説明

インターロイキン−8と相同なポリペプチドとその治療用途

本発明は、IL−8と構造的相同性を有する新規ポリペプチド、及びそれらポリペプチドをコードする核酸分子に関する。また、ここで提供されているのは、それら核酸配列を含むベクター及び宿主細胞、異種ポリペプチドと融合している本発明のポリペプチドを含むキメラポリペプチド分子、本発明のポリペプチドと結合する抗体、及び本発明のポリペプチドを生産する方法に関する。さらに、ここで提供されているのは、炎症性弛緩の治療及び診断のための方法である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
配列番号1のPRO842ポリペプチドに結合し、トランスウェル移動アッセイにおいてPRO842ポリペプチドに応答して樹状細胞及び単球の移動を抑制することができる抗体。
【請求項2】
請求項1に記載の抗体を産生するハイブリドーマ細胞系。
【請求項3】
請求項1に記載の抗体を産生する細胞系。
【請求項4】
前記抗体がモノクローナル抗体である、請求項1に記載の抗体。
【請求項5】
前記抗体がヒト化抗体である、請求項1に記載の抗体。
【請求項6】
前記抗体がキメラ抗体である、請求項1に記載の抗体。
【請求項7】
前記樹状細胞が未成熟樹状細胞である、請求項1に記載の抗体。
【請求項8】
前記単球が血液単球である、請求項1に記載の抗体。
【請求項9】
ヒト組織への樹状細胞の移動を効果的に抑制する量の請求項1に記載の抗体を含む製薬的組成物。
【請求項10】
前記ヒト組織が肺組織である、請求項9に記載の製薬的組成物。
【請求項11】
前記肺組織が肺胞に並ぶ細胞である、請求項10に記載の製薬的組成物。
【請求項12】
前記肺組織が細気管支上皮である、請求項10に記載の製薬的組成物。
【請求項13】
前記ヒト組織が病変肝組織である、請求項9に記載の製薬的組成物。
【請求項14】
患部肝組織が限局性結節性過形成である、請求項13に記載の抗体。
【請求項15】
患部間組織がアルコール性肝硬変細胞である、請求項13に記載の抗体。
【請求項16】
前記ヒト組織が乳癌組織である、請求項9に記載の抗体。
【請求項17】
前記ヒト組織が卵巣癌腫組織である、請求項9に記載の抗体。
【請求項18】
前記ヒト組織が腫瘍細胞である、請求項9に記載の抗体。
【請求項19】
前記ヒト組織が腫瘍上皮組織である、請求項9に記載の抗体。
【請求項20】
前記ヒト組織が上皮癌腫組織である、請求項9に記載の抗体。
【請求項21】
哺乳動物の病変肝状態を診断する方法であって、前記哺乳動物から肝組織細胞の試験試料を採取して、前記試験試料中のPRO842ポリペプチドの発現レベルを検出すること、及び前記試験試料中の発現レベルを既知の正常肝組織細胞からなるコントロール試料中のPRO842ポリペプチドの発現レベルと比較することを含み、前記試料と前記コントロールとの間でPRO842ポリペプチドの発現レベルが異なる場合に、前記哺乳動物における肝疾患の存在が示される方法。
【請求項22】
前記病変肝状態が結節性過形成又は肝硬変である、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
哺乳動物の病変肝状態を診断する方法であって、前記哺乳動物から肝組織細胞の試験試料を採取すること、及び前記肝組織細胞の試験試料中のPRO842ポリペプチドをコードする遺伝子の発現レベルを、同じ細胞種類の既知の正常肝組織からなるコントロール試料中のPRO842をコードする前記遺伝子の発現レベルと比較することを含み、前記試験試料中の前記遺伝子の発現レベルの方が高いか又は低い場合に、前記哺乳動物における肝疾患の存在が示される方法。
【請求項24】
哺乳動物の病変肝状態を診断する方法であって、前記哺乳動物から肝組織細胞の試験試料を採取すること、抗PRO842抗体を前記肝組織細胞の試験試料に接触させること、及び前記抗体と前記試料中のPRO842ポリペプチドとの間での複合体形成の有無を検出することを含み、前記複合体の形成によって、前記哺乳動物における肝疾患の存在が示される方法。
【請求項25】
哺乳動物の卵巣腫瘍を診断する方法であって、前記哺乳動物から卵巣組織細胞の試験試料を採取して、前記試験試料中のPRO842ポリペプチドの発現レベルを検出すること、及び前記試験試料中の発現レベルを既知の正常卵巣組織細胞からなるコントロール試料中のPRO842ポリペプチドの発現レベルと比較することを含み、前記試料と前記コントロールとの間でPRO842ポリペプチドの発現レベルが異なる場合に、前記哺乳動物における卵巣腫瘍の存在が示される方法。
【請求項26】
前記卵巣腫瘍が腺癌である、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
哺乳動物の卵巣腫瘍を診断する方法であって、前記哺乳動物から卵巣組織細胞の試験試料を採取すること、及び前記卵巣組織細胞の試験試料中のPRO842ポリペプチドをコードする遺伝子の発現レベルを、同じ細胞種類の既知の正常卵巣組織からなるコントロール試料中のPRO842をコードする前記遺伝子の発現レベルと比較することを含み、前記試験試料中の前記遺伝子の発現レベルの方が高いか又は低い場合に、前記哺乳動物における卵巣腫瘍の存在が示される方法。
【請求項28】
哺乳動物の卵巣腫瘍を診断する方法であって、前記哺乳動物から卵巣組織細胞の試験試料を採取すること、抗PRO842抗体を前記卵巣組織細胞の試験試料に接触させること、及び前記抗体と前記試料中のPRO842ポリペプチドとの間での複合体形成の有無を検出することを含み、前記複合体の形成によって、前記哺乳動物における卵巣腫瘍の存在が示される方法。
【請求項29】
哺乳動物の子宮腫瘍を診断する方法であって、前記哺乳動物から子宮組織細胞の試験試料を採取して、前記試験試料中のPRO842ポリペプチドの発現レベルを検出すること、及び前記試験試料中の発現レベルを既知の正常子宮組織細胞からなるコントロール試料中のPRO842ポリペプチドの発現レベルと比較することを含み、前記試料と前記コントロールとの間でPRO842ポリペプチドの発現レベルが異なる場合に、前記哺乳動物における子宮腫瘍の存在が示される方法。
【請求項30】
前記子宮腫瘍が子宮内膜腺癌である、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
哺乳動物の子宮腫瘍を診断する方法であって、前記哺乳動物から子宮組織細胞の試験試料を採取すること、及び前記子宮組織細胞の試験試料中のPRO842ポリペプチドをコードする遺伝子の発現レベルを、同じ細胞種類の既知の正常子宮組織からなるコントロール試料中のPRO842をコードする前記遺伝子の発現レベルと比較することを含み、前記試験試料中の前記遺伝子の発現レベルの方が高いか又は低い場合に、前記哺乳動物における子宮腫瘍の存在が示される方法。
【請求項32】
哺乳動物の子宮腫瘍を診断する方法であって、前記哺乳動物から子宮組織細胞の試験試料を採取すること、抗PRO842抗体を前記子宮組織細胞の試験試料に接触させること、及び前記抗体と前記試料中のPRO842ポリペプチドとの間での複合体形成の有無を検出することを含み、前記複合体の形成によって、前記哺乳動物における子宮腫瘍の存在が示される方法。
【請求項33】
哺乳動物の乳房腫瘍を診断する方法であって、前記哺乳動物から乳房組織細胞の試験試料を採取して、前記試験試料中のPRO842ポリペプチドの発現レベルを検出すること、及び前記試験試料中の発現レベルを既知の正常乳房組織細胞からなるコントロール試料中のPRO842ポリペプチドの発現レベルと比較することを含み、前記試料と前記コントロールとの間でPRO842ポリペプチドの発現レベルが異なる場合に、前記哺乳動物における乳房腫瘍の存在が示される方法。
【請求項34】
組織細胞の試料がBT474又はMCF7細胞である、請求項33に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公表番号】特表2008−505911(P2008−505911A)
【公表日】平成20年2月28日(2008.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−520480(P2007−520480)
【出願日】平成17年7月7日(2005.7.7)
【国際出願番号】PCT/US2005/024019
【国際公開番号】WO2006/014505
【国際公開日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【出願人】(596168317)ジェネンテック・インコーポレーテッド (372)
【氏名又は名称原語表記】GENENTECH,INC.
【Fターム(参考)】