信帯域を記録し、各部屋毎に使用通信帯域に応じて通信料金を算出する。
【0053】
図8を参照すると、部屋Aには、インターネットアクセスするための無線端末11A及び無線端末11Aと通信をする無線LAN基地局12Aを含む。部屋Bには、インターネットアクセスするための無線端末11Bを含む。第3実施の形態では説明を簡単化するため、各部屋における端末の数を1としているが、これらは各々複数あってもよい。
【0054】
無線端末11A、11Bは、図9に示す如く構成され、アプリケーション部131、基地局検出部132、通信制御部133、無線LAN I/F部134及び通信速度検出部135を含む。これらの処理部は、それぞれ概略次のように動作する。
【0055】
アプリケーション部131は、ユーザへの画面表示やユーザからの入力検出と、基地局検出部132で検出された複数の基地局の平均速度比較と最適な接続先基地局の判断、通信制御部133への通信開始、停止の指示を行う。
【0056】
基地局検出部132は、無線LAN I/F部134から受信した信号から無線LAN基地局のビーコン信号を識別することで通信可能な無線LAN基地局を検出しアプリケーション部131に通知する。
【0057】
通信制御部133は、無線LAN I/F部134から受信したデータのアプリケーション部131への送信、アプリケーション部から送信要求されたデータの無線LAN I/F部134への送信を行う。
【0058】
無線LAN I/F部134は、基地局とデータの送受信を行う。無線LAN基地局Aは、図10に示すように構成され、有線LAN I/F部121、通信制御部122及び無線LAN I/F部123を含む。これらの処理部は、それぞれ概略次のように動作する。
【0059】
有線LAN I/F部121は、有線LANとのデータ送受信を行う。通信制御部122は、無線LAN I/F123から受信したデータの有線LAN I/F121への送信、有線LAN I/F部121から受信したデータの無線LAN I/F部123への送信を制御する。無線 LAN I/F部123は、無線端末とのデータ送受信を行う。
【0060】
ゲートウェイ21は、上述の図3に示す如く構成され、LAN I/F部211、LAN I/F部212、WAN I/F部213、通信制御部214及び認証要求・ゲート管理部215を含む。LAN I/F部212は、この実施の形態では使用しない。これらの処理部は、それぞれ概略次のように動作する。
【0061】
LAN I/F部211は、部屋AのLAN回線上のデータ送受信を、WAN I/F部213はインターネット回線を通じてインターネット上の各種サーバーとのデータ送受信を行う。通信制御部214は、LAN I/F部211とWAN I/F部213の間の通信制御を行う。
【0062】
認証要求・ゲート管理部215は、登録されたMACアドレスを持つ端末のみインターネット通信を行えるように通信制御部214から参照される。また、インターネットアクセスした端末の総通信量と課金管理を行う。認証要求・ゲート管理部215は、内部テーブルとして図4に示される情報を格納する。テーブル71に登録された端末のMACアドレス、テーブル72にその端末の使用者の部屋番号、テーブル73にその端末がその月に使用した総通信量、テーブル74に全部屋のその月の総通信量に対するその端末の総通信量の比率、テーブル75にインターネットアクセス回線の月額使用料金をテーブル74の比率で配分した料金を格納する。
【0063】
次に、第3実施の形態の動作について具体的に説明する。先ず、部屋Aと部屋Bで使用する無線端末11A及び無線端末11Bは、予めゲートウェイの認証要求・ゲート管理部のテーブル71にMACアドレスを、テーブル72に部屋番号を登録しておく。総通信量のテーブル73、比率のテーブル74、料金のテーブル75は、月末の決済時にクリアされる。
【0064】
部屋Bの無線端末11Bがインターネット上のサーバーに対して通信を開始したとする。先ず、無線端末11Bの無線LAN I/F部135が周囲の無線LAN基地局のビーコン(通信信号)を受信しようとする。無線端末11Bは、図8に示す如く、無線LAN基地局12Aのビーコン到達範囲に含まれる。無線LAN基地局の発したビーコンを無線LAN端末の無線LAN I/F部135が受信すると、基地局検出部132はそれを検知しアプリケーション部131に通知する。アプリケーション部131は、通信制御部134、無線LAN I/F部135を通じて無線LAN基地局12Aにデータを送信する。
【0065】
無線LAN基地局12Aは、その通信データを無線LAN I/F部123、通信新制御部122、有線LAN I/F部121を通じてゲートウェイ21に対して転送する。
【0066】
ゲートウェイ21が端末11Bからデータを受信すると、上述の図3に示すLAN I/F部211が先ずデータを受信し、通信制御部214に送信する。通信制御部214は、データに含まれる送信元端末のMACアドレスで認証要求・ゲート管理部のテーブル71のエントリを検索する。無線端末11Bは使用端末として登録されているため、一致するエントリが見つかる。見つかった該当エントリのテーブル73にそのデータのサイズを追加し、それにより再計算した比率、料金をそれぞれテーブル74、75に格納した後、そのデータをWAN I/F部213を通じてアクセス回線経由でインターネット上のサーバーに対して送信する。なお、一致するエントリがない場合はデータを廃棄する。
【0067】
ゲートウェイ21がインターネット上のサーバーから無線端末11B宛のデータを受信すると、WAN I/F部213が先ずデータを受信し、通信制御部214に送信する。通信制御部214は、データに含まれる送信先端末のIPアドレスから送信先端末のMACアドレスを求め、MACアドレスで認証要求・ゲート管理部215のテーブル71のエントリを検索する。無線端末11Bは使用端末として登録されているため、一致するエントリが見つかる。
【0068】
見つかった該当エントリのテーブル73にデータのサイズを追加し、それにより再計算した比率、料金をそれぞれテーブル74、75に格納した後、そのデータをLAN I/F部211を通じて無線LAN基地局経由で無線端末11Bに送信する。尚、一致するエントリがない場合はデータを廃棄する。
【0069】
無線端末11Aとの送受信は、MACアドレス検索で一致するエントリが別である点を除けば、無線端末11Bの場合と同様である。
【0070】
月末等の決済日には、部屋番号で、認証要求・ゲート管理部のテーブル72を検索し、一致する全てのエントリのテーブル75を加算することで各部屋の月額料金を決定して、各部屋に請求される。
【0071】
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。上述した図1に示す第1実施の形態では、部屋によってはアクセス回線の速度に比してゲートウェイ⇔端末間の最大伝送速度が、障害物の存在等により遅い場合や、ゲートウェイ⇔無線LAN基地局⇔無線端末という接続形態を採用した場合に、無線LAN基地局⇔無線端末間の最大伝送速度がアクセス回線や、ゲートウェイ⇔無線LAN基地局間の最大伝送速度に比して遅い場合、そこがボトルネックとなりアクセス回線の通信帯域を最大まで使用できない場合があった。
【0072】
そこで、第4の実施の形態では、各部屋に無線LAN基地局と無線端末を設置し、無線端末が室内の基地局の混雑度合(通信速度)と隣接した部屋の基地局の混雑度合(通信速度)を比較する手段と、無線端末が隣接した部屋の基地局経由でゲートウェイにアクセスする。ここで、アクセス回線へのゲートウェイ部分において、通信をしている端末の利用者の部屋を識別し、各部屋毎に使用通信帯域を記録し、各部屋毎に使用通信帯域に応じて通信料金を算出する。
【0073】
図11を参照すると、部屋Aには、インターネットアクセスするための無線端末11A及び無線端末11Aと通信する無線LAN基地局12Aを含む。部屋Bには、インターネットアクセスするための無線端末11Bと、無線端末11Bと通信する無線LAN基地局12Bを含む。この実施の形態では説明を簡単化するため、各部屋における端末の数を1としているが、これらは各々複数あっても構わない。
【0074】
無線端末11A、11Bは、図12に示す如く構成され、アプリケーション部131、基地局検出部132、通信速度検出部135、通信制御部133、無線LAN I/F部134及び通信速度検出部135を含む。これらの処理部は、それぞれ概略次のように動作する。通信速度検出部135は、必ずしも無線端末内に設けなくとも良い。
【0075】
アプリケーション部131は、ユーザへの画面表示やユーザからの入力検出と、基地局検出部132で検出された複数の基地局の平均速度比較と最適な接続先基地局の判断、通信制御部133への通信開始、停止の指示を行う。
【0076】
基地局検出部132は、無線LAN I/F部134から受信した信号から無線LAN基地局のビーコン信号を識別することで通信可能な無線LAN基地局を検出しアプリケーション部131に通知する。
【0077】
通信速度検出部135は、通信制御部133を監視し現通信速度の算出、通信速度の算出を行う。通信制御部133は、無線LAN I/F部134から受信したデータのアプリケーション部131への送信、アプリケーション部から送信要求されたデータの無線LAN I/F部134への送信を行う。
【0078】
無線LAN I/F部134は、基地局とデータの送受信を行う。無線LAN基地局12A、12Bは、上述した図10に示す如く構成され、有線LAN I/F部121、通信制御部122及び無線LAN I/F部123を含む。これらの処理部は、それぞれ概略次のように動作する。
【0079】
有線LAN I/F部121は、有線LANとのデータ送受信を行う。通信制御部122は、無線LAN I/F123から受信したデータの有線LAN I/F121への送信、有線LAN I/F部121から受信したデータの無線LAN I/F部123への送信を制御する。無線 LAN I/F部123は、無線端末とのデータ送受信を行う。
【0080】
ゲートウェイ21は、上述した図3に示す如く構成され、LAN I/F部211、LAN I/F部212、WAN I/F部213、通信制御部214及び認証要求・ゲート管理部215を含む。これらの処理部は、それぞれ概略次のように動作する。
【0081】
LAN I/F部211は、部屋AのLAN回線上のデータ送受信を行う。LAN I/F部212は、部屋BのLAN回線上のデータ送受信を行う。また、WAN I/F部213は、インターネット回線を通じてインターネット上の各種サーバーとのデータ送受信を行う。
【0082】
通信制御部214は、LAN I/F部211とWAN I/F部213の間と、LAN I/F部211とLAN I/F部212の間と、LAN I/F部212とWAN I/F部213の間の通信制御を行う。
【0083】
認証要求・ゲート管理部215は、登録されたMACアドレスを持つ端末のみインターネット通信を行えるように通信制御部214から参照される。また、インターネットアクセスした端末の総通信量と課金管理を行う。認証要求・ゲート管理部215は、内部テーブルとして図7に示される情報を格納する。
【0084】
テーブル71に登録された端末のMACアドレス、テーブル72にその端末の使用者の部屋番号、テーブル73にその端末がその月に使用した総通信量、テーブル74に全部屋のその月の総通信量に対するその端末の総通信量の比率、テーブル75にインターネットアクセス回線の月額使用料金を74の比率で配分した料金を格納する。
【0085】
次に、第4実施の形態の動作について具体的に説明する。先ず、部屋Aと部屋Bで使用する無線端末11A及び無線端末11Bは、予めゲートウェイ21の認証要求・ゲート管理部215のテーブル71にMACアドレスを、テーブル72に部屋番号を登録しておく。総通信量のテーブル73、比率のテーブル74、料金のテーブル75は月末の決済時にクリアされる。
【0086】
先ず、無線端末11Bが起動すると、無線端末11Bの無線LAN I/F部134が周囲の無線LAN基地局のビーコン(通信信号)を受信しようとする。無線端末11Bは、図11に示す如く、無線LAN基地局12Aと無線LAN基地局12Bのビーコン到達範囲に含まれる。ここでは、無線LAN基地局12Aの発したビーコンを先に無線LAN I/F部134が受信したとする。
【0087】
基地局検出部132は、それを検知しアプリケーション部131に通知する。アプリケーション部131は、通信制御部133、無線LAN I/F部134を通じて通信速度測定用のダミーデータを基地局12Aと送受信し、通信速度検出部135がその平均速度を計算してアプリケーション部131に通知する。
【0088】
次に、無線LAN I/F部134が他の無線LAN基地局のビーコン(通信信号)を受信しようとし、無線LAN基地局12Bのビーコンを受信し、基地局検出部132はそれを検知しアプリケーション部131に通知する。アプリケーション部131は、通信制御部133、無線LAN I/F部134を通じて通信速度測定用のダミーデータを基地局12Bと送受信し、通信速度検出部135がその平均速度を計算してアプリケーション部131に通知する。基地局12Aと12B以外からはビーコンが到達しないため、基地局12Aと12Bの計測した平均通信速度を比較する。
【0089】
比較した結果、無線LAN基地局12Aとの平均通信速度が無線LAN基地局12Bとの平均通信速度よりも速かったとし、アプリケーション部は通信制御部133、無線LAN I/F部134を通じて無線LAN基地局12Aに対して通信を開始する。
【0090】
無線LAN基地局12Aは、その通信データを無線LAN I/F部123、通信制御部122、有線LAN I/F部121を通じてゲートウェイに対して転送する。
【0091】
ゲートウェイ21が無線端末11Bからデータを受信すると、LAN I/F部211が先ずデータを受信し、通信制御部214に送信する。通信制御部214は、データに含まれる送信元端末のMACアドレスで認証要求・ゲート管理部のテーブル71のエントリを検索する。無線端末11Bは使用端末として登録されているため、一致するエントリが見つかる。見つかった該当エントリのテーブル73にそのデータのサイズを追加し、それにより再計算した比率、料金をそれぞれテーブル74、75に格納した後、そのデータをWAN I/F部213を通じてアクセス回線経由でインターネット上のサーバーに対して送信する。尚、一致するエントリがない場合はデータを廃棄する。
【0092】
ゲートウェイ21がインターネット上のサーバーから無線端末11B宛のデータを受信すると、WAN I/F部213が先ずデータを受信し、通信制御部214に送信する。通信制御部214は、データに含まれる送信先端末のIPアドレスから送信先端末のMACアドレスを求め、MACアドレスで認証要求・ゲート管理部のテーブル71のエントリを検索する。
【0093】
無線端末11Bは、使用端末として登録されているため、一致するエントリが見つかる。見つかった該当エントリのテーブル73にデータのサイズを追加し、それにより再計算した比率、料金をそれぞれテーブル74、75に格納した後、そのデータをLAN I/F部211を通じて無線LAN基地局12A経由で無線端末11Bに送信する。尚、一致するエントリがない場合はデータを廃棄する。
【0094】
無線端末11Aとの送受信は、MACアドレス検索で一致するエントリが別である点を除けば端末11Bの場合と同様である。
【0095】
月末等の決済日には、部屋番号で、認証要求・ゲート管理部のテーブル72を検索し、一致する全てのエントリのテーブル75を加算することで各部屋の月額料金を決定して、各部屋に請求される。
【0096】
次に、本発明の第5実施の形態について説明する。上述した図4に示す実施の形態では、2つのアプリケーションを同時に使用したりして部屋によってはアクセス回線A+Bの速度に比してゲートウェイA又はB⇔端末間の最大伝送速度が遅い場合や、ゲートウェイ⇔無線LAN基地局⇔無線端末という接続形態を採用した場合に、無線LAN基地局⇔無線端末間の最大伝送速度がアクセス回線A+Bや、ゲートウェイ⇔無線LAN基地局間の最大伝送速度に比して遅い場合、そこがボトルネックとなりアクセス回線の通信帯域を最大まで使用できない場合があった。
【0097】
そこで、第5実施の形態では、各部屋に無線LAN基地局と無線端末を設置し、無線端末が室内の基地局の混雑度合と隣接した部屋の基地局の混雑度合を比較する。無線端末が隣接した部屋の基地局経由でゲートウェイにアクセスする。アクセス回線へのゲートウェイ部分において、通信をしている端末の利用者の部屋を識別し、各部屋毎に使用通信帯域を記録し、各部屋毎に使用通信帯域に応じて通信料金を算出する。
【0098】
図13を参照すると、部屋Aには、インターネットアクセスするための無線端末11Aと、無線端末と通信する無線LAN基地局12Aおよびアクセス回線Aへのゲートウェイ21Aを含む。部屋Bには、インターネットアクセスするための端末11B、無線端末と通信する無線LAN基地局12B及びアクセス回線Bへのゲートウェイ21Bを含む。ビル、集合住宅の共用部分には、課金サーバー41を含む。この実施の形態では説明を簡単化するため、各部屋における端末の数を1としているが、これらは各々複数あってもよい。
【0099】
無線端末11A、11Bは、上述の図12に示す如く構成され、アプリケーション部131、基地局検出部132、通信制御部133、無線LAN I/F部134及び通信速度検出部135を含む。これらの処理部は、それぞれ概略次のように動作する。
【0100】
アプリケーション部131は、ユーザへの画面表示やユーザからの入力検出、基地局検出部132で検出された複数の基地局の平均速度比較、最適な接続先基地局の判断、通信制御部133への通信開始、停止の指示を行う。
【0101】
基地局検出部132は、無線LAN I/F部134から受信した信号から無線LAN基地局のビーコン信号を識別することで通信可能な無線LAN基地局を検出しアプリケーション部131に通知する。
【0102】
通信速度検出部135は、通信制御部133を監視し現通信速度の算出、通信速度の算出を行う。通信制御部133は、無線LAN I/F部134から受信したデータのアプリケーション部131への送信、アプリケーション部から送信要求されたデータの無線LAN I/F部134への送信を行う。
【0103】
無線LAN I/F部134は、基地局とデータの送受信を行う。無線LAN基地局12A、12Bは、上述の図10に示す如く構成され、有線LAN I/F部121、通信制御部122及び無線LAN I/F部123を含む。これらの処理部は、それぞれ概略次のように動作する。
【0104】
有線LAN I/F部121は、有線LANとのデータ送受信を行う。通信制御部122は、無線LAN I/F123から受信したデータの有線LAN I/F121への送信、有線LAN I/F部121から受信したデータの無線LAN I/F部123への送信を制御する。無線 LAN I/F部123は、無線端末とのデータ送受信を行う。
【0105】
ゲートウェイ21Aは、図6に示す如く構成され、LAN I/F部221、LAN I/F部222、WAN I/F部223、通信制御部224、認証要求・ゲート管理部225及びゲートウェイ間帯域調整部226を含む。これらの処理部は、それぞれ概略次のように動作する。
【0106】
LAN I/F部221は、部屋AのLAN回線上のデータの送受信を行う。LAN I/F部222は部屋Bのゲートウェイ21Bとのデータ送受信を行う。また、WAN I/F部223は、インターネット回線を通じてインターネット上の各種サーバーとのデータ送受信を行う。
【0107】
通信制御部224は、LAN I/F部221とWAN I/F部223の間及びLAN I/F部222とWAN I/F部223の間の通信制御を行う。
【0108】
認証要求・ゲート管理部225は、登録されたMACアドレスを持つ端末のみインターネット通信を行えるように通信制御部224から参照されると、LAN I/F部222を通じて課金サーバーを参照し返答する。
【0109】
ゲートウェイ間帯域調整部226は、通信制御部224及びゲートウェイ21Bから参照され、アクセス回線Aの現在の通信量とLAN I/F部222経由でアクセス回線Bの現在の通信量を把握し端末1Aからのインターネット上サーバーへのデータ送信要求をゲートウェイ21Aとゲートウェイ21Bに振り分ける。
【0110】
課金サーバーは、上述の図7に示す如く構成され、LAN I/F部411は、ゲートウェイ21A及びゲートウェイ21Bのデータ送受信を行う。
【0111】
通信制御部412は、LAN I/F部411及び認証要求・ゲート管理部413間の通信制御を行う。
【0112】
認証要求・ゲート管理部413は、内部テーブルとして上述の図4に示される情報を格納する。テーブル71に登録された端末のMACアドレス、テーブル72にその端末の使用者の部屋番号、テーブル73にその端末がその月に使用した総通信量、テーブル74に全部屋のその月の総通信量に対するその端末の総通信量の比率、テーブル75にインターネットアクセス回線AとBの合計月額使用料金をテーブル74の比率で配分した料金を格納する。
【0113】
次に、第5実施の形態の動作を具体的に説明する。先ず、部屋Aと部屋Bで使用する無線端末11A及び無線端末11Bは、予め課金サーバーの認証要求・ゲート管理部のテーブル71にMACアドレスを、テーブル72に部屋番号を登録しておく。総通信量のテーブル73、比率のテーブル74、料金のテーブル75は月末の決済時にクリアされる。
【0114】
無線端末11Bが起動すると、無線端末11Bの無線LAN I/F部135が周囲の無線LAN基地局のビーコン(通信信号)を受信しようとする。無線端末11Bは、図13に示すように、無線LAN基地局12Aと無線LAN基地局12Bのビーコン到達範囲に含まれる。ここでは、無線LAN基地局12Aの発したビーコンを先に無線LAN I/F部135が受信したとする、
【0115】
基地局検出部132は、それを検知しアプリケーション部131に通知する。アプリケーション部131は、通信制御部133、無線LAN I/F部134を通じて通信速度測定用のダミーデータを基地局12Aと送受信し、通信速度検出部135がその平均速度を計算してアプリケーション部131に通知する。
【0116】
次に、無線LAN I/F部134が他の無線LAN基地局のビーコン(通信信号)を受信しようとし、無線LAN基地局12Bのビーコンを受信し、基地局検出部132はそれを検知しアプリケーション部131に通知する。アプリケーション部131は、通信制御部133、無線LAN I/F部134を通じて通信速度測定用のダミーデータを基地局Bと送受信し、通信速度検出部135がその平均速度を計算してアプリケーション部131に通知する。
【0117】
基地局12Aと12B以外からはビーコンが到達しないため、基地局12Aと12Bの計測した平均通信速度を比較する。比較した結果、無線LAN基地局12Aとの平均通信速度が無線LAN基地局12Bとの平均通信速度よりも速かったとし、アプリケーション部は通信制御部133、無線LAN I/F部134を通じて無線LAN基地局12Aに対して通信を開始する。
【0118】
無線LAN基地局12Aは、その通信データを無線LAN I/F部123、通信新制御部122、有線LAN I/F部121を通じてゲートウェイ21Aに対して転送する。
【0119】
ゲートウェイ21Aが無線端末11Bからデータを受信すると、LAN I/F部221が先ずデータを受信し、通信制御部224に送信する。通信制御部224はデータに含まれる送信元端末のMACアドレスで認証要求・ゲート管理部225に対して認証要求を送信する。認証要求・ゲート管理部225は、LAN I/F部222を通じてそのデータサイズとともに課金サーバーに認証要求を転送する。
【0120】
課金サーバーは、ゲートウェイ21Aから認証要求をLAN I/F部411で受信し通信制御部412経由で認証要求・ゲート管理部413に送信する。認証要求・ゲート管理部413は、テーブル71のエントリを検索する。無線端末11Bは使用端末として登録されているため、一致するエントリが見つかる。見つかった該当エントリのテーブル73にそのデータのサイズを追加し、それにより再計算した比率、料金をそれぞれテーブル74、75に格納した後、認証許可通知を通信制御部412を通じてLAN I/F部411からゲートウェイ21Aに送信する。
【0121】
ゲートウェイ21Aの認証要求・ゲート管理部225は、LAN I/F部222、通信制御部224経由で認証許可通知を受信する。受信後、ゲートウェイ間帯域調整部226に対してゲート選択要求を送出する。ゲートウェイ間帯域調整部226は、定期的に通信制御部224及び、ゲートウェイ21Bの通信制御部224と通信しゲートウェイ21Aの通信制御部224とWAN I/F部223間の現在の通信量、ゲートウェイ21B通信制御部224とWAN I/F部223間の現在の通信量(現在通信している通信速度)を収集している。
【0122】
ゲート選択要求を受信したゲートウェイ間帯域調整部226は、その収集した通信量をもとに、通信量が低いゲートウェイを選択し、認証要求・ゲート管理部225に回答する。この実施形態ではゲートウェイ21Aの通信量の方が低かったとし、認証要求・ゲート管理部225に対してゲートウェイ21Aを選択するように回答されたとする。
【0123】
認証要求・ゲート管理部225は、回答に従い、無線端末11Bからの受信データをゲートウェイ21Aの通信制御部224とWAN I/F部223経由、アクセス回線A経由でインターネット上のサーバーに送信する。
【0124】
ゲートウェイ21Aがインターネット上のサーバーから無線端末11B宛のデータをアクセス回線A経由で受信すると、WAN
I/F部223が先ずデータを受信し、通信制御部224に送信する。通信制御部224は、データに含まれる送信先端末のIPアドレスから送信先端末のMACアドレスを求め、MACアドレスで認証要求・ゲート管理部225に対して認証要求を送信する。認証要求・ゲート管理部225は、LAN I/F部B 222を通じて課金サーバーにそのデータサイズと共に認証要求を転送する。
【0125】
課金サーバーは、ゲートウェイ21Aから認証要求をLAN I/F部411で受信し通信制御部412経由で認証要求・ゲート管理部413に送信する。認証要求・ゲート管理部413は、テーブル71のエントリを検索する。無線端末11Bは、使用端末として登録されているため、一致するエントリが見つかる。見つかった該当エントリのテーブル73にそのデータのサイズを追加し、それにより再計算した比率、料金をそれぞれテーブル74、75に格納した後、認証許可通知を、通信制御部412を通じてLAN I/F部411からゲートウェイ21Aに送信する。
【0126】
認証要求・ゲート管理部225は、LAN I/F部222、通信制御部224経由で認証許可通知を受信すると、端末11A宛の受信データを通信制御部224、LAN I/F部221経由で無線端末11Bに送信する。
【0127】
月末等の決済日には、部屋番号で、課金サーバーの認証要求・ゲート管理部のテーブル72を検索し、一致する全てのエントリのテーブル75を加算することで各部屋の月額料金を決定して、各部屋に請求される。
【0128】
次に、本発明の第6実施の形態について説明する。上述の図1、図5、図8、図11及び図13に示す各実施の形態では、共用している他方の混在度合により通信帯域が変動するため、一定した通信帯域を確保したい場合に対応できない。
【0129】
そこで、第6実施の形態では、ある部屋の通信帯域を一定速度以上に保つ手段と、その一定速度を時間帯によって変更する手段を設ける。
【0130】
具体的に説明すると、図1、図8及び図11の実施形態において、ゲートウェイの認証要求・ゲート管理部215の内部テーブルを図14に示される情報を格納するようにする。テーブル81に部屋に登録された端末のMACアドレス、テーブル82にその端末の部屋番号、テーブル83に時間帯、テーブル84にその時間帯毎の最大通信帯域、テーブル85に全時間を合計した1日の最大通信量が、アクセス回線の1日の最大通信量に占める割合、86にアクセス回線の月額使用料金をテーブル85の比率で配分した料金を格納する。
【0131】
また、通信制御部214の動作を以下のように変更する。通信制御部214は、インターネットへの送信データを受信すると、データに含まれる送信元端末のMACアドレスで認証要求・ゲート管理部のテーブル82のエントリを検索する。見つかった該当エントリのテーブル83から現在時刻と合致するエントリを検索し、その時間の最大通信帯域をテーブル84から読み取り、その端末の所属する部屋の全端末の現在の通信帯域合計がその最大通信帯域以上であれば、その送信データを待ち行列に格納し、最大通信帯域以下になるまで送信しない。その状態で次の送信データが送られて来ると、現在の待ち行列の最後尾にそのデータも格納する。最大通信帯域以下になると、順次待ち行列からアクセス回線に対して送信する。
【0132】
また、月末等の決済日には、部屋番号で、認証要求・ゲート管理部のテーブル82を検索し、一致するエントリのテーブル86の額を各部屋の月額料金として、各部屋に請求される。
【0133】
図4と図12に示す実施の形態においては、課金サーバーの認証要求・ゲート管理部413の内部テーブルを図14に示される情報を格納するようにする。テーブル82に部屋番号、テーブル81にその部屋に登録された端末のMACアドレス、テーブル83に時間帯、テーブル84にその時間帯毎の最大通信帯域、テーブル85に全時間を合計した1日の最大通信量が、アクセス回線の1日の最大通信量に占める割合、テーブル86に全アクセス回線の月額使用料金をテーブル85の比率で配分した料金を格納する。
【0134】
また、課金サーバーの認証要求・ゲート管理部413の動作を以下のように変更する。
【0135】
認証要求・ゲート管理部413は、認証要求を受信すると、テーブル82のエントリを検索する。認証要求データに含まれる送信元端末のMACアドレスで認証要求・ゲート管理部413のテーブル81のエントリを検索する。見つかった該当エントリのテーブル83から現在時刻と合致するエントリを検索し、その時間の最大通信帯域をテーブル84から読み取り、認証許可通知と共に通信制御部412を通じてLAN I/F部411からゲートウェイ2A、21A又は2B、21Bに送信する。
【0136】
ゲートウェイ2A、21A又は2B、21Bの認証要求・ゲート管理部225は、LAN I/F部222、通信制御部224経由で認証許可通知を受信する。受信後、ゲートウェイ間帯域調整部226に対してゲート選択要求を送出する。ゲートウェイ間帯域調整部226は、定期的に通信制御部224及び他のゲートウェイの通信制御部224と通信し自ゲートウェイの通信制御部224とWAN I/F部223間の現在の通信量、他ゲートウェイの通信制御部224とWAN I/F部223間の現在の通信量を収集している。ゲート選択要求を受信したゲートウェイ間帯域調整部226はその収集した通信量をもとに、通信量が低いゲートウェイを選択する。
【0137】
但し、その端末の所属する部屋の全端末の現在の通信帯域合計が、認証許可通知と共に送られてきたその時間の端末が所属する部屋の最大通信帯域以上であれば、その送信データを待ち行列に格納し、最大通信帯域以下になるまで認証要求・ゲート管理部225に回答しない。その状態で次の送信データが送られてきたら、現在の待ち行列の最後尾にそのデータも格納する。
【0138】
最大通信帯域以下になると、再度通信量の低いゲートウェイを選択し直した後、順次待ち行列から認証要求・ゲート管理部225にゲート選択結果と共に送信する。
【0139】
また、月末等の決済日には、部屋番号で、認証要求・ゲート管理部413のテーブル81を検索し、一致するエントリのテーブル86の額を各部屋の月額料金として、各部屋に請求される。
【0140】
次に、本発明の第7実施の形態について説明する。上述の図1、図5、図8、図11及び図13に示す各実施の形態では、一部の部屋の使用用途が店舗である場合、その店舗の売り上げをのばすビジネスモデルがない。
【0141】
そこで、第7実施の形態では、店舗の通信料金の一部を希望する住居世帯主に負担してもらい、その料金に一定割合の額を上乗せした額相当のクーポンをその住居世帯主に支払う仕組みを設ける。ここで、当該額相当の料金を支払っても良い。
【0142】
具体的に説明すると、図1、図8及び図11に示す実施の形態において、月末等の決済日に、店舗の部屋番号で、認証要求・ゲート管理部のテーブル82を検索し、一致するエントリのテーブル86の額の一部を、クーポンを希望する部屋のテーブル86に均等に割り振り、店舗には割り振った額を一定割合増加した額に相当するクーポンの発行依頼を送信する。その後通常の決済処理を行う。ここで、勿論、当該額相当の料金を支払っても良い。
【0143】
図5及び図13に示す実施の形態においては、月末等の決済日に、店舗の部屋番号で、認証要求・ゲート管理部413のテーブル82を検索し、一致するエントリのテーブル86の額の一部を、クーポンを希望する部屋のテーブル86に均等に割り振り、店舗には割り振った額を一定割合増加した額に相当するクーポンの発行依頼を送信する。その後通常の決済処理を行う。
【0144】
以上、本発明によるインターネット接続システムの好適実施の形態の構成及び動作を詳述した。しかし、斯かる実施形態は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではない。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であること、当業者には容易に理解できよう。
【図面の簡単な説明】
【0145】
【図1】本発明によるインターネット接続システムの第1実施の形態を示すシステム構成図である。
【図2】本発明の第1実施の形態における端末の構成図である。
【図3】本発明の第1実施の形態におけるゲートウェイの構成図である。
【図4】本発明の第1実施の形態における認証要求・ゲート管理部の内部テーブルを示す図である。
【図5】本発明によるインターネット接続システムの第2実施の形態を示すシステム構成図である。
【図6】本発明の第2実施の形態におけるゲートウェイの構成図である。
【図7】本発明の第2実施の形態における課金サーバーの構成図である。
【図8】本発明によるインターネット接続システムの第3実施の形態を示すシステム構成図である。
【図9】本発明の第3実施の形態における無線端末の構成図である。
【図10】本発明の第3実施の形態における基地局の構成図である。
【図11】本発明によるインターネット接続システムの第4実施の形態を示すシステム構成図である。
【図12】本発明の第4実施の形態における無線端末の構成図である。
【図13】本発明によるインターネット接続システムの第5実施の形態を示すシステム構成図である。
【図14】本発明の第5実施の形態における認証要求・ゲート管理部の内部テーブルを示す図である。
【符号の説明】
【0146】
1A、1B 端末
11A、11B 無線端末
2、2A、2B、21、21A、21B ゲートウェイ
3 WEBサーバー群
4 課金サーバー
12A、12B 無線LAN基地局
111、131 アプリケーション部
112、122、134、214、224、412 通信制御部
113、211、212、221、222、411 LAN
I/F部
121 有線LAN I/F部
123 無線LAN I/F部
132 基地局検出部
133 通信速度検出部
213、223 WAN I/F部
215、225、413 認証要求・ゲート管理部
226 ゲートウェイ間帯域調整部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
予め定めた複数区域の各区域から端末によりインターネットにアクセスして接続するインターネット接続システムにおいて、
通信している端末が属する区域と、各区域毎の使用通信帯域を識別し、通信帯域が余っている区域から不足している区域へ通信帯域を動的に割り振ることを特徴とするインターネット接続システム。
【請求項2】
予め定めた複数区域の各区域には、前記各区域に属する少なくとも1つの端末と前記端末と接続されているゲートウェイとを有し、各区域のゲートウェイに接続されているアクセス回線を介して前記端末をインターネットに接続し、
前記各区域毎に前記ゲートウェイを介して接続されているアクセス回線の通信量を比較し、より少ない通信量のアクセス回線が接続されているゲートウェイを介して前記端末をインターネットに接続することを特徴とするインターネット接続システム。
【請求項3】
予め定めた複数区域の各区域には、前記各区域に属する少なくとも1つの端末と該端末と接続されているゲートウェイとを有し、各区域のゲートウェイに接続されているアクセス回線を介して前記端末をインターネットに接続し、
前記各区域毎に前記ゲートウェイを介して接続されているアクセス回線の通信量を比較し、より少ない通信量のアクセス回線が接続されているゲートウェイを介して前記端末をインターネットに接続すると共に、
通信している端末が属する区域を識別し、各区域毎の使用通信帯域を記録し、前記記録されている各区域毎の使用通信帯域に応じて通信料金を算出することを特徴とするインターネット接続システム。
【請求項4】
予め定めた複数区域のそれぞれの区域には、少なくとも1つの無線端末と、この無線端末と無線LAN接続された無線LAN基地局を有し、
前記各無線端末は、自己の属する区域以外の他の区域の無線LAN基地局とも無線LAN接続され、
前記複数の区域に属する無線LAN基地局が共通のゲートウェイに接続され、前記ゲートウェイに接続されているアクセス回線を介してインターネットに接続され、
通信中の無線端末とこの通信中の無線端末に無線LAN接続された他の区域に属する無線LAN基地局との通信速度を測定し、より高速な通信速度が測定された無線LAN基地局とゲートウェイ及びアクセス回線を介して前記無線端末をインターネットに接続することを特徴とするインターネット接続システム。
【請求項5】
予め定めた複数区域のそれぞれの区域には、少なくとも1つの無線端末と、該無線端末と無線LAN接続された無線LAN基地局を有し、
前記各無線端末は、自己の属する区域以外の他の区域の無線LAN基地局とも無線LAN接続され、
前記複数の区域に属する無線LAN基地局が共通のゲートウェイに接続され、前記ゲートウェイに接続されているアクセス回線を介してインターネットに接続され、
通信中の無線端末と該通信中の無線端末に無線LAN接続された他の区域に属する無線LAN基地局との通信速度を測定し、より高速な通信速度が測定された無線LAN基地局とゲートウェイ及びアクセス回線を介して前記無線端末をインターネットに接続すると共に、
通信している端末が属する区域を識別し、各区域毎の使用通信帯域を記録し、前記記録されている各区域毎の使用通信帯域に応じて通信料金を算出することを特徴とするインターネット接続システム。
【請求項6】
予め定めた複数区域のそれぞれの区域には、少なくとも1つの無線端末と、前記無線端末と無線LAN接続された無線LAN基地局を有し、
前記各無線端末は、自己の属する区域以外の他の区域の無線LAN基地局とも無線LAN接続され、
前記複数の区域に属する無線LAN基地局がそれぞれゲートウェイに接続され、前記ゲートウェイに接続されているアクセス回線を介してインターネットに接続され、
通信中の無線端末と該通信中の無線端末に無線LAN接続された他の区域に属する無線LAN基地局との通信速度を測定し、より高速な通信速度が測定された無線LAN基地局とゲートウェイ及びアクセス回線を介して前記無線端末をインターネットに接続することを特徴とするインターネット接続システム。
【請求項7】
予め定めた複数区域のそれぞれの区域には、少なくとも1つの無線端末と、該無線端末と無線LAN接続された無線LAN基地局を有し、
前記各無線端末は、自己の属する区域以外の他の区域の無線LAN基地局とも無線LAN接続され、
前記複数の区域に属する無線LAN基地局がそれぞれゲートウェイに接続され、前記ゲートウェイに接続されているアクセス回線を介してインターネットに接続され、
通信中の無線端末とこの通信中の無線端末に無線LAN接続された他の区域に属する無線LAN基地局との通信速度を測定し、より高速な通信速度が測定された無線LAN基地局とゲートウェイ及びアクセス回線を介して前記無線端末をインターネットに接続すると共に、
通信している端末が属する区域を識別し、各区域毎の使用通信帯域を記録し、前記記録されている各区域毎の使用通信帯域に応じて通信料金を算出することを特徴とするインターネット接続システム。
【請求項8】
前記各区域毎に最大通信速度が予め設定され、前記端末が属する区域における通信帯域の合計が前記最大通信速度を超えたときには、通信動作を待ち状態とし、前記最大通信速度以下になったときに、通信動作を再開させることを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載のインターネット接続システム。
【請求項9】
1の区域のユーザが他の区域のユーザの通信帯域分を使用し、前記1の区域のユーザは、その使用分の料金を前記他の区域のユーザに支払うことを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載のインターネット接続システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2006−101563(P2006−101563A)
【公開日】平成18年4月13日(2006.4.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−253(P2006−253)
【出願日】平成18年1月4日(2006.1.4)
【分割の表示】特願2002−339334(P2002−339334)の分割
【原出願日】平成14年11月22日(2002.11.22)
【出願人】(000227205)NECインフロンティア株式会社 (1,047)
【Fターム(参考)】